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朝、テントをパタパタと断続的に叩く音で目が覚めた。 どうやら通り雨のようだ。今日は、出艇までたっぷりと時間があるので、まだまだテントの中でゴロゴロとのんびり過ごす。 出勤時間も気にならず、待ち合わせもない、自分で自由に決められる贅沢な時間。ケータイで天気予報を確認したあとは本を開く。今日は、『西部戦線異常なし』 この前の生名島で久し振りに読み返し始めたのだが、結構面白いので、しばらくはシーカヤック旅のお供にするつもり。***雨も上がり、明るくなって来た。 テントから這い出し、朝食の準備。お湯を沸かし、まずはコーヒーを啜る。 それから、呉名物『メロンパン』製のクルミパンとナナパン、そしてスープの朝食。***食後は、食器を片付け、シルクのシーツを干し、テントを乾かし、荷物を整理する。コーヒーを飲んでいると、隣のおばあさんがやって来た。 昨日、ダイドックが作業している時にもやってきてデッキに腰掛け、話しをしていった人だ。今日の相手は私一人。『おはようございます』の挨拶に始まり、九州の五島から移って来られた事、五島では兄弟が多い家族だった事、息子さん達の仕事の事、秋から定期船が変わる事などなどの話しを聞かせていただく。また、昨日牛島に寄って来たんですよと話すと、牛島というのはどこにあるのか知らないと言っておられた。 佐合島のすぐ南側にある牛島という存在を知らないという事は、私にとって、ある意味驚きであった。 まあ、佐合島と牛島との間には連絡船もないし、深いつながりもないからなのかも知れないなあ。***片付けが終わると、水中メガネを持って、海に向かった。 朝とはいえ、もう暑い。きれいな海に浸かり、しばし水中散歩を楽しむ。10時前、シーカヤックを浜に運び、荷物をパッキングして出発した。 漁港の石段には、さっきのおばあさんが座っており、『じゃあ帰ります、ありがとうございました』***今日は、ダイドックの日帰りツアーに、シーカヤック仲間であるエクストリームNさんと、他のお客さんが参加する事を聞いている。そのため昨日の時点で、ツアーのルートの途中になる馬島付近で、休憩がてら遭えるといいねえと話していたのだ。 とはいえ、合流にはまだ時間があるので、佐合島を時計回りに一周してから、刎島、馬島へと向かう事に。佐合島の南側に出ると、強めの風が吹いていた。 またか。 今年は晴れると風が出る! もう勘弁して欲しい。でも、牛島にキャンプしなくて良かったなあ。 この風じゃあ、帰って来る時にまた疲れてしまうよ。***10時過ぎ、ダイドックに連絡してみると、今から海に出る予定との事。 待ち合わせ場所を決めてシーカヤックを浜に揚げ、その後は独りで浜を散策したり、海に浸かったり。しばらくすると、海の上にシーカヤックが3艇見えて来た。春に錦川を漕いで以来のエクストリームNさんと、ダイドック、そして初めてお目にかかるFさん。きれいな浜で再会を祝し、近況を交換。 初対面のFさんとは、自己紹介。 でも、お互いに噂は聞いていたので、すぐに打ち解けた。 気のおけない仲間、本当に良いメンバーだ。このメンバーで島に渡り、浜でキャンプしながら四方山話しをしたら楽しいだろうなあ。 しまなみにも良いところがありますよー。 案内しますから、ぜひ今度行きましょう! ***きれいな海でシュノーケリングを楽しみ、休憩する浜ではシーカヤックで北前船の跡をたどる瀬戸内/日本海の旅などの話を交わし、アッと言う間に時間が過ぎて行く。じゃあ、そろそろ帰りますからと伝え、みんなと別れて出艇した港に戻る事にした。他のみんなは、佐合島に行って昼食を摂り、それから再びシュノーケリングを楽しむ予定だそうだ。 いいなあ! たっぷりと夏のきれいな海を楽しんで下さい!***港に戻り、フネを揚げ、荷物を片付けて家路についた。 天候にも恵まれ、久し振りに友にも会え、良い週末だったなあ。
July 30, 2006
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週末は久し振りに、山口県の東部にある馬島、牛島、佐合島周辺をのんびりとシーカヤックでキャンプツーリングすることにした。土曜日の朝、8時頃出艇場所に到着。 せっかくなので、この付近をベースにしている友人ダイドックに電話してみた。すると、今日は佐合島で冒険学校の施設を作るための作業をする予定との事。 お互い、それぞれに忙しく(といっても、私は漕いで遊んでいるだけなのだが)、ダイドックにも当分会っていない。 せっかくなので佐合島に寄るよと返事をして、シーカヤックを独り静かに漕ぎ出した。***まずは、馬島の東にある刎島へ。干潮の時には、馬島と刎島は陸続きになる。 今日は大潮の満ち潮で、水路ができていた。せっかくの良い天気なので、フネを揚げ、シュノーケリングを楽しむ事に。 やっぱこの時期は、漕ぐよりは海で遊ぶ方が楽しいし、なにより気持ち良い!***狭い海峡を水中メガネを付けて漂ってみる。 時折、中型の黒鯛/チヌがいるものの、海底に海藻も少なく、あまり生物相は濃くないようだ。 でも、晴れた空の下で、澄んだ海を散策するのは本当に爽快!***再びシーカヤックを漕ぎ出し、今度は牛島へと向かう。 牛島は、馬島と祝島との間に浮かぶ、これまた静かな島だ。 今回の目的は、東側にあるキャンプに適した浜のロケハン。刎島から1時間弱のパドリングで、牛島の浜に到着した。浜は広く、海は澄み、人家から離れており、理想的な静かな浜。 馬島、刎島、佐合島が見渡せる瀬戸内らしい眺めも最高だ。 うーん、ここでキャンプしたら気持ちいいだろうなあ!フネを浜に揚げ、しばし海を漂う。澄んだ海、気持ち良い海水温、静かな無人の浜、心地良い風、穏やかな瀬戸内の景色。 これ以上何を望む? 他に何か必要なものがある?***再び漕ぎ出し、ダイドックの待つ佐合島へ。昼前に、佐合島へ到着。『おー、久し振り!』 『元気だった?』 『フネ揚げますか?』 『いいよ、自分で勝手にやるから』ダイドックは、冒険学校用の棚作りの最中だ。 私はわたしで、勝手にシーカヤックを揚げ、道具を片付け、MSRのメッシュテントを張り、昼食をパクつきながらビールをプシュッと開ける。 これぞ大人の距離感だ。***ダイドックは黙々と作業しながら、私はビールをゴクリと飲みながら、それぞれの近況を報告しあう。タープの日陰。 吹き抜ける風。 時折響き渡る電動工具の音。 暑くなると海へドボン。 そしてビールをグビリ。静かな島の昼下がり。***棚を作った後は、艇庫の棟上げ。ダイドックは木に定規を当て、鉛筆で目印を書き込み、電動工具と鑿、ノコを使って黙々と作業を進めていく。 なかなかカッコいいじゃないか。 話しを聞いてみると、平日も時々来ては、独りで静かに作業をしているのだそうだ。 でも、『けっこう悪くない時間ですよ』との事。端から見ていても、実際そうなんだろうなと思う。***何度も泳ぎ、散歩し、棟上げを手伝い、ダイドックと会話しているうちに、日が傾く。ダイドックは、最終の連絡船で帰って行った。***冒険学校のデッキを借り、独り静かに夕食を摂り、ビールを飲む。花火大会の音が聞こえてくるが、残念ながら音だけで花火は見えない。 でも、私はこの島の静寂が好きだ。 花火大会を楽しむ人々を思いながら静かに飲むビールもいいものだ。***静かにテントに潜り込んだ。 あー、今日はここに来て本当に良かったなあ。
July 29, 2006
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新しいシーカヤック旅の相棒として、takabookさんにお願いしていた『インチューンパドル/Intune Paddle』が届いた。↑ 上から、お気に入りの旅の伴『アークティックウインド』、エルコヨーテのワークショップで製作した『檜製のグリーンランドパドル』、そして『インチューンパドル』ブログで試作品の写真を見て一目で気に入り、この美しいナローブレードのパドルで漕いでみたいと思っていた。***届いたダンポール箱を開く。 注文していた黒のパドルだ! 美しい!そのパドルを見た長男は、『小次郎敗れたり』と一言。 宮本武蔵や新撰組が好きな彼は、そのシャープなフォルムから、巌流島で武蔵が振りかざした櫂をイメージしたようだ。Takabookさんによると、昔は実際に武器としても使われていたそうなので、長男が抱いたイメージはあながち間違ったものでもない。***まずはスタティックな評価。今まで手にしたパドルとは異なる、艶のある表面。 シャープなフォルムがブラックの色で更に引き締まり、美しい。パドルを手にすると、その軽さに驚いた。 同じFRP製のアークティックウインドに比べて、400g程度は軽いようだ。1kg前後のパドルで、400gの差は大きい!シャフトは、アークティックウンドよりも少し細め。 手が小さい私にはちょうど良さそうだ。シャフトの長さは、275cmのアークティックウインドより20cm程短いが、実際パドルを握る時のグリップの間隔を伝えた上でカスタマイズされるシステムになっているので、まさに誂えたようにピッタリ。また、シャフトロックが六画レンチを使って締める機構となっており、ガタツキがなくしっかりと固定できることもお気に入りのポイント。 実際、使い込んでいるアークティックウインドでは、少しガタが出始めており、少し気になっている。さらに私の場合、ナローブレードパドルではアンフェザーのみなので、固定用の穴も一つだけでお願いした。 アークティックウインドなど他のパドルでは、アンフェザー用と、フェザー用には右きき用、左きき用と3つの穴が空いてる。 耐久性としての差はほとんどないとは思うが、それでも必要のない穴が空いていないのは気持ちよいものだ。***今回、発注から仕様決定までの過程で、色や長さ、材質、固定する角度などを製作者の方とやりとりしながら決めていけるというのは、とても良いシステムだということを実感した。仕様が決まってからの2,3週間の待ち時間も、納車を待つのと同じく楽しい一時である。今年の頭には、エルコヨーテで檜製のグリーンランドパドルを自分の手で仕上げることができ、そのパドルはお気に入りのパドルの一つとなった。今回手に入れた新しいナローブレードの『インチューンパドル』ようやく梅雨も明けるようだ。 週末にはぜひこのパドルでシーカヤックの旅に漕ぎ出し、実際のフィールドでダイナミックな評価をしてみたいと思っている。楽しみだ。
July 26, 2006
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先週末は、土日でしまなみの生名島周辺をシーカヤックで漕ぎ、雨の月曜火曜で『羊をめぐる冒険』と『ノルウエイの森』を読んだ。 久し振りに晴れた昨日は、残念ながら出勤日。またもや雨の週末となった今日は、『レイモンドカーヴァー傑作選』***『羊をめぐる冒険』は何度か読み返した。 『ノルウエイの森』は3度目だが、何度読んでも独特の村上春樹ワールドに引き込まれてしまう。今回、『ノルウエイの森』を読んでいて、これまでとは違うキーワードが頭に残った。 それは、ストーリーの中に出てきた作家と本。『フィツジェラルド_グレートギャツビー』、『レイモンドカーヴァー』子供の頃から読書は好きで、家には数百冊の本があるが、フィツジェラルドは読んだことがない。レイモンドカーヴァーは、一冊買ったことがあるが、カーヴァーがどうこうではなく、もともと詩というジャンルそのものがどうも好きじゃないので、数ページ読んで投げ出してしまったことを覚えている。***先週届いた、『グレートギャツビー』、『レイモンドカーヴァー傑作選(村上春樹訳)』、そして前から気になっていた『失踪日記(吾妻ひでお)』『レイモンドカーヴァー傑作選』のページを開く。 窓の外は雨。 静かに流れるBGMは、シーカヤック仲間のエクストリームNさんに教えてもらった『noon』 これまたお気に入りだ。最初の短編は『でぶ』 これが面白い。 そして『サマー スティールヘッド』、『足もとに流れる深い川』。。。 うーん、いいねえ。お気に入りの本がまた一冊増えた。 これから海旅にも連れ出して、何度か読み返すことになるんだろうな。***晴漕雨読。 シーカヤックの旅にも本は欠かせない。またまた雨の週末だが、良い本に巡り会えて、なかなか良い一日になりそうだ。
July 23, 2006
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早朝、テントの中をサワサワと柔らかく通り抜けていく涼しい風で目が覚める。シュラフも使わず、マットの上にゴロリと横になって寝ていたのだが、風通しの良いメッシュテントのおかげで、快適な夜を過ごすことができた。 やはりこの時期は、メッシュテントのものだなあ。少し寒くて目が覚めたので、準備しておいたシルクのシーツに包まって再び惰眠を貪る。 ごくごく薄いシーツなのに、温かく、肌触りも良く、快適!***昨日の猛暑の中のパドリング疲れか、それとも飲み疲れか、いつもより遅めにテントから這い出した。風が強いが、曇りの予報とは裏腹に晴れ間が出ている。 今日も漕ぎ出せそうだ。ベンチで朝食を食べていると、自転車おじさん4人組のうちの一人の方が来られた。『おはようございます』実は、この方とは昨夜話しをしたのであった。***昨夜、夕食を終え、野外ステージの下で独り酒を飲んでいると、自転車おじさん4人組の一人の方が、私のところに来られた。『こんばんわ、ちょっとおじゃましてもよろしいか』 『こんばんわ、どうぞ』『どうですか、焼酎で良かったら飲まれますか?』 『おおきに、わては焼酎が好きなんですわ』気さくで話し好きな方の様で、大坂からフェリーで門司か下関かまで行き、数日掛けて自転車で漕いで来たこと、定年を過ぎてから自転車を始めたこと、自転車を通じて4人が知り合ったことなどを聞かせていただいた。私の方は、シーカヤックでの瀬戸内の旅、日本海の旅などの四方山話。『今、66歳なんですわ』 『えー、それじゃあ、うちの親父とほとんど一緒じゃあないですか。 それにしても皆さんすごいですねえ』***朝、ベンチで。『あの人キャノンデールの人が69歳、こっちの人は67歳ですわ』『61歳で自転車を始めたんですが、最初は15キロ漕ぐのに半日掛かってました オシリが痛うてねえ』『自転車もピンキリですわ。 みんな、40万のを買うたとか、70万のやとか。 MTBに今度はロードやいうて、部品も換えるし、なんぼ使うたかわかりません』『人間、40過ぎたら体力は落ちていきますわ 60過ぎたら一気に急降下 今はそれを少しでも落ち方を小さくするくらいですなあ』『昨日はどこから漕いで来られたんですか?』 『呉からです。 たしか長浜海水浴場とかいうたかな』 『すごいですね!』おそるべし66歳。 金もあるが体力も相当なものだ。 呉から生名島まで自転車で漕いで来るだけでも、普通の若い人ではできまい!シーカヤックにも興味があるようで、フネのところに行き、この部品は何か? これはどうなっているのか? 重さは何キロくらいあるのか?***『おーい、そろそろ行くで』 の声で呼び戻され、自転車おじさん4人組は出発することに。『おおきに、縁があったらまたどこかで会いましょ』 『ありがとうございました。 旅をたっぷりと楽しんで下さい!』***8時過ぎ。 私も浜を出発。今日は南西寄りの風が強い。 海を渡ってくる風で、海面がザワザワしている。島に囲まれているので波こそ高くはならないが、あまり遠出はできそうもない。 風の様子を見ながら、今後のロケハンも兼ねて弓削島の町内散策にでかけることにした。生名島の西岸を南下し、スポレク公園を越えてバウを東に向ける。 佐島の北端をかすめ、フェリーに注意しながら弓削島に渡った。街から少し離れた浜にフネを揚げ、街に向かう。さすがに上島町の中でも中心的な島だけあって、コンビニショップや、新築らしいきれいなスーパー、しまなみ交流館という施設などなどが揃っている。とはいえ、小さな町なので端から端まであるいても、距離はしれている。 あっという間に散歩は終わってしまった。浜に戻り、日陰で少し休憩し、生名島に戻ることに。佐島と生名島の間を吹き抜けてくる強風でざわつく海を渡る。 因島と生名島との間の狭い海峡を抜けたところから、風の勢いが増して来た。風に強いアークティックウインドで良かった。 海水浴場まで、ほんの数百メートルなのだが、これがなかなか近づかない。一漕ぎ一漕ぎ、しっかりと水を掴み、ゆっくりとしたストロークでじわりじわりと前に進んでいく。今日は、遠出しなくて正解だった。***昼前、ようやく浜に戻ると、出発前とは様子が一変していた。駐車場にずらりと並んだクルマ、車、くるま。 浜にも大勢の人がいて、この強風の中タープを張ろうとして苦労している人、ヒト、ひと。キャンプ場には、デイキャンプのバーベキューにやってきたグループが大勢おり、ビールを飲みながら奇声を発している。また、おおきなテントがいくつも立てられ、ベンチに座って宴会中のグループもある。これが、朝まで楽園だったとは...もう一泊しようかと思っていたのだが、これじゃあ無理。 残念だけど、引き揚げるとするか。***管理人さんに挨拶に行く。『お世話になりました。 もう一日延ばそうかと思っていたんですが、やっぱりやめときます。 本当にありがとうございました』すると、なら延ばせばいいのにと言いかけて廻りを見渡し、『そうねえ、今度また、静かな時に遊びに来て!』 『ええ、また遊びに来ますよ、よろしくお願いします』とうとう本格的な海水浴シーズンが始まってしまった。 シーカヤックのシーズンオフ。秋になって人が減ったら、またここに来よう!~~~未練がましく、島根の天気予報を確認してみると、大雨、洪水、雷、強風注意報。。。 日本海の西風の恐ろしさは身にしみているし、雷もゴメンだ。今回は、日本海からしまなみに予定変更して良かったなあ!
July 16, 2006
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土曜日の朝、3時半に起床。 目指すは日本海、日御碕だが、台風や日本海に居座る前線の影響で、今週末も天気予報が微妙だ。まだ暗い道を、北に向かってクルマを走らせる。 三次に向かう途中で5時を過ぎたので、クルマを止めて天気予報をチェックした。 すると、今日はなんとか曇りで波もおだやかなものの、明日には風が強くなり、波も高くなって雨も降るとの予報... またか、がっくり。今年は天候不順で、日本海にはまだ2回しか行けていないうえ、いずれも風が強くなって半日、一日だけのパドリング。旅するシーカヤッカーとしては、この3連休、せめて二日は漕ぎたい。 というか、漕がせて下さい!***広島の天気予報をチェックし、しばし地図とにらめっこ。 海水浴シーズンが始まったこの時期は、フネを出せる場所も、キャンプできる浜も限られるので、場所選びはかなり悩ましい。『生名島』 今年見つけた、しまなみの楽園。 ここにしよう!クルマをUターンして、しまなみを目指す。***生名島に到着。 まだ早いので、キャンプ場の管理人さんは来られてはいない。曇りの予報だが、晴れ間が出ている。 まずは漕ぎ出す事にしよう!***8時過ぎに浜を出発。 反時計回りに生名島の北側を廻り、因島の南端をかすめて弓削島へと向かう。 風は穏やかで波も静か。 ギラギラと夏の太陽が照りつける。弓削島の西岸に沿って南下。 弓削港を越え、佐島との間を抜けて弓削島の最南端を回り込む。ここからは、豊島、高井神島、魚島が眺望できる、抜けの良い瀬戸内の景色が広がる。長磯ノ鼻を越え、静かな浜で小休止。Tシャツを脱ぎ、海に飛び込んだ。 水も澄んでいて気持ちよい! 水中メガネを持ってくればよかったなあ。再び漕ぎ出し、松原海水浴場へ。 ここではフネを揚げ、少し散策。公園で公衆電話を見つけ、生名島のキャンプ場に電話する。 『今日キャンプしたいんですけど、空いてますか?』 『だいじょうぶですよ、夜はバーベキューが入っているけど、泊るのはカヤッカーさんだけです』なんという幸運! 3連休なのに、今日の宿泊は私だけだって。松原海水浴場を後にし、弓削島の東岸を北上していく。 途中の小さな浜で、昼休憩。 ムスビを食べ、水を飲み、泳ぐ。少し休憩し、再びムスビ、水補給、水中へドボーン。 今日は海水浴日和。 急遽、日本海をあきらめたが、それはそれで良かったなあ。***弓削島の北端、馬立ノ鼻を越え、高浜八幡宮の目の前の浜に上がる。 お宮にお参りし、旅の安全を祈願した。 ***午後2時前、生名島の海水浴場に戻った。さっそく管理人さんに挨拶し、手続きをする。『今日は一人? そうか、まだ夏休みじゃないもんねえ』 『ええ、今日も彼らは試合なんです』『また蚊取り線香を貸しましょうか?』 『ありがとうございます、今回は買ってきましたよー』どうやら顔を覚えていてもらったようだ。シャワーを浴びて潮を流し、テントを張る。 今日からは、夏用のメッシュテント。 少しかさばるが、夏には涼しく、美しいシルエットもお気に入りのMSR。***夕方、自転車旅のおじさん4人組が到着し、急遽キャンプする事になったようだ。 独り占めではなくなったが、管理棟の裏で寝られるようなので、静かな夜が過ごせそう。野外ステージの下に陣取り、夕食。 涼しい海風が通り抜け、冷たいビールもウマい。 久し振りに最高の週末だあ!
July 15, 2006
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また天気予報が外れて真夏を思わせる蒸し暑い晴れの一日であったが、今日は一日かけて、屋根裏収納庫の片付け。屋根裏を整理したいとの妻の希望を受け、せっかくなので全ての荷物を出して、徹底的に片付ける事にした。収納ボックスや段ボール箱に詰めた衣類やモノを、せっせと運び出す。 うーん、だんだん気が遠くなって来た。それでもどうにか全てを運び出すと、そこそこ広い空間が出現。***ここからは、荷物の整理。 この際、要らないものは捨てようということにして、片っ端からチェックしていく。段ボールを開けると...高校生の頃使っていたBCLラジオだ! おー、中学生の時のCB無線機! こっちは...懐かしいなあ、卒論や。こちらの箱には...かなり前に廃刊になってしまった『アウトドアイクイップメント』 これは、パドルパークがA&Fの協力で実施したフェザークラフトで広島から四国の松山まで横断した時の記事だ! おお、こっちは、スーパーカブ90にインフレータブルカヤックを積んで、四万十川まで下りにいった事を、フェザークラフトツアーで一緒だった当時の野上編集長宛に送った手紙が載ったやつだ。 あの頃も楽しかったなあ。そして、『カヌーライフ』島根県の鹿島町で行われていたイベントに参加して、シーカヤックマラソン(いわしカップ)で3位になったときの記事があった。***更に、高校生の長男がまだ幼稚園生だったころに書いた絵。 パラパラとめくっていくと、カヤックに乗った私と、それを見ている家族の絵がある。 でも、なんだかおかしい。 シーカヤックが逆さに書いてあるのだ。妻にその絵を見せ、『このカヤックはなんで逆なんだろう』と聞くと、『それは、ロールを練習していた時の絵じゃないのー』との事。 そういえば、そんな時期もあったなあ。***なんじゃこりゃあ??? プッと吹き出す。 なんと、結婚式の時の写真まで出て来た。 うーん18年前、さすがに若い。次男に見せると、今の私と見比べながら笑っていた。 『とうさんは、髪が多かったんじゃねえ なんか髪が盛り上がっとる!』『違うわ、今は少ないんじゃなくて、短くしとるだけや!』***そんなこんなで、よくある話しではあるが、ついつい懐かしいモノに浸ってしまった。でもなんとか要らないものを整理し、収納庫にはバルサンを焚き、掃除をして再び収める。 あー、スッキリすっきり。片付けて空いたスペースには、本棚から溢れている本やカタログ、雑誌を収め、本棚もようやく新しい本を気兼ねなく買える状態になった。***真夏のような蒸し暑い一日。 蒸し風呂のような屋根裏収納庫で、大汗を流しながらの片付けであったが、懐かしいモノに久し振りに出会う事ができ、なかなか楽しい一日であった。その後は、家のシャワーで軽く汗を流した後、行きつけの銭湯で本格的にサッパリ。さあ、今からビールをグイッと飲るか!
July 9, 2006
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天気予報は、雨で雷注意報。 四万十川の下流域を下っているとき、たまたま上陸する河原がない区間で雷雨にあい、泣きそうになりながら漕ぎ下って以来、雷は苦手である。 今週も陸上生活だな。***いつものように、i-Podをつれて近くの山に散歩に行き、帰ってから軽い筋トレ。海に出る予定も変更になった事だし、せっかくの雨の一日を利用して、ワゴン車のオイル交換に行く事にした。いつもお世話になっているディーラーに行くと、担当の若い営業スタッフの方が居た。『オイル交換に来たんだけど』 『先週電話したように、ちょうど12ヶ月点検の時期ですがどうですか? 年式も古くなって来ているので、しっかり見といた方が良いですよー』 『じゃあ、点検もお願いしようか』***案内されたテーブルに座り、サービスのアイスコーヒーを飲みながら、一緒にテーブルに座ったそのスタッフの人と話す。最初は、そろそろクルマを買い替えませんかー、という営業から入った。その人とは前にも話した事があり、私がシーカヤックをしていること、そのために低く長いクルマでルーフレールが必須であることを覚えていて、こんな中古車はどうですか? あのクルマでは背が高すぎますかねえ、などと良さげなクルマを見繕ってくれる。うーん、たまにしか来ないのに客の事を詳しく覚えているなんて、やはりプロだなあ、と感心。まあ、あのクルマが壊れるまでは乗るつもりだから、点検や車検でお世話になりますよ、というと、こんどはカヌーの話しに。『実は、高校の時までボーイスカウトに入っていて、小学校の時には川でカヌー体験したことがあるんですよ』 『その時は沈して、それ以来乗っていないんです』という話しがキッカケで、盛り上がる。『いつもはどこらへんで漕いでるんですか?』 『瀬戸内だと、竹原の方とか、倉橋、蒲刈あたり。 また時々だけど、日本海にも行くんですよ』兵庫県の家島から下関までの尺取り虫方式での瀬戸内横断、先日ようやく日御碕に到達した下関からの日本海北上編、雑誌『TARZAN』にも載った瀬戸内横断隊のことなども、興味深そうに聞いてくれる。『もしかして、日本一周ですか?』 『いやいや、そんなことはないよ。 まあ、サラリーマンで休みも限られているから、鳥取か兵庫くらいまでかなあ』***シーカヤックでの旅の話しをしていると、彼も、彼の奥さんも旅が好きだという話題に。学生のときに『深夜特急』を読みましてねえ! 卒業旅行はアジアに行ったんです。 香港にも行ったんですが、本が書かれた頃とは雰囲気がだいぶ変わったようでしたよ。深夜特急まさかこんなところで、『深夜特急』の話題になるなんて予想もしていなかった。『あの本を学生の時に読んだんだ! うらやましい。 私なんか、もう子供も大きくなった30代半ばで読んでしまって、若い時代に戻れない自分を悔やんだ事を覚えているよ』 『あの本を読んだら、旅に出たくなるよねえ』 『まあ、今となっては外国をバックパッキングで放浪するのは難しいけど、シーカヤックを使った瀬戸内や日本海の旅を楽しんでいるんだ』『独身だったら就職した後にお金を貯めて1年くらい旅に出ようかなと思っていました』 『結婚してからも、一人で韓国に行った事もあるんですよ』『俺も3年くらい前に行ったよ 当時はまだ広島からフェリーが出ていたんだ 言葉がわからないから、会話本を指差したり、身振り手振りでやりとりして楽しかったなあ』***『8月には子供が生まれるんです 男の子なんです』『そう、楽しみだねえ!』 『子供は中学生になったら遊んでくれなくなるから、それまでたっぷり楽しんで!』『やっぱりそうですか 最近は行っていないんですけど、子供をキャンプにも連れて行きたいんですよねえ 海とか山とかで遊ぶのが好きな子供になって欲しいと思っているんです』***途中からは、営業抜きで話しが盛り上がってしまい、彼には申し訳なかったが、まさか『深夜特急』が出てくるとは思わなかった。今までの経験では、『深夜特急』を読んで影響を受けた人とは肌が合うことが多い。点検が終わり、クルマの状態についての説明を受け、お金を支払う。『また、時々は店にも寄って下さいよ!』 『今日は楽しい話しができて、うれしかった ありがとう』
July 8, 2006
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今日は、昨日の大雨に引き続き雨の予報。 水曜日から金曜日までの出張の疲れもあり、海に出ない休養日とした。でも実際は、予報では雨だったが朝から雨は上がり、昼前からは真夏を思わせる太陽が、雨で汚れが流されて透明感を増した澄んだ空気を貫いてギラギラと照りつけた。***朝6時に起きると、今日はたっぷりと時間があるので、まずは散髪。バリカンで自分の頭を刈って行く。 ああ、爽快! ほぼ毎週の行事であるが、本当に面倒なので永久脱毛したいくらいだ。朝食を摂り、少しでも涼しいうちに近くの山に1時間ほどの散歩。 きつい登りで、全身にじわりと汗がにじむ。帰ってからは、腹筋、ゴムベルト、ダンベルで軽い筋トレ。 心地良い疲れ。***昼前からは、自転車でいつもの海水浴場まで片道1時間のサイクリング。 海水浴場に着くと、思ったよりも強い南風で、瀬戸内の海がザワザワと騒がしい。 バーベキューの人も少ないようだ。 今日は、海に出ない日にしておいて良かったなあ。ベンチで弁当を食べ、再び家に戻る。 結局、夏のような日差しを浴びながら、往復で2時間ほど(足で)漕いだ。***夕方、家族全員で食卓を囲んでささやかな夕食。うちでは、一階の小さなダイニングキッチンでご飯を食べるのだが、実はこの部屋にはエアコンが付いていない。 というか、正確に言うと、『エアコンは(意図的に)付けていない』 また、二つある子供部屋には、扇風機とヒーターだけ。ただ完全な禁欲者ではないので、二階のみんなが集まる部屋にはエアコンはある。***というわけで、ダイニングキッチンでは夏は扇風機、冬は(ファンヒーターではない)石油ストーブ。夏はたいへん暑く、みんな汗を流しながら夕食を食べる。 冬は冬で、特に朝一番は震えながら朝食を摂る。私はこのダイニングキッチンを、 『季節を感じる部屋』 と名付け、当分はエアコンは付けないよ! と公言している。でも、この部屋で汗を流して真夏の夕ご飯を食べた後、風呂に入って汗を流し、二階の部屋に移った時の気持ち良さといったら、表現のしようがない。 実際、ほんとうに天国のようだ! そのおかげで、エアコンのありがたさが身にしみて良く分かる。それに、唯一エアコンのあるこの部屋にみんなが集まるので、会話の時間が増え、お互いの事が良く分かるのも良い事だと思っている。二階の一部屋にはエアコンを付けているのであまり大きな事は言えないのだが、それでも今時、一家に一部屋だけのエアコンというのは珍しいのではないだろうか?***ダイニングキッチンにエアコンを付けない言い訳としてみんなに言うのは、『やっぱり季節を感じる部屋があった方がいいんじゃないかなあ』、『夏は暑いものだし、冬は寒いのがあたりまえ、この部屋でそれを実感できる』『ここで汗を流しながらご飯を食べたからこそ、二階の部屋のエアコンのありがたさが良く分かるんだと思うよ』 『人生だっておんなじだろう? 苦しい事があるからこそ、その後の楽しさが増すんだ』『シーカヤックだって、単調で辛い一日のパドリングがあるからこそ、ゴールに着いてからのビールは格別』、『厳しい嵐の中を漕ぎ進んだからこそ、静かな湾に無事に辿り着いた時の達成感があるんじゃないの?』、『給料前の苦しい時期を乗り越えて、給料日が来た時の嬉しさと言ったら』 などなど、偏屈親父は屁理屈ばかりこねている。でも実際、これぞコントラストの妙!***エアコンをもう一台追加して増える電気代なんて知れているだろう。 また、エコとか排出CO2削減とか言っても、計算した訳ではないし、目的がそれなら他にやる事はたくさんあるように思う。ただ単純に、昔の生活のように、夏は暑いもので冬は寒いものだということを体で感じることがあってもいいんじゃないの、と思っているだけ。そして、その暑さ寒さを感じるからこそ、その後の『ささやかなしあわせ』を日々実感できるのも事実だ。***暑い夏は苦手だが、よく考えると仕事場での暑苦しい夏と、休暇で美しい海を目の前にした静かな島での暑い夏とは違うようだ。 仕事場なら、いくらあつくてもTシャツと短パンにはなれんけど、海ならすぐに飛び込めるし潜ることができる!そういえばオープンカーも(もちろん幌をあけていることが前提だが)、シーカヤックも、テント生活も、夏は暑く冬が震えるほど寒い事はあたりまえ。 やはり、季節を体で感じる事が好きなのかもしれないなあ。
July 2, 2006
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久し振りに首都圏への出張が決まり、瀬戸内横断隊つながりのシーカヤック仲間に連絡してみた。 すると、一杯飲みに行こうということになり、水曜日の夜に、4人で有楽町の夜の海/街に漕ぎ出す事に。私が住んでいる田舎町と違い、平日のごくごく普通の夜というのに、まるで花火大会か祭りの日のように大勢の人が、まるで異常発生したクラゲのように夜の街を漂い、そしてネオンは夜光虫のようにキラキラと美しく妖しく瞬いている。それでもここは有楽町。 歌舞伎町の5級の瀬のように危なくはないので、安心してナイトパドリングを楽しめるというものだ。***久し振りの再会!ビールで乾杯し、おいしい餃子を食べながら話しが弾む。お互いの近況、最近行った旅について、昔の旅の想い出。 シーカヤックでの瀬戸内の旅、アラスカの旅、ミクロネシアの旅、四国の川旅。 ああ、ビールが旨い!愛用しているパドルについて、アークティックウインドについて、そして興味津々のIntune Paddleについて。 ちょっと趣向を変えて、ワインも頼もうかな!第一回目のシーカヤック瀬戸内横断隊について、第二回目について、そして昨年の第三回目について。 その進化と変化。 やっぱ、まだまだビールだ!***また、その餃子屋さんで、注文を聞いてくれる女の子が面白かった。若くてかわいい女の子なのだが、我々が注文すると、ボールペンで腕に何か書いている ???不思議に思って聞いてみると、なんと、注文を腕にメモしているのだそうだ。腕を見せてもらうと、今メモしたばかりの注文の下の方には、うっすらと別のメニューが残っている。 それはなんと昨日の注文。 うーん、こんなの初めて見た! みんなで大ウケ。これは、耳無し芳一のように、彼女の体に書ききれないくらい、字でいっぱいになるまで注文しよう! といってからかった。一方、彼女の方も、坊主頭にネクタイを締めた私を含む、よく飲み、話し、そして笑う怪し気な4人組を、面白い人とつぶやきながら、やさしく微笑んでいる。***7時過ぎから始まった餃子屋さんでの楽しいナイトパドリングも、気が付くといつの間にやら11時。 オオいかん。 ついつい楽しくて、時が経つのを忘れてしまった。 まだ、ホテルにチェックインもしていないので、残念ながらお開きに。やはり、旅仲間で集まって飲む酒が一番旨いなあ。みんな忙しいのに、集まってくれて本当にありがとう。 今度はぜひ、みんなで瀬戸内に集まって、横断隊モードではなく、のんびりとシーカヤックを漕ぎ、お気に入りの島で飲みたいなあ。 少し遠いけど、遊びに来て下さいヨ、楽しみに待ってます!
July 1, 2006
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