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全隊員が無事に周防大島に到着し、降りしきる雨の中、疲れた体を引きずって荷物を運び、小さなテントを張った。各自、着替えや荷物の整理、軽い食事など、自分の用事を済ませる。着替えを済ませ、ソロテントの中で横になると、波の中を長時間漕いだ影響で、まだ体が揺れていた!夜は、雨宿りできる場所に集まり、差し入れのお酒を飲みながら、今日一日を振り返る。厳しい海況だったからこそ、また盛り上がる。雨の所為でビールを買い出しに行けなかったのだが、皆さんの焼酎や、差し入れのお酒をいただいた。 ごちそうさまでした。が、なんだか調子が出ない。 やはり、ビールをグイッといきたい。 基本的にマルチフューエルで、ビール、焼酎、ワイン、日本酒、どれでも飲むのだが、最初にどうしてもビールが飲みたくなる。 どんなに寒くても、ビールだけで良いくらいの大好物なのだ。やはりビール無しではどうもテンションが上がらず、疲れもあって、先にテントに引き揚げ、寝ることにした。 おやすみなさい。翌朝。 最終日の朝。 目が覚めると、まだ雨が降っており、風の音が聞こえてくる。今日は私にとって最終日。 明日から仕事なので、今日どこかで離隊し、カヤックを回収しなければならない。テントから出て、ヘッドランプの明かりを頼りに海岸まで行ってみたが、かなり風が強く、波もドシン/バタンと打ち寄せている。今日は、北側ルートなら道の駅まで、南側ルートなら片添えが浜まで漕いで離隊しようと考えていたが、この雨と風では、どうなるか分からない。天候、カヤックの回収、明日の仕事などなど、様々な状況を勘案し、このまま離隊する事に決めた。荷物を片付け、着替えて朝食を摂る。 隊長、隊員達に、離隊することを報告。7時前、出発予定時間だが、風が強いためミーティング。 防波堤の突端まで行き、波と風の状況を確認する。うーん、かなり厳しい状況だ。私はケータイを取り出し、天気予報を確認して隊長に報告。 その後も、ケータイで天気図を確認し、瀬戸内各所の風の状況をチェックして、皆に伝えた。協議の結果、しばらく風待ち/潮待ちすることに決定。***出発を見送ってから帰ろうと思っていたが、待機になったので、回収の準備に入る事にした。事前にチェックしていた地元のバス時刻表を取り出し、乗れるバスを確認。 駅に到着する時刻を確認して、今度はケータイで、JRの乗り継ぎを調べる。 どうやら、最短時間で帰れそうだ。挨拶を交わし、最寄りのバス停に向う。***バスで大畠駅に付き、コーヒーと雑誌、として家族へのお土産を購入する。駅の売店で、『月で拾った卵』というお菓子を買っていると、同じように売店で飲み物を買っていたおばさんが、『それはなあに?』と聞いてきた。『この ”月で拾った卵” は、妻が好きなものですから。 お土産に買ってるんです』『そう、おいしいの? じゃあ、私も買ってみようかしら』 そして売店の人に向って、『いいわねえ、奥さんが好きなものをお土産に買うなんて』 売店の人も、『本当にねえ』***バス、JR、JRと乗り継いで、家から近い駅に到着したのは、約3時間後。妻に頼んで、駅まで車を持ってきてもらっていたので、そのままクルマで家の近くまで妻を送り、再び周防大島へと向った。陸路を3時間半。 ようやく周防大島の東端に近い浜に到着。 風はまだまだ強く、目の前の海では波が踊っている。 みんなは無事に出発できただろうか?そこから見ると、遠くに倉橋島が見える。 うーん、橋さえあればすぐなのに、そして凪いでさえいればカヤックを漕いで帰った方が早い! それを車だと、こんなにグルッと廻って来なきゃならないのだ。やっぱり瀬戸内海では、『海の道』はとても重要な意味を持っていることを実感した。***再び車を走らせ、家にたどり着いたのは、朝、浜を出てから10時間以上後の事だった。 あー、疲れた。参加して漕いでいる時だけでなく、参加前/参加中の体調管理や食事、行動食のメニューの工夫、合流地点までの移動、離隊後のシーカヤックの回収戦略も含めて、頭と体と心を精一杯使って楽しむのが、瀬戸内カヤック横断隊の醍醐味である。実漕ぎ二日と短かかったが、今年も参加する事ができて良かった!
November 19, 2006
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瀬戸内カヤック横断隊、参加二日目。 横断隊の起床時刻である5時前に、蒲刈のB&Gの隅っこに張らせていただいたテントの中で目を覚ました。 まだ外は真っ暗。 今日は風も少しあるようだ。シュラフから出てヘッドランプを灯し、早速テントの中の片付けに取り掛かった。***シルクのシーツ、ダウンのシュラフ、シュラフカバーを畳むと、テントの外に風防をセットしてバーナーに火を入れる。コッフェルにお湯を沸かし、うどんを作る。 今日は、スライスした餅を数枚入れた、力うどん。テントの入り口に座って熱いうどんを啜っていると、次第に目が覚めてくる。うどんをほぼ食べ終わると、残った汁にインスタントのみそ汁を加えた、なんちゃってみそ汁で最後の仕上げ。 これが、体が温まって良いのだねえ。***決まっているのは出発時間だけ。 予定は、午前6時50分。 それまでは、各人のペースで朝食を摂り、片付け、着替え、生活道具一式をフネにパッキングしていく。7時前。 予定通り出発準備が完了。 早朝にも関わらず、お世話になったIさんが見送りに来てくださった。お礼を述べ、手を振って浜を離れる。さあて、今日はどんな一日がまっているのだろうか?***倉橋島の亀ガ首を目標にして漕ぎ始めると、北東の風で、追い風追い波状態。おお、今日はなかなか調子が良いんじゃないか! 少し波はあるものの、これなら良いペースで漕ぎ進めそうだ。しばらく漕ぐと、航路に入る。 この海峡横断は、広島と松山を結ぶフェリーや高速船が行き交う要注意ポイントである。できるだけ固まり、左右をワッチしながら進んで行く。沖に出ると少し波が高くなり、なんちゃってサーフィン状態がしばらく続いた。ちょうど引き潮に変わるかどうかの微妙な時間帯。 追い風、追い波だし、もう少しペースが上がっても良さそうなものだが、もしかして潮とぶつかっている? なんて会話を交わしながらのパドリング。しばらく進むと、明らかに周囲の波の形が変わって来た。 滑らかな形になって安定している。 やっぱり、潮が変わってきたんだ。***今日のリーダーの指示に従って、亀ガ首の南側に回り込み、カヤックに乗ったまま暫し休憩し、再びバウを南西に向けた。ああ、瀬戸内海も横断隊モードになってきたが、これで今日の一つ目の山は越えた!鹿老渡の狭い水路の手前にある小さな浜で、一人の隊員が離脱することになり、全員が上がってフネを揚げるのを手伝うとともに、休憩を取る事になった。やはり、陸に上がっての休憩はありがたい。 フネの上での休憩とは、休まる度合いが違う。少し早いが、それぞれ行動食を引っ張り出し、エネルギーを補給する。バナナ、魚肉ソーセージ&マヨネーズ、饅頭、おにぎり、みかん、カロリーメイト。。。 横断隊員の、一時の団欒。再び漕ぎ出し、狭い水路を越えて倉橋島の西側に出ると、ちょうど風裏となっており、穏やかな海が待っていた。『ああ、ホッとするなあ』と私。 でも中には、『波がないとぜんぜん面白くない』という人も居る。やはり、スキルや経験、旅に対する志向によって、いろいろな思いがあるものだということを実感。やっぱり、『あるく、みる、きく』旅志向の私は、横断隊員には向いていないのかもしれないなあ。 よーく考えよう。***鹿島の西岸を南下し、羽山島を越えたあたりから、再び北東の風をまともに後ろから受けるようになった。ここからは、今日の二つ目の山場である、周防大島までの海峡横断だ!まずは津和地島を目指し、途中で転針して、情島の北を抜け、周防大島の伊保田を目指すルート。↑ シャッターを押せたのはここまで。この後は写真を撮る余裕無し!瀬戸内とは思えない追い波、追い風のサーフィン状態の中、淡々と漕ぎ続ける。***他の人に突っ込まないよう、また、突っ込まれないように、適度な間隔を保つことに気をつける。後ろから迫ってくる波の音を耳で聞き、波の状態を腰で感じて、危なくない波には乗ってスピードを稼ぎ、注意が必要な波には乗らないようにしてバランスを保つ。こんな状況で必要なのは、シーカヤックの高いポテンシャルに対する信頼と、自分自身の経験に対する信頼だ。***波高はそこそこ高いが、波頭がブレークしていないので、それほどの恐怖感はない。 ただ、ときおり二つの方向からの波が迫って来てヒヤリとする。九十九里でのサーフ講習や、伊豆や外房、津軽海峡で荒れた時の事を思い出しながら、遠くに見える情島に向って、淡々と漕ぐ。 それにしても結構シビレルねえ。昨年の横断隊で経験した、荒れたダンパー状の波の中での上陸でもそうだったが、瀬戸内のカヤッカーとはいえ、太平洋で受けたサーフ講習の経験が活きていると思う。私自身、テクニックやスキルには自信はなく、サーフ講習でも優秀な生徒ではなかったが、あの時に限界に近い状況を経験したことが、この荒れた状況において、精神的な支えになっている事は確かである。瀬戸内海は、決してみんながイメージしている、凪いで穏やかなだけの海ではないのだ!***情島の北側で少し休憩し、岬を回り込んで一気に周防大島へと横断。 狭い海峡だが、波はザバザバ、ドシンバタンで、最後まで楽しませて(?)くれた。目的の浜は、やはりサーフィン状態での上陸。 フウ。みんなでサポートし合いながら、無事フネを揚げる事ができた。 ああ、今日は本当にシビレタ!金曜日は、穏やかで快晴の瀬戸内らしい瀬戸内海。 翌日の今日は、ある意味『横断隊らしい』瀬戸内の海況。 このコントラストが、なんともたまらないじゃあないか。雨が降り、気温も下がった中、隊員達は疲れた体で荷物を運び、小さなテントを張る。今日の海況を全員無事に乗り越えた充実感、連帯感、達成感。 経験したものだけに分かる世界が、そこにはある。
November 18, 2006
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今年で4年目になる、瀬戸内カヤック横断隊。 14日に香川県の小豆島を出発し、一週間を掛けて山口県の祝島を目指す隊員達は、16日の時点でしまなみの弓削島まで到達していた。***17日、金曜日。 ようやく休みが取れて、今日から合流。車の回収を考えると、弓削まで行く事や、途中の島までフェリーで渡る事は選択肢に入らない。そう、途中参加&途中離脱の隊員にとっては、様々な状況で晩秋の瀬戸内海を漕ぎ進む事に加えて、シーカヤックと旅の道具をどのようにして合流地点まで運搬し、どこで離隊して、どのようにしてカヤックと荷物を回収するかを考える事も、重要な問題なのだ。***前日の連絡では、17日は蒲刈か岡村島あたりを目指して漕ぐとのこと。蒲刈で待っていても良いのだが、そうすると漕ぐ日が一日少なくなってしまう。 また、岡村島までで夕方になってしまうと、合流が翌日になる。ということで、蒲刈から出発して岡村島を目指し、そこで待つ事にした。 そうしておけば、岡村島泊になった時も夜は一緒に過ごせるし、蒲刈まで行く場合も、岡村島から本隊に合流して漕ぐ事ができる。それに、なんといっても岡村島は、私のお気に入りの島の一つであり、庭みたいなところだ。 そこを横断隊が通るのに、出迎えない訳にはいかないではないか!***朝四時。 準備の整った車を蒲刈に向けて走らせる。 まだ暗い中、ヘッドランプの明かりを頼りにカヤックと荷物を降ろし、浜の片隅にそっと置かせてもらう。パッキングしている途中、ふと夜空を見上げると、オレンジ色の流れ星がスーッと尾を引いて西の空に消えて行った。準備が終わるとクルマで家に戻り、朝食を摂って、バスで再び蒲刈に向かう。***10時半過ぎに蒲刈を出発。朝吹いていた風も治まり、快晴の瀬戸内海。 今日はまさにシーカヤック日和である。豊島と尾久比島との間を漕いでいる時に、ダイドックから電話が入った。大三島の南岸を漕いでいるそうだ。 天候と潮に恵まれ、予想以上のペースで進んでいるらしい。 これなら、ちょうど岡村島辺りで合流できそうな感触。 うーん、いいぞ!***大崎下島の南岸を東進し、御手洗瀬戸の手前まで来た時に、再び電話が鳴る。『タンデム艇にトラブルが発生したので、いったん岡村島に上がって修理します』とのこと。 『もう目の前なので、すぐに合流します』と返す。浜が近づいてくる。 カヤックが、隊員達が見えてくる。 懐かしい面々。お互い手を振って合図する。 あー、やっぱり漕いで来て良かった。上陸し、挨拶、握手、挨拶、握手。。。***幸い、深刻なトラブルではなかったのですぐに修理は完了し、蒲刈に向けて出発する事になった。今日の目的地が蒲刈と決まったため、横断隊が毎年いろいろとお世話になっている蒲刈のB&Gの方に電話し、今日の夕方に横断隊が行く事と、ビバーク地としてスペースをお借りしたい事を伝え、快く承諾していただいた。本当にありがたいことである。 横断隊は毎年、様々な場所で、様々な人達にお世話になりながら、厳しい瀬戸内海の旅を続ける事ができるのだ。***今年の横断隊が始まってから、最高の晴天、最高のコンディションの中、大崎下島の南岸を蒲刈に向けて漕ぎ進む。第1次横断隊の時は、すごい西風で大荒れだったことを思い出し、その話題で盛り上がる。『蒲刈の岬を越えてからの、予想していなかった大波』 『大型タンカーのデッキを越えて行く、向い波の飛沫』 『バイダルカとフェザークラフトK-1で参加した人々(フェザークラフトは私だ)』 『岡村島の岬で出会った信じられないほど強い突風と、風沈するかと思うほどの、風の渦』 『大崎下島、南岸での波高の大きい追い波、追い風』。。。いやあ、本当に第一次横断隊は印象深かったなあ!***『どうせなら蒲刈で待ってりゃいいのに。 アホやなあって言ってましたよ』『いやあ、こんな良い天気で待ってても楽しくないし、岡村島は庭みたいなものだし。 今日漕がなかったら、一緒に漕げる日が一日減りますからねえ。 こんな最高のコンディションで漕げて、やっぱり出てきて良かったですよ!』『たしかにそうだよねえ』それにしても相変わらずの早いペース。 とても4日目で、しかも今朝、弓削から漕いで来たとは思えない巡航スピードである。 うーん、横断隊おそるべし!傾いた太陽がキラキラと美しい瀬戸内の海を、疲れきった体にむち打ちながら漕ぎ進む。それまで黙々と漕いで来た隊員達だが、今日のゴールが近づき、少し余裕が出てきたのか、少し賑やかになった。『あー、きつい。 ほんまに今日のリーダーは早いなあ』 『腹減ったー』 『もうちょっとやから、すこしペースを落とそうぜ』大子島を越え、黒鼻を回り込んで、ようやくB&Gに到着。 お世話になっているIさんが迎えて下さった。***みんなで協力し合い、荷物満載の重たいフネを陸に揚げる。ここからは自由時間。 荷物を降ろし、さっそくテントを張る者。 水を浴びるもの。 煙草に火をつける人。。。弓削から漕いで来た隊員達ほどではないが、私も今日は往復で約30kmほどのパドリング。夜は、みんなで集まってワイワイガヤガヤの楽しい交流の一時。横断隊ペースに合わせて、体にむち打ちながらひたすら漕いでいる昼間は、なんで自分はこんな事をしているんだろうと思う事もあるが、それがあってこその、この夜の一時の楽しさがあるのだと思う。***各人の疲れ具合や気分に応じてテントに戻り、睡眠を取る。 そう、これは自立/自律した個人の集まりなのだ。明日もまた、瀬戸内カヤック横断隊の旅は続く。
November 17, 2006
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横断隊情報。 14日に小豆島を出て、山口県の祝島を目指す瀬戸内シーカヤック横断隊。夕方、状況確認のため、ダイドックに電話。 内田隊長にも久し振りに挨拶し、今日の状況を聞いた。 本島を出発した二日目は、途中から向かい風が強くなり、北木島へ上陸したとの事だが、みんな元気で楽しんでいる様子が電話の向こうから伝わって来た。
November 14, 2006
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今年も、『瀬戸内シーカヤック横断隊_2006』の季節がやってきた。私はまだ休みが取れず参加できていない。夕方電話で確認したところ、朝、予定通り小豆島を出て、潮が良かったので瀬戸大橋を越え、本島までたどり着いたとの事。 7時前に出発し、8時間で約45km進んだそうだ。去年は、様々なトラブルがあって瀬戸大橋の手前の渋川海岸までだったから、今年は順調に進んでいる。***なかなか一週間続けて休みが取れないサラリーマンカヤッカーでは、全行程の参加は難しい。それでも第一次横断隊では、蒲刈~白石島まで。 第二次横断隊では、上関~祝島~蒲刈へ。 そして去年の第三次横断隊では、小豆島~因島/向島、と部分的にではあるが参加させていただいた。これらを通じて、厳しい旅の中で貴重な経験を積み、日々学び、そして横断隊ならではの個性的な人々と出会う事ができた。今年は、どんな旅が、そしてどんな出会いが待っているのだろうか!
November 14, 2006
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今日は、妻と二人で倉橋島周遊ドライブ。 目的の一つは、音戸にある水産海洋技術センターの一般公開だ。ちょうど、音戸フェスティバルというイベントが近くで行われており、少し離れた臨時駐車場にクルマを停め、歩いてセンターに向かう。***建物の入り口には、ヒラメの稚魚が水槽の中で泳いでいた。 透明でちいさなちいさな稚魚。 説明してくれた担当の職員の方に聞いてみると、一年で20~30センチ程度にまで成長するんだとか。 場内をプラプラと歩いていると、ジャコ天を売っている。 揚げたて、熱々のジャコ天を即購入。すぐ横には、『かきパン』 ???売っていたお姉さんに、『これって、あの牡蠣が入っているんですか?』 『そうです、チャレンジしてみます?』うーん、岩城島の『レモンアイス』に続いて、またまたチャレンジかあ。『チャレンジしますよ!』ちょうど昼時。 揚げたて熱々ジャコ天をパクリ、牡蠣パンをガブリ。 ジャコ天はウマい。 ビールが欲しくなる。牡蠣パンは、潮の香りがかすかに口に広がるが、もう一回買って食べたいか? と聞かれると、微妙ではある。瀬戸内の景色を眺めながら散策し、顕微鏡でプランクトンを観察し、水槽でイカやサメ、アナゴ、エビなどに触り、見学を終了。***次は、桂ヶ浜温泉へ。日曜日だというのに、比較的お客さんが少なく、ゆったりと風呂に浸かる事ができた。 露天風呂で体を温め、熱くなったら木の台の上に寝転がり、青空を眺めながら体を冷ます。 昨日は銭湯、今日は温泉で、体をリフレッシュできた。風呂から出ると、飲み物を買って浜へ。 白砂青松の景色の中、妻と並んで座り、海面がキラキラと輝く美しい瀬戸内の景色を眺める。 ああ、やっぱり海はええなあ。***近くに、これまで気にはなっていたのだが、入る機会のなかった『長門の造船歴史館』を訪れた。ここは、復元された遣唐使船が展示してあるほか、古来、瀬戸内海有数の造船地として有名な、倉橋島の造船の歴史にまつわる展示物を見る事ができる。遣唐使船。 こんな船で中国まで風を頼りに旅をしていたのか。パネルの説明によると、新羅との関係悪化により、朝鮮半島経由のルートから、奄美大島付近を通るルートに変わってからは、荒れ易い海を越えて行く事になり、遭難の比率が高くなり、4隻が一組となって旅をしたものの、約半数は行方不明になったのだとか。まさに、命掛けの旅である。***また、北前船の航路が、船の構造や航海技術の発展によって、『地乗り』から『沖乗り』に変わった事。 そしてその影響で、『鹿島』や『家老渡』が栄えるようになった事が書かれていた。これまでも、地乗りから沖乗りに変わった事は本で読んで知っていたのだが、先週の周防大島で受けた講義と照らし合わせてみると、また別の感慨がある。船が主役だった交通が、車を主体とした交通インフラに変わった事で、島の人々の生活が大きく影響を受けてきた。それと同じような事が、かつての船が主要交通機関であった時代にも起きていたということだ。すなわち、地乗りルートだった頃に栄えていた港町の中で、沖乗りルートに変わった事で廃って行ったところもあるだろうし、逆に家老渡のように、沖乗りルートに変わってから栄えた港もある。でもその家老渡も、車が主体の時代になってからは、再び静かな港町に戻っている。香月さん曰く、瀬戸内では、島に人が住んだり、無人島になったり、栄えたり、廃ったりといった歴史が繰り返されてきたと言うが、まさにそういうことなのだろう。***周防大島を遠くに眺めながら、瀬戸内の島々の歴史に想いを馳せたひととき。これまでの瀬戸内横断、そしてエクストリームNさんに出会って始まった日本海北上の旅。 その一つ一つのシーカヤックの旅が、先週末に周防大島で出会った毛利さん、香月さんにつながり、今日は周防大島の対岸の倉橋島で、瀬戸内の島々の歴史を考える自分が居る。旅するシーカヤック。今、そしてこれからの事を考えるために、過去、今までの事を知り、学ぶ。そう、全てはこれからの瀬戸内海を、そして私自身、家族の、地域のこれからを考えるために、様々な景色を目に焼き付け、いろいろな人と出会い、話しを聞かせていただき、時代の変化を事を感じ、そして様々な事を考えてきたということなのだ。これからどのような旅が、どのような出会いが、そしてどのような未来が待っているのか、あるいはどのような瀬戸内を目指して自分が役に立てるのか、楽しみだ。
November 12, 2006
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テント生活の週末が先週まで4週で計6泊続いた。 今年は天候不順だったが、秋になってようやく安定してきたようだ。土曜日の朝、目が覚めると予報通り雨。 今日は、来週末に向けて道具と体のメンテナンスの日にしよう。***午前中は、妻と一緒に買い物に行き、私はシーカヤックツーリング用食料の買い出し。そうそう、行動食も必要だ。 フィッシュソーセージ、ナッツ、煮干し、マヨネーズ、コンデンスミルク。。。帰ってからは、まだ気温が高かったので今年は出番のなかった『スカノラック』と『パドリングパンツ』を引っ張り出し、撥水処理を施す。雨が上がった昼からは、最近日課となっている散歩。 平日は晩ご飯の後に、休日は、シーカヤックの旅で訪れた島の道を、i-Pod_nanoを相棒にして、足の向くまま気の向くままに歩いている。***今日はたっぷりと時間があるので、いつもと違う道を散策してみる。通りかかったお気に入りのパン屋さん、『メロンパン』。 昼は、バナナ2本だけだったので、ついつい引き寄せられるように店に入る。 ここ数ヶ月ほど、このパン屋さんには寄る事がなかったのだが、珍しく新製品が置かれている!『フィッシュバーガー』 タルタルソースを付けた魚のフライとレタスが挟まれているようだ。 牛乳とフィッシュバーガーを買って店を出た。近くの公園のベンチに座り、暖かい日の光を浴びながら、フィッシュバーガーを頬張る。 ウマい。 やっぱり『メロンパン』はいいなあ。***再び歩き、そのままいつもの銭湯に。そう、ジップロックにタオルと石けん、髭剃りをパックして、ウエストバッグに詰めてきたのだ。 今日は早い時間なのだが、それでもいつもの常連さん達がほとんどだ。皆さんに軽く会釈して、浴場に入る。ジェット風呂、ミストサウナ、水風呂、薬湯。 お互いに背中を流し合うおじさん達を眺め、また目を瞑って柔らかな当りのお湯を全身で感じながら、1時間半ほどのんびりゆったりと過ごす。疲れが溜まり、重かった背中も軽くなってきた。 やっぱり銭湯はいいなあ。 本当にいい湯だった!***家に帰り、毛布を被って横になっていると、いつの間にか寝入っていた。 久し振りの昼寝。あー、ええ気持ちやなあ。***1時間半ほど歩き、1時間半ほど銭湯でゆっくりし、1時間ほど昼寝した。シーカヤックツーリングの準備も終わり、体もリフレッシュした週末の一日であった。
November 11, 2006
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土曜、日曜は、国民文化祭_やまぐち2006の一環として周防大島で開催された宮本常一の特別企画に、妻と、シーカヤック仲間であるエクストリームNさんと共に参加した。『宮本常一を歩く』や『家裁の人』で有名な毛利甚八さんや、神奈川大学教授であり、宮本常一氏に師事して一緒にフィールドワークを実行されていた香川洋一郎さんとの出会い。***人柄が伝わってくる毛利さんの講演。宮本常一氏の奥さん!との出会い。 疲れを癒す竜碕温泉。 おいしい地魚の刺身。景色の美しいキャンプ場。 海から朝日の昇る光景。親しみやすく、それでいて本質を突いた香月さんの講演と、大島商船高専の『大島丸』を使った洋上探検での、深く楽しい船上講義。 美しい瀬戸内の景色。帰りのバスの中での、宮本常一氏に関する毛利さんのお話し。***宮本常一氏の視線、海からの視点をキーワードとしたイベントにどっぷりと浸かり、様々な事を感じ、これからの事を考えた、充実した二日間であった。 あまりに多くの、深く、楽しく、かつ考えさせられる事が有りすぎて、今の時点ではとても頭の中が整理できていない。二日目の洋上探検が終わり、集合場所に戻るバスの中で夕暮れの瀬戸内海を眺めながら、楽しかったイベントが終わってしまったという寂しさを感じ、まだまだ帰りたくないという気分を久し振りに味わった。 これは、沖縄の海やミクロネシアで、充実した旅を終えたときの気分と一緒である。***じっくりとこの二日間の出来事を噛みしめ、今まで自分がやってきた事、シーカヤックの旅を通じて実際に見て/出会った人から聞き/自分が感じた事を思い返し、これから『自分が』どうしていきたいのか/どうして行くべきかを、しっかりと考えてみたい。これからもシーカヤックでの旅、自分なりのフィールドワークを重ねて行く上で、とても良い刺激を受けた貴重な週末であった! このイベントの事は、時間を掛けてじっくりと消化し、整理していきたいと思う。
November 4, 2006
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