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異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGN
より
-旅行期間11月4日~11日-
次々と大臣や僧侶が集まり、ブータンの宗教界のトップであるジェ・ケンポも登場です。
神聖な雰囲気の中、粛々と儀式は進められていきました。
まずはジェ・ケンポによるお祈りが行われ、吉祥の物が捧げられます。
今日の朝に行われたVIPのみの式で、前国王から正式に戴冠された、
ブータンの国鳥であるワタリガラスをモチーフにした王冠もお披露目されましたが、
今回は被りませんでした。
一通りの儀式が終わった後、
選ばれた人たちが、直接国王にタカを献上しに玉座のある上段へ集まりました。
その30人ほどの人たちの中に、車椅子に座ったかなり年老いたおばあさんがいました。
最初は関係者かなと思ったのですが、あとで聞くと、
あの人は歳が105歳で、ちょうど今年建国100年のブータンにおいて、
初代国王から今回の新国王までずっと見てきた人だということで招かれたそうです。
そのおばあさんは、車椅子からなかなか立ち上がれずタカを渡せずにいたのですが、
それを見た国王は自ら玉座から降り、
そのおばあさんの前まで行ってタカを受け取っていました。(日本の政治家も見習えー!)
おばあさんは感激のあまり感涙。
そして、いよいよ国王と対面できるときがきました。
対面と言っても、国王が会場内を練り歩き、
お付の人がタカを受け取ったあと、記念のコインを渡すというものです。
でも、これがすごかった。
国王は再び自ら玉座を降り、
2万人もの参列者ひとりひとりにコインを手渡していったのです。
立つなという指示があったので、みんなは座ったままだったのですが、
そのためにずっと腰をかがめて配っていました。
さぞかし疲れるだろうと思いましたが、
そんな様子は微塵も見せず、それどころか、
時折かがみこんで抱擁したり、笑顔で挨拶したり…
ありえない…日本じゃ絶対ありえない
国のトップが行うその献身的な姿に
私たち日本人グループは、すっかり感動させられてしまいました。
そして約一時間後、ついに私たちのグループのところへいらっしゃいました。
代表してYさんが
おめでとうございます。
お祝いするために日本から来ました。
と国王に言ったところ、
ありがとうございます。
ブータンでの滞在を楽しんで行ってください。
と、私たちに向かって言ってくれました。
きゃーー
泣きそう…
コインを受け取るとき、この言葉をかけてくれたとき、
国王と見つめあった(ほんの数秒だけど)ことは一生忘れないでしょう。
そのときもらった台紙付のコインは、サランラップにくるんで大事に飾ってあります。
国王に直接いただいた戴冠式の記念コイン
日も傾きはじめ、コインを受け取った人から会場を出るように指示されました。
もう少しいたかったのですが、仕方なく退場です。
出た後は、歩いてホテルまで戻りました。
ホテルまで戻る途中、ビールでも買って帰ろうかと入ったお店で、
戴冠式の生中継がテレビでやっていたのですが、
まだたくさんいる人たちに、変わらず腰をかがめて配っている国王の姿が映っていました。
この国の王様はすごい
心からそう思いました。
きっと「国の上に立つ」ということに対しての考え方が、
諸外国とは根本から違うのでしょう。
国民に愛されている王族だとは聞いていましたが、それも納得です。
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