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サントリー美術館で開催中の天地人展を観た。幼い頃はほとんど歴史の表舞台に名前が出てない直江兼続だが上杉景勝の家老となって戦国~江戸初期の激動の時代に全身全霊で上杉家を守ってゆく真摯な人柄と、そのずば抜けた知勇兼備の才で歴史の牽引役ともなったスター武将の姿がおぼろげながら分かったような展覧会だった。とくに漢詩、漢籍に対する教養は優れていたようだ。直江兼続と言えば「直江状」。家康の激怒を買って関が原の戦を招いたとも言われる重要な歴史資料だ。教養あり筆も立つ、そして一本気な忠義者の兼続だからこそ出さざるを得なかった書状。現代訳が添えられていたので読むと、これでは家康は立場ないなあと苦笑してしまった。なかなか痛快だ。兼続最晩年の肖像画があった。実におだやかな顔をしたオジサン。まぁでも昔の方はいくら人生50年とは言え、20代、30代で成し得たことのなんと大きなことか。サントリー美術館ご自慢の能衣装、面、茶道具、洛中洛外図屏風なども多数出品され、見ごたえあり!
2009.06.28
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先ごろロンドン公演大成功の歌舞伎「NINAGAWA十二夜」を新橋演舞場で観劇。2005年の初演、再演と3幕構成だったのがロンドンから2幕構成になってさらにテンションが維持され「脇見している暇がない」ほど面白くなっている。オープニングから圧倒される舞台美術と場面転換、シェークスピアならではの言葉遊び、時蔵さんの品格ある赤姫、菊之助さんの美しい三役と早変わり、菊五郎さんの油の乗り切った狂言回し役、亀治郎さんの狡猾な腰元役がとくに印象に残った。いやはや溜息と爆笑の4時間だった!
2009.06.22
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今年で2年目の松竹歌舞伎検定の日程と詳細が発表になった。今年は3級に挑戦!試験日は11月23日(月・祝)。今年は4級(歌舞伎入門クラス)と3級(歌舞伎初心者~中級クラス)を受けられる(受験資格はそれぞれとくになし)。来年以降に2級(歌舞伎上級者、受験資格は3級合格者)と1級(歌舞伎博士クラス)が予定されているとのこと。詳細は、松竹歌舞伎検定公式ホームページにてどーぞ。
2009.06.18
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Bunkamuraザ・ミュージアムで開催された「奇想の王国 だまし絵展」を観た。初日だったが夕方に入場したので比較的ゆっくりと鑑賞できた。ヨーロッパのだまし絵の系譜をその発生の時代から歴史的に紹介してゆく。古くは16世紀のドイツ出身のエアハルト・シェーンの版画から超絶画法によるトロンプルイユ(目だまし)、19世紀のアメリカン・トロンプルイユ、そして20世紀のダリ、エッシャー、マグリットと続く。途中、江戸末期から明治初期の国芳のだまし絵、描表装(かきびょうそう)、幽霊画など日本の遊び心あふれる作品も紹介。最後のコーナーでは現代美術の多様なだまし絵やオブジェが展示されていた。私の好きな本城直季氏の作品(実際に俯瞰撮影した写真のピント範囲をコントロールすることでまるでミニチュアのような風景になるアレ)もあり満足満足。8月16日まで。
2009.06.13
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久々の三越劇場にて観劇。「だれが選んでくれたんでもない、自分で歩き出した道ですもの」「女の一生」は故杉村春子さんのために書かれ、氏がライフワークとして900回を超えて演じ「布引けい」は日本の演劇界の宝物だと思う。私が文学座の女の一生を観たのは、90年代で杉村春子さん最晩年の公演だったろう。10代の少女時代の姿はけっこうキビシかったが、観てゆくうちにどんどんその世界に入り込んだ。やがて堤家の女主人として家を守るためにかつて愛した人までを切り捨てるクールな役どころでは杉村さんの名演に胸が熱くなったのを思い出す。そんな名芝居が新派の公演となった。主演は波乃九里子さん。新派からは重鎮安井昌二さん、新派の客演としてお馴染みの風間杜夫さんと中山仁さん、そして映画界から新派初登場の司葉子さんと豪華な顔ぶれである。文学座杉村春子オリジナル・バージョンを一旦忘れて新鮮な気持ちで観劇してみた。新派ならではの明治から昭和戦前の古き良き東京の雰囲気と美学、そしてゆったりとした時間の流れが実にいい気持ちにさせる。いまではもう聞くことのできない綺麗で歯切れが良くて品の良い東京ことばも嬉しい。波乃九里子さんのサ行とタ行の発音が気になるのはしょうがない。少女役はまずまず。女主人としてなって毅然とした態度で家を守る見せ場は貫録十分だった。男優陣の安井昌二さん、風間杜夫さん、中山仁さんはひたすら素晴らしくて感動した。ラストシーン。一面焼け野原になったかつての堤家跡でひとりぼっちとなったけいと英二が再開、過去を水に流してダンスを踊ろうかと言っておだやかに幕になるところは、意外と文学座より現代的な流れの感じがした。あらためて今の文学座の公演が観たくなった。
2009.06.08
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