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.~ ~ ~ナンちゃん 「さてっと、ウルフ、そこに居るのは分っているよ。 出ておいで。。。」 透明な生物が地下に身を移し終えたのを見計らい、声を掛けるナンちゃん。 『あなたには息をひそめても無駄のようで・・・。』 ( 木陰の上から声が聞こえた )ナンちゃん 「夜じゃないから。。。」 木の枝から地面に着地し、ナンちゃんの元に駆け寄る[月光軍長]曹 富夜。 そしてナンちゃんの前で片ひざを着いて、[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ) 「御謙遜を。。。」ナンちゃん 「おいらは軍の一員じゃないからその丁寧な姿勢はいらないよ。 それに、元大将を倒した [仇]にもなるんだし・・・。」[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ) 「いえ、[仇]とは思っていません。 ( 立ち上がりながら、 ) この表の世界を、我らの一族が支配するという考えは間違っていたと元帥様から教えを請 うた為、みな理解しております。 それに共存の道を教えられました。」ナンちゃん 「チュウランらしいや。」[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ) 「して、・・・・」ナンちゃん 「うん、ここがあいつらのアジトかも。 ただの拠点の一つかもしれないけど。 チーランの指示の通り、しっかりと見張っててね。」[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ) 「はい。」ナンちゃん 「ウルフは見えないやつらの[気]、察知できるの?」[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ) 「いささかおぼろげではありますが、闇夜の中を思えば目視以外での気配、我らの軍は 長けているかと。 それとなくなら。」ナンちゃん 「よかった。 それを聞いて安心したよ。 見えないとおいらもここに一緒に居なきゃなら ないもの。 十分に注意して見張っててね。 姉ちゃんの方には何人くらいつけてるの?」[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ) 「はっ、3名ほど。」ナンちゃん 「おっけ。。。 なら十分か。 姉ちゃんも張り付きっ放しからも開放できるし。 じゃ頼むね。 おいらは別の所にも集結しているやつらの監視に行ってくる。 こりゃ凄い数が動き出したもんだな・・・。 そそ、水使いの西艶さんもいずれここに到着すると思うから、よろしくね。」[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ) 「かしこまりました。」ナンちゃん 「タロ、行くよ♪」タロ 『Cooo~♪』 ( 歩きだしたナンちゃんにしっぽを振りながら付いていくタロ )[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ) 「あの時の白い子虎かぁ。。。 随分と勇ましくなってきたもんだ。 成長が早え。 あの日、痛い思いをさせちまったおれを目の前にしても、一つも表情を変えずにいた。 忘れた訳ではない。 あの、こういち殿の敵ではないと判断しての行動・・・・。 精神的にも立派に育っているようだ。。。」 曹 富夜は、ナンちゃんとタロに向かって深く頭を垂れたのであった。~ ~ ~警察官 山下 「なんですってっ! あの自衛隊駐屯基地を襲ったのと同じ能力のっ!」リツコ 「若干、程度の違いはありますが、その卓越した能力も兼ね備えているようです。」チーラン 「装備、必要・・・。」ゆうすけ 「うん、さらに見えないのだから自衛隊ですら危険な相手と心得て下さい。」警察官 山下 「そ、そんな・・・、それでは警察の手に追える・・・」 その時、ゆうすけの携帯が鳴った。 BU、BUーーーー!チーラン 「もうその音に騙されない・・・。」ゆうすけ 「うん、メールの着信・・・ えっと、姉さんからだ。 ・・・・ ・・・・ 大群で・・・動き出すようだ・・・。」リツコ 「姉さんからってことは、全拳武道団がってことよね。」ゆうすけ 「そういうこと。 団長が各支部長を呼びつけてエリート部隊を編成するらしい。 それも長旅だと伝えたみたい。」チーラン 「長旅・・・か。」ゆうすけ 「まさか・・・とは思うが、嫌な予感がする・・・。」チーラン 「なにっ!」ゆうすけ 「ここに来て利江ちゃんの告知、チーランの所の軍団との出会い。 そして透明な第三勢力 の出現やら・・・。 慌しい動きの中だけに・・・。 しかし、今までは団長が迷走するかのように、それも何かピンポイントで現れていたが、 チーランの軍団を見た途端に部隊編成。第三勢力に対抗する目的だけならまだしも・・・」チーラン 「くっ・・・。」ゆうすけ 「謎解きも、時間掛けていられなくなってきたな・・・。 恐らく・・・想像ではあるが、もし全拳武道団が中華皇国に出向くとなったら・・・、利江ち ゃんとチ-ランの軍団、二つを結びつけての事だとしたら間違いなくチーランの軍団を知 りそれに大竹林寺に行ったことのある男がスペック戦闘員の組織の幹部に居ることが確定 する。 もし今の大竹林寺の状態、つまり黄龍道のように長い年月を掛けて力を蓄えたツワモノが 不在の状態で あの全拳武道団のエリート軍団に襲われたら・・・・」チーラン 「チーラン、直ぐに向かうっ!」リツコ 「待ってチーラン。 まだ確定した訳でもないのよ。 あなたの[足]なら彼らを追い抜いて現地に到着できる わ。 もし、彼らの行動がそこではなかったら、スウランに続いてチーランまでが抜ける と私たちの戦力は手薄になってしまうの。透明な生き物と戦える実力のある者が・・・。」ゆうすけ 「そうだね、まずは次の姉さんの報告を待とう。 それからでも遅くは無いさ。」 それから30分の後、[月光軍]から伝令を受けた[空軍兵]の一人が、同様の内容をチーラン の元へと報告していた。~~~ ~~~ ~~~ ここは中華皇国にある山間の農村部。 いつもの平穏な日々を人々は過ごしている。 青龍 が巻き起こした大洪水で、下流の港に続く町などでは大災害となり、多くの命と家屋の 損壊を失ったものの、こういちのおかけでそれでも被害をそれ以上に大きくせずに済んだよう だ。 今は昔の活気がようやく取り戻しつつあり、人々には笑顔もこぼれていた。 そのまま山間部奥に目を移すと、同様に平穏な日々を経過していた大少林寺がある。 その第一門の前。 いつものように門番が二人、キリっとした顔つきで棒を片手に扉の両側に立っていた。 そこへ、 ひゅ~~ 彡スタっチュンホー 「うわっ!」 突然、二人の目の前に着地したスウラン。 あまりの驚きに 一人は腰を抜かしてしまった。スウラン 「ごぶさたある~♪」 きょとんとしたまま、目をパチクリとさせながら、チュンホー 「ス、スウランさん・・・?」スウラン 「はい~♪ チュンホーあるね、門番に昇格したね。 おめでとう。」チュンホー 「あぁ、あ・・・ありがとう・・・ございます・・・。」スウラン 「驚かせた ゴメン 館長様に用事あって来た。 通るよ?」チュンホー 「は、はい、どうぞ・・・。」 スウランが通っていった後、もう一人の腰を抜かした門番がもそもそと起き上がりながら、門番 「そ、空から・・・来たよな・・・?」チュンホー 「う、うん・・・。」 二人揃って空を見上げていた。 第二門の前に到着するころ、スウラン 「スンチャ~、久しい。。。♪」 ( 笑顔で手を振りながら歩いてくる ) 突然の来訪者、それも自分の名前を呼んでいる。 そして容姿に見覚えが・・・・ と、少し間を置いてから、スンチャ 「スウラン~♪ なんだ、スウランじゃないか。。。」スウラン 「元気そう。」スンチャ 「あぁ、スウランも変わらないな。」スウラン 「まぁね。」 ( スンチャの前で立ち止まる )スンチャ 「あれ? 一人・・・か?」スウラン 「うん、ゆうすけ 頼まれた。」スンチャ 「そうかぁ。 懐かしいな。 まっ、好きにしてよ、師範代殿。」スウラン 「その呼び名、照れくさいある・・・。」スンチャ 「何言ってるのさ、名誉な事なんだから。。。 このおれを飛び越えてだし・・・。 ところで、どこに用事があるの?」スウラン 「館長様に。。。」スンチャ 「そっか、今日は一日いらっしゃると聞いてる。 ささ、どうぞお入り下さいませ。」スウラン 「ありがと。 また後でね。。。」 第二門を通過したスウラン、真っ直ぐ館長室に向かわず、二十八房に向かい始めた。 『たぁーー』 -つづく-第4-454話 燕市での珍事 -01 へ ([気配]を感じて防御するよろし) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。
2014年08月19日
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.チーラン ( この蹴りはスペック-1、異人と同じ威力・・・。 くそ、それも3匹が相手とは・・・やはり前に遭遇したやつらの仲間か・・・ ) かたくなに目を瞑り、五感を頼りに様子を伺う。 その時っ![空軍兵]淘汰(とうた) 「[近衛軍長]殿っ!」 目をバッチリと開けたチーラン、 上空より助っ人に入った[空軍兵]淘汰、手にはどこかで拾ったポリバケツ二つをぶら下げ、 急降下に続き、 バッシャ~ン バッシャ~ン と辺りに水を撒いたのであった! アスファルトが水浸しになり、そして・・・撒いた水が、透明な生き物の体にまとわりつき、 その薄い水膜により太陽光がプリズムのように反射して、部分的に生物の体の表面を形取っ ていたのであった。チーラン 「よしっ」 両腕を挙げ水から顔を守るような姿で、目の前に迫っていた一匹を目掛け、チーラン 「ハーーイっ! ハイハイハイハイハイ! ハイヤーーっ!」 相手のアゴがあると思われる場所に、下からの手套、続けて拳、肘、拳と左右からの連打を 溝打ちに! そして最後は、左足によるハイキックを炸裂させたっ! ガツン★ バシドスバシズゴドス★ ズゴーーーン★ 地面に散乱する水が、物が落ちて引きずられるように動いた。チーラン 「あと二匹っ!」 と声を出し、ビシっと構えた時だった。 アスファルトの水交じりの泥が、遠ざかる2つずつの足跡を描いていったのだった。 薄っすらと容姿が見える2匹の姿と共に・・・・。 それを見て、肩の力を抜くチーラン。 横に舞い降りてきた[空軍兵]淘汰、 バサン、バサン、バサン[空軍兵]淘汰 「[近衛軍長]殿、お怪我は・・・。」チーラン 「安ずるな、大したことはない。 お陰で助かった・・・。」[空軍兵]淘汰 「いえ、御無事でなにより。」チーラン 「そのバケツ・・・・、お前どこから・・・・」[空軍兵]淘汰 「あそこにあります[保育園]なる施設より借用させて頂きました。」 淘汰が指差す先には保育園があり、園児、保母さんらが震えながらこちらを見つめていた。」チーラン 「そっか。 急な事であったし・・・。 だが見よ。 お前を見てなのか、透明な生物の性でか分らぬが、皆あぁして震えておる。 礼を兼ねて挨拶に行かねば・・・。」 立ち上がったチーラン。 歩先はその保育園を目指した。~ ~ ~ゆうすけ 「変だな・・・、空を行くチーランの方が先に到着しているはずなのに・・・・」リツコ 「迷子にでもなっているのかしら・・・。」 既に事情を聞き終えた地元警察署の玄関の石階段、そこの隅に腰掛けて途方に暮れていた二人。 そこへ一人の警察官が話かけてきた。警察官 「北見君。」 振り返って見るゆうすけ。ゆうすけ 「あぁ、先程はありがとうございました。」警察官 山下 「今、署の方に連絡が入って、また事件が起きたようだ。」リツコ 「なんですって!」 ( ゆうすけと共に立ち上がる )警察官 山下 「目撃者の話では、何者かに突然人々が襲われたと。 その後 空を飛ぶ二人組に助けられ、その二人組は今こちら方面に向かって 飛行している・・・と・・・」 バサン、バサン、バサン 話す山下巡査の横に着地したその空飛ぶ二人。。。警察官 山下 「うわっ!」チーラン 「わりわり、ちと遅れてしまったな。」 ピョン 彡スタゆうすけ 「お巡りさん、その話にあった空飛ぶ二人組です。」警察官 山下 「あ、あぁ・・・。」リツコ 「どうしたの・・・? そんなにビショビショに濡れて・・・。」チーラン 「水も滴るいい女になったか?」ゆうすけ 「スウランならね (^_-)-☆ 」チーラン 「てっめぇーー! ゆうすけ、たまにはチーラン褒めろよ。」 ( 拳をフェイントで振り上げる )リツコ 「それで・・・どうしたの?」[空軍兵]淘汰(とうた) 「はっ、姿の見えぬ生物に町の人達が追われておりましたところ、[近衛軍長]殿が お助け申し上げました。 その際、相手の位置が少しでも分るようにと私めが散水 致しましてこのお姿に。」ゆうすけ 「なるほど、水を撒いたのか。。。」リツコ 「風邪引かないように・・・着替える・・・?」チーラン 「よい、着替えなど。 それにこの程度で風邪を引くほど軟弱ではないっ! ・・・・あ、すまぬ、また口調が・・・」 ( ポカっ☆ ) 何故か淘汰を殴るチーラン。[空軍兵]淘汰(とうた) 「も、申し訳けございません。」チーラン 「お前が謝ってどうする! それはわれの発する言葉じゃっ!」リツコ 「チーラン、お巡りさんも困っておいでですよ。」チーラン 「あ・・・、すまぬ・・・ではなく・・・・ゴメン・・・。」警察官 山下 「そ、それより、中で事情を聴かせてください。」ゆうすけ 「そうだね、チーラン、[空軍兵]さん、中へ。」[空軍兵]淘汰(とうた) 「淘汰(とうた)とお呼び下さい。」ゆうすけ 「うん、じゃ淘汰。」 チーランが階段を登りながら、首を縦てに振ったのを見て、[空軍兵]淘汰(とうた) 「かしこまりました。」 ( 立ち上がり、チーランの後に続く )~ ~ ~ナンちゃん 「タロ、あそこ。 大勢の[気]が集合している。 わかるかい?」 タロは真剣な眼差しで、ナンちゃんの言う方向に神経を尖らせて集中して何かを感じようとし ている。 時折、耳をクル、クルと左右に動かしながら・・・。 そして目線も舐めるように ゆっくりと右から左へと動いていた。 そして横でしゃがむナンちゃんの目を見つめた。ナンちゃん 「よし。 このままここで様子を伺おう。 西艶さんはまだのようだ・・・。 ここが分るかな?」~~~ ~~~ ~~~[透明生物] 「ミカール様、出撃の儀式の準備、整いましてございます。」[透明生物]ミカール / [透明生物]???(改め) 「よし、では皆の者、出撃の宴だっ!」 『おぉぉっ!』 集結した全員が、とあるお寺の敷地の隅にある石像をズラし、現れた階段を使い、ぞろぞろと 地下へと下りていったのだった。~ナンちゃん 「ふぅ~ん。 あそこがアジトなのかな。 にしても随分と多いな・・・。 この人数で街中で悪さされたら、とても収拾がつかない・・・。 どうしたものかな・・・。」~~~ ~~~ ~~~チーラン 「そうなんだ・・・。 普通のひったくり、強盗のたぐいだけ・・・か・・・。」ゆうすけ 「それもここ最近。 昔にさかのぼるほど古くはないんだ。」警察官 山下 「先程の通報の件ですが、人に危害を加えるというのは初めてのケースです。」ゆうすけ 「チーラン、その時の状況を。」チーラン 「人々が、波状に逃げてた。 親子が転んで倒れたのでそこに降りた。 その親子曰く、 『人が血まみれに・・・。 そして周囲の人達も次々と・・・』と言うてた。 その後・・・姿の見えぬモノに襲われた・・・。 そこにはおそらく、3匹居た。 そのうちの一匹を倒したが、あとは逃げられた。」[空軍兵]淘汰(とうた) 「[近衛軍長]殿でなければ遣られておりました。」チーラン 「われのことはよい。 それにわれ以外にも立ち回れる者はまだまだおる。 このリツコもその一人だ。」警察官 山下 「今、現場の見聞に行っております。 このお話も報告しておきますね。 しかし見えない生物とは・・・・。」ゆうすけ 「警察としたら、その対策を立てることが必修です。 水性のスプレーとかを携帯する ことをお奨めします。」警察官 山下 「すぐに手配します。」ゆうすけ 「着色弾も平行して準備を。 スプレーでは近くのモノにしか届きませんから。」チーラン 「それと・・・、やつら異人の能力を身につけている。」ゆうすけ 「そうだ、それも話しておかないと・・・」~ ~ ~ -つづく-第4-453話 福ノ島の怪 -17 へ (御謙遜を。。。) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。
2014年08月11日
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.ゆうすけ 「不自然な事件がいくつもあるんだ。 ひったくり事件。 盗まれた人は、空中にバックがひとりで飛んでったと。 そして強盗事件。 目撃者の話によると、窓が割れる音がして、直ぐに見ていたんだけど、 侵入者の姿は無かったと証言している。」リツコ 「ナンちゃんの遭遇した透明な生き物、何か爬虫類を思わせる容姿かもって言ってたけ ど・・・。 もし同じなら、こそ泥のように資金を集める必要があるってことかしら?」ゆうすけ 「そんな研究をする、もしくは方法を購入したのであれば資金は豊富に有る一団ってこと になる。 けど、その一団としての行動ではなくて、透明になったその[人?]個人が、透明をいい ことに、何か悪さしただけかもしれないし・・・。 想像の域を脱しないけど、これらの事件 が、[透明な生物]が存在することを前提に考えると、つじつまが合ってくるからね。」リツコ 「ナンちゃんの所のと同一・・・とは限らないってことよね。 あちらではこの手の事件って 発生してなかったんでしょ?」ゆうすけ 「あぁ、オヤジの調べではね。」 ( 車窓から外の景色を見つめるゆうすけ )~チーラン 「ここだ、ここに向かう。」 手にした地図を[空軍兵]に渡すチーラン。[空軍兵] 「えっと、こっちが海、あそこを走る広い道が・・・これで・・・ 分りました。」チーラン 「うむ、さすがだ。 ところで、お前、名はなんと申す?」[空軍兵] 「はい、呂 淘汰(ろ・とうた)といいます。 淘汰(とうた)とお呼び下さい。」チーラン 「淘汰(とうた)か、良い名じゃ。 では頼むぞ。」[空軍兵]淘汰(とうた) 「はい、お任せ下さい。」 広げてその場に停滞していた翼を、バサン、バサンと上下させ、目的地に体を向けて突如速度を 上げる[空軍兵]淘汰(とうた)。 大空を自由に駆け抜けていった。~ ~ ~[空軍兵]淘汰(とうた) 「[近衛軍長]殿、目的地上空に差し掛かりましてございます。」チーラン 「やっぱこっちの方が早くて楽で気分も爽快。 どうも箱物に囲まれての移動は苦手 だ・・・。 にしても早過ぎだろう・・・。」[空軍兵]淘汰(とうた) 「 !! [近衛軍長]殿、あそこっ!」 下界の道路を指差す[空軍兵]淘汰(とうた)。チーラン 「どうしたのだ?」[空軍兵]淘汰(とうた) 「人々が、何か追われるように逃げ回っている様子が!」チーラン 「なんだとっ! どこだ!」[空軍兵]淘汰(とうた) 「あそこでございます。」 ( 一生懸命に指を刺す淘汰 )チーラン 「わ、分らんっ! 口で説明せよ。 われにはここからの視界は不慣れ、慣れておるお主 のようにはいかん!」[空軍兵]淘汰(とうた) 「失礼しました。 まず高速道路が真下に走っております。」チーラン 「うむ。」[空軍兵]淘汰(とうた) 「その両側を2つの川がうねるように走っております。」チーラン 「うむ。」[空軍兵]淘汰(とうた) 「その向かって右にある川のうねった頂点より2時の方向、広いグランドが見えます。おそら くは学校かと思われますが、そこより3時方向横に、真っ直ぐに伸びる道がありま・・・」チーラン 「見えたっ! 数十人が走っておる・・・。 おい、その後方では他の人々が波状に走って ゆくではないか! その中心に何かあったのか? その中心に近づけろっ!」[空軍兵]淘汰(とうた) 「分かりました。」 [空軍兵]淘汰は、その中心に向かって進路をとった。 真上に来ると、その上空をゆっくりと 旋回を始める。チーラン 「いったい何が・・・。 あっ、子供連れが転んだ! あの上を低空で通過せよっ!」[空軍兵]淘汰(とうた) 「了解!」 引き連れていた子供と一緒に転んでしまった母親と思われる女性と隣で泣き叫ぶ女の子を目掛 け、一直線に飛行する[空軍兵]淘汰。 急に高度を落とし、その上を通過する。チーラン 「ハっ!」 ( 飛び降りたチーラン ) スタン彡 片ひざで着地し、その親子の下へと素早く駆け寄るチーラン。チーラン 「大丈夫か? 何があった?」母親 「突然、ひ、人が血まみれに・・・。 そして周囲の人達も次々と・・・」娘 「えぇ~ん、えぇ~ん・・・・」チーラン 「突然血まみれに !? なら、早く逃げろ!」 腕を掴み、母親を抱き起こしてあげるチーラン。 もう一方の手で子供も立ち上がらせてあ げた。母親 「あ、ありがとうございます。 さっ、千恵、走って!」 チーランにお礼を告げると、娘の手を引き走り出す母親。 それを見送るチーラン、そして後方 を振り向いた瞬間! 何かを察知し、体を横に転げて回避っ! するとっ! ==シュっ 何かが空振り、空気を切り裂くその音だけが耳に入った。チーラン 「くっ・・・」 チーランはとっさにバク転を続けて後方に回避。 その時、チーラン ( 居る。 見えない何かが・・・。 ) そして大少林寺でのこういちの言葉を思い出していた。こういち 「暗い所から急に明るい所に出たりだったり、相手から砂やほこりを撒き散らされて目に入っ てしまった時など、目が利かなくなった時には、目の回復を試みるよりも、相手の[気]、 [殺気]、[空気]、[臭い]、[音]など、五感をフルに生かして相手の動きを感じ取る こと。そんな時に目で見ようとしていたら、たちまちに餌食になっちゃうよ。 また、目で見えている事だって、嘘の情報ってこともあるから、自分の張り巡らせたレー ダーを信じて戦う事も大事だね。」チーラン ( 今、まさにその時っ! ) 心にこういちの言葉を蘇らせたチーラン、ピタッ と着地した時には目を固く瞑ったままであ った。足を前後に、体の前で両手を上下に広げて構えた姿勢で。 が、突如っ! ==シュッ 横に避けたチーランであったが、頬にチクリとカスった何かを感じた。 続けて、チーラン 「げほっ・・・」 ドテッ腹に蹴りらしき衝撃を受けた! 続けて来るであろう攻撃を想定し、必至に左手、右ひじを素早く防御目的で動かすチーラン、 その3つ目の動作の時、 ガシっ 左ひじで何かを受け止めた。 すかさず、チーラン 「ハァーーイっ!」 相手の体があるであろう場所に、右足を回転しての後ろ蹴りを見舞うっ! ズコン★ ドサ彡 手応えを感じるチーラン、何かが倒れた。 顔をやや下に傾け、耳で音を探るチーラン・・・。 時折小さく右、左へと首が動く。チーラン ( 少し慣れてきた・・・。 だがここに居るのは一匹ではない・・・。 二匹・・・、いや三匹は居る・・・ ) 自分の五感をフルに活用して、辺りの様子を伺うチーラン。 足音、呼吸、筋肉の躍動、空気の揺れ・・・可能な情報で探っている・・・。 そして再びっ!チーラン 「くっ・・・」 気配を感じ、とっさに左腕を立てながら屈んだチーランっ! その頭の上を何かが通過し空を 切った!さらに、横からの気配に逆方向に体を転がし、起き上がるのと同時に 彡さっ と後方 に跳躍! だが、着地と同時に、足音を伴い、 スタスタ ガツン★ わき腹に一発、そして後方から一発! ズゴっ★チーラン 「うぐっ・・・ げほっ・・・」 パンチと蹴りらしき打撃を受けてしまった! 体制が崩れ、地面に転げたチーラン。 そのまま回転を続けて立ち上がると、再びその場から 後方への跳躍で回避する。 片ひざで着地し、わき腹を押さえるチーラン。チーラン ( この蹴りはスペック-1、異人と同じ威力・・・。 くそ、それも3匹が相手とは・・・やはり前に遭遇したやつらの仲間か・・・ ) かたくなに目を瞑り、五感を頼りに様子を伺う。 その時っ![空軍兵]淘汰(とうた) 「[近衛軍長]殿っ!」 -つづく-第4-452話 福ノ島の怪 -16 へ (水も滴るいい女になったか?) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。
2014年08月07日
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.~ ~ ~????総帥 「なんだとっ! 水使いに土の中に潜るやつだとっ!」[赤マント男] 「はい、それに鳥人間とも思える空飛ぶ者まで・・・」????総帥 「そいつらとシュナイケルがツルんでいたと申すか。 ほぅ~、面白い報告だ。」[黒マント男] ( ・・・・ )[緑マント男] 「さらに、[透明な生物]が集団で現れましてございます。」????総帥 「その[透明な生き物]ならニース博士より報告を受けておる。 透明になる DNA 、まだ未完成だが、高額で買うという組織が現れたと。 その組織の 一団であろう。」全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ 「その生き物、我ら東北支部長、側近の5名にも攻撃を仕掛けてまいりました。」????総帥 「仕方があるまい、うちの商品同士が知らずにぶつかることもある。 やつらに全拳武道団の素性を明かす訳にもいくまい。 なにしろ莫大な現金を提示してきおったのだ。 よほどの組織とみる。 我が社の上お得意様なのだから。」全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ 「では、彼等とはぶつかることがあっても止むを得ないと判断してよろしいのですね。」????総帥 「構わぬ・・・と言いたいが、こちらの戦力の痛手も、先方の当社商品の無能さをさらけ出す のも我が社にはマイナスだ。 そこをうまく立ち回るのだ。 こちらの目的とかち合わないのであればな。」全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ 「かしこまりました。」????総帥 「さてスナーグよ。 次の行動を指示する。 長旅となるぞ・・・。」~~~ ~~~ ~~~ こちら、民宿に待機していた椿と武藤の元に、ゆうすけから[透明な生物]の報告が入った。椿 勇姿 「なんだって !! 姿の見えない生物が !? ・・・・うん、 ・・・・うん、 うん・・・・うん、 分った、十分気をつける・・・。」 ピっ武藤大介 「なんですと、そりゃ・・・」椿 勇姿 「猪苗代湖にて、全拳武道団の団長が現れた際に、ナンちゃん、チーラン達、それに全拳武道 団員も姿の見えぬ生物に襲われたそうだ。 その後、大きく争うこと無く立ち去ったらしい・・・。」武藤大介 「姿が・・・見えない・・・。 対応がなんも出来んですたい。 どう注意したらよいのかも・・・。 にしても戦わないのなら、何しにきたのやら・・・。」椿 勇姿 「遭遇したナンちゃんの談話では、能力はスペック-1と同等と・・・。」武藤大介 「うげぇ~~~っ! ス、スペックっ !! そ、それでは、ただ遣られるのを待つだけってことですばい・・・。」椿 勇姿 「うむ、先方の大将格の言葉で、武道団員他その場にいた者達の全滅を目的で不意打ちを食ら わしたようだが、引き連れてきた戦力では不十分と判断して引き上げたらしい。」魚沼 貴子 「なによそれ・・・。 見えない化け物なんて・・・・。 もぉ~、次から次へと・・・この町、どうなっちゃってるのかしら・・・。」椿 勇姿 「貴子さん、この地にその透明な生き物、何かそれを知った上で昔からの言い伝えや、最近の 出来事や事件で思い当たる節などはないだろうか?」魚沼 貴子 「ここ最近のは、あの全拳武道団の連中の悪さくらいしか・・・。 別に、飼っている鶏が何者かに襲われたとか、牛や馬が襲われて・・・なんて話、聞かない わね。言い伝え・・・らしき話も全然ピンとこない感じだけど・・・。 ちょっと待っててね、 母さ~ん!」~ ~ ~民宿の女将 「・・・言い伝えとか・・・トンと心当たりはありませんね・・・。」椿 勇姿 「昔からこの地に生息して・・・とか、悪さをしてきたって事でもなさそうか・・・。」武藤大介 「すると、ここ最近にこの辺りに身を置き始めた・・・ということですかの?」椿 勇姿 「まぁ断言はできないが、そのような推測は成り立つかもしれん。 今、ゆうすけ君たちは新潟県に向かったと報告があった。 親父さんの調べで、透明な彼らが犯人ならつじつまが合うそれらしき事件が起きたと。 それを調べに向かったとのことだ。」武藤大介 「今度は新潟ですか・・・。 他の場所にも居るとしたら・・・」椿 勇姿 「そんな姿のまま悪事をされたら・・・止めようがない・・・。」魚沼 貴子 「全拳武道団よりも、始末が悪いってことね。 ねぇ・・・、それよりナンちゃんの帰りが遅いくない・・・?」~ ~ ~ そのころ、ナンちゃんと西艶 凌紀は、姿の見えない連中の行動を遠巻きに追っていたのだった。ナンちゃん 「タロ、分るかい? あっちとあっち、それにこっちの方にさっきの生き物の[気]があるだろ?」タロ ( Cooo…。 ) ( ナンちゃんの目を見つめ、小声で応えるタロ )ナンちゃん 「よし、偉いぞ。 このまま後を追うからね。 幸い、みな同じ方向に移動しているようだし。 3500匹位 移動している。 向かう先には・・・ 西艶さんは大丈夫かなぁ・・・。」~ その生物、全く姿が見えないためか、堂々と一般道の歩道や道の脇を歩く速度で数匹ずつの塊で 行動していた。時折、道端の民家に鎖で繋がれている飼い犬に吼えられている一幕も。犬 『グゥル~~、ワンワンっ!』飼い主 「ひこべぇ、静かにっ!」 飼い主に注意を受けるも、自分にはその異常な雰囲気は分っている犬(ひこべえ)、少しおとな しくするも、再び吠え出したりしていた。 歩道の無い道路では、道を走るバイクのミラーが突如何かにブツかったように角度が変わった。 バチっ★バイク乗り 「あんや・・・、なんだべさ・・・ こっちゃさ向いたさよ・・・。」 運転していたおじさんが走るバイクを止めて、ミラーの向きを正す光景も見られた。~ナンちゃん 「タロ、7つの集団が同じ方向に向かっているね。 その先に・・・、んと・・・ 凄い数が集まっている・・・。 分るかい?」タロ 『Cooo…』 ( 首をかしげるタロ )ナンちゃん 「そっか・・・。 かなり遠いから、分らなくてもしょげることはないさ。 そこに先回りするよ♪ 付いておいで~♪ (^ ^ 」 そう言うと、透明生物が進む街道を遠巻きに走り出すナンちゃん。 その後方を駆け出すタロ。 雑林、林、森の中など、その通るルートは道無き道であった・・・。~~~ ~~~ ~~~ 『いつもJR東大日本を御利用頂き、誠に有難う子ございます。この電車、まもなく新潟駅に 到着致します。 お手回り品、お忘れ物ございませんように・・・・』リツコ 「新潟駅に着きますよ。 ゆうすけ君、起きて。」 移動する新幹線の中、リツコの膝枕で鼻ちょうちんを膨らませ、完全に熟睡していたゆうすけ、 リツコに起こされていた。チーラン 「寝てる時は子供なんだけど・・・。」ゆうすけ 「着いたのか・・・。 さっき寝たばかりなのに・・・。」チーラン 「弁当食べてすぐ寝てた。 たっぷりと睡眠時間とってたぞ。」ゆうすけ 「そ、そうなのか・・・。 んじゃレブ睡眠の時間から外れて起きたんだ。」リツコ 「何? そのなんとか睡眠って・・・。」ゆうすけ 「寝起きの良い時間振りってこと。 約一時間半ごとの周期で起きると目覚めがいいのさ。 3時間、4時間半、6時間、7時間半・・・とさ。 ここの寝起きから外れると、寝覚めが悪い、だからまだ眠いよぉ~~って感じ。」リツコ 「ふぅ~ん。。。 そうなんだ。」ゆうすけ 「つまり、乗車時間がおよそ一時間半、弁当食べたから、その時間だけ足りなかったってこと かな。」チーラン 「弁当食べて、寝て、、、、文句言うな。」ゆうすけ 「はい、はい。 さっ、降りるぞ。 ここから2つ乗り継いでいくからね。」リツコ 「えっと、信越線、弥彦線ね。」ゆうすけ 「うん。」チーラン 「あぁ、かったるい・・・。 一発で『はい』って現地到着がいい・・・。」ゆうすけ 「んじゃ、空の便で先回りしててもいいよ。 地図これね。」チーラン 「おっ、ありがてぇ。。。」ゆうすけ 「交通費も浮くし、チーランも笑顔なら、一石二鳥ってことさ。」チーラン 「んと・・・燕・・・の警察署 向かうのな?」ゆうすけ 「そっ、迷うなよ。」チーラン 「うちの[空軍兵]を舐めるな。 ちゃんと行ける!」ゆうすけ 「わりわり。。。 じゃ、後でな。」チーラン 「任せろ。」 チーランはゆうすけ達と別れ、一人駅ロータリーの隅に身を移し、片手を上げて[空軍兵]を 呼びつけた。 そして人目の無いことを確認して、[空軍兵]に跨り、空へと舞い上がってい った。~ ~ ~ 信越線は12駅、およそ50分揺られて到着した駅から、乗り換えてそこから3駅というルート。 チーランと合流までは約一時間半という旅路。 ゆられる電車の中で、リツコ 「これから向かう場所では何が起きてたの?」 -つづく-第4-451話 福ノ島の怪 -15 へ (さっ、千恵、走って!) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。
2014年08月06日
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