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前回に引き続きハプスブルク家の紋章(双頭の鷲)がブランドマークのデーメル。今回はデーメルのザッハトルテの紹介です。
ウイーンの名物菓子、ザッハトルテには商標権が存在します。
その商標権を持って製造しているのは2社のみ。今回はその事情も・・。
デーメル(DEMEL) のザッハトルテ 2 (ザッハトルテの商標権争い)
デーメル・ザッハトルテ(Demel's Sacher-Torte)
オリジナル・ザッハトルテ(Original Sacher-Torte)
オリジナル・ザッハトルテとデーメルのザッハトルテの戦い
実は、「 ザッハトルテ」はウィーンのホテル・ザッハーの名物菓子
なのです。
1832年、ホテル・ザッハーの菓子職人フランツ・ザッハー(en:Franz Sacher)が、時のウイーンの宰相クレメンス・メッテルニヒ(1773年~1859年)の為に創作したチョコレートを使ったケーキ
だったと言われています。
1814年、開催されたウィーン会議の時に、そこに集まる王侯貴族たちの為に、ウィーンの菓子職人が競いあった時に作られたのでは? との諸説もあるようですが、本家のホームページには1832年となっていました。
ホテル・ザッハーの名物菓子として、スペシャルなケーキ( 保存のきくケーキ
なのです。)として販売されていたので、 そのレシピは長らく門外不出だったそうです
。
現在それをデーメルが持っているのは、ホテル・ザッハーの経営危機の時に、(おそらく政略結婚)嫁いだデーメルの娘からレシピが流出したと言われていますが真相は?
デーメルもザッハトルテを売り出し、7年に及ぶ、商標等をめぐる裁判になった
そうです。
判決は、 デメルのものもデーメルのザッハトルテ(Demel's Sachertorte)として売ることが認められ
たと言う事で、 本家のオリジナル・ザッハトルテに対して、デーメル・ザッハトルテが存在する
のです。
そういう事ですから、ウイーンの名物菓子ではあるけれど、 ザッハトルテの商標を持って販売しているのはこの2社のみ
なのです。
デーメル・ザッハトルテ(Demel's Sacher-Torte)のテイクアウト用
店内のカフェではお一人様用に作られています。
周りのチョコレート・コーティングは非常に硬く、ちょっとやそっとでは崩れない頑丈さです。
中のチョコケーキも硬めで水分は少ないのです。
そのかわりかなりの日持ちのするケーキです。
因みに、 ホテル・ザッハーのオリジナルザッハトルテ(Original Sacher-Torte)は2層に分かれ、間にアンズのジャムが薄くのばされています。
当時としては、かなりの画期的なケーキであった事は間違いないですね。177年も変わらず売られ続けているのですから・・・。
以前はオーストリア航空のマイレージをためて「ザッハトルテ」(オリジナルの方)がもらえました。(今は無い。)
注文申し込みすると、オーストリアから空輸されて「ザッハトルテ」が届いたものです・・・。
それをお歳暮にしてました
下は、デーメルの他のチョコレート・ケーキです。
私的には、こちらのシットリタイプのモダンなチョコレート・ケーキのが好きですが、たまにザッハトルテも食べたいけど・・・。
下はモンブラン、ここではMaroni Frou Frouとか・・・。
デーメルの今が旬のお土産。
クリスマスツリー・オーナメント・クッキー。
組み立てるとロウソクも飾れる優れもの。発想が素敵。
クリスマスが終わったら食べてしまうのね・・
ウイーン王宮御用達菓子店のデーメルでした。
尚、本家オリジナルのザッハトルテについては2015年05月07日「カフェ・ザッハー・ザルツブルグ(Cafe Sacher Salzburg)」で紹介しています。
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リンク デーメル(DEMEL) のザッハトルテ 1 (ウイーン王宮御用達菓子店)
リンク カフェ・ザッハー・ザルツブルグ(Cafe Sacher Salzburg)
リンク 元祖ザッハ・トルテのホテル・ザッハー(Hotel Sacher)
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