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今日のアップはアベニーパファーの正面像です。普段、魚を擬人化して捉える事など皆無に等しいさかなおやじにして、アベニーの正面像はほんと可愛いと思います。ちなみに娘に「映画のニモの本当のモデルは、カクレクマノミじゃなくてアベニーPなんだぞ」って話したら、何の疑いもなく信じ込んでました。 インド周辺から輸入されてくるアベニーパファーは純淡水性のフグで、飼育に際してまったく塩分は必要ありません。体長はせいぜい3cm止まりで、20cm角のキューブ水槽でも十分飼育を楽しむことが出来ます。見た目も可愛いし、丈夫で飼いやすいしと良い事ずくめのようですが、若干問題点もあります。 まず第一に、結構性格がきつくて他の魚の体やヒレを齧る事があるので、出来ればアベニーだけで飼育した方がよろしいかと・・・。第二に、人工餌は余り好まないため、それなりの餌を用意する必要がある事。餌の好みは個体差があるようで、冷凍アカムシを喜んで食べるものや、スネールだけを偏食する奴とか、中には人工餌(顆粒状のもの)が大好物なんて事もあります。また、スネールはほぼすべての個体が好むようなので、水草水槽にスネールが殖えて困っている方などはアベニーがお勧めです。ただし、水草水槽にクリスタルレッドとか入れてる方は、そちらもアベニーの好物なのでご注意ください(笑)。 また、アベニーPは淡水フグの中では一番繁殖が楽な種でもあり、繁殖にチャレンジするとショップでは絶対見ることが出来ない、ベビーフグのすごく可愛い勇姿?も楽しめます。ちなみに、オスメスの区別は若魚の内は結構難しいのですが、それなりのサイズになるとオスのほうが黄色味が強くなり、腹部は茶褐色に染まります。ちなみに、写真の個体はメスの若魚だと思います。 さかなおやじが周囲の人に、熱帯魚飼育始めたいと相談された時に一番最初に進めるのがこのアベニーPです。今までに、私に勧められてアベニーP飼育始めた人で、文句言われたことがないさかなおやじの自信作です(ってあんたが作ったんかい!)。さあ、未だアベニー飼育していないあなた、明日は行きつけのショップにGo!Go!ちなみに、さかなおやじの口車に乗せられてアベニー飼ってからしまった!と思ったあなた。残念でした、無責任な発言をもっともらしくする事では社内でも指折りと定評の有るさかなおやじなのでした。
2005/05/31
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今日の写真は、以前アップした「ドーピング疑惑のドワーフG」のオスです。ブログ立ち上げる時に、どうしても無理な時以外は毎日更新しようと柄にもない誓いを立ててしまった為、毎日違う種類の生き物紹介するのは正直言って大変だと考え、1種類に付き2、3回登場してもらおうという訳です。と言うのは冗談なのですが、今日は(もう、昨日のことか)午前中に友人たちとテニスを楽しみ、午後は子供のサッカー練習付き合ったので結構ハードな一日で、帰宅後デジカメ持つ気力がなかったのでした。 以前ブログに書いたのですが、私結構重度の喘息患者でして、ステロイド剤を常用し、外出の際も気管拡張剤を欠かすことが出来ません。でも、決して運動が嫌いなわけではなく、高校時代は実戦空手の某道場(空手○○一代のところの本部でした)で黒帯まで取得してますし、大学時代は硬式テニス部の主将として、「勝っても負けても15分(要は、それ以上続けると呼吸困難に陥る)」と言われるスピーディーな試合運びをモットーとするテニスフリークだったのです。ですから、中年になってもよしゃーいいのにテニスとか頑張っちゃったりします。 皆さんは鉄砲魚(アーチャーフィッシュ)ってご存知ですか?以前はショップでも良く見かけたのですが、最近めっきり姿を見かけることがなくなりました。ただ、今でも水族館等では定番アイテムとして必ずといってよいほど展示してあります。この鉄砲魚、なにが鉄砲かと言うと水上にいるハエなどの昆虫めがけて口から水をピューと吐きかけ打ち落として捕食するんです。つまり、水鉄砲という訳です。 ところで、まったく同じ行動をドワーフグーラミーもするということは、余り知られていないようです。ドワーフGの場合、鉄砲魚ほど遠くまで水を吐きかける事は出来ませんが、5cm位なら楽々水を飛ばすことが出来ます。今回も、水槽のガラスブタに生きたアカムシを貼り付けて決定的瞬間を撮影しようと頑張ったのですが、中々水を吐きかけてくれないのと、せっかく水鉄砲してもうまくデジカメで撮れてなかったりという事で、決定的瞬間を皆さんに披露する事は出来ませんでした。しかし、約2時間ほどの間に3回水鉄砲を使いましたので、皆さんもご家庭にドワーフGを飼育されているならば、ぜひともお試しください。結構楽しめます。
2005/05/30
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今日は、午後1時過ぎから午後9時まで水替えをしていたので、体力気力ともに限りなく警告灯のランプが点滅した状態なので、魚の写真を撮る事が出来ませんでした。したがって、さかなおやじの書斎兼温室の写真で何とかお茶を濁すことにします。 私は、「根っからの水替え信奉者」なので、この25年間くらい特別の事情がなければ毎週1回、水槽の水替えを行います。でも、総水量が3トンを超える現状では、たかが水替えと言ってもかなりの大仕事。真夏だろうが真冬だろうが、Tシャツと短パンというお決まりのユニホームで、せっせと水替えをする私の事を、近所の奥様方は「変人」と認定していただいたようで、私の妻などは、買い物先などで近所の奥様方に「あなたも大変ねー」と同情される事は決して珍しいことではないと言っている。また、子供達の友達連中からは「熱帯魚屋のおじさん」の愛称で親しまれているようで、はじめの内は実際に魚買いに来た人(子供の友人の父親)までいた始末。 最近では、私も面倒くさくなってきたので近所の人などに尋ねられると「いやぁー、仕事ですから」と言ってすますようにしている。というか、きっと真実を話しても誰も理解しないんだろうなとあきらめている「変人」もといさかなおやじでした。「でも、おれは一応まっとうなサラリーマンなんだぞっ」
2005/05/29
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以前にアップしたエンドラーズの画像のひどさが仲間内で話題になってます。「エンドラーズへの冒涜だ!」という過激な意見から、「いや、あれはあえてひねりを加え後期印象派のイメージを追及したに違いない」などと様々ですが、突き詰めれば皆さん「下手!」の一言をおっしゃりたいようです(汗)。そういえば、ブログに書き込みいただいた方々も「また、エンドラーズの写真見せてくださいね」などオブラートに包んではあるものの、やはり「チッ、もっとましな画像アップできないのかよ!」と言うニュアンスが文面から読み取れ・・・(冗談です)。 と言うわけで、再度エンドラーズの撮影にチャレンジしてみました。友人のプロカメラマンの「センスないんだから、質より量で勝負しろ」という適切なアドバイスに従い、バシバシ撮りまくりました。こういう時、デジカメっていいなって思いますね。その中で、何とか一番ましなショットが今日の1枚です。 ひそかに人気の有るエンドラーズだけあり、思わぬ反響もあったので私も恐る恐るネット検索で、他人のホームページとか見てみました。すると、想像よりもたくさんの方々がエンドラーズを愛好しておられる様子で、なんだかうれしくなりました。同時にすごく興味深かったのが、直系エンドラーズを維持されておられる方でも、それぞれ思い入れや第一印象などが異なったのでしょう。維持されているエンドラーズの指標が微妙に異なる事です。これはもう、それぞれの好みの問題ですから、誰のものが正統かどうかなんてどうでもいい問題だと思います。 ちなみに、我が家では次の順番で次世代を残す種親を選んでいきます。1.体前半部分の、黒い眉毛型模様が鮮明であること。2.ボディのグリーンやレッドが鮮明かつ所定の位置に存在すること。3.背ビレに赤い斑紋が存在すること。4.背ビレの付け根にメタリックブルーのスポットが存在すること。もちろん、奇形などは論外ですが上記4つの関門を見事潜り抜けて次世代の種親になれる確率はおそらく100分の1以下だと思います。特に、3番目ののチェックポイントで80%位のオスは選別の対象になってしまいます。 魚たちには何の問題も罪もないのに、人間の勝手な思い込みだけで是非を決めてしまう事の罪深さを思うと、まず間違いなく天国にはいけないなと覚悟しております。と書きながら「でも、それが育種学ってもんだろーが」と自己弁護に励む、出来れば天国で楽したいさかなおやじなのでした。
2005/05/28
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昨日の日記に登場した「喘息に効果のあるサワガニ」達の餌を買いに、久しぶりにショップ見てきました。もちろん、サワガニ専用の餌なんてあるはずもなく(多分)ザリガニ用などとうたっているやつです。熱帯魚用の餌でも良いのですが、カルシウムの含有量が少ないため、脱皮に失敗して死亡する恐れがあります。また、ザリガニ用の餌と言っても、たくさんの市販品があります。ザリガニを専門に扱うショップなどでは、かなり高額な餌も用意されていますが、そこまでしなくても良いかなと・・・。 ちなみに、私はニチドウのザリガニの餌を買いました。理由は単純で、以前この餌をわが社に売り込みに来たニチドウの営業マンが「うちのザリガニの餌は他のメーカーの安物とは違います!何しろ、クルマエビの養殖に用いている餌ですからっ」と自慢げに断言していたのを思い出したからです。でも、よくよく考えてみると、クルマエビ養殖用という事は増肉効果(つまりデブルと言う事ですな)が高いって事じゃないのか? サワガニの「元祖!!デブやフード」購入してから店内を見て回りました。このお店は、日本有数の規模を誇る超有名店なのですが、欲しい魚がいない!おっと、正確には欲しい魚が買える状態で販売されていないのでした。確かに、1尾数万円もするような魚は大事に管理されていましたが、10尾1000円だとかのポピュラーな種類は軒並み状態が悪すぎです。白点、コショウ、エロモナス、ヒレ腐れなどそれこそ病気のオンパレード状態。また、一見病気じゃなさそうな魚たちも、完全エラやられてますって感じで、数日後には間違いなくお星様状態でしょう。安価な魚は、美しく丈夫だからこそ、大量に繁殖されて普及しているのです。そんな魚を購入してくれた純真なアクアリストたちが、数日後に原因もわからず死亡する魚を見て「やっぱり魚って難しい」と感じてこの趣味やめてしまうという最悪のパターンが頭の中をぐるぐると廻ります。 「こんないい加減なことやってるから、アクアホビー衰退してんだよ。」とかなりお怒りモードで店内歩いていると、いましたいました、かなりインパクトのある魚が。「ルビーアイ紅白ソード」って言う名称で、簡単に言えばアルビノのレッド&ホワイトソードテールと言う事ですな(ぜんぜん簡単じゃないか・・・汗)。もちろん、以前から気になっている品種だったのだが、いつ見ても状態悪すぎって感じで購入する気になりませんでした。今日の奴は、ショップが問屋から仕入れたばかりでまだ袋に入ったまま水槽に浮かべてありました。 「これ頂戴。それと、水槽の水入れないでね」、仕事柄顔見知りの店員に頼むと、彼は怪訝そうに「さかなおやじさんがソードですか?イメージあわねーなー」とかつぶやいた後で、「それにしても、店の水槽の水入れないでってあんまりじゃないですか」と文句をたれていた。でも、「言われないような管理しろよっ」とさかなおやじが一蹴すると、変に納得してました。って、それでいいんかい! 家のメンテ水槽に入れて改めて観察すると「うーん、中々よろしいんじゃありませんか」である。ちなみに、さかなおやじの構想では、プラティにこのルビーアイ紅白を移行させると言う事になっております。しかしながら、なぜかプラティにはアルビノが出現しない(ヒジョーにしにくい?)と言われており、久々にさかなおやじのマニア魂がバクバクと鼓動しております。
2005/05/27
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昨日、久しぶりに早く帰宅できた私のところに娘と息子がプラケースを持って走ってきました。何か欲しいものを買って欲しい時位しかこうした歓迎振りをされた覚えが無いものですからつい身構えてしまいました(汗)。 「パパ、今日いいもの買ってきたよっ」と子供たちが見せてくれたのはサワガニ。「???」確かに、大学院での研究が「ミジンコのDNA比較」だったさかなおやじは、大のエビ・カニ好きですが、なぜ良い物なのか一瞬理解できませんでした。すると、上の娘が「パパ、サワガニはパパの喘息にいいんだって。魚屋のおじさんがそう言ってたよ」と説明してくれました。妻が脇から補足してくれた所によると、よく行く近所の魚屋(食べる方です)の店先でサワガニを販売していたそうです。物珍しそうに見物するうちの子供に魚屋のおじさんが「サワガニ飼ってご覧よ」と言って分けてくれたそうです。そして、買い方などを質問する子供たちに「サワガニは健康にもいいんだよ」と言ったそうです。下の息子が「パパの喘息も治る?」とたずねると、魚屋のおじさんは自信満々に「もちろんだよ、パパの喘息なんて一発で治っちゃうよ」と請け負ってくれたそうです。 そんな馬鹿なと思いつつも、子供達の思いがけない暖かい心に思わずジーンと来たさかなおやじでした。「だから大事に飼うんだよ」と言う息子の言葉にも柄にも無く素直にうなずいてしまうさかなおやじは早速、サワガニたちの飼育水槽をセットしました。ひとまずは仮住まいを作っておいて、今週末にでも本格的な住処を作ってやろうと思います。 ところで、サワガニには色々なカラーバリエーションがあって、ポピュラーな赤系の他にホワイト系やブルー系、パープル系などコレクションも楽しめます。それにサワガニって結構簡単に殖やせるんですよ。わが国で唯一の純淡水ガニだけあって、メスのお腹にくっつけた卵が孵った時にはすでにミニサワガニの姿になっています。ちょうど、7月前後が繁殖シーズンなので、この機会にサワガニを大量繁殖させて持病の喘息治してしまおうかな。 虫の良い事を考えながら、ご機嫌に水槽をセットし何気にサワガニの文献見てたら確かにありました、サワガニの薬効についての記述が。「サワガニを黒焼きにして用いれば、痰を取り除き喘息を治癒せしむ・・・」って、オイオイ子供たちよ、サワガニを大事に飼育するんじゃなくて黒焼きにするんだろうが~と一気に疲れが出て、なんだか喘息の発作で息が苦しくなってきたような気がするさかなおやじでした。
2005/05/26
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ドワーフグーラミーって言う魚いますよね。インドとかバングラディッシュ原産の熱帯魚なんですが、現在わが国に輸入されてくるのはほとんどすべてと言ってよいほど、東南アジアで養殖されたものです。人気魚だけあって、繁殖される数も膨大なのでしょう、色々なカラーバリエーションが作り出されています。原種は、メタリックブルーとオレンジの縞模様なのですが、このオレンジの部分を強調したのがサンセットグーラミー、逆にメタリックブルーの方に着目したのがネオンドワーフグーラミーです。そして、その究極とも言えるのが今日の写真でアップした、パウダーブルーグーラミーです(ちなみに、写真はメス)。 オスメスともに全身ベカベカに真っ青ですごくキレー、でもちょっと待った。他のドワーフグーラミーの改良品種のメスはみんな原種と同じ銀色で地味な魚なのに、何でパウダーブルーのメスだけがこんなに綺麗な訳?って怪しいと思ったアナタ!鋭い指摘です。 実は、この品種は人工的に色揚げされているのです。ステロイドの一種である男性ホルモン剤を使用して、ベカベカに仕上げているわけで、これはもう立派なドーピングですね。東南アジアのブリーダーたちは出荷直前になると、「魔法の粉」を水槽に一つまみ・・・。すると、数日もすれば見る見るうちに、「オスもメスも、アナタも私もパウダーブルー」ってな具合です。私は、ドワーフグーラミーのドーピング現場に出くわしたことはありませんが、香港のディスカスブリーダーが得意げに「魔法の粉」で、全身真っ青なディスカス作っているのを見せてもらったことがあります。まあ、カラーラージグラスとか、体内に蛍光塗料注射した改良品種までいるご時世ですから、「魔法の粉」によるドーピングなんてかわいいものかもしれません。実際綺麗だし・・・。 でも、やっぱりあるんです、薬害が。「魔法の粉」を使うと、魚の内臓ボロボロになるようで、せっかく大事に飼育していてもどんどんやせ細ってついには死亡するなんてことも多々あるようです。ですから、ディスカスの世界では、「魔法の粉」の使用は忌むべきこととされており、現在ではそのような色揚げ処理は行われていない、と信じたいものですな。パウダーブルーグーラミーの場合は、」かつてのベンジョンソンや室伏と戦ったハンマー投げの選手(スイマセン、名前覚えてません)のように失格~!となるのか、それとも整形美人のように「ふんっ、美しければそれでいいのよ!グタグタ言ってるアンタが負け犬なのよっ」って開き直っちゃうのかどちらでしょうか? ちなみに人間の女性の整形手術と同様で、後天的に獲得した美しさのため次世代に遺伝することはありません。あしかず・・・。
2005/05/25
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今日、他の人のブログ楽しんでいたら四つ葉のクローバーをいっぱい見つけた人のブログに出会いました。物の本によると四つ葉のクローバーが出現しやすい株というのが存在するそうで、野原で一つでも四つ葉のクローバー見つけたら周辺を丹念に探すと、他にも見つかる確率が高いらしいのです。先日の新聞にも出ていましたが、キーホルダー業者の中には四つ葉の出やすいクローバーを累代栽培している人もいるそうです。 実は、私の家にも四つ葉のクローバーがあるのです。写真がそれですが、この株ではすべての葉が四つ葉なのでした。って、もう判ってる方もおいでかと思いますが、実はこの葉はクローバーではありません。デンジソウと呼ばれる水草なんです。デンジソウは田字草と書くように、漢字の田の字を連想させる四つ葉が特徴のシダ植物です。わが国にも自生しているようですが、年々その姿を見かけることは少なくなっているようです。 我が家のデンジソウは、日本産ではなく「ヨーロピアンウォータークローバー」と言う通称名で扱われている外国産の水草です。熱帯魚水槽などで、水に沈めて育成するには強めの光や二酸化炭素の添加などが必要で、栽培はやや面倒です。また、このような育成方法をした場合、葉は四つ葉のクローバー型ではなくミミカキのような形状となります。でも、これから夏場にかけてであれば、小さな水盆やガラス容器などに、ちょうどサギ草を育成するように水気を切らさない様に植えて、屋外においておけば、実に簡単に美しい四つ葉を楽しむことが出来ます。 本当は、たくさんの美しい葉を伸ばしているはずの我が家のデンジソウに葉がほとんど無いのは、上の娘の友人達が「幸福の四つ葉のクローバー」として、我が家に遊びに来るたびに持ち帰るからです。「この葉を××君の荷物に紛れ込ませておくと恋が叶う」とか、小学生の女の子らしい実に微笑ましい願い事のために、このデンジソウが引っ張りだこの様なのです。なんとか、彼女たちの切なる想いが相手に届くといいと願いつつも、「このデンジソウ育てて数年になるけど、なーんも想いなんてかなわんけんネっ」と少々ひねくれたさかなおやじでした。
2005/05/24
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今日はあいにくの空模様でしたが、日一日と気温が上昇し春の終わりを感じる今日この頃です。さて、我が家では魚をはじめとする水棲生物はすべて私の書斎兼温室に集められています。まったくと言ってよいほど家族の理解を得ていない趣味ですが、この部屋の中である限り何をしても大丈夫という、世のアクアリストたちからはかなり羨ましがられる環境に過ごしております。ただ、問題点はこの季節から毎年我が家の電気代が飛躍的に高くなることにあります。 普通熱帯魚飼育では、冬場の保温器具使用による電気代のアップがよく問題となっていますが、我が家では逆のパターンなのです。その原因は、クーラーをフル稼働させることによる電気代の上昇にあります。温室では、常時蛍光灯だけで1200W以上の電力を使用しているため、温室内は常に赤道直下の状態なのです。ちなみに、冬場でも蛍光灯が消える夜間以外はほとんど保温は必要ありません。その代わり、4月くらいからは、クーラーをガンガンにきかせないと水温は40℃を軽く超えてしまうことになりかねません。しかも、さかなおやじのポリシーにより水温は23℃くらいがベストとされているため、室温は年間を通じて22℃に設定されております。したがって、春から上昇し始めた我が家の電気代は、ピーク時の真夏には5万円をはるかに超えてしまうのです。 我が妻などは、子供に何か買い物をねだられた際の断り文句に「パパが魚飼うのやめたらね。電気代だけで、家族が夏休みに海外旅行いける位使ってるんだよ」と言うのが常套手段となっております。 そんな我が家でも、リビングルームに1本だけインテリア水槽をセットしてあります。今日、そのインテリア水槽をセットしなおしました。大体、フォーシーズンつまり年4回くらい中のレイアウトや飼育する魚を変えているのですが、初夏から夏場に向けては毎年、ジャパンブルーと言うグッピーを飼育する事になっています。今年も、冬場からこの日のために大量に繁殖しておいたジャパンブルーのオスたちが、リビングルームの水槽の中に解き放たれました。その、涼しげな体色とキビキビした泳ぎは、普段は熱帯魚飼育に無関心な家族やお客様にも大好評で、少しでも周囲の理解を許容を獲得したいさかなおやじとしては、毎年非常に大事な行事の一つなのです。 どうも、周囲からは自分の好き勝手な事だけしかしない傍若無人な男と思われている様ですが、実は周囲の目や評価が気になる小心者のさかなおやじでした。
2005/05/23
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最近巷で「ピアノマン」なる人物の話題がよく取り上げられている。確かに、ミステリアスな話だが、やっぱり彼が美形キャラであることもこの騒動に一役買っている気がする。ちなみに、私が幼少の頃過ごした街の駅近くのガードレール下には多数のホームレスの方々がいました。その中に、「将棋の先生」と呼ばれている初老の男性がいました。彼は、いつも新聞の将棋欄をじっと眺めて過ごしているのだが、時折サラリーマンや学生風の人が彼を訪れて将棋を指していました。何でも、噂によると彼は天才的な棋士だったのだが、人間関係に疲れすべてを捨て去ったのだと言う事でした。一度私が学生時代の頃、私の友人(大学の将棋部の主将でした)をけしかけて勝負を挑ませたのですが、まったく歯が立たなかったそうです。この男性なんかはもっと注目されていいと思うのですが、残念ながら非常に見栄えの悪い外見の方だったので・・・。今頃、どうなされているのでしょうかね? さて、本題ですが写真の魚は「オデッサバルブ」です。ピュアレッドの鮮やかさは熱帯魚の中でも有数だと思いますし、目のやや後方がメタリックブルーに輝き(残念ながら写真ではうまく表現できていませんが)私的には非常に好きな魚です。実は、このオデッサバルブはその正体が余りはっきりとしていません。一般的には、米ソ冷戦時代のチェコで作出された改良品種で、原種はプンティウス・ティクト(Puntius ticto)だとされています。でも、あまり改良種らしくない魚なので、常々怪しいと思っていました。最近になって、ミャンマーからオデッサバルブが輸入されてきました。何でも、ワイルドだと言うことですが、だとすればやっぱりオデッサバルブは改良種ではないのでしょうか? ちなみに、チェコと言う国は米ソ冷戦時代には熱帯魚飼育が盛んでした。われわれの共産主義国のイメージからするとちょっと以外に感じますが、実はこれはドルなどの外貨獲得のため国策として奨励されていたようです。他にも、東ドイツやユーゴスラビアなどが熱帯魚産業が盛んだったと言うことです。他にも、レオパードダニオがチェコでゼブラダニオを改良して作りだされたということになっています(これも、個人的にはすごく怪しいと思ってます)。 オデッサバルブは、その出自がミステリアスなだけではありません。なぜか、この魚は繁殖させるとオスメスの割合が極端にどちらか一方に偏るのです。ショップで売られているときも、オスかメスのどちらかの割合が極端に多くなっていることが多いようです。ちなみに、私の所ではオスばかり出現します。その為、オデッサバルブ自体はもう10年間くらい我が家で代を重ねているのですが、メス親はちょくちょくショップで購入しなくてはなりません。
2005/05/22
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今回は昨日に引き続き、ペルビカの写真アップします。なぜって言うと、私がブログはじめたのを知ってる友人のカメラマンが電話してきて「あの写真、バックのミクロソリウムを撮影したんだろ?それならピントばっちりジャン]とかふざけた事をのたまったので、むっときた為です。でも、残念ながら、また友人に馬鹿にされる出来の写真しか撮れませんでした。 これは、ペルビカのメスの写真です。産卵直前のため腹部のピンク色の周辺が黒く染まっていて、オスに負けない美しさです。でも、今回の目的はあくまでも「七つ星のペルビカ」作ることにあるので、このメスは種親に適していません。メスの尾鰭にはブラックスポットは無いのですが(もやもやした模様なら存在します)、背ビレの後方部分にスポットがあるじゃないですか。これが、少しでも多いメスを種親にした方が、その子供に確実にスポットの多いものが出てきます。このメスは背ビレのスポット1個しかないんで残念! 話は、熱帯魚と水草と言うテーマから離れてしまうのですが、皆さんは「カイエビ」って知ってます?漢字で書くと「貝海老」です。なんだか想像もつかないと思いますが、簡単に説明してしまうと体長1cmくらいのアサリの中にシーモンキーが入っているような物です。そして、二枚貝そっくりの外見で、ヘコヘコと水中を泳ぎ回ります。学問的にはミジンコの仲間で、広義では甲殻類つまりエビやカニの仲間です。毎年、この時期になると水田に出現します。巷でほとんど噂にならないのは、サイズが小さいので気が付かれ難い事と1年の内ほとんどを休眠卵として過ごし、春から初夏にかけてのせいぜい1~2ヶ月だけ、カイエビの姿でヘコヘコするからだと思います。個人的には、非常に好きなと言うよりはベスト10にランクインするくらいに好きな生物です。 明日(日付が変わってるから今日か)は、久しぶりに何も予定が無いのでカイエビ採りに行って来ようかと思ってます。場所は埼玉県なのですが、毎年この時期になるとカイエビや豊年エビ、カブトエビが発生する水田があるのです。でも、さっき我が家のガキンチョ共に明日、カイエビ採りに行こうって誘ったら、にべも無く断られました。上の娘は「私いくつだと思ってんの?年頃の乙女に、田んぼ這いずりまわれってっか?」、下の息子は「俺、明日サッカーの試合なんだよ。たまにはパパの面倒見てやりたいんだけどね」。くそっ、こいつらなんて奴らだ。ついこの間まで、ついてくんなって言っても、××のウンコみたいにぞろぞろ付いて来たくせに。 でも、彼らガキンチョなしではちょつと困ったことがあるんです。2年前に私一人で採集に行ったときには、気が付くと田んぼの周りは人だかりが出来ていて、自転車に乗って登場したおまわりさんに職務質問受けちゃいました。確かに、いい年をした中年のおやじが田んぼの水面に顔付ける位近づけてなにやらやってたらすごく怪しいですもん。私ならそのシーン見たら、逃げるか警官呼ぶか、もしくは石投げます。その時は、水田の持ち主のおばあちゃん(毎年、挨拶に言ってるので結構仲良し)がみんなに説明してくれたから何とか助かりましたが、明日はどうしよう。そう思って、さりげなく妻の方を向いた瞬間、妻から先制パンチが・・・・「私、明日陶芸教室行くから付き合えないわよ」。 人生半ばにして、すでに粗大ゴミ化しつつある我が身を嘆きつつ、今日もワナワナするさかなおやじでした。
2005/05/21
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今日のピンボケ画像は、ペルビカのオスです。この魚、なぜかあんまり人気ない。シクリッドにしては温和だし、アピストと同じくらい魅力的だと思うんですけど。たぶん、ショップで売られている時にはまだ未成魚なので、きれいに発色していないからだと思います。 ところで、この魚の尾ビレの上の方にあるブラックスポットなんですけど、その数は個体によって違います。一般的に売られているのは1個か2個くらい。物によっては無斑なんてものもいます。ところが、スポットの少しでも多い個体を種親にしてブリーディング続けていくと、代を重ねるにしたがってブラックスポットの数が増えていきます。私も、今を遡る事十数年前に、仲間内で誰が一番早く7つ星のペルビカ作れるかに挑戦したことがあります。代を3~4代も重ねると確実にブラックスポットは増やせるんですが、7つ星と決まっているので、それ以上では失格なんです。結果的には友人の一人が勝負が始まって3年目に勝利を収め、みんなで出し合った掛け金でバリ島旅行行ってました。別に、ブラックスポットが多いからといって、美しさがアップする訳ではないんですがなぜかみんな熱中していたものです。昨年の春に、その頃の事を思い出してまたペルビカを購入しました。写真の魚は2代目です。すでに、この個体の子供(3代目)も大量に繁殖させていますので、その中には4~5つ星のオスが出現してくれるんじゃないでしょうか。 それと、タイトルに7つ星という事で★マークを7個付けてみましたけど、考えてみれば皆さんの間で★マークは、魚の死亡通知マークになってるみたいですね。人によっては、「目指すは魚の大量虐殺」ってタイトルだと勘違いされるかも。 追伸:昨日の日記で夜遅くに仕事を終え帰宅した私を迎えた妻の愛情あふれる暖かな態度について書きましたが、その後を報告しておきます。案の定、私の食事の用意は無く、我が妻の「プリンでも食べれば」の一言で、私の夕食(ちなみに昼も食べてませんでした)はカスタードプリン2個となりました。妻の「栄養的にはなんら問題は無い」という自信満々の発言に、妻のデローーンとした体形を見ながら力なく「うん、俺もそう思うよ・・・。それは十分に科学的根拠があるだろう」とつぶやいたさかなおやじでした。
2005/05/20
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今日、会社でと言うか街中ですごく恥ずかしい思いをしてしまいました。私、ペット用品問屋の商品部に所属しているのですが、部下の一人を連れて渋谷の街中を歩いていたとお考えください。突然部下の電話が鳴って、なにやらあせった口調で電話をかけてきた人間と会話を交わしていました。 そして携帯を切るや否や部下は私に向かって「○○さん、大変です。××に納品する予定の商品が欠品を起こしているそうです。」「なに、一体何が欠品してるんだ?」「それが、はむはうちゅとばらんちゅトンネルだそうです」「なんだと、それって次のチラシ掲載予定商品じゃねえか」私達二人が夢中で話していると、回りの女子高生風の3人組に「キモー」とか言われました。言われた瞬間は結構カッとなりましたが、冷静に考えてみると、確かに渋谷の雑踏でいい年をした中年オヤジが「はうちゅとかばらんちゅ」とか幼児言葉を大声で話しているのですから、確かにキモイですな。 私は、部下を連れてそそくさとその場を立ち去り、手近にあったスタバに入りコーヒーの注文しました。そして気持ちの動揺が収まったところで、問題の商品が納品できないかもしれない顧客の担当者に携帯で電話をしてひとまず詫びを入れる事に。その先のことは、もう話したくありません。先方に事態を説明するのにどうしても商品名を口にせずにはいられません。最初は「ハムハウスとかバランストンネル」だとか説明してたんですけど、先方は電話口で「そんな商品ありましたっけ?」とか言い出す始末。結局、おぞましさの余り全身をチキン肌にしながら本当の商品名を口にしてしまいました。後ろの席の女子大生らしき2人連れがくすくす笑ってるのが聞こえてきて・・・。あのなー○EXさん(商品出してるメーカーです)、ネーミング考えて付けてくれよ。今度、担当者来たら焼入れてやろっと(ちなみに、これらはハムスターのおもちゃです) そんなこんなで精神的に滅入って、それこそ地面にめり込むようにしてやっとの思いで我が家に帰ってきました。そして、書斎兼温室に入って魚たちを眺めると、なんとベタ・アルビマルギナータがまた産卵しておりました。ベタ・アルビマルギナータという魚は皆さんも良くご存知のベタの仲間で、インドネシアのカリマンタン島(ボルネオ島)に生息しています。結構珍しいベタなので、ショップで購入するとペア2万円位するんですが、我が家の魚は友人が現地で採集してきた際にお土産でくれたペアです。ちなみに、親魚のほうは現在育児中でして、水草の陰に潜んでおり写真取れませんでしたので、この写真はその息子(つまりオスです)です。 ベタと言う魚は水面に泡巣を作って産卵することでも有名ですが、すべてのベタの仲間が泡巣を作る訳ではなく、中には卵をオスが口の中に咥えて保護するというマウスブルーダーと呼ばれる繁殖形態を持っている種もいます。アルビマルギナータはこのマウスブルーダータイプです。 産卵後オス親が口に咥えた卵は大体2週間で稚魚の形をしてオス親の口から飛び出してきます。一回の繁殖で、20~50尾位の稚魚が採れるのですが、問題はこいつらがのべつまくなしに繁殖することにあります。ちなみに、我が家のペアは今年の1月13日、2月10日、3月18日、4月15日、5月18日とほぼ毎月のように繁殖しております。ここだけ読むと、すごいじゃんって思う方もおいでかと思いますが、繁殖期間中オス親は口の中に卵咥えてますから、完全な絶食状態なんです。保育期間が約2週間ですから、その間ずっと絶食という事になります。でも、メス親のほうは卵を産んだ後は一切育児に参加しないため、オスが絶食している間にもたらふく餌を食べています。そして、オス親がやっと口から稚魚を吐き出したと見るやすぐにオスに次の繁殖行動を促すのです。オスもオスで、いい加減やめときゃいいのに絶食でガリガリになっているにもかかわらず、嬉々として繁殖してしまうのです。 今日も、ガリガリにやせ細ったオスが口いっぱいに卵を頬張っているのを見て、「駄目だ、こいつは。そのうち過労死するな。馬鹿な奴だぜ、ケッ」とかつぶやきながら、遅い夕飯を食べにダイニングルームに向かった私の目に飛び込んできたのは・・・。マルギナータのメス以上に超え太った妻が、ソファにデローン(まるでスライム状態です)と寝そべりながらケーキ頬張っている姿でした。「何だよ、俺ってマルギナータのオス以下じゃん」とわなわなと震えるさかなおやじでした。
2005/05/19
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昨日書いたのですが、ほんとにデジカメで熱帯魚の写真撮るの難しいです。ひとまず、エンドラーズの写真をアップしますが、実物はこんなボケボケではありません。あしからず・・・。でも、こんな不出来な写真でも、エンドラーズの魅力は何とか伝わるかなと自己満足ながら考えております。 ところで、このエンドラーズという魚は、南米のベネズエラ産の小型卵胎生メダカで現在ではグッピーとは別種という研究者が多いようです。実際、グッピーと一度も交配したことの無い(少なくとも、10数年前に日本に輸入されてから以降は)我が家のエンドラーズは、特にメスの形状が明らかにグッピーとは異なるようです。また、生まれてくる子供には多少なりとも個体差が見受けられるため、次世代を残す種親の選別は慎重に行う必要があります。でも、飼育自体はすごく簡単でヒレが短い分、長いヒレのグッピーよりもはるかに長期間にわたって飼育を楽しむことが出来ます。エンドラーズのメスは体形が細いため、グッピーほどたくさんは子供を産みませんが、親が子供を食べることも少ないため、水槽内で勝手に増えていってくれるのもうれしいところです。我が家には、オスだけ200尾前後収容してある120cm水草レイアウト水槽があるのですが、何回眺めてもうっとりするような素晴しい光景です。 そんな魅力的なエンドラーズですが、昨日も書いたようにショップで見かけるものは、グッピーとの交配がなされていて本来の魅力が十分に発揮できていない魚が多く見受けられるのが残念です。どうも、グッピーと交配すると、特に体前方部の漆黒の眉毛模様が薄らぐ傾向にあるみたいです。また、一見するとダブルソードに見えますが、実際にはボトムソードで上のほうの剣はほとんど伸びることがありません。ショップでよく見かける見事なダブルソードのエンドラーズはおそらく、初期の段階でウィーンエメラルドと言うダブルソードのグッピーと交配されたものだと思われます。 実に魅力的なエンドラーズですが、純血種は実際には入手困難だと思います。もし機会があれば、我が家の魚を皆さんにお分けして、大勢の愛好家の手によって純粋なエンドラーズを保存できればと思っています。でも、グッピーマニアの方は個性的というかインパクトの瞬間ヘッドが回転してしまうようなキツーイ方も多く、少々腰が引けてしまうのが実情です。現状で一番確実な入手方法は、道行く薄汚い小学生の姉弟が「第×回 エンドラーズ掬い大会」と手書きで書いた折り紙を配っているのに出くわすことかもしれません(我が家のお子様です)。実際に私が知っているだけでも2回は確実に「エンドラーズ掬い大会」が我が家の温室で行われたようです。その際は、ぜひともふるってご参加ください。でもポイ(金魚掬いの時の紙貼った網みたいな奴の事です。知ってました?)は、持参してくださいね。
2005/05/17
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せっかくブログはじめたんだから、他の人達に負けないようにきれいな写真載せなきゃと思って、知り合いのプロカメラマン達に相談すると、彼らはこともなげに「デジカメなんて簡単簡単!」ってのたまうのでした。そして、自分たちのカメラで無造作に私の温室の魚たちをバシャバシャと撮影しました。確かに、どれも非常にきれいに取れているではありませんか。そこで、私も彼らのアドバイスを受けてデジカメ購入しました。 購入後早速試し撮りをしてみる事に・・・。風景OK!人物撮影楽勝!野原の花すごくきれい!!じゃあ、水槽写真は・・・。って駄目じゃん。水槽全体の写真はまだしも、魚をマクロで撮影するとぜんぜんピントが合わない。早速、友人たちに電話すると 電話口で一言「お前才能ないんだよ、きっと」。チクショー、あいつらに出来て私に出来ないはずはないと夜通し撮影を続けるが結局満足いくショットは撮れず。今回は、悔しいけれど画像なしでアツプします。 本当は今日は私のお気に入りの魚たちを紹介しようと思ってたのに・・・。ちなみに、私の一番のお気に入りの魚はエンドラーズっていうグッピーに近い魚。ほとんどの人はワイルドグッピーだと思ってるけど、実は別種だと言うことです。全身に鮮やかなオレンジやグリーン、ブラックなどの極彩色が散りばめられていながら、改良種には無いきびきびとした泳ぎを見せてくれる素晴しい卵胎生メダカです。(今度、なんとしても写真をアップします) 私がエンドラーズに出会ったのは今から10年以上前の事。その頃、まだ独身で実家に温室を所有していた私は、いつものように行きつけの熱帯魚ショップに向かいました。そこは、いわゆる「超マニアックな店」で知る人ぞ知るグッピーショップなのです。でも、実は私グッピーは余り好きではないのです。あの長いヒレがどうも・・・。そんな私がグッピーマニアが全国から集うその店に行くのは、単に夜店が終わってから、飲みに繰り出すためだけでした。いつものように、店に入り、水槽内を泳ぐAランクのグッピーにも目もくれず「早く見せ閉めちゃえよ」と言わんばかりの態度でいた私に、店長のT氏が「これ、どうよ?」と言って見せてくれたのがエンドラーズだったのです。 一目見ただけで、これはすごいって感じましたが何しろすごいお値段。何でも、ドイツから3ペアだけ店主T氏個人の付き合いで輸入したものだと言うこと。その当時はエンドラーズがグッピーではないなどと言う情報も得られていなかったために、「ワイルドグッピーにこの価格は無いでしょう」と判断し、購入を断念。まもなく3ペアは熱狂的なグッピーマニアの元に引き取られて行きました。それから数ヵ月後に、店長T氏から連絡が入り3ペアの種親の子供がマニアの元から入荷したとの事。私が一も二も無く購入したことは言うまでもありません。 それから10年以上が経過した今も、彼らの子孫は私の家の温室内を元気に群泳しています。今でもショップでエンドラーズが販売されているのを見ますが、どうも彼らはワイルドやソード系のグッピーと交配されてしまっているようで、輸入当初の面影は余りありません。そうなると、いよいよ自分のところの混じりっけなしのエンドラーズが大事に思えてきて、これまで必死に系統維持してきました。ちなみに、現在エンドラーズの系統維持だけで120×45×45cm水槽1本、60×45×45cm水槽3本、36cm水槽10本を使用しています。大体1年に1世代を交代させるとしても、すでに10代目以上の子孫たちという事になりますが、そんな彼らは今も元親たちのワイルドな輝きを保ち続けていてくれます。 そんな私にとってすごーく貴重なエンドラーズの最大の敵が、うちのガキ共です。彼らは、なんと針金で輪を作り、そこにティッシュを張って金魚掬いならぬエンドラーズ掬いをやったり、近くの川から採ってきたザリガニを水槽内に投げ込んだりするのです。一度などは、近所の悪ガキ集めてエンドラーズ掬い大会やってました。でも、エンドラーズには迷惑でもそうやって生き物に接していない子供たちに自然の大切さや生命の尊さをいくら訴えても理解できないのではないでしょうか。私自身、子供のときにありの巣に水を流し込んだり、カブトムシに虫眼鏡で焼きを入れたり(なんてひどいガキなんでしょう)したもんです。 我が家の近くの水田には、東京には珍しくヘイケボタルが生息しています。でも、至る所に看板があって「ホタルを採集してはいけません」と書いてあります。確かに、ホタルを保存することはすごく大切なことだとはわかっているのですが、子供たちはやはり実際に採集し、触れてみたいはずです。そうやって、子供時代に慣れ親しんだホタルが水田から姿を消したならば、きっとみんな「あのホタルを自分たちの世代で絶滅させてはいけない」と心から思えるのではないでしょうか?ってガラにも無くシビアな文章になってしまいましたが、これも画像が用意できなかったためです。次にはもう少し軽い話題でいきたいと思います。 追伸:この文を書き終わってふと目の前の120cm水槽を見ると、私の大事にしているレッドライン・トーピード・バルブの口に釣り針が・・・。「ウァー、あいつらまた釣りして遊びやがったな」。今から(現在am2:20)ガキ共たたき起こしてやろうかとワナワナしてるさかなおやじでした。
2005/05/17
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今日からブログデビューです。今日は、うまく出来るかどうかのテストを兼ねているので自己紹介をしてみます。 幼少の頃は体が弱く入退院を繰り返していたので外遊びが出来ませんでした。それを哀れんだのか両親は私に熱帯魚飼育セットを与えてくれました。両親にしてみれば、情操教育の一環か何かのつもりだったのでしょう。しかし、幼く純真だった当時の私はすっかり勘違いをしてしまい「おさかな関係の仕事こそが天職!」と思い込んでしまいました。それから、早30余年が過ぎ大学は魚類学を専攻し、大学院まで行って、仕事もペット関連業界を選びました。少しでも休みがあれば、熱帯地方に出かけて行き、ジャングルの中をさまよい歩いてました。気が付けば、家には熱帯魚専用の温室まである始末。 でも、最近になってやっと気が付きました。私がさまよってたのはジャングルの中では無くて人生でした。趣味と仕事を同一視してはイカン!って、中年になってから気が付いても、もうどうにもならん。チクショーってわけで、ブログの中くらい好きにさせてもらおうと思ってます。 内容はもちろん、熱帯魚を中心とした生き物全般に関する駄文になると思いますが、もう一つ「ペット関連器具・用品についての論評」もしてみようと思ってます。皆さんも、ペット業界の商品について不平や不満がいっぱいあると思います。もちろん、大多数の商品は素晴しいものなのですが、中にはゲゲッというレベルのものも・・・。広告でも、オイオイこれちょっとまずいだろうと言うものも多々見受けられます。ペット業界なんてまだマイナーだから許されているだけで、食品や自動車業界ならすぐにジャロにちくられちゃいますよ。でも、趣味の雑誌なんかではメーカーからの広告掲載を期待しているために余計なことは書かないと言うのが不文律になっています。 でも、私達趣味人(ってお前、業界人だろ?)は本当のことを知りたい!!というわけで、そのあたりについて好き勝手に書きなぐっちゃいます。幸いに(メーカーには不幸なことに)私、ペット用品問屋の商品部に所属しておりまして、ほとんどのメーカーの商品がサンプルとして入手できるという特権階級におります。ケケケケ・・・。メーカーの方々、御覚悟めされい!
2005/05/16
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