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今日のアップはディスクテトラ(Stethaprion erythrops)です。と言うより、多分この学名の魚だという位で確証はありません。久々に、今まで一度も飼育した事がない魚です。ちょっと見た目はメチニスに似ていますが、分類学上はそれ程近縁ではありません。昔から熱帯魚を飼育している方なら「シルバーダラー」と言う魚を思い出したかもしれませんが、ほぼ正解で非常に近い種類であるらしいです。外見上で一番確かな判別方法は、鱗が細かいのがディスクテトラ、鱗が大きめなのがシルバーダラーです。 それにしても、シルバーダラーって言うネーミングも歴史を感じさせますね~。何しろ「1ドル銀貨」って事ですから・・・最近の若い方では、アメリカの1ドルが銀貨の時もあったなんて御存知ないのでは?さかなおやじが小学生の頃、すでに1ドルは紙幣に変わりつつあり銀貨は結構流通しなくなっていたようで、当時スチュワーデスをしていた従姉妹からお土産に1ドル銀貨貰ってすごく喜んだ記憶があります。時代の流れを感じるなぁ~・・・ もし、この魚が本当にステサプリオン・エリスロプスだとするならば、アマゾン河中~上流域に棲息する体長7cm位の中型カラシンです・・・えっ!中型カラシン~?そっそんなぁ~、パッと見た目メチニスライクにもかかわらずサイズが小型っぽく感じたので衝動買いしたのに・・・もし、この魚が体長7cm位にまで成長するとしたら、さかなおやじの心眼も曇ったものです(涙) 複数のショップでちょくちょく見かけていたので気にはなっていたのですが、1ヶ月ほど前にあるショップでやたらと安売りしていたので思わずゲットしました(苦笑)。おそらくは、あまりの売れ行きの悪さに在庫処分を考えたのでしょう。確かに、全身シルバー一色でこれと言った特徴のない魚です。でも、不思議な事に普段から色鮮やかな魚見慣れているとこのシックな色調も結構いいもんです。 おそらくは、国内の雑誌や書籍で飼育方法などが解説された事がないと思われる魚なので、飼育方法に関してはまったく白紙状態でした。しかしながら、現在までは塩素を中和した水槽水で非常に状態よく管理する事が出来ています。餌もフレークフードをよく食べてくれるので問題ありません。他の魚との協調性は、今のところこの魚だけを単独飼育しているのでわかりませんが、同種間では結構追いかけっこをしているようです。 この好奇心の権化のような男が30年以上熱帯魚飼い続けているので、小型魚に関しては我が国に輸入されてきた種類の大部分を入手し飼育した経験があるような気がします。人によってはえらく感心してくれますが、当人にとってはあまり嬉しい事ではありません。やっぱり、どんなものでも初物って嬉しいじゃないですか。そんな感動をここの所あまり味わっていなかったので、地味めの魚ですがその飼育を結構楽しんでます(笑) 残る問題は、この魚のサイズ!さかなおやじの見立てどおり体長4~5cmでおさまるか、そんなレベルは軽く突き抜けて中・大型魚の仲間入りをするのか??一応、この1ヶ月間でほとんどサイズは大きくなっていないんですけどね~。それに、ショップでも体長4cm位までの個体しか見かけたことないんですけど・・・皆さんはどう思います?
2005/08/31
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今日のアップはゲリウスバルブ(Puntius gelius)です。インドに棲息する体長3cm程度の小型コイ科魚類で、どちらかと言えばあまり見かけない魚かもしれません。 この魚、見ての通り黄色地に黒の不規則な斑紋が入り、これぞまさに「タイガースカラー」(笑)です!今シーズン絶好調の阪神タイガースファンならば見逃せない一品と言えるのではないでしょうか?群れで泳がせると、かなりタイガースな気分?を満喫できますよ。もちろんBGMは「六甲下ろし」でしょう! ゲリウスバルブは非常に温和で丈夫な魚なので、飼育に際しては特別な注意点はほとんどありません。ただ、若干痩せやすいので、餌をこまめに与えるとよいと思われます。水質、水温共に普通の熱帯魚の飼育可能な環境ならば問題ないでしょう。 性質が温和すぎる点は「猛虎会」の面々には少々物足りないかもしれません。はっきり言って、「バース・掛布・岡田」のような暴力的な破壊力はまったく期待できません。覇気の無さだけ考えると、楽天イーグルス並かも(涙)。個人的に選手時代から田尾監督のファンなので、楽天には頑張ってもらいたいんですけどね~。一体何敗することやら・・・ 繁殖も不可能ではなく、ペアはコイ科の魚には珍しく幅の広い水草の裏側に卵を産み付けます。孵化した稚魚も育てやすく、一回の産卵数が100以下と少ない点を除けば繁殖も容易と言えるでしょう。ちなみに、婚姻色の出たオスは体がオレンジ色に近い褐色に変わるため、繁殖期のオスメスの判別は容易です。 なんだか、ここまで読んでいた人はさかなおやじが阪神ファンだと考えてるのでは?残念でしたぁ~(笑)。私、根っからのドラゴンズ贔屓でして、今を遡る事20年以上前に購入した球団応援歌「燃えよドラゴンズ!」はいまだに大切に保管してあります。仕事で名古屋とかいった時にカラオケでこの歌歌うと、一発で仕事決まります(爆笑)。この応援歌って、その時点での主力選手がひたすら活躍するんですけど、何しろ一番バッター「高木守道」ですし、キャッチャーは「木俣さん」、ピッチャーだってもちろん「星野仙一」ですから、名古屋のドラ狂に受けないはずがありません! そんな私にしてみると今シーズンの阪神の躍進はちょっと影響ありすぎるんですけど(笑)。でも、星野さんが阪神の監督になってからは阪神も決して嫌いな球団ではなくなりましたけどね。えっ一番嫌いな球団ですか?えーと、球団と言うよりはナベツネが大嫌いです(笑)
2005/08/30
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以前から話に出ていた、9月17・18・19日の3日間六本木ヒルズで開催される「2005年アクアリウムフェア」の会場で行われる「ショーベタコンテスト」のために、第二回バンコクベタ視察旅行?行きが今日決定いたしましたぁ~♪でも、正直言って前回ほどうれしくありません(苦笑)。なんだか開催まで日にちがないわりに全体像が見えて来ない状況でして・・・ とりあえずは、9月の9・10・11日にバンコク入りする予定です。今回の目的は、バンコクのアマチュアベタ倶楽部との交渉と、プラガットやクラウンテールを含むショーベタ以外のカテゴリーの参考出品魚をチョイスする事かなぁ?その時のお土産で、30000HITのキリプレやろうかな(笑)。 六本木ヒルズのコンテスト自体は出品数が100尾を超える規模になりそうで、国内の著名ブリーダーの方々も御参加くださるようなので、結構レベルの高いコンテストになる予感がします。そして嵐の予感も・・・(涙)また、当日会場でコンテスト出品魚の頒布も行われるとか言う噂(出品者の意向次第)もありますから、お暇があればぜひとも会場まで足を運んでみてください。 なお、会期中はさかなおやじも実行部隊件兼審査員として会場にいる場合が多い?と思いますので、それこそ暇で暇でなんか時間をつぶしたいと言う方は、暇つぶしに探してみてください(爆笑) そぉそぉっ!さかなおやじがバンコク滞在中に合わせてバンコク旅行に行かれるようなラッキー?な方がおいででしたら、日曜日くらいなら御一緒してバンコク市内のベタ専門店めぐり付き合いますよ(笑)。来たれ!!ツアー参加者よ(爆笑)
2005/08/29
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今日のアップはアメリカンフラッグフィッシュ(Jordanella floridae)です。種小名にあるようにフロリダ産の淡水魚で、卵生メダカの一種です。通称名は、ボディのカラーリングがアメリカの星条旗を想わせる事から付けられました。魚自体は決して派手な色彩を持つでもなく、あまり目立たないのですがコロコロした体形は結構愛嬌があります。 体長は5cm前後と小型で、しかも非常に丈夫なので初心者の人にもお奨めです。水質にはうるさくありませんが、酸性に傾いた水は好まないので、水換えをサボると調子を崩しやすくなるので注意してください。餌は、人工餌でも大丈夫ですが、フレークフードよりも顆粒タイプの方がよいと思います。また、植物性の餌を必要とするのでたまには草食魚用の餌を与えるか、藻が付着した水草などを入れてやると喜んで食べます。 上の写真はオスの個体で、下がメスです。オスメスの区別は、色彩の鮮やかな方がオスという事からも判別できますが、一番確実なのは背ビレの後端に注目する事です。ここにブラックスポットがあればメス、なければオスです。アメリカンフラッグは卵生メダカの仲間には珍しく、オスが産卵後~孵化まで卵を守る習性を持っています。稚魚もはじめから孵化したてのブラインシュリンプを食べる事が出来るため水槽内での繁殖も容易ですから、一度ブリーディングにチャレンジしてみては? ところで、この魚は北アメリカ産だけあって、熱帯魚ほど高水温を必要としません。と言うよりは、どちらかと言えば日本の夏場のような高水温時を嫌います。ところが、なぜか不思議な事に我が国にアメリカンフラッグフィッシュが輸入されてくるのは、なぜか夏に限定されています。いったい何故??おかげで、この時期かなりの量が輸入されるにもかかわらず、夏場を乗り切れる個体はほんの僅かだと思われます。現実世界では「世界の警察」とか「星条旗よ永遠に」とか、何かとタフなイメージがあるアメリカですが、魚の世界の星条旗は、日本の夏にバタバタやられて行ってしまいます(苦笑) せっかく貴重な生物資源を輸入するのですから、もう少し業者の方も考えて欲しいものです。秋口に入ってから輸入してくれれば、ほんとに飼育管理が楽なんですけど・・・したがって、アメリカンフラッグが欲しいのであれば、この時期に入手し何とかして夏場を乗り切らなくてはなりません。しかし、苦労の甲斐あって夏場さえ乗り切れれば、後は室内であれば保温無しで飼育することも可能です。保温器具がない場合アカヒレかメダカ、金魚くらいしか飼育するものがない冬場のスター候補として少しは?(苦笑)有力なのではないでしょうか?
2005/08/28
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今日のアップはブラックファントムテトラ(Hyphessobrycon megalopterus)です。以前はメガランフォダス属に分類されいたのですが、最近ではヒフェソブリコン属に吸収されてしまったようなので、「××ファントム」と呼ばれるテトラは皆、ヒフェソブリコンという事にしておきます。 皆さんは、今日の画像見てどう思います?えっ、相変わらずピンボケだって!ほっといてくださいっ(苦笑)。そう言う事ではなくて、この魚本当にブラックファントムなんでしょうか?かつて我が国に紹介された当時は、ブラジルのグァポレ川(コリドラスで有名な?)で採集されたワイルド物だったので、全身が漆黒に染まり大変綺麗な魚でした。しかし、最近ではほぼすべてが東南アジアでブリードされた個体なので、体色はせいぜい黒味の強いグレー止まりですし、鰭の広がり方もワイルド個体の半分程度に過ぎません。 しかし、今回?マークつけてるのはその事ではありません。例えば、尻ビレにうっすらとオレンジ色が乗ってますが、これはワイルド個体ではメスにだけ見られる特徴なのです。もちろん、写真の個体はオスです・・・。背ビレも、ワイルド個体ではほぼ円形にまで広がるのが特徴だったのに、この個体では細長く伸長しています。 つまり、さかなおやじとしてはこの魚はブラックファントムと近縁の何者かの交雑種なのではないかと考えている訳です。以前にも「ブラックファントム×ロージーテトラ=チョコレートファントム」なるものを作出していた国内のプロブリーダーがいましたし、私自身は東南アジアのファームで「ブラックファントム×サーぺ」と言う雑種を見せられたことがあります。その時は、その雑種が日本で売れるかどうかの意見を求められたのですが、もちろん答えはNOとしておきました。 皆さんは雑種ってどういう事か御存知でしょうか?例えばベタのブルーとレッドを掛け合わせるのは、色は違っても同じ種類ですから雑種とは言いません。厳密に言えば「犬の雑種」という奴も表現間違えてます。犬は1種類(分類上は)ですから、たとえセントバーナードとチワワかけても、生まれてくる子犬は雑種ではありません。つまり、雑種とは異なる種類の生物を掛け合わせる事を言うのです。 有名どころでは、「ライオン×トラ=ライガー」とか観賞魚の「パロットフェザー」が雑種です。最近話題になっている外国産クワガタムシと日本のクワガタムシの交雑も雑種の問題です。「雑種大いに結構!」と言う方も大勢いらっしゃるのですが、問題が一つあります。それは「ほとんどの場合、雑種は繁殖能力を持たない」と言う事です。つまり、違う生き物を掛け合わせて子供をとることは出来ても、孫は取れないという訳です。 つまり、冒頭のブラックファントムテトラが何か別の魚との交雑種だった場合、次世代を残せない可能性が非常に高いと言う事に問題があります。さかなおやじの考えでは、交雑種は研究目的ならばともかく趣味の世界に流通させてはならないと考えています。 「うるさいおっさんだなぁ~、別に雑種でもいいじゃん!」とお考えの向きもある事でしょう。ただ、例えば外国産クワガタムシと日本のクワガタムシの雑種が自然界に沢山発生したとします。そのまま、日本の自然環境に順応して世代を重ねていくのであれば、まだ良しとしましょう(この部分だけでも激怒する人いるでしょうね・・・)。問題は、この雑種が異常に生命力強くて在来種を駆逐してしまったらどうなるでしょう?雑種は時期が来れば繁殖行動をとります。しかし、産み付けられた卵が孵化して次の世代にまで育つ事はないのです。しかし、在来種は生存競争に敗れて姿を消していたら・・・・ 久しぶりに堅い話になってしまいましたが、ショップで見かけたブラックファントムが気になったものですから(苦笑)。でも、生物の世界は奥が深いですから、雑種と言えどもバンバン繁殖する奴もいるんですよ。例えば、バラタナゴ。我が国の代表的なタナゴで、熱帯魚にも全然遜色ない美麗魚ですが、今我々がショップや小川などで見かけるバラタナゴはすべて雑種です。つまり、日本古来のニッポンバラタナゴと中国大陸に棲息するタイリクバラタナゴが自然交雑をしてしまっていて、ほぼ100%雑種になってしまったと言う訳です。でも、この雑種はきちんと繁殖能力持ってるんですから困ったもんです。 にもかかわらず「特定外来生物法」でタイリクバラタナゴをリストに入れようとしていた研究者達にはもっと困ったもんです(笑)。自分の目の前にいるバラタナゴがニッポンかタイリクとの交雑種かなんて、いちいちぶち殺してDNA鑑定でもしないと判別できないんですけど・・・・。それとも、日本中のバラタナゴ撲滅しろってかぁ~。さすがに、あまりにも非現実的という事でバラタナゴのリスト入りは取りやめになった様です。めでたしめでたし・・・・
2005/08/27
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今日のアップはカネゴンです。ウルトラマンシリーズの人気怪獣として有名なカネゴンは、初出は「ウルトラQ」でした。当時まだ幼かったさかなおやじはウルトラQが怖くて怖くて・・・。なら、みなきゃいいものを兄の影から恐る恐るテレビを見ていました(笑)。そして、必ずと言ってよいほど「オネショ」してましたぁ~!(苦笑)カネゴンは、元々は守銭奴の少年が変身したもので最後は元に戻れるものの、あまりいいエンディングを迎えてなかった気がします・・・ って冒頭からボケかましてますが(笑)今日のアップはチャカ・チャカ(Chaca bankanensis)です。実はチャカ属にはこれ以外にも本物のチャカチャカ、チャカ・ブルメンシスと3種類が知られているのですが、通常入手できるのは写真のチャカ・バンカネンシス(以下、面倒なのでチャカ・チャカで統一します)である事がほとんどです。マレーシアからインドネシアにかけて分布する体長20cm前後のナマズの1種です。 それにしても、チャカ・チャカって一体なんだって言うのでしょう(笑)。どこをどう整形?すればこのような姿かたちになると言うのでしょうか。まさに「高×ユリビューティクリニック」も真っ青の整形美人ですね(爆笑)。正面からのアップはまさに怪獣カネゴンそのもの。でも、餌はお金ではなく魚やエビなどの生き餌です。普段から水底にデベロ~ン!と横たわっていてほとんど動きません。しかし、近くを小魚などが通りかかるとそのがま口の様な大口を開けて一気に獲物を飲み込みます。もっとも夜行性なので夜、暗闇の中ではモゾモゾと少しは移動するようです。ってそっちの方が余計気持ち悪いか(笑) 正直言ってさかなおやじはこの手の魚食性の魚をあまり好みません。やはり根っからの平和主義者ですから~♪(苦笑)。ただ、今回はちょっとこの手の魚が必要になりまして・・・以前紹介したベタの稚魚達が順調に成長してるんです!おそらくその数は軽く1000を超えている筈です。という事は、当然選別作業が必要になってくる頃でもあると言う事です。 例えば、尾ビレの開きが弱いとかその位であればショップや希望される方に差し上げれば済む事ですが、脊椎骨の奇形や遊泳異常などの異常個体となるとおいそれと人様に差し上げる訳にも行きませんからね。したがって、自分で処分せざるを得ないと言う事になります。育種には選別が必要不可欠なのは十分理解していますし、繁殖した個体をすべて飼育するのが不可能な事も当然わかってます。以前「人間の都合で魚の生死を決定するのは・・・」と言った知人がいましたが、これも「ならば、繁殖させずに飼い殺しするのとどちらが正しい道なのか?」と考えれば問題にならない事も判ってます。 それでも、やはり選別淘汰と言う作業は気の重い作業です。以前ショーベタをやっていた時には、これが辛くて遠ざかっていた程ですから・・・。でも、やらなきゃね!と言う訳で我が家にも魚食性のチャカ・チャカが参上したと言う事なのでした。これから1~2ヶ月間、少々気の重い作業が続きます。
2005/08/26
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今日のアップはアナバス(Anabas testudineus)です。別名「木登り魚」として有名なアナバスですが、実物をショップで見かけることはあまりありません。理由?それは追々・・・ 東南アジアに広く分布する、ベタやグーラミィと同じアナバンテッドの仲間であるアナバスは、もちろんベタ同様に空気呼吸が出来ます。この魚が初めて発見された時に、かなり高い木の上で発見されたと言うエピソードは有名で、木登り魚の異名もここから付けられました。でも、本当のところは・・・実はこの魚は木登りなんてしません、と言うか登れませんっ!(笑)。発見当初のエピソードは今では眉唾ものとされています。 大体、この手のエピソードなんてみんな嘘っぱちと言っても過言ではありません。あの「ピアノマン」でさえ、実はドイツの農家の長男で、ピアノなんか弾けないようです。えっ、かなりのピアノテクだって??あれは、マスコミのでっち上げで、実際には延々と一つのキー叩いてただけだって言うんですから、あきれちゃいます(苦笑) 話がだいぶ逸れましたが、とにかくアナバスは自力で木に登る事は出来ないようです。ただ、実際に水の外でかなり長い間生存できるのは確かです。さかなおやじがだいぶ前に旅行したスリランカの田舎で、スコールの後に自分から池から這い出てきて土の上を移動し、別の池に引越しするアナバスが路上に点々と散在していた事をよく憶えています。体長は30cm前後にまでは成長するようなので、結構大型の部類に入りますね。 アナバスの特徴は、一言で言えばとにかく丈夫!この1点に尽きます(笑)。さかなおやじが幼少の頃に出回っていた「ゾウが踏んでも壊れない、アーム筆入れ!」のように、二階の窓から投げ下ろすとあっけなく壊れてしまうようなヤワな奴ではありません。まるで、魚の世界のジェイソンやフレディみたいなもんで、倒しても倒しても立ち上がって来るほどタフ!どうやったらアナバスの飼育に失敗するのか、こちらが尋ねたい位です(爆笑) 飼育水は生物が存在可能なものならば何でもOK、餌だって口に入るサイズなら何でもOK!同居させる魚は何でもOK・・・と言うわけにはいきません。はっきり言って、単独で飼育すべきでしょう。口に入らないサイズの魚だって、しゃにむに襲い掛かります。 体色も綺麗じゃないし、性質も猛々しいし・・・とあまり良いところがないアナバスですが、外見は結構可愛いと思います。少なくともさかなおやじ的には・・・。飼育者にもよくなつき、餌を貰いたくて水槽の前面に出てきてまるで子犬が尻尾を振るようなしぐさで餌をねだります。マンションなどで犬猫の飼育が禁止されている時など、代わりの愛玩動物としてアナバスをお一ついかが?(笑)。よく躾ければ、飼い主が帰宅すると水槽から這い出てきて「お帰りなさ~い♪」をしてくれます!!って嘘ばっかり(笑)。さすがにそこまではしてくれません。
2005/08/25
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今日のアップはハイランドカープ(Xenotoca eiseni)です。カープと名が付いていますがコイ科ではなく、どちらかと言えばグッピーやプラティに近い魚です。原産地はメキシコで、通常見かける個体は褐色の体の尾ビレ付近だけがオレンジに染まるそれ程観賞価値の高い魚ではないのですが、写真の個体はサンマルコスと言う地方の地域変異で、鮮やかな体色が売りです。 それにしても、体の後半部分のカラーリングは確かに美しいのですが何だか妙な配色だと思いませんか?金色、深みのあるメタリックブルー、そして尾ビレ付近のオレンジのどれもが、何だかペンキでペタペタ塗りたくったみたいです。どんな魚の体色や体の模様にも、その場所に存在する意義みたいなものが感じられるのですが、ハイランドカープのカラーリングには必然性がまったく感じられません(笑)でも、これで立派な?原種で改良品種ではないのですから驚きです。 体長はオスで5cm、メスはそれよりも一回り以上大きくなります。基本的には丈夫な魚ですが、酸性に傾いた水は好まないので中性から弱アルカリ性の水質をキープしてあげたいものです。底砂に少量のサンゴ砂を混ぜてもいいかもしれません。餌は、何でも食べますがとにかく大食漢なので十分な良を与えるようにします。また、植物性の餌も必要としますから、時々は草食魚用の餌などを与えると状態よく飼育する事が出来ます。協調性ははっきり言ってあまりあるとは言えません(苦笑)。と言うより、この魚だけを飼育したほうが無難です。 ハイランドカープが何か違和感を感じさせるのは体色だけではありません。さかなおやじにしてみると、この体形にも一言言いたくなりますね。まるで、アジの開きと言うよりはハタハタの干物みたいな変な体形も規格外だと思います。写真の個体はまだ若いのでそれほど気になりませんが、老成した個体の体形は本当に「上から見たハタハタの開き」そのものです(笑) この魚の規格外な点その3!はメスの外見にあります。上の写真がメスなのですが、他の魚でも大概はオスのほうが色彩鮮やかなのですが、それがハイランドカープでは顕著すぎます。オスよりも二回り位でかくて色彩は思いっきり地味~!しかも、異様に食い意地がはってしかも凶暴でオスをドツキ回します・・・まるで我が家のっとッとっと!いやいや何でもありませんよっ(爆笑)何もここまですることはなかろうに、と言うくらい徹底してます(笑) しか~し!ハイランドカープが本当に規格外なのはこれらの事ではありません!なんと、この魚は胎生なのです。つまり、卵ではなく稚魚を産むんです。えっ?グッピーだってそうだって??い~や、グッピーやプラティなどは卵胎生と言って、お腹の中で卵が発生を続けて稚魚の形まで育つだけで我々人間などの哺乳類とは異なり、母親と子供はへその緒で繋がったりしてません。 ところが、ハイランドカープでは哺乳類同様(原理としては・・・)胎盤があってへその緒で母親と子供がつながってます。稚魚は生まれて来るときには体長15mm以上あって、グッピーの稚魚のように弱々しくありません!生まれてすぐにブリブリ泳ぎ回って、餌とかもバリバリ食べちゃいます(笑) まったく何から何まで規格外の型破りの魚もいたもんです。えっ、お前も同類だって??何て事をおっしゃるのでしょう!さかなおやじはハタハタの開きじゃありませんぞっ!
2005/08/24
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今日のアップはグローライトテトラ(Hemigrammus erythrozonus)です。南米のガイアナに棲息する体長2cm前後の実に愛らしい小型カラシンです。以前、ミクロラスボラ・ブルーネオンの時に結構ポピュラーと書いて皆さんから攻撃を受けサンドバック状態になった苦い経験(笑)を持つさかなおやじでも、「この魚はポピュラーですっ!」と断言できる程のポピュラー種で、この魚が周りのショップで売っていないなんて人ははっきり言ってちょっとヤバイと思います。(笑) 透明感のある体に1本の深みのあるオレンジ色のラインが走るだけの実にシンプルで、実に美しい魚だと思います。内面から滲み出る美しさとでも言うのでしょうか、さかなおやじの青春時代にもこういう人いましたね~。大勢でいるとぜんぜん目立たないのに、一人でぽつんとしてる時とかに、ハッと息を呑むほど美しい人が。でも、当時から思慮が浅く愚か者だったさかなおやじは、そんな内面から滲み出る本当の美しさには気が付かず、カラーラージグラス風の女の子に夢中になっておりました(涙) 人気種だけに、東南アジアで大量に養殖され価格もすごく安いために何だか軽く見られている感があるのが残念ですね。ショップでも、ぼやけた様な体色の個体が他の魚と一緒に大量に収容されている事がほとんどだと思いますが、この魚の本当の魅力はそのような環境下では絶対に発揮されません。 グローライトテトラこそは水草が美しく繁茂した水槽で単独種飼育、もしくはコリドラスなどの生息場所が異なる魚と組み合わせて飼育して欲しいものです。他の魚が一緒に泳ぐ混泳水槽では、控えめに主張するグローライトの個性がまったく生かされません。照明をやや押さえ気味の水槽で水草の間を静かに泳ぎまわるグローライト!なんて贅沢でなんて崇高な眺めなんでしょう・・・ そんなさかなおやじ一押しのグローライトテトラは丈夫で温和と嬉しい事づくめ!餌も何でも良く食べますが肥満しやすい傾向があるので、カロリーの取り過ぎには十分注意しましょう。せっかくの美麗魚もブクブクのブタ太りでは興ざめです(笑)ここはやはり保護者である飼い主が責任を持ってカロリーコントロールをしてやらねばっ! 本当のところグローライトテトラの出番はもう少し秋が深まってからと考えていたんですが、たまたまブログ用の画像のストックが切れていまして・・・いくら美しい魚でも、これだけ残暑厳しき折に真っ赤に熱された備長炭みたいなオレンジはちょっと暑苦しいかも(苦笑)
2005/08/23
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今日のアップはなんだと思います?いつも比較的小型美魚系を紹介してるんで、今日はちょっと趣向を変えてみます。実は、これはメコン河に住む東南アジア最大の人喰いナマズの幼魚で、成魚は体長4mオーバーの超巨大ナマズなんですっ!・・・ と言うのは真っ赤な嘘で、今日のアップはアジアクリスタルキャット(Pelteobagrus ornatus)と言う、マレーシアに棲息する体長3cm前後の超小型ナマズです(笑)でも、巨大ナマズの稚魚と言っても十分通用する「巨大魚チック」な?外見をしてますよね~。透明な体に、黒い不規則な文様が散在するだけの地味な奴なんですが、さかなおやじはなんとなく好きなのでマイコレクションに加えてます。 「巨大魚チック」なのは外見だけで、性格は非常に温和と言うよりか臆病と言った方が正しいほど・・・基本的には夜行性なので昼間は物陰に隠れてますが、餌の匂いがすると昼間でもノコノコ姿を現します。餌はさすがにナマズの仲間だけあって生き餌や冷凍アカムシを好みますが、人工餌にも馴れてくれます。ただ、フレークフードはあまり好きではないようなので、人工餌を与える場合は顆粒タイプのものを与えると良いでしょう。それと、いくら温和と言っても、さすがナマズだけあってサイズの割りに口は大き目なので、ビーシュリンプの稚エビは格好の餌となってしまうため混泳は不可です。 水質にもうるさくなく飼育は非常に容易なのですが、なぜか繁殖は成功例を聞いたことがありません。全般的にナマズの仲間は飼育環境下で繁殖しにくいグループと言え、コリドラスでも未だ水槽内での繁殖例がない種類が沢山います。いつも、今度こそは繁殖にチャレンジしてみようと思うのですが、普段あまり見かけない(物陰に隠れてと言う意味で)ため、すぐに存在を忘れてしまいがちです(苦笑) 学生時代にも、必ずこういうタイプがいたもんです。卒業アルバムとか見ても、すぐに名前が思い出せないクラスメートが・・・そういう奴に限ってこちらの事はすごく良く憶えていたりします(笑)クラス会などで、親しげに話しかけられて話をあわせるのにすごく困惑したんだぞっ!T君それは君の事だっ!!さかなおやじの記憶の糸をどう手繰っても、高校生活の記憶の中に君の存在は保存されておらんぞ。まるで、データー吹っ飛んだPC並だなこりゃ・・・「おいっ、クリスタルキャットよ!存在を忘れられないためにもたまには顔を出せよなぁ~♪」(笑)
2005/08/22
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今日のアップはアプロケイリクチス・マクロフタルムス(Aplocheilichthys macrophthalmus)です。良く知られているランプアイ(Aplocheilichyhys normani)とどこが違うって?さかなおやじのピンボケ画像を良く見てください(苦笑)。もちろん、ランプアイだから眼が美しくブルーに輝いているのは同じ。じゃぁ・・・そうです!それ以外にボディや鰭にもブルーの色彩があるんです。 飼育に関しては、普通のランプアイとほとんど変わりありません。中性付近の清浄な水質を好む、つまりは定期的に水換えを行っている環境が好ましいと言う事です。どちらの種とも水質が悪化していると、体の透明感が無くなってなんとなく白濁したようになったり、全身の鱗が松ボックリのように立ってくる立鱗病になったりします。 性質は温和で、他の小型魚との混泳に最適、餌はフレークフードでも喜んで食べてくれるので、余計な心配は無用です。 ランプアイよりも確実に美しく、しかも飼育難易度はほぼ同等だとすればなんでマクロフタルムスの方が市場に出回らないのでしょう??はっきり言ってさかなおやじにはさっぱり理解できません。やはり、世の中にはまだまだ科学の力では解明できない不思議な出来事があるって事でしょうか・・・(違うっ!) ちなみに、マクロフタルムスのオスメスは各ヒレに模様がある方がオス、模様が無くて透明なのがメスと判別も楽です。水草を沢山植えた水槽でペアを状態良く飼育していれば繁殖も結構簡単です。日本のメダカよりもやや大きめの透明な卵を水草に産み付けるので、見つけ次第小さな容器にでも隔離しておけば、次々と稚魚をゲットする事が可能です。 孵化したばかりの稚魚はサイズが小さく、はじめから孵化したてのブラインシュリンプを食べる事が出来ませんが、比較的丈夫で育成は難しくありません。ただ、稚魚の成長は意外と遅いので観賞に適したサイズになるには生後半年くらいはかかるのが欠点と言えば欠点なんでしょうね~。
2005/08/21
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今日のアップはボティア・ストリアータ(Botia striata)です。インドやその周辺に生息している体長7cm位のドジョウの仲間です。以前紹介したワイワイローチよりも繊細で美しい模様をしたボティアで、口先が赤く染まるのも愛嬌です。 比較的縄張り意識が強く、他の魚にちょっかいを出す傾向のあるボティアの仲間では最も温和と言える種類で、他の魚と一緒に飼育してもほとんど問題ないはずです。飼育水は塩素を中和した水道水で何の問題もなく飼育可能です。餌は、他のボティア同様に生き餌や冷凍アカムシを好みますが、コリドラスタブレットなどにもすぐに馴れる為、餌の心配もほとんどありません。 こんな、言う事無しのボティアなのですが、たった一つ気に入らない点があります。それは、目付きの悪さ!(笑)。よくみればクリクリッとした可愛い目なのですが、眼の上をちょうど縞模様が走っているためでしょうか?どことなく陰湿に見えて仕方有りません。なんとなく、裏で悪事を画策しているような気が・・・ なんだか、郵政民営化解散前後の自民党議員みたい(爆笑)。もちろんストリアータには何の罪もないのですが、政治家のセンセイ方はいかがなものでしょうかね?知らない土地で道に迷っている時とか、仕事に行き詰ってすごく困っている時に、あの政治家達が猫なで声で「何かお困りですか~?私でよければ力になりますよ!」とか言いながら満面の笑みを浮かべて近づいてきたら、あなたならどうします?? さかなおやじならば、躊躇する事無く張り倒しますっ!(笑)理由?さかなおやじの数ある座右の銘に「30歳を越えた人間の悪相は、その人間が今まで犯してきた悪事に正比例する!」と言うのがありますから。今までによっぽど悪行重ねてこないと、なかなかあそこまで悪党ヅラになれないでしょう! でも、さかなおやじの家系は政治家方面だったりするんですよね(苦笑)。もちろん、さかなおやじの両親はまったく政治とは関係ないのですが、田舎がね~・・・。今度田舎に言ったら村八分か袋叩きかもしれないっ!(爆笑)
2005/08/20
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今日久しぶりに近所の100円ショップ言って見ました。もちろん、目当てはエアプランツのまだゲットしていない種類があるかどうかだったのですが、残念ながら在庫してあるエアプランツは、すでに入手したものばかりでした。少々気落ちしながら(内心はほっとしながら?)出入り口に向かったさかなおやじは、店の外に陳列してある一群の園芸植物コーナーに目が行ってしまいました。「あれっ、こんなところにガーデニングコーナーが・・・」 そこには、色々な園芸植物と一緒に多肉植物も置いてあるではないのっ!(笑)。さかなおやじは以前から多肉植物と言うよりはセダム(マンネングサ)コレクターもしてまして、多肉と見れば素通りする訳にもいかんでしょう(苦笑)。じっくりと腰を落ち着けて観察してみると・・・あるはあるは、どれもこれもすごく魅力的な奴ばかりじゃないですかっ! 「でも、これってセダムじゃないしぃ~・・・」とか言いながらすでに、数種類の多肉植物を手にして脇にどけ始めているさかなおやじです。結局、思い切り自重して3鉢だけ購入しました。下の3枚の写真がそれで、名前(ショップ側の付けた名前で正確かどうかは??)は上から順に「銀箭」「ロゲルシー」「十字星」です。名前は結構怪しげでもあるので、自分できちんと確認します。 家に戻り、これから多肉植物とエアプランツをきちんと収容できる棚を作るところです。ところが、ここで少々困った事が・・・なんと、植物育成用棚のスペースが幅120cm、奥行30cm位取れそうなんです。ぜんぜん困った事じゃないって?いーや!棚のスペースがあるって事は、さらにコレクション増やしてもぜんぜんOK!って事じゃないですか(苦笑) いかんなぁ~、また100円ショップの術中にはまりそうなさかなおやじです。エアプランツに引き続き、今度は多肉植物で攻めてくるとは・・・「100均恐るべしっ!!」。これで着生ランあたり置かれたら、さかなおやじは完全ギブアップ状態確実です(笑)。そうなったら、今の会社辞めちゃって、この100円ショップにトラバーユしちゃうかも!?
2005/08/20
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昨日はブルーテトラの美しい外見とは裏腹の、腕白と言うかむしろ性悪とさえ言えるような性格に付いて紹介しましたが皆さんならばどの様に対応すると思われたのでしょうか?想像するに、多くの方が「腕白でもいい、たくましく育って欲しい!」と心の中でお考えになったのでは?(笑) そうだとすれば、なんと心の広い方なのでしょう!さかなおやじ、心底感服仕った(笑)。今日は、そのような寛大な心の持ち主にお奨めの一品を紹介しましょう。その魚の名前はレッドテールブラックシャーク(Epalzeorhynchos bicolor)です。元々はタイに棲息する体長13cm前後のコイ科の中型魚です。シャークの名前の通り、サメに似た精悍な外見を持っていて性格も本物のサメほどではありませんがやはりなかなか精悍です。 この魚の特異な体色は、初めて見る人にはかなり強烈なインパクトを与えるようで、今でも結構人気があるらしくショップに置かれていることもしばしばです。写真の魚はまだ若魚なため、体色はブラック一色ですが、成熟した個体では全身にエメラルドグリーンのパウダーをまぶしたように美しく変身します。 実は、この魚は自然下では絶滅の危機に瀕しているとされ「レッドデーターブック」に記載されて保護されています。しかし、現在では東南アジアで大量に養殖されているため、種が地球上から消滅する事はなさそうで一安心と言ったところでしょうか。 ところでレッドテールブラックシャークの「腕白さ」ときたら、ブルーテトラなんてお話になりませんと言うくらい強烈です。縄張り意識が強く、自分の縄張りに侵入してきた他の魚は徹底的に攻撃し追い払います。もっとも、本当のサメとは異なり鋭い牙を持っている訳ではないので、噛み付いて肉を切り裂くと言った攻撃は出来ません。どちらかと言えば、草食性の強い魚でその吸盤状の口唇で相手に吸い付く感じです。 飼育自体は非常に簡単ですが、上記のように他の魚との混泳にはまったく向きません。お奨めは45cm水槽での1尾飼育ですが、なかなかそこまで思い切れる人も少ないのでは・・・。そうなると、この魚だけを個々が縄張りを持てない位の過密飼育するか、動きが敏捷で攻撃を受けにくい魚と危険承知で同居させるかでしょうね。 さて、この魚があなたのお気に入りのエンゼルフィッシュの横っ腹に穴を開けて吸い殺したり?次の日の朝には、大好きなコリドラスの体表が無残にも白く爛れていても「腕白でもいい、・・・」のフレーズを呟く事が出来るでしょうか?
2005/08/19
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昔さかなおやじが子供の頃、TVで「腕白でもいい、たくましく育って欲しい」と言うフレーズのCMが良く流れていました。確か丸大ハムのCMだったような気がします。場面はキャンプ場の焚き火の前・・・なんだか見るからに厳しそうな星一徹みたいなおやじが、何かいたずらをして見つかってシュンとしている息子の頭を、ガシッとつかんで引き寄せるみたいなシーンだったと思います。子供心にも「物分りの良い大人って素敵(笑)」みたいな感じでした。 そして、いまや自分自身があのCMの頑固おやじとほぼ同じようなシチュエーションになってしまいましたが、果たして厳しいけれど包容力のある素敵なおやじになれたかどうか、かなり疑問です・・・ ところで、今日のアップはブルーテトラ(Boehlkea fredcochui)です。アマゾン河の上流域からペルーにかけて分布する、体長4cmくらいの小型カラシンです。光の当たり具合によっては上の写真のように非常に美しいブルーの発色を見せてくれる美麗魚です。最近の魚(写真の個体も)はほとんどが東南アジアで養殖されたものですが、現地採集物では鰭の付け根が、鮮やかな蛍光ピンクに染まっているものを見かける事もあります。 生息場所が比較的上流域なため、高水温や汚れた飼育水には少々弱いですがその点さえきちんと管理できれば、人工餌を良く食べ飼育しやすい魚の部類に入るでしょう。また、イトミミズなどの脂肪分を大量に含有した餌を与えていると、信じられないほどブタ太りしますので、注意してください。 この美麗種ブルーテトラと冒頭の「腕白でもいい・・・」がどう繋がるのかって?ハイ、御安心ください!大丈夫ですよ~(笑)。このブルーテトラは美しい外見にも似合わず、縄張り意識の非常に強い魚で同種・異種を問わず自分のテリトリーに侵入した魚を激しく攻撃します。その執拗な事は、ちょっと異常なほどで、水槽内の平和は数匹のブルーテトラによって完全に崩壊する事も珍しくありません(苦笑) ブルーテトラが水槽内の平和を乱し続けているのを見ても「腕白でもいい、たくましく育って欲しい・・・」と鷹揚に構えていられる、器の大きな人間になりたいものですね。わたし?もちろん、ブルーテトラ大好きですよ(笑)ブルーテトラくらいでイライラするようでは、うちの会社の使えない上司達の下で働いていくなんてとても無理!いまや、悟りの一歩手前くらいの澄み切った心境に到達しつつあるさかなおやじなのでした・・・ のはずだったんですが(笑)。この魚、なんだかクネクネしたオカマチックな泳ぎするんです。しかも、一所にじっとしていられない落ち着きのない性格で、ひたすら水槽内を追いかけっこしてます。何回デジカメのシャッター切ってもピンボケ写真しか取れやしません!「おんどりゃぁ!じっとしとらんと承知せんぞぉ~!!」 えっ、悟りの心境はどうしたって?鷹揚な器の大きな人間??何の話でしょうか?人生40年、まだまだ厚く燃え盛るさかなおやじですっ!アハハ・・・
2005/08/18
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今日のアップはグリーンファイヤーテトラ(Aphyocharax rathbuni)です。昨日のミクロラスボラ・ブルーネオンに引き続き、非常に美しい魚でありながらベースとなる体色がグリーンであるため水草水槽ではさほど目立ちません。 この魚の本来の色彩は、エメラルドグリーンをベースに体の後方下部から尾ビレにかけて鮮やかなピュアレッドに染まります。また、オスの個体では各ヒレの先端部分にホワイトチップが存在し、この魚を更に色彩豊かに見せています。上の写真はオスの個体ですが、背ビレや尻ビレの基部が黒く染まっているのは婚姻色であり、繁殖期だけに見られるもので普段から必ずあるものではありません。 最近流通している個体のほとんどは東南アジアで養殖されたものです。原産地は南米パラグアイですが、現地採集された野生個体が入荷する事は稀です。しかも、現地採集個体はどういう訳かゲッソリとやせ細っている事が多くせっかく購入しても、かなりの確率で☆におなりになります(笑)イチローだって3打数1安打よりちょっと多めにヒット打つだけで大リーグの首位打者狙えるって言うこの御時世に、グリーンファイヤーの採集個体の死亡率は90%を超えるような気がします(苦笑) 魚自体は飼育が難しいと言う事はなく、普通の飼育環境で何の問題もなく飼えるんですが、採集個体はおそらく極度の栄養失調状態のためか餌を食べても、再び正常な状態まで体重?が回復できないようです。 という事で「グリーンファイヤーテトラ購入するならば、東南アジアで養殖された個体をお買いなさい!」と言いたいところなのですが・・・実は、この魚は野生個体と養殖個体のカラーリングの差が顕著なのです。写真の個体は養殖物なのですが、天然物の色彩の鮮やかさと言ったらそれはもう信じられないほど強烈なものでして、死ぬと判っていても現地採集個体を見かけると入手してしまわずにはいられません(涙) それでも写真の個体は以前ぽれぽれさんからリクエスト頂いた後、究極の色揚用フード「北極海産の冷凍コペポーダ」を与えてひたすら色揚げに努めた結果です。ショップで見かける養殖個体はこの足元にも及ばないぼやけた色彩で、それを見た人が「何でこの魚がグリーンファイヤーなの??」と首を傾げる事確実です。その事を思えば、この程度の色彩でも十分満足すべきなのかもしれませんね。でも、採集個体は・・・ さ~て皆さん!ここからが究極の選択です(笑)。養殖個体入手して、頑張ってこの写真程度まで色を揚げて満足するか?それとも、死亡率90%以上と判っていながら、想像を絶する程美しく色が発色する現地採集個体をゲットするか?みなさんの判断はどっち??
2005/08/17
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今日のアップは、ミクロラスボラ・ブルーネオン(Microrasbora kubotai)です。全身がエメラルドグリーンに輝く体長2cm程度の小型魚で、間違いなくトップクラスの美しさを持っていると断言できる魚です。しかも、調子の良い成魚では、背中の付近に深みのあるブルーの光沢が乗って来ると言う嬉しいオマケ付です。例によって、さかなおやじが乱撮?した画像の中でまともにブルーの発色表現しているものがなかったので、皆さんは頭の中で画像の背中付近をブルーにしてみてください(笑) この魚の美しさ以外のもう一つの売りが、以前紹介したアンジェリカス・ボティア同様その種小名に、バンコク在住の日本人シッパー久保田氏の名前が付けられている事です。アンジェリカス・ボティアはともかくこの美麗魚に御自身の名前が付いたとは羨ましい限り、チクショ~! ショップでも比較的良く見かける魚なのですが、飼育は容易とは言えない部分があります。せっかく購入してきた魚が毎日ポツリポツリと☆になることも珍しくありません。何がいけないの?? 実はこの魚は、比較的流れのある綺麗な水が流れる川に生息しています。したがって、飼育に際しては溶存酸素量の豊富で清浄な飼育水が必要です。と言うよりは、すでに輸出~輸入そしてショップと言う販売経路の途中で彼らの好む環境とは正反対の劣悪な環境に於かれていると、そこでダメージを受けてしまうようなのです。 したがって、調子を崩したブルーネオンを購入しても、その後元気に育てるのは難しいのです。どの魚でも言えることですが、特にブルーネオンは状態の良い魚を購入してください!具体的には、ショップの販売水槽の中ですべての魚が活発に泳ぎ回っていて、体も透明感があるような場合に購入しましょう。逆に、1匹でも水面を力なく漂っていたり、体が白濁したように見える個体がいる場合はパスした方が賢明です。前述のように比較的ポピュラーな魚なので、見つけたときに何がなんでもゲットせねばっ!と言うほどではありませんから・・・ 上手く状態の良い魚をゲットできれば、その後の飼育は難しくありません。ろ過能力の高いフィルター、定期的な水換えを行っていれば上手く飼育できるはずです。餌に関しては、フレークフードでなんの問題もありません。 ところで、ミクロラスボラ・ブルーネオンはこれだけの美麗魚でありながら、あまり水草レイアウト水槽にマッチしないような気がします。理由はただ一つ、体色の鮮やかなエメラルドグリーンが水草の緑をバックにすると保護色状態になってしまいあまり見栄えがしないのです。 どうしても水草繁茂させた中を泳がせたいと言うのであれば、ウィローモスなどやや暗めの緑色をした水草を使ったほうが効果的かもしれませんね~。
2005/08/16
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今日のアップはレッドテール・イエローファントムテトラです。イエローファントムテトラ(Hyphessobrycon roseus)に似ていて、尾ビレが赤く染まると言うところからこのネーミングになった魚ですが、実はこの魚得体の知れない奴なのです(笑) といっても、変な行動を取るわけでもなく珍しい産卵習性を持っているわけでもありません。じゃーどこが変なのか?実はこの魚、学名がわかっていません。つまり、正体不明のまま観賞魚として輸入され流通していると言う事になります。しかも、今では東南アジアで盛んに養殖され、かなりポピュラーな魚になりつつあるようです。いまだ記載されていない新種なのか、すでに新種記載された魚だが我々が気が付いていないだけなのか?まったくの謎です。 飼育自体は容易で、性格も温和なので水草を綺麗にレイアウトした水槽の中を他の温和な小型魚と混泳させるとなかなかいいもんです。 大体、熱帯魚の学名なんていい加減なもんで往々にして間違えている場合があります。あっ、学者が新種記載した論文が間違えているということではないですよ(笑)。今まで見たことのない魚が日本に輸入されてくると、問屋の人や雑誌社の編集部の人間が、手持ちの文献引っ張り出してきてその魚の学名を調べるんです。でも、論文を見る人はほとんどいないので、洋書辺りから探るのが普通です。ただ、基になった洋書が間違えていない保証などどこにも無い訳で・・・ 現にさかなおやじも、だいぶ前の事になりますが某観賞魚雑誌編集部に遊びに言っていた時の事・・・「こんちは~♪さかなおやじで~す。遊びに来ましたぁ~」「おおっ、さかなおやじ君いい所に来た。この魚来月の新着魚コーナーで紹介するんだけど、君の好きなカラシンらしいから名前とか判る?」「どれどれ、この写真の魚ですか~?これだけじゃ判りませんね」「そう言わないで、何とかしてくれ!今日入稿しないと印刷間に合わないんだからさ」「えー、しょうがないなぁ~・・・××××(学名)に似てますね」「よし!それで行こう」「ちょっと、あってるかどうかわかりませんよっ。ちゃんと調べたわけではないんですから・・・」「OK!ぜんぜん大丈夫」 何が大丈夫なのかよく判りませんが、さかなおやじが編集長の元を離れ編集部に所属していた友人と話をしていると、またしても編集長が近づいてきました。「さかなおやじ君!さっきの新着魚だけどね、何かコメントない?」「コメント??」「うん、性格だとか飼育について気をつける点とかね、何かあるだろっ」「だって、あの魚日本初入荷なんでしょ?飼った事ないのにそんなのわかる訳ないじゃないですか」「そこを何とか頼むっ!締め切り今日なんだから贅沢言ってられないだろ。それに、読む側だってこの魚飼ったことないんだから、判らないって!ぜんぜんOK!ジャンジャン言っちゃって・・・」「は、はぁ・・・」 だいたいこの男、「ぜんぜんOK!」が口癖のおやじでしたが、することなすことぜんぜんOKじゃありませんでしたね(笑) この先は恐ろしくて書けませんが、観賞魚の新着ニュースなんてこんなもんですから(笑)。少なくとも、さかなおやじはその手の情報は一切信用いたしませんっ!とにかく自分で飼育して確かめるのみ! お叱りを受けるかもしれませんが「観賞魚の飼育に関しては、自分で殺してみて(飼育に失敗して)初めて身に付くものである」と言うのがさかなおやじの「座右の銘」です。 よく、俄かマニアなどが「この魚は現地ではPH5.5、GH3の水質に棲息してるから、その辺りの水作れないと飼育できないんだよね」とか、お馬鹿な取り巻き連中にエラソーに講釈垂れているの見ると、後ろから踵落しでもかましてやりたくなります(笑)「そんなクソの役にも立たない文章読む暇あったら、さっさと魚飼え!」 一度などは、この手の馬鹿者にワイルドベタに関してこのような現地の水質に関する能書き延々と聞かされた挙句、「そんな事知らないでこの魚に手を出す資格はないなっ」みたいな事を言われて思わず張り倒してしまった事があります。まだ20台の若かりし頃とは言え恥ずかしい話ですが、何しろそいつがバイブルにしてた雑誌の現地採集レポート記事書いたの「わ・た・し」だったんですから(笑) 「魚を飼い殺して憶える」ことを実践するべく、さかなおやじは日夜、色んな魚に手を出してはトホホな失敗を繰り返しております。
2005/08/15
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いつも「さかなおやじのひとりごと」に御訪問いただいております皆様、残暑お見舞い申し上げます! 今日、たまたま裏庭のポリ容器で夏の間だけ殖やしているアジアンランプアイ稚魚水槽の水替えをした際に、稚魚達を取り出しましたので撮影してみました。光量をわざと抑えて、夜空に広がる満天の星をイメージしてみたのですが・・・。発想は悪くないんでしょうが、撮影技術がね~(苦笑)しかし、何はともあれこれからもよろしくお願いいたしますぅ~♪ それと、9月の17・18・19日の3日間六本木ヒルズで開催される「観賞魚フェア2005」の会場で「ベタコンテスト」開催決定いたしました(涙)。当日、コンテスト以外にもベタに関する何らかの楽しいベントを行いたいと思います。ぜひとも、何か良いプランなどございましたらお知恵を拝借~!
2005/08/14
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うーん、あまりにもネオンの改良種にたいする評価が厳しいので、今日はアップが辛いです(笑)。今回エントリーしているのは、アルビノネオンテトラ君だぁ~!「それではアルビノネオン君、自己PRをよろしくお願いします」 私、アルビノネオンと言います。ネオンテトラの最新改良品種なんですよぉ~!今までの皆さんの御意見「ダイヤモンドネオンはブルーラインがないからダメ!」「ニューゴールデンネオンは赤い発色がないからペケ!」を参考に変身してみましたっ。だから、体にはブルーラインが残っているし、赤い発色だって鮮やかです。しかもっ、アルビノだから眼だって赤いんですよぉ~!「はいっ、アルビノネオンさんの自己PRが終了しました。それでは、審査員の皆さん!お手元の・・・」「ブー、改悪っ!」「あー、まだボタン押さないで下さいっ、さかなおやじさん」「それでは皆さん!判定を」「ブー、ブブーッ、改悪ですっ!」「だから、まだだって言ってるじゃないですか、おやじっ!人の話を聞かんかいっ!!」 さかなおやじはフライングしまくってますが、改めて皆さんの判定の程お願いいたします。でも、結果は聞くまでもないでしょうね(苦笑)。今回改めて、ネオンの改良品種の評価の低さにビックリです。でも、と言うことは一体誰が購入してるんでしょうね~?
2005/08/14
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今日のアップは昨日に引き続き、ネオンテトラの改良品種の是非を問うシリーズで行きます。今日登場してくれるのは~、東京都町田市からお越しいただいた「ニューゴールデンネオン」さんだぁ~!(笑) ニューゴールデンネオンは、原種の体から銀灰色やレッドの色調を取り除いた、白化変種を固定したものです。一見すると、アルビノのようにも見えますが、眼は赤くありません。ダイヤモンドネオンを「改悪」と判定した人の多くが理由に挙げていた「ブルーライン」はちゃ~んと残ってますよぉ~! でも、昨日ネオン改良種のホープダイヤモンドネオンがあえなく惨敗に終わっているだけに、結果は火を見るよりも明らか・・・(苦笑) 今日の焦点は、「改良」ボタンを押してくれる奇特な方が一人でも現れるか否かだと思います。 ところで、ネオンテトラって価格が安いため丈夫な魚と思われがちですがさかなおやじの経験から言わせていただくと、結構デリケートな魚だと思います。特に、購入直後など飼育環境が急変した時の対応力はあまりないのでは?似たような立場のカージナルやグローライトテトラと同じように扱うと、結構痛い目にあいますよ(笑)。 寿命も、カージナルなどに較べると短い気がします。6年物のカージナルなんて言うのは時々見かけますが、同じくらいの年月飼い込まれたネオンテトラにはついぞお目にかかった事がありません。 繁殖も、東南アジアで大量に養殖されているからといって簡単な訳ではありません。産卵までならば初級の上といったレベルですが、卵は光に弱くすぐ水カビに侵され、孵化直後の稚魚は小さすぎて育成が非常に大変です。要するに「根性のない子ども達」なのです(笑) 自分の繁殖技術のレベルを知りたい人はぜひネオンテトラのブリーディングにチャレンジを・・・。産卵後2ヶ月の時点で、50尾も稚魚が残っていたらプロブリーダーの素質ありますね。 さて、それでは一応皆さんの判定をお伺いいたしましょう。「さぁ!目の前の判定ボタンを押してくださいっ!あなたの判定は改良それとも改悪??」ちなみに、さかなおやじは躊躇なく「改悪」ボタンを押してしまいました。ニューゴールデンネオン君ごめん・・・
2005/08/13
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今日のアップはダイヤモンドネオンです。この魚はもちろんもっともポピュラーな熱帯魚の一つであるネオンテトラ(Paracheirodon innesi)の改良品種です。最近、ネオンテトラの改良品種がやたらと出来てきているので、数回にわたってスポットライトをあててみたいと思います。 ダイヤモンドネオンはネオンテトラのボディを走るメタリックブルーのラインの頭より後方が消失してしまったような品種。本来ならば、ネオンテトラの売りであるブルーラインが消えてしまったのですから観賞価値は大幅に減少するはずです。ところが、ブルーラインの跡地?にはプラチナ色に輝く斑紋が生じているのです。確か、ヨーロッパでこの品種が作出された当時は、このカラーリングからプラチナネオンの名前で流通していた様な気がします。 しかも、このプラチナカラーの部分は光の反射によって驚くほどキラキラと輝きます。多分ダイヤモンドと言う名称はそこから付いたネーミングなのでしょう。ダイヤモンドの輝きを最大限に発揮させるには、やや強めの光を照射するのが良いようですから、強光を好む水草との愛称はぴったりです。 なぜ、プラチナ色に光り輝くかは以前お話した「光メダカ」や「プラチナフレームテトラ」同様、体の虹彩細胞の異常によるものだと推察されますが、どの様な過程で作出されたのかまではわかっていません。 一方、上の写真はノーマルタイプのネオンテトラです。余りにもポピュラーなため軽視されがちですが、この配色の妙は世界一かも。これで、サイテスかなんかに指定されるような希少種だったら1尾数万円で取引される事は確実だと思います。なんか、日本人は「価格=価値」みたいな見方をするところがあってさかなおやじは少々不満です。新着のコリドラスやアピストなんかも、発入荷で数万円する頃には雑誌もアクアリストも夢中になるくせに、数ヶ月して価格から0が一つ抜け落ちるようになると、誰も見向きもしなくなると言う光景はよく見かけるものです。 話が横にそれてしまいましたが、皆さんはダイヤモンドネオンをどう評価します?改良、それとも改悪??さぁ~、目の前の判定ボタンを」押してください!「あなたの判定はどっち??」(笑) ちなみに、さかなおやじはさんざん悩んだ挙句「改良」ボタンを押しました。本当は、改良と言うよりは「なんとか合格ライン」というレベルだったのですが、改良&改悪ボタンしかなかったものですから・・・
2005/08/12
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さて、問題の正解はアカヒレの稚魚でした。大体、生後1ヶ月くらいでしょうか。以前「コッピー?それともアカヒレ? その4」で書いたように、アカヒレは稚魚のうちは体側のブルーラインがとても綺麗です。 ネオンテトラにどことなく似ていると言う事から「貧乏人のネオンテトラ」と昔は言われていた事があるそうですが、これって今なら人権侵害問題と言うか、差別用語になりかねないですよね(苦笑)。大体、戦後まもなくの頃熱帯魚の飼育してた人自体貧乏人ではないと思うのですが(笑) 生後45日位経過すると、稚魚は上の写真のように「ああっ、なんとなくアカヒレ」みたいな雰囲気になってきます。そして、生後半年くらいで下の写真のような立派なアカヒレの成魚になるはずです。いずれにせよ、アカヒレの成長過程における劇的な色彩変化を見れるのも、繁殖成功者だけが味わう事が出来るささやかな優越感と言うものです・・・って、今回写真アップしちゃったら、繁殖してない人だって画像で見ること出来るじゃん! 皆さんは、どの段階のアカヒレがお好きでしょう?さかなおやじは、やはり成魚のアカヒレが一番好きですけどね・・・
2005/08/11
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さーて、やっと今日の業務終了です。これから帰途につきますが、その間を利用して以前のハニードワーフG同様問題を一発かましちゃいましょう(笑) さぁ~て、写真の魚は一体何者でしょうか?ヒントは、稚魚です・・・これってヒントかぁ~??
2005/08/11
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ここのところ小型美魚系のアップが続いていたので、今回はちょっと目先を変えてアンジェリカス・ボティア(Botia kubotai)をアップします。2004年に新種記載されたばかりのバリバリのニューフェイスで、黒地にライトイエローの水玉模様?が散在していて、シノドンティス・アンジェリカスに似ていると言う事からこのネーミングとなったようです。 ミャンマーに棲息する体長8cm前後のボティアで、入荷当初はボティアにしてはずいぶん高額でしたが、最近では安定して輸入されるようになり価格もだいぶ下がって来ました。写真の個体は、大小2種類の水玉が比較的規則正しく並んでいますが、この魚は個体差(採集地域が異なるのか??)が激しくずいぶんとイメージが異なって見える個体を見かけることもあります。 性格はボティアとしては温和です。クラウンローチやワイワイローチ(パキスタンローチ)辺りと並んで、他の小型魚との同居も十分可能な魚です。水質にもあまりうるさくないようで、さかなおやじのところでは塩素中和した水道水で元気良く泳ぎ回っています。ただ、餌に関してはボティアの宿命なのか人工餌よりも生き餌や冷凍餌を好みます。比較的痩せ易い種類なので、専用のタブレットフードを与えるのが面倒と言う人は、冷凍アカムシ主体のメニューがお奨めです。 しかし、この魚の一番のポイントはその種小名にあります。「kubotai=久保田氏の」という事で、なんとこの魚には日本人の名前が付けられているのです!その人物とはタイ在住の観賞魚シッパー久保田勝馬氏です。熱帯魚好きが高じて、タイに渡りシッパー業を営むようになった彼の交友関係は実に幅広く、欧米の第一線級の魚類学者もタイで魚類調査を行う際は彼にコーディネイトを依頼してくるほどです。この魚の学名は、そんな彼に日頃お世話になった学者からの言ってみればプレゼントです。 なんともう一種類彼の名前が付けられた熱帯魚がいます。それがは、ミクロラスボラ・ブルーネオン(Microrasbora kubotai)で、あのエメラルドグリーンと澄み切ったマットブルーの美麗魚に自分の名前が付いているのですから、これはもう羨ましい限りです。久保田氏と言う方は非常にユニークな方で、御本人は至って真面目なのですがトラブルの方が彼目指して集まってくると言うくらいのトラブルメーカーなのです。トラブル自体は、御本人には迷惑至極でしょうが、周囲の人間には実に面白いレベルなので、彼の武勇伝を御紹介したいのですが、個人の尊厳と言うものを考えるとやめておいた方が無難ですね(残念) ところで、ボティア属は現在約40種が所属する、ドジョウの仲間としては結構大所帯なのですが、種小名に自分の名前が付いた日本人は久保田氏以外には今のところいません。しかし、魚類学者としてボティアの新種記載をされた方ならば数人存在します。その中でも多紀先生は、ボテイア・コードプンクタタ、エオス、ロンギドーサリスと魅力的な3種を発見し新種として記載されておられます。そんな熱帯魚大好き人間だった多紀先生も、最近では「特定外来生物選定委員会」の座長なんて勤めちゃって御出世なさったものです。それで、「グッピーやプラティ、ゼブラダニオなんかは沖縄の河川で殖えちゃう可能性あるから特定外来生物!」とかトホホな事おっしゃってます。あのなぁ~、沖縄の河川ならば他の熱帯魚だって軒並み殖えるわっ! じつはこの大先生は、私の大学時代の恩師なのです(涙)。こんなトホホじいさんになると判っていたのであれば、当時廃棄処分にしておくべきでしたぁ~(苦笑)今からでも有料ならば粗大ゴミ出せます??
2005/08/10
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今日のアップは、エンペラーテトラ(Nemtobrycon palmeri)です。元々、エンペラー(皇帝)の名を冠するだけあって、気品と威厳にあふれた美しいテトラですが、写真の個体は「現地採集物」だけあって、さらに美しさに磨きがかかってます。 エンペラーテトラは南米のコロンビアに棲息するカラシンの一種で、以前は結構高価な魚でしたが、最近では東南アジアで養殖が盛んで価格的にも入手しやすくなっています。しかし、それと引き換えに「精悍な美しさ」を失ってしまったようで、養殖物のエンペラーときたら、なんだか肥満傾向の魚が多くて現地採集個体と較べるとブタとスッポン・・・ではなくて、月とブタくらいの違いはあります(笑) 飼育に関しては中の上といったレベルでしょうか。餌に関してはフレークフードでもよく食べてくれるのですが、水質にはかなり敏感です。フィルター能力の低い環境で飼育をしていると、すぐにエロモナス症に罹ります。突き詰めれば根性がないって事になるんでしょうが(笑)、やはり皇帝陛下は不衛生な場所はお好みではないという事なんでしょう。具体的には、全身の鱗が立ったり(松かさ病)、体に赤斑が出てきて呼吸が荒くなり死亡したりします。エロモナス症は、病気に罹ったしまったらほとんど治癒は望めません。あくまでも予防あるのみです。 東南アジアブリードのデブ皇帝(笑)は、覇気がなく縄張り争いもあまりしませんが、現地採集個体は驚くほど縄張り意識が強く、優位のオスは同種・異種を問わず縄張りに侵入したものを激しく追い払います。したがって、あまり小さな魚や、動きのゆったりとした魚とは一緒に飼育しない方が良いかも・・・。もっとも、気性が荒いのはオスだけでメスは比較的温和です。ただ、色彩的に美しいのはオスだけなので観賞面から言えばオスをチョイスしたいところです。 この魚のオスメスの見分け方は実に簡単で、尾ビレの真ん中部分が延びてきてフォーク状になっているのがオス、普通の魚同様2又になっているのがメスですから、購入の際にはうっかりしてメスばかり購入なんてトホホな事態に陥らないよう御注意ください。 ところで、エンペラーテトラは古くはカイザーテトラとも呼ばれていました。カイザーとはドイツ語で「皇帝」の意味なので、欧米ともにこの魚に「皇帝の称号」を与えたと言う訳です。最近ではエンペラーと言う呼び名の方が完全に定着してしまった様ですが、さかなおやじはカイザーテトラの方が好きです(笑)。エンペラーと言うと、なんだか中国のラストエンペラー溥儀みたいで、温厚だけど覇気がないってイメージです。それに較べてカイザーの凛々しい響き・・・たまりませんな(笑)。 話はぜんぜん変わりますが、プレコの「キングカイザー」とかその手の名前ってどうにかならんもんでしょうかね?要するにキング(英語で王様)+カイザー(ドイツ語で皇帝)と言うことですから、長崎ちゃんぽんもいいとこです。ちなみに、この名称は日本でしか通用しません。以前、ドイツ人の友人がこの名前を聞いて「日本人は学があるなぁ~」と小ばかにしたような顔つきでほざいておりました・・・クゥ~、悔しいぜっ、恥ずかしいぜっ赤面物だぜ~のネーミングだと思います。
2005/08/09
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昨日はコイ科の「小さくても強烈なレッド」の魚を紹介したので、やはりカラシン科の「小さくて強烈なレッド」の魚も紹介しなくては片手落ちというものでしょう。という事で、今日のアップはディープレッドホタルテトラ(Axelrodia riesei)です。もっとも、写真の魚が本当にこの学名かどうかに関しては、かなり自信がありません。 話はカージナルなどに混じって輸入されてくる、尾ビレの付け根上側が黄色やオレンジに輝くホタルテトラと言う魚が存在するところから始まります。その後、ホタルテトラに似た外見だが体色が深紅色に染まる魚が輸入されてくるようになり、誰が名付けたか「ディープレッドホタル」となったという訳です。ネーミングは結構安直ですが、この魚のディープレッドは確かに強烈なものです・・・がぁ~(笑)、毎度の事ではありますが、撮影技術の未熟さから「ディープなレッド」が表現できておりません(涙)。いっその事、色調を調整しちゃおうかなとも考えたのですが、そうするとバックの水草とかが不自然な色になっちゃうし、という事であえてそのままアップしました。 デイープレッドホタルテトラは昨日のボララス・ブリジッタエに負けず劣らずの小型魚で、体長はせいぜい2cmどまりでしょう。以前はかなり珍しい魚だったのですが、最近ではかなり大量に輸入されてくるようになり入手は容易になってきています。繊細な外見に似ず丈夫な魚で、水中の亜硝酸濃度にだけ気を付ければ飼育は簡単です。また、フレークフードなどに対する適正は、ブリジッタエよりもあるようで、飼い易さと言う点ではこちらに軍配が上がるようです。 ところで話は大きく変わりますが、皆さんは「ファイヤーツリー」って御存知でしょうか?以前NHKで紹介されていたので御存知の方もおいでだと思いますが、東南アジアではホタルが特定の樹木に集合しまるでクリスマスツリーのように鮮やかに点滅するのです。見ようによっては、木が燃えている様に見える事からこのネーミングが付いたそうです。その鮮やかな事は、第二次大戦中に日本軍が、ファイヤーツリーを見て敵の野営キャンプと間違えて激しく砲撃を加えたと言う事例から想像できると思います。 さかなおやじも今から10年以上前に、マレーシアのクアラルンプール郊外で「ファイヤーツリー」の名所に見物に出かけました。そこでは、川の中に生えている柳のような木にホタルが集まるので、見物客はそれぞれいかだをチャーターして、川を下りながらファイヤーツリーを見物します。当然周囲は真っ暗ですから、始めのうちこそおとなしく見物していたさかなおやじでしたが、本来「好奇心の塊」のような男ですから、じっとしていられなくなりいかだの上で立ち上がって、ホタルを捕まえたりしはじめました。 いかだを漕いでいる兄ちゃんは「危ないからやめれっ!」とか言ってたのですが、ちょうどその時「耳が日曜」になってたものですから、完全無視で作業を続行しておりました。そして、一本の柳の近くを通った時に、ヒョイッと手の伸ばすと「アーラ不思議、どうした事でしょう!さかなおやじの体はいかだから離れて柳の木に飛び移っていたではありませんか!!」 川には当然流れがありますから、さかなおやじが乗っていたいかだはどんどん川下に流されていってしまいました。めでたしめでたし・・・じゃなくて、その後の惨めな事ったらありゃしない状態でした(苦笑)。手に持っていた懐中電灯を振り回して、木の傍を通るいかだにSOSを送るのですが、ど奴もこ奴も、笑い転げて助けようとはしません。と言うよりか、笑っている間に、いかだが川下に流れて言ってしまうのです。 そのままの惨めな状態で待つ事30分位で、救助のボートが来ましたが救助の兄ちゃんの一言は今でも忘れていません。「他の客が大型のホタルがいるって言ってたが、お前か?アハハ・・・」さかなおやじ痛恨の出来事でしたぁ~。でも、ファイヤーツリー自体はすごく綺麗なので、そちら方面に行かれた際はぜひとも見物する事をお奨めします。
2005/08/08
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今日のアップは、ボルネオ島に棲息する体長2cm未満の超小型ラスボラ、ボララス・ブリジッタエ(Boraras brigittae)です。このブリジッタエを含む5種は、サイズが小さい事やその他の相違点から、比較的近年になってラスボラ属から独立した新属です。 皆さんの中には「あれっ、これってウロフタルマじゃないの?」と言う方もおいでかと思います。以前からよく知られている、ボララス・ウロフタルモイデス(Boraras urophthalmoides)と確かに良く似ています。体のスポットも「!マーク」だし、どこが違うの??本来であれば、違いを楽しむ人シリーズに登場させるべき魚だったかもしれません。 この2種の一番の違いは、ブリジッタエは体色が燃えるような強烈な緋色なのに対して、ウロフタルモイデスはせいぜいみかん色どまりという点でしょうか。この違いは、ちょうど以前に紹介したラスボラ・エスペイとヘンゲリーの違いにそっくりです。 もう一つ、意外と知られていませんがブリジッタエの尾鰭の先端には、レッドチップが存在しますが、ウロフタルモイデスには存在しません。どちらも、小型で可愛らしい種類ですが艶やかと言う点ではブリジッタエの方が数段上を行くでしょう。 ボララス・ブリジッタエは生息地がボルネオのジャングルの中を流れる小川で、その水は茶色いブラックウォーター(なんて変な表現なんだ!)な事からもわかるように、弱酸性の軟水を好みます。ただ生かしておくだけならば塩素中和した水道水でも大丈夫ですが、この魚の魅力を最大限に引き出したいのであれば、ピートを使うか底砂にソイル系の物を使い、水質調整する事が要求されます。 水質以外は特に気を使う点もありませんが、サイズがサイズなだけに餌は口に入るサイズのものを用意してください。孵化したてのブラインシュリンプが用意できればベストです。 非常に温和な魚なので、他の魚に悪さをすることは考えられません。下手をすれば、ビーシュリンプにだって攻撃されかねないサイズですから(笑)。混泳も可能ですが、出来れば小型のオールガラス水槽でブリジッタエだけを飼育してやりたいものです。ちょうど、要求する水質が似通っているクリプトコリネを密植して、その中を泳がせたりしたらもう最高の眺めです! 本来であれば、ここでコーヒーカップを手にしてロッキングチェアを・・・となるところなんですが(笑)、さかなおやじの温室にウロフタルモイデスがいなかったため、写真が取れずにシリーズ化を断念しました。 でも、実際にさかなおやじの手にはコーヒーカップが握られています。珈琲狂とも言えるさかなおやじだけに、コーヒー豆は厳選しております。銘柄はもちろん、井の頭公園脇の知る人ぞ知る名店Mから取り寄せたマンデリン!馥郁たる香りがたまりませんっ。こんな至上のひと時にネスカフェは飲めんでしょう~(笑) 日本もサッカー勝利した事だし、あ~気分いい!!
2005/08/07
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せっかくの日曜だと言うのにどよよ~んとしております。理由は以前ブログでお話した、9月の六本木ヒルズで行われる観賞魚フェアの会場で行なわれる「ベタコンテスト」の件です。今回は、さかなおやじ得意の裏工作も効をそうせず開催決定!あと一ヶ月ちょっとしかないと言うのに、コンテストの開催方法・審査基準・各団体への呼びかけなどやらなきゃいけない事が目白押し状態です。特にコンテストに参加する団体同士の人間関係の微調整は、やる前からゲッソリしてます(苦笑) でも、考えようによってはいい事もあるかもしれませんね。9月の17・18・19日の3日間開催する訳ですから、その期間に六本木ヒルズに遊びに来る方がいらっしゃるようでしたらお会いできるかもしれませんね!それと、バンコクに多数存在するアマチュアのベタ愛好会に特別参加を呼びかける(と言う名目で)ために、9月の初旬に再度バンコク入りです、イエ~イ!!ガッツだぜっ(笑)アマチュア団体との交渉なんて1日で終わらせて、また個人の世界に没頭してやる~。ブログ仲間でツアーやっちゃおうかなぁ~?「バンコク・ショーベタ探求の旅3日間」なんていかがです(笑) さて、100均一で購入したエアプランツシリーズですが、今日は小型種を集めてみました。上の写真の左側がフックシーです。非常に細いヒゲ状の葉が特徴で、草丈は10cmにも達しない小型種です。エアプランツにしては水を好むようで、週1、2回は水を与えないとすぐに干からびたようになります。 右側がイオナンタです。イオナンタには多数の変異があるのでこの段階でどの変異なのかまではわかりません。ただ、どの変異も草丈10cm以下で草姿がまとまりあって、人気のあるエアプランツです。 写真のエアプランツは、店のネームプレートではカルミネアとなっていましたが、個人的には???です。いずれにしても、寝癖のように一方に葉が曲がっているのはこの種の特徴と言うよりは、長期間同じ方向から光を当てた事による物と考えられます。 今日紹介したエアプランツはどれも草丈10cm以下なので、色々なシーンで使いやすいのが嬉しいです。以前も紹介したように、画鋲やマグネットなどにシリコンで接着して、書類を止めたり冷蔵庫の扉にレシピを貼り付けておいたり・・・たま~に、ソーキング(要するに水やり)しなくちゃいけない画鋲と言うところが変ですけどね(笑)
2005/08/07
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先日、熱帯魚の生体を扱う問屋の友人と話していた時の事です。私としては、最近のプラティの入荷状況と言うか、ウィルス病?の近況などを聞こうと思ってプラティに話を振りました。「最近プラティってどうよ」「どうもこうもないよ、全然ダメ。数はやたら出て行くけどね・・・状態悪すぎだよ。ほとんど、ショップで殺してんじゃないの」「何てこと言ってんだろうね、この子はっ!すぐ死ぬ魚ならば売らなきゃいいだろうが」「そうもいかないんだよ。だって、注文の際にプラティいませんなんて言ったら、そのショップの人は別の問屋さんに仕入れ変えちゃうからな。プラティだけならまだしも、他の魚もよそで買われちゃうからさ・・・」なるほど、それなりに難しい問題もあるようですな。 と、その時友人が変なことを言い出しました。「おまえ、ミッキーマウスにいいミッキーと悪いミッキーがいるの知ってる?」「プラティのミッキーの事か?それなら状態の良し悪しだろうな」「ところが、そうじゃないんだよ。尾の付け根のミッキーマウスみたいな模様が、ちゃんとしてる奴がいいミッキー、くずれているのが悪いミッキーなんだってさ。」「アハハ、そりゃ確かにそうだね」「笑い事じゃないぞ、最近いいミッキーだけくださいっ、とか言うショップ結構あるんだぞ!くそ忙しい時に限って、そういう注文あるんだよ。」 確かに、問屋の友人の言う事もショップの方の言う事も両方一理ありますね。問屋にしてみれば、お金の高低で魚の扱いを変える訳ではないでしょうが、プラティの原価を考えれば、数百匹収容してあるミッキーから「いいミッキー」だけ選び出す作業は非常に大変でしょうし、ショップからしてみれば少しでも「いいミッキー」欲しいでしょうしね。 そういう観点から見れば、冒頭の写真が「いいミッキー」、下の写真が「悪いミッキー」なんでしょう(苦笑)。皆さんはどう思われます?さかなおやじの建前としてみれば、問屋の言い分が正しいと思いますが、自分がいざ購入するならば「いいミッキー」買っちゃう気がするな(笑) ところで、今日の写真のミッキーはハイフィンタイプで、背ビレが大きく伸びているのが特徴です。ノーマルタイプよりより一層華やかな感じがして、これからプラティ購入しようと言う人にはお奨めです。でも、ノーマールタイプ以上にまともな状態の個体入手するの難しいんだよなぁ~。
2005/08/06
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さて、話はその1から続きます。前回の終わり辺りから話を再開すると皆さんにもよく状況がお判りいただけると思いますが、皆さんの期待通り(苦笑)トホホな事になりました。~前回の最後のシーン~ 追伸:先程から後ろの席のオバン、いっいやもとい奥様方が人のパソコン画面見て「エアプランツ話」で盛り上がっています(苦)。アップも終わったし、このままノートPC閉じたいんですけど・・・。うぁっ、こちら指差して大声で話し始めたぞっ!「ブログ仲間の皆さん!こちらさかなおやじっ、現在正体不明の難敵に襲撃を受けている、至急応援頼むっ・・・」プープープー・・・ブチッ・・・・・・ さて、商談お時間も近くなっていましたしノートPCを閉じる事にしたさかなおやじは、一応じぇんとるまんですからエアプランツ話で盛り上がっている奥様方に「あの~、そろそろパソコン閉じたいんですけどよろしいでしょうか?」と、まるでぺ・ヨンジュンさんなみのハニースマイルでお尋ねしました。すると、奥様方は「あ~ら、ごめんなさぁ~い。お気遣いいただいて。どうぞどうぞ、パソコン終了させてくださいな。ところで、他のエアプランツの画像もあるのかしら?」「は、はぁ、もしよろしかったらご覧になりますか?あまり時間はないんですけど(なにやってんだ、俺ぇ~!)」「ほんとですの~。お優しいのねぇ、ほらほら皆様他の写真も見せていただきましょう・・・」・・・この後、奥様連中のガーデニング談義によせばいいのに律儀に付き合うさかなおやじでした(苦笑) 実はここまで登場していませんでしたが、今日は部下を一名引き連れておりまして、その部下に「オレ、ちょっとトイレ言ってくるワ。なんだか気持ち悪くなってきた」といい残してトイレに立って、席に戻ってみると・・・ なんと部下と奥様連中が異様に打ち解けているじゃありませんか!「すいません、もう時間なのでそろそろ失礼いたします」と言ってやっとこのばかげた苦痛から脱出しようとした際も、奥様連中が部下に「じゃあ、頑張るのよ~ファイト!」とか声かけてます。さかなおやじは「・・・???」 スタバの外に出ると、部下が「部長ぉ~、さっきおばさんたちと何話してたと思います」「知らんっ!」「ウフフ、私と部長が不倫関係だと思ってたみたいでぇ~。色々と恋の手管教わってましたぁ」 ばっ馬鹿野郎っ、誰がお前とふりんなんじゃぃ!こっちだって相手を選ぶわぃ。何しろ、この部下は社長の親戚の娘で、所謂縁故採用って奴ですな。別に人様の容姿に関してあれこれ言う趣味は持っていませんのでどーでもいいんですが、なにしろこ奴の声ときたら・・・アニメの「ミルモでポン」に出てくる、ミルモのGF役の妖精そっくりなのです。「可愛くていいじゃんっ」ですって?馬鹿も~ん!そんなに良ければのし付けて宅急便の着払いで送りつけるゾ! とにかく小6のうちの娘よりも5歳は幼いしゃべり方とボキャブラリーのなさには、辛抱なりません。男の部下だったら、即座にちゃぶ台ひっくり返して頬に張り手食らわせた後、グランド20周させてます(笑) そんな、私が一番苦手とするタイプと不倫だとぉ~!怒りにうち震えたさかなおやじがスタバに戻ろうとすると、部下が「どこいくんですかぁ、部長ぉ~」だから、そのしまりのない話し方やめろって・・・「スタバ行って、さっきのオバンたちぶっ飛ばしてくるっ」「どうしてですかぁ~、いい人達じゃないですかぁ~。それに、お仕事の時間がぁ~」「もういいっ、とにかく黙って歩けっ」とまあ、散々な一日でした。 気を取り直して、上の写真はブラキカウロス・ホワイトと言うエアプランツです。見た目よりもずっとやわらかく、白い産毛(トリコーム)に覆われています。左が今回購入した物で、右は前回(1ヶ月位前かな?)に入手したもの。こうして並べると、成長したのがわかります。 こちらはカプトメデューサで、ギリシャ神話で有名なメデューサの蛇で出来た頭のような独得の外見が最大の特徴です。ぽれぽれさん好みの一品でしょうな(笑)。でも、これがメデューサならば「寝起きのわが妻の髪型も、ゴーゴン並です」(苦笑)。まったく関係ない話ですが・・・
2005/08/05
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くそ~、暇だぁ!得意先での商談が14:30からだったのに、先程電話があって「すいませんけど、1時間遅らせて・・・」「ぬぁ~に~、こちとらこの猛暑の中わざわざ出向いてきたと言うのにかいっ?!」でも、大切なお客様にそんなこと言う訳にもいかないし、こりゃスタバ行きだな。ウンッ。 と言うわけで、今クーラーの効いたスタバの中で、手持ちのノートPCからアップしてます。以前のブログで紹介した100円ショップで大量購入したエアプランツですが、娘が「きちんと、紹介しろっ」とうるさくてしかたありません。さかなおやじとしては、その発言をもう数年した娘にそのまま鸚鵡返ししたやりたいですな。「おいっ、お前のボーイフレンドきちんとパパやママに紹介しなさいっ」てね(笑)何しろ、種類が多いので何回かに分けて紹介しようと思ってます。また、さすが100均だけあって、名前なんて「嘘ッ!違うだろ~みたいのだらけ」なので、ほぼ名前の判明した奴だけ紹介します。 上の写真の左がジュンセアです。細長くてかなり堅い葉が特徴で、今の段階で25cm位はあります。何しろ、葉が堅く尖っているので女性の方などハンドバッグの中に忍ばせておいて、得体の知れない奴に襲撃されそうになったら武器の代わりに使えますね(笑)。 そして右の個体がトリコロールです。下部の付け根にしっかりとした黒褐色の模様があり、3色(2色じゃないのか??)に染め分けられている事からこのような名前がついています。こちらも、ジュンセアに負けず劣らず葉の堅い種類で、ダーツにも使えます(使えないって)。本当は、亜種のメラノクラテルだって書いてあったんですが、はっきりしないのであえてここではトリコロールとしておきました。 上の写真のちょっと風変わりなのがブッツィーです。根元が水滴のような形に堅く膨らんでいるのが特徴です。また、茎には緑と紫の綺麗なかすり模様が入っていて中々です。見た目ほど堅くはないのですが、ラッキョウのショウガの代わりに食べるのはちょっと無理みたい。ただ、葉の数とか少ないのでレイアウトに使うのはちょっと難しいでしょうか? 以上、本日のチランジアでしたぁ~。娘よ、お父さんはお前との約束をきちんと果たしたぞぉ~!(笑) 追伸:先程から後ろの席のオバン、いっいやもとい奥様方が人のパソコン画面見て「エアプランツ話」で盛り上がっています(苦)。アップも終わったし、このままノートPC閉じたいんですけど・・・。うぁっ、こちら指差して大声で話し始めたぞっ!「ブログ仲間の皆さん!こちらさかなおやじっ、現在正体不明の難敵に襲撃を受けている、至急応援頼むっ・・・」プープープー・・・ブチッ・・・・・・
2005/08/05
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今から30年位前、まださかなおやじが紅顔(今じゃすっかり厚顔です、トホホ・・・)の美少年だった頃テトラ社はアクアリウムダイジェスト(AD)と言う、B6版位の小冊子を季刊で発行していました。当時は、今のように巷に熱帯魚情報などほとんどなく飼育方法なども手探りで行くしかありませんでした。そんな中でADは、世界中の珍しい魚や水草の情報が載っていて、我々少年アクアリストにとってはバイブル的存在だったのです。実物が、日本未入荷の魚や水草を見ながら、いつかは自分たちもこんな魚飼ってみたいと、夢を膨らませる毎日でした。 この季刊誌の影響がどれくらいすごいかというと、「30代後半から40台半ばくらいの、雑誌や書籍などで活躍している著者やカメラマンはほぼ例外なく、この雑誌の信奉者である」事からも容易に想像できます。そこで紹介された数々の魅力的な魚達の中で、さかなおやじ(当時はさかなボーイだったんですよ!)が、一生の内に一度でいいから飼育してみたいと思った魚が今日紹介する、ラスボラ・アクセルロディと西アフリカ産の魅力的な小型コイ科魚類のバルブス・ヤエでした。 バルブス・ヤエの方は私が20代の頃に我が国にも輸入されてくるようになりましたが、アクセルロディの方は中々輸入されないので痺れを切らしたさかなおやじは行きましたな、その生息地ボルネオ島まで・・・結局、その採集旅行ではアクセルロディ見つからなかったんですけどね(苦笑) ラスボラ・アクセルロディ(Sundadanio axelrodi)は、今ではラスボラ属ではなくスンダダニオ属に分類されるようになりましたが、体長2~3cmの小型ラスボラ(広義の意味で)です。写真では、彼らの魅力が最大限に引き出されていないのが残念ですが、カージナルテトラを思わせるような鮮やかな色彩の小型美魚です。日本に輸入されてくるのには2タイプいます。写真のものがブルータイプ。他に、全身がメタリックグリーンにきらめくグリーンタイプも存在します。色彩的には、このブルータイプの方がやや優位と言ったところでしょうか。 小型で性格も温和、餌もフレークフードをえり好みする事無く食べてくれます。と、ここまでは順調なのですが水質には少々うるさいようです。水中の亜硝酸濃度つまりはフィルターが上手く機能していないような水槽では、上手く飼うどころか生かしておくのさえ苦労します。もっとも、生息地の水質は弱酸性の軟水なのですが、飼育する際にPHは中性付近でも問題ないようです。したがって、この魚をきちんと飼育したいのであれば、高機能のフィルターを設置するか週1回程度の部分水換えをサボる事は出来ません。 ところで、なぜ冒頭にADの話を持ってきたかというと・・・最近のメーカーの努力不足に少々腹が立っているからです。どのメーカーも商談などで話をすると最近のアクアホビーの低迷を嘆きます。しかし、さかなおやじにしてみれば「それなら、良質のアクアリストを育成するための何らかの活動してるのかよっ」と言いたくなります。雑誌も同罪で、新着魚の紹介だとかそんなのばっかり。それよりも、一般的な魚をきちんと飼育するためにはどうすればよいのか、ちゃんと記事にしろよな。いかに、最近メーカーが弛んでいるかは、ホームページ見ればわかりますよね。自社の商品のQ&Aはあっても、観賞魚や水草の飼育相談みたいなコーナー持ってるメーカーなんてついぞお目にかかったことがありません。 「最近の子どもたちは、ゲームやパソコンに興味持っちゃうから、生き物の方には振り向いてくれない・・・」とか世迷言抜かす前に、やる事やって欲しいものです。他社でちょっとヒットした商品のサルマネ商品だす暇あったら、世の子ども達に「魚って、自然ってこんなに素晴しいんだよ!」と思わせるような企画やイベントやって欲しいものです。30年前にテトラ社のADをみて憧れた世代が、現在のアクア業界の主力になったように・・・ 毎日のようにメーカーとの商談の中で、アクアホビーの低迷に関する愚痴を聞かされ、かなりウンザリしているさかなおやじでした。
2005/08/04
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今日のアップは、連日の猛暑にふさわしく炎のカラシン、フレームテトラ(Hyphessobrycon flammeus)です。学名のflammeusからして炎のようなと言う意味ですから・・・オスの体の後半部分の透明感のあるピュアレッドの鮮やかさは、熱帯魚の中でも有数の美しさで、まさに「燃えさかる炎」のよう。後方の個体は地味~なメス(笑)。オスは、こんな姿でまるでシジミチョウか何かのようにメスの周りをヒラッヒラッと泳ぎ回り、そりゃ可愛いもんです。 フレームテトラはブラジルの南東部に棲息する、体長2cm前後の可愛らしい小型カラシンで、性格は温和でしかも丈夫。餌だって何でも食べちゃいます。東南アジアでの養殖も盛んなのでショップでも定番的なポピュラーな魚です。 えっ?「こんな魚見たことない」ですって??そんな方は、下の写真の魚ならば見たことあります?実は、これが東南アジアブリードのフレームテトラの成れの果てです(涙)。先日のブラックネオンのようにブリード個体でも体色が色褪せない魚も多いのですが、フレームテトラはその逆で「養殖すると、ガクンとレベルダウンする魚」の代表格なのです。他にも、グリーンファイアーテトラなどが同類と言えるでしょう。 炎の様に赤く染まったフレームテトラはさかなおやじも大好きな魚の一つなのですが、下の写真のような個体など飼う気がおきません。って言いながら今回の撮影のために購入しちゃいました(苦笑)。 だから、今日のフレームテトラに関しては無条件に皆さんにお奨めする訳にもいかず、「現地採集個体であれば、ぜひお奨め!」どまりですね。残念ながら、東南アジアブリードの個体は、どんなに手塩に掛けても冒頭の魚のようにはなりません。あしからず・・・ フレームテトラには最近になって、一つ面白い品種が登場しました。下の写真のゴールデンフレームテトラがそれなんです。体の特に頭の周辺が金色にベカベカと輝くのが特徴です。と言えば、、皆さんの中には「ああっ、体表にバクテリアが寄生してる訳ね」と考える方もおいででしょう。でも、どうやらこの魚の金ピカはバクテリアではないようなのです。以前光メダカの項で解説した、虹彩細胞の色素異常による変異と言われています。同じようなことが言われている物に、ゴールデンサーペがいます。いずれにしても、確認するにはゴールデンフレームテトラ繁殖させてみればいいじゃん!という事で早速繁殖水槽をセットしました。以前お話したように「バクテリアの寄生による金ピカは子どもの代に伝わらない」ため、子どもも金ピカになればバクテリアが原因ではない事の証明になる訳です。 ちなみに、フレームテトラって数ある小型カラシンの中でも最も繁殖が容易な種類の一つです。数日前に紹介した「アカヒレ用産卵水槽セット」をそのまま流用して使えますので、皆さんも機会があればぜひチャレンジを・・・そう言えば、まったく冴えない東南アジアブリードのフレームテトラの子供を採ってきちんと育てると綺麗な色に戻るのか否か、わたしは確認しておりません。どなたか奇特な方、試してみません?(笑)
2005/08/03
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先程の出題の答えは、ハニードワーフグーラミィ(Colisa sota)でした~♪正解した方は、マニア度かなり高めですね(笑)「こんな魚知らないぞっ」って言う人もゴールデンハニードワーフGなら見たことあるのでは?ハニードワーフの改良品種です。 ハニードワーフグーラミィは、紅茶で有名なインドのアッサム地方の魚で別名「チュナグーラミィ」とも呼ばれます。なんでチュナかというと、この魚の昔の学名がコリサ・チュナ(Colisa chuna)だったから。でも、今はコリサ・ソタ(Colisa sota)になってます。何でこんな厄介な事が起きたかというと、この魚のオスをある学者がチュナ、別の学者がメスをソタとして新種記載したから。一応、学名の命名規約によって先に名前を付けた者に権利があるのでメスに付けられたソタの方が正しい学名として認められたと言う訳です。 体長は3cm前後と、同属のドワーフグーラミィよりも一回り小さくて可愛らしい魚だと思います。性質も温和で飼いやすいからもっと人気が出ても良さそうなものですが、なぜか人気・知名度ともにさっぱりです(涙)その理由は「飼い込まないと綺麗にならない魚」だからです。下の写真が、ショップなどで見かける時のハニードワーフGです。どうです、この色彩の魚を皆さん買いますか?? でも、何かの間違いで入手して自分のところでじっくり飼い込むと・・・まもなく冒頭の写真のような色彩に大変身です。この色彩見れば、何ゆえハニーなのかよく判るというもので、まさに蜂蜜色です。また、あごからお腹にかけて藍色に染まるのも特徴の一つと言えるでしょう。ああっそうそう、ちなみに色彩がグレードアップするのはオスだけです。メスは、どんなに手塩に掛けても地味~なままですから御注意ください。 この魚、と言うより改良種のゴールデンハニーは水槽内の嫌われものヒドラやヒルを食べてくれるので有名で、観賞用というよりは水槽の悪者退治に飼育している人も多いかもしれません。もっとも、彼らがことさら食い意地が張っているとか言う事ではないようで、どんなにお腹がすいてもフレークフードなど口にしない個体もいます。書籍や雑誌などで彼らを悪食と紹介してあるのを見かけることがありますが、とんでもない!彼らは「グルメなだけ」なのです。「ヒドラを咥える時に口の周りがひりひりするのがたまらん」とか「ヒルのヌメッとしたのど越しが・・・クゥ~」とか言っているのかもしれません(笑) そして、上の写真が改良品種のゴールデンハニードワーフGです。おそらくは原種の、メラニン色素が欠乏する色彩変異を固定した品種なのでしょう。最近では、体の後半部分が妙に鮮やかな赤に染まった個体を良く見かけます。写真の魚もそうですが、これは改良と言うよりは餌か何かで色揚げを施しているのだと思います。 もちろん個人の好みの問題ですが、さかなおやじとしては原種ハニードワーフGの暖かみのある色彩の方が好みです。ただ、ゴールデンハニーのほうが確実に勝っていると思われる点が一つあります。それは、メスも美しい事。せっかく買ったハニードワーフGが全部メスだったら・・・飼い込んだ後じゃないと判別しにくいだけにショック馬鹿デカですな。
2005/08/02
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あ~あ、今日も退屈な一日でした。やっと、仕事も終わったのでこれから帰路につきます。その前に、今日のブログ更新の前振りしとこうかな(笑)。写真の魚、何だかわかります~ぅ?すぐに判った人は結構マニアですな。 あっ、これって褒め言葉じゃないですよ。人生の正道を踏み外しつつあるって事ですから(笑)
2005/08/02
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今日のアップはブラックネオン(Hyphessobrycon herbertaxelrodi)です。ブラジルに棲息する、体長3cm程度の小型カラシンで、ほとんどどこのショップにも置いてある「定番中の定番商品」の一つです。実は、このブラックネオンはさかなおやじが一番好きな魚の一つなのです。魚を飼育し始めて早30数年、この間ブラックネオンがさかなおやじの水槽から姿を消した事は一度としてありません。 どこが好きかと聞かれても説明できないんですが、シックで飽きの来ない美しさが一番の要因なのでしょう。ブラックボディに走る純白のラインと、真っ赤に輝く眼は他のどんな派手な魚と一緒に飼育しても、強烈にその存在をアピールします。人気魚だけあって、東南アジアでの養殖も盛んで現在我々が入手できるほとんどすべての個体は、東南アジアブリードのもの。それでも、養殖物にありがちな体色の色褪せもまったく感じられないのも素晴しいところ。 とにかく丈夫で、温和なため他の魚とのコミュニティタンクに最適です。餌も、フレークフードを好んで食べるので生き餌を与える必要はありません。野生採集個体は弱酸性の軟水を好むようですが、東南アジアブリードの個体であれば、ほとんどどんな水質でもOKです。 ノーマルタイプの他に、最近ではアルビノも見かけます。しかし、体のピュアブラックあってのブラックネオンですから、個人的には真っ白なブラックネオンを美しいとは思いません。また、ごく稀にゴールデンタイプを見かけることがあります。これは、以前のブログで紹介したゴールデンテトラと同じく、体表にバクテリアが寄生する事によっておきるもので、当然ゴールデンタイプはすべて現地採集個体のはずです。 前述のように、温和なため混泳させても大丈夫なのですが、出来ればブラックネオンだけで水草を繁茂させた水槽の中を泳ぎまわらせて欲しいな・・・と、思い入れのある魚だけに強く願うさかなおやじなのでした。でも、水槽が無制限にある訳でもないから、単独種飼育は難しいんだろうな・・・ それと2枚目の写真の左下に写っているレッドラム(巻貝)、今回取った写真のほとんどすべてに顔を出していてムカツク事この上なし(笑)。よって、白州でのお裁きの結果、「その罪許しがたし、よって市中引き回しの上獄門」を申し付けました(笑)。つまり、撮影後にピンセットで取り出して「アベニーパファー送り」にしてやりました。
2005/08/01
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今日はプラティについて書こうと思います。写真の魚はミッキーマウスプラティと呼ばれるプラティの一品種です。何でミッキーかって?尾ビレ付け根の模様をご覧いただければ、答えはお判りだと思いますよ(笑) 本来、プラティはソードテールと並び丈夫で初心者向けの魚とされてきました。実際、さかなおやじが幼少の頃のプラティは頑丈で「ゾウが踏んでも壊れないアーム筆入れ」のような魚でした。また、グッピーと同じ卵胎生メダカの仲間なので、飼育水槽でも水草の茂みなど産み出された稚魚の隠れ家さえあればバンバン殖えました。 ところが、最近他の方のブログを拝見していてもわかるのですが「プラティが死んじゃった!」「ミッキーマウスが上手く飼えない」などという声が巷に広がっています。最近のアクアリストの飼育技術が低下したのでしょうか?とんでもありません。観賞魚を取り巻く環境は、飼育用品の向上や正しい飼育方法の確立などで、20年前とは格段の進歩を遂げているのです。それならば何故?? 実は、最近のプラティの多くはショップの段階ですでに病気に罹っているのです。ショップの段階と言うよりは、それ以前からなのですが・・・。原因ははっきりとは解明されていないのですが、ウィルス性の病気ではないかといわれています。数年前から輸入グッピーに「グッピーエイズ」と言う原因不明の病気がはやり、輸入されてくるグッピーの大部分が死亡するという事がありましたが、おそらくは同じ卵胎生メダカのプラティにもこの病気が蔓延しているのでしょう。 症状としては以下のようなものがあげられます。・各ヒレを心持すぼめて力なく水面付近を漂う。・体の表面になんとなく白い幕がかかっている様に見える。・本来はぷっくらとした体形のはずが、腹部を中心に痩せている。確実な治療方法は、今のところわかっていません。菌の種類は違うのでしょうが、我が国のコイ養殖業者に致命的なダメージを与えた「コイヘルペス」と似たような症状です。したがって、運悪くこの病気に羅病したプラティを購入してしまったら・・・「お気の毒様でした」としか言いようがないのが現状です。 我々が出来る対策としては・ショップに入荷したてのプラティは購入しない。・同一水槽内に、少しでも怪しい個体がいたらその水槽のプラティは購入しない。・家の水槽に放つ前に、規定量より薄めのエルバージュや塩水で薬浴する。あたりでしょうか。また、健康そうに見える魚でも外部から購入してきたプラティを、もとからいる自分の家のプラティの水槽に入れない事も大切です。本来は丈夫で美しく、そして安価な初心者からベテランまで楽しめる魚であったプラティは、いまや「飼育難魚」になりつつあります。 でも、一番気に入らないのは「プラティの状態が悪い」と知りつつ、流通させる問屋やショップの存在です。彼らは「商売だから・・・」と弁解するかもしれませんが、「おだまりっ、そんな魚売りつけてユーザーが熱帯魚って飼育難しいと思い込んで、魚飼育やめちゃったらどうすんだよ!!」。なんだか、目先の利益にとらわれて、自分で自分の首絞めてる気がしますね(苦笑) 今日のブログ書く前は「ミッキーマウス頑張れ!」って言うつもりだったけど、本当に頑張らなくてはいけないのは、「私も含めた業界人」だったようですね。ちなみに、「私、プラティなんて飼ってないから関係ないもん!」とお考えのそこの君!実は、最近外国から輸入される金魚にコイヘルペスの疑いが出ていて、いま輸入制限(事実上の禁止か?)の法案が審議されてるみたいですよ。そうなれば、ピンポンパールとか丹頂とかあの手の金魚はすべて市場から姿を消すはず・・・。工藤静香じゃないけど「軽くヤバイっ!」
2005/08/01
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