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写真の植物がなんだかお判りでしょうか?沖縄に行くと見かけることの出来るあの有名な「ガジュマルの木」です。写真のものはせいぜい30cm程度の丈しかありませんが現地では高さ20m以上になる、イチジク属の大木です。ガジュマルは、幹や枝から多数の気根を出すので一種独得の樹勢となります。 20m以上の大木は、枝と言う枝から気根が垂れ下がり、一種異様な雰囲気を醸し出します。と言うより、これくらいの大木になると「キジムナー」が住み着くと言われています。キジムナーって御存知でしょうか?沖縄地方に棲息するといわれる妖怪の一種で、昔から様々な伝説の中に登場しています。キジムナーの容姿については諸説あるのですが、一番ポピュラーなものが「おかっぱの子供の様で、真っ赤な顔をしている。さかなが大好物で、蛸とおなら(はぁ?)が大嫌い」と言うものでしょう。普段はガジュマルの古木に住んでいて、人間たちにいたずらをしたり手助けをしてくれたりするそうです。 そう言えば、「ゲゲゲの鬼太郎」で有名な水木しげるさんのイメージしたキジムナーの銅像と言うのを見たことがありますが、あれはあんまりじゃないでしょうか(笑)。言葉では説明しにくいのですが「鬼太郎の目玉おやじの顔だけネズミ男にすり替えた」みたいな感じです。沖縄伝説の数々をどの様に解釈すると、あのような物体が出来るんでしょうか?(爆笑) 話は代わりますが、さかなおやじの家ではオカヤドカリを飼っております。元々は、子供達が買って来たのですが面倒は私の当番のようで・・・。今まではプラケースで飼育していたのですが、冒頭のようなちょうどいい大きさのガジュマルの苗木が入手できたので、これを機会に彼らの住処をグレードアップしてやる事にしました。容器の中央に、沖縄産のガジュマルの幼木、周りは真っ白な珊瑚砂とオカヤドカリの故郷にかなり近いシチュエーションにしてみました。 早速、容器の中にオカヤドカリたちを放してやると、はじめの内こそカタコトと水槽内をせわしなく動き回っていましたが、そのうちみんながいっせいに同じ行動を取り始めたのです! 写真の如く、いっせいにガジュマルの木によじ登り始めたのです。と言っても、大きな貝殻を背負っている彼らのことせっかく上のほうまで上ってはボトリと砂の上に落下する始末(苦笑)。それでも一向に彼らの行動は変わらず、ついにはガジュマルの木の上に鈴なり状態に・・・ ガジュマルの木上で葉の間から、目玉だけ出してあたりをうかがう姿はまさに「サルだ?人だっ??いやキジムナーだぁ~!」
2005/07/31
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昨日大量に購入したエアプランツの山を見て、子供たちも少々呆れ顔です。「パパ、本当にちゃんと面倒見切れるの?」などと子供に言われちゃあ、お父さんも反省です。部屋の入り口付近に大きく今後の標語を墨書して張り出しました(笑)「欲しがりません!飼うまでは」 つまり、一つの魚をきちんと飼いこなすまでは次の魚に手を出さないって意味ですな。それにしても、いつまで守れるものか・・・ 長々と続けてきた「コッピー?それともアカヒレ?」シリーズも今回が最終回です。せっかく、アカヒレの色んなバージョン紹介してきたんだから最後に繁殖やらないと・・・。という事で、今日は「アカヒレを殖やそう!」と言うテーマです。繁殖に使うペアの選別方法に関しては、前回までの記事を参照してください。体色の鮮やかなオスと抱卵でお腹がパンパンになったメスが確保できたら、レッツゴー! 上の写真が今回用意した繁殖用水槽です。サイズは15cm角のキューブ水槽を使ってます。ただ、プラケースでもバケツや洗面所のタライでも何でも大丈夫なので、辺りを見回して適当な容器をゲットしちゃってください。ただし、御家族が日常で使っているような容器を使ってしまって、万が一トラブルなどが生じた場合、自己責任で解決して下さい(笑) 飼育水は、塩素中和した水道水で大丈夫です。フィルターやエアレーションも要りません。この時期ならば保温も必要ないでしょう。水槽の中に写っているのはアカヒレが産卵するための産卵床となる毛糸の束です。もちろん、ウィローモスとかで十分なのですが、雑菌の侵入を防ぐと言う観点から見ると熱湯消毒可能な毛糸の束の方が優れているかもしれません。 水槽をセットして翌日には、ペアか2ペアを産卵水槽に導入します。この時、いきなり水槽に放り込むのではなく、購入してきた時同様「水合せ」をきちんとしてあげてください。いくら丈夫なアカヒレでも、いきなりボンッですぐに繁殖しろって言ったって・・・その日から、いつもと同じように親のアカヒレを飼育します。 そして、夜消灯後に懐中電灯などで、水底を観察してみてください。ちなみに、この作業は傍から見るとかなり怪しい(笑)ので、極力御家族に見つからないよう行ってください。うまく行けばメダカの卵より一回り小さく透明な卵が転がっているのが見つかると思います。他の魚では、水質やペアを水槽に導入するタイミングなどに気を配らないと中々繁殖行動してくれないのですが、その点アカヒレは見事です(笑)。この魚、健康なペアが同じ水槽にいて、繁殖行動しないなどという事はまずありえません。ここまで来ると、ある種の清々しさまで感じるほどです(感じないって!)。 卵が見つかっても、その後2~3日はそ知らぬふりでそのまま親アカヒレを飼育し続けます。アカヒレは一日で産卵を終了するのではなく数日にわたってだらだらと産卵する傾向があるので、少しでも多くの卵が欲しければじっと我慢の子です。そして、最初に卵を見つけてから3日後くらいに親魚を水槽から取り出します。 それからじっと待つ事3~4日、うまく行けば上の写真のような小さな稚魚が泳ぎだすはずです。アカヒレは水温にもよりますが、この時期ならば産卵後2日程度で孵化しガラス面などにへばりついています。この時期に、水槽内にウィローモスや浮草を入れておくと水質の浄化並びに餌となる微生物の発生に効果的です。 その後4~5日もすると自分で泳ぎ始め餌を探すようになります。写真の稚魚は中層を泳いでいますが、これは撮影用のライトを上に設置したためで、本来は水面直下をピロピロと泳ぎ回ります。この時期の稚魚は非常に小さいので、初めから孵化したてのブラインシュリンプを食べる事が出来ません。しかし、一度の繁殖で20~50尾位の稚魚が得られるはずなので、この数であれば水槽内に自然発生した微生物で、この厄介な時期を乗り切れると思われます。もちろん、以前のブログで紹介した「ドブより臭いインフゾリア」湧かしてる人は、これを使えばパーフェクトです。 餌を食べ始めた稚魚は1週間後くらいからは、市販のフレークフードを細かくすりつぶしたものなどを食べるようになり、グングンと成長速度を速めていきます。生後45日~2ヶ月くらいの稚魚は体側部のホワイトラインが、メタリックブルーの輝きを持つので、まるでネオンテトラの稚魚のように見えることもあります。その後残念な事に、この美しいブルーの輝きは薄れて行ってしまいますが、生後3ヶ月もすれば写真のような若魚(写真の魚はロングフィンアカヒレ)に成長してくれる事でしょう。 ある意味メダカよりも殖やし易い観賞魚「アカヒレ」。自宅の水槽に泳いでいるのなら、保温のいらないこの時期にぜひチャレンジしてみてください!これからは、目に付く魚をすべて購入し飼い殺しなんてのははやりませんゾ。しっかり自分のところで子孫殖やしてやらなくちゃね。 さぁ、皆さんも今月の標語を御一緒にどうぞっ、サンハイッ「欲しがりません買うまでは!」 あっ、間違えた・・・(爆笑)
2005/07/30
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今日、さかなおやじが毎度退屈で冗長な部長会議で時間を浪費して会議室の外に出てくると、部下が「さかなおやじさん、携帯鳴ってましたよ」と教えてくれました。携帯を手に取るとそこには見慣れぬナンバーが・・・。でも、我が家付近の局番なので、子供のサッカーチームの連絡かなんかだと思い、こちらからかけてみる事に・・・。 「ツーツー・・・あっ私さかなおやじと申しますが、先ほど電話をいただきました様で・・・」得意の、いつもより3オクターブキーの高い営業用ボイスで電話先の相手に話しかけると「少々お待ちいただけますか」「ハイ、お電話変わりました。さかなおやじさんでいらっしゃいますね。いつも御利用いただきましてありがとうございます。私、100円ショップ××店長の長谷川と申します・・・」「ハァ?いえ・・・こちらこそ・・・」いきなりさかなおやじのトーンはバリトン並に低くなったが、電話の向こうの長谷川さんとやらは至って快調です。 「実は、本日エアプランツ各種が入荷したんです!以前、さかなおやじ様から他の種類は無いのかと御要望いただきまして・・・」まったく良くしゃべる男です。これが私の部下なら今頃即死していてもおかしく無いと思う(苦笑)それにしても、なぜ私の携帯の番号を???するとタイミングよく電話先で長谷川さんが喋りまくる。「以前、さかなおやじ様がお客様御要望書に御記入いただきましたものを・・・」そう言えば、以前エアプランツ買いあさった時に、店内のアンケート用紙に冗談で書きました・・・「もっと種類増やしてくれ」って(苦笑) しか~し!普通そんな用件を平日に大の男の携帯に電話してくるかぁ~!と思ったが、いざとなると結構気の弱いさかなおやじは「わかりました、仕事の帰りにでも寄ってみます・・・」と覇気の無い返事をしてしまいました。電話を切ると、部下達が「あれぇ~、さかなおやじ部長、飲み屋の女の子からお誘いの電話ですかぁ~」とか話しかけてきた。すると、他の奴らも「いや、それにしちゃ部長あまり嬉しそうじゃないしなぁ~」「それが部長のテクなのよっ。わざとつまらなそうな声出してるのよ。ねっ部長~」「そうそう、部長ってひねくれてるから外見だけ見るとすぐだまされちゃうんだよな」「おらぁっ!いつ俺がおまえをだましたってんだよっ」 もういいっ、おまえらっ!勝手に想像しとけっ!!その分、査定から差っぴいとくからなっ。 その割りに、あらゆる誘いやもちろん残業も振り切って先ほど帰り道の途中に寄ってきましたよ。噂の100円ショップ××に(笑)。いやぁ~、確かにエアプランツすごい品揃えです。片っ端からかごに突っ込んできましたが、会計はなんと¥2730(税込)。もちろん購入したのはエアプランツだけ。種類は全部で15種類もありました。 先ほど意気揚々と家に帰り、我が妻に今日の経緯を話し戦利品を見せると「100均から頼みもしないのに入荷案内が来る客って、日本広しといえどもあなただけじゃないっ」と冷笑を浮かべてのたまっておりました。 おっしゃるとおりですっ。100円ショップから頼みもしない入荷案内が仕事場までかかってくる、しかもそれを大量に購入してしまう、自称「情報収集のプロ さかなおやじ40歳」でした(苦笑)
2005/07/29
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今日は昨日に続き「違いを楽しむ人シリーズ」にしようと決めていたのです。仕事から戻って、リンクさせていただいている皆さんのブログを拝見して・・・・「ん?なんだかピグミーグーラミィの記事が多いような気がする・・・」時流に敏感なさかなおやじは今日のブログをピグミーGにしようと決めました。そして、ピグミーの写真はまだ撮影してなかったので、早速撮影する事に・・・「エーと、ピグミーGは確かこの水槽にっと。よし、見つけたぞ。あれっ?なんだかヒレがボロボロじゃん。」そうなのです。水槽内のピグミーGすべてがヒレがボロボロ(涙)。「なんでだ~?」とその時、岩陰から黒いものが1尾のピグミーGに襲い掛かりました!!「うわぁっ、淡水ギンポじゃん」そうなのでした。なんと以前ブログで紹介した「覇気の無い拒食症の疑いのある淡水ギンポ君」が猛然とピグミーGに攻撃しかけたのでした。 見た目や泳ぎ方はナヨナヨで、ホモっぽい淡水ギンポですが結構「骨っぽい」所もあったようです。早速別離させてやりました。しか~し!これではピグミーGの写真がぁ~。仕方ないので、違いを楽しむはずのもう一方の「クローキングG」に登場してもらいましょう(笑) クローキング・グーラミィ(Trichopsis vittatus)は「元祖鳴きグーラミィ」として名前だけは有名なのですが、中々実物にお目にかかることはありません。タイからインドネシアにかけて広く生息し、現地では非常に数の多いグーラミィなのになんでレアなの?? 答えは簡単です。見た目が悪いから(苦笑)。小さいながらも華麗なピグミーG(Trichopsis pumilus)に較べて、写真を見ればお判りのようにかなり地味~なお方ですから・・・。それでも、分布が広いだけあって様々な地域変異が知られていて、マレーシアのクアンタン郊外でさかなおやじが採集したものなどは、全身がエメラルドグリーンでかなり綺麗でしたけどね。 ちなみに、トリコプシス属にはもう一種スリーストライプ・クローキングG(Trichopsis schalleri)と言う魚がいます。こちらはサイズ的には前述の2種の中間位ですが、色彩的には一番鮮やかです。現地ではあまり生息数が多くないのでこの種類だけで輸入されてくる事はありません。 どうしても入手したい方は、ピグミーGの販売水槽をショップでジイ~っと観察してください。体に途切れがちの2本線が走っていたらピグミーG、意外とくっきりとした3本線だったらスリーストライプです。ピグミーGの中にたまに混じってますから、お暇な方は探してみてはいかがでしょう(笑)。丁寧に飼育した時の綺麗さはさかなおやじが保証しますよ!ピグミーGの倍、クローキングに至っては万馬券並の倍率で美しさがアップしてますから。 でも、見た目は悪くてもクローキングGにも取り得はあります。それは「鳴き声がでかい事・・・」(これって取り得か?)。体長が5cmオーバーとピグミーGに較べて一回り以上ビッグなので、その分声量もあるのでしょう(笑)ちょうど3大テノールで「デブで見てくれは一番悪いが、声量は随一のパバロッティ」みたいなものでしょうか。アハハ・・・ いずれにしても、これでもう3種の「鳴きグーラミィ」の区別付きますよね。一番小さくて体に2本褐色線がピグミーG、3本線ならスリーストライプ、図体でかくて茶褐色ならクローキングGです。さぁ!自分の家でどれかの魚飼っている人は水槽前にロッキングチェア用意して片手にコーヒーカップもってください!残念ながら飼育していない人はこのブログの冒頭の写真を前に座ってください(笑)そして、遠い目してぇ~。たそがれた表情作ってぇ~ ハイそれではミュージックスタート!!「ダバダァ~~・・・反体制派サラリーマン さかなおやじ40歳 違いを楽しむ人の・・・」ちなみに、職業・氏名・年齢などはご自身のものをお使いください。それと、せっかく「魚が鳴く」のですからナレーションやBGMは音量を落としてお楽しみくださいね(笑)
2005/07/29
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今日、朝日新聞の朝刊に「特定外来生物二次指定候補 42種」が発表になったと出ていましたね。記事は「上海ガニ」が指定候補に挙がっていると言う記事がメインだった様です。最近結構巷でも見かけることが多くなってきた上海ガニも、指定対象になれば生きたまま輸入する事が事実上厳しくなるため、「生きたまま酒浸り」状態などで食されるこのカニも国内の中華料理屋からは姿を消すのかもしれません。ただ、さかなおやじの好みで言えば「カニは断然ズワイ!!」なので、この件に関してはそれほど深刻でもありません。仕事柄中国出張も結構あるし・・・。 ただ、そんな高級食材の話はともかく、今回も結構トホホな動植物がリストに上がってました。たとえばウシガエルとカダヤシ!確かに、帰化動物ではありますが、ここまで日本の自然に浸透してしまっている物を一体どうしようと言うのでしょう。「例えば、お子さんが田んぼのあぜ道でウシガエルのオタマ掬ってきて家の水槽で飼育始めたら・・・」「ハイ、それは立派な犯罪行為です!」って何かおかしくないかぁ~??? 他にも、このカテゴリーの皆さんに関係深いのが「ボタン浮草」あたりでしょうか。最近では、卓上ビオトープの人気者となっているボタンの花の様な可憐な姿の浮草ですが、もし正式に指定されてしまえば、栽培したいのであれば関係省庁に届出が必要です。もちろん、販売したり誰かに譲渡してもいけません。下水道に流すなどはもっての外です!・・・。なんだかお役所のやる事は訳がわかりません(苦笑) さかなおやじとしても「特定外来生物」を指定し規制をかけるのは大賛成です。ただ、人間に直接悪影響を及ぼす動植物と在来生物に影響を及ぼす動植物は別の法案で規制すべきではないでしょうか。セアカゴケグモとかワニガメとかと、ウシガエルのオタマは同列なのでしょうかね(苦笑) 大学院時代に友人の研究を手伝って「カダヤシのメダカに及ぼす悪影響」について調査した事があります。結論から言うと「カダヤシが殖えた事がメダカの減少の直接的要因とは決め付ける事が出来ない」という物でした。個人的には、生息環境の悪化(意味の無い護岸工事・生活廃水による河川の汚染など)でメダカの生息数が減少し、本来メダカがいるべき場所にぽっかり空間が出来てしまったので、これ幸いとメダカより環境の悪化に強いカダヤシがその場所を占拠した、と言う印象を持ちました。 カダヤシを駆逐したから、その場所にメダカが帰ってくるというほど事は容易では無いような気がします。この法案の制定に関与しているお偉いさん(私の恩師もいます。トホホ・・・)達はその辺りにも十分考えをめぐらせて欲しいなと願うばかりです。子供の頃は正義の味方が退治すべきなのは悪の手先と相場が決まっていたのですが、最近ではこれが「国家権力の手先」になってきたような気さえします。ってT先生!あなたの事ですよっ。 私の個人的見解を述べさせていただくならば「すでに日本に定着してしまった種は後回しにして、せめて今後帰化動植物が増加しない様な規制を先に作るべきでは無いでしょうか」 ちなみに、写真の植物は我が家のスイレン鉢に植わっている「ウォーターマッシュルーム」ですが、これもヨーロッパ原産の水草だけにわが国に帰化する恐れがあり、いつ規制がかかるかわかったものではありません。現に、近縁のブラジルチドメグサはすで特定外来生物に指定されております。そうなったら、さかなおやじは立派な犯罪者ですな(爆笑)
2005/07/28
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昨日「10000HIT記念オオミジンコ大頒布会」の告知をしたところ、想像以上の皆さんから反応があって、ミジンコフリークとしては非常に嬉しい出来事でした。皆さんありがとうございます。ただ、キリ番プレゼントと勘違いされた人もおられたようで、いつもながら言葉足らずの説明に恐縮しております。 そんなわけで、今日は「今度こそキリ番プレゼントです!」企画を実施する事にしました(笑)。今回は、本当の意味でのキリ番プレゼントです。景品を順に紹介すると・・・1.「とっても怪しいベタ飼育キット」 ⇒一番上の写真がそれで、バンコク出張の時に買って来た「SAYURI」なる実にいかがわしいネーミングのベタ用フード(なんとスパイルリナのり入りだそうです)、日本未発売のテトラ社のベタ用フード「BettaMin」、そして柄杓のような物はやはりバンコクで見つけてきた「ベタ専用すくい網」です(網じゃなくて袋状なのでベタのヒレをいためない優れもの)。2.「ピーシーズ社 トロピカルフィッシュコレクションvol2&vol5」 ⇒ピーシーズと言う出版社が出している熱帯魚の本で「第2巻 南米小型カラシン」と「第5巻 ベタ・グーラミィ」のセットです。こちらは、まったくの新品と言う訳ではありませんが、現在は出版元でも在庫切れの(売れないからか?)ある意味レア物です。しかも、今回はまったく価値の無い「著者の直筆サインつき」です(笑)3.「卵胎生メダカセット」 ⇒以前ブログで紹介したエンドラーズとジャパンブルーのセットです。こちらは、御希望でエンドラーズ&ジャパンブルー 3ペアずつ。エンドラーズのみ6ペア、ジャパンブルーのみ6ペアからチョイスできます。4.「コッピー?それともアカヒレ?セット」 ⇒こちらも以前紹介したアカヒレの各品種セットです。セット内容は・ノーマルタイプ 1ペア・ロングフィンタイプ 1ペア・ゴールデンアカヒレ 1ペア・ベトナムアカヒレ 1ペアとなっております。 どれもほとんど勝ちの無いものばかりですが、もし御希望であればどうぞ!お好きなセットをお選びください。今回の対象者は10000番踏んだ方ですが、もし10000番がゲストの方でしたら、楽天広場のユーザーで一番近い番号踏んだ方といたします。もし、その方が賢明な方で「そんなもの要らないっ」って事でしたら順次次の方に権利が移行する物とします。 さかなおやじ的には1番のセットがお奨めですが、万が一自分の魚に与えて何らかの障害が出てしまっても、責任取れませんのであらかじめ御了承くださいね(笑)
2005/07/28
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「ダバダァ~ダダダバダァ~ダァバダァ~ダバダァ~ダバダァ~ダァ~」と言うメロディともに渋めのナレーションで「狂言師 野村万作 違いが判る男のネスカフェゴールドブレンド」と流れる御存知ネスカフェゴールドブレンドのCMは御存知でしょうか?って書いたところでチョット心配になって、ネスカフェの公式サイト(そんなのあったんですね)に飛んで見てみました。ナナント!「違いのわかる男シリーズ」は1988年にとっくに終了して2代目の「上質を知る人シリーズ」を経て、今は「違いを楽しむ人シリーズ」なんだそうです。うっ、時代に取り残されるにも程があったようです(苦笑) 気を取り直して、写真の2匹の魚わかりますかぁ~?「ラスボラ ヘテロモルファじゃん」と答えた人・・・ブー 不正解です。「ラスボラ エスペイだっけな」と答えた人・・・ブブー 残念でした。中には「へへんっ、俺は魚に詳しいんだぜっ。こりゃこの魚がラスボラ属からトリゴノスティグマ属に変わったって話だろ。だから正解はトリゴノスティグマ エスペイ!!」と得意げに答える人もいるかも・・・ブブブー 残念でした~(笑) 上の写真の魚はラスボラ・エスペイ(Trigonostigma espei)です。確かに最近になってラスボラ属から別属に分類されるようになりました。でも、おそらくアクアホビーの世界では今後もずっとラスボラだと思います。別に学者じゃないんだからそれでいいと思うし・・・ タイからマレーシア、インドネシアにかけて広く分布する体長3cm前後の小型ラスボラです。このグループでもっともポピュラーなバチ魚(ラスボラ・ヘテロモルファ)に似てますが、体色が鮮やかなオレンジなのと、ボディのバチ模様がゴルフクラブ型なので区別できると思います。 ところで、バチ魚ってあんまりなネーミングだと思いませんか?要するにボディの黒い模様が三味線のバチに似ているから付けられたらしいのですが、最近の若い人達に「三味線のバチ」って通用するんだろうか???トリゴノスティグマって言わなくていいから、せめてラスボラ・ヘテロモルファって呼んで欲しいものです(苦笑) でもって、今度の写真がラスボラ・ヘンゲリィ(Trigonostigma hengerii)です。えっ、エスペイと同じじゃないかって?よ~く2枚の写真を見比べてください。エスペイの方がバチ模様(だからやめろって)の周り全体がオレンジ色に染まっているのに対して、ヘンゲリィの方はバチ模様の前方と上の方だけが染まってるでしょ?オレンジ色の範囲も狭いし。このヘンゲリィの方はインドネシアに生息するんですが2種が同じ場所で生活している事は無いようです。 どちらにしても、小型で飼い易く性格も温和なのですがキレイ度でいったら断然エスペイがお奨めです。ショップで見かけた時はその辺に注意して購入すると後々後悔しなくて済むと思いますよ。それと、ちょっとした違い知ってると何か優越感に浸れるしぃ~(笑) いずれにせよ、これでもう冒頭の2匹の魚の区別付きますよね。左がエスペイで右がヘンゲリィです。さぁ!自分の家でどちらかの魚飼っている人は水槽前にロッキングチェア用意して片手にコーヒーカップもってください!残念ながら飼育していない人はこのブログの冒頭の写真を前に座ってください(笑)そして、遠い目してぇ~、たそがれた表情作ってぇ~。 ハイッ!それではミュージックスタート!!「ダバダァ~~・・・反体制派サラリーマン さかなおやじ40歳 違いを楽しむ人の・・・」ちなみに、職業・氏名・年齢などはご自身のものをお使いください。また、特に女性の方は年齢は実際の年齢からMaxで20歳までサバ呼んでも結構です(笑)
2005/07/27
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いやぁ~。なんだかオオミジンコの奴大人気みたいです(笑)。やっぱりミジンコ好きなのはさかなおやじのような一部の変人だけじゃなかったんですね。正直ほっとしました。やはり、肉眼で観察できると言う点がより高い評価につながったようです。 ところで、さかなおやじの駄文を延々とアップしてきた「さかなおやじのひとりごと」もなんだかまもなく10000HITみたいです。おやじの戯言にお付き合い下さった皆様、ただただ感謝でございます。日頃の御愛顧(誰がだ!)にお応えして、今回は「10000HIT記念!オオミジンコ大頒布会」をいたしまする(笑)。ッて、なんて事はない「希望者の方にオオミジンコを差し上げます」と言うただそれだけの事(苦笑)。もし、御希望の方がおいでのようでしたら、さかなおやじの私書箱までメールでお知らせください。 一応、ゆうパックの利用を考えておりますので運賃(東京から)分だけ御負担いただければと思います。なお、万が一応募者が複数いるようであれば先着5名様までとさせていただきます。また、まずあり得ないと思われますが応募者が予定を超えてしまった場合は、日頃「日記リンク」していただいている方を優先とさせていただきますので御了承ください。あっ、それから「たけち~よさん」はいち早く予約と言う事なので、残り4名様まででした。 夏休みにお子様にどんな自由研究やらせようか悩んでいるお父さん・お母さん、大切なあの方へのプレゼントに(やらないって)悩んでいるそこのあなた!お一ついかがでしょう。「結婚10年目に10匹のビッグミジンコを君に贈ろう」なんて、10スイートダイヤモンドよりずっと素敵だと思う。少なくとも男側からしてみれば(笑)。一人暮らしで話し相手が欲しいそこの君!君はやめておいた方が良いかもしれない。危ない世界に入っちゃうかも(笑) 詳しい飼育方法などはミジンコに同封しますが、受け入れ準備として小さな容器(ガラスのコップやプラケースで十分)に塩素中和した水を張ったものを用意しておいて下さい。 また、ミジンコについてもう少し調べたいと言う人は以下の図書がお奨めです。1.「ミジンコの都合」日高敏孝・坂田明著 晶文社 ⇒動物行動学の権威である日高教授とジャズミュージシャン坂田明さんの対談風読み物。内容は軽めだが、それだけに肩肘張らずに読むことが出来ます。2.「ミジンコ道楽」 坂田明著 講談社 ⇒同じく坂田明さんの本。3.「プランクトンウォッチング」 小田部家邦 著 研成社 ⇒身近なプランクトンについてざっと説明してある、プランクトン入門みたいな本。飼い方と言うよりは、分類的な話が多い。
2005/07/26
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今日のアップはオオミジンコ(Daphnia magna)です。ミジンコと言えば金魚の餌としか思っていない方が大部分だと思いますが、これでなかなか可愛いもんです(笑)。さかなおやじは大学院でこのミジンコをお友達として日夜研究に励んでおりました。 ミジンコは単細胞生物と思っている方も多いのですが、立派な多細胞です。しかも、エビやカニと同じ甲殻類なのですよ!CRSがここまで人気になるならば、ミジンコの地位ももう少し向上させたいものです(笑) ミジンコの仲間の最大の特徴は単為生殖する事です。つまり、メスの背中の中にある卵はその場で発生を開始し、母親の体内から出てきたときにはもう立派なミジンコなのです。しかも、オス要らず!メス1匹だけでジャンジャン子孫殖やせます(笑)。当然、生まれてくる子供たちもすべてメス。まさに、アマゾネス状態ですな。 しかし、ミジンコにオスがいないのかと言うとそうではありません。水質の悪化や水温の低下など環境が悪化すると、メスは息子達も産むようになります。そして、その後は他の生物同様にオスメスで受精卵を作り、休眠卵の形で産卵します。休眠卵はブラインシュリンプエッグ同様、乾燥や低温・高温に耐え環境が改善されると、卵からまたミジンコが孵化して来ると言うわけです。つまり、田んぼなどで見かけるミジンコは、冬になる前に休眠卵を産み、そのまま冬越しして初夏の頃再び孵化して来るというサイクルを繰り返すのです。 また、ミジンコは体が透明なので倍率の高いルーペや顕微鏡などで観察すると、心臓の鼓動まで見えるから子供の教育教材としては最適なはず・・・。しかも、良く観察すると大きな目やオールのような両腕(実際には鰓脚と言う)など結構キャラ的にもいい線行ってると思うのだが・・・ しかし、それならばなぜ人気がないっ!それはサイズが小さすぎるからでした(涙)。良く我々が見かけるミジンコはせいぜい2mm程度。これでも結構大きな方で、もっと可愛らしい外見のゾウミジンコ(ゾウのような鼻を持つ)やマルミジンコ(まんまる)などは体長1mm以下と極小サイズ。これでは人気も出るはずない訳ですな! ところが、こんなミジンコ達にも期待のホープがいるのだ!それが、今回紹介するオオミジンコで、何しろこ奴は体長が5mmに達すると言う超特大サイズ!どれくらい大きいかは、上の写真を見れば一目瞭然でしょう。一緒に写っているのはアジアンランプアイの稚魚(メダカの稚魚とほぼ同サイズ)ですが、ほぼ同等のサイズです。写真の個体はもちろんメスで、まさに「肝っ玉母さん」状態です。撮影途中にも、大きな両方の腕をぶんぶん振り回して近くにいたランプアイの稚魚を張り飛ばしておりました(爆笑) さあ、今日から皆さんもミジンコフリーク!特にお子さんをお持ちのお父さんお母さんは夏休みの宿題に「オオミジンコの観察日記」をお奨めします。それこそ、小さなコップやプリンカップで家族中が楽しめますよ。
2005/07/26
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今日は昨日に引き続き、ホームセンターの処分販売で入手したビオトープ向けの水草の紹介です。写真の植物はコビトヒメビシ(Ludwigia sedoides)です。通称名はヒシですが、ヒシの仲間ではなくルドウィジアの仲間です。写真を見ると浮草のようにも見えますが、実際にはちゃんと水底に根を張り、水面に葉を伸ばしています。 コビトヒメビシは南米原産で、英名を「モザイクプランツ」と言うように、小さな葉がまるでモザイクタイルを整然と並べたように生えているのが特徴です。ちなみに、種小名のsedoidesは「多肉植物のセダムのような」と言う意味です。しかし、多肉植物ファンのさかなおやじとしては、この学名つけた学者に一言言いたい!セダムじゃなくてエケベリアだろっ似てるのは。だから種小名はecheveroidesじゃないの??(笑) コビトヒメビシは高温・強光と言う好条件では黄色い花を咲かせますが、花自体は小さくそれほど美しい訳ではありません。でも、これだけ葉が美しければOKでしょう!ただ、かなりの強光を必要とするので屋内の蛍光灯下での長期栽培は難しいようです。どうしても室内でと言うことであれば、メタハラあたりが必要かと思われます。しかし、この時期ならば屋外のビオトープにはうってつけで、屋外であれば栽培は非常に容易です。 昨日、茶碗バスの隣にそっと植えたミズオジギソウに習って、この水草は姫スイレンの鉢にそっと忍ばせておきました(笑)
2005/07/25
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昨日の関東地方の地震は、久々の震度5でした。さかなおやじの家は、鉄骨なのでチョットやそっとの地震ではビクともしないはず。 この家建てる時に、いくつかの住宅メーカーを訪ねたのですが、温室の水量と蔵書の合計重量を聞くと、どこもしり込みして仕事を受けてくれません。唯一、お任せ下さい!と胸を張ったのがTOYOTAホーム。「何しろ、わが社は鉄骨使ってますから、少々の重量は何でもありませんよ。それに、地震にも強いのです!関東大震災クラスの地震でも絶対に壊れません」といやに強気な営業主任に押し切られてここに住宅建設を頼む事に・・・。 いざ、設計の段階になると「チョツトここに出窓付けたいんだけど」「ああ、そこにはちょうど鉄骨が通っているので窓開けられません」「天井裏に部屋を造りたいのだが・・・」「ああ、そこには鉄骨の梁があるので無理です」など出来ない事のオンパレード。そして、このようなやり取りの後必ずTOYOTAの人が言う決まり文句は「わが社は耐震構造には地震がありますから」 結局、わざわざ注文住宅にしたにもかかわらず、完成したのはただの箱型の家。妻などは、これならコンテナでも買ってきて設置したのと変わりないじゃない」と文句たらたらでした(苦笑)。そんな耐震構造を考慮した「ただの箱型住宅」なだけに、昨日の地震でも家族の誰一人としてあわてるものはおりません。ある意味立派な人達です(笑)。ただ一人あわてていたのがさかなおやじ。何しろ、熱帯魚温室の水がこぼれる事は必定なので大揺れの中温室にすっ飛んでいきました。 案の定と言うか、温室内は完全に室内プール状態!下の子供などは「ワーイ、プールだプールだ!」と隣ではしゃぎまわって、さかなおやじの「ドラゴン怒りの鉄拳」喰らってました(笑)。その後、夜間もずっと温室の水を掻い出す作業してましたので、ヘトヘトです。ただ、幸いな事に水槽の破損などは一切ありませんでした。 やっと、片付けも終了してコーヒータイムのさかなおやじに、妻が一言「外に置いた水槽は大丈夫なの?」。まったくいやな方です(苦笑)。あわてて裏庭にすっ飛んでいったさかなおやじの目にしたものは・・・。水位が半分くらいになっている、タライやバケツ、水槽の数々でした。その中に収容されていたのは、主にブライン食べられない微細な稚魚達です。例えば、以前紹介したアジアンランプアイ(Oryzias javanicus)などは、室内水槽で産卵させた卵を次々と屋外のタライに移してありました。 こいつらはメダカの仲間だけあって、稚魚達は水面直下を泳ぐ習性があります。そこに震度5の大揺れが来たら・・・。大多数の稚魚達は、外に投げ出されて☆におなりになりました。他にも、ハニードワーフG・クラウンキリー・ランプアイ(マクロフタルムス種)・ロングフィンアカヒレなどなど稚魚達の被害は結構甚大です(涙) ところが、親の魚達は至って元気なものでアジアンランプアイに至っては、上の写真の如く早速産卵始めてます(笑)。うーん、これも一種の復興作業なのでしょうか?この立ち直りの速さはやはり飼い主に似てしまったのでしょうかね。少なくとも、家族はそのように申しておりました。
2005/07/24
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今日(と言うよりは昨日か)ホームセンターで、「表示価格の50%引き」の張り紙に惑わされて購入したビオトープ向けの水草第一弾は「ミズオジギソウ(Neptunia oleracea)」です。 マメ科の水草で、東南アジアに広く分布しています。この水草は茎が白いブイの様に膨らみ(写真の枝はまだ若い)、その浮力で水面を這うように繁茂します。でも、ミズオジギソウの最大の特徴はなんと言っても「葉が刺激によって閉じる」事にあります。ちなみに、下の写真は上の写真の枝をグリグリした直後のものです。ただ、反応速度は陸生のオジギソウよりは鈍いみたいですね。浮き輪状の枝を使って水面に浮かぶ特性から、水中に沈めて水草レイアウトに使うのはチョット難しそうなので、あくまでもスイレン鉢などを使ったビオトープ向けみたいです。 ところで、このミズオジギソウですが東南アジアでは結構重要な野菜だったりします。現地では「パカチュー」と呼ばれ、若い枝先や葉を炒め物などに利用します。ちなみに、雷魚のから揚げの上にミズオジギソウをぱらぱらばら撒いたタイ料理は絶品です!特に、上から刻んだ青唐辛子とナンプラー振りかけたらもう最高です。うーん、近いうちにまたバンコクに食べに行こうっと(笑)。 ミズオジギソウは味も中々ですが、栄養価も高いんです。特にβカロチンの含有量はなんとあのほうれん草をはるかに凌ぐそうですから、数々の老化現象に悩めるさかなおやじには最適ともいえますな。 そんな能書きを垂れながら、妻の栽培している茶碗バスを少し端に寄せて、さりげなくスイレン鉢の中にミズオジギソウ入れておきました(笑)。どうか、気が付かれませんように・・・それにしても、あとコビトヒメビシとウォーターマッシュルームどこへ植えようかな。これから作戦練らなくちゃ(笑)
2005/07/24
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今日は、我が家の園芸担当者である妻に連れられて近くのホームセンターに行ってきました。妻の目的は「コレウス」です。以前、さかなおやじが花壇のすみの方にコレウスを寄せ植えしておいたのが成長して、写真のように育ってきました。「コレウスなんて所詮シソよっ!」と当初は鼻にも掛けない妻でしたが、だんだんと成長した来たのを見ると考えを改めたようです。 今朝いきなり「ホームセンター行くわよ。コリウス買って、ハンギングバスケット作るんだから」とぬかしやがっ・・・もとい、おっしゃりました。本当は、家でゴロゴロしていたかったのですが、後々の事を考えるとここはおとなしく同行した方が身のためかと・・・(苦笑) 妻が夢中になってコレウス選んでいる時、暇を持て余したさかなおやじがその辺をプラプラしてると、見つけちゃいました(ニンマリ)。 「表示価格の50%引き」なるポスターを。実は、さかなおやじは処分品が大好きと言う弱点があったのです(笑)。今回は、スイレンやその他のウォーターガーデン用植物の処分販売だったので、なおさらです。もう、眼をぎらつかせながら選んじゃいました。 結局、コビトヒメビシ・ミズオジギソウ・ウォーターマッシュルームの3種類×2株をゲットしました。どれも200円以下と破格の安値!ほくほくして家に帰って来たさかなおやじ夫婦でしたが、鼻歌混じりでハンギングバスケット制作に取り掛かっている妻の横で「うっ、こいつら一体どこに植えればいいんだっ。スペースがぜんぜんないじゃん」と一瞬途方に暮れたさかなおやじなのでした。
2005/07/23
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今日は久々にベタの稚魚の画像をアップします。写真の稚魚達が産まれたのが6月26日で、写真撮影したのが7月20日だから、孵化後24日目の稚魚達と言う事になります。一応、ブログでも紹介したソリッドレッドSTのショーベタのペアから採った子供達なので、みなさん白っぽい体色です。 以前のブログで紹介した様に、さかなおやじの所では一つの水槽に2ペア分の卵を集めちゃいますので、今あるベタ稚魚育成用水槽(36cm水槽×12本)はすべて写真のようにベタ稚魚でワラワラです(笑)。おそらく、一つの水槽あたり300尾以上の稚魚が収容されているはずで、たとえフィルター(スドーのブリーディングフィルターM)を稼動させていたとしても、毎週1/2程度の水換えはサボれません。もっとも、この頃になると稚魚達も丈夫なので塩素中和した水道水でダバダバ水交換しても大丈夫です。 この時期の稚魚達にはまだ孵化したてのブラインシュリンプしか与えていませんが、生後45日位からはブラインシュリンプと併用して自家製ベタ用ハンバーグを使います。これは、ビーフハート・淡水エビの剥き身・ビール酵母などを適量混ぜ合わせてミンチし冷蔵しておくもので、稚魚達に与える直前に、おろし金で凍ったままのハンバーグをすりおろして与えます。 何故、このような事をするかと言えば「長期にわたってブラインのみを与え続けた稚魚は、ベリースライダー(水底を這い回るようにしか泳げない)になりやすい」と言われているからです。ブラインシュリンプには不飽和脂肪酸がほとんど含有されていないため、海水魚などではブラインの長期使用が奇形の発生率を高める事は確認されていますが、淡水魚であるベタではどうなのかはっきりとは判っていません。ただ、どちらにせよ長期間にわたって同じ餌だけを与え続ける事は、栄養の偏りを招く事だけは確かだと思います。 ハンバーグを食べ始めた稚魚の成長は驚くほど早く、生後3ヶ月ほどでオスは隔離飼育を始められます。この時点で、ハンバーグの使用はやめ冷凍アカムシ主体のメニューに切り替えます。そして、生後4~5ヶ月でコンテストレベルのヒレまで育て上げる事が可能です。 のはずなんですが「うーん、今回は成長が遅い!」。原因は判っているのです。仕事から帰ってくるのが結構遅くなったり、土日も出勤したりで稚魚達に十分な餌を与える事が出来ていないのです。本来であれば、朝夜2回与えるはずのブラインも、朝1回だけと言う事が頻繁です。このままだと、ベタ用ハンバーグ与えはじめるのは生後60日位からにずれ込みそうですな。 社長をはじめ、わが社の連中はこのブログ見るようになったんでしょうか?(笑)。もし見てるなら、もう少し私の所に持ち込む仕事の量減らして欲しいものです。本来の部署や担当すべき仕事にはお構いなく、会社で発生したイレギュラーな出来事(つまり、予期せぬトラブルですな)をすべてさかなおやじのところに持ち込むのはやめましょう。 確かに、外見上はトラブルバスターっぽい、タフな感じがするかもしれませんが、これで結構デリケートなんだぞ(笑)「ベタ稚魚の成長遅れてるのはすべて君たちのせいなんだよっ!」少しは反省しろよな。
2005/07/23
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通常のアップは先ほどグラスブラッドフィンで済ませたのですが、今日はもう一つアップします。写真のベタは、以前のブログでも紹介した、さかなおやじ一番のお気に入り「レッドドラゴン」なのですが、こいつはなぜか繁殖に成功しておりません。今までに、相手のメスを2尾ぶち殺しており(苦笑)もう、バンコクから持ち帰ったレッドドラゴンのメスがおりません。他の品種は軒並み大量繁殖に成功しており、温室中ベタチビだらけだというのに、なぜ一番繁殖させたいこいつだけがダメなのか・・・。まぁ、さかなおやじの人生はいつもこうでしたから、結構慣れてるもんね、いいんだもんね・・・ぶつぶつブツブツ・・・ でも、本題はレッドドラゴンではありません。皆さんは、「観賞魚フェア」って御存知でしょうか?新宿のNSビルや恵比寿のガーデンプレイスなどの少々場違いな一等地を使って、観賞魚業界が精一杯背伸びして、爪先立ち状態で行う一大イベントの事です。去年からは、六本木ヒルズに場所を移して、テレビ朝日と日本観賞魚振興会が主催して行っています。今年も、9月の半ばに去年と同じ六本木ヒルズで行うのですが・・・ 先日、観賞魚フェアの実行委員の方々(メーカーや問屋のお偉いさん方)と雑談をしておりまして、ふと「観賞魚フェアって、何か毎回同じような内容で代わり映えしませんね~」と小生意気な発言をしてしまったのです。 だいたい、さかなおやじレベルで、業界のお歴々にタメ口利くのも問題ですが困ったのはその先。「じゃあ、さかなおやじ君には何か良い案でもあるのかね」と長老格の一人が発言すると、比較的私に年代の近いメンバーがいたずらっぽい顔しながら「さかなおやじ君、君ベタ好きなんだってね。以前はかなりブイブイ言わせてたって聞いたよ」と発言しやがった(笑)だいたい、「ブイブイ」って言葉自体、おやじ入ってんだよっ(怒)その後は、「いや、それは昔の話でして・・・」「よく言うよ、最近バンコクでまたごっそりベタ買って来たらしいじゃない」「えっ、なんでそれを御存知なんですか?」「最近君ブログやってるんだろ?わが社の若い者が見つけてね、こんな事やってるのはさかなおやじさんだけだって言ってたよ」「うっ・・・」 とまあ、こんな事で私の所業がバレバレになってしまいました。最近チョツトまずいかなって思ってたので、故意にベタの話題ブログで取り上げない様にしてたのに・・・まあ、悪い事してる訳じゃないからバレてもいいやっ。とまた、安直かつ楽天的な思考でその場をやり過ごそうとしたさかなおやじに、最初に発言した長老から止めの一言。 「じゃあ、今度のフェアでベタコンテストでもやろう!そうだな~企画・実施はさかなおやじ君、君が責任者だっ!それとも、無理なのかい?」「いや、ベタコンテストくらいは成功させるのなんか楽勝ですよ!ただ・・」口は災いの元、結果的にはこの一言が致命傷でした(笑)「じゃあ、決まりね」「ええっ、それはチョット待ってください!普段の仕事で手一杯なんですから~、ねえ社長?今、私がそんな事に首突っ込んだら困りますよね、会社的にも」「別に大丈夫じゃないかな。ここにいる皆さんだって本業以外にフェアの実施に向けて頑張っておられるんだから、わが社としても協力せん訳にはいかんだろう。要は就業時間以降に頑張ってくれれば、私は文句ないよ」ちっ、あんたらのフェアの実施に向けての頑張りって、六本木や赤坂で夜な夜な飲み歩く事じゃんっ! とまあ、こんな調子でどうやらヤバイ状況に追い込まれつつあるさかなおやじなのでした。「うーん、どうしよう。ひとまず明日は、有給だっ」という事で、夕方出先から会社に「ああっ、さかなおやじだけど明日有給取るからさっ、処理の方よろしくな」「えっ、でも申請書類出てませんよ」「やかましい、俺が有給って決めたら有給なのっ」と一方的に押しまくり、明日は久々に平日休暇です(笑)。 「ひとまずは、のんびりすごして今後どうこの苦境から脱出するか考えよう。それに、爺さん連中も今日言った事、週明けには忘れているかもしれないし・・・」相変わらず、楽天的なさかなおやじなのでした。この件に関しては、今後どうなるか乞う御期待っ!!
2005/07/22
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今日のアップはグラスブラッドフィン(Prionobrama filigera)です。アマゾン河流域に生息する、体長4cm程度のテトラの仲間です。外見上は、尾ビレが透明感のある赤に染まる以外は、ほとんど透明といった感じの魚で、決して派手な魚ではないのですが水草の緑と良くマッチするカラーリングのせいでしょうか、ショップでは準レギュラークラスの扱いを受ける人気者です。 性質は温和で、飼育も容易です。大抵は水槽の中~上層付近を徘徊しています。ほとんどのテトラ(カラシン)同様、人工餌も大好きなので飼育に際して困るような事はほとんどありません。 準レギュラークラスだけあって、東南アジアでの養殖も盛んで、最近販売されている魚は、ほぼ100%養殖ものでしょう。当然、繁殖も容易でペアをウィローモスなどの茂みを作った産卵水槽に導入すれば、簡単に産卵してくれます。ちなみに、オスメスの区別は尻ビレの先端部分が白く長く伸長して、カギ状に湾曲していればオスです。体色はオスメスともにほとんど変わりありません。 ところで、グラスブラッドフィンの販売水槽を覗くと、普段は限りなく透明な体が真っ白になっている事があります。これは、改良品種や突然変異などではなく、体長の異常から生じるものです。原因はよく判っていないのですが、なぜか夏場の高水温時にだけ見られる症状のような気がします。従って、さかなおやじは「体の肉が生きながらにして煮えてしまった状態」と呼んでおります。 もっとも、科学的根拠はまったくと言ってよいほどありませんのであしからず・・・。ただ、水温を適温付近まで下げてやると、体の透明感が元に戻る事からあながち出鱈目とも言えないかもしれません。「ヒラメみたいな白身の魚も火を通せば真っ白になるじゃないですか」って、これが魚類学専攻した人間の発言だろうか・・・我ながら情けない。 同様の症状は、グローライトテトラにも良く見られます。いずれにせよ、決して魚の調子が良い訳ではない事が確かなので、ショップで「生煮え」のグラスブラッドフィンを購入してはなりません。また、すでに飼育している個体が白く濁ってきたら、可及的速やかに水温を下げてやらないと、死に至る事も珍しくありません。と言っても、急激に水温を低下させる事も魚にとっては大ダメージですから、その辺は程々にお願いいたします(笑)
2005/07/22
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今日も懲りずにアカヒレ情報です(笑)。今日のアップは、ベトナムアカヒレ(Tanichthys micagemmae)です。ずいぶん長い間、1属1種とされていたアカヒレ属のニューフェイスで、2001年に新種として記載されました。安直なネーミングからお判りのように、ベトナムに生息しています。体長は2cm強と、アカヒレよりも一回り小さく、数ある熱帯魚の中でも小型の部類に属すると思います。 外見は普通のアカヒレに良く似ていますが、体側にはくっきりとしたブラックラインが走っているので、一度見分け方を憶えてしまえばその後は迷う事は無いでしょう。ちなみに、下の写真が普通のアカヒレです。 飼育に関しては、さかなおやじも入手後あまり日がたっていないのではっきりとは言えませんが、やはりアカヒレ同様丈夫で飼い易いようです。餌も、人工餌を良く食べてくれますので、口に入るサイズであれば餌には特に気を使う必要はなさそうです。ただ、水温に関しては中国原産のアカヒレよりは南方に生息するので、アカヒレのように水温10℃でOK!とまでは行かないと思われます。 わが国に初めて輸入されてきた時は、アカヒレが20匹買える位の高値でしたが、最近ではずいぶん価格も落ち着いてきたようです。ちなみに、さかなおやじは1尾200円で購入しました。ベトナムアカヒレはそれなりに綺麗で可愛い魚ですが、アカヒレを凌駕するほどではなく、また適水温域がアカヒレよりも狭い事などから、今後アクアホビー界に定着できるかどうかは微妙ですな。 そのあたりを考えると、ベトナムアカヒレ入手できるのは今が最後かもしれませんよ(笑)。人と同じものを飼育するのでは今ひとつ満足できないそこのあなた!ベトナムアカヒレならば、アカヒレマニア(そんなの存在するのか?)の間で、チョットだけ鼻高々~。さあ、今度の土日は財布握り締めてショップめぐりだっ(笑)
2005/07/21
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今日のアップはインペリアルテトラ(Inpaichthys kerri)です。最近では、種小名から「ケリー」と呼ばれる事の方が多いかもしれません。ブラジルのマットグロッソに生息する体長3cm程の小型カラシンです。 丈夫で飼育が容易なのは他の小型カラシン同様ですが、飼育水の亜硝酸濃度が高いとすぐにエロモナス症になると言う弱い側面も持っています。餌は何でも良く食べますし、性質も温和で他の魚との協調性も申し分ありません。 ところで、どうしてこの魚がインペリアルテトラと呼ばれるか皆さんは御存知でしょうか?実は、この魚をはじめてわが国に持ち込んだのが現在の天皇・皇后両陛下(当時は皇太子殿下・妃殿下)だったからなのです。30年ほど前にブラジルで行われた「移民記念式典」にご出席なされた両殿下(当時)に対するブラジル政府の贈り物の一つがこの魚だったという訳です。 当時は、まだ新種として記載された直後だったこともあり、アクアホビー界には存在すら知られたいなかったこの魚を日本に持ち帰り、御所内の研究施設で繁殖を試み成功した子孫たちを、民間に分けて下さったと言う訳です。そんな事からインペリアル(皇室)テトラの名前がついたのでした。 そんな恐れ多くも気高い?テトラなのですが、さかなおやじとしてはできれば撮影を避けたかった魚の一つなのです。理由は「実物の美しさを写真で表現できない」魚の代表種だからです。 この魚の体は、斜め前方から光が当たった時に美しい藤色に輝くのです。ですから、朝日が差し込む窓辺などでこの魚を観賞すると(逆光ではダメですぞ)、ため息が出るほど美しいのです。しかし、デジカメ撮影の時に私は真上からライティングするため、魚が思うように光りません。それが事前に判っていた為に、出来ればパスしたかったのです。同様の魚はパールダニオ、ミクロラスボラ・ブルーネオンなどがいます。 ここで本日の格言を・・・「ケリーを見るなら、朝日の差し込む窓辺でどうぞ!」失礼いたしました(笑)でも、ショップ(当然真上からのライティング)でしかインペリアルテトラを見たことがない方は、ぜひとも上記のようなベストの環境で一度ご覧になってください。この魚に対する認識が一変する事請け合いです。
2005/07/20
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今日のアップはクラウンキリー(Pseudoepiplatys annulatus)です。クラウンキリーは西アフリカのシエラレオーネ周辺に分布する体長3cm前後の小型の卵生メダカですが、写真を見ていただければお判りのように、非常に美しくこれぞ「小型美魚の王道」とでも言えそうな魚です。ちなみに、クラウンとは王冠(Crown)の方ではなく道化師(Clown)の意味で、おそらくは体の黒白の縞模様や、ヒレの鮮やかな模様を道化師に見立てたのでしょう。 以前は結構レアな魚でしたが、最近では養殖も盛んで比較的手に入れやすい価格に落ち着いてきているのは喜ばしい事です。水質の悪化には敏感ですが、それ以外は意外と飼育しやすい魚で、餌も口に入るサイズならば人工餌も食べてくれます。また、イトミミズを長期間にわたって与え続けると、体色もぼやけ肥満した個体になってしまうので、イトミミズは与えない方が無難でしょう。性格は温和でサイズも小さいため、同居させる魚の選択には十分配慮してください。 この魚の魅力を最大限に引き出したいのであれば、水草を繁茂させた小型水槽にクラウンキリーだけ、もしくは底モノとしてオトシンやビーシュリンプと同居させて飼育するのが良いと思います。また、単独で飼育しても十分その美しさを堪能できる魚だと思います。 上の写真はクラウンキリーのオスです。オスは尾鰭がスペード状になっていて(写真では、ちょうど折れ曲がっていてスペードの先端部分が見えない)、しかも各ヒレには鮮やかな色彩があります。下の写真はメスの個体ですが、写真を見ていただければお判りのように、尾ビレや他のヒレが透明なのでオスメスは容易に判別できるはずです。ただ、若魚の内はオスも各ヒレが無色なので、ペアが欲しい時は十分に観察してください。なぜか、ショップで販売されている時はオスの比率が多いような気がします。別に、生産者が他でブリーディングされるのを防ぐためメスの放出をガードしているとは思えないので、単なる性比の偏りだと思われます。 1ペア以上のクラウンキリーを水草の繁茂した水槽で単独飼育していれば、繁殖も十分可能です。産卵はメダカに近いものがあって、水草の茂みなどにペアで卵を産み付けて行きます。産卵された卵は、水温にもよりますが10日から1週間くらいで孵化します。この魚、産卵までは簡単なのですがなにぶんサイズがサイズなため、稚魚の育成には苦労します。稚魚に与える最初の餌として孵化したてのブラインなんてとんでもないと言った大きさなのです。イメージとしては、人間の赤ん坊の目の前に仔ブタの丸焼きを丸々1頭ドーンと放り投げたようなものでしょうか(笑) しかし、この時期ならではの簡単な繁殖方法があるのです。それは、家の屋外で直射日光の当たらない(水温の上昇しない)場所に小型水槽やチョット大き目のバケツを設置し、その中でクラウンキリーのペアを飼育するのです。水面には稚魚の隠れ家として、ホテイアオイやボタンウキクサを浮かべておきます。1ペアか2ペアであれば、水もほとんど汚さないのでフィルターやエアレーションもなくても大丈夫です。水換えもシーズン中必要ないはずです。餌も成魚、稚魚ともに水槽内に自然発生したプランクトンやボウフラを「食べるので、いちいちあげなくても大丈夫!こんな状況で、秋風が吹き始めた頃設置した水槽の中をよ~く調べると・・・。結構稚魚がいるもんです。それでも、うまく行けば10~20尾くらいの稚魚は得る事が出来ます。 さかなおやじの所では、毎年この方式で夏から秋までに稚魚を得て、その稚魚を来年の夏の種親として・・・。と言うやり方で、ここ3年ほどクラウンキリーを維持しています。ほ~ら、この記事を読んでいるそこのあなたっ!今から屋外に水槽かバケツセットすれば、今年の冬頃には室内にセットされた美しい水草レイアウト水槽の中で道化師達の華麗なショーを存分に楽しむ事が出来ますゾ!
2005/07/19
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今日のアップは最近巷でチョットだけ噂の「光メダカ」です。昨日我が家に遊びに来た大学院時代の友人のお土産です。途中で学究生活からリタイアしてしまった根性なしのさかなおやじと違い、彼は今でも遺伝生物学の最前線で頑張っています。今回のお土産のメダカ達は彼の研究材料でもあります。 光メダカの最大の特徴は、背中にキラキラと輝く金属光沢があることでしょう。また、背ビレが他のメダカのカラーバリエーションと異なり幅広いことも特徴の一つです。また、尾ビレはひし形をしている個体が多いようです。光メダカは、なぜか理由は判りませんが本来背中側である部分に腹側の一部が出現してしまった突然変異です。背中のキラキラした部分は、腹部の内臓を覆っている銀色(虹色素)が背中に移ったものですし、幅広い背ビレは、本来は尻ビレ起源のものだそうです。これって何かに似ていませんか?そうです、ショーベタのダブルテールとまったく同じ突然変異なのです。 光メダカは、メダカの様々なカラーバリエーションすべてに出現すると思われます。ちなみに、写真の個体は白メダカの光バージョンと言う事です。どのカラーでも光物の観賞価値はかなり高いと思いますが、あまりにも奇形が眼につくのがチョット気になります。ショーベタのダブルテールも同様ですが、ショップなどの販売水槽を見ると歪んだ体形の個体が過半数を占めているような気がします。もっとも、光メダカ自体が一種の奇形なのですから考え方の問題かもしれませんが、見る者が辛くなる様な歪な魚を平然と販売する方の神経が理解できません。 メダカの品種改良を進めてより観賞価値を高めるのは素晴しい事だと思いますが、一方で光メダカやバルーンメダカなど本来のメダカの体形とは程遠い品種がどんどん作出されていくのを見ていると「メダカよお前はどこに行くんだい?」と心配になってしまうさかなおやじなのでした。
2005/07/18
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今日のアップはゴールデンアカヒレです。「日本アカヒレ擁護協会シリーズ」の第3弾という訳です。生き物の皮膚には色素胞と呼ばれる細胞が散在し、その中にある色素によって黒色素胞・黄色素胞・赤色素胞・白色素胞・虹色素胞の5つに分類されます。生物の体色は、これら5つの色素胞の配分によって決まっているわけです。例えて言えば、パレットの上にこれら5色の絵の具を混ぜ合わせて色々なカラーを作り出すようなものです。もっとも、実際にはすべての色素胞が一つの層に存在する訳ではなく、何層かに分かれていますのでイメージとしては絵の具を混ぜ合わせると言うよりは、何枚かの半透明のセロファンを重ねて色を作り出していると言う方が正しいかもしれません。 ゴールデンアカヒレはそのうち黒色素胞の中にある黒色素(メラニン)が欠乏している(もしくは少ない)突然変異を固定して作出した改良品種です。従って、アカヒレ本来の体色から黒いカラーを取り除いたオレンジや赤色が目立つ体色になっています。ゴールデンタイプは魚類の改良品種では決して珍しいものではなく、ヒメダカなども同様の原理です。 この体色の原理を利用すれば、あらゆるカラーバリエーションを作出出来そうな気がしますが、実際にはそれほど話は簡単ではないようです。例えば、エンゼルフィッシュやメダカには元々、赤色素胞が存在しないためどの様に改良しても本当の意味でのレッドエンゼルや真っ赤なメダカは作り出す事が出来ないとされています。アカヒレのカラーバリエーションとして今後作り出される可能性があるのは、アルビノ・ホワイト・ブルー(うっすらと青い程度)でしょうか? ゴールデンアカヒレと言っても、体色以外はノーマルタイプと同じであるため、飼育や繁殖に関してはまったく同様です。また、ゴールデンとノーマルタイプの掛け合わせもまったく問題なくできます。ただ、この掛けあわせで生まれてくる子供たちは汚れた感じのゴールデンと言った感じになってしまうので、できればゴールデン同士で子供を採る事をお奨めします。 ゴールデンアカヒレをノーマルタイプより美しいと見るか否かは人それぞれだと思いますが、ショップで見かけるゴールデンはまだ幼魚である事が多いので、本来の体色がここまで鮮やかだと御存じない方も多いのではないでしょうか。色素欠乏だの何だの、難しい話はさておきゴールデンアカヒレとノーマルタイプを水草レイアウト水槽に混泳させると、結構華やかな雰囲気を演出する事が出来ますよ。
2005/07/17
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このところ、さかなおやじの家の花壇(ここは妻の担当です)で妙な花が咲いています。写真だけ見るとブラックベリーのようにも見えますが、どうもスカビオサらしいのです。スカビオサは別名西洋マツムシソウとも呼ばれる比較的ポピュラーな園芸植物だと思うのですが、それにしても黒とも紫ともつかないこの色は・・・。ちなみに下の写真が開花後の様子です。 妻がさっき「あまり変わった(ここに妙にアクセントつけていました)花を植えないでくださいね。庭全体のイメージが崩れちゃいますから」とのたまっておりました。くそ~何抜かす「こんな花植えたの俺じゃねぇ~っ。それに、庭のイメージってそんなもの元々ないじゃん」と反撃したところ、ぴしゃりと一言「だって、この花あなた大好きでしょ?」。うっ、確かに決して嫌いではないかもしれない(苦笑)。 それにしても、私はこの植物を植えた覚えがないのだが・・・??一体誰がここに植えたのだろう??この花の傍でしばし考え込んでいると、小学生の娘が脇を通りかかり「ああ、そう言えば去年パパがそこにばら撒いてたミックスの種から出てきたんじゃないの」と言ってくれた。そうでしたぁ~。去年の秋頃もう季節外れで見切り品になっていた、イギリスの種苗会社の「ナチュラルガーデンフラワーシードMix」とか言う種を3袋も買い込んできて、このあたりにばら撒いたのでした。なんでも、百種以上の花の種がミックスされていると言う事で無性にワクワクしてしまって衝動買いしたのです。確か、100円だったと思います・・・。これって結構楽しいかも。よ~し、今年も妻に内緒で庭中この手の種ばら撒いちゃおっと(笑)
2005/07/16
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今日のアップは最近ずっと捜し求めていた「正真正銘のグラスエンゼル(Gymnochanda filamentosa)」です。以前、インディアングラスフィッシュの紹介の時にも書きましたが、エンゼルと言う呼び名ですがエンゼルフィッシュの仲間ではなく、カラーラージ(蛍光色に染められた魚)の仲間で、インドネシアの水田地帯に生息しています。体長は4cm前後と小型で、体色は限りなく透明です。もちろん骨格も透けて見えます。ただ、ラージグラスなどと違い、体には細いブラックバンドが走っています。また、この魚の最大の特徴はなんと言っても、糸状に長く伸びた背ビレと尻ビレでしょう。写真ではチョットその長く伸びたヒレが判り難いかもしれません(苦笑)また、調子の良い個体では口先が赤く染まり、ちょうど口紅をしているようにも見えます。 いつもなら、ここからグラスエンゼルの飼育方法に関して書いていくはずなのですが・・・。実はこの魚すごく飼育が難しくて中々長生きしてくれません。これはさかなおやじのところだけでなく、たくさんのマニアも同様な事を述べています。でも、自然界では水田の脇の小川などにごく普通に生息してるんです。それがなぜ、水槽飼育になると飼育難魚になってしまうのかまったく理解できません。数年前、アクアリスト仲間で酒を飲んでいる時たまたま「グラスエンゼルの飼育は結構難しい」と言う話になった事があります。その時は、一人の「あいつには(グラスエンゼルの事)根性ねぇんだよっ」の一言で、なぜか皆一様に納得していました(苦笑)。根性ないってあんた・・・。 現時点でわかっているのは、この魚が人工餌を好まない事くらいでしょうか。あと、今までの数々の失敗例から推測するに水質の悪化に極端に弱いような気がします。今回はそのあたりに注意しながら「ちっと気合入れて」グラスエンゼル飼育にチャレンジです。 本当は、もう少し落ち着いて綺麗な体色が出始めた時点でブログに乗せようと思っていたのですが、その前に死亡なんて可能性を考え始めたら・・・・いかんっ!闘う前からすでに敗北を意識してしまっているではないか!ガッツだ、さかなおやじっ!
2005/07/16
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今日のアップはネオンドワーフレインボー(Melanotaenia praecox)です。パプアニューギニアのイリアンジャヤに生息する、体長4cm足らずの小型のレインボーで、わが国に紹介されたのは比較的最近になっての事です。サイズ的に60cm水槽ではやや窮屈な感じのサイズの魚が多いメラノタエニア属のレインボーの中では小型で、しかも色彩的にも申し分のないネオンドワーフが瞬く間に普及したのは当然と言えば当然の事でしょう。 写真の個体はまだ若魚なので、まだ色彩的には完成とは言いがたいのですが、成熟したオスはチョット人工的な感じさえするほどの鮮やかなライトブルーに輝きます。また、オスの各ヒレはオレンジ色に縁取られ、これがより一層体色を際立たせています。下の写真はメスの個体ですが、メスはオスほど体色が鮮やかでない事ももちろんですが、各ヒレがオレンジ色に縁取られない事からオスメスは簡単に区別する事が出来ます。 メラノタエニア属のレインボーフィッシュ全般に言えることですが、非常に丈夫で飼育は簡単です。飼育水は塩素中和した水道水で何の問題もありませんし、人工エサもよく食べてくれます。また、水草を齧ったりする事もないので、水草レイアウト水槽にも最適です。 ところで表題の事なんですが、ネオンドワーフに限らずメラノタエニア属のレインボーフィッシュの額と言うか、正面から見た時の口先から背中にかけての細い部分が本当に点滅するんです。いや、光る訳ではないので点滅と言うのは正確な表現ではないか・・・。ともかく、この部分がめまぐるしく明暗を繰り返すのです。こればかりは、写真では撮り様がないので実際に見てもらうしかないのですが、初めてこれを見た人は一様に驚きを隠せません。特に、オス同士がテリトリー争いをしている時に顕著な現象なので、興奮状態の時に特有なのかもしれません。もっとも、額の色がピコピコめまぐるしく変わったからといって、ライバルにどんな影響を及ぼすと言うのでしょうね?まさか、ウルトラマンのカラータイマーじゃあるまいし・・・
2005/07/15
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今日のアップは昨日に引き続き、涼を呼ぶ魚の第2弾としてブルーアイラスボラ(Rasbora dorsiocellata)を紹介しましょう。その名の通り、眼の縁が涼しげなスカイブルーに輝く美麗種です。本当はさかなおやじ的には「涼しげ」という事に於いてはこの魚がNo1だと思っているのですが、デジカメで撮ると眼のスカイブルーの輝きがどうしても表現できません。 実はラスボラ・ドーシオセレイタ(Rasbora dorsiocellata)という魚には2つのタイプがあるのです。一つが今回紹介するブルーアイラスボラ(R.d.macrophthalma)でもう一方がアイスポットラスボラ(R.d.dorsiocellata)です。この2亜種(別種ではないけれど確実に区別できる)はサイズこそアイスポットの方が一回り大きいものの、外見はそっくりです。 しかし、我々アクアリストにとって非常に重大な違いがあるのです。それは「ブルーアイの眼は美しいスカイブルーに輝くがアイスポットの方の眼は輝きが無い」と言う事です。従って、夏の暑い最中に涼を求めてブルーアイを入手しようとしてアイスポットを購入してしまったら・・・。これはもう、はっきり言って真夏に自動販売機で冷えたコーヒー買おうとして、間違えてホットを押してしまったぐらいのショックはあります(笑)。アイスポットを間違えて購入しない一番確実な方法は「眼がブルーに輝いていない個体は購入しない!」これに尽きます。 ブルーアイラスボラはマレー半島を中心に生息する小型のラスボラで、成長しても体長3cmにも満たない超小型種です。他のラスボラ同様に温和で協調性が良いためコミュニティタンクでの飼育も問題ありません。ただ、やはりこの魚の魅力を最大限に引き出そうと言うのであれば、この魚だけを多数群泳させるに限ります。よく、雑誌のレイアウトなどでテネルスやヘアーグラスなどの前景水草をびっしりと植え込んだ中をカージナルあたりに泳がせると言うのを見かけますが、さかなおやじから見ると、これは明らかなミスキャストですな。そのような爽やかな初夏の草原のようなレイアウトであればこそ、日本の渓流魚にも相通じるもののあるブルーアイの出番でしょう。 ブルーアイラスボラは丈夫で飼育しやすいため、飼育に際して注意すべき点は余りありません。エサも人工エサで問題ありません。ただ、水質が悪化するとエロモナス症(体が膨れてきたり、鱗が松かさ状になる病気)に羅病しやすい傾向があります。 飼育が容易で、非常に清涼感のある美しさを持つブルーアイはさかなおやじとしても自信を持って皆様にお奨めできる数少ない魚です。一度、だまされたと思ってブルーアイだけで(エビやローチなどの底モノはOK)水槽セットしてみてはいかが?万が一、だまされたと思ってもそこはお互い大人なんですから自己責任という事で・・・(笑)。でも、ほとんどの方に「今回だけはさかなおやじを信じて良かった!!」といっていただけると言う確信を持っております。・・・と、いつになく強気なさかなおやじであった。 そうそう、それともう一つ「ブルーアイの眼の輝きは、やや前方からライティングした際に一番美しく見える様なので、蛍光灯は水槽の上部前面に設置するようにした方がベターかと思われます。
2005/07/14
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今日のアップはセレベスレインボー(Telmatherina ladigesi)です。スラウェシ島に生息するこのレインボーは、透明感のある体に明るいメタリックブルーのラインが走り、各鰭は黄色く染まる、とても清涼感のある魚です。これから始まる日本の暑く厳しい夏に涼を呼ぶ魚としてさかなおやじお奨めです。ただ、残念ながらさかなおやじの撮影技術ではセレベスレインボー本来の魅力を十分に引き出せているとは言いがたいのがとても悔しい事です。 他のレインボー同様丈夫で飼育しやすいのですが、酸性に傾いた水質は嫌うようです。飼育水は早めの水換えで中性付近に保つか、ややPHをあげる効果のある底砂を使用すると良いでしょう。性質は温和で、他の魚との協調性も良いので混泳水槽にも最適です。エサは人工エサを好んで食べるので、生き餌を与える必要はありません。それと、蛍光管には緑を綺麗に見せるものを使用する事をお奨めします。ニッソーで言えばPG-3やPG-5あたりがこれに該当します。反対にPG-2のような赤系の色彩を鮮やかに見せる蛍光管ではこの魚本来の美しさを楽しむ事は出来ません。また、熱帯魚専用蛍光灯は高価だという方はパルックあたりでも十分綺麗に見えます。 セレベスレインボーは上手に飼育管理がされていれば、容易に繁殖させる事が出来ます。下の写真の上がオス、下がメスです。写真で見てすぐに判る様に、オスのほうが色彩鮮やかです。また、メスの各鰭は黒く縁取られていないのでその点でも容易にオスメスの区別は付きます。 ペアをウィローモスなどの茂みを作った産卵水槽に入れておくと、ペアで水草の茂みの周りを泳ぎ回り産卵します。オスはこの時、ニューギニアレインボー同様に普段はたたんでいて存在が定かではない第一背ビレをピンと立ててメスの周りを誇示するように泳ぎ回ります。その後、メスは水草の茂みに透明な卵をばら撒くように産み付けます。卵は透明で、メダカの卵同様強い粘着力で水草に付着しています。その後の育成は、水温以外はメダカとあまり変わりません。 価格的には1尾数百円(500円以下)である事が多く、60cm水槽に水草を綺麗にレイアウトした中で複数泳がせると、本当に涼しげで美しい眺めとなります。この夏、なんとか家族の了承を取り付けてもう一本水槽を増設したいと考えているそこのあなた!まずは、家族の受けの良いセレベスレインボーの群泳水槽をリビングあたりに設置して家族のポイントアップを狙っては?
2005/07/12
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今日のアップはゴールデンテトラです。一般にゴールデンテトラと呼ばれているカラシンの仲間には数種類が混在しています。写真の魚はヘミグラムス・アームストロンギィ(Hemigrammus armstrongi)とされています。このゴールデンの特徴は体側部にメタリックブルーのラインが走る事と、尾鰭の付け根に黒いひし形の模様があることです。体色はゴールデンと言うよりはシルバーに近いでしょう。また、ヘムグラムス・ロドウェイ(Hemigrammus rodwayi)の方は、体色がほんとうに金箔を貼り付けたように金ピカなのと、尾びれの上下がやや赤く染まる事が特徴です。 ところで、皆さんはなぜゴールデンテトラが光るのか御存知でしょうか?じつはこの金属光沢の体色はこれらの魚本来の物ではなく、体表に寄生したバクテリアが光に反射して起こる現象だとされています。時々、このバクテリアの事を発光バクテリアとしている書籍などを見かけますが、本来発光とは暗闇で自分の力で光る(ホタルな)物を呼ぶので、光の反射で光る場合は発光とは言いません。あしからず・・・。 ゴールデンの体色がバクテリアの寄生によるものだだけに、ゴールデンテトラを長期間飼育しているとだんだん色があせてきて、その魚本来の地味な体色に戻ってしまいます。どちらかと言えば、アームストロンギィ種の方が色褪せは少ないようです。その分ロドウェイ種はゴールドの輝きがゴージャスなため、一時的な輝きか長持ちか選択に悩むところです。 さて、ゴールデンの発色がバクテリアの寄生によるものなのは判明しているのですが、いったいいつの時点でバクテリアが魚に寄生するかはよく判っていません。卵の時なのか、幼魚期かそれとも成魚になってからか・・・。さかなおやじは以前、どうしても金色のブラックファントムテトラを作りたくて、ゴールデンテトラを大量に飼育した水槽の水を使ってブラックファントムを繁殖させた事がありますが、残念ながらというか予想通り、1尾もゴールデンブラックファントムは出てきませんでした(苦笑)。それどころか、ゴールデンテトラ同士(さかなおやじの場合はロドウェイ種)の繁殖を水槽内で行っても子供たちには1尾もゴールデンタイプは出現しません。魚自体はポピュラーな種類ですが、実はまだまだミステリアスな部分をたぶんに持ち合わせています。 ゴールデンの発色をさせるバクテリアはその他の魚にも寄生するようで、ペンシルフィッシュ・ペレズテトラ・テトラオーロ・カージナルテトラなどたくさんの種類でゴールデンタイプが見つかっています。マニアの中には各魚のゴールデンタイプだけをコレクションする人もいるほどです。ただ、前述の2種以外のゴールデンタイプは全身ベカベカと言うほどには光り輝かず、体の所々がという程度に終わっているのも謎の一つと言えるでしょう。
2005/07/11
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今日のアップは、ナノストマス・ベックフォルディ(Nannostomus beckfordi)です。この魚はペンシルフィッシュの仲間の中では一番丈夫で飼育・繁殖がしやすいのでショップでも安価で養殖魚が販売されています。この魚も昨日のブログで紹介したニューギニアレインボー同様、売られている時はベージュの体にブラックラインが走るだけの地味に見える事がほとんどですが「この魚、飼い込むと結構凄いんです・・・」。特にオスはブラックラインの上下が深赤色に染まり非常に綺麗です。 南米に生息するこの魚は、成長しても体長4cmに満たない小型魚で、非常に丈夫なため飼育に失敗する事は余りありません。水質にもうるさくないので、他の小型魚と同居させて楽しむのには最適でしょう。エサも何でも良く食べてくれますが、口のサイズを考えればあまり大きなエサは不向きです。一番上の写真では、2尾のオスが、体を互いにぶつけるようにしてなわばり争いをしていますが、どちらかが傷つく様な激しいものではなく「ガキの口喧嘩」レベルなので心配はいりません。上の写真は、成魚のオスです。オスはこの様にブラックラインの上下や各ヒレが赤く染まる大変美しい魚です。下の写真はメスです。メスはオスとは違って、体色にほとんど赤い部分は見られません。そして、産卵間際になると腹部が卵でかなり大きく膨らむので、オスメスの区別は容易です。 上記写真の様に性別のはっきりしたペアをウィローモスなどの茂った小型水槽で飼育していれば、こちらもアカヒレ同様に嫌でもバンバン卵産んでいきます(笑)ただ、アカヒレに較べると親魚は卵や稚魚を食べる傾向にあるので、稚魚や卵は見つけ次第隔離した方が無難です。この魚は、なぜか繁殖が容易なのですが、他のペンシルフィッシュ達はそれほど簡単ではありません。特に、トリファペンシル(スリーラインペンシル)に至っては、さかなおやじも再三のチャレンジにもかかわらず、ブリーディングは全敗です(苦笑)。飼育自体はどの種類も簡単なんですけどね~。
2005/07/10
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今日、庭の手入れをしていたら、視野の中を何かが動きました。あれっ、動いたあたりを注視しても何もいません。でも、また、作業をしていたら何かがチラチラ動きます。虫嫌いのさかなおやじとしては結構、気にしながら作業を続けていました。そして、伸びきってしまったディルの茎を切り取ろうとしたその時です。「うわぁっ、ナナフシが出た~」。ディルの茎には大きなナナフシがつかまっていました。 もっとも、さかなおやじが苦手なのはゴキブリとかゲジゲジ(厳密には昆虫じゃないですが)とか、動きのすばやい奴です。あと、ススメガみたいに胴体の太い奴・・・。そんな基準から考えればナナフシは十分許せる範囲です。しばらく観察したあと、釈放してやりました。 物の本によれば、ナナフシにはオスがほとんど見当たらないとの事です。では、どうやって繁殖するのか。メスは数少ないオスを探してノロノロとあたりを彷徨うのでしょうか?い~え!なんとナナフシはメスだけでドカドカ卵を産んじゃうそうです。いわゆる単為生殖ですな。オスなんて要らないって事でしょうか?ちなみに我が家も、給料だけキチンと稼いでくればあとはおやじは不要と言う状況になりつつあります(涙)しかも、葉の裏側とかに産み付けるんじゃなくて、地面にバラバラと撒き散らしてしまうそうです。姿の変な虫は、繁殖方法もやっぱり変ですね。
2005/07/09
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今日のアップはニューギニアレインボー(Iriatherina werneri)です。原産地はニューギニア南部とそれに近接するオーストラリアに生息しています。この魚、日本に初めて輸入されてきたのは今から約30年前程です。当時紅顔の(いまや厚顔ですが・・・)小学生だったさかなおやじは、フィッシュマガジンでその情報をつかみ、山手線に乗って五反田駅まで行きました。当時、結構有名だった「五反田熱帯魚」まで。価格はウン万円で、小学生ごときが手を出せるレベルではなくあえなく撃沈。今となっては良い思い出ですね。そう言えば、ピグミーグーラミーが初入荷した時もこの店行ったっけ。当時ピグミーGは1尾なんと5000円!!今は、安ければ100円ですから、時代も変わったものです・・・。 昔話はさておき、このニューギニアレインボーはそのうちインドネシアで養殖されるようになり、それとともに価格もどんどん安くなっています。今では結構どこのショップでも扱っている定番商品になっているようでワンコイン(つまり500円硬貨)でおつりが来るでしょう。それはそれでよい事ですな。でも、ショップで見かけると大抵ヒレをすぼめているんですよね。だから、ほとんどの人はニューギニアレインボーって背ビレの後半部分(正確には第二背ビレ)と尻ビレが糸状に伸びてる魚位の認識しかないようです。しか~し!この魚の最大のポイントは第一背ビレでしょう。普段はたたんでいるのであるのか無いのか判りませんが、一度興奮してヒレを広げると、「まぁ見事!」ってなもんです。しかも、通常は魚が興奮してヒレを広げる(フィンスプレッディング)場合、ぱぁっと開いたまま、ライバルのオスに見せ付けるものなんですが、なぜかニューギニアレインボーの場合、高速でパタパタとヒレを開いたり閉じたりします。まるで川面をヒラヒラ飛び回るハグロトンボの様です。 どうもわが国では「レインボ=汽水魚」といった間違えた認識が蔓延っているようですが、レインボーに汽水は必要ありません。塩素中和した水道水でまったく問題なしです。しかも、このニューギニアレインボーときたら、原産地の水質も弱酸性の軟水なんですから。したがって、わが国の水道水であれば安心して飼育を楽しむ事が出来ます。エサは人工餌でも喜んで食べてくれますし、非常に温和で他の魚に危害を加えるようなことはありません。今度ショップで見掛けたら、チョットは気にしてあげてください。もし、我が家にでも連れ帰ってあげれば、犬が尻尾を振るみたいに各ヒレをパタパタさせてくれますよ(笑)
2005/07/09
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今日は昨日に引き続きアカヒレで頑張ります。写真の方も、昨日の写真はなんだか実物の色と違うような気がしたので再度撮り直してみました。こちらの方がより実物に近い色合いかと・・・。 コッピーことアカヒレは昨日も書いたように「コップで飼えるのではなく、コップでも中々死なない」だけなのです。やはり、小さくともかまわないので水槽で飼育してあげてください。体長3cm前後の小さな魚なので、15cm角のキューブ水槽でも4~5尾位まで十分に飼育できます。中国にも分布している魚なので、熱帯魚と違い高い水温は必要ありません。ただ、高水温に弱い訳ではないのでわが国の春~秋までは水温に気を使う事無く飼育できます。冬場も、10度前後をキープできるような室内ならば問題なく飼育できますが、やはり屋外はチョット厳しいかも・・・。 保温器具は必要ありませんが、やはりフィルターはきちんとつけてあげたいものです。15cmキューブ水槽やプラケースレベルであれば、水作エイトミニあたりで十分事足りるでしょう。ただ、アカヒレは簡単に繁殖まで楽しめるので、その点を考慮するならば孵化した稚魚を吸い込まないようなスポンジフィルター(スドーのブリーディングフィルターがお勧め)の方が後々便利です。 水質に関してはあまりうるさくないので、塩素中和した水道水でまったく問題ありません。極端な話、塩素中和しなくても水温さえ合わせてあれば水道の水をそのまま入れても大丈夫なほどです。餌は何でも良く食べますが、普通はテトラミンやめだか用の餌あたりが適しているでしょう。 底砂はもちろん敷いたほうが観賞面から言っても良いのですが、この魚は卵をばら撒くようにして産むため、水底に砂利を敷かないベアタンクの方が卵の管理が楽です。水底に砂利を敷かないのであれば、水草にはウィローモスなどの砂利に植え込む必要のない種類をチョイスします。また、水面にアマゾンフロッグビットあたりを浮かべておけば、孵化した稚魚たちの隠れ家となります。これからのシーズンであれば、窓際や屋外で姫スイレンやコウホネあたりを植えてビオトープにチャレンジするのも楽しいでしょう。 上の写真はアカヒレのオスです。メスに較べて体色が濃く、また口先が赤く染まっているのがわかるでしょうか。下の写真はメスです。こちらは体色がやや淡く、腹部が卵でふっくらとしています。 上記のような設備で、ペアを飼育していればアカヒレは嫌でも(笑)殖えてしまいます。親魚たちは水草の茂みなどに潜り込んで卵をばら撒くようにして産みつけます。親魚たちはあまり積極的に卵や稚魚を食べないので、水槽内に水草など稚魚の隠れ家が十分にあるならば、そのまま放置しても大丈夫です。稚魚達は、メダカと同じように育成できます。そして、体長1cm位になると体側部のホワイトラインがメタリックブルーに輝き、親魚とはまた別な美しさを味わう事が出来ます。 丈夫で手間要らずのアカヒレは、卵生魚の繁殖の練習にもってこいの魚です。また、殖えすぎても貰ってくれる人を見つけるの楽そうですからこの夏は一つアカヒレを飼育繁殖してみようではありませんか!さかなおやじのところでも今回稚魚をとって見ます。そして、噂の?「綺麗な稚魚」が育ったらまた皆さんに御報告いたしましょう。
2005/07/08
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今日のアップは久々にベタではなく他の魚です。なんだか、ベタ専門ブログみたいな感じになっちゃってたし、ブログに訪れてくれたdo2005さんに「近々にコッピーやります」って宣言しちゃったし。という事で、今日はコッピーことアカヒレを紹介します。 それにしても、さっき(pm11:30頃)do2005さんにコメント書いたにもかかわらず、コッピーの写真アップできるところが我ながら凄いというよりはアブノーマル!(苦笑)さかなおやじの飼育する魚のメインは混泳可能なカラシンとバルブなので、種類数だけは以上に多い!多分、温室全体で軽く200種くらいはいるはずです。 早速飼育水槽から目的のアカヒレをすくい出してきて、撮影用のガラスケースに入れてデジカメでパチリ!「あれっ、ピントが合わないぞ?」そうなんです。最近ベタばっかり撮影してたんで、小さくて動きの早い魚がうまく撮れません。自分ではデジカメの腕前ちょっぴりアップとか密かに思ってたけど、まったく気のせいでした(がっくり)。 コッピーことアカヒレ(Tanichthys albonubes)は、中国からベトナムにかけて生息しているコイ科の小型魚です。元々はホワイトクラウドマウンテンフィッシュと呼ばれていましたが、長ったらしいのでアカヒレ、さらにはコップでも飼育ができると言われてコッピー・・・。なんだかだんだん呼び名とともに扱いもひどくなってきているような気がします。ホワイト・・・って言うのは初めてこの魚が発見された場所が中国の白雲山だったから。学名のTanichthysも「タン少年(発見者)の魚(Ichthys)」と言う意味。これも安直だ・・・。 成長してもせいぜい体長3cm位にしかならない事と丈夫で比較的低水温(10℃前後まで)にも耐える事から、初心者向けの魚として扱われることが多いようです。しかも、最近では大型魚用の餌として販売されていることがある始末。まさに雑魚扱いです。でも、今回デジカメで撮影するためにあらためてアカヒレをじっくり観察すると結構綺麗な魚でした。オス同士がヒレを広げて相手を威嚇している時などはまさに絶品! アカヒレは原種以外に、体が黄化したゴールデンタイプと各ヒレが長く伸長するロングフィンタイプがいます。どちらも原種に負けず劣らずの美麗種ですが、特にロングフィンアカヒレの良個体は素晴しいの一言に尽きます。このロングフィンタイプは旧東欧諸国(チェコだったかな?)で作出されたと言われています。でも、なぜか最近見かけるロングフィンタイプは以前のような美しいヒレではなく別系統のようにも感じられるのが少々残念です。 また、近年になってベトナムでアカヒレの新種が発見されました。たまにショップでもベトナムアカヒレ(これも安直なネーミングだ)として販売されているのを見かけることがあります。外見は普通のアカヒレに似ていますが、体側部のブラックラインがくっきりとしている事とやや小柄な事などから、一度実物を見ていれば区別は容易です。 アカヒレは前述のように確かに丈夫で世話要らずの魚ですが、やっぱりコップやビンではなくちゃんと水槽で飼ってあげて欲しいものです。ベタ同様アカヒレも「コップで飼えるのではなく、コップでもすぐには死なない」だけなのです。ひどい業者になると「この魚は餌をあげなくても大丈夫!」とかを売り文句にしてる場合さえあります。確かに魚は2~3ヶ月くらい絶食しても餓死しませんが、それにしてもあんまりだとさかなおやじは思うのです。そして静かに怒っているのです。「餌食べないで生きていける動物がいるかっ!お前たち、そのうち動物愛護団体から攻撃受けるぞ」 アカヒレはきちんと飼育してやれば、比較的簡単に繁殖も楽しめる魚です。しかも、生まれたばかりの稚魚は体側部のホワイトラインがメタリックに輝き、結構ネオンテトラみたいに見えなくもありません。せっかく、アカヒレを紹介したんですから、明日もこの続きで「アカヒレの由緒正しき飼育方法と繁殖の実際」と題して紹介しようっと!なぜか、俄かに「全日本アカヒレ擁護協会会長」に就任してしまったさかなおやじなのであった・・・続く。
2005/07/07
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今日のアップは2枚ともショーベタのソリッドブルーです。ショーベタのカラーバリエーションとしてはソリッドレッドとともにポピュラーなカラーなのですが、一口にブルーと言っても、その色合いはそれぞれ微妙に異なります。 上の写真は、ロイヤルブルーと呼ばれる混じりけのないピュアブルーの個体です。それに対して下の写真はターコイズブルーと呼ばれるトルコ石の色に近いややグリーンを帯びたブルーの系統です。このように、ブルー系のベタには自分の好みに応じてお気に入りのカラーを探す楽しみがあるのです。ちなみに、さかなおやじはどちらかと言えばロイヤルブルーの方を好みます。 さて、稚魚の方は順調に育っていますが相変わらず画像にしても面白味に欠けるためしばらくは稚魚の画像抜きで行きます(笑)この時期も、飼育者が行わなければならない作業はほとんど変化なしなのですが、産卵水槽をセットした時には水深15cm位にしてあった水位を徐々に水を足して上げていき、最終的にはその水槽の通常の水位まで持っていく事をお勧めします。この時期は稚魚に与えたブラインシュリンプなどで水質が悪化しやすいので、少しでも多くの水量にしておいた方がそれだけ安全と言うものです。また、フィルターなしでここまで来た人もこの時点でスポンジフィルターなどの稚魚を吸い込まないタイプのフィルターを設置すべきだと思います。
2005/07/06
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今日のアップはプラガットのブルー&レッド バタフライです。バタフライとは2色以上の模様が各ヒレに存在し、それが同心円状に配置されているものの呼び名です。単色系のソリッドに較べると作出しやすいためコンテストなどでは一段低く見られがちなバタフライですが、純粋な意味での美しさと言う点では、さかなおやじ的にはソリッド以上だと思います。 バタフライの中で一番ポピュラーなのがレッド&ホワイト、ブルー&ホワイトあたりですが、コンテスト会場でも一般客の人気投票などを実施するといつも上位に来ています。 上の写真の個体はまだ若魚なので、体形的にも色彩的にもいまだ未完成な感がありますが、その分育てる楽しさは十分に味わえそうです。さかなおやじとしては、成長とともにブルーとレッドの色彩がより鮮やかになるとともに、各ヒレの一番外縁を白い帯がぐるりと囲んでくれるようになると嬉しいのですが、なかなか思うようには育ってくれないもので、またそこが面白いところでもあるのですが・・・。 そー言えば、大量孵化したベタ稚魚達は水槽中にワラワラしています(笑)。そろそろ写真とって皆様にアップしなければいけないのですが、餌を食べ始めた頃の姿とほとんど変わりなく(大きさは一回り大きくなったが)絵になりにくいので困っています(苦笑)
2005/07/05
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今日のアップはさかなおやじの指の一部らしき肉塊、もといクラウンテールのマルチカラーです(左側の醜い映像は無視してください)。クラウンテールは呼んで字の如くヒレ先が王冠のようになっているから付けられた名称です。以前から、コームテールと呼ばれるヒレの条が糸状に伸びる品種はあったのですが、それをさらにド派手にしたのがクラウンです。どうもバンコクではショーベタと同じくらい人気があるらしく、市場での販売匹数もいい勝負でした。 さかなおやじがベタを買いあさっている時にも、店の人間から盛んに「クラウンテールは買わないのか?」と聞かれ結構困っていました。やむを得ず1匹だけ購入しましたが、どうもクラウンと言う品種はさかなおやじの美の基準(いかがわしそうな基準だが・・・)を満たしていないのです。王冠のようと評されたヒレも私には「単なるバサバサ」にしか見えません(苦笑)。これなら、寝起きの妻の頭の方がまだましです(笑)。 個人的見解ではありますが、日本人の好みにはあまり合致しないような気がするのですが皆さんどう思われます?バンコクだけでなくショーベタの本場アメリカでも結構人気が高いらしいのですが・・・。ちなみに価格はショーベタの1/3以下とかなりお安くなっております。また、クラウンと言う系統はどのベタにも出てくるようで、写真のショーベタベースの個体以外にも、プラガットベース、トラッドベースも存在します。 クラウンはメスも尾ビレの先がトゲトゲになっているのですぐにノーマル形質と区別する頃が出来ます。その辺を厳しくチェックして「我が家のベタの系統には絶対クラウンの血は入れないゾ!」と妙に力んでいるさかなおやじでした。
2005/07/04
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今日のアップはプラガットのレッドドラゴンと呼ばれるカラーバリエーションです。最近のバンコクのベタ界ではドラゴンブームが起こっているようです。ドラゴンとは、ベタの鱗にべったりと金属光沢のスポットが乗るものを指します。地色によってブラックドラゴンとか色々と呼び名があると言うわけです。どうも、このドラゴンと呼ばれるカラーパターンはベタのカラーリングの中で一番表層に位置するらしくて基本的に地色がどのような色であっても、ドラゴンになるようです。 レッドドラゴンは、さかなおやじの撮影の技量では十分に表現できていませんが深みのあるピュアレッドの地色の上に、メタリックブルーのスポットが輝いていて非常に美しい個体です。実は、さかなおやじが今回バンコクから持ち帰ったベタ達の中で一番のお気に入りなのです。今回も早速、繁殖しておきました。ドラゴンの系統はメスも鱗にうっすらと金属光沢のスポットが存在するため、ペアの判断がしやすいのも嬉しいです。 こんなさかなおやじのお気に入りのドラゴンですが、一つだけ気になることがあります。どうも、バンコクのブリーダー達はあるカラーバリエーションが流行したとなるといっせいにそのカラーを繁殖する傾向があります。したがって、今回バンコクでもありとあらゆるカラーバリエーションにドラゴンを掛け合わせているのがうかがえました。ただ、その為にベーシックなカラーバリエーションがほとんど見当たらなくなってきています。ベタの体色に金属光沢乗せるのは結構簡単なのですが、逆に金属光沢を抜く作業は非常に根気が要り困難なのです。願わくは、ブリーダー達がベーシックなカラーバリエーションもしっかりと系統維持して行ってくれる事を願うばかりです。
2005/07/03
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今日のアップは、ショーベタのソリッドレッドです。上の写真がダブルテールで下の写真がシングルテールです。ダブルテールの特徴と言うとなんと言っても、2つに分かれた尾ビレなんでしょうけど、実はもう一つ大きな特徴があります。背ビレに御注目ください!下のシングルテールに較べて背ビレが前方から始まっていて幅も広い事が判ると思います。そうなんです、ダブルテールはこの特長によって、全体のシルエットがショーベタの理想形とされる円形により近くなっているのです。 ダブルとシングル、好みは人それぞれだと思いますが、実のところさかなおやじはあまりダブルテールが好きではありません。なんで?ダブルテールは脊椎骨が通常の個体よりも多く存在し、その為背ビレも脊椎骨が増加した分たくさんあると言う事らしいのです。それはそれでよいのですが、問題はほとんどのダブルテールの脊椎骨は奇形だと言う事にあります。成魚になってしまうと気が付かないことが多いのですが、幼魚期に見るとダブルテールのベタの骨は必ずと言っていい程湾曲しています。ひどいものでは渦巻き状に見える事さえあります。 したがって、ダブルテールをブリーディングしても鑑賞に堪えるレベルの魚はごく僅かしか得る事が出来ません。残りの魚は可愛そうですが廃棄する事になります。誰が見ても明らかな奇形なので人様に差し上げる事も出来ないのです。そんな訳でさかなおやじはダブルテールが苦手なのです。それでもダブルが好きだと言う方に一つアドバイスを。ダブルを入手する際には、泳ぎ方がおかしくないか、尾ビレが曲がってついていないかをチェックするのは当然ですが、出来れば上から魚を観察してみてください。横から見ると正常に見えても上から見ると左右どちらかに体が歪曲している個体がほとんどです。 以前はシングルテールよりも上級とみなされ人気の高かったダブルテールですが、上記のような理由でブリーダーが手がけるのを嫌がる事と、ハーフムーンが登場した事でシングルテールがよりゴージャスになった事から、最近では良質のダブルテールを見かける機会がとんとなくなってきました。写真のレッド ダブルテールはもちろんバンコク産のものです。全体のクオリティはそれほど高くありませんが、脊椎骨の異常は感じられません。これくらいのダブルテールがたくさん出回れば、再びダブルテールも見直されてくるんでしょうけど・・・。
2005/07/02
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maruchan1190さんからミュージックバトンなるものが回覧されてきました。そう言えば、さかなおやじが若かりし頃には「不幸の手紙」とか「幸福の手紙」とかありましたっけ。今度のは別にそんな変なもんじゃないようだし、maruchan1190さんから頼まれれば嫌と言うわけにもいかんでしょう(笑)◎今パソコンに入っている音楽ファイルの容量は?⇒パソコンに音楽ファイル入れた事ないので、たぶん0ですね(笑)◎最後に買ったCDは?⇒ムジカ・アンティクヮ・ケルン演奏のバッハ「ブランデンブルク協奏曲」かな?バッハキチガイの友人がしつこく薦めてくるので、やむを得ず。◎よく聴く曲、または自分にとって特に思い入れのある5曲は?1.ブラームスの「バイオリン協奏曲ニ長調」⇒同曲のCDは何枚か所有してますが、演奏はハイフェッツのが一番好きですね。2.ドビュッシーの「月の光」⇒精神的に疲労を憶えた時なんか、深夜にヘッドフォンでこの曲じっくり聴いたりしますね。演奏は誰のものでもOKです。3.「ラバーズ・コンチェルト」歌はもちろんサラ・ヴォーンで⇒この曲のメロディにサラ・ヴォーンの温かみのある歌声がすごくよくマッチしていて愛聴盤の一つですね。4.RCサクセションの「雨上がりの夜空に」⇒さかなおやじにも青春時代があったと言う事ですな・・・5.新沼謙二の「嫁に来ないか」⇒さかなおやじが初めて自分の金で買ったレコードだから。でも、何で新沼謙二なのかは尋ねない事!すごく恥ずかしいし自分でもなぜこのレコード買ったのかさっぱり記憶にないんですから。うーん、人生最大の汚点かも・・・(苦笑)◎5人の人にまわす⇒うーん、これが一番難しいかも。まぁ、こういう時にいちいち説明要らない悪友達に回しちゃえ! maruchan1190さん、ちゃんとやっておきましたよ(笑)
2005/07/01
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ベタが産卵してから6日目に突入しました。稚魚達はお腹の卵黄を完全に吸収し、自由遊泳期に入りました。この時点で、ベタ稚魚達は餌を探し始めます。もう何回も書いているのですが、この時期の餌に何を与えるかと言う事ですが通常はブラインシュリンプを与えます。ただし、昨日も説明したようにあくまでも「孵化直後のブラインシュリンプ」を与えるようにします。上の写真では、ベタ稚魚が孵化したてのブラインシュリンプを食べたのでお腹がうっすらとオレンジ色になっているのが判るでしょうか?これを見ていただければお判りと思いますが、ベタの一番最初の餌は孵化直後のブラインシュリンプでOKだと思います。 ただし、さかなおやじの所では事前にインフゾリアを少量ベタ産卵水槽の中に入れておきましたので、実際にベタ稚魚達が一番はじめに口にしたのはおそらくゾウリムシという事になるでしょうけど・・・。インフゾリアは使い方が難しいのですが、さかなおやじのように勤め人で日中家におらず、稚魚達が餌を探し始めた直後に餌を与える事が難しい場合に重宝します。 ブラインシュリンプは塩水に生息するので淡水では長時間生存する事が出来ません。稚魚達が食べ残して、水底に沈んで死亡したブラインシュリンプは確実に水質を悪化させるので、ブラインシュリンプは少なめに与えてください。また、この時点でレッドラムズホーンなどのスネールを数匹水槽に入れておくと、食べ残しのブラインを食べてくれるので水質の悪化防止にかなり役立ちます。ただし、スネールは頼みもしないのに(笑)爆発的に増殖しますので、増えすぎるようならば容赦なく処分(アベニーパファーの餌に最適)しないと、後で泣きを見ます。 ブラインシュリンプは可能であれば1日2回与えたいところですが、サラリーマンなどにそれを望むのは酷というものです。したがって、朝出勤前に与えていくと言うのがベターでしょう。夜、会社から帰宅してから与えたのでは、稚魚達がブラインを食べつくす前に消灯という事になりかねません。やはり、朝頑張ってください。稚魚達がブラインを食べるようになれば、しばらくの間は飼育者はまったく同じ作業を数日間行う事になります。したがって、ベタ繁殖日記の続きは数日後と言う事になりますのであらかじめ御了承ください(笑) 話は変わって、上の写真はブルー&イエローのショーベタです。ブルーと言うよりはブルーグレーに近い渋い色合いですが、上品な美しさがあるため結構ファンはいるようです。写真の魚は、尾開きはショーベタとしては標準的で、スーパーデルタテールと言えるでしょう。しかし、背ビレがやや貧弱なのが残念です。理想を言えば、背ビレが体のもう少し前方から始まり、全体の輪郭が円に近いものを理想とします。また、ボディがやや細身で尾の付け根も細いため、今後トレーニングを重ねても驚くような尾開きになる可能性は低いでしょう。
2005/07/01
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