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今日は昨日に引き続き、ペチャンコだけどバビロ~ンな(笑)ハチェットの仲間を2種紹介します。まずはじめに、体のマーブル模様が熱帯魚の中でも特異なマーブルハチェット(Carnegiella strigata)。アマゾン河流域に棲息する体長4cm位の小型カラシンで、性質や飼育方法などは昨日紹介したマーサーハチェットに準じます。 マーブルハチェットにはマーブル模様が不鮮明な基亜種(Carnegiella strigata strigata)とマーブル模様が明瞭で鮮明な亜種(Carnegiella strigata fasciata)が存在し、どちらもショップで見かけることが出来ます。と言っても、マーブル模様が明瞭か否かなんて2亜種を並べて比較しないとなかなか判別できません。でもはっきり言って、こんな違いなんて知らなくてもぜんぜん問題ないでしょう。どちらも、大変可愛らしい魚ですから。 そして今日のもう一種がピグミーハチェット(Carnegiella myersi)。現在知られているハチェット中最小の種類で、以前は「幻のハチェット」と呼ばれるほど珍しい魚だったが、なぜか最近では結構コンスタントに入荷しているようです。ペルーからボリビアにかけて棲息している体長3cm弱のこのハチェットは、外見は昨日紹介したマーサーハチェットにかなり似てます。と言うより、ちょっと見た目では区別できないかも(笑)。一番のポイントは、ピグミーハチェット腹部は白濁した感じなのに対して、マーサーハチェットではシルバーに輝く点でしょうか?あと、バビロ~ンのお腹のカーブも両者では違いが認められます。 ハチェットの仲間にはこれ以外にもシルバーハチェットやトラコカラックスなど数種が存在しますが、どれも今まで紹介した種類に較べて大型になるため、最近ではあまり見かけない存在になってきました。 また、コイ科にも同様の体形をしたハチェットバルブの仲間が存在します。南米とアジアと言う完全に隔絶された2つの地域で、同じような形状の魚が存在するとは不思議なものです。ハチェットバルブの仲間も魅力的な種類が沢山いるのですが、こちらに関してはまた別の機会に紹介する事にします。
2005/09/30
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今日はペチャンコだけどバビロ~ンな魚の登場です!(笑)。南米の小型カラシンには、横から見るとうちわみたいに幅広で正面から見るとカミソリのように細長い妙な魚がいます。それが今日紹介するハチェット(手斧)のグループ!我々日本人は手斧の実物を見る機会ってあんまりないけど、この魚を見るとハチェット(=手斧)と名付けられたのも納得できてしまう妙な体形の持ち主です。 ハチェットと呼ばれるカラシンは数種類存在しますが、今日紹介するのはマーサーハチェット(Carnegiella marthae)、体長3cm程度の小型カラシンで、見てのとおりまるで銀色に輝く手斧その物の外見です。マーサーハチェットには亜種(Carnegiella marthae schereri)が存在し、こちらは腹部に暗褐色の網目模様があることから基亜種と区別できますが、最近とんと見かけません。 性質は温和で丈夫なので飼育もしやすいのですが、ハチェットを上手く飼育するにはちょっとしたコツがいります。まず、水槽にはきちんと蓋をすること!写真をご覧いただくとお判りのように、この魚は大きな胸ビレを持っています。まるでトビウオのよう!・・・そうです、この魚は驚くと水面からジャンプします。という事は、蓋がなければあっという間に「くさやの干物」が完成です(苦笑)。 もう一つの注意点は、この魚は基本的に水面直下にいますので餌を与える際に、餌があっという間に沈んでしまうと餓死しかねません(苦笑)。与える餌は人工餌でも構いませんが、水面に長い間浮くタイプである事が要求されます。以上の2点を守れば、すごく飼育の容易なテトラです。 水面直下に位置取る魚は結構数が少ないので、コミュニティタンクの住人としては結構重宝します。例えば、水底にはコリドラス、中間層にはカージナルテトラ、アクセントとしてアピストのペアを入れて、そして水面直下にはハチェットというのは、南米水系レイアウトに泳がせる典型的なメンバーと言えるでしょう。 ハチェットの仲間は飼育が容易なわりに、その繁殖が困難な事でも有名です。普通に飼育していたのでは、まず繁殖に成功しません。と言うよりメスが抱卵さえしてくれません。ちょうど、以前紹介したスリーラインペンシルみたいなものです。おそらくは餌が十分ではない事から来るものと考えられるため、浮上性の餌を十分に与えていれば繁殖の可能性も十分あるのではないでしょうか?ちなみに、現地では水面付近を飛ぶ蚊や小さな昆虫を主食にしているとの報告があります。 どなたかマメで辛抱強い方、ハチェットの繁殖にチャレンジしてみませんか?えっ、私??ぜんぜんダメです!「ずぼらで根気がなくしかも短気」ですから~!
2005/09/29
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今日は前回に引き続き原種ベタを紹介しましょう。インドネシアのカリマンタン島(ボルネオ)に棲息するベタ・アルビマルギナータ(Betta albimarginata)です。ベタの仲間は、その繁殖方法によって大きく2つのグループに分けることが出来ます。一つは、ショーベタをはじめとする改良ベタや前日のスマラグディナのように、水面に泡巣を作って繁殖するタイプ(バブルネストビルダー)、もう一つはオスが受精卵を口に咥えて孵化まで保護するタイプ(マウスブルーダー)です。このアルビマルギナータは後者のマウスブルーダータイプの人気種なのです。 体長4cm前後の比較的小型のベタで、新種として記載されたのは1994年と比較的近年になってからのことです。成熟したオスは、赤みの強い茶褐色の体色で、ヒレ先が鮮やかな白で縁取りされているのが特徴です。このカラーパターンは、ベタの最高峰とされるベタ・マクロストマに良く似ていて、しかも体長が半分以下と飼育しやすいサイズのため、非常に人気がある原種ベタと言えるでしょう。 人気種だけに市場価格もかなり高いものとなっていますが、その実飼育しやすく繁殖も決して難しくないベタです。水質は塩素中和した水道水でも飼育可能ですが、繁殖まで狙うならば弱酸性の軟水をキープする必要があるでしょう。我が家でもピートを用いて水質調整しているため、水が少し茶色に色が付いています。エサに関しては泡巣を作るタイプに較べマウスブルーダータイプのベタは、顆粒状の人工餌にも餌付きます。ただ、やはり冷凍アカムシなどの方が数段美味しいらしく、エサの食べっぷりが違います。 ベタ・アルビマルギナータはそれほど闘争本能が強くないため、複数を同時に飼育してもあまり問題は生じません。上の写真のような地味な体色のメスと冒頭の色鮮やかなオスを一緒に飼育していれば、飼育水槽でも繁殖可能です。オスが受精卵を口に咥えて保護すると言う習性のため、他の魚とのコミュニティタンクでも子供が採れるほどです。 一度の繁殖で20~60個ほどの卵が産卵され、2週間ほどでオスの口から稚魚達が飛び出してきます。稚魚は、グッピーの稚魚よりも大きい程ではじめからブラインシュリンプを摂餌できるので、その後の育成も非常に楽です。 このように繁殖の難しくないアルビマルギナータですが、時折ぜんぜん繁殖しないと言う話も耳にします。私の個人的な見解では、これはペアのパワーバランスが上手く取れてないためではないかと考えています。と言うのも、ペアは産卵回数を重ねるに連れてメスの力が増してきます。結婚して時を経ると、奥様のパワーがアップするのに対して、旦那の方はしぼむ一方で、いつの間にか家庭内の権力委譲が行われているのは人間だけではない様です(苦笑)。こうなると、繁殖期を迎えて、オスがメスに対してモーションをかけても撥ね付けられてしまうのです(涙) しかし、我が家では100尾くらいのアルビマルギナータを大型水槽でまとめて飼育しているので、オスは絶えず初々しい(笑)メスを探し出す事が出来るのでしょう。ほぼのべつ幕無しに水槽内では繁殖が行われています。 話は変わって先日妻が私にネクタイを買ってきてくれました。珍しい事もあるもんだと思い、一応礼を述べると妻が「礼ならベタに言えば!」と言うではありませんか??話を聞くと、妻はしばらく前からビッダーズのオークションに、我が家のアルビマルギナータを出品していたそうです。そう言えば、以前やたらと殖えたアルビマルギナータを、カネゴン(チャカチャカの事)の餌にしていた時に「その魚売れば」と言う妻に対して、「面倒だから嫌だ!」と答えた記憶が・・・その後、「私が売ってもいい?」と言う妻に対して、ろくに聞きもしないでOKしたような気がします(苦笑) 我が家のアルビマルギナータはチョボチョボではありますが、買い手が見つかるようで妻の懐を少しだけ暖めたようです(笑)。そのおこぼれが私のネクタイに化けたと言う訳でして・・・。でも、カネゴンの餌になるより、欲しい人のところに貰われていった方が魚も幸せなはずだし、まっいいか~♪
2005/09/28
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重度の喘息と言う持病を抱えてはいるものの、そちらはステロイド吸入によって完全にコントロールできているさかなおやじは結構丈夫です(笑)。連日の徹夜や不摂生でも結構このカラダは頑張ってくれるのです。ところが、1年のうちこの時期だけは体調がどん底状態に陥ります。理由は花粉症??。とにかく、目・鼻・喉とあらゆる粘膜がボロボロになるようで、廃人一歩手前状態です(苦笑) 原因はよく判りません・・・と言うより判ってないのは間抜けな担当医師だけです(笑)。数年前にアレルギー検査をしたのですが、私の担当医は「おかしいですね~?スギやヒノキ・ブタクサ・猫の毛・ハウスダストどれもアレルギー反応出てませんね~」とかシャアシャアとのたまうのです!だから原因は判ってるって言ってるじゃん! 犯人はキンモクセイなのです!!私は、キンモクセイの香りがしてくると決まって地獄の演奏会が始まります。偏頭痛のセレモニーから始まり、体中の関節が痛み出す中間部分、そしてフィナーレは目・鼻・喉からドバァ~っと放出される大量の水分!!(苦笑)キンモクセイが犯人だと言う証拠に、この季節以外でもキンモクセイのお酒飲むと同様の症状に陥ります。 それなのに、担当医者のたわけは「イヤ~、キンモクセイなんていい香りじゃないですかぁ~。あんないい香りでアレルギーなんてありえませんね!」とおっしゃる(怒)。それでも貴様、科学者の端くれかぁ~!!たとえよい香りでも、度を越すと害になると思います。一度この医者の頭にゲランの香水でも一瓶丸ごと振りかけてやりたいものですなぁ。 そんなさかなおやじはこの時期は極力屋外に出て行かないことにしています。普段は気晴らしをかねて、相手先の会社を訪問して商談する事が多いのですが、この時期だけはわが社にお越しいただくことがほとんどです(笑) 本文の内容とはぜんぜん異なりますが、この時期我が家の庭は夏の花と秋の花の端境期にあるのかほとんど花が咲いていません。僅かにあるのが、冒頭のキャットテールくらいかな?後は孔雀アスターが1週間ほどすると満開でしょうか?それにしても、こんなに大量の孔雀アスター植えていったいどうするんだろう?ガーデニング担当は妻なので仕方ないとは言うものの、個人的にはコスモスかワレモコウ辺りの群生にして欲しかったな~(笑) それと、下の写真のヘブンリーブルーは娘が種播いて育てていたもので、写真の花が今年最後の一輪となりそうなので写真に収めておきました。うーっ、早くキンモクセイの花散って、心も体もこのヘブンリブルーのように真っ青な秋晴れ~♪になって欲しいものです。、
2005/09/27
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ここのところバンコク関係の記事が続いたので、そろそろ普通のペースに戻さないと(笑)。という事で、今日は原種ベタを1種紹介しましょう。写真の原種ベタはベタ・スマラグディナ(Betta smaragdina)で、タイ北西部に分布しています。このスマラグディナと改良ベタの大元になったスプレンデンス種(Betta splendens)、インベリス種(Betta imbellis)の3種は分類学的に近縁とされていて、種間交雑も可能です。 種小名のスマラグディナはラテン語でエメラルドを意味する言葉から来ているように、全身が美しいエメラルドグリーンの光沢に輝く非常に美しい原種ベタです。丈夫で飼育の容易な魚ですが、さすが闘魚だけあって成熟したオスを複数一緒にすると激しくバトルします。一時期、スマラグディナやインベリスはピースフルベタと呼ばれていた事がありますがとんでもない話で、現地では闘魚として賭けの対称にされています。 皆さんの中には「じゃあ、何でショップでは複数のスマラグディナが同じ販売水槽に入れられているんだよ~」とおっしゃる方もおいでかと思います。確かに、ショップではゴチャッと狭い水槽に押し込まれているのを見かけますが、これは劣悪な環境で怯えているのでおとなしくしているだけの話です。試しに、1日だけでも個別にガラス瓶に入れて隔離してから同じ水槽に戻してみて下さい。間違いなく激しいバトルが眼下で繰り広げられる事請け合いです(笑) 飼育に際しては、空気呼吸の出来るラビリンスフィッシュですからコップでも生かしておくことは可能ですが、美しい体色を楽しみたいのであれば小型水槽を用意してあげたいものです。フィルターは水流の強いものは避けるべきで、その事を考えればエアレート式のスポンジフィルターか投げ込みフィルターあたりがお奨めです。水質は、塩素中和した水道水で問題ありません。 スマラグディナを飼育する上での一番の問題点はエサについてでしょう。ショーベタやプラガット同様人工餌を好みません。出来る限り冷凍アカムシや乾燥アカムシを与える必要があります。 また、前述のように闘争本能が旺盛なので複数のオスを一緒にするのはお勧めできません。理想的にはペア飼育かオスの単独飼育でしょう。また、繁殖の容易な魚ですから、ペアで飼育していればほぼ確実に繁殖します(笑)。繁殖方法は改良種のベタ同様、水面に泡巣を作って行われます。稚魚の育成に関しても改良品種に準じますが、こちらの方がやや稚魚のサイズが大きいため難易度は低いかも・・ こんなに美しい魚でありながら、今一歩人気がないのはショップの販売水槽で本来の美しい体色を見せてくれることがほとんど無いからでしょう。上の写真は、撮影用水槽に移したばかりのスマラグディナですが、茶褐色の冴えない魚です。ショップの水槽で見かけるのもこんなレベルでしょう(苦笑)。 しかし、一度落ち着けばすぐにでも美しい体色を披露してくれます。ちなみに、上の2枚の写真の個体は一番下の個体に鏡を見せた直後の画像です。僅か、5分も経たないうちに鏡に映った自分の姿を発見し、闘争本能を取り戻した結果です。嘘だと思うなら、スマラグディナかインベリス購入してきて鏡見せてみてください!それが面倒なら、ショップに手鏡持ち込んで・・・あっ、なおその際にショップとの間で生じた如何なるトラブルもさかなおやじは責任もてませんので、自己責任でね(笑)
2005/09/26
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以前ブログで取り上げたバンコク土産のシオマネキですが、今のところ元気です。でも、彼らの生息環境を考えて水量を少なくして管理していたら、ほぼ毎日のように水を替えないと臭くなってしまうのです(苦笑)。一番の原因は、定員オーバーですからかなりの数を、周囲のカニマニアに分配しました。そして、本日バンコク出張以来初めてゆっくりと過ごせる休日となったので彼らの新居を作ってやることにしました。上の画像がその水槽の一部です。 水槽はニッソーのアクアテラリウム専用水槽(前面が大きくカットされた奴)を倉庫の奥のほうからゴソゴソと引っ張り出してきました。フィルターも、いつぞやメーカーが新発売の際にサンプルでくれた小型水中モーター式の奴を使いました。今回は、水量を増やして水質の悪化を防ぐつもりなので、陸地代わりに同じくもらい物のマルカンの亀用の陸地を用いています。・・・って、ここまで書いてきて全部貰いもんじゃん!うーん、役得役得!(笑) 飼育水は今のところ、真水8に人口海水2の割合で混ぜた汽水で飼育していますが、カニたちはすこぶる快調です!今回は水量を増やしたので水換えも1週間に一回で済むのではないかと期待しています。 餌は、熱帯魚様の顆粒状フードを用いていますがカルシウム含有量などを考えると、ザリガニ用の餌に切り替えた方がよいかもしれませんね。いずれにしても、飼い易くてすごく可愛いカニたちなのでショップで販売するようになれば結構人気出るんじゃないでしょうか? そう言えば、ここの所さかなおやじの元にちょっと風変わりな話が2つ舞い込んで来てます(笑)。一つは、某アクアメーカーが観賞魚の飼育相談室をネッ上で一緒にやらないかと言う話です。こちらは回答者はもちろん私、それに対する報酬?はそのメーカーの製品の無償提供だそうです。あまり得したとは言えないけれど、飼育相談みたいなものをメーカーが本腰を入れて取り組もうと言う姿勢はすごく評価できるので、どのような形になるかどうかはともかく協力しようと思ってます。 そしてもう一方は、知り合いのショップからさかなおやじのブログに自分の所の通販事業部をコラボレイトさせたいという話です。例えば、今回紹介しているシオマネキを万が一欲しい人が、このリンク先であるこのショップに飛べば入手できると言う仕組みです。確かに、欲しい人にはすごく便利なのかもしれませんけど、購入した生体に対してなんだか責任が生じるみたいで躊躇してます。別に、それで私の懐が暖かくなる訳ではないのであまりメリットがないかと思われます。先方からは、ブログで紹介する魚のモデルを無償提供するという話が出てますが、元々さかなおやじの購入する魚はそんなに高額じゃないし。それに、サラリーマンである以上、おおっぴらにバイトする訳にも行かないし・・・ね(苦笑)。
2005/09/25
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バンコクのベタの品種の流行り廃りは、人間のファッション以上のスピードで変わっていきます。今回、最もそれを痛切に感じたのがブラックでした。前回バンコクを訪れた6月中旬には、バンコクのベタ屋には漆黒のブラックが沢山泳いでいました。ところが、今回の訪問ではもうほとんどその姿を見掛ける事はありませんでした。 マーケットのベタ屋を捜し歩いてやっと見つけた個体も冒頭の写真程度です。尾開きをはじめとするスタイルでは確かに進歩が認められるのですが、ボディに余計な色が乗ってしまっています。下の写真は、前回購入したブラックのプラガットですが、この2尾のボディのカラーリングの違いは一目瞭然でしょう。 この原因は、おそらくブラックドラゴンに人気が集中していたのでブリーダーたちがこぞってブラック×ドラゴン系の交配を行ったためと思われます。そして、気が付けば漆黒のブラックは姿を消す・・・そんな悲しい状況のようです。ベタに限らず、品種を交配して新しい品種を作り出すことは比較的容易ですが、一度交配したものをまたもとのカラーに戻す作業は非常に困難です。判りやすく言えば、絵の具と赤と白を混ぜてピンク色を作るのは簡単ですが、そのピンク色の絵の具から赤と白の絵の具を分離させるのはほとんど不可能じゃないですか。それと同じ原理です。一度、他の色(特に金属光沢)が入ったブラックからは、マットブラックを作り出すには何年もかかるでしょうね。明らかに、バンコクのベタ市場ではブラック系は大きく衰退したと言ってもよいでしょう(涙) 確かに、上の写真みたいなブラックを基調としたバイカラーとか人気はあるんですけどね~。でも我が家は大丈夫!前回山のように購入した中に、ブラックの系統が3品種もいましたから(笑)。昔ながらのブルー系ブラック、マーブル系ブラック、そしてレッド系ブラック・・・ どの品種も各2回のブリーディングしてますので、現在我が家にはブラックの稚魚が最低でも500~600尾は確実にいますから(笑)。その中には、きっと素晴しい表現形の個体が出現してくれるでしょう!ただ、ブラックってその体色が出るのはほとんど成魚サイズになってからなので、幼魚の内は単なる茶褐色の魚なんですよね~。だから、体色による選別が出来ずに、すべての個体をある程度のサイズまで育成しなくちゃならないので、正直言ってめちゃくちゃ管理が大変です(苦笑)
2005/09/25
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今日も、バンコクのベタのニューカラーを紹介しましょう。と言うより、本当のところバンコク出張とアクアリウムフェアの準備・運営で家を空けていたことが多く、温室内の魚が痩せてるんですよね~(苦笑)。写真を撮れる状態になるまでバンコクの記事で日数稼がなくっちゃ(笑) 今回、バンコクで一番多く見かけたニューカラーが写真のゴールデンと言う品種です。写真ではあまり金属光沢が感じられませんが、実物はけっこうキラキラしてます。まだ、本物のゴールドの輝きまでは届きませんが、まずはゴールデンと名乗っても差し支えないカラーリングと言えるのではないでしょうか。 以前から存在したクリアイエローに今流行のドラゴン系を交配したと思われるのですが、ドラゴン系のベカベカした光沢ではなく、金粉をスプレーで吹き付けたような、ちょっと落ち着いた感じに仕上がっているようです。バンコクではかなり人気の高い品種のようですが、我が国ではどうでしょうか? どうも我が国ではイエロー系の品種の人気はあまり高くないようです。確かに、鮮やかなレモンイエローと言うよりは、やや赤みを帯びた山吹色の個体が多く、レッドやブルー系の華やかな品種に較べるとどうしても見劣りするような気がします。実際に、先日のアクアリウムフェアに御参加いただいたベタショップのオーナーの方と話をしていたら、やはりイエロー系は人気がないそうです。 それではなぜバンコクでは人気があるのでしょうか?実は、今回バンコクに言った際に数件のベタ屋でこの疑問をぶつけてみました。もちろん、英語が少しでも話せる店に限ってますが・・・する、実に面白ことが判って来ました。イエロー系のベタは華僑の方々にはすごく受けがいいという事なのです。その答えは・・・ズバリ!「金運上昇!」だそうです。風水を信奉する方の間では「イエロー=黄金」と言う図式が成立するらしく、イエローのベタを好んで飼育されている華僑の方は決して少なくないそうです。 とすれば、バンコクのベタブリーダー達が懸命にゴールデンを改良しようとしているのは十分理解できます。そりゃイエローよりゴールデンの方がより金運アップしそうですからね(笑)。こうなりゃ、少しでもその後利益にあやかろうと思い、ゴールデンのプラガットを飾り奉ろうと考えたのですがあいにく風水に関する知識はからっきしです(苦笑)。うっかり間違えた方向において、「金運下降」とかになっちゃう危険性もありますから・・・と言うよりは、すでにすごく悪い方向においてしまっている気さえする今日のこの頃です(笑)。 追伸:そう言えば昨日のブログのヒゲミズヘビ結局購入しませんでしたぁ~♪別にサイテスとかに引っかからないので日本に持ち込むのは大丈夫なはずなんですけどね。えっ何でやめたかって??ほんとに棒状に硬直するか試してみたかったんですけどね~。その後何年間も飼育をしていく自信がなかったものですから・・・どうも、気の向くままに何でもゲットするこらえ性のないおやじと見られている節がありますが、こう見えてもきちんと飼育できなそうな生物はゲットしない事にしてるんですよ!だから、最大で120cm水槽しか持っていないさかなおやじが大型魚に手を出す事はありません!(笑)
2005/09/24
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さて、9月10日(土)に淡水鉄砲エビをゲットして、すっかりその露店が気に入ったさかなおやじは、翌11日(日)も、その店を目指しました(苦笑)。その日の夜には日本に戻ると言うのに、荷造りもまったくせずにウィークエンドマーケットへGo!! まずは、昨日取り寄せを頼んでおいた数件のベタ屋から、注文したカラーのプラガットを回収し、その後例の汽水魚屋に向かいます。ありましたありました(笑)。相変わらず、路上にビニール袋並べて営業していました。淡水エイ、スピニーイール、カワアナゴなどなどけっこう珍しげな魚が所狭しと並んでいます。もっとも大型魚に興味のないさかなおやじは、ほとんどそれらは無視しましたが(笑)。 と、ある袋に目が釘付け状態になってしまいました。なんと、袋の中にはヘビが入っているではありませんか!しかも、水の中に潜んでいるところを見ると、これが噂の?ミ・ズ・ヘ・ビ??ヘビは2種類いて、冒頭の写真の茶褐色の地味な奴はヒゲミズヘビだと言う事はさかなおやじにも何とか判りました。完全に水棲のヘビで、水中を泳ぎ回り魚などを捕食します。鼻の先がシュノーケルのようになっていて、これが名前の由来になっています。 でも、もう一方の白と黒のバンド模様の奴は?うーん、さっぱり見当のつかないさかなおやじが店のおやじ(少しだけ英語OK)に「このヘビはウミヘビじゃないの?」と尋ねると、おやじは「い~や!これは川にすむヘビじゃ!!」と答えます。「どう見てもウミヘビにしか見えないんだけど、毒とかあるんじゃない?」「ぜんぜんOK!毒なんてないもんね。おとなしいヘビだよ~♪」「ほんとかなぁ~?思いっきり猛毒って事ない?」「アンタもしつこいね~。疑うなら買って試してご覧よ!」「じゃあ、袋から出して手でつかんでみてよ」「嫌だ!」「・・・・」会話はかなりデフォルメされていますが、大体内容はあってます(笑)。それと、店のおやじの拒絶反応の強さから黒白バンドのヘビはウミヘビでコブラ並みの猛毒である事は確実だと思われます(笑) けっしてヘビが好きではないさかなおやじですが、ヒゲミズヘビはちょっとだけ欲しい!と言うのも、以前爬虫類に詳しい友人からヒゲミズヘビは、敵に襲われたりすると体を硬直させて木の枝に擬態するって聞いていたからです。うーん、どうしてもこの手でヒゲミズヘビ握って、ほんとに硬直するか試してみたい~♪ しかも、売価はヒゲミズヘビが100バーツ(280円)、黒白ウミヘビ?が200バーツと超お買い得価格になっておりましたぁ~♪残念ながら、さらに10%のポイント還元こそありませんでしたが、300円程度で「ヒゲミズヘビは硬直して木の枝に擬態するか?」と言う、生命の深遠に触れる真理をこの目で確かめる事が出来るのですゾ!(笑)もちろん、猛毒と決め付けてかかっているウミヘビの方は、はじめからアウトオブ眼中!ですが、ヒゲミズヘビの方は・・・うーん、うーん・・・しばらくその場に立ち尽くして考え込むさかなおやじなのでした(笑) さて、みなさん!さかなおやじはドロップアウトしたとは言え、一度は生物学者を目指した学究の徒として真理の追究をすべく、ヒゲミズヘビをゲットしたか否か!どっちだと思いますぅ~?(笑)
2005/09/23
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さて、飴細工屋で不気味なサソリ飴(笑)をゲットしたさかなおやじは、更なる獲物を求めてマーケットを彷徨います。すると、ありましたありました!道端に袋詰めの魚を売ってる店が。早速のぞきに行きましょう! マーケットのペットショップは大きく分けて2通りあり、一つはきちんと店舗を構えて営業しているショップで、規模の差こそあれ我が国のペットショップ同様です。アクアショップであれば、アングルに多数の水槽が並べられて蛍光灯の光の中で熱帯魚が美しく泳ぎまわっています。しかし、もう一方で冒頭の写真のように道端でビニール袋にあらかじめパッキングされた魚達を販売しているショップ?もあるのです。そんな所は、大概自分で生物を採集しそのまま行商に来るらしくいつでも営業しているわけではありませんが、以前紹介したシオマネキのように、あまり商業ルートに乗らない面白い生き物を取り扱っている事が多く侮れません。 この露店で売っていたのは、主に汽水域に棲息する魚や水棲生物でした。おなじみのミドリフグやデルモゲニーに混じって、見つけましたよ~♪鉄砲エビを(笑)、エビやカニなどの甲殻類マニアのさかなおやじにはたまらない獲物です!皆さんは鉄砲エビって御存知でしょうか?砂混じりの磯などに棲息する小型のエビで、オスの片方のハサミが異様に大きいのが特徴です。オスは縄張り争いなどの際に、この大きなハサミを使って大きな破裂音を出すのです。パキンッ!とプラスチックの板を割るようなビックリするほど大きな音が出るので、初めてこの音を聞く人は一様に驚きを隠せません。 通常我々が見かけるのは海産の鉄砲エビで、日本の磯で見かけるものは地味ですが、海外から観賞用として輸入されてくる鉄砲エビには信じられないほど鮮やかな色彩を持ったものも多く、小型水槽のタンクメイトとしてかなり人気があります。でも、この店の鉄砲エビは店のおやじの話では淡水産だというのです。淡水産鉄砲エビと聞いてはさかなおやじがゲットしないはずはありません(笑)。袋に入れて並べられている全個体をゲットしましたぁ~♪ちなみに、1尾15バーツ(40円位)でした。 上の写真がオスの個体で、片方のハサミが巨大化しているのがお判りでしょうか。体長は3cm程度です。そして、下の個体がおそらくはメスでしょう。オスのように巨大なハサミを持っていません。彼らは、無事我が国まで持ち帰ることが出来ました。 さて、自宅に持ち帰った鉄砲エビですが飼育に関する情報はほとんどありません。店のおやじは淡水域に生息していると言ってましたが、鵜呑みにするのも危険です。ここは、一番棲息の可能性の高い汽水域にあわせて若干の海水を混ぜた汽水で飼育してみる事にしました。今のところ、淡水8に人工海水2の割合で混ぜた飼育水で飼育していますが、まったく問題はないようです。今後は、一部のエビを真水で飼育してみようと思っています。餌は、顆粒状の熱帯魚フードを喜んで食べていますから飼育に関しては結構容易かもしれません。 色彩的には取り立てて見るべきものはないエビですが、なんと言っても淡水で飼育可能な鉄砲エビです。エビマニアには堪えられない逸品と言えるのではないでしょうか?(笑)。我が家の淡水鉄砲エビたちは、今日も水槽の中でパキンパキンと大きな乾燥した破裂音を立てて、鉄砲の打ち合いをしています(笑)。うーん!プリティだぁ~!!
2005/09/22
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さて、アクアリウムフェアも終了し懸命にノーマルな生活に戻ろうと努力を続けるさかなおやじです(苦笑)。って、12:30から商談客が来社すると言う事で、昼飯食べに行く事も出来ません!(怒)仕方がないから、ブログにウィークエンドマーケットで見つけたちょっと面白い屋台の話でもアップして、気を紛らわそう!(笑) マーケットは、ちょうど陸上競技場のトラックみたいな構造になっていて、その楕円形のメインストリートの内外をびっしりと大小様々なショップが囲んでいる訳なんですが、実はメインストリートから離れれば離れるほど、いかがわしくて面白い?店がいっぱいあるんです。(笑) そんな「メインじゃないストリート」をプラプラと歩いていると、一軒の屋台が目に付きました。早速近づいて見る事にしましょう(笑)。そこでは、一人のおやじが下を向いてなにやら一生懸命指先で作業をしています。 何をやっているのか尋ねてみたいところではありますが、試しに英語で問いかけてもまったく無反応です!あいにく、タイ人の友人は所用があるとかで先ほど別れたばかりです。それにしても、英語や日本語がしゃべれなくても客に話しかけられたら、困ったような愛想笑いを浮かべるくらいの反応は欲しいものです(笑)それを完全無視とは・・・いい度胸してるじゃありませんか、このおやじったら。 頭来たので、おやじの前に無言で突っ立ってプレーシャーをかけちゃう事にしました。そのまま15分くらいが経過。ここまで来るとおやじもさかなおやじも単なる意地の張り合いの気もします。しかし、その間観察できたおかげで、どうやらこの無言おやじが飴細工らしきものを作っている事が判明してきました。足元のブリキ缶の中には極彩色のやわらかい飴が入っていて、それを少量ずつ取り出しては何かの形を作っていきます。それにしても、屋台のおやじの作品ときたらサソリとかカマキリとか蛇とか・・・完全に性格捻じ曲がっているとしか思えません。せっかくの飴細工なんだから花とか小鳥とか作らんかいっ!(苦笑) そこまで判れば、一つ欲しくなるのが人の常と言うものじゃないですか(笑)。と言っても、相手は何を言っても反応のないクソおやじですから・・・。ここでついに出ましたぁ~♪さかなおやじの伝家の宝刀「奇襲攻撃!!」。いきなり、て手近にあったサソリ?見たいな気持ちの悪い飴を引っつかみ、おやじに100バーツ突きつけました。すると・・・奇襲攻撃大成功!おやじはひどくビックリした表情でなにやらもごもご話しはじめます。ここで、日本語で一方的に話すのが奇襲作戦のコツです(笑)「あのね、何しゃべってんのかわかんないんだけどね、これ頂戴(日本語)」「×▼◎○◆・・・」「はいっ、これ100バーツ(日本語)」「×▼◎○◆・・・」ついにあきらめたのか、おやじはなんとせっかく作った飴細工を全部引っつかむとこちらに突き出します。こっこれは予想外の逆襲だぁ~♪「こっ、こんなにいらないって(日本語)」「×▼◎○◆・・・」 結局あわてて、細かい1バーツ辺りをジャラジャラポケットからつかみ出して、屋台のおやじに提示する「負け犬さかなおやじ」なのでした。結局の所、飴細工は一つ8バーツ(23円位)でした。 えっ?飴細工の味ですかぁ~??知りません!と言うか怖くて食べてません。だって、屋台のおやじ、飴細工作りながら鼻の穴に手を突っ込んだりしてたのじっと観察してたものですから・・・それに、細かい細工を施す時に指先につばつけるのが秘訣みたいでしたしね(笑)
2005/09/21
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ったく、3連休をアクアリウムフェアのベタコンテストに送り込んでおいたくせに、平然と仕事を押し付けてくる本当に素晴しい会社です(笑)。いまだ、仕事を終えて帰路に付く事が出来ません。しかも、今回の休日の御奉仕に関しては、会社の仕事ではないということで代休は付かないそうです(涙)。今日、会社の帰りに本屋に立ち寄って社長のために「サルでも判る労働基準法」とか言う本を買ってあげなくちゃいかんな。 ちなみに今回のタイトルは、冒頭の写真に載っているウォーターコンディショナー?の効用です。もちろん、こんないかがわしい商品はバンコクのウィークエンドマーケットの怪しげな観賞魚用品売り場で購入したに決まってます(笑)。このOXYFISHとか言う商品は、商品名が英語、その下に日本語で冒頭の「水槽内における水中の酸素浄化」とだけ書いてあって、後はすべてタイ語と言う代物!もちろん、さっぱり意味がわかりません(笑)でも、店員は商品よりも更に怪しげな英語で、これは「ベリースペシャルな効果がある!!」と力説するのです(苦笑)。さかなおやじの興味は「シェルクリーン」とか言う、巻貝駆除薬の方にあったのですが、店員は私がシェルクリーンを手に取ろうとすると、ひどくオーバーなジェスチャで天を仰ぎ嘆きます。そして、その後には必ずOXYFISHを手にとって押し付けようとするのです。 そのくせ、使用方法とか聞いても急に英語が話せない現地人に変身する有様でどうにもなりません。個人的には巻貝駆除薬(硫酸銅溶液だと思いますが)なのにシェルクリーン(二枚貝の事でないの??)と言う素晴しいネーミングと、巻貝ばかりではなく、水槽内のすべての生物も一気に駆逐しそうないかがわしい容器に惹かれてたんだけどなぁ~(笑) 結局店を出たときにはOXYFISH入ったビニール袋手に下げてましたぁ~。それも、袋の中身は12個もありました(苦笑)。無事日本国内に持ち込んだのはいいのですが、何しろ使用方法も効能もタイ語でさっぱりわかりません。ためしに一つの容器を開封してみると、どう見ても覚醒剤にしか見えない白いフ・ン・マ・ツ!成田で、覚醒剤所持の現行犯で逮捕されなかったのが不思議なほどの代物です。 コップに水を入れてその中に粉末を入れてみると、細かい泡が沢山出てきます。でも、怖くて魚や他の生物が入った水槽に入れる勇気がありません。でもでも、ベリースペシャルな効果の程知りたいなぁ~。何しろ水中の酸素浄化ですから・・・どなたか、試してみようと言う勇気のある方おられます??(笑)
2005/09/20
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うーん、やっとアクアリウムフェアが終了し、撤収も終わり先ほど帰宅しました。今回は、裏方だったためほとんど人目につかない所をウロウロしたり、コンテストの採点集計など雑務が多くて参りました。3日間で実働45時間は確実に働いた気がする(苦笑)。そして、今日から普通に仕事が待ち受けてるなんて、40過ぎたおやじのやる事じゃないな・・・ ところで、今回バンコクのベタ屋でちょっと注目だったのがプラガットのダークオレンジです。以前からオレンジと言われる個体はいたのですが、イエローに毛の生えたと言うか、皮を剥いて6時間放置した桃の表面みたいな汚い色の個体ばかりだったのが、今回はかなり綺麗なオレンジ色に仕上がっています。日本人に受けるかどうかは別にしても、なかなか興味深い色です。 ちなみに、今回のベタコンテストに数合せで出品したプラガット数個体のうち、写真のオレンジがプラガット部門で優勝してしまいました。正直なところ、これはミスです(苦笑)。主催者側が優勝魚出す訳行かないので、私の魚は参考出品扱いするように指示を出しておいたのですが、審査員の方々にその説明が行き届いていなかっためにこんな恥ずかしい事になってしまいました。 ただ、今回は第一回目という事や急遽開催したにもかかわらず、120を超える個体を出品いただき、本当にありがとうございました。また、私はあまり会場にいられなかったのですが、本当に沢山の皆様にお越しいただき感謝の気持ちでいっぱいです。まだまだ至らぬことばかりのベタコンテストでしたが、この経験を踏まえて来年はより素晴しいコンテストになっていくと確信いたしております。 もちろん、来年は世話役なんて絶対やんないからね!判ってるんだろうね、振興会のお偉いさんたちよ!!本気で、カラダも精神も壊れます(笑)。あっ、それから期間中さかなおやじのブログをご覧いただきコメントを寄せてくださった皆様!本日、仕事を終えて帰宅した暁には必ず返事を書きますので、もうしばらくの間さかなおやじの筆不精をお許しくださいね。
2005/09/20
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昨日から始まったアクアリウムフェアの関係で、朝から晩まで会場に張り付いていたため、アップが遅れてしまいました。おまけに、開始前・終了後のメンテナンスもあるため、ほとんど不眠不休状態の3日間になりそうです。私の3連休はどこに行ってしまったのだろうかっ!!(苦笑) さて、本日はバンコクのマーブル事情についてです。ショーベタ、プラガットに関係なくマーケットでもマーブルはちょくちょく見かけることが出来ます。しかし、良個体となるとまったくと言ってよいほど見かけることが出来ないのが現実です。特にショーベタでは、模様のバランス・カラーリング・尾開きの3拍子そろった個体など見かけたことはありません。それだけマーブルは作出が難しいんですね。 マーブルの難しさは、彼らの模様やカラーリングが成長とともに大きく変化する事にあります。つまり、若魚の時の模様が成魚サイズまで維持されないと言う事なのです。全身にバランス良くブラックマーブルが散在していた若魚が2ヶ月後にはほとんど真っ白になるなんて事さえありますから・・・。しかも、ソリッドやバタフライの様にブリーディングした魚のカラーリングがどの個体もほぼ同じであれば、後は体形で選別すればよいのですが、マーブルは一つとして同じ模様の個体がいないのでどの魚を残すべきか非常に迷います。 このような事情からマーブルの良個体をゲットするのは至難の業なのです。しかし、マーブルには良個体がいないと言うわけではありませんぞ!バンコクのアマチュアブリーダー達は驚くほどの個体を持ってます。あっ、ここで言うアマチュアは我が国で良く用いる「アマチュア=素人」ではなく、趣味でベタを飼育している愛好家たちの事です。バンコクには我々が想像するよりもはるかに数多くの熱心なアマチュアブリーダーが存在します。 去年、さかなおやじがバンコクに行って見てきたベタコンテストにも多数の愛好家たちがベタを出品してました。その数は500尾以上と今回のアクアリウムフェアのベタコンテストなんてまだ足元にも及ばない規模、そしてレベルなのですが、その会場にはいましたね~。驚くべきマーブルたちが・・私が一番驚愕したのが、ブルー&ホワイト&ゴールデンの3色マーブルとブラック&ゴールデンのマーブルでした。そのインパクトの強さと言ったら、昔のシントミゴルフの宣伝じゃないですが「インパクトの瞬間ヘッドは回転する!」程で、首がガーンと後ろにのけぞっちゃいました(笑) いつかはさかなおやじもあんなマーブル作出してみたいもんです。そんな夢をかなえるために今回の旅行でもマーブル捜し歩いてきました。上記の3個体がその元親候補たちです。中でも期待は一番下の写真のブルー&ホワイトバタフライ!まだ若魚なだけにこれからパターンが変化するはずですが、このてのマーブルでは成長と共に白地が多くなる傾向が強いので、若いうちはこれくらいブルーが強い方が良い個体と思われます。まぁ、作出に3~4年はかかりそうですが、その分長く楽しめるって事で・・・ さて、ブログもアップしたしこれからまたコンテスト会場に出向きます。そして帰宅はまた明日の早朝かぁ・・・はぁ(苦笑)
2005/09/18
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さて、皆さんお待ちかねのベタ屋はマーケットの奥のほうというか、比較的端のほうにあります。ただ、かなりアバウトに分布しているので一箇所に行けばすべて用が済むというほどうまくは行きません(笑)やはり、最後は自分の足で探し出すしかないようです。でも、こう頻繁に訪問してるとほぼベタ屋の全貌把握した気もします(苦笑)。 ほとんどのベタ屋は専業で、ベタだけを扱ってます。しかも、ショーベタ専門・プラガット専門店・闘魚用プラガット専門店など品種別にも分かれているようで、さすが飼育者人口の多いバンコクだけのことはあるなと感心してしまいます。 ほとんどの店がガラスの小型容器にベタを入れて、間に仕切り版を挟むと言うわが国のショーベタの取り扱い方とほぼ同じ方法で魚を展示しています。客は、容器の間の仕切りをはずして、フレアリングに夢中のベタを観察してお気に入りを探すわけです。ここまではどこのベタ屋もほぼ同様なのですが、ベタを扱っているショップの人間はそれこそ千差万別です。ブスッと押し黙ったまま、目だけを光らせてこちらを見ている(結構怖いんだな、これが)親父や、ひたすらタイ語で話し掛けてきておちおちベタを選んでられないおばちゃんのいる店とか・・・もちろん、すごく応対の行き届いた店もあるんですけど、なぜかよい個体は個性的な店主の店に集中している気がします(笑) そうなると、ベタ一つ買うのにものすごいエネルギーを消費(笑)する羽目になります。「バンコクベタ購入ダイエット」とか言う本を出せるほどかも。でも、買い物好きにはそれが楽しいのかも。ちなみに、値札のついている店はごく少なく、ほとんどは店側の言い値です。外国人に1000バーツとか言ってた親父が、タイ人のお客には200バーツとか話すのはよくあるケースです(苦笑)前回、さかなおやじの買い付け方が過激との評をいただきましたが、そうでもしないとどうにもならない状況なんですよ(笑)。私だって、アメックスやダイナースのゴールドカードをピッと指先で挟んで提示してかっこよく買い物したいんですっ! そうそう、今日はこれから六本木ヒルズの会場に入り、コンテスト会場の設営に従事します。今、手持ちのノートPCでブログ更新してるんですけどキーボード小さすぎてミスタッチ連発です(苦笑)。アクアリウムフェアでさかなおやじの疲れきった姿を観賞したいという方は、明日17日(土)と19日(月)であれば、ほぼ確実に発見することができるでしょう。中日の18日(日)は、あまりまじめに会場にいなそうなので、この日に観察したい方が万が一おいでのようであれば、大体の時間お知らせください。その時間帯だけは、会場内をヘロヘロ歩き回ることにしますから(笑)
2005/09/16
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突然ですが、kenkou3200さんからパッキングの仕方についてSOSがありました。最初は文書で説明していたのですが、説明している本人が読み返してもまったくわからないという代物でどうにもならんので、ブログ上で画像で説明する事にいたしました。 まず袋は、幅10cm以上で高さは出来るだけ高いものを探してください。また、袋の厚さも重要でここでは厚さ0.08mmの特厚のものを使っています。 袋の中に飼育水を入れ、魚を移します。この時、水は出来るだけ少なくした方が重量などの面から取り扱いが楽になります。ただ、冬場などは水量を多くすればそれだけ温度変化を抑える事が出来ます。この季節で、しかもパッキングする魚がベタであれば、写真のように魚の体高よりやや多いくらいの水量で十分です。そして、袋の中に出来るだけ空気が残るように袋の口をすばやく閉め、ぐるぐるとねじりながら棒状に仕上げます。 棒状になった袋の口に上の写真のように輪ゴムを廻し、一方の穴にもう一方の輪ゴムを通すようにして引っ張ると、輪ゴムがキュッと締まってビニール袋の口をふさいだ状態にしてくれます・・・よね?(笑)ここで、かなりきつく絞めないと、袋から空気や水が漏れる原因となりますから一番の勝負どころですね。 次に、輪ゴムをぐるぐると棒状になったビニール袋の口周辺に巻きつけましょう。この段階で、袋の中に空気が十分でないようであれば失敗です。うまく行った時は、袋を外側から押しても空気が外に逃げないようになっているはずです。 巻き付けている輪ゴムが短くなったら、ビニール袋の口をぐるぐる巻きにした輪ゴムの上辺りで折り返して、輪ゴムの先端部分を引っ掛けるようにして止めれば終了!慣れるとすごく簡単なんですけど、最初は結構苦戦するかも(笑)。最初のうち何回かは、中に魚を入れないで練習してみるのがいいかもしれませんね。 それと、ビニール袋を自分で持ち運ぶならこのままでもいいですが、郵送などの手段を使う場合は、いくつかのビニール袋をまとめて更に大きなビニール袋の中に同じような手順で入れておくと、水漏れなどのトラブルを避けることが出来ます。 以上、深夜のお魚パッキング講座でしたぁ~♪kenkou3200さん、これでわかりますでしょうか??
2005/09/16
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前回バンコクにベタを見に行ったのが6月中旬なので、今回の再訪は2ヶ月弱という事になります。それでも、バンコクのベタ事情は結構様変わりしていたのには驚いてしまいます。まぁ、彼らが産卵から出荷までが3~4ヶ月と言う猛スピードである事を考えれば、理解できなくもないんですが・・・ これから何回かに分けて、そんなバンコクのベタ事情についてレポートしてみたいと思います。第一回目の今日は「ニューカラーの登場」について。ただ、今回のバンコク訪問の目的(仕事は別にして)はアクアリウムフェアのベタコンテストに参考出品するプラガットのサンプル集めだったので、ショーベタに関してはあまり個体を入手していないのでその辺は御容赦ください。 マーケットのベタ屋にずらっと並んだショーベタのケースを見ると、前回訪問の時にはいなかったカラーリングの魚が目に付きました。冒頭の画像の魚がそれで、無理やり命名するとすれば「ブルー&イエロー マルチ」なんでしょうか?元親はブルー&ホワイトバタフライとイエローの交配と思われますが、華やかと言う点ではピカイチかもしれません。まだまだ品種として固定されているとはとても思えず、売られている個体にもだいぶ表現にバラつきが見られました。 それでもって、上の写真がそのプラガットバージョンです。こちらは、ヒレの外周が白く縁取られていない代わりに、ブルーが藤色っぽい絶妙の配色をしていますね。ショーベタにしてもプラガットにしても、このカラーバリエーションは日本人にも受けるパターンだと思います。ただ、なぜかメスの個体をマーケットで見かけることが出来なかったのが残念です。今回は日程の関係で、ブリーダーの所を訪問できなかったのでメスをゲットできませんでした。それでも多分、ブルーやイエローのメスを交配すれば大丈夫だと思います。 今までの日本のショーベタ界(そんなのあったんかい?)では、系統がしっかり確立されていないとダメ!みたいなところがあって、このような瞬間芸的な品種は一段低く見られる傾向にありました。しかし、その結果我が国のブリーダーはみんながレッドやブルーだけを手がけるようになってしまいました。コンテストでも、その2系統の出品が圧倒的です。ショーベタを真面目にやっておられる方には怒られそうですが、個人的には「綺麗ならいいじゃん!」的な考えの持ち主なので、この品種みたいな瞬間芸も大いに歓迎です(笑) あまり七面倒な事ばかり言ってショーベタに対する敷居を高くしてしまうよりも、ベタってすごく面白いからとにかく気軽に始めてみようよ!的なノリでまずは間口を広げるところからやらなきゃダメな感じがするんだけどなぁ?皆さんはどう思われます??
2005/09/15
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さて、シオマネキ数種をゲットして気力回復したさかなおやじは、ワシワシとマーケットの奥を目指して歩きます。虫屋のダメージはもうすっかり回復しました(笑)。それにしても、ウィークエンドマーケットは生き物好きにはこたえられない場所です。例えば、一番上の写真は「リス屋」です。つまり、ありとあらゆるリスを揃えてある訳で、さかなおやじが判るだけでもシマリス・ミケリス・ツパイ・フクロモモンガ、それ以外にも数種類のリスやその近縁種がいます。バンコクではなんだかリスの人気が高いのか、リス屋は何件もありましたね~。ほとんどの店が生まれて間もない仔リスを扱っている事から、どこかで養殖しているのではないでしょうか?さかなおやじの個人的な好みではフクロモモンガの子供が可愛くて可愛くて・・・30秒間くらい、フクロモモンガの子供と目を合わせたまま凝視しちゃいました(苦笑)日本で買えば結構高いんですけど、こちらでは店にいる奴全部くれ~!と言ってもぜんぜん大丈夫な値段でした。 トリ屋も充実しています。インコを専門に扱う店から、得体の知れない野鳥専門店、鶏の品種がずらっと並ぶ店、闘鶏用のシャモを扱う店などそれぞれ個性豊かな店ばかりです。ちなみに、写真のアケボノインコ(だと思うんですけど・・・)で1羽3000円位でした。パロット倶楽部の面々なんかがここに行ったらそれこそ狂喜乱舞すること間違い無しの品揃えです。 下の写真は、カメ屋で売っていたホシガメ!直径5cmに満たない幼カメなんてすごく可愛いもんです!このほかにも、ニシキヘビやらドクトカゲやらおサルさんだっています(笑)みんな驚くほど安いのでついついゲットしてしまいがちなのですが・・・ 残念ながら多くの動物は日本に持ち帰ることが出来ません。タイ国内で飼育する分には何の問題もないのですが、我が国ではサイテスで引っかかるため、空港で没収という事になります。私の知っているアホウはダウンジャケットの羽毛を取り出して、その部分にホシガメ詰めて自分で着用し日本持込を図りましたが、あえなく御用となりました。他にも、自分の背中に麻酔を掛けたオラウータンを貼り付けて、その上からジャケットを着用して輸入を図った、たわけたショップのおやじもいたそうです。もちろん、彼らの行為は許されないものですが一番の問題は「彼らがそんな事を企てる理由=国内需要があるから」という事なんですよね。サイテスに記載されると、その動物の販売価格が急上昇すると言うのですから、我が国の「腐れマニア」にも本当に困った物です。 そんな訳で「欲しいけど買えない動物たち」を横目に見ながら、さかなおやじはベタ屋が集まっている一角を目指してひたすら歩み続けます。 そうそう、そう言えば1件のリス屋で面白い光景を見ました。そこは写真のような露店ではなく、きちんと店を構えている小動物屋だったのですが、どうした事か店の中でリスたちがいっせいに逃げ出してしまったようなのです。ガラス張りの店の中を数百匹のリスたちが疾走してそれは素晴しい眺めでした(笑)。店主は店の外にいてひたすら奇声を上げて嘆くばかり。そして、時々意を決したように店の扉を開けるのですが、その度に数十匹ノリスたちが逃走し、マーケットの人ごみの中に消えていきます。そうすると周りの野次馬たちがいっせいに歓声を上げて拍手します!(笑)。かく言う私も、野次馬に加わって十分ほど見物してました。タイ人の通訳によれば野次馬たちはリスが逃げるたびに「自然に帰って、もう二度とつかまるなよ~♪」見たいな事を言っているそうです。さすが仏教国タイだけあって、現地の人達もみんな優しいんですよね~・・・って、店の主人にしてみればなんて冷たいやつらだって事になるんでしょうかね(笑)
2005/09/15
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さて、昨日のブログで紹介した3種のショーベタのうち、日本人2005さんは何番を選ぶのでしょう?と言うクイズの正解発表です!(笑)日本人2005さんのチョイスはNo.2の「トリカラーマルチ」でしたぁ~!なっなんと、全員不正解ですっ。 確かにNo.1の「ラベンダー」が一番人気であることは当初から予想していたのですが、ここまで皆さんが嵌るとは・・・出題者冥利に尽きますな(笑)あー楽しかった!これからも、さかなおやじが一方的に何かを皆さんに紹介するだけのブログではなくて、皆さんも一緒に参加できる様な企画を考えて行こうと考えるさかなおやじなのでした。 ところで、私のブログに度々登場するウィークエンドマーケット(別名:サンデーマーケット)についてちょっと紹介しておきましょう。ウィークエンドマーケットは、バンコクの市外からちょっと離れた場所にあるタイ最大級の市場です。店舗数は10000程度と言われていますが、実際には道端にゴザ広げて商売している人も沢山いますから、店舗数は20000近いのではないでしょうか?ウィークエンドの名称通り、メインは土日で期間中30万人以上の人手で賑わいます。 扱っている商品は、はっきり言ってすべてです(笑)。人間の生活に必要なすべての物がここにはあると言っても過言ではありません。食料品・日用雑貨・衣料品・ペット・園芸など庶民的な物から電化製品・アンティーク小物・ジュエリーなどの高級品まで何でもござれ!私なら1週間ここに通い続けてもまったく飽きる事はないだろうと思います。バンコクで何かみやげ物を探すのであればぜひ一度訪れてみることを強くお奨めしますね。 ただ、いくつか注意点があります。まず、第一に観光客相手のみやげ物やとは違い、客層は現地の人達がメインとなっていますので英語を話せる店員は少ないですね。もちろん、日本語は絶望的です(苦笑)したがって、価格交渉などはカタコトの英語とボディランゲージに頼る事になっちゃいます。欧米的なスマートな買い物を希望する人にはまったく不向きな場所と言えます。 次に、場内は買い物客でごった返しています。ちょうど、デパートのバーゲン会場を真夏の炎天下にそのまま移動させたような状況です。ものすごく暑くてものすごく蒸します(笑)。したがって完全に体力勝負となるので、体力・気力に自身のない方はパスしてください。また、当然ですがスリや置き引きなども頻繁に起きていますから、セキュリティには十分注意してください。 最後に、場内には一部の人間にはとてつもなく不愉快なエリアもあることを覚悟しなくてはなりません。例えば、生ゴミの集積場に納豆と魚のハラワタを1週間放置したような臭い?がする場所や、虫類の甘辛揚げを販売するたわけた屋台がうろついていたり(苦笑)、道端を手足がない物乞いの人が這いずっていたり・・・でも、マーケット全体は驚くほど綺麗なものです。これだけの規模の市場が日本にあれば、床はゴミだらけになりそうなものですがここではほとんど気になりません。公衆エチケットに関しては、我が国の方が数段劣ると言わざるを得ないでしょう。 そんな万人向けとはいえないけれど、大部分の人にとってはまさにパラダイス!なウィークエンドマーケットにあなたも一度行って見なくてはなりますまいて・・・バンコクまで行って、サイアムスクエア辺りでショッピングするなら、銀座や青山辺りに行くべきでしょう!せっかく東南アジア来たのですから、現地の雰囲気を思い切り満喫しなくちゃ! 以前は交通の便が少々悪かったウィークエンドマーケットですが、数年前にスカイトレイン(BTS)と呼ばれるモノレールが開通し、バンコク中心地から終点のモチット駅まで行けば、下車徒歩5分くらいで到着です。スカイトレインは冷房完備で非常に清潔、しかも5分おきくらいに電車が来ますから絶対お奨めです。また、去年は地下鉄も開通し、マーケットの入り口付近にも駅がありますから、こちらを利用するのもいいでしょう。 実は来月中旬に大きなベタコンテストがバンコク市内で開催されるため、さかなおやじは懲りずに「第3回バンコクベタ旅行!」を考えています。パックツアーでは絶対味わえない本当のバンコクを経験してみたいあなた!ツアコンやるのは嫌ですが(笑)、要所要所で面白いポイントをご案内して差し上げますゼ!来月は、みんなでバンコクを目指せ!!
2005/09/14
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さて、今回はアクアリウムフェアに参考出品するプラガットをゲットするのもバンコク出張の大きな目的だったのですが、それともう一つ日本人2005さん好みの「赤系で派手なベタ!」(笑)を探すのも忘れるわけにはいきません。私自身は、どちらかと言うとブラックとか地味~なカラーが好みなのですがそこは20台の日本人2005さんと40越えたさかなおやじのジェネレーションギャップなのかも?(笑) という訳で、今回調達した赤系ベタ3種の写真を紹介します。一番上がレッド&ホワイトバタフライ(通称ラベンダー)、真ん中がトリカラーマルチ最後の写真がレッドマーブルです。 どの個体も生後3ヶ月だとの事で、まだまだヒレなどは未完成です。これからどこまで大きく広がるか楽しみでもありますね。それにしても、生後3ヶ月でここまで作るタイのブリーダーの力量はさすがと言う他ありません。我が家のベタ稚魚なんて、生後2ヶ月でもこの半分位しかないと言うのに・・・(苦笑) ラベンダーは最近結構人気が出ていて、バンコクでもちらほら見かけました。トリカラーマルチは尾ビレの赤の入り方が独得で、もしかしてマーブルの血が導入されているのか?と思われる個体で、今回はじめてみました。最後のレッドマーブルは個体としてはかなりグレードが低いのですが、尾ビレが単なるクリアフィンではなく、明らかにマーブルになっているためあえてゲットしました。マーブルの系統は良個体を作出するのが難しく、バンコクでも綺麗なマーブル模様の個体はほとんど見かけることが出来ません。 さて、ここで問題です(笑)。昨日の問題は、画像の上にマウスポインタを乗せると解答が出てきてしまうと言う出題者の予測しなかったミスのためクイズになりませんでしたが、今回は違いますゾ!「日本人2005さんは、上記3種の赤系ショーベタのうちどの品種を選択するでしょうか??」どうだっ!今度のクイズは現時点では出題者のさかなおやじだって答えわかんないんだゾ!(笑) それでは、日本人2005さん御解答をお願いします!あっ、それと解答はクイズの解答も兼ねている為、さかなおやじの私書箱にお願いいたしますね。
2005/09/13
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さて、初日空港からホテルまでの移動で大変な目に遭ったさかなおやじでしたが。2日目は快調そのもの!朝7:30に商談先の部長がホテルまで定刻ぴったりにボルボで迎えに来てくれて、そのまま相手の会社に・・・商談も激しい攻防の末、こちらの要望がほとんど通ると言う、なんだか恐ろしいくらいのスムースな展開!こう快調だとかえって身構えてしまうほどでした・・・ってやっぱり皆さんお待ちかねの問題が発生しはじめました。(苦笑) 2時間ほどの商談を済ませ、会議室で一息入れていると社長秘書の女性がなにやらドリンク剤を社長に持ってきました。相手先の社長は、それを飲もうとして手に取ってから私の存在を思い出したようで「君も飲むかね?」と尋ねてきました。大体、金持ちの飲むドリンクなんて碌なもんじゃないのが通り相場ですから、ここは躊躇なくパスする事に。すると、この会社の部長でもある私の知人が社長に向かってなにやらタイ語で「×××××・・・???」すると社長が「なんだ、君は肝臓が悪いんだって?それならこのドリンクがすごく効くから是非とも飲みなさい!ほら君(秘書の事)、日本からのお客様にも1本お持ちしなさい」 まもなく秘書が持ってきたドリンクは、日本のオロナミンCやユンケルみたいな小さ目の茶色いガラス瓶に入ってます。「それじゃ、両社の繁栄と君の肝臓に乾杯~♪」ご機嫌の社長さんはボトルをラッパ飲みします。私も覚悟を決めて一気にゴクゴク・・・ちゃんとジャパニーズビジネスマンらしく、片手を腰に当てて上を向いて一気に飲みましたゾ(笑)。BGMにリゲインのテーマソングさえ流れていれば完璧です。決して美味い物ではないですが、何とか飲める味でした。その後、社長の昼食のお誘いを丁重にお断りして次の目的地に向かいます。 もちろん、次の目的地はベタや面白グッズが待ち受ける宝の山?のウイークエンドマーケットです。マーケットには知人の部長がボルボで送ってくれましたが、その道すがら彼がいたずらっぽい顔をしながら「あのドリンクどうだった?」と尋ねてきました。どうせ「今夜はバリバリ全開になっちゃうぜ!」とか言うくだらない話だろうと思って適当に返事していると、彼が空になったドリンク剤のビンを渡してよこしました。「中に何が入っているか判るかい?」「ん??どれどれ・・・」ビンのラベルはタイ語と中国語で記載されていました。「何々・・・龍××・・・、フンッこれはニシキヘビだね。虎▼×、これは本物の虎じゃなくて猫らしいな・・・。花果狸?何だコリャ??ハクビシンかアライグマかな・・・」確かに原材料は楽しいものではありませんが、世界の未開地でゲテモノ食べさせられているさかなおやじがこれしきの事で驚くはずもありません(笑)「残念だったな、これしきでビックリするとでも思ったのか?」私がからかうように彼に話しかけると、彼は薄笑いを浮かべながら最後まで読めと言います。「んだよ!めんどくせえなぁ~。どれどれ、蝗?これってなんて字だっけ?ムシヘンに皇だから・・・げっイナゴかよっ!」さかなおやじが異常に虫嫌いなのをよく知っている彼は、すごく嬉しそうに話し始めました・・・「そのドリンクにはね、イナゴ、イモムシ、クワガタの幼虫、ムカデ・・・」次の瞬間、私の手が彼の横面を殴りつけたのは言うまでもない事です。「テメ~、車止めろっ!無礼打ちにしてくれるわっ!」私がここまで逆上すると思わなかった彼は、車をあわてて道の端に止めてひたすら謝り続けています。そんな彼には目もくれず、車から飛び降りると口の中に指を突っ込んで・・・この先の記述は省略させていただきます(苦笑)。 完全に不機嫌&気持悪い状態のさかなおやじを乗せたボルボがマーケットに到着したのはそれから30分位後の事でした。さかなおやじの機嫌をとらないとぶち殺されるとでも思ったのか、彼は完全に下出に出ています。「なぁ、さかなおやじ。すぐそこにすごく美味しいごった煮を食わせる店があるんだが、行かないか?もっもちろん虫なんて絶対入ってないから」無言のまま首だけ縦に振るさかなおやじ一行は、マーケット内の得体の知れない屋台に到着。そこでは、人が3人位楽々収容できる大鍋になにやら得体の知れない肉類がぶち込んであってグツグツと音を立てて煮えてます。確かにすごく美味そうな匂いです(笑)。おそらくは豚や牛、鶏などの肉や臓器などすべてをぶち込んであるのでしょうが、哺乳類や鳥であれば何でもOKの私ですから、ほくほくしながらテーブルに付きました。 料理が運ばれて来るまでなんと待ち遠しい事でしょう(笑)。そんなさかなおやじの鼻先をなにやら香ばしい芳香が・・・ちょうど、ベッコウ飴が煮えている時のような匂いです。ただ、心なしか気になる脂っぽい匂いもするような・・・すっかり、その芳香を漂わせている料理を食べたくなった私は知人に「あの料理買って来てくれよ!」と頼みましたが、なぜか彼は首を横に振るではありませんか。それも、なぜか必死の形相で首を振るのです。「何だぁ??その料理すごく高いのか?金なら自分で払うから買って来てくれって」その問答をみていた屋台の手伝いをしている少年が、たどたどしい英語で「どうしたんですか?」と聞いてくれたので、渡りに船とばかりに少年に頼む事にしました。「あのさ、いまなんだか甘くていい匂いするだろ?この匂いがする料理買ってきてくれないかな。もちろんチップ弾むよ!」その利発そうな少年はすごく嬉しそうにうなずいたので、彼に100バーツ(約300円)わたして、これで適当に買って来いオマエのチップは20バーツだぞ!と指示をして待つ事5分位・・・ 私の目の前に置かれた、例の得体の知れないしかしすごく美味そうなごった煮を食べようとしたその時、少年が大きな皿を持って嬉しそうに駆け出してきました。そして、バーンと机の上に置かれたものは・・・「グワァ~!!」正直言ってその後の数分間はよく憶えていないのですが(笑)、知人によると皿の中のものを見た次の瞬間、私は立ち上がり物も言わずにその場から走り去ったそうです。かなり離れた場所で、ハアハアしているさかなおやじの後を必死に追いかけてきた知人が「オイ!大丈夫か?顔が真っ青だぞ。一回ホテルに戻ろうっ!」と言うので、とにかく彼の言うとおりにひとまず退散する事にしました。 そうです!皿の中身は油でからっと揚げて、甘辛い味を加えた山盛りの虫だったんです(涙)。つまり、あの香ばしい芳香は虫の揚げられたときの匂いだったと言う訳です。タイでは、今でも虫を食べるのは決して珍しいことではないようで、マーケットの中でも、容器の中でうごめくバッタ、蛾のサナギ、イモムシ、ミルワームを大量に積んだ屋台が行きかうのは知ってました。しかし、よりによって虫嫌いの私がそれを注文してしまうとは、そして知らぬ事とは言えあの匂いを芳香だと思ってしまったとは・・・ 力なくヨロヨロと知人の車を目指すさかなおやじでしたが、ある地点でパタッとその足が止まってしまいました。「オイ!どうした?気持ち悪いのか??」心配して声を掛けてくれる知人の存在も無視してさかなおやじは一軒の屋台の前にすっ飛んでいきました。そこは「カニ屋!!」(笑)もちろん、食べるカニではなく、様々なシオマネキの仲間をペットとして売っているのです。地獄の虫づくしに行きも絶え絶えだったはずのさかなおやじは一気に気力回復です!(笑)。まるで瀕死の状態でカラータイマー点滅しているウルトラマンが太陽光線浴びたみたいな回復振りで、あっけに取られている店のおやじから網を分捕って、次々と目あてのカニをゲットしていきます。 この露店では、5種ほどの小型のカニを売っていました。ほとんどがシオマネキの仲間なので河口付近棲息しているものと思われます。したがって、4倍くらいに薄めた海水で飼育した方がよいと思われますが、どうです?可愛いでしょう??一番大きな種類でも甲羅の幅が2cm位しかありません。1匹3バーツ(9円)で30匹前後ゲットしたさかなおやじは意気揚々と次の獲物を探してマーケットの更なる奥地へと前進を続けます・・・ えっ?気持ち悪いのはどうしたって??ホテルに帰る??一体何の話でしょうねぇ~♪さかなおやじエンジン全開です(笑)
2005/09/13
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本日、無事バンコクより帰国いたしましたぁ~♪今回は、前回とは異なり結構真面目にシ・ゴ・トした為(笑)、実質2泊の日程ではかなりハードなスケジュールとなりました。9月9日(金)の午前便で成田をたち、バンコクに着いたのが16:00頃(バンコクと日本の時差は2時間)空港にはツアー会社のマイクロバスが送迎に来ていて、ツアー客を各ホテルまで送り届けてくれます。今回は、結構直前に旅行の手配をしたため、全日程フリーのツアーを申し込んだためこのような運びとなりました。 空港からツアー会社のマイクロバスは、3件のホテルを次々に回り客を降ろしていきます。私のホテルは、なぜか一番最後に向かう事となっていたのでまずは最初のホテルに向かいます。皆さんも御存知かもしれませんが、バンコクの交通事情は東京を上回るひどさです。道が空いていれば空港から市内までは30分程なのですが、到着日は「花の金曜日!」です。しかも、バンコクは雨季に突入しているため、小雨が降りしきっていたため交通渋滞に拍車がかかってしまいました。 送迎バスが最初のホテルであるインペリアルクイーンズパークに着いたのが18:00前後、つまり2時間かけてバンコク市内に到着したわけです。このホテルは、バンコクの中心街にある結構グレードの高いホテルです。ここで、若い女性客やお金持ちっぽい人達はほとんどバスから降りてしまいました。次に向かったのが、メナムホテルと言うホテルです。最初のホテルからメナムまでは、通常ならば約30分位の道のりです。ところが、化け物じみた交通渋滞のため、なんと到着に2時間かかりました。この時点で20:00を回っています(苦笑)。 初日は、商談先の人間とミーティング後に夕食を一緒にする約束になっていたさかなおやじは、携帯で商談相手に連絡を入れました。「Hellow! This is sakanaoyaji speaking!・・・」つまり、今日の予定は、交通渋滞でキャンセルと言う内容の電話を彼にした訳なのですが、彼が「今どこさぁ??」と尋ねてきたので「メナム!」と答えると、彼は電話先で笑い出して「それじゃ、お前のホテルと2kmも離れてないじゃん!よしっ、今からおいら迎えに行っちゃるけん、待っとって!」それから15分位して、ツアー客がメナムでチェックインをしているのを待たされている間に、彼はメナムまで徒歩で迎えに来てくれました。 「ラッキー、オレここで降りちゃうもんね~♪」と考えた私が、ガイドの女性にその旨を伝えると彼女が一言・・・「ダメダメダメ!」「ホワァ~イ??」なんでも、彼女が言うにはお客をホテルまで連れて行ってきちんとチェックインさせるまでが彼女の仕事であって、途中で下ろしたとあっては職務放棄で彼女が会社から怒られるそうな・・・。 でも、目指すホテルは商談相手が指差す方向にはっきりと見える距離!「お願いだから歩いて行かせて!!」と頼むと、なんと彼女は泣き出してしまったではないの!中年おやじの常で女性の涙には非常に弱いさかなおやじはあわてて彼女の言うとおりにする旨を伝えると、なんとこのアマ!もっもとい彼女はニヤリッと笑うではないの!くっそ~、しかし約束は約束だ・・・ でもね、嫌な予感してたんですよね~(笑)。何しろ、私の泊まるホテルの名前何だと思います?「トンタラですぞっ!豚鱈、豚鱈!!」(笑)。ホテルの名前聞いた瞬間、今回の旅行もろくな事が待ち受けてないとピンときましたね(苦笑)それでも私と商談相手を乗せたマイクロバスはトンタラ目指して出発しました・・・ 正直言ってその先は話したくない・・・。すぐそこに見えるトンタラホテルに何時に着いたと思います?メナムホテル出たのが20:30でした。そして到着はと言うと・・・22:00過ぎてました!確かに、メナムとトンタラは大きな幹線道路を間に挟んでいるため、直線的に向かうわけ行かないのは判りますよっ!若干大外回りで向かったのも許す!でも、何なの一体っ!商談相手は途中でぶちきれて、強引にバスを降り、近くのケンチキに飛び込んで2人分のチキンとコーラ購入し、悠々とバスに引き返してくる始末。 なんだよ!今日はお前のおごりで豪勢なタイ王宮料理だったんじゃないの??なんで、40男が2人でケンチキ喰ってんだよ!しかも、ツアーの送迎バスの中で・・・やっぱり、さかなおやじのバンコクツアーはトホホなスタートを切ったのでした(苦笑) 一体どうなる!さかなおやじの運命や如何に??この続きは次回でね(笑)あっ、そこのあなた!作り話だと思ってるね?なんなら今度の金曜日バンコク市内行ってご覧なさいって。ホテルでタクシー乗って、敷地内から出るまでにタクシーのメーターが何回上がるか是非とも試してみましょう! ところで、今日は一つクイズを出題!今回ブログを飾る?画像に写っているのは一体何でしょうか??
2005/09/12
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さて、明日からいよいよ第二回バンコクベタツアー・・・じゃなかった、タイ出張のスタートです。したがって、ブログの更新や皆様へのお返事などはしばしお休みさせていただきます。今回のタイ出張では、過密スケジュールの激務(笑)の間隙を縫って皆さんに楽しんでもらえるようなネタ集めに奔走してきますので、どうぞ御期待ください。 また、30000番のキリ番プレゼントになりそうな賞品あったらゲットしてきますので、そちらもお楽しみに!それでは行ってまいりま~す!・・・って、まだ何も用意してないんですけど・・・
2005/09/09
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さて、8月9日に産卵水槽に導入したペアはその後どうなったでしょう?翌日AM7:30頃、出社前に水槽を除くとまだ何も変化はありませんでした。しかし、夜PM9:30頃帰宅して産卵水槽内を観察すると、すでに産卵は終了していました。今回は産卵行動を観察した訳ではないのですが、婚姻色で真っ赤に色が揚がったオスがメスの周りをクルクルと回りながらまとわり付く事から産卵行動は始まります。はじめの内は嫌がって逃げ回っていたメスもそのうちエンジン全開!(笑)になるのか、ペアで追いかけっこのような動作を見せるようになります。そして、水草(今回の場合は毛糸のモップ)の茂みの中に突入して2匹が体を寄せ合うようにして産卵・放精します。 卵は、非常に小さく透明なのではじめの内は見つけにくいかもしれません。メダカの卵辺りを連想しているとまったく見つけることが出来ません。なれないうちは、懐中電灯などで水草の茂みなどを照らすとキラッと光るのでわかるでしょう。また、未受精卵が数時間で白濁するようになるので、その時点で初めて産卵が終了している事に気が付くかもしれません。今回は、発見が遅かったため、すでに未受精卵は白く濁りはじめていました。 その後しばらく観察して、ペアの産卵行動が見られない様であればペアを水槽から取り出します。シクリッドやベタと違い、ペアは自分たちの産み付けた卵をバクバク食べるので出来るだけ速やかに産卵水槽から追放?させたほうが無難です。 受精卵は水温によって差がありますが、26℃くらいの水温では36時間位で孵化が始まります。もっとも、この時期の卵や孵化したての稚魚は強い光を嫌うのでそのまま放っておくのが正解でしょう。産卵終了から2日くらいが経過した時点で、水槽内からそっと毛糸のモップを取り出します。この時あまりすばやく取りだすと、毛糸に付着したまま稚魚まで取り出してしまう事になるのであくまでもゆっくりと作業は行います。この時、透明でビックリするほど小さな針のようなものが毛糸からパラパラと水底に落ちていくのが見えたらそれが稚魚達です。 稚魚は孵化直後は自分のお腹に卵黄を持っているので、餌を食べる必要はありません。つまり、お弁当持参な訳です(笑)。いつもならば、稚魚達の最初のお食事には「ドブ化した臭い水=インフゾリア」を用いるのですが、今回は皆さんがまねをして、部屋中ドブになっても何かと思いましたのでインフゾリア培養液は使わないことにしました。その代わり、毛糸のモップを取り出した時点で、ウィローモスなどの水草を適量水槽の中に入れておきます。こうする事で水槽内に微生物が自然発生することを狙った処置です。 稚魚達は産卵後5日目位から餌を食べ始めます。今回の場合であれば、8月10日に産卵した訳ですから、15日には餌を与えなくてはならないと言う事になります。ここではじめから孵化したてのブラインシュリンプ食べられるサイズならば楽なのですが、残念ながら摂餌開始直後のフレームテトラたちはシュリンプが口に入りません。その代わりの餌として、水槽内に自然発生した微生物たちが役に立つのです。 餌を与え始めて3日目位になれば、もう孵化したてのブラインシュリンプを食べられるようになるので、この後の育成はそれほど難しくありません。餌の与えすぎによる水質の悪化に注意して管理育成しましょう。 稚魚の成長は驚くほど早く、上の写真は生後1ヶ月弱の現在の稚魚の画像ですが、すでに体長は1cm前後で体色も赤く染まり始めてなんとなくフレームテトラかな?と判明するほどになっています。この時点で、30~50尾も稚魚が残っていればブリーディングは成功!と胸を張って宣言しても問題ないでしょう(笑)また、これ位になれば水槽内にフィルターを設置し、餌も細かくすりつぶしたフレークフード等に切り替える事が出来るので、この後の幼魚の育成は通常の親魚の飼育とほとんど変わりありません。 後は、先日のブログでも紹介したようにゴールデンフレームテトラの金ピカは色素異常を固定した改良品種なのか、バクテリアの寄生によって輝くワイルド個体なのかを確認すれば今回の目的は終了です。まだ、この時点では頭部に金色の色彩は出現していませんが、まぁ、生後3ヶ月位は観察してみないと結論を導き出す事は出来ませんから、あと2ヶ月くらいは辛抱辛抱(笑) でも、フレームテトラのブリーディングってなんだかすごく簡単そうでしょ?まだ、今の時期なら保温器具なしで大丈夫なので、プラケースや空いた水槽使って皆さんも何か熱帯魚の繁殖にチャレンジしてみてはいかがでしょう?フレームテトラ並みに繁殖が簡単なのはカラシンならグローライトテトラ、コイ科ならばチェッカーバルブやチェリーバルブ辺りでしょうか。一般的に言って、東南アジアで養殖されている魚は養殖馴れ?してるんでしょうか、繁殖は皆楽です。唯一つ例外はネオンテトラで、この魚は産卵までは容易ですが稚魚が非常に小さくひ弱なので育成は結構ハイレベルですね。ネオンテトラを大量に繁殖させている地域は皆、その辺水溜りでブラインシュリンプよりも小さなプランクトンが簡単に採取出来る場所ばかりです。
2005/09/08
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以前紹介したゴールデンフレームテトラは、真っ赤に燃える炎(フレーム)のテトラの頭の辺りが金ピカに輝くと言う、ゴージャスなしかし一歩間違えると成金趣味の(苦笑)改良品種でした。しかも、カラシンによく見かけるバクテリアの寄生による金ピカではなく、改良品種だと言うのでその真偽が問われていました(って誰が??) そこで、ブログでも宣言していたようにこれはもう自分で殖やしてみるしかないっ!と言うわけで8月9日に上記のような産卵水槽をセットし、ブリーディングに挑んでみました。今日と明日の2日に分けて繁殖記録を紹介したいと思います。 まず、水槽はフレームテトラのサイズが小型である事から20cm角のオールガラス水槽を用いました。そこに、水道水を入れ塩素中和剤(ストレスコート)を適量投入しました。そして、水槽内には毛糸で作った産卵用モップを入れておきます。ちなみに、産卵用モップはアクリルの太目の毛糸を40cmくらいの長さに30~50本切り揃え、真ん中あたりで堅結びしただけのものですが、一つ用意しておくと何かと重宝します。あっ、それと毛糸のカラーはお好きなものをお使いいただいて構いませんが、暗色系の物の方が産み付けられた卵を発見しやすいのでお奨めです。 写真ではフィルターが設置してあるのが見えますが、実際には稼動させていません。産卵から稚魚育成期にはフィルターは必要ないでしょう。ただ、冬場などで保温器具を用いる時は、水槽内の水温にムラが出るのを防ぐ意味で緩やかにエアレーションをかけておいた方がよいかもしれません。 数時間後に水が落ち着いたらペアを産卵水槽に導入します。おっと、その前にカラシンの仲間は明け方や夕刻に産卵する種類が多くあまり強烈な光を好みません。したがって、水槽の上面と蛍光灯の間に新聞紙を一枚くらい挟みこんでおくと、ちょうど明け方のような薄暗い環境を演出できます。また、人の出入りが激しい場所などでは、親魚を落ち着かせるために、水槽前面にも新聞紙を張るなどして、魚たちが落ち着ける環境を用意してやりましょう。 ペアを選ぶにあたって、オスは中から一番鮮やかに色を出している個体を、メスはお腹が大きく膨れた個体をチョイスします。オスメスを産卵水槽に入れる順番や時期に関してはブリーダー毎に異なるようですが、さかなおやじはカラシンならばオスを先に産卵水槽に導入し、数時間後にメスを入れるようにしています。先にオスを入れる事によって、オスが水槽内の環境に早く馴れてある程度の縄張り意識を持ってくれるようにとの考えからです。ただ、これが元々オスが強い傾向にあるコイ科の魚の場合だと、先にメスを入れる事にしています。スマトラやオデッサバルブなどでは、先にオスを入れるとますますオスが増長して、後から入ってきたメスを突き殺す事さえあるので注意が必要です。 こうして、8月9日の夜にメスの個体がオスの待つ産卵水槽に導入され、いよいよ産卵を待つばかりとなりました。さぁ~、ゴールデンフレームテトラの繁殖は成功するのでしょうかっ!明日のこの時間をお楽しみに!!・・・って、もし繁殖失敗していたらわざわざブログで紹介するわけないんですけどね(笑)
2005/09/07
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さて、今日は一部の皆さんの間で熱望?されていたスリーラインペンシルの寝巻き姿を突撃取材してみました(笑)。水槽専用の蛍光灯が消えても、室内の灯りがあると寝巻きに着替えない事はわかっていたので、昨晩温室内を一度真っ暗にして、Am3:00頃にいきなり灯りを点灯し、撮影を敢行しました。もともと睡眠時間の少ない男なので、普段から4:00頃までは確実に起きているため別に辛くはありませんでしたが、正直言って40過ぎてやっていい行為なのかどうか少々悩み苦しんでしまいました(苦笑) 上の写真が、スリーラインペンシルの夜間の体色です。昼間くっきりと見えるボディのスリーラインは姿を消して、代わりに大きな暗色斑が浮き出ています。この状態の時、ペンシルは完全に寝ているのか水面を漂うか水草に寄りかかるようにしてぼんやりとしています。そして、下が昼間のスリーラインペンシルです。 せっかく夜間の突撃取材を敢行したのですから(笑)、スリーラインペンシルだけを取材するのももったいないと言う事で、以前ブログに取り上げたベクフォルディ・ペンシルにも登場してもらう事にしました。下が、ナノストムス・ベクフォルディのパジャマ姿?です。スリーラインペンシルとはまた違った模様である事が判りますよね。ペンシルの仲間は、その種類によって夜間の体色も微妙に違うんですよ。 それでもって、一番下の写真が昼間のナノストムス・ベクフォルディという訳です。それにしても、リクエストがあったとは言え夜中にいきなり部屋の明かりを点けて魚の寝込みを襲う中年おやじっていったい・・・ほんとうに私の人生これで良いんでしょうか??(苦笑)
2005/09/06
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今日のアップはラスボラ・ヘテロモルファ(Trigonostigma heteromorpha)です。比較的最近になってラスボラ属からトリゴノスティグマ属という新しい属に分けられたのですが、流通名は相変わらずと言うかこれからもずっとラスボラだと思います。だって、そっちの方が呼びやすいですからね(笑) ヘテロモルファはタイからマレーシア、そしてインドネシアにかけて広く分布する、体長3cm位の小型ラスボラです。分布域が広いと言う事は、それだけ地域による色彩の差異があるという事で、やや細身のボディで体色が青味がかっているタイ産のものから、体高があり体色の赤みが強いマレーシア・インドネシア産のものまでバラエティに富んでいます。 今回の写真の個体はインドネシア産のもので、体高があり体色も鮮やかです。最近はなんだか体高が低くショボショボの個体が多かったのですが、久々に極美個体が入手できました。東南アジア全域に広く分布するだけあって、養殖される事はあまりないようです。したがって、わが国に輸入されてくる魚のほとんどはワイルド物と考えて間違いないでしょう。 現地では、PHの低い軟水域に棲息しているのですが、元来頑丈なのか塩素中和した水道水でも問題なく飼育可能です。性質は温和で、まず他の魚にちょっかいを出す恐れはありません。餌はフレークフードで問題なく飼育可能なので、あえて生き餌を与える必要はないでしょう。 飼育に関しては上記のように非常に容易なのですが、こと繁殖となると完全に上級者向けの魚となります。この場合ポイントになるのが、酸性の軟水を用意できるか否かと言う点です。ピートなどを用いて、PHを6以下に落とした清浄な軟水を用意できるのであれば、その後の繁殖は難しくはありません。ペアは幅の広い水草の裏側などに数十粒の卵を産み付けます。ペアは卵の世話をすることはないので、産卵確認後はペアを産卵水槽から取り出しておきます。 稚魚の育成期間中もロ過のよく効いた酸性の軟水飼育水をキープする必要があるため、初級レベルの人にはヘテロモルファの繁殖はお奨めできません。しかも、現地から採集個体が大量に輸入されてくる現状では、半年間くらい苦労を重ねて数匹の若魚を得るよりも、お店でワイルド個体購入しちゃった方がずっと楽と考えるのも致し方ないかもしれませんね。 ところで、ヘテロモルファは体の三角形の模様が三味線のバチに似てると言う事で昔は「バチ魚」と呼ばれていたそうです。その名残でいまだに「バチ魚」っていうプライスカードつけてるお店があるんですけど、ちょっとねぇ~。今の若い人達に「三味線のバチ」って意味通じるんでしょうか?? なんでも、戦時中に英語表記が出来なくなったため無理やり熱帯魚の呼び名を日本語に変えた時代があるらしんですが・・・「エンゼルフィッシュ=天使魚」とかね(笑)。当時の歴史を後世にしっかりと伝える事の重要さはよく理解してるつもりですが、だからと言って「バチ魚」はもう忘却の彼方に葬り去ってもよろしいんじゃないでしょうかねぇ~(笑)大体、戦時中に熱帯魚飼育なんぞにうつつ抜かしてる人って一体何??
2005/09/05
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今日のアップはチェッカーバルブ(Puntius oliglepis)です。本当はスリーラインペンシルの寝巻き姿?のはずだったのですが昨晩撮影し忘れました(笑)チェッカーバルブは、体長3cm前後と小型のコイ科魚類で原産地はスマトラ島です。サイズ・体形共に似ているチェリーバルブと共に、ポピュラーな小型バルブとして親しまれてきました。名称は、うろこの縁取りが黒くくっきりとしているため遠めに市松模様に見えるからというのですが、チェック柄かぁ~?これって?? 先日の事。友人の一人と話しをしている時、彼が「最近、チェッカーバルブって姿を見なくなってきたなぁ」とポツリと言いました。それまで、あまり気にしたことはなかったのですが、彼に言われてからちょっと注意してショップの水槽を探してみると・・・。確かに、ショップの店先からチェッカーバルブの姿は消えつつあるような気がするではありませんか!相棒?のチェリーバルブの方は相変わらずの人気ぶりで、中にはアルビノまで扱っているショップもあるのに、チェッカーの方ときたら・・・ 結構好きな魚の一つなので結構ショックでしたが、確かに見た目地味だから人気の凋落も仕方ないのでしょうかね~?照明を押さえ気味にした、クリプトの繁茂する水槽の中を泳がせると結構味わい出るんだけどなぁ。販売されている個体のほぼ100%が養殖個体のはずなので、やはりブリーダーも販売しやすい、見た目が派手な魚の生産をしたがると言う事なんでしょう。 チェッカーバルブは温和で丈夫、しかも小型と飼育に際しての問題点はほとんどありません。餌も人工餌を好んで食べてくれますし・・・。後は、色彩豊かだったらね~。 それと、チェッカーバルブは繁殖もすごく簡単なので熱帯魚の繁殖入門魚としても最適です。上の写真がオスで、体色が濃く各ヒレがオレンジ色に染まるのが特徴です。対して、メスのほうは体色が淡く各ヒレは透明なのでオスメスの区別は容易です。ちなみに、下がメスの個体です。繁殖方法は、以前アカヒレで紹介した方法とまったく同様です。サイズから考えても、30cm水槽やプラケースを利用しても十分繁殖にチャレンジできるので、保温がいらない今の時期チェッカーバルブの繁殖を手がけて見てはいかが? 最近でこそ少し姿を見かけなくなったものの、養殖も盛んで流通量も多いチェッカーバルブなのですが、現地で野生のチェッカーバルブを見たという知人は今のところいません。私も、何回もスマトラ島のジャングルに遊びに行ってますが(行くなって・・・)この魚を見かけたことはありません。仲間内では「ワイルド個体は、各ヒレとか濃いオレンジに染まっちゃって結構凄いんじゃないか」と期待されているのですがね。同じような事は、あのポピュラー種スマトラにも言えます。 わざわざ輸入してもあまり売れないから入れないだけなんでしょうが、もしワイルドチェッカーバルブ入荷したら即ゲットに走っちゃいますね(笑)どこか、暇と余剰金の有り余っている好奇心旺盛な問屋さんっ!間違えてでもいいから輸入してくださいっ!!
2005/09/04
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さかなおやじは、魚の飼育の他に多肉植物も楽しんでます。そのきっかけとなったのが今日紹介する、セダム達。と言ってもショップで購入してきたのではありません。道端や野原にはえているのを見つけると、一枝切り折って来て庭の隅に植えておいたものばかり。ですから、ショップで購入するエケベリア属などの多肉植物と比較すると美しさでは少々劣りますが、そのそれぞれに採集時の思い出があるので楽しいのです。 「ああっ、このセダムは下田の別荘近くの海岸で見つけたんだよなぁ。あの時は、下の息子が岩場で転んで足を切って近くの病院に担ぎこんだっけ・・・」とか(苦笑)。現在までのところ、「道端セダムシリーズ」は5種類が集まりましたが、これからも事ある毎にコレクションを充実させて行きたいものです。 でも、「道端シリーズ」(笑)充実させるのも結構大変なんですよ。まず、間違えて人様が大事に育てている園芸種をゲットしてしまわないようにする事(爆笑)と道を歩いている時、絶えず下を向いていなければならない事!この間なんか、社長と出張行った先の路上でセダム見つけていそいそとしゃがみこんだら、社長が一言「オレ、お前と一緒に歩いているの嫌だわ!」(笑)。確かに、スーツ着込んだ中年おやじがいきなり道端にしゃがみ込んで、何かを拾ってハンカチに包みポケットにねじ込んでたらかなり危ないかも(爆笑)「道端セダムコレクター」の道も、これでなかなかどうして険しいもんです。
2005/09/04
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今日のアップはスリーラインペンシル(Nannostomus trifasciatus)です。学名からトリファペンシルとも呼ばれるこのカラシンは、10種前後が知られるペンシルフィッシュの仲間の中でも最も美しい種である事に異議を唱える人はあまりいないのではないでしょうか?その金色に光り輝くシャープな体形は、まさに光の矢の如く見えます。 アマゾン河中~上流域に棲息する体長4cm前後の小型カラシンで、ペンシルフィッシュの中では以前紹介したベクフォルディについで普及しています。非常に美しいこのペンシルをゲットする際には一つだけ注意点があります。体を走るブラックラインの下の方がずいぶんと太くなっていたら要注意です!それは、非常に良く似た外見を持つエリスルルス種(Nannostomus erythururus)の可能性があります。確かによく似たこの2種ですが、色彩の鮮やかさではスリーラインの方がはるかに勝ります。したがって、間違えてエリスルルスをゲットしないように!(笑) 他のペンシルフィッシュ同様飼育は容易で、餌も何でもよく食べてくれます。ただ、水質の悪化には敏感で悪環境下では病気になりやすい傾向が見られます。性格は、他の魚に対しては温和です。ただ、何故だか同種間ではかなり激しくバトルを繰り広げます。その気性の荒さは、アークレッドペンシルと並びペンシル随一と言えるほど。したがって、スリーラインペンシルを飼育する際は、水草などで追いかけられた個体が逃げ込む場所を確保してやるか、それとも互いに縄張り意識を持てない位の数を収容するかした方が無難でしょう。 それと、スリーラインペンシルは飼育が容易にもかかわらず、繁殖は超難物です!ペンシルの中で一番難しいのはもちろん、カラシンの中でも有数の難易度なのではないでしょうか?状態よく飼育していれば、オスメスの区別も容易です。しかし、産卵水槽をセットしてもまず産卵までは行きません。まるで日本人2005さんの所のマスタードGの様でもあります(笑)。さかなおやじのところでも、大型水槽に収容していたらいつの間にか稚魚が泳ぎだしていた時以外に、繁殖させた覚えがありません。 そんなスリーラインペンシルなので、ショップで販売されている個体はすべて採集物です。そして、その中にごく稀にバクテリアの寄生により体がゴールデンに輝く個体を見かける事があります。しかし、ゴールデンタイプの収集家からは珍重されていますが、個人的にはノーマルの方が数段美しいかと・・・ それと、ベレンから輸入されてくるスリーラインペンシルは地域変異なのか、体のブラックラインの間にレッドラインが走ると言う大変ゴージャスなカラーリングの持ち主ですが、残念な事に最近はさっぱりその姿を見かけなくなってしまいました。 それともう一つ!スリーラインに限らずペンシルの仲間は夜に暗闇の中で体色が変化するものが多いのを御存知でしょうか?夜間に、急に蛍光灯のスイッチを入れたりすると観察する事が出来ます。さて、スリーラインの寝巻き?はどんな模様なのでしょうか?(笑)。ぜひとも御自分で飼育されて御確認ください!と言いたいところですが、それではあんまりなので(笑)今日の夜にでも彼らの寝込みを襲って、寝ぼけた姿を撮影し明日にでもアップしときましょう。乞う御期待!!
2005/09/03
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今日のアップはバジスバジス(Badis badis)です。インドに棲息し、体長5cmくらいに達するバジスバジスは、人気のスカーレットジェムに近い魚です。最近では東南アジアで盛んに養殖されているのでかなりポピュラーな魚になってきました・・・よね?(笑) 実はこの魚は英名を「カメレオンフィッシュ」言います。なぜかって?それはこの魚が、カメレオンのように色彩をすばやく変化させることが出来るためだそうです。さかなおやじが子供の頃バイブルにしていた熱帯魚の書籍によれば、その色彩変化の見事さからアメリカではTVのコマーシャルに登場したとのエピソードが紹介されていました。 子供の頃そんな話を聞けば、興味津々となるのは当然でしょう。今のように、熱帯魚の情報も少なく一体どんな素晴しい魚なのか、子供心に頭の中のバジスバジスはどんどんと加速をつけて美化されていきました。そんなある日の事、当時小学生だったさかなおやじはついに発見しました。憧れのバジスを(笑)。それは家の近くのデパートにある熱帯魚売り場で売られていました。 もちろんすぐにでもゲットしたかったのですが、とても小学生の小遣いで購入できる様な金額ではありません。なんだか、外見は洗う前のジャガイモのようにあまり美しくはなかったのですが、これは環境に慣れていないからだろうと子供心に納得していました。何しろカメレオンフィッシュなのですから・・・2か月分の小遣いをためれば何とか1尾購入できそうなので、そうする事に決めたのですが、もしその間に売切れてしまったらどうしよう!それが心配で、来る日も来る日もさかなおやじはデパートの売り場に通い続けました。 そのうち、売り場のお兄さんともすっかり顔なじみになり「おっまた来たな!」と声をかけてくれるようになりました。そんなある日、いつものようにさかなおやじがバジスのいた水槽を除くと、なんと1尾もバジスがいません。売り場のお兄さんに訪ねると「先週の土曜日に全部売れちゃった」との話でした。ガビーン!あまりのショックに、地面にめり込みそうになったさかなおやじを見てショップの店員さんも可愛そうになったのでしょうか?「ぼうず!ちょっとこっち来てみな。ほら、この水槽に1尾だけ残ってるだろ。これは、バジスバジスが入荷した日に1尾だけここに入れといたんだ。ぼうずは毎日通って感心だから、これをやるよ!」「えっ、でもまだお金がたまらないんだ」「いいって、これはただであげるから大事に飼ってあげるんだよ」そういった、心温まるエピソードの後、念願のバジスはついにさかなおやじの物となったのでした。 ここだけみるとすごく良い話なんですが、その後さかなおやじのところに来たバジスはいくら精魂込めて世話しても少しも綺麗になりません!どこから見てもジャガイモのメイクイーンみたい(苦笑)。今にして思えば、多分メスだったような気がします(苦笑)。でも、デパートの売り場に行くたびに、店員さんから「坊主!バジス綺麗になったか?」と聞かれるので、そのたびに「うん!すごく綺麗だよっ!」と嘘をつくのが辛くて、次第にその売り場から足が遠のいてしまいました。 あの時の店員さんは、なんて薄情な子供だろと軽蔑したと思いますが、違うんですよぉ~!でも、あの時あんなにつくのが辛かった嘘を、今ではなんの良心の呵責もなくつけるなんて・・・あ~、中年になるって嫌だ嫌だ!(笑) そんな思い出深いバジスですが、正直言ってカメレオンフィッシュと言うほどには体色は変わりません(涙)。水質にはうるさくなく飼育は容易なのですが、餌はほとんどの場合生き餌や冷凍アカムシしか食べてくれません。また、水質が悪化するとマツカサ病に罹り易いようです。 最近では観賞用というよりは、水槽内の巻貝を食べてくれると言う事で飼育される事が多いようです。でも、少なくともさかなおやじのところでは期待するほど巻貝食べてくれませんけどね・・・ 繁殖も容易で、ペアは流木のウラや岩陰などに卵を産みつけ孵化まで卵を守ります。また、繁殖期になるとオスは写真のような赤とダークグレーの縞模様から、全身真っ黒に変わり各ヒレが美しいメタリックブルーに輝く、精悍で見応えのある魚に変身します。一回の産卵数は50個前後と少なく、口が小さいのではじめからブラインシュリンプを食べる事が出来ないのですが、孵化する稚魚の数が少ないのが逆に幸いして稚魚達は水槽内に自然発生したインフゾリアを食べて結構上手く育ってくれるものです。 飼ってみて楽しいし、飼育水槽で上手くすれば繁殖まで楽しめる良い魚ですけど・・・うーん、いまやスカーレットジェムがいるからな~。どちらかを選べって言われたら、スカーレットジェム勧めちゃうかも。Tデパートのあの時のお兄さん!ゴメン・・・(苦笑)
2005/09/02
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今日アップするアプロケイラス・スマラグドは以前にも一度ブログで紹介したのですが、その時のモデルの個体があまりにもしょぼくて少々気になっていました。今回、当時しょぼかった個体もずいぶん綺麗に育った事もあり、リベンジで登場の運びとなりました(笑)一応、以下に前回の記事の抜粋を載せておきますね。~前回の抜粋~ 今日のアップはアプロケイラス・スマラグドという名前で売られている熱帯アジアに生息するメダカの一種です。このメダカ、オスはそれこそ金閣寺の如く金色に光り輝く美しい魚なのですが、ポピュラーなわりに不明な点も多いなぞの魚でもあるのです。 ほとんどの書籍や雑誌などではこの魚はアプロケイラス・リネアタス(Aplocheilus lineatus)の改良品種です。って自信満々に書いてあるけど、その自信の根拠は?と尋ねると彼らは一様に、歯切れが悪くなり「いやぁ、洋書に書いてあったからさ・・・」とか「こんな黄色のメダカ自然界にいるわけないだろ」とかぼそぼそと口ごもる。確かに、改良品種の可能性が高いとはさかなおやじも感じるのですが、リネアタス種の改良品種かよって言うのが正直な気持ちです。 この魚の基になったと言われるリネアタス種(A.lineatus)はインド周辺に生息し、体長が10cmを超える大型のメダカです。学名の「リネアタス=縞のある」という意味だけあって体には横縞(魚の横縞って上下に伸びる線のことを言うのです。だから、眼の辺りから尾ビレに向かって走る線は縦線と言うことです。)が、尾ビレはハクション大魔王のアクビ娘が出てくる壺を横向きにしたような形なのです。しかし、スマラグドには横縞もなければ、尾ビレもそんなに極端な壺型にはなりません。また、体長もせいぜい6~7cm止まりのようです。 世の中にはたくさんの改良品種がありますが、色彩を変えられても体形を変えることは結構難しいことなのです。魚の世界でも、ヒレの形状や体形を変化させることが出来たのは金魚、グッピー、ベタなどごく少数のしかも古くから大勢の愛好者がいた魚に限定されています(ただし、ロングフィンは除く)。ちょこちょこっといじって、尾鰭の形変えられるほど、改良品種作成の道は甘くはないという事なのでしょう。 その辺りから考えると、このスマラグドと呼ばれる魚は、私の個人的な見解ではアプロケイラス・ダイイ(A.dayi)の改良種だとにらんでいる訳なのです。そんな個人的な見解を実証するためにも、自分でこの魚極めて見なくてはなるまいて・・・。そう考えたさかなおやじは、2週間ほど前にショップでこの魚購入したのでした。 そんな七面倒な中年男の戯言はともかく、この魚は非常に丈夫で飼育が簡単な魚であり、しかも美しいと言うことで水草水槽のお友達としておすすめできます。エサは何でもよく食べますが、ほとんど常時水面直下にいるため、浮かんでいる時間の長い餌の方が好まれます。また、口がでかいので水面をヘロヘロしているメダカやグッピーの稚魚などはそのままスマラグドの口へGo!という事もあるので御注意ください。 当時オス疑惑も出ていた個体も、上記のような立派なメスになり他の魚との混泳水槽ながら、バリバリと産みまくってます(笑)。今回、再撮影を契機にペアだけを産卵水槽に移してやりました。はたして、子供たちは親魚同様金ぴかに光り輝く事が出来るんでしょうか?
2005/09/01
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