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坂本野原太平洋ひとりぼっちをその齢でまだやるんかい堀江謙一 (83)あぶらげに醤油一滴 極上の美味と気づきぬ原価百円もうできぬ猿岩石のユーラシア横断ヒッチハイクの大地マリウポリ瓦礫の原の廃墟にて神の裁きは遅れたまえり引っ込みがつかなくなっているようだプライド高い男の末路話しても分からないから戦争になっているので簡単じゃないメルケルをロシア大統領にせよ 中村逸郎教授の奇策アメリカに届くICBMを飢えたる国が撃ちたるあわれ
2022年03月27日
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小倉百人一首 九十二二条院讃岐(にじょういんのさぬき)わが袖は潮干しほひに見えぬ沖の石の 人こそ知らねかわく間もなし千載和歌集 760私の袖は 潮干のときでさえ海に隠れて見えない沖合いの岩のように人は知らないといっても涙に濡れて乾く間もないのです。註「袖」と「涙」は、和歌においてはきわめて常套的な縁語(連想語)。「沖の石の」までの上三句が、下の句を導く序詞(じょことば)。人:「(特定の不実な)あの人(恋人)」の意味と「(一般的な)世間の人(他人)」の両義を掛けているか。人こそ知らね:人は知らないが~。「人知らず」を、強調・整調の係り結びにした形で、逆接のニュアンスになる。「ね」は、打消しの助動詞「ず」の已然形。* もとの千載和歌集では、結句も強調の係り結びで「かわく間ぞなき」となっている。おそらく、小倉百人一首の撰者・藤原定家が、この二重の係り結びをくどいと見て推敲したか。○ 父・源頼政みなもとのよりまさの以下の歌の本歌取り。「ともすれば涙に沈む枕かな汐しほ満つ磯の石ならなくに」「厭いとはるるわが汀みぎはには離れ石のかかる涙にゆるぎげぞなき」「なごの海汐干汐みち磯の石となれるか君が見え隠れする」 ちなみに、源頼政は「以仁王もちひとおうの乱」で初めて平家政権に叛旗を翻して挙兵し討死にしたが、源頼朝の武家政権樹立の魁さきがけとなった武将で、歌人としても聞こえた。なお、以仁王は天才的な歌人・式子内親王の同母弟。また、百人一首93番は源実朝。この辺の配列は意味深ともいえよう。
2022年03月23日
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坂本野原一か月持ちこたえたるウクライナその魂はすでに勝ちたり鬼瓦権造がまた出てきたぞ佐藤和孝氏を尊敬すナポリタン啜りつつ見るウクライナ申しわけない気持ち抱えて許せない。俺はロシアが許せない。見下げ果てたるプーチンロシア蚊や蠅を殺した以外生きものを殺したことは我なかりけり人間を呪い殺したことはある たまたまだとは思うけれどねほろ苦きブラックニッカこんなことしてていいのかむやみに焦る空ゆ降る水の結晶きららかに羽の生えたる六角形よ脳内で『元気を出して』味わえば途中『可愛いベイビー』になる
2022年03月23日
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坂本野原ヒロインはあらわれたりき ゆくりかにロシア国営テレビニュースにマリーナに指一本も触れてみろ 黙っていない国際社会伝説の『電波少年』土屋Pこういうことがやりたかったね戦争を知らないけれど知っている僕の伯父さん戦争に行った五月にはロシア破産デフォルト避けられず神の見えざる「国貧論」か *アダム・スミス『国富論』。「神の見えざる手(インヴィジブル・ハンド)によって」市場は総体としてうまく作動するという、経済学の古典的第1テーゼ。天誅というほかはなし経済のカタストロフがロシアを襲う地上から地下に墜ちゆくロシアにはぺんぺん草も生えないだろうロシアとう国の便利な道具なるマルクス主義は今やもうないロシア人お前らはもう死んでいる数十年は南無阿弥陀仏馬鹿すぎるロシア国民 完全に無辜だと言い切れるのか疑う露助とう罵詈のなつかし魯鈍にて愚直な若きロシア兵なり迫り来るインフレーション元凶はたった一人のプーチン老人オデッサの黒海望む階段を滑り落ちたる乳母車かな戦艦の兵の不満が革命の引き金なりきポチョムキン号泣き出した桑子真帆アナ生で見き放送事故と君言うなかれプーチンの心理は石原慎太郎『乾いた花』を読めば分かるかキリストも悪魔祓いと言うだろうロシアの誰かプーチンを撃てカルビーをロシアとすれば湖池屋はウクライナとは悪い見立てか
2022年03月20日
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小倉百人一首 九十三鎌倉右大臣(かまくらのうだいじん、源実朝・みなもとのさねとも) 世の中は常にもがもな 渚なぎさ漕こぐ海人あまの小舟をぶねの綱手つなでかなしも新勅撰和歌集 525世の中は常に変わらずにあってほしいなあ。渚の汀みぎわを漕いでゆく漁師の小舟を浜から曳いているさまが面白くもものがなしいよ。註時代の動乱の渦に巻き込まれて夭折した悲劇の貴公子の秀歌。吹黄刀自ふきのとじが十市皇女といちのひめみこに贈った歌「河の上へのゆつ岩群いはむらに草生むさず常にもがもな常処女とこをとめにて(河のほとりの聖なる岩群に苔は生えない。そのようにいつも変わらずにいらっしゃいますように、永遠の少女として)」(万葉集 22)および、「陸奥みちのくはいづくはあれど塩竈しほがまの浦漕ぐ舟の綱手かなしも(奥州は広くていろいろなところがあるけれども、塩竈の浦を漕ぐ舟の綱手が心に沁みるなあ)」(古今和歌集 1088)の2首を換骨奪胎した本歌取り。常に:形容動詞「常なり」(変わらず続く、常住不変である)の連用形。もがも:願望を表わす上古語終助詞。~であったらいい。係助詞「も」に、希望を表わす助詞「がも」が付いたもの。万葉集に頻出する。中古の平安期以降は「もがな」に変化し「言わずもがな」などの言い回しに残る。鎌倉時代のこの歌の用法は、意図的に擬古的(レトロ)な効果を狙ったものと見られる。な:詠嘆の終助詞。~だなあ。~であることよ。海人あま:現代語「海女」と同一語だが、古くは男女を問わず漁師・漁業従事者を言った。海士、海部などとも表記する。綱手つなで:舟につないで曳ひく(曳舟ひきふねをする)綱。曳き綱。綱手縄つなでなわ。「渚漕こぐ海人あまの小舟をぶねの綱手つなで」としか言っていないので、現代人のわれわれからすると厳密にはどういう情景や動作を詠っているのか詳つまびらかには分からない。あるいは、当時の人には詳しい説明を要しないありふれた光景だったのだろうか。古典ではしばしばあることである。釣り船を自分で漕ぎつつ、浜からも曳いているのだろうか。
2022年03月06日
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坂本野原黙示録ネロ皇帝のよみがえり神の裁きを受くる前夜イヴかなプーチンは確信犯か滅びへのオウンゴールのあとさき知らず停戦をする気もなくて はじめからウラジーミルは噓つきだった肝心のロシアの民に届かない平和を希む地球の声はカトリックと正教会オーソドクスの争論のはじまりそれは近親憎悪ジャイアンに追従するはスネ夫のみ バイキンマンにファン多けれど大日本帝国に義はありにけり今のロシアに義はなかりけり「見たくない地点まで来た」中国もさすがに距離を置き始めたり人生は時にあなたが思うより不幸せなり残念ながら軽やかに齢をとりたるずん飯尾 俺たちかくのごとくありたし「笑って笑って」は「ミジンコミジンコ」だった森山直太朗の天才
2022年03月06日
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坂本野原それなりの理があることは認めるがもういいだろう やめよプーチンエカテリーナ女帝のロシア帝国を幻想したか時代錯誤者アナクロニストカトリーヌ、エカテリーナもキャサリンも魅力的なる女の名だが前世紀前半までで終わったと思った童話 裸の王様攻め込みしロシアの兵士ウクライナ婆の決死の説教に泣く善と悪 かほどさやかに見ゆるとは二十一世紀の出来事かプーチンはもうスターリン、死ぬまでは不可能なのかどんでん返しクーデター目論んでいる勢力がロシアにいるとわれ確信すルーブルは暴落したり皮肉にもドルに換えたき国民多数日本人五十人もが志願兵応募したとう その志よしロシア屋と自嘲しつつも東大の小泉悠氏愛想尽かしぬ
2022年03月02日
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坂本野原Tポイントカードのような彩りのウクライナ旗のうつくしきかなウクライナ頑張れロシア軍帰れプーチン辞めろシベリアへ行け不幸なる少年時代、不幸なる老年時代 プーチンの自死心理学知りしは無論さらぬだにプーチンはもう正気じゃないな偏執性、巨姿を現わし いうなれば国を背負ったストーカーだなユダヤ系ゼレンスキーをネオナチと呼ばわりもはや支離滅裂よ小国に英雄ありてとこしえに語り継がるる伝説となる
2022年03月01日
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