ＭｏＭｏ太郎日記

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2020年07月20日

駅間歩き丸ノ内線(御茶ノ水～本郷三丁目) (その4) 順天堂醫院

(26)

テーマ：歩いて愉しむ東京(1000)

カテゴリ：駅間歩き

本郷三丁目駅へ向かっていますが、まだ御茶ノ水駅周辺を徘徊中です。

順天堂醫院、「医院」ではなく旧字体の「醫院」と表記されると歴史ある病院ではないかと思いますね。確かに、この順天堂醫院、歴史は古いです。
1873年（明治6年）には順天堂醫院が開設されています。

順天堂の沿革を学校法人順天堂のホームページから引用しますと、

　順天堂第二代堂主・佐藤尚中は、明治2(1869)年、明治新政府の要請を受け、佐倉より多数の門下生を率いて上京し、宮内省｢大典医｣(明治天皇の主治医団長)・文部省｢大学大博士｣第一号を拝命し、大学東校(現東京大学医学部の前身)の初代校長として近代医学教育確立に尽力し、西洋医学教育最高学府(東京帝国大学医学部)の礎を固めました。順天堂堂主に帰任した佐藤尚中は佐藤進らと順天堂醫事研究会を設立し、順天堂医院と醫事研究会を基盤に医師の育成を発展させました。順天堂に学んだ者は医師開業試験を免除されました。済生学舎、済衆舎、博愛舎を始めとする多くの医学校の設立を助け、その学生及び卒業生(野口英世ら)は順天堂で臨床教育を受けました。これら医学校を母体として、日本医科大学、東京医科大学、東京女子医科大学など多くの大学が誕生していきます。

ということで、順天堂大学は、隣の東京医科歯科大学よりも歴史ある医学の教育研究の場だったのですね。漫画で有名な幕末に活躍した南方仁医師(→→→ こちら )のテレビドラマ化の時にも撮影にも協力したのも頷けますね。

ちなみに、順天堂の学是は「仁」だそうです。この「仁」を学是に掲げ、現状に満足せず、常に高い目標を目指す「不断前進」の理念と出身校・性別・国籍を差別しない「三無主義」の学風が順天堂の特徴だそうです。

何事にも表と裏があるということですね。そんなところで、立派な学舎も建つし、6カ所の附属病院を持っています。

また、順天堂の「順天」は、中国の古典『易経』にある「順天応人」（天の意志に順い、人々の期待に応える）と、孟子の言葉の「順天者存逆天者亡」（自然の摂理に順うものは存続して栄え、天の理法に逆らうものは亡びる）に由来するそうです。
私立の医大って、なんかこういう古風な名前多いですね。「杏林」、「慈恵」、「獨協」とか。