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2026.05.02
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カテゴリ: 内村鑑三
クロムヱル伝(カーライル 著 ; 畔上賢造 訳) / 古本、中古本、古書籍の通販は「日本の古本屋」


標題
目次
序言
著作の事情及び精神
時勢及び生涯
序説
第一章 衒学者の愚
第二章 オリバーの伝記
第三章 クロムヱルの一族
第四章 オリバーの経歴
第五章 オリバーの書翰及び演説
第一編 第一内乱以前の記
(一) 書翰第一
(二) 書翰第二
(三) 二年間
(四) 書翰第三
(五) 長期議会
第二編 第一内乱の記
(一) 前記
(二) 書翰第四
(三) 書翰第五
(四) ローヱストフ
(五) 書翰第六-第八
(六) 書翰第九-第十一
(七) 書翰第十二-第十五
(八) 書翰第十六-第十八
(九) 井ンスピーの戦
(一〇) 書翰第十九、第二十
(一一) 書翰第廿一(マーストン沼野)
(一二) 書翰第廿二、第廿三
(一三) 三回の演説
(一四) 書翰第廿四
(一五) 書翰第廿五-第廿七
(一六) 書翰第廿八
(一七) 急信
(一八) 書翰第廿九(ネースピー)
(一九) 書翰第三十(クラブ党)
(二〇) 書翰第卅一(ブリストルの襲撃)
(二一) 書翰第卅二-第卅五
第三編 第二内乱以前の記
(一) 書翰第卅六-第四十二
(二) 書翰第四十三、第四十四
(三) 軍隊の公書
(四) 書翰第四十五-第五十八
(五) 祈祷会
第四編 第二内乱の記
(一) 書翰第五十九-第六十二
(二) 書翰第六十三-第六十六(ブレストンの會戰)
(三) 書翰第六十七-第七十九
(四) 書翰第八十-第八十六
(五) 死刑執行礼状


序言
一、本書は英国文豪、カーライルが心血をそそいで成した『クロムエルの書簡及び演説』の翻訳である。もしこの不完全な訳書によって、カーライル先生が見た偉人クロムエルの精神の一端だけでも伝えることができれば、訳者の望みは尽きたのである。
一、本書は原書の完訳ではない。厖大な大冊を一々ていねいに逐字翻訳にすることは訳者の精力のたえないところである。そのため訳者は、専ら原文の精神のあるところに着目してこれを伝えることに骨を折り、肝要でない部分は思い切って省略した。したがってある箇所は極めてていねいに逐字的に訳し、ある箇所はその大意を訳し、ある箇所は全部省くということになったのである。しかし、原著者の精神のあるところは余さず伝えたつもりである。ただ筆力が原意に添わない点は慚愧のほかない。
一、巻頭に載せたところの「著作の事情」、「時勢及び生涯」、及び巻末に付したところの「クロムエル年譜」は訳者の作ったものである。これは皆本文の意味を得ることを容易にしようとのささやかな思いによるものである。特に「時勢及び生涯」の熟読は訳者が希望してやまないところである。本書を読む人の17世紀イギリス史の知識を備えることは訳者の切望するところである。
一、本書を読む人が良好なる英国地図を友とされたならば、興味は数倍を増すことであろう。
一、終わりに臨んで訳者は、日本におけるカーライルの弟子である恩師内村鑑三先生が、本訳書の成るについて与えられた指導と奨励、及びその文を巻頭に転載することを許していただいた厚意を心から感謝する。  
   1913年1月
                             訳者(畔上賢造)識

著作の事情及び精神

 カーライルの『クロムエルの書簡及び演説』(Oliver Cromwell's Letters And Speeches.)は、1845年すなわち彼が50歳の時に出版されたものである。この書が一度出るや、たちまち二版、三版を重ね、著者カーライルの名は全イギリスにかまびすしく、青年有為の士の彼を称賛(アドマイド)するもの多く、彼と共に肩をならべるに足る思想家ラスキン、及び彼の忠実な弟子歴史家フルードのごときも、彼の膝下に走って教えをこうたのである。(略)

 5年前の作『英雄崇拝論』で彼はクロムエルを論じて真実義勇の士、信仰の偉人としているが、その後材料を収集して、更にこの信ずるところを事実的に証明しようとの企画をなし、1841年よりこの事に従ったのである。イギリス内のクロムエルの古跡を歴訪し、ベルギーまでも行き、またあまねくクロムエルが書簡と演説筆記を集めこれを訂正し、整理し、生命を与え、秩序を与え、説明を加えて足らざるを補い、一貫の精神を全編に与え、このようにして4年の苦い努力の後、ここに生命のハツラツとして躍動したクロムエル伝が世に出たわけなのである。この仕事が困難であることは、さすがの彼もしばしばこのような難事に当たったことを後悔し、幾度も筆を棄てて長い溜息をしたほどである。

 カーライルのこの書は、クロムエルが、神の国を地上に造らんことを目的とした正義篤信の士であることを明らかにするため、材料によって論証したものである。カーライル以前は、クロムエルに対する世の批評は区々として一定せず、あるいはこれを逆賊叛臣とするものあり、あるいは中立的態度を持するあり、あるいは多少の同情を持つものあった。要するにクロムエルの人物は雲霧の中にあるようで、これを極めて明瞭に描述した人はいなかったのである。カーライルが初めて否定すべからざる材料をひっさげきたって、クロムエルの真精神を発揮し、真英雄のために熱烈な弁護の筆を執ったのである。17世紀のクロムエルが剣の革命は19世紀におけるカーライルの筆の革命である。二人は共に真実(Veracity)をこの世に建てんとする者、ただ、一人は剣により、一人は筆によった相違があるばかりである。そのためカーライルの「クロムエル伝」によりて、我らはクロムエルの精神を知ると共に、カーライルの精神の心血的表現を観て取ることができるのである。この訳書を読む人はこの事を忘れてはならない。





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最終更新日  2026.05.02 09:00:04


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