全3件 (3件中 1-3件目)
1

篠井英介さん主演の「欲望という名の電車」を見てきました。テネシーウィリアムスの有名すぎる程有名な戯曲。しかしながら、男性がブランチを演じることは許可されていないらしく、篠井さんは上演許可に向けて、働きかけをされて、ついに上演することになったそうです。篠井さん、見かけによらず、熱い人だ。2001年に初演、2003年に再演が青山円形劇場でされています。お話はルイジアナ州のニューオーリンズ。ポーランド出身のスタンリーとその妻ステラは貧しいが、幸せに暮らしている。そこにステラの姉ブランチが訪ねてくる。もともとは富裕層の人間だったブランチとステラの姉妹だが、家は落ちぶれ、とうとう人手に渡ってしまったという。また、教師であるブランチは「休養をとらなければならない」といわれ、休職中の身。3人の共同生活が始まる。ガラスのように繊細な心を持つブランチをステラはあたたかく見守るが、スタンリーとブランチは衝突するばかり。スタンリーの友人ミッチはブランチに好意を寄せ、二人は交際を始める。ブランチの束の間の幸せな日々が訪れるが、スタンリーは驚くべき事実を知る。2003年版も見ているのだが、かなり刷新したイメージですね。円形劇場から、グローブ座に移ったので、舞台がよりリアルに表現がされている。前回は円形劇場なのでほとんど舞台装置がなく、能の舞台のごとく、観客の想像力で舞台をみていたのだけれど、今回はニューオーリンズにある家庭そのままに描かれている。それに伴い篠井ブランチもかなり女性度がアップ。表面的な話にとどまらず、内面としての女らしさも強化。品行方正な教師と全く逆の魔性の女の二面性を持つブランチ。それはミッチとの関係性によってよりくっきりと描き出される。今回ミッチを演じる、阿佐ヶ谷スパイダースの伊達暁君は今まで見たミッチの中でも「かっこいい」ミッチだった。ミッチというとどこかマザコンで鈍くさいイメージがあるんだけど、伊達君のミッチはさわやかな好青年。自分よりも年若い男性にときめく篠井さんの相手役として説得力がある。この純粋な女性があるともう一人のブランチ、つまり暗部のブランチの闇がより深く濃いものになっていくのだ。北村有起哉さんも新鮮。世の中に対する不安や不満によって生まれる、狂ったような残酷さというか。北村さんの残酷さは真似のできないものだと思う。「欲望と~」は別のバージョンでも見たことがあるけれど、他のバージョンよりも「女性」を感じさせるブランチ。女性のエッセンスを搾り出す篠井さんのテクニックはすばらしい。そして、来年は「サド公爵夫人」このブランチを見たら、期待が高まる。それにしても篠井さん。。。加納幸和さんに似ているなぁと思う。やっぱり花組出身者だから、芸風が似ているのかしら。
2007年11月27日
コメント(0)

イケメンパラダイスのお陰なのか、映画のお陰なのか、小栗旬への注目度はこれまでになく高まっている。そんな中。。。「カリギュラ」を当日券で見ようと思い立った。平日、会社を半休とって、12時半にシアターコクーン到着。取れれば、昼の部の当日券をと思っていたのだが、既に「当日券は難しい状態」とのこと。とりあえず、お昼を食べて、1時にコクーンに戻って、夜の部の当日券に並ぶことに。この時点で前にいる方は40人。。。まずい。。。結局、当日券は取れたものの、2階の立ち見でした。5時間の座りっぱなしの後、3時間半立ちっぱなし。全てが体力勝負です。今後、当日券で行こうとする方。。。がんばってください。さてさて、前置きが長くなってしまいました。ノーベル文学賞受賞者アルベールカミュの戯曲「カリギュラ」ローマ皇帝カリギュラは恋愛関係にあった妹ドリュジラの死をきっかけに、意図なく財産を持つものを殺し、財産を奪いうという暴挙に出る。3年後、カリギュラの悪行は続き、家族を殺されたり、妻をカリギュラに辱められたりした人々によってカリギュラ殺害が計画される。冷静沈着な貴族ケレアは貴族に時を待つように諫める。一方、詩人シピオンは父親を殺された憎しみを抱きながらもカリギュラに惹かれ、カリギュラを愛するセゾニアは献身的な愛を捧げる。自分は神と肩を並べる存在と信じるカリギュラは解放奴隷エリコンに「月を手に入れろ」と命令する。カリギュラは月を手に入れるのか?彼の運命は?この話、難解です。ですが、シンプルに考えれば一人の残虐な男の生き様と言ってしまえるのですね。残虐な男は全てを持っている皇帝という地位にいる。それなのに彼はそれに対してなんの満足も持たない、幸せも感じない。それで持っているもの全てを壊そうとする。めちゃくちゃ不条理。彼はこの不条理のスタートポイントを「神様だってそうじゃないか」みたいな所から論理を展開させます。それも、不条理ですが。。。小栗君、この不条理な皇帝の役を文字通り「体当たり」で演じています。蜷川さんが「小栗旬」ありきで決めた演目だけに役に合ってます。先週の情熱大陸の中でもありましたけど皇帝が持つ「理由のないイライラ感」を体現できるのは、今ではアイドルとなってしまった「小栗旬」が最適なのかもしれない。個人的には小栗君がタイタスアンドロニカスで見せたエアロンみたいな、奴隷の鬱積した怒りの爆発みたいなものが好きで、今回もそれを期待していたのだけれど、3時間通してエアロンみたいな凝縮感のある怒りは難しいだろうなと思いました。それでも、かなり反抗的、怒りは十分爆発してます。それにしても、二幕で見せる、ヴィーナス小栗は不条理ですが、悪魔的に惹きつけられます。同時に今回は貴族ケレアを演じた長谷川博巳君と詩人シピオンを演じた勝地涼君もすばらしい。彼ら二人はカリギュラを憎む立場の人間でありながら、それでもなお、カリギュラに引き寄せられてしまうという役である。二人はカリギュラと向かい会う中で、どうしても否定しきることができず、愛情を抱いてしまう。その関係性を見せることで、より悪魔的なカリギュラの魅力が際立ってくるのだ。勝地君のだまされても、カリギュラを嫌いになることができない、ナイーブな詩人かなり期待を上回りました。最初にも書いたのだが、この話は難解なのだが、スマートで論理的な舞台ではない。カリギュラのもつ暴力と熱がこもっている。そこがら見所。その熱がこの舞台の魅力かなと思う。チケット争奪戦はつらいですが。ちなみに私が見た回は撮影が入っていました。来年の1月6日にWOWOWで放映されるみたいです。
2007年11月23日
コメント(0)

ネット環境が整わず、3週間も過ぎてしまいました。さてさて、週末にスタジオライフのイベント「Grand life」ヘ。久々のライフのイベントです。司会進行は林勇輔さんと曽世海司さん。作品とともに役者の皆様が今年を振り返るというこの企画イベント。まずは「決闘」ご出演の皆様が登場。借りもの競争での「決闘」ということで。。。大沼亮吉君「怖いもの」→殺人事件の本吉田隆太君「金メダル」→銀貨荒木健太朗君「自由の女神」→地図仲原裕之君「秋の味覚」→マツタケの画像などなどほぼ苦し紛れに探してきていたのですが。。。なかでもつらかったのは、お題「ゴンザレス」を引き当ててしまった関戸博一君。必死に一見普通のきんちゃくを持ったまま「ゴンザレス地方で1年に1個しか作られない」というエピソードを語っておりました。続く「孤児のミューズ達」チームは自分の小さい頃の写真を披露。岩崎大ちゃんの一重の小学生写真では「整形疑惑」がもちあがったり、お姉さんに一枚一枚洋服を脱がされて写真を撮られていた小野健太郎君がいたりで、かなり強烈なラインナップ。続く「ロミオとジュリエット」チームは恋愛について1分間トークをする「恋の空回り」甲斐政彦さんの娘との恋愛話を筆頭にそれぞれが恋の話をするのですが、1分間なのでどうも核心にふれないまま進んでしまう。。。そして、高根研一さん登場。。。「こんばんは、愛のビルゲイツです」もうそれで、十分です。。。最後は「Daisy pulls it off」チームここではBoarder2ということで、Daisyの裏側を取ったドキュメンタリーを披露。Daisyは可動式の板を使用して舞台装置を作っていたので、板の裏側が垣間見れるひととき。荒木君がはしゃぎすぎて、額縁を見事に落とすというシーンがあったのですが、裏のあわてぶりはかなり笑えます。皆さん裏の顔がまた個性的で面白い。今年出演なしの笠原浩夫さんが初演で出演したということでこのチームで参加。来年はぜひ公演に出てください。今年も色んな作品やりましたね~次回作「アドルフに告ぐ」演出家倉田淳さんより戦争を題材とした作品に対する思い、手塚治虫作品に対する思い、が淡々とそして熱く語られました。続く、キャスト発表今回はかなり、納得のキャスティングです。2007年を締めくくるにふさわしい作品になると思われます。小城先生→林さん赤羽刑事→奥田君なんかは、キャラクターにかなり合ってますね。アドルフ・ヒットラーはちょっと声が高いかな?そしてゾルゲ。。。スパイの怪しさを出してくれ、下井君最後には観客全員とのハイタッチで終了。楽しいイベントでした。
2007年11月13日
コメント(0)
全3件 (3件中 1-3件目)
1


