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蜷川さん演出の「オセロー」を観に彩の国へ。相変わらず遠い。さてさて、今回の見所と言えば、吉田鋼太郎さんのオセローと高橋洋さんのイアゴーの一騎打ち対決。そして、一途に夫を愛するデズデモーナを演じる蒼井優ちゃんにも注目。お話は傭兵から将軍の地位まで上り詰めたムーア人のオセローに対し、旗手イアゴーは憎しみの念を告白するところから始まる。自分ではなく美貌の軍人キャシオーを副官に任命したのが原因。オセローは元老院議員の娘デズデモーナの愛を勝ち取り、周りの目を盗んで結婚をする。トルコ軍との戦いに勝利を収めたオセローに会うためにデズデモーナはキプロスにやってくる。イアゴーはオセローにキャシオーとデズデモーナの不倫をほのめかし、オセローの嫉妬を煽る。嫉妬に狂ったオセローは次第に正気を失っていく。さらに追い討ちをかけるイアゴーの策略。オセローの嫉妬はとどまることを知らず、最愛の妻を追い詰めていく。やっぱり、この舞台。なんといっても、オセローのかっこよさにやられます。もともと、吉田鋼太郎さんって存在感のある役者さんですが、今回は相当絞られたようで、ものすごいスリムになってる。さすが、プロである。オセローはもともと人望厚い、賢明で温厚な人柄。そして、デズデモーナが「堕ちた」マイノリティとして苦渋をなめた過去を秘めた彼の生き様。完璧な人間でありながら、コンプレックスを抱いている人物という。。。書きながらも、混乱するような人物。しかしながら、今回の吉田さんはその複雑なカリスマ性をビジュアルで表現してます。このビジュアル必見です。かっこいい。年の離れたデズデモーナから愛されることに無理がない。そして、「完璧な」彼が愛ゆえ転がるように狂う過程はシェイクスピア俳優最高峰の吉田さんの真骨頂。あふれ出る嫉妬がシェイクスピア独特の台詞なのにものすごくリアルに伝わってくる。オセローもかっこいいが、イアゴーもまたかっこいい。色悪なんですよ。高橋洋さん本当に魅力的な悪役になっている。内に秘めたオセローに対する憎しみの人。彼は全てをコントロールする狡猾な策士だったのに、最後はオセローに対する憎しみに歯止めが利かなくなっていく。最後は自分の憎しみに押しつぶされていく様は人間らしくて、その弱さがイアゴーの魅力。洋さん、本当に素敵です。お二人とも、演技力で申し分ないというのは観る前からわかってはいたけれど、二人が一緒に演じることで生まれる化学反応は予想を上回った。一騎打ちを見ながら、そのエネルギーに圧倒された。蒼井優ちゃんも健闘。オセローイアゴー二人と対比すると、やはり弱いかなとは思うけれど、デズデモーナの無邪気で純粋な部分はちゃんと表現できていた。フォーカスがオセローとイアゴーにあることを考えると、蒼井優ちゃんのデズデモーナはバランス的に良かったのかも。いい舞台を見たなと思う。今年のベスト5に入ると思う。しかしながら、長い。約4時間。観客の集中力も必要。私は昼見たからいいけど、夜の部観ると、終電気にしちゃうかも。
2007年10月21日
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さてさて「玉三郎さんはすごい」第二弾は当月、歌舞伎座の牡丹灯篭です。お話は落語家、三遊亭円朝師匠の書かれた、怪談牡丹灯篭の舞台化したもの。恋人を思いすぎたがゆえに死んでしまった娘が恋人のもとへ毎夜訪れ、恋人をとり殺そうとする。幽霊が恋人の家に入れるように、百両で手はずを整えるのが、伴蔵(片岡仁左衛門)である。その後伴蔵は妻お峰(坂東玉三郎)と百両を元手に商売を始め成功をするのだが、昔の長屋の仲間が訪ねて、そこに幽霊がとりついて出てくるのだが。前回書いたように、阿古屋というのは玉三郎丈のイメージそのものです。美しさ、りりしさ、堂々感。有無を言わせぬ、圧倒的なスター。今回の牡丹灯篭では、「貧乏でだらしないダメ亭主をこよなく愛するダメ女」お峰を演じているんですが、これが、この上なくキュート。衝撃的なのは砥粉塗り(白粉ではなく肌色の町人メイク)に「お歯黒」の玉三郎さん。。。。どんだけ、オバハンになっちゃうの???今回のメインは幽霊ではない。幽霊から百両をもらう夫婦の話がメインである。前半は全くの貧乏人の夫婦ふたりは、なにももたないけれど、二人の仲は円満。美しさや華やかさはまるでないけれど、伴蔵とお峰の会話はテンポの良い落語を見ているようなコミカルさ。玉三郎丈がコメディエンヌだったなんて、新たな発見である。こんなに間をよく理解しているお笑い芸人もないのではないかと思われるような絶妙な間。百両を「ちゅうちゅうたこかいな」で数える姿は必見。ああ。。。阿古屋の面影ゼロ。。。この仲の良い二人が、百両を元手に商売を始め裕福になったというのが、二幕目。裕福で幸せであるけれど、二人の歯車が微妙にかみ合わなくなってくる。昔の長屋の仲間を快く受け入れたいお峰と昔と決別したい伴蔵。お金を手に入れ、成功したものが持つ執着が伴蔵の中にある。その執着がもたらすものはなんなのか?幽霊よりも怖い人間の闇。幽霊のお露が恋人と愛し合いながら、相手をとり殺す、悲しくも美しい物語に対応して、伴蔵、お峰は人間らしいどろどろとした魅力を前面に押し出している。89年に玉三郎、孝夫時代におつゆ新三郎とお峰、伴蔵の二役を演じていたらしいのだが、今回はお峰と伴蔵のみ。故に今回は人間の欲望に心おきなくフォーカスしているのではないでしょうか。ちなみにお露は中村七之助丈、新三郎は片岡愛之助丈。こちらの美しさはいうまでもありませんでした。片岡ラブリン素敵な???死にっぷり でまた惚れました。それにしても、坂東玉三郎丈恐るべし。芸の広さはとどまることを知らない。また新たに玉三郎辞典に加わった数々。。。「幽霊こわさにおしいれににげこむ玉三郎丈」とか「ねずみをシィィィーと追い払う玉三郎丈」などなど。ああどれも、キュートで大好き。
2007年10月11日
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「坂東玉三郎という歌舞伎役者はすごい役者だ。」というのは周知の事実であるが、9月、10月の玉三郎丈を見ていると、わざわざそのことを書きたくなってしまう。まずはパートワン9月の阿古屋。壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)に出てくる、傾城の役。恋人景清の居場所を問い詰められるのですが、全く口を割らない(というか、本当に知らないのだけれど)肉体的にも、精神的にもタフな傾城、阿古屋。阿古屋の強さもさることながら、その美しさは絶品でなければなりません。「拷問されてんのに、この格好かい」などと言ってはいけません。これだけのゴージャスな傾城が拷問をされているところがポイントなんですから、豪華な打掛(うちかけ)に俎板帯(まないたおび)。私、俎板帯が大好きです。そこから、ちらりとのぞく、はだしの足がなんともセクシー。キャー玉三郎丈はこんな「うそっ」って状況の中でも説得力のある、「恋する一人の女」を演じてます。きれいな着物を着ていることもさることながら、そこにあるのは、「恋人のために耐える女」どんな恐ろしい拷問にも耐えうる女の強さという本質。玉三郎丈の演技はその輝くばかりのスター性だけではなく、心の強さ、清らかさにあるんだと思わせる一作。そして。。。この後、パート2では牡丹灯篭で、単なる美しいだけの女から、ものすごい女になります。
2007年10月09日
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行って来ました~。嵐の夏のツアーファイナル@東京ドーム。夏って。。。もう10月ですからね。肌寒いです。つか秋です。さてさて、5月から5ヶ月ぶりの東京ドームコンサート。すごいです。5万人、満員です。Everybody前進でスタート,続きDi-Li-Li基本的には7月のコンサートと変わってないですね。衣装も変わってない模様。しかしバージョンアップしてますよ。Wave!前回は横浜アリーナでビッグウェーブをやったのは記憶に新しいが、今回はなんたって5万人だ、そう簡単には行かない。。。と思ってました。1回目は二、三階席と一階スタンド席のタイミングが合わなかったのだが、二回目は「ばっちり」合いました。すごいよ。。。嵐ファンよ。。。5万人のWAVEやっちゃったよMCでは、東京ドームのバージョンアップの話です。なんと、一曲目の衣装に。。。羽がつきました。ちょっと宝塚意識してる?翔君(櫻井翔)曰く。。。「これちょっと痛いんだよね、手上げると」確かに。。。羽がぶつかる。。。5人並ぶと。。。見えなくなる。。。相葉ちゃん(相葉雅紀)「明日なくなっちゃってたりしてね」それはないんじゃないの?松潤(松本潤)「黄色のオレだよ」はしゃいでます翔君「これで目立たなかったらすごいな~」めちゃくちゃ目立ってます。バージョンアップ??本日はHey Say JUMPがゲストで来ていました。大人チームと子供チームに分かれているようなのですが、子供チームの知念君(知念侑季)。。。当然バクテンできるわけで、「翔君よりも上だよね」と相葉ちゃんに言われていました。そして知念君に翔君の印象を尋ねたところ「でも。。。バクテンできないんですよね?」と完全上から目線のコメント。MC充実の嵐コンサート。堪能いたしました。バージョンアップ後半は松潤のソロ。。。といえば、MJ walkですよ。しかし、今回は東京ドームです。まさか。。。まさか。。。と思ってましたが。。。やってました。。。できるんだ。。。東京ドームで。。。お金かかってるな。。。松潤ソロ。。。続く大野君(大野智)のソロ。。。バージョンアップか???すばらしいキレのあるダンス。。。でも、お金はかかってない。。。バージョンアップならずか???と思ったら。。。ファイトソングで突然五人がじゃんけんを始めた「大ちゃんが負けた」盛り上がる4人。。。なにかと思ったら。。。逆バンジーお一人様のみの権利獲得でした。しかもハンパない飛び方。。。ある意味。。。MJ walk凌駕してます。良かったね。。。大ちゃん。。。お金かかった舞台装置使わせてもらって。ニノ(二宮和也)は最後の言葉で。。。「今日、ドームに来るなり、ジャニーさんが「ああ、二宮だ~」って言ったんですよ。それで「二宮ですけど。。。」って言ったんですよ。どうやらジャニーさん、朝から嵐の事考えてたらしいんですよ。で。。。メンバーを思い出そうとしたみたいなんですけど「相葉だろ、櫻井だろ、松本だろ、大野だろ。。。えーと」僕忘れられてたんです。」こんな面白い話を最後にいうニノ、これからもがんばれ~アンコールは2回TIMEからラストの「ROCK YOU」まで。次回のコンサートはいつのなのかしら。
2007年10月08日
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かなり遅くなってしまいましたが、中村橋之助丈主演の憑神観てきました。昨年の魔界転生に引き続き、G2さん演出、橋之助丈主演のコンビですね。そして、スタジオライフからは昨年に引き続き、笠原浩夫さんが出演です。浅田次郎原作の憑神を舞台化。お話は下級武士の次男坊の別所彦三郎が三巡稲荷でお願いをすることで、ありがたくない神様三人に取り付かれるという話。剣の達人であり、学問にも優れ、仕事も一本やりの婿養子の彦三郎。幕末、外国からの圧力も始まりつつあるこのころ、幕府の存在時代が揺るぎ始めている。武士道というものはもはや尊敬されるものではなく、むしろ、彦三郎のようなまじめなものは疎まれる世の中。そんなときに顕れた三人のありがたくない神様。貧乏神、疫病神、死神。この神様、一回だけ宿替えをしてもいいというルールがある。彦三郎はこのルールをどういう風に使うのか?そして死神を間近にして、彼が立ち向かうものはなんなのか?前半のテンポの良いコメディでとにかく楽しい。笠原さんが青山主善という旗本で登場。この青山主善は番町皿屋敷のお菊さんの主人?なのかしら。この旗本がとにかくハイテンションで威張りちらしているのです。あまりのハイテンションぶりに脱いだぞうりが後ろではなく、客席側舞台端に飛んでしまうほど。それを冷静にかつ几帳面に拾いにいく青山主善。。。周りの人にも「おたんこなす」とやじられていました。どこか憎めない悪役。思い悩む彦次郎と対照的である彦三郎の親友、釜次郎を演じる、葛山信吾さんは野心のある幕府の高官をさわやかに演じている。三人のありがたくない神様は鈴木杏ちゃん、升毅さん、コング桑田さんと安定した演技を見せてくれる。しかし、今回はなんと言っても、中村橋之助丈である。前半の冴えない婿養子彦次郎から、ありがたくない神様とめぐりあうことで、本来の正直さ、武士としての誇りを取り戻していく。その成長に驚かされる。後半に見せる、武士としての彦三郎の捕らえた「死」というもの。そして、武士の存在意義をその中に見出していく過程。橋之助丈の台詞に泣かされる。それから、なんと言っても、彼の殺陣のすばらしさには惚れ惚れする。成駒屋っ!前回の魔界転生より、こちらの方が個人的には出来が良かったように思う。全体的にテンポが良くて、最後はホロリとするいいバランス。G2さんの舞台ではお馴染みの皆様も、それぞれいい味出してました。
2007年10月01日
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