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夜が待ち遠しい

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さかまたつみ

みなさんこんばんは、ようやく待ちに待った夜が来ました。今日も無事夜を迎えられたことを喜びつつ、今歩いている土地やこれから向かう場所、そこで見聞きしたことや思い浮かべたことあれこれを綴っていきたいと思っています。

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さかまたつみ@ Re[1]:日暮里の串揚げ屋はお勧め商品がいいみたい(08/26) ハードコア丸山さんへそうなんですね。…

ハードコア丸山@ Re:日暮里の串揚げ屋はお勧め商品がいいみたい(08/26) 貴重な土曜日の昼下がりをここで過ごすと…

さかまたつみ@ Re[1]:南鳩ヶ谷の「やきとんの名店」(08/12) ハードコア丸山さんさすがご存じでした…

ガーゴイル@ どこのドイツ浅草駅から横川と長寿寺と亀戸駅と大島駅…

ハードコア丸山@ Re:南鳩ヶ谷の「やきとんの名店」(08/12) ついにココまで来ましたか〜！営業時間も…

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2017/07/06

またもや小岩にやって来ました。小岩派と新小岩派という派閥がもしあったとしたら、ぼくは迷わず新小岩に与することになりそうですが、実際には選んだその刹那にいやどちらかに与することを即答するほどに、果たしてぼくはこの町のことを熟知していると言えるのか。いやいやそんな暴言を吐くほどに傲慢ではない。そう思い直してすぐ様に発言の撤回を求めることになりそうです。だって小岩駅の南口すぐにあるかなりいかがわしい呑み屋街にしたところで、恐らくはその半数もお邪魔できていない気がするからです。その半数というのもあくまでも酒場に限定してみてのことであって、おおよそどういう店だかの見当くらい付くお店を含めるとさらにその経験値は下がってくるのです。だからこの駅前ばかりでなく八方に広範に点在する酒場などそのごく片鱗を知るに過ぎないはずだと思うのです。何故に小岩にはこれほどに酒場が多いのだろうか、そしてその何れもがそれなりに営業できているというのだから驚嘆すべき呑兵衛率であります。そんな反省があったのかなかったのか、取り敢えずは駅前呑み屋街から出直すことにしたのです。

201705_小岩・くるま01.jpg

「くるま」は、駅を出てすぐの猥雑極まりない呑み屋街のトバ口にあります。早い時間帯には、路地と路地をぶち抜きで使う見所の多いまさに駅前酒場らしい店内はびっしりと客で埋まっていますが、案外客足の引くのは早くて8時を過ぎる頃には空席もチラホラと見え始めます。ここのスタイルは近頃あまり出会うことのなくなった席に着くと黙っていても次々と肴が突き出されるスタイルです。こんな時好き嫌いのない味覚を躾けてくれた親に少しだけ感謝したくなりますが、ほとんど自分たちの嗜好を強要していただけなのだから礼を言うのも癪に障るのです。恐らくは前夜の刺身の残りをそのまま粉を振って揚げたものが南蛮漬けで出されます。これが酒呑みでなんでも食らえる者なら好まぬはずがない。その後も何品か出されますが、そう沢山は食べられぬので、適当なところでストップをしてもらってようやく落ち着いて呑むことができそうてす。それにしてもここのオヤジさんというのがとにかく料理するのが好きで好きで仕方なさそうで、思いつきなのかそれとも長年繰り返してきたことなのかは知らぬけれど、とにかく休むことなく黙々と調理を続けるのです。陽気な女将さんと寡黙な旦那とは、古い酒場らしい光景だのうなどと見入っていられたのはそう長くはなかったはずです。だって客足が引けて、仕込みもあらかた終えてしまうと、まあ喋ること喋ることいつまでも止むことがない。この展開はあまり経験がないけれど、いやあこれはこれでいいもんですね。できる事なら作業と喋りをかわりばんこにしてくれると息をつけるのだけれど。外見からはなんて事なさそうだけど、まさに駅前酒場らしい酒場でしかも小岩らしさも堪能できるお店で、小岩で呑むのが初めての方はちょうどいいんじゃないでしょうか。

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