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夜が待ち遠しい

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さかまたつみ

みなさんこんばんは、ようやく待ちに待った夜が来ました。今日も無事夜を迎えられたことを喜びつつ、今歩いている土地やこれから向かう場所、そこで見聞きしたことや思い浮かべたことあれこれを綴っていきたいと思っています。

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さかまたつみ @ Re[1]:祐天寺から徒歩11分のもつ焼き屋(11/11) ひざげりさんへこういうおぢさんたちっ…

ひざげり@ Re:祐天寺から徒歩11分のもつ焼き屋(11/11) そう言うオジサンは店にも常連にも嫌われ…

さかまたつみ@ Re[1]:頑張れ! ご高齢酒場王子篇(11/10) ハードコア丸山さん現在、80代の方たち…

ハードコア丸山@ Re:頑張れ! ご高齢酒場王子篇(11/10) どの業界も人手不足後継者不足高齢化は…

aki@ この様な書き込み大変失礼致します日本も当事国となる台湾有事を前に国民の…

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2018/12/07

　要町には住んだことはないけれど馴染みはそれなりにある町なのです。というのも何度か書いていますがかつて池袋駅と要町駅のほぼ等距離というようなアパートで暮らしていた一時期があるからです。池袋で暮らしながらも人混みを嫌うぼくは、良く要町駅方面に呑みに出かけたものです。その割に要町の酒場の事は余り知らないのは、当時はほぼ顔馴染みの酒場で呑んだからなのであろうけれど、今となってはその記憶も曖昧なものとなっています。実際にはその酒場の多くは今はなきものとなり、記憶を呼び覚ます縁すら失われて久しいのであります。でも住み馴染んだ町には郷愁を感じるという感性位は持ち合わせています。そう、ノスタルジーとかいう下等な感性はぼくの基調なのです。大阪人やら東北の田舎者を揶揄するのは、つまりは己のルーツにそれを見出しているからに他ならないのだと思うのです。

　要町駅を出て、そう近くはない。結構な距離を歩くことになります。ぼくとて歩くのは消して嫌いじゃないけれど、ぼくとて明日のある身なのです。行きが遠ければ帰りも同じくらいに遠いのが道理です。「中華料理店トキハ」は、そんな駅からは外れた場所にありますので、以前見かけて以来、訪問の機会を狙い澄ましていたのです。仕事で要町方面に行く機会はないものか。ひと昔前には住んでいただけでなく仕事でこの付近を通り掛かることも稀にはあったのです。その機を逃し続けた罰なのか、結局何の因果もない単なる週の真ん中の夜に訪れる事になっているのです。でもまあ思い切って来てみればそうでもないのですね。先入観による心理的な負担というのは、それを跳ね除けるのはかなり厄介でありますが、たった一歩でいいから考える前に動き出せば克服できるものらしい。トキハの綴りの古めかしさに比較して店内は思ったよりも古びておらず、店のご夫婦も至って若々しいのです。先にいたお客さんと入れ違いになってからは店には夫婦とぼくだけになりました。テレビがあるからへっちゃらなのです。呑み歩くようになって大きく変わったことにテレビを眺める機会が増えた事も挙げておいてよさそうです。だからどうだという事もないけれどとにかくそうなのです。突如としてチキンライスが食べたくなります。オムライスではないシンプルなチキンライスが猛然と食べたくなる時がある。しばらくして到着したそれは鶏もも肉がビッシリの、そう酒のアテになるやつだったのでした。旨いなあ。こんなの自分でも作れそうだけれど、そして実際に似たような味にはなるのだけれど、何かが違っているのです。だからその差を埋めるために繰り返し思い出したようにチキンライスをオーダーしてしまうのです。

　駅に引き返す途中「小さな居酒屋釜めしなかよし」を見掛けました。ごくごく普通の小体な居酒屋さんです。それが良いのだ。迷わず店の戸に手を掛けます。店の中は卓席ばかりでカウンター席のないのがちょっとだけ気になります。どうも独り客は余り想定していない、もしくは歓迎していないみたいです。でもまあ入ったからには引く訳にもいかぬ。それに奥さんは終始にこやかでけして嫌がられてはいないみたいです。チューハイを頼むと出てきたのはオクラの煮浸しでありましたが、これがメリハリがなくてどうかなというお味、一品頼んだ山芋の明太焼もどうも素人料理の域を出ぬのです。普段であれば肴はこれでいいのだけれど、それなりに良いお値段を取られることを思うとこれは少しどうかなと思わされるのです。やはりチキンライスまでで打ち止めにしておくべきだったか。しかし、先に入っていたご夫婦やぼくのあとに来た独り客は満足していたようだからたまたま頼んだ品が良くなかっただけかもしれません。というか極私的好物のチキンライスを食べた後では、何をいただいたってこういう感想になったのだろうなあ。

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