ボクの音盤武者修行
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ジャンヌ・ダルク:ニーナ・ラウチオ(S)シャルル7世:オレグ・クリコ(T)アグネサ:マリア・ガヴリーロフ(S)枢機卿:グレブ・ニコリスキー(B)リオネル:ウラジーミル・クルーチコフ(B)デュノア:ミハイル・クルーチコフ(B) ほかアレクサンドル・ラザレフ指揮ボリショイ交響楽団・合唱団(1993年6月ボリショイ劇場) レーザーディスク(LD)をご存知だろうか。DVD以前に映像媒体と言えばビデオテープとこれだった。もっともLDに録画することはできないが。CDが世に出て間もなく「絵の出るレコード」(30cmの円盤でLPと同じサイズだった)として発売された。しばらくVHDと競っていたが、CDと同じく非接触で劣化が無い、解像度が高いということでLDが世の中に広まった。普及したのは80年代後半だったと思う。 画面の美しさ、音も当初はアナログだったが新譜はCD並みの高音質で重宝した。特にオペラやマーラーなどの長時間なライブは楽しんだ。 その後、90年代後半にDVDが普及して、重くて収録時間が短いLDは廃れてしまった。ただ未だにDVD化していないソースもあり、LDプレーヤーを何とか復活させたいとは思っていた。が何十年ぶりに動かしてみるとトレイすら出て来ない。LDプレーヤーはすでに生産終了だし、困った。 最近友人よりLDプレーヤーを譲ってもらった。ありがたい。持っているソースをかけるとデジタル映像に比べれば解像度は低いものの十分な画質だし、デジタル出力からDACにつなげば音質だって何の問題ない。 廃れたLDソフトは中古屋でも格安だ。何しろプレーヤーの生産が終わっているのだから。1枚500円なんて中古CDより安いじゃないか。それで見応えあるオペラやコンサートが見ることが出来る。なんて素晴しい! 今回は新たに購入した1枚。これはDVDでも日本語字幕付きで出ている。 チャイコフスキーのオペラというと「エフゲニー・オネーギン」「スペードの女王」が有名だが、実際オペラ好きでもあんまり聞かないだろう。ロシアオペラならムソルグスキーやボロディン、リムスキー・コルサコフのほうが面白い。チャイコフスキーのオペラはロシア臭さよりはイタリアオペラに近い。だがよく聞くとやはりロシアっぽい(チャイコフスキー節というべきか)という中途半端な味わいなのだ。 この「オルレアンの少女」(ジャンヌダルクのこと)はグランドオペラを目指した作品。非常に劇的かつ迫力がある。今回のLDはチャイコフスキー没後100年を記念してボリショイ劇場が取り組んだ舞台。広い舞台に手の込んだ装置を存分に活かした豪華な演出は見ごたえ抜群。加えてラザレフの重厚かつ叙情性に溢れた音楽作り、歌手たちの奮闘ぶり(タイトルロールがちょっと硬いかな)はさすがお国ぶりを発揮している。 それにしても38歳のチャイコフスキーの自信作かつ初演でも大成功した作品なのに、今ではすっかり廃れてしまったのはあまりに惜しい。難しいことを言わなければとても楽しめるのに。歴史ドラマにジャンヌの恋がからんで、最期の火あぶりに至る筋書きはちょっと面白い。敵将に恋したジャンヌは神の声が聞こえなくなり、救国の少女が一転魔女扱いされてしまうのだ。ここにもチャイコフスキーのテーマである「許されぬ愛の苦悩」が形を変えて現れている。 滅多に演奏されないこういう作品を聴き観ることができるのも盤漁りの醍醐味というもの。同時に購入したプロコフィエフの「炎の天使」もサイケで良かった、と記しておく。【楽天ブックスならいつでも送料無料】チャイコフスキー 歌劇≪オルレアンの少女≫(ジャンヌ・ダルク)全曲 [ ザ・ボリショイ・オペラ ]LDだと2枚組だがDVDは1枚。こういうところはDVDはいいよねぇ。【楽天ブックスならいつでも送料無料】【輸入盤】『炎の天使』全曲 D.フリーマン演出、ゲルギエフ&マリインスキー歌劇場、ゴルチャコーワ、レイフェルクス、他(1993 ステレオ) [ プロコフィエフ(1891-1953) ]これは日本語字幕がないDVD。LDではマリンスキーシリーズで出てたんだけどねえ。
2015年01月10日
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