ペンタブログ（気が向けば更新）

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2012/05/13 16:35【ミスド】

ミスドポイント：累計１４７Ｐ

自分にとってマウンテンバイクは友達のように欠かせない存在だった。１０年前、うつ病で休職中にふっと元気がわいて近所のスポーツバイクショップで２台購入した。当時は父親も元気だったので、最初の頃は２人で一緒に乗った頃もあったが、次第に父は体力が衰弱し、マウンテンバイクには乗らなくなった。

うつ病や双極性障害で休職している時は、元気がでてきたらまずはウォーキング、復職前のさらに元気な状態の時にマウンテンバイクに乗っていたような気がする。だから愛着があった。病気の休職中にずっと付き合ってくれた。車にマウンテンバイクを積んで、日光まで行き、中禅寺湖畔に車を置いて、マウンテンバイクで滝を巡って戦場ヶ原まで登り、戦場ヶ原をポタリングして中禅寺湖まで下ったりしたことは、いい思い出である。

近所を乗り回す時も、段差を軽く乗り越えたり、芝生の山を上り下りしたり、街中や公園で遊ぶように乗るにはマウンテンバイクは最適だった。本当にいい遊び道具であり相棒だった。

そんなマウンテンバイクを昨日僕は裏切ってしまった。

私の住んでいる近くには荒川のサイクリングコースがあり、２０～３０ｋｍ程度走るのだが、ロードスポーツタイプのバイクにすいすいと抜かれていく。最近よく見かけるクロスバイクにも抜かれていってしまう。病気をしていて体力が消耗してしまっているということはあるけれども。そんな経験をしているうちに、ロードスポーツ系のバイクが欲しくなってしまった。マウンテンバイクでは舗装路で速く走るのには向いていないのである。そして私はマウンテンバイクを裏切って、クロスバイクを買う決心をした。

昨日の午前中に近くのスポーツタイプの自転車の買い取りショップへ、父用に買ってカバーをかけて放置していた１台と、自分が使っていた１台を売りに出した。１０年経っているが、幸いいくばくかの値段がついた。買った時の１割以上の値段がついた。もしかしたら損をしたのかもしれないし、特だったのかどちらかは分からないけど、新しい自転車を購入した店で下取りをするか聞いたところ、逆に処分費用がかかると言われたので、悪い選択ではなかったのではないかと思う。

買い取りをしたショップでは車体を洗浄したあと、整備をして販売するようである。愛着があったマウンテンバイクなので、ゴミになってしまうよりは新しいオーナーが大事に使ってくれるのであれば、裏切った手前少し救われた気持ちである。しかし、正直言って自分のは手放したくはなかった。でも、新しくもう１台自転車を買えば放置気味になってしまうし、保管スペースをとる。値段がつくうちに売らなければかえって処分費用がかかるようになってしまう。色々と勘案して泣く泣く愛車を手放すことにした次第である。

サイクリングロードでは体力が落ちているので、他のクロスバイクの人に抜かれてしまうのかもしれないけれど、乗ってみた感じ、マウンテンバイクよりは速く走れるという感覚はある感じだ。

裏切って売ってしまったマウンテンバイクに恨まれないように、天気のいい日はそのマウンテンバイクに乗っている気持ちで新しく買ったクロスバイクを乗ろうと思う。