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2026年NHK大河ドラマ 『豊臣兄弟!』のあらすじ及び感想日記です。 番組冒頭の紹介で知ったのですが、後に豊臣秀長となる主人公の小一郎(仲野太賀さん)は、このときは「木下小一郎長秀」で、秀長となるのはまだ後だったのですね。 でも長の字が「信長の "長" 」からもらったとなると、信長に気に入られ、見込まれている感じがあってよいものです。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 永禄8年(1565)尾張の織田信長(小栗旬さん)は犬山城を攻め落として尾張統一を成し遂げ、次は美濃攻めに移りました。そのためには尾張の北西で美濃との境にある墨俣になんとしても砦を築かなければならないと考えていました。(墨俣一夜城は現在は岐阜県大垣市の長良川沿いにあります。しかし当時は尾張と美濃の間の木曾川・長良川・揖斐川は川筋がこのあたりは網の目のようにぐちゃぐちゃに乱れていました。) このころ木下藤吉郎秀吉(後の豊臣秀吉;池松壮亮さん)は出世して侍大将となり、織田家の重臣の一人として末席での評定への参加を許されるようになっていました。信長が墨俣に砦を築ける者はいないかと呼びかけたものの、この地での仕事は今まで次々と失敗し、皆は尻込みをしていました。 そこで秀吉は自分がやると進み出たのですが、後から名乗り出た柴田勝家(山口馬木也さん)に信長は仕事を命じてしまいました。秀吉は悔しかったのですが、弟の木下小一郎長秀(後の豊臣秀長;仲野太賀さん)は、秀吉は翌月に浅野家の寧々(浜辺美波さん)と祝言を控えているからそれでよいではないかと慰めました。 そして秀吉と寧々は祝言を迎えました。寧々の父・浅野長勝(宮川一朗太さん)は秀吉が今や自分より立場が上となったこともあり、木下家に丁寧に挨拶しました。また秀吉の母・なか(坂井真紀さん)も、自分たちは百姓あがりだからいろいろと教えてほしいと挨拶しました。 しかし肝心の秀吉と寧々が広間になかなか現れず、実は二人は控えの間で喧嘩をしていたのでした。二人の喧嘩から、秀吉と小一郎の兄弟仲の結びつきが強すぎることで小一郎の思い人の直(白石聖さん)は不機嫌になり、直は故郷の中村に帰るとまで言い出しました。小一郎と直の諍いは実は秀吉と寧々を仲直りさせるための芝居だったのですが、直は半ば本気だったのでした。 しばらくして墨俣に行った勝家が築城に失敗し、大怪我をして戻ってきました。信長は勝家に蟄居を命じ、築城できる者は他に誰かいないかと改めて呼びかけると、秀吉は今度こそ自分がと進み出ました。信長もそれを認め、秀吉に墨俣の築城を命じました。 信長の命を受けた秀吉は小一郎はじめ配下の者を集めましたが、恐れをなして仕事から逃げる者もいました。小一郎はまずは情報収集だと、墨俣の築城に行ったことがある者たちに話を聞いて回りました。 墨俣は平地で敵から丸見えである、敵は砦の完成間近になると一気に攻め込んでくる、砦を作りながら敵と戦うのは無理、といった話でした。 また秀吉も勝家を見舞いに行って話を聞こうとしました。秀吉の顔を見ると不愉快でしょうがない勝家でしたが、主君・信長のためだと教えてくれました。「敵は斎藤ではない。“とき” だ。」と。 秀吉と小一郎は家に戻って妹・あさひ(倉沢杏菜さん)の夫・甚助(前原瑞樹さん)と姉・とも(宮澤エマさん)の弥助(上川周作さん)と作戦会議です。どうやったら敵に見つからずに素早く築城できるかを考えたとき、勝家の言った“とき” は“時”、すなわち時間のことだとわかりました。 とはいえ腹が減ったので、秀吉は妻の寧々に何か食べるものをと頼み、寧々がすぐにはできないと言ったとき、母・なかは「下ごしらえしておいた材料で汁ならできる」と言いました。それを聞いて小一郎はひらめきました。 「木曾川の上流で砦を作る材料を切り出し、運べるギリギリの大きさに組んで下ごしらえしておく。それを川を使って墨俣に運び、一気に作り上げる。そのためには尾張と美濃の国境を仕切る川並衆を手なずける。彼らは金さえ積めばなんでもやると聞く。」と意見を述べました。 小一郎の考えに賛同した秀吉は、母に汁を断ってすぐに仕事に取り掛かることにしました。織田家の家臣で前野長康(渋谷謙人さん)というかつて川並衆だった人がいるから口をきいてもらおうと思いました。「手柄を上げたければすぐに動くのだ!」と秀吉の動きは迅速でしたが、直のことが気になる小一郎は鈍い動きでした。その直は小一郎が出かけた後、病で倒れてしまいました。 秀吉と小一郎は前野とともに川並衆の拠点を訪ねました。川並衆筆頭の蜂須賀正勝(高橋努さん)は挨拶をする秀吉に刀を抜いて突然襲い掛かり、代わりに前野が応戦しました。前野を裏切り者呼ばわりする蜂須賀。その前野があわやとなったとき、秀吉が前野を川に突き落とし「このたわけが!蜂須賀殿になにをするんだ!」と叱り飛ばし、蜂須賀に詫びました。 そして前野のことを自分たちに勝手についてきた関わりない者とし、蜂須賀には「仕事の話をしに来た。報酬もたんまりある。」と言いました。蜂須賀はなんかよくわからん展開だけど、とりあえず話を聞くことにし、家に招きました。 秀吉の話を聞いた蜂須賀は、墨俣に砦を築くなんて命がいくつあっても足りん、こんなはした金ではできんと拒否しました。秀吉がいくらあればと訊くと蜂須賀は城持ちにしてくれるならばと答え、秀吉が3年後にと答えると蜂須賀は、ならば仕事を引き受けるのも3年後、と言いました。 なんとしても川並衆の助けがいる!と土下座して頼み込む秀吉。しかし小一郎が浮ついていて真剣でないことを見抜いた蜂須賀は「我らを侮っているのか。やはり織田は信用できん。自分たちは誰の下にも付かない。」と言って秀吉と小一郎を追い返しました。 秀吉は弥助と甚助が待つ宿に戻るといきなり小一郎を殴りました。相手を本気で説き伏せなければならないのに、小一郎がぼんやりしていて失敗した、さっさと小牧に帰れ!と。仕事に集中できていない小一郎を帰らせた秀吉でしたが、直との間に何かあったのではと感じていました。 小一郎が小牧に戻ると直が重い病にかかっているのを知りました。直を失いたくない、直のために自分にできることはとうろたえる小一郎に、寧々ははっきりと「ない!」と言いました。「ただ信じて回復を祈って待つだけ。直はいつも小一郎が戦から無事に帰るのをそうやって待ってた。」寧々の言葉で小一郎は初めて、今まで直がどんな思いでを自分を待っていたのかを知りました。小一郎は今までコツコツと貯めたたくさんの銭を持って寺に行き、直の回復をただ御仏に祈りました。庭先に座り込み、雨に打たれてもただ祈りました。 そのころ秀吉は前野が以前いた屋敷に移動し、先ほどはなりゆき上とはいえ前野を川に落として罵倒したことを詫びました。そして以前は蜂須賀と前野は川並衆を率いる両輪だったのになぜ袂を分かつことになったのかを尋ねました。 前野は「昔は二人で城持ちになることを夢見て数え切れないほど戦に出た。しかしことごとく負けて川並衆は疫病神と罵られ、皆からのけ者にされた。利用されているのに気づかず多くの仲間を失った。蜂須賀はだからもう誰の下にもつかぬと決めた。しかしそんな烏合の衆はこの乱世では生き残れないから自分はやむなく織田についた。」と話してくれました。 蜂須賀の思いを知った秀吉は、墨俣に砦を築くための策を書いた文を蜂須賀に届けました。引き受けてもらうまでは動かぬと庭先に座り込み、雨に打たれながらもただひたすら待ちました。 雨が上がったころ、寺にいる小一郎のところに直が回復したと寧々が走って来ました。意識が戻り起き上がっている直を見て小一郎は思わず抱きしめ、「やっと直の気持ちが分かった」と詫びて思いを伝えました。「わしは死なん。必ず生きて直のところに帰ってくると約束する。だからどこにも行くな。直がわしの帰る場所なんだ。」直も素直な思いを伝えます。「今の私は小一郎に嫌われると思った。だから逃げようとした。」思いが通じ合った二人は泣きながら抱き合いました。 そのころ庭先で待つ秀吉の元に蜂須賀が歩み寄ってきました。「わずか3日で砦を築くのはばかげている。ここから墨俣までは急流が8か所あり、そこを超えるのは相当な腕がいる。しかも墨俣は湿地帯で普請が難しく場所の見極めがいる。千人の者が息を合わせて動かなければしくじる。」 蜂須賀に秀吉が「お主らでも難しいか。」と問うと「我らならできる。」と言い、秀吉は蜂須賀が受け入れてくれたと確信し、笑顔で「ではやってもらいたい。」と返しました。さらに「お主は疫病神などではない。勝ちをもたらす軍神じゃ!共にこの世を見返してやろう!」と力強く言いました。 そこに小牧に帰った小一郎が息を切らしながら再び戻ってきて、斎藤龍興の兵が前野の屋敷に迫っていると報をもってきました。前野の屋敷には義兄弟の弥助と甚助がいるので、彼らを救いに行こうと秀吉は蜂須賀に声を掛けました。「前野の屋敷は空き家なのに綺麗だった。これは誰かが手入れしていた。本当は前野に戻ってきてほしかったのでは?」 続けて小一郎が蜂須賀に、一緒に救いに行こうと言いました。蜂須賀は、小牧に帰っていたお前は何も知らんだろう?と言い小一郎は、たしかに自分にはなんのことかさっぱりわからん、とはっきりと言いました。でも「兄・秀吉がそう言うならそうなんだ。」と笑顔を見せ、きっと前野も蜂須賀を待っていると自信をもって答えました。 斎藤の兵が前野の屋敷を取り囲み、中にいる3人があわや!となったとき、秀吉と蜂須賀の救援が間に合いました。斎藤の兵を全部倒した後、蜂須賀は前野に「墨俣の砦作りは自分一人ではできない。また一緒にやるか?」と問いました。「無論じゃ。」前野からは迷いのない返事がありました。 蜂須賀は配下たちに「褒美は3年後に城持ちじゃ。忘れるでないぞ!」と呼びかけ、そして秀吉に「この蜂須賀と川並衆がお主らに力を貸す!」と力強く答えました。秀吉の交渉成立!これから共に働く男たちは、歓声をあげて喜び合いました。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
February 26, 2026
2026年NHK大河ドラマ 『豊臣兄弟!』のあらすじ及び感想日記です。 ドラマで紹介される登場人物の名が後の豊臣秀吉となる藤吉郎は木下藤吉郎秀吉(池松壮亮さん)になり、後に豊臣秀長となる主人公の小一郎もすでに「木下小一郎秀長(仲野太賀さん)」になっていました。 秀吉は信長に名を与えてもらった場面もあり、まあドラマ内ではほぼ「サル」と呼ばれていますが、秀吉の名は通りやすいです。でも小一郎の「秀長」はドラマの中でもそう呼ばれたことがなく、私の中でもまだ定着していないので、ここでは藤吉郎は秀吉と、そして小一郎は小一郎のままで書くことにしました。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 永禄7年(1564)夏、尾張の織田信長(小栗旬さん)は美濃を攻略するために、小牧山と稲葉山城の間にある犬山城をまず落とそうと考えました。そこで木曾川を挟んで犬山城の対岸にある鵜沼城の城主・大沢次郎左衛門(松尾諭さん)を調略するよう、木下藤吉郎秀吉(後の豊臣秀吉;池松壮亮さん)と木下小一郎秀長(後の豊臣秀長;仲野太賀さん)の兄弟に命じました。 最初は頑なに拒否した大沢をなんとか説き伏せ、大沢は信長に会うために尾張に行くことになり、秀吉は人質として鵜沼城に残って小一郎が大沢を連れて尾張に戻りました。大沢は信長に身命を賭して仕えることを誓いましたが、大沢の従者が毒を塗ったくないを忍ばせていたことがわかり、信長は「始末せよ」と命じました。 滝川一益(猪塚健太さん)が刀を抜いて大沢を斬り捨てようとしたのを小一郎はとっさにかばいました。大沢を殺せば兄・秀吉の命もない、これは大沢が織田に寝返りせぬよう美濃の龍興が仕組んだ罠だ、大沢がやった証もない、このまま大沢を斬れば今後は織田の誘いに乗る者もいなくなる、それが龍興の狙いかも、と信長に訴えました。 信長は小一郎の意見を受け入れ、一日やるから小一郎が吟味をやれ、何もわからなければ小一郎が大沢を斬れ、と命じました。龍興の罠だと言った小一郎の言葉は実は口からでまかせだったのですが、小一郎は大沢の無実の証を立てるべく動きました。しかし前田利家(大東駿介さん)や滝川は小一郎がしつこく訊くことに怒ってしまい、話ができませんでした。 小一郎が帰宅すると、秀吉が密かに慕う浅野家の寧々(浜辺美波さん)が直(白石聖さん)を連れてきていました。しかし秀吉が鵜沼で死んだというのは妹・あさひ(倉沢杏菜さん)の夫・甚助(前原瑞樹さん)の思い違いで、家族の皆は安堵しました。 とはいえ大沢の無実を晴らさないと秀吉が殺されてしまうので、小一郎は姉・とも(宮澤エマさん)の弥助(上川周作さん)に「鵜沼城で家臣が大沢の荷にくないを忍ばせるのを見た。」と作り話をするよう頼みました。弥助がそんな恐ろしい嘘はつけないと断ると甚助がおずおずと「欺かなければよいのか?」と話し出しました。甚助は小牧山で、大沢の従者の荷に何か入れるのを本当に見ていて、小一郎はそれが誰なのかを尋ねました。 そのころ鵜沼城でとらわれている秀吉はというと、大沢の妻の篠(映美くららさん)が大沢の食事が余ったからと秀吉に食べさせてくれ、人質らしからぬいい待遇を受けていました。篠が、病弱な自分は夫・大沢に助けられてばかりだ、と言うと秀吉は、それでよい、助けたい人がいるから男は戦えるのだと言い、心が救われた篠は笑みを浮かべました。 甚助から話を聞いた小一郎はその夜、小牧山城に滝川一益を呼び出しました。大沢の荷を検める少し前に、荷の中にくないを入れた者がいると聞いた、と話をすると滝川はいきなり刀を抜いて小一郎に襲い掛かってきました。小一郎が応戦して危うくなったときに城主・信長が入ってきて小一郎は助かりました。 佐々が荷にくないを忍ばせたと小一郎は信長に訴えました。しかし信長は小一郎を足蹴にし、自分がやらせたと言いました。小一郎がその訳を尋ねると信長は、大沢は次々と親類縁者を亡き者にして家督をつかみ取った、わしに似ている、生かしておけばいつかわしの寝首をかくだろう、と言いました。 小一郎は、大沢は昔と違って信長を裏切ることはない、どうか兄・秀吉を助けてほしいと懇願しました。しかし信長は、人はたやすく変わらぬ、今も大沢は調略に応じて龍興を裏切った、秀吉を人質にとるということは我らを信用していないということ、と言いさらに小一郎に「お前の手で大沢を斬れば秀吉の代わりに侍大将にしてやる。」と言いました。 小一郎は大沢にすべてを打ち明けて詫びました。でも大沢は、これまで自分がしてけきたことだから仕方がないと覚悟を決めていて、そして小一郎にはくれぐれも信長の怒りを買うまねはしないようにと案じていました。 小一郎は最後の頼みの綱で信長の妹の市(宮﨑あおいさん)に兄を救ってもらおうと頼み込みました。しかし小一郎が話をする前に市はすべてをわかっていて、兄・信長を説き伏せることはできない、と釘を刺しました。 市は小一郎に、信長とすぐ下の弟・信勝とのことを話しました。幼いころは兄弟仲がよかったけど、信長が織田家の家督を継いだ後、信勝の周りの者たちが信勝をそそのかして信長を暗殺するように仕向けた、一度目は信長も信勝を許したが二度目のときはもう許すことができず、やむなく信勝を殺した、しかしこれは信長にとってもつらい出来事だったと。市は「これ以上、兄を一人にさせたくない」と語り、小一郎の頼みを断りました。 秀吉の命はまだあるのかーー皆はそれぞれに心配していました。姉のともは「秀吉が死んだらまた百姓に逆戻りだから」と半分照れ隠ししながら御仏にお供えして祈り、母のなか(坂井真紀さん)は寧々と一緒に瓜を漬けながら、秀吉が心配でたまらない寧々を「あの子は不死身だ。ましてや今は小一郎がついてる。なんの心配もいらんわ。」と励ましていました。秀吉のことを嫌っていたのかと思われた前田利家でさえ、心の中では気にかけて心配していました。 夜が明け、もうどうにもならないのかと半ば覚悟した小一郎のところに直が来ました。秀吉を救うことで頭がいっぱいの小一郎に直は「小一郎に何かあったら私はどうなるの!?私と秀吉とどっちが大事なの!」と怒りに近い自分の思いをぶつけて帰っていきました。そんなところに利家が来て、小一郎に大事な話をしました。 その後、小一郎は大沢を連れて信長の前に出ました。小一郎は、大沢には二心はない、くないは別の者が忍ばせたが名は言えない、と強く主張しました。まだ大沢をかばう小一郎はに信長が激怒し、自分の刀を出して小一郎に、大沢をこの場で斬れ、そうすれば侍大将にしてやる、と言いました。 しかし小一郎は、侍大将になんかなりたくない、大沢の命は兄・秀吉の命、自分はどんなことがあろうとも兄を裏切らない、なぜなら兄は自分のことを信じているから、と信長の心の傷に触れたかもしれないけど純粋な思いを主張しました。 そして兄は殿・信長のことを信じている、兄は殿が最初から大沢を殺すつもりだったと(佐々→前田から聞いて)すべてを承知の上で鵜沼城に行った、大沢が調略に応じれば城と領土を安堵すると殿が言ったことを「信じるだけだ」と覚悟して人質となった、兄は殿を裏切ることは金輪際ないが、大沢を殺せば忠義の家臣を一人失うことになる、と強く主張しました。 さらに勢いで、自分は兄とは違う、此度のことで殿が大嫌いになった、自分を生かしておいたらいつか殿の寝首をかくことになるかもしれない、とまで言いました。 小一郎の言葉に柴田勝家(山口馬木也さん)は怒り、手討ちにしてやると刀を抜くと、小一郎は刀を大沢に渡して自分を斬るよう、そうそれば忠義を殿もわかってくれる、と言いました。そして大沢に貴方を助けようとしたのは兄のためと本心を伝え、最後に信長に兄を助けてほしいと強く乞いました。 小一郎の心からの叫びを聞いた大沢は、小一郎の短刀を抜いて自分の髻を切り、信長に自分は世を捨てて仏門に入る、家臣と所領の一切を差し出す、どうか小一郎の非礼を許してほしい、と訴えました。 約束の刻限の日没が迫るころ、鵜沼城では大沢と小一郎がまだ戻らなくて、人質になっていた秀吉が逃げようとしたのを大沢主水(杉田雷麟さん)が捕まえました。このまま父は戻らないのかと石つぶてで秀吉を殺してやろうと主水が構えたときに、小一郎の声が聞こえました。 髻を切った父を見て主水は驚きましたが、信長が大沢の申し出をすべて認めたと知り、秀吉を釈放しました。大沢は万一に備えて懐に石を一つ隠し持っていましたが、その石は使われることなく、川に投げ捨てられました。 小牧山城では市が兄・信長の好物の瓜を切って持っていき、兄になぜさっさと大沢を殺さなかったのかと尋ねました。「弟が命がけで兄を守ろうとする姿を見かかったのでは?」と市が言うと信長からは「いや、兄を見殺しにしてのし上がる姿を見たかったのかも。」とどこまでが本心がわからな返事でした。 その後、信長は勝家を呼び、鵜沼の者と合力して犬山城を一気に攻め落とすよう命じました。退室しようとした勝家は踵を返し「拙者がおりまする。この勝家、決して殿を裏切りませぬ!」と改めて忠誠を誓いました。 二人で小牧の家に戻った秀吉と小一郎。ともとあさひが二人に気が付いて歓喜の声を上げると、中にいた寧々が外に飛び出してきました。秀吉は寧々に土下座して、今度こそ求婚しました。「はい。」と笑顔で快諾する寧々。「めでたい!」ーー家族の皆で二人を祝い、兄の結婚が決まったことでやっと次はという思いか、小一郎と直は微笑みあいました。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
February 21, 2026
2026年NHK大河ドラマ 『豊臣兄弟!』のあらすじ及び感想日記です。◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 永禄3年(1560)5月、桶狭間の戦いの後、松平元康(後の徳川家康;松下洸平さん)は今川から独立して離れ、三河の岡崎城に帰還しました。そして今川義元に勝利した織田信長(小栗旬さん)は美濃攻めに本腰を入れるために永禄5年(1562)、元康と同盟を結び背後を盤石にしました。 藤吉郎(後の豊臣秀吉;池松壮亮さん)は桶狭間の戦いの手柄で信長から「木下藤吉郎秀吉」の名を与えてもらい馬廻衆に出世し、織田との同盟のために清須に来ていた元康を国境まで見送るよう信長に命じられました。 国境近くまで来たとき、秀吉は「前方の草むらに人がいる」ととっさに嘘をついて警護の皆を草むらに向かわせ、自分は元康のそばに残りました。そして元康に、どうしたら元康のように偉くなれるのかと尋ね、元康は答えました。 たやすいこと。信長を信じ、己を信じて突き進み、誰にもできぬことをやってのけるのだ。熱意が人を動かし勝敗を決する。 秀吉は元康の言葉を信じました。しかし見送る秀吉と別れた後、元康はあれは適当に言ったでまかせだと秀吉を笑っていたのでした。 永禄6年(1563)美濃攻めのために信長は居城を清須から小牧山へ移し、出世した秀吉はかつての貧しい小屋から家臣団屋敷の一角に、母・なか、弟の小一郎(後の豊臣秀長;仲野太賀さん)、姉夫婦、妹夫婦の皆で一緒に暮らしていました。 そのころ信長は美濃攻めに苦労していて、斎藤龍興には竹中半兵衛尉重治という名うての知恵者がいると滝川一益(猪塚健太さん)は報告しました。信長は小牧山と稲葉山城の間にある犬山城をまず落とさなければと考え、丹羽長秀(池田鉄洋さん)は絵図面を広げ、木曾川を挟んで犬山城の向かいにある鵜沼城を攻略してはどうか、と信長に進言しました。 さて信長が兵の士気を上げるために行った御前大試合では、前評判どおり前田利家(大東駿介さん)が勝ち進んでいました。事前に小一郎が差配役の武田佐吉(村上新悟さん)を説得して対戦相手を選んであった秀吉も、順当に勝ち進みました。 そして決勝ではやはり利家が強かったのですが、負けそうになった秀吉はだまし討ちで勝とうとして一時は優位に。でも結局は利家の怒りの拳にやられて気絶してしまいました。 試合の後、秀吉と小一郎は信長に呼ばれました。その場には佐吉もいたのでてっきり厳しく叱られるかと思ったら、逆に信長から「ようやった。戦は戦う前にいかにして勝つかが寛容じゃ。」と意外な言葉が。さらに「戦って勝つは上策。戦わずして勝つは最上の策なり。」と褒められ、でも最後に利家に負けたしくじりを埋め合わせるために鵜沼城を攻略するよう密命がでました。 丹羽長秀が絵図面を広げ、犬山城は背後に鵜沼城の守りがあり難攻不落の城、城主の大沢次郎左衛門は一介の素浪人から斎藤道三に見いだされて今の地位に上り詰めた猛将だ、と説明しました。 信長は、なんとしても大沢をここに連れてこい、見事やりとげたら秀吉を侍大将にしてやると約束し、秀吉も快諾しました。小一郎は兄が心配でしたが、秀吉は元康の言葉を思い出し、迷わず恐れず己を信じて突き進むのだ!と意気揚々でした。 秀吉は大沢次郎左衛門(松尾諭さん)と交渉に入りました。しかし思うように進展せず、さらには侍大将なったあかつきには寧々(浜辺美波さん)に求婚すると言うつもりが、照れくさくて言えずに寧々を怒らせてしまいました。 兄・秀吉が交渉に入ると同時に小一郎は、義兄の弥助(上川周作さん)と義弟の甚助(前原瑞樹さん)に、大沢が信長に通じていると斎藤家の家臣の耳に入るように噂を広めるよう頼んでいました。 ひと月後、斎藤龍興(濱田龍臣さん)は大沢を呼びだし、織田との内通の噂について問いました。龍興は自分に意見する大沢を以前から快く思わず、さらに大沢が身の潔白を釈明するときに偉大だった祖父の斎藤道三(麿赤兒さん)の名を出したことでますます苛立ち、大沢には妻の篠(映美くららさん)をこの稲葉山に連れてくるよう(=人質)命じました。 大沢はこれまで苦労を共にしてくれた篠がこの上なく大切で人質になんかしたくなかったのですが龍興には逆らえず、篠もまた戦国の世の習いと覚悟を決めていました。 そこに織田の使者として秀吉と小一郎が来て、いつもなら追い返すのですが、気が変わって今回は会ってみることにしました。大沢は二人に織田に寝返るつもりはないと言うものの、小一郎が「ではなぜ此度は我らに会ってくれたのか?何か困りごとでも?」と尋ねました。 小一郎がさらに、もし信長がしびれを切らせば鵜沼では戦になる、そのとき稲葉山から援軍は来るのか?龍興はすでに大沢の内応を疑っているが、と続けました。 そして小一郎は、一度かかった疑いを晴らすのは並大抵ではない、ならばいっそ「本当のこと」にしてしまうのはどうか、これは天が示した道なのでは?と暗示をかけました。 小一郎の言葉に心が揺らいだ大沢は二人に、城と領地はこれまでどおり安堵してもらえるのか?と念押ししました。二人は「お約束します!!」と喜んで返事を。しかしそのときに大沢の家臣が、噂を広めた張本人を捕まえたと言って弥助を連れてきて、企みが大沢にばれてしまいました。 怒った大沢が刀を手にして二人を斬り捨てようとしたとき、秀吉が小一郎をかばい、そして叫びました。「自分はこの大仕事をやり遂げて侍大将になって、寧々と祝言を挙げるのだ!寧々と夫婦になってずっと守っていくと決めたのだ!」 大沢は秀吉の心からの叫びで、自分と篠のことを思い出しました。嫡男の大沢主水(杉田雷麟さん)が問答無用!と斬ろうとしたのを止め、大沢は二人にさっさと失せろ!と言いました。 小一郎は帰ろうとしましたが、秀吉はさらに言葉を続けました。自分は必ず大沢を説得して味方につけると信長と約束したからこのまま帰るわけにはいかない、自分は下から這い上がらねばならない、自分を信じてこの役目を与えてくれた信長の期待を裏切るわけにはいかないと言い、我らの味方になってほしい!と再び乞いました。 秀吉の言葉で大沢は、道三に取り立ててもらった若いころのことを思い出しました。秀吉の心からの叫びが大沢の胸に響いたのか、大沢は二人に「信長とはどういう人だ?」と問いました。「貴方のような武士が仕えるのにふさわしい、強く大きなお方だ。」と返されると、大沢は再び道三を思い出しました。「(婿の)信長はわしに似ている。」ーー信長は道三と同じと信じ、大沢は信長に会うことを決めました。 結局、秀吉は人質として鵜沼城に残り、小一郎が大沢を連れて尾張に戻ることになりました。小一郎はつくづく兄には適わないと思いました。そして大沢は信長と会い、身命を賭して仕えると誓いました。しかし大沢の従者が毒を塗った小刀を忍ばせていたことがわかり、大沢は釈明したのですが、信長は「始末せよ」と命じました。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
February 14, 2026
1月の終盤から臨時の仕事をやっていて、しかも風邪をひいてしまったので、この2週間は家にいる間はダウンしていました。更新が遅れましたが、2026年NHK大河ドラマ 『豊臣兄弟!』のあらすじ及び感想日記です。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 永禄3年(1560)5月18日、尾張を手中にしようとする今川義元(大鶴義丹さん)が沓掛城に入ったと報せがありました。雑兵たちは得物(得意とする武器)を取って城主・織田信長(小栗旬さん)の出陣を今か今かと待っていました。 信長は敦盛を謡い舞って出陣の時をはかり、いよいよ腰を上げ妹の市(宮﨑あおいさん)に見送られて動き出しました。5月19日、夜明けと同時にごくわずかな供回りを連れて馬を出し清須を出立、信長が動き出したので雑兵たちは殿に遅れをとるまいと一斉に駆け足で追いかけました。男たちの出陣を女たちはそれぞれの思いで見送りました。 織田軍3千は善照寺砦に集結し、軍議が開かれました。報せによれば、義元の本隊は沓掛城を出て西に進軍を開始していて、大高城を目指していると予測されるものの、義元がどこにいるのかはわからない状況でした。信長は「今は丸根砦の佐久間盛重にかけよう。」とだけ言いました。 その佐久間盛重(金井浩人さん)は松平元康(後の徳川家康;松下洸平さん)率いる岡崎衆に攻め立てられていて危うい状況でした。佐久間はこの丸根を今川方に明け渡して寝返るつもりでした。そして桶狭間山で休息している義元のところに元康の使者が首を届けに来ていました。 そのころ藤吉郎(後の豊臣秀吉;池松壮亮さん)は同じ織田の家臣ながら父の仇である城戸小左衛門(加治将樹さん)から得物を取りあげようと画策してサイコロ勝負をしていました。でも藤吉郎の連敗が続くのでおかしいと思ってサイコロを調べたらサイコロに細工がしてあり、藤吉郎は城戸に抗議しました。城戸は悪びれる様子もなく「どんな手を使っても勝てばいい。」と言うだけで、そうこうしているうちに信長が動き出しました。 信長は佐久間が討ち死にし、その首が義元のところにに届けられるのを梁田政綱(金子岳憲さん)から報せを受けていました。そして集まった雑兵たちに「丸根砦は落ちたが佐久間盛重の首が義元のまことの居場所を教えてくれた。」と伝えました。そして「これから奇襲をかける。乱取り(略奪行為)をせず、ひたすら義元を目指せ。勝って清須に戻ったら必ず自分が皆に報いる。」と兵たちに約束しました。 ふと空を見るとトンビが低く飛んでいました。信長は小一郎(後の豊臣秀長;仲野太賀さん)から聞いた話を思い出し、まもなく雨が降るのがわかりました。鉄砲には雨除けをし、皆で鬨の声を上げて進軍を開始しました。 義元の陣に近づき織田軍の突撃が開始しました。鉄砲と矢が放たれ、柵を超えるための攻防があり、命をかける戦が初めての小一郎は驚いて腰が引けてしまい、思うように動けません。反対に城戸は鬼人のごとく働き次々と敵を討っていきます。 その城戸が一人になったとき、兄・藤吉郎は今が好機と矢を構えて父の仇を討とうとしたのですが、小一郎がそれを止めました。悔しいが城戸は味方にとってなくてはならぬ男、あいつを殺したら自分たちも生きて帰れないかもしれない、と小一郎は考えたのです。 「死ぬのも殺すのも怖い。自分は戦場には役立たずだ。」ーー弟・小一郎の本音を聞き、藤吉郎は考えを変えました。「いつかあいつより偉くなって、あいつを顎で使ってやろう。」兄弟でそう話していたら敵が襲ってきて二人は危機に。そのとき城戸が投げた槍が敵を倒してくれたので二人は城戸が自分たちを救ってくれたのかと思ったのですが、そうではなくて逆に自分たちを狙っていたと知り、やはり憎しみが沸いてきました。ところがその直後、城戸は敵に討たれて命を落としました。 そのころ義元をめがけて織田勢が迫っていました。先ほどの雨で鉄砲が使えず応戦ができない今川勢に対し、雨除けをした鉄砲で援護して義元に斬りかかっていく織田勢。そして毛利新介(永田崇人さん)が一番槍となり、見事に義元を討ち取り名乗りをあげました。 大将の義元が討たれたことで今川の兵たちは戦うことをやめ一斉に逃げ出しました。 勝利を確信した織田勢は幾度も鬨の声をあげ、声は戦場一帯に響き渡り、離れた場所で戦っていた藤吉郎と小一郎にも聞こえました。 清須への帰り道、藤吉郎は主君・信長の天運を称えていましたが、小一郎は違った考えでした。「殿はギリギリまで戦支度をせずに敵を領内におびき寄せた。佐久間の首が運ばれるのを見越して、義元の居場所をつきとめた。敵を油断させ大軍を二つに分けるよう仕向けた。」すべては信長の計略だと分析し、大したお方だと称えていました。 二人が清須の浅野長勝(宮川一朗太さん)の屋敷に戻ると、無事に帰還した小一郎を見て喜びと安堵で直(白石聖さん)が飛びついてきました。弟たちを見て藤吉郎が羨ましく思っていたら寧々(浜辺美波さん)が声をかけてくれたのですが、藤吉郎は何も言えませんでした。 一方、信長は居室に梁田政綱を密かに呼び、労を労っていました。密命として佐久間を殺し、降伏を装って首を松平に渡す、その首が義元のところに運ばれるときに使者の後をつけて義元の居場所をつきとめるよう命じてあり、政綱は成し遂げました。信長は此度の戦の一番手柄を梁田政綱としました。 信長はやっと一人になったとき、緊張がとけて勝利を喜びました。そこに妹の市が入ってきて、兄に悪運が強いと言いました。でも信長自身もそう思っていたのでした。「あれこれ策を弄してもうまくいくとは限らない。雨音が我らの進軍の音を隠してくれた。敵の鉄砲は使い物にならなくなった。」 でも市は、味方の鉄砲はあらかじめ濡れないようにしてあった、どうして雨がわかったのか?と問いました。信長は「雨が降ると天の声を聴いたのは別の男だった。その者の名は・・忘れた。」とあのときを思い出しつつ笑いました。 翌日、手柄を検分して恩賞を決める首実検が行われました。義元の首をあげた毛利新介は母衣衆に取り立てられて五百貫文の加増を受け、信長からの褒め言葉もありました。 木下雅楽助組に属する足軽の藤吉郎は今川方の武将・一宮宗是の首を出し、信長は褒美で足軽組頭を命じましたが、藤吉郎の何か言いたげな様子を見て、信長は発言を許しました。藤吉郎は正直に「実はこの者を討ち取ったのは城戸であり、城戸は死んでいたので手柄をもらおうとした。そのとき小一郎は高みを目指すなら拾い首で恩賞にあずかってはいけないと言った。」と兄弟で信長に許しを請いました。 しかし信長は、それは幸運だったと許し、改めて藤吉郎に足軽組頭として励むよう命じ、さらに幸運にふさわしい「木下藤吉郎秀吉」という名を与えました。 そして小一郎には、これからは自分の近習として使えるよう言い、此度の戦は小一郎の助言なくしては勝てなかったと褒めました。居並ぶ重臣たちも驚く大きな褒美でしたが、小一郎は自分には荷が重すぎると断りました。そしてこの戦への正直な思いを述べました。 天は人事を尽くした者に味方する。此度の殿のように。自分はこの戦は勝てないと思っていたが殿は違った。兄も殿が必ず勝つと信じていた。そういう思いが天を味方につけ道を切り開くと教えられた。 そして「自分は兄に従い兄と共に殿にお仕えしたい」と笑顔で答え、殿の近習にならない代わりに銭が欲しいと正直にお願いしました。信長はそれを認め、銭五十貫を小一郎に与えました。破格の褒美に兄弟二人だけでなく一同も驚きました。それからこれもやる、と言って信長は二人に自分の草履を片方ずつ渡し、「草履は片方だけでは役に立たん。互いに大事にせよ。」と言葉をかけました。「家宝にいたしまする!」ーー嬉しくてたまらない二人でした。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
February 10, 2026
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