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Feb 28, 2021

（７/7）NHK BS１ニーアル・ファーガソンの世界　欲望の資本主義　２０２０　スピンオフ

カテゴリ：思考紀行

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PC画像

チリ～プエルト・ナタレス

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　欲望の資本主義　２０２０　スピンオフ

　＜資本主義の未来を考える＞

ジョン・レノンとポール・マッカートニーは偉大な

ソングライターだったばかりでなく、人々が認識して

よりも深く物事を考えていたと思います。

「Can't Buy Me Love」 は素晴らしいビートルズの

曲で、ほとんどの人の記憶に残っているでしょう。

＜Cant’ｔ　Ｂｕｙ　ＭｅＬｏｖｅ＞

　　作詞・作曲：John Lennon/Paul McCartney

　　唄：THE Beatles

http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=38756

　お金でいくらかの欲望を満たすことはできます。

　資本主義は人々の物質的な欲望を

かなり満たしてくれます。

　素敵な飲み物を飲みたい、

素敵な服を着たい、

ですが愛は買えないのです。

　ですから人間生活を資本主義のみによって

満足させるのは不可能だと

我々は認識しなければなりません。

　我々の性質には確かに

ホモ・エコノミクス的な部分があります。

利益を最大化させようとする経済人 です。

　ですがそれは一部分です。

　我々は市場における日常の一部なのです。

　労働力を売る人も居れば、

必要な物や欲しいものを買う人もいます。

　不要な物なのに～

仕方なく買う場合もあります。

　少数ですが資本家も居ます。

　経済ゲームに勝つ真の方法は

資産を保有して利益（リターン）を得ることだ

と理解した人々です。

　これならⅠ日中ベッドに寝て居ながら、

労働力を売る人よりも多くのお金を稼げるのです。

　これが経済の世界です。

　資本主義の世界であり重要な世界です。

　そんな世界は無くても問題ない

と考える社会主義者や共産主義者は

大変な代償を払うことになるのです。

　なぜなら資本主義の世界を壊せば、

その先には恐ろしい貧困が待っているからです。

　飢餓、飢え、欠乏～

ベネズエラのような状況になります。

　一方で我々が自らを欺き、

世の中には市場しかなく

それ以外のものは不必要で

余分なものだと考えれば

別の運命が待ち受けています。

　嘗て知り合いに

全てが取引だ～と考えていた人間がいました。

　すべてが経済活動だとね。

　彼は自分の家族でさえ

資産ポートフォリオの一部だと思っていました。

　彼にとって離婚は取引であり経済活動です。

　彼の子供との関係も

彼の所有する企業との関係の様でした。

　金だけが重要だと考えるものの

運命は築き上げた家庭を全て壊してしまうのです。

　ですから社会的NWの世界では

人々にはそれぞれ全く違う人生がある

と認識しなければなりません。

　伴侶や両親、子供の愛は

究極的には市場にあるいかなるものよりも

我々にとって～ずっと重要なのです。

　そのような愛のある関係、

人間生活を最も満たすもの、

我々が最も気にかけているもの、

これらはより広い友情の社会的NWの中にあるのです。

　私は、友情は～

重要な欲望の形だと思います。

　我々は愛だけでなく～友情も欲しいのです。

　より遠い形の知り合いだって欲しい。

　今日我々が会話する中で築いたような関係がね。

　なぜなら、伴侶との関係より

ずっと浅いとしても～

この関係にも満足感があるからです。

　実は本の執筆中、

経済学者カール・ポランニーのことを考えた。

WIKIPEDIAから

　そして経済学者が必死に

市場での個人の匿名性を強調してきた

ことに驚きました。

　そこでの個々の関係は

基本的に取引に関係するものです。

　これは市場の理想形で

実在はしていないと思います。

　なぜなら実際、

そんな市場は多くないからです。

　大抵、我々は

何らかのヒエラルキーが存在する会社組織か、

やり取りの繰り返しをベースに関係が成り立つ、

何らかの社会的NWの中に存在しています。

　つまり純粋な市場は～多くないのです。

　思うに～

学問としての経済の欠陥の一つは、

ネットワーク・サイエンスと、

特に我々が理解する社会的NWを

きちんと取り込めていないことです。

　本の執筆中に読んだ

興味深い論文のいくつかは、

その問題に取り組んでいて、

ネットワーク・サイエンスを

経済に取り組んでいました。

　そして最終的には我々は

単に利益の最大化を追うだけでもないし、

価格を決めるために情報に群がるだけでもない～

と示唆していました。

　だから経済理論は

未来を的確に予測できないのです。

経済学者が使うモデルが

単純な想定をしている からです。

　我々が人との関係を大事にする

社会的NWの中でどう振る舞い、

NW内のその人との距離によって、

どんな取引をしようかと考えるのかが

重要なのです。

★　★　★　★　★　★　★　

(NHK　BS1　TV映像の纏めシリーズは

　　これで終わります。

「お金をいくら出したって～

私の（本当の）愛 は買えないわよ！」

「欲望 VS 愛」

　・・・もてない男には～良く解ります。)

★

＜このシリーズは下記をクリックすれば
１/7～６/7迄見られます。ここは７/7。＞

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　　　　　　　　　記

（１/7）NHK BS1 ニーアル・ファーガソンの世界

（２/7）NHK BS１ニーアル・ファーガソンの世界

（３/7）NHK BS１ニーアル・ファーガソンの世界

（４/7）NHK BS１ニーアル・ファーガソンの世界

（５/7）NHK BS１ニーアル・ファーガソンの世界

（６/7）NHK BS１ニーアル・ファーガソンの世界

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