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久しぶりに観たい映画があり、映画館へ行ってきました。しばらく行っていなかったので、会員カードの有効期限が切れてから2か月以上経っており、更新しました。フランス映画はやはり良いな。予告編を見て、次に観たい映画も見つかりました。--------------------------------------終わらないリズム 陶酔の17分その音は、魂を奪う天才作曲家ラヴェルは最高傑作「ボレロ」を憎んでいた―<極限の音楽>にして<不朽の名作>その誕生の秘密を明かす、陶酔の音楽映画パリ・オペラ座で初演されて以来100年近く、時代と国境を超えて愛され続けている名曲「ボレロ」。スネアドラムのリズムに導かれ、わずか2種類の旋律が楽器を変えて繰り返されるという、斬新かつシンプルな構成が聴衆の五感を虜にし、17分間の作品を貫くクレッシェンドが、カタルシスに満ちた壮大なフィナーレへと誘う。この中毒性のあるリフレインは、後世のクラシック音楽にはもちろん、ポップミュージックやジャズにも影響を及ぼし、映画や演劇にもインスピレーションを与えている。だが、驚くべきことに、この音楽史上にて最も成功したベスト&ロングセラー曲は、ラヴェル本人が最も憎んでいたものだったのだ―。いったい天才作曲家に何があったのか?史実をもとに永遠の傑作の誕生の秘密を解き明かす、音楽映画が完成した。--------------------------------------『ボレロ 永遠の旋律』公式サイト
2024年09月08日
イザベル・ユペールが好きなので、観に行ってまいりました。想像していたのとは違う展開になって戸惑いましたが、面白かったです。----------------------世界最大の仏原子力発電会社の労働組合代表モーリーン・カーニー(イザベル・ユペール)。会社とその未来、従業員5万人の雇用を守るため、中国とのハイリスクな技術移転契約の内部告発者となったモーリーンが、自宅で何者かに襲われるというスキャンダラスな事件が起きる。耐え難い肉体的暴力と、それを自作自演だと無理矢理供述させようとする権力側からの精神的暴力。被害者から容疑者へという真逆の立場に追い込まれながら、屈することなく闘い続け、無罪を勝ち取るまでを描いた実話の映画化。「エル ELLE」に続き、またも強烈な熱量をスクリーンに放つイザベル・ユペール。2023年3月仏本国で公開され大ヒットした迫真のサスペンス。『私はモーリー・カーニーン』公式サイト
2023年12月17日
イザベル・ユペールが好きなので、観に行ってまいりました。想像していたのとは違う展開になって戸惑いましたが、面白かったです。----------------------世界最大の仏原子力発電会社の労働組合代表モーリーン・カーニー(イザベル・ユペール)。会社とその未来、従業員5万人の雇用を守るため、中国とのハイリスクな技術移転契約の内部告発者となったモーリーンが、自宅で何者かに襲われるというスキャンダラスな事件が起きる。耐え難い肉体的暴力と、それを自作自演だと無理矢理供述させようとする権力側からの精神的暴力。被害者から容疑者へという真逆の立場に追い込まれながら、屈することなく闘い続け、無罪を勝ち取るまでを描いた実話の映画化。「エル ELLE」に続き、またも強烈な熱量をスクリーンに放つイザベル・ユペール。2023年3月仏本国で公開され大ヒットした迫真のサスペンス。『私はモーリー・カーニーン』公式サイト
2023年12月17日
国立西洋美術館好きとしては絶対に見逃せない映画!上映期間が1週間しかなかったため、この三連休中に行くしかなかありませんでした。ゆいいつ入っていた予定です、しいて言えば。近いうちに行く予定にしているので、なおのこと興味深く観ました。----------------------------------------------ル・コルビュジエ建築の世界遺産、国立西洋美術館。東アジア最大級の西洋美術コレクションを誇る美術館の知られざる舞台裏に迫るドキュメンタリー。多彩で、情熱的で、刺激的。誰も知らない「美術館の舞台裏」へ、ようこそ。モネ、ルノワール、ゴッホ、ピカソ……誰もが知る名画や数々の傑作を有する「国立西洋美術館」。大正から昭和にかけ、稀代のコレクターとして活躍した松方幸次郎の「松方コレクション」を基礎に、絵画、彫刻、版画、素描などおよそ6,000点の作品を所蔵し、東アジア最大級の西洋美術コレクションを誇る。2016年には世界的建築家ル・コルビュジエの建築作品のひとつとして世界遺産に登録され、日本を代表する美術館として、国内外から多くの来場者を集めている。2020年10月、ル・コルビュジエが構想した創建時の姿に近づける整備のために休館した美術館の内部にカメラが入り、一年半にわたり密着。そこから見えてきた、美術館の「ほんとうの姿」とは…。アートの見方をがらりと変える、必見のドキュメンタリーが誕生したロダン彫刻「考える人」がぐるぐる巻きに、「カレーの市民」が宙吊りに…!? 知られざる、美術品の“お引越し”作業2020年10月より1年半かけて行われた整備工事のため、美術館が有する数々の所蔵作品の“お引越し”をカメラが記録。通常は非公開の収蔵庫の様子や、展示作品がすべて取り払われる様子など、普段は決して見られない驚きの光景が目の前に広がる。国立西洋美術館は、2022年4月9日にリニューアルオープン。ル・コルビュジエによる当初の前庭の設計意図が正しく伝わるように、1959年開館当時の姿に極力近づけた姿をお披露目した。美術館で働く、美を守り、伝える人々所蔵品の保存修復作業、コレクションの調査研究や海外・地方美術館への巡回展、特別展の企画開催…美術館の仕事は多岐にわたる。館長、美術史系学芸員、保存科学や情報資源の研究者、修復家など、専門知識と技術を有し「美」を守り支える、美術館のなかで働く人々の情熱と活動に迫る。美術館のすぐそばに迫る“危機的状況”とは―絢爛たる名画、傑作の数々が来場者を楽しませる一方で、美術館をとりまく現状は厳しさを増している。関係者や専門家へのインタビューからは、日本の文化行政が抱える難問と、彼らの目前に迫る“危機的状況”が浮かびあがる。「松方コレクション」とは?国立西洋美術館は1959(昭和34)年、フランス政府から日本へ寄贈返還された「松方コレクション」を保存・公開するために設立されました。----------------------------------------------『わたしたちの国立西洋美術館』公式サイト
2023年10月07日
夜の演奏会のために午後から休みを取ったので、その前に観たかった映画を観てきました。戦後ドイツ、男性同性愛を禁ずる刑法175条のもと愛する自由を求め続けた男の20余年にもわたる物語不条理な迫害の歴史の中で、愛と自由の本質を見つめた、静かな衝撃作。第二次世界大戦後のドイツ、男性同性愛を禁じた刑法175条の下、ハンスは自身の性的指向を理由に繰り返し投獄される。同房の服役囚ヴィクトールは「175条違反者」である彼を嫌悪し遠ざけようとするが、腕に彫られた番号から、ハンスがナチスの強制収容所から直接刑務所に送られたことを知る。己を曲げずに何度も懲罰坊に入れられる「頑固者」ハンスと、長期の服役によって刑務所内での振る舞いを熟知しているヴィクトール。反発から始まった二人の関係は、長い年月を経て互いを尊重する絆へと変わっていく。あまりに不条理な迫害の歴史の中で、愛と自由の本質を見つめた、静かな衝撃作。『大いなる自由』公式サイト
2023年10月03日
石川県立美術館で開催された、鴨居玲オマージュ ~ドラマを描き出す身体~ に行ってまいりました。金沢が生んだ異才の画家「鴨居玲」を題材に、「映像作品上映」「パフォーマンス」「トーク」「ワークショップ」からなるプログラムで、私はワークショップ以外の3つに参加?しました。鴨居玲さん関連のイベント?というだけで、内容をよくわからずに行ってみたのですが、日本では馴染みの薄い「コーポリアルマイム」というフランス発祥の舞台芸術に触れることができました。映像作品「Rey Camoy」は1時間半ほどの作品で、大変興味深く鑑賞しました。どなたも身体の動きが美しく、惚れ惚れしました。-----------------------------------------------鴨居玲オマージュ~ドラマを描き出す身体~出演|巣山賢太郎、タニア・コーク企画|tarinainanika協力|石川県立美術館、一般社団法人表現者工房【企画者からのコメント】「鴨居玲 オマージュ~ドラマを描き出す身体~」金沢が生んだ異才の画家「鴨居玲」にオマージュを捧げるプログラム。映像、トーク、パフォーマンス、ワークショップから構成されるこのプログラムでは、鴨居玲の作品に感じられる「ドラマ性」にフォーカスを当てながら、日本では馴染みの薄い「コーポリアルマイム」という役者の身体芸術を紹介します。 鴨居玲の作品にも多く描かれている「カラダ」という表現媒体を「美術」と「演劇」両方の観点から鑑賞・体験していただければと思います。●パフォーマンス「思考する身体」思考する身体の芸術と呼ばれるコーポリアルマイムのショートパフォーマンスの実演。上映会の前に生身の身体が描き出すドラマをご来場いただくみなさまに体感していただきます。●上映会「Rey Camoy」2023年3月に石川県内にて撮影された映像作品「Rey Camoy」の上映。本作品は鴨居玲という人物と作品をモチーフに制作された舞台版「Rey Camoy」(2022年12月初演)を映像化した作品になります。6名のキャストが織りなすノンバーバル・フィジカルシアターを映像という媒体を用いて、舞台版とは一味違うアングルから鑑賞していただきます。●トーク「表現におけるドラマ性」・23日:石川県立美術館学芸第一課長の前多武志氏、tarinainanika代表の巣山賢太郎、タニア・コークとの対談。鴨居玲という人物に関するエピソードや作品について、「表現におけるドラマ性」という観点から掘り下げていきます。-----------------------------------------------
2023年09月23日
久しぶりに娯楽っぽい映画を観てきました。-------------------------------------------ウィリアム・テル(オスカー・アイザック)は、風変わりなギャンブラーだ。米国軍刑務所で10年間服役し、独学で「カード・カウンティング」と呼ばれるカードゲームの勝率を上げる裏技を学んだ彼は、「小さく賭けて小さく勝つ」がモットーで目立たず、匿名でいることを好む。ある日、ウィリアムはギャンブル・ブローカーのラ・リンダ(ティファニー・ハディッシュ)と出会い、大金が稼げるというポーカーの世界大会への参加を持ちかけられる。さらにその直後、二人の男と遭遇する。一人は、かつて上等兵だった自分に“消えない罪”を背負わせた男ジョン・ゴード(ウィレム・デフォー)、もう一人はウィリアムにゴードへの復讐を持ちかける若者カーク(タイ・シェリダン)だった。ラ・リンダとカークとの運命的な出会いによって、謎につつまれたウィリアムの人生が徐々に明らかとなり、人生を賭けた復讐と贖罪のゲームの終章が幕を開ける。(チラシより)-------------------------------------------『カード・カウンター』公式サイト
2023年07月22日
フランスでは昔、いまとは比べ物にならないくらい女性の立場が弱かったという点で、1月8日に観た『あのこと』とも通じるところがありました。-------------------------------------------パリのタクシー運転手のシャルルは、人生最大の危機を迎えていた。金なし、休みなし、免停寸前、このままでは最愛の家族にも会わせる顔がない。そんな彼のもとに偶然、あるマダムをパリの反対側まで送るという依頼が舞い込む。92歳のマダムの名はマドレーヌ。終活に向かう彼女はシャルルにお願いをする、「ねぇ、寄り道してくれない?」。人生を過ごしたパリの街には秘密がいっぱい。寄り道をする度、並外れたマドレーヌの過去が明かされていく。そして単純だったはずのドライブは、いつしか2人の人生を大きく動かす驚愕の旅へと変貌していく!-------------------------------------------『パリ タクシー!』公式サイト
2023年07月16日
毎月の終わりごろに、会員になっているミニシアターから翌月のスケジュールが送られてくるのですが、バタバタしていてよく見ておらず、5月に何が上映されるのかまったく把握していませんでした。机の上が乱雑になっていたので片づけていたときに改めてスケジュールを見たら、なんと!メグレ警視の作品をやっているじゃありませんか。気づいたのは前日の夜。このあと観に行けるのは翌日(日曜日)しかなかったのですが、上映開始が17:40。日曜日の夕方から出かけるのは気が進まなかったのですが、鍼灸院から帰ったあと、ダッシュで家事を済ませて、夕方に出かけられるよう時間を作りました。-------------------------------------------生誕120周年を迎えたフランスを代表するミステリー作家ジョルジュ・シムノン。生涯で400冊以上を執筆、発行部数5億冊以上を誇る世界的な人気作家。最大のベストセラー「メグレ警視シリーズ」から、中でも名作との呼び声高い「メグレと若い女の死」をシムノンのファンでもあるパトリス・ルコント監督が映画化。ある夜、シルクのドレスを着た若い女が死んだ。片足には靴がない。不釣り合いなほどの高級ドレス。5か所もの執拗な刺し傷・・・。この謎めいた事件を担当するのが警視庁犯罪捜査部のジュール・メグレ警視。わずかな手掛かりをもとに、メグレは名前すらわからないこの若い女を殺した犯人を探すことになった―(チラシより)-------------------------------------------『メグレと若い女の死』公式サイト
2023年05月14日
久しぶりに映画を観に行ってきました。スタンプがたまって、招待券を持っていたので。目を逸らしたくなるシーンが多くて、耐えられるだろうか?と思いました。何とか持ち堪えることができました。----------------------------------1960年代、中絶が違法だったフランス。大学生のアンヌは予期せぬ妊娠をするが、学位と未来のために今は産めない。選択肢は1つ──。アンヌの毎日は輝いていた。貧しい労働者階級に生まれたが、飛びぬけた知性と努力で大学に進学し、未来を約束する学位にも手が届こうとしていた。ところが、大切な試験を前に妊娠が発覚し、狼狽する。中絶は違法の60年代フランスで、アンヌはあらゆる解決策に挑むのだが──。(チラシより)----------------------------------『あのこと』公式サイト
2023年01月08日
応募したら当たったので、観に行ってまいりました。------------解説:陶芸家・板谷波山の世に認められるまでの辛苦の生活と、彼を支え続けた家族の愛を描いた伝記ドラマ。監督は「みすゞ」の五十嵐匠。荒川正明による原案を基に、「みすゞ」の荻田芳久と五十嵐監督が共同で脚色。撮影を「ここに、幸あり」の芦澤明子が担当している。主演は、「風の絨毯」の榎木孝明と「笑う蛙」の南果歩。第16回東京国際映画祭ニッポン・シネマ・フォーラム参加、文化庁芸術団体重点支援事業、文部科学省選定、東京都知事推奨、茨城県推奨優良映画、日本PTA全国協議会推薦、日本工芸会東日本支部推薦、日展推薦、陶芸会推薦、現在工芸美術家協会推薦、シネマ夢倶楽部推薦作品。------------------------あらすじ:安定した教職を捨て、陶芸に生涯を捧げる決意をした板谷嘉七。故郷・下館から見える筑波山にちなんで自らを”波山“と号した彼は、妻・まると子供らと共に東京・田端に移り住むと、東京高等工業学校の嘱託教師をしながら、友人・平野が設計した“三方焚口倒焔式丸窯”作りに励んだ。ところが、漸く完成した窯の初の火入れで波山は薪の量を読み違え、陶芸家・堀田に作品を酷評されたばかりか、二度目の窯焚きでも予期せぬ地震に見舞われ、作品はほぼ全滅。生活も困窮を極めてしまう。しかし、轆轤師・現田市松との出会いによって、彼は遂に“葆光釉”と言う上薬を究めることが叶い、やがて彼の作品に魅せられた若き実業家から後援を申し込まれる。こうして、世に認められることになった波山だが、ある日、彼のもとにひとりの和尚が花器を携えて訪ねて来た。果たして、それはかつて生活の為にまるがこっそり持ち出し和尚に買って貰った二度目の窯の失敗作のひとつであった。作品作りに妥協を許さない波山の名誉をおもんばかって、花器を返却してくれた和尚。しかし、波山はそれを割ることなく、工房の隅に飾って置くのであった。------------
2022年07月10日
映画を観に行ってきました。--------------------------航空機内で“消されかけた男”国家を揺るがす真相に迫る、危険な独自調査に極秘密着!ロシアの弁護士で政治活動家のアレクセイ・ナワリヌイは、インターネット上でのプーチン政権への批判で国内外の注目を集め、若者を中心とした反体制派から熱烈な支持を寄せられるカリスマだ。タイム誌の2012年版「世界で最も影響力のある100人」にも選出されたナワリヌイは、自らも政党を結成し、モスクワ市長選に出馬し大健闘。やがて政権の最大の敵となった彼は、不当な逮捕を繰り返され、徐々に見えない巨大な力に追い詰められてゆく。そして2020年8月、彼は移動中の飛行機内で毒物によって昏睡状態に陥った。機体は急遽緊急着陸し、搬送された病院でもナワリヌイは意識不明となっていたが、やがて病院側の反対を振り切ってドイツの病院へ移送され、そこで奇跡的に回復を遂げた。様々な憶測が飛び交う中、体調が戻り始めた彼は、自ら調査チームを結成。自分に毒を盛ったのは一体何者なのか?暗殺未遂事件の影に潜む勢力を、信じられない手法を用いて暴いていくのだった…。9年の禁固刑で投獄中、プーチン最大の敵。2020年8月、シベリアからモスクワへ向かう飛行機が緊急着陸した。乗客の1人、プーチン政権への痛烈な批判で”反体制のカリスマ”として支持を集めるロシア人政治活動家のアレクセイ・ナワリヌイが突然瀕死の状態に陥ったのだ。ナワリヌイはベルリンの病院に避難し奇跡的に一命を取り留めるが、何者かによってロシアの毒物”ノビチョク”が盛られた毒殺未遂事件であったことが発覚する。プーチン大統領は即座に一切の関与を否定するが、ナワリヌイは自身の命を狙う者の正体を暴くべく、チームと命がけの調査を開始。緊迫の調査現場に極秘密着したカメラは、ナワリヌイが切り込む政府の強大な闇を映し出していく…(チラシより)--------------------------『ナワリヌイ』公式サイト
2022年07月02日
久しぶりに映画を観に行ってきました。------------------------夢にまで見た最期の計画。あたりまえと思っていた日常が消えた。南仏モンペリエを見渡すアパルトマン最上階、向かい合う部屋に暮らすニナとマドレーヌ。築き上げてきた日常が、突如として崩れ去った時、2人が選んだ答えとは――南仏モンペリエを見渡すアパルトマン最上階、向かい合う互いの部屋を行き来して暮らす隣人同士のニナとマドレーヌは、実は長年密かに愛し合ってきた恋人同士。マドレーヌは不幸な結婚の末に夫が先立ち、子供たちもいまは独立し、家族との思い出の品や美しいインテリアに囲まれながら心地よく静かな引退生活を送っている。2人の望みはアパルトマンを売ったお金で共にローマに移住すること。だが子供たちに真実を伝えられないまま、時間だけが過ぎていく。そして突如マドレーヌに訪れた悲劇により、2人はやがて家族や周囲を巻き込んで、究極の選択を迫られることになる。最愛の人と築き上げた平和な日常が突如崩れ去った時、自らの手で人生を取り戻すべく抗う彼女たちが選んだ答えとは――。(チラシより)------------------------『ふたつの部屋、ふたつの暮らし』公式サイト
2022年06月18日
久しぶりに映画へ。特に観たかった作品ではありませんが、「ゴヤ」に惹かれて。-------------------------------------ナショナル・ギャラリーで起きた、ゴヤの「ウェリントン侯爵」盗難事件。これは、イギリス中を巻き込んだ嘘のような感動の実話。事件に秘められた優しい嘘と、驚きの真実とは ――世界中から年間600万人以上が来訪・2300点以上の貴重なコレクションを揃えるロンドン・ナショナル・ギャラリー。1961年、“世界屈指の美の殿堂”から、ゴヤの名画「ウェリントン公爵」が盗まれた。この前代未聞の大事件の犯人は、60歳のタクシー運転手ケンプトン・バントン。孤独な高齢者が、TVに社会との繋がりを求めていた時代。彼らの生活を少しでも楽にしようと、盗んだ絵画の身代金で公共放送(BBC)の受信料を肩代わりしようと企てたのだ。しかし、事件にはもう一つの隠された真相が・・・。当時、イギリス中の人々を感動の渦に巻き込んだケンプトン・バントンの“優しい嘘”とは ― !?-------------------------------------『ゴヤの名画と優しい泥棒』公式サイト
2022年05月01日
久しぶりに映画を観に行ってまいりました。私が観た回では比較的多くの方が観に来ておられました。美術界に潜む闇と巨額の取引の実態を生々しく暴いていくミステリー小説を超えた欲望まみれのノンフィクションムービー!ダ・ヴィンチは誰に微笑む公式サイト
2022年02月11日
ダニエル・クレイグが演じる最後のボンドというので、観に行ってまいりました。前日のうちにネット予約をしたのですが、55歳以上は1,100円で観られることに驚きと感動を覚えました!上映時間がえらく長く、夜遅くなるのはしんどいし、なんとかデーに合わせて行くのも難しく、正規料金で観るつもりでいただけに、喜びもひとしお。泌尿器科に通院中なので、途中でトイレに行くつもりでいましたが、一瞬も逃すことはできない展開に、席を立つタイミングを完全に逸し、我慢し続け、最後まで観ることができました。膀胱は、破裂寸前。ここまで我慢したことはこれまでに一度もなかったくらいの状態。。007 ノー・タイム・トゥ・ダイ 公式サイト
2021年10月16日
ドイツ・フランス映画だったので、観てまいりました。ドイツへは2度行ったのですが、ベルリンには行っていません。以前から行きたいと思っていたのですが、映画を観て、やはり行きたくなりました。いつ行けるようになるでしょうか???さて、この作品はダークファンタジーと呼ばれるようで、レビューを観ると、感想の良し悪しが分かれていました。突拍子もない展開のようなところもありましたが、私にはおもしろいと思ったので、フリードリヒ・フケーの小説「水の精 ウンディーネ」を図書館で借りることにしました。----------ベルリンの都市開発を研究する歴史家ウンディーネ。彼女はアレクサンダー広場に隣接する小さなアパートで暮らし、博物館でガイドとして働いている。恋人のヨハネスが別の女性に心移りし、悲嘆にくれていたウンディーネの前に、愛情深い潜水作業員のクリストフが現れる。数奇な運命に導かれるように、惹かれ合うふたりだったが、次第にクリストフはウンディーネが何かから逃れようとしているような違和感を覚え始める。そのとき、彼女は自らの宿命に直面しなければならなかった…。(チラシより)----------水を抱く女 公式サイト
2021年06月17日
-----オランダ黄金時代に活躍した世界的な巨匠画家レンブラント。彼の作品を、画商は見出し、貴族は愛し、コレクターは買い求め、美術館は競い合う。知られざるレンブラント作品を発見!?真相をめぐる美術ミステリーの幕開け2018年、オランダから伝えられたあるニュースが、世界に衝撃を与えた。レンブラントが描いた肖像画が44年ぶりに発見されたのだ。競売で落札した絵が実はレンブラントの作品だったと発表したのは、野心に燃える若き画商ヤン・シックス(11世)。それは果たして本物なのか、はたまた贋作か…?一枚の肖像画をめぐる議論は、やがて真犯人を探すミステリーのような展開に。(チラシより)-----レンブラントは誰の手に 公式サイト
2021年04月18日
最近、映画館に行っていませんでした。ですので、予告編を見ていませんでした。「観よう」と思ったのは、毎月送られてくるシネマガイドの説明を読んで。-----ソ連全体主義社会を再現する空前のプロジェクト「DAU」。数百人の出演者は隔離され、再建されたスターリン体制下の広大な秘密研究都市で2年に渡り生活史、毎日届く当時の新聞を読み、演技を超えて愛し合い、憎しみ合った…。その膨大な映像から創出された、あるウェイトレスの目をとおして描かれる独裁下の日々。恐るべき手法で人間の本質に迫る、狂気の映画シリーズ第一弾。-----と書いてありました。「R18+」と書いてあるのですが、文字が小さすぎて目に入っていませんでした。。いざ放映が始まり、しばらくすると、これでもかこれでもかというくらい、わけのわからない描写(酒を飲んでどんちゃん騒ぎしているシーン)がひたすら続きました。「いつまでこれが続くのか???」と思い、最後まで?こんな感じ?が続くのだったら席を立つことも考えたのですが、辛抱していたら(すでに終盤に入っていたのですが)、いきなり?ようやく?展開が変わりました。。しばらくのあいだ映画館に行っていなかったので、チラシを持っていなくて見ていなかったのですが、上映前に入手したチラシを帰宅してから見てみて納得しました。あらかじめチラシを見ていたら、果たして観に行っていたかどうか(笑)?「第一弾」ということは、「第二弾」もあるんでしょうね。。-----「ソ連全体主義」の社会を現代に蘇らせる ―― 前代未聞の手法で人間の本質に迫る、狂気のプロジェクト!あらすじ:ソ連の某地にある秘密研究所。その施設では数多くの科学者たちが軍事的な研究を続けていた。施設に併設された食堂で働くウェイトレスのナターシャはある日、研究所に滞在していたフランス人科学者と肉体関係を結ぶ。言葉も通じないが、惹かれ合う2人。しかし、そこには当局の監視の目が光っていた…。(R18+の説明が、あらすじよりもさらに小さな文字でこう書いてあります)本作には、不快感を与える恐れのある表現や性的な描写が含まれます。予めご留意の上ご鑑賞下さい。また、18歳未満のご鑑賞は堅くお断りします。(チラシより)-----DAU.ナターシャ 公式サイト
2021年04月17日
主人公・クルトのモデルが、ゲルハルト・リヒターとのことで、関心を持って観てまいりました。ただし、映画化の条件は、人物の名前は変えて、何が事実か事実でないかは、互いに絶対に明かさない、という契約とのこと。-----芸術を愛した叔母との別れ、叔母の面影を持つ女性との恋、義父との因縁と確執、西ドイツへの逃亡――アカデミー賞監督が贈る、ドイツの激動の時代に数奇な運命を生きた、若き芸術家の物語ナチ政権下のドイツ。少年クルトは叔母の影響から、芸術に親しむ日々を送っていた。ところが、精神のバランスを崩した叔母は強制入院の果て、安楽死政策によって命を奪われる。終戦後、東ドイツの美術学校に進学し、そこで出会った叔母の面影を持つ女性・エリーと恋におちるクルト。元ナチ高官の彼女の父親こそが叔母を死へと追い込んだ張本人なのだが、誰もその残酷な運命に気づかぬまま二人は結婚する。やがて、東のアート界に疑問を抱いたクルトは、ベルリンの壁が築かれる直前に、エリーと西ドイツへと逃亡し、創作に没頭する。美術学校の教授から作品を全否定され、もがき苦しみながらも、魂に刻む叔母の言葉「真実はすべて美しい」を信じ続けるクルトだったが――。(チラシより)-----ある画家の数奇な運命 公式サイト
2020年12月19日
-----20世紀アメリカ文学の傑作、ジャック・ロンドンの自伝的小説がイタリアを舞台に蘇る運命の女性との出会いが、男の人生を大きく変えていく労働者階級出身ながら、若き日の破天荒な生活を経て大作家になるというアメリカン・ドリームの体現者であり、冒険小説で一世を風靡した作家ジャック・ロンドン。代表作「野生の呼び声」がハリソン・フォード主演で映画化されるなど昨今再び注目を集めているが、遂にその波乱万丈な生きざまを元に生みだされた自伝的巨編が、イタリア、ナポリ出身の気鋭のフィルムメイカー、ピエトロ・マルチェッロの手によって映画『マーティン・エデン』として蘇った。舞台は原作の20世紀初頭のアメリカ西海岸オークランドから、イタリア、ナポリへ移された。貧しい船乗りマーティンが優雅なブルジョワの”高嶺の花”エレナに恋したことから作家を目指し、幾多の障壁と挫折を乗り越えてついに名声と富を手にするが…。果たして彼を待ち受けるのは希望か、絶望か――。(チラシより)-----マーティン・エデン 公式サイト
2020年11月21日
天気が良くない一日になるというので、取り止めようと思ったのですが、朝起きてみると、思ったほどではない。。家を出るときに天気が悪いと出かける気になりませんが、そうではなかったので、出かけることに。(出かけたあとで、風雨が強い時間帯がありました)-----パリで自閉症児をケアする施設を経営するブリュノと、ドロップアウトした若者たちを支える団体を運営するマリク。コワモテの二人だが、社会からはじかれた子供たちをまとめて救おうと、日々奔走する。しかし、どんな問題のある子も断らないため、施設へ常に満員。そんな無認可・赤字経営の施設に政府の監査のメスが入り閉鎖の危機に。さらに追い打ちをかけるような事件が――。(チラシより)-----スペシャルズ!公式サイト
2020年10月24日
連続で観たわけではないのですが、この日しか予定が合わず、一日に2本観る羽目に。-----------------------------世紀の裁判で明かされた戦後ドイツの<不都合な真実>とは?殺人事件の国選弁護人になった新米弁護士。だた被害者は少年時代の恩人だった…。新米弁護士ライネンは、ある殺人事件の国選弁護人に任命される。だが被害者は少年時代からの恩人だった。動機についていっさい口を閉ざす被告人だったが、事件を調べるうちに戦後の歴史、ドイツ史上最大の司法スキャンダルへと発展……。国民誰もが、知りたくなかった真実に向き合うことになる。原作の”正義”というテーマに惹かれた。具体的に言えば我々がふだん正義と呼んでいるものが本当にそうなのか、とういことについて。この作品は”良心”についての物語で、正義のために立ち上がることが人間としてもっとも根源的な義務であることを示している――そして、いつだってその闘いには意味があるということも。――マルコ・クロイツパイントナー監督(チラシより)-----------------------------コリーニ事件 公式サイト
2020年09月12日
-----------------------------ナチ・ドイツが台頭するオーストリア、ウィーン青年とフロイト教授、年齢を超えた友情がもたらす決断とは ――1937年、ナチ・ドイツとの併合に揺れるオーストリア。自然豊かなアッター湖のほとりに母親と暮らす17歳の青年フランツは、タバコ店見習いとして働くためウィーンへやってきた。常連のひとりで”頭の医者”として知られるフロイト教授と懇意になったフランツは、教授から人生を楽しみ、恋をするよう勧めを受ける。やがてボヘミア出身の女性アネシュカに一目惚れをし、はじめての恋に戸惑うフランツは、フロイトに助言を仰ぐ。しかし、時代は国全体を巻き込んで、激動の時を迎えようとしていた。(チラシより)-----------------------------17歳のウィーン 公式サイト
2020年09月12日
良い意味で、裏切られた作品でした。予告編も見ていなかったし、チラシもきちんと読んでいなかった。なので、内容をよくわかっていなかったのです。観終わってからチラシを見ると、「ドイツで150万人が抱腹絶倒!」とありました。確かに館内ではクスッとした笑いが漏れたことが何回かありました。私自身は、声を出しちゃまずいと思い、肩をふるわせながら笑いをこらえることが何度もありました。いちばん後ろの座席を選んでよかった。。-----------------------------ディナーで繰り広げられる<名づけ>を巡る家族のバトルが壮大な世界史論争を経て、それぞれの秘密の暴露大会へ ―ライン川のほとりに佇む優雅な一軒家。今宵のディナーに、哲学者で文学教授のシュテファンとエリザベス夫婦は、弟トーマスと出産間近の恋人、幼なじみで音楽家のレネを招待していた。愉快な一夜のはずが、トーマスが生まれてくる子供の名前を”アドルフ”にすると発表したことから、激しい口論へと発展。名前の話はドイツの歴史やナチスの罪、ついには家族最大の隠し事まで暴かれて、ヒートアップした夜はどこまで続く…。(チラシより)-----------------------------お名前はアドルフ? 公式サイト
2020年09月05日
私の好きな図書館での出来事 ― ということで観たいと思ったのですが、人種差別問題とも通ずる物語でした。-----------------------------大寒波で行き場を失ったホームレスが図書館を占拠!明日を生きるために声を上げた彼らと、図書館員の勇気ある行動が希望をたぐり寄せる感動作米オハイオ州シンシナティの公共図書館で、実直な図書館員スチュアート(エミリオ・エステベス)が常連の利用者であるホームレスから思わぬことを告げられる。「今夜は帰らない。ここを占拠する」。大寒波の影響により路上で凍死者が続出しているのに、市の緊急シェルターが満杯で、行き場がないというのがその理由だった。約70人のホームレスの苦境を察したスチュアートは、3階に立てこもった彼らと行動を共にし、出入り口を封鎖する。それは“代わりの避難場所”を求める平和的なデモだったが、政治的なイメージアップをもくろむ検察官の偏った主張やメディアのセンセーショナルな報道によって、スチュアートは心に問題を抱えた“アブない容疑者”に仕立てられてしまう。やがて警察の機動隊が出動し、追いつめられたスチュアートとホームレスたちが決断した驚愕の行動とは……。(チラシより)-----------------------------パブリック 公式サイト
2020年08月29日
何か月かぶりで映画館で映画を観てまいりました。映画館を応援する意味でも、休館からの再開後すぐにでも行きたかったのですが、なぜかそういうときに限って、観たい映画が全然ありませんでした。ようやく観たい映画が出てきたのはよかったのですが、今度は観たい映画ばかりが続きます。座席は、クラシックのコンサートと同様、前後左右とも一つずつ空けた配置になっていました。この方法で何と言ってもよいのは、すぐ前に人がいないことでしょう。背の高い人が前だと、スクリーンが見えませんから。この座席配置は、願わくば、終息後にも引き継がれてほしいものです。-----------------------------この世のすべてを知り尽くすシェイクスピアが知らなかったこと1613年6月29日、『ヘンリー八世』(発表当時のタイトルはAll is True)上演中にグローブ座を焼き尽くした大火災の後、断筆したシェイクスピア(ケネス・ブラナー)は故郷へ戻った。20余年ものあいだ、めったに会うことのなかった主人の突然の帰還。8つ年上の妻アン(ジュディ・デンチ)と未婚の次女ジュディス(キャスリン・ワイルダー)、町医者に嫁いだ長女スザンナ(リディア・ウィルソン)は、驚きと戸惑いを隠せずにいた。そんな家族をよそに、17年前に11歳で他界したジュディスの双子の弟ハムネット(サム・エリス)の死に取り憑かれたシェイクスピアは、愛する息子を悼む庭を造り始める。ロンドンで執筆活動に勤しんでいた長いあいだに生じた家族との溝はなかなか埋まらなかったが、気付かなかった家族の秘めた思いや受け入れ難い事実が徐々に露わになってゆく・・・すべてを知り尽くしていたはずの天才劇作家シェイクスピアでさえ知らなかった驚愕の事実が、彼の家族のなかに潜んでいたのだった――。(チラシより)-----------------------------シェイクスピアの庭 公式サイト
2020年08月23日
東京で、ゴッホ展を観てきたばかりだったので、この映画も観ようと思いました。■ストーリー画家としてパリでは全く評価されていないフィンセント・ファン・ゴッホ(ウィレム・デフォー)。彼は、会ったばかりのゴーギャン(オスカー・アイザック)の「南へ行け」というひと言で、南フランスのアルルへやって来る。「まだ見ぬ絵を描くために、新しい光を見つけたい」というゴッホの願いは、この地で春を迎えた時に叶えられた。行きつけのカフェのオーナーであるジヌー夫人(エマニュエル・セニエ)に頼んで、“黄色い家”を紹介してもらったゴッホは、ゴーギャンの到来を待ちわびる。広大な畑をひたすら歩き、丘に登って太陽に近づき、画材を取り出すゴッホ。竹の枝で作ったペンの先から、たちまちゴッホだけの線が生まれていく。どこまでも続く風景に絶対的な美を見出したゴッホは、「永遠が見えるのは僕だけなんだろうか」と自身の胸に問いかける。風になびく麦の穂や沈みゆく太陽を見つめるゴッホの瞳は、不思議な輝きを放っていた。ある時、地元の人々とトラブルになったゴッホは、強制的に病院へ入れられる。駆け付けてくれた弟のテオ(ルパート・フレンド)にも、初めて特別なものが見えることを打ち明けるのだった。やがて一緒に暮らし始めたゴッホとゴーギャンは、“絵を描く”ことについて際限なく議論を交わす。自然を見て描くゴッホと、自分の頭の中に見えるものを描くゴーギャン。一瞬で真実を捉えようと素早く描くゴッホ、ゆっくりと降りてくるのを待つゴーギャン。屋外に美を探し求めるゴッホ、内面に深く潜るゴーギャン、すべては正反対だ。それでもゴッホは、「僕らの時代だ」と熱く語るゴーギャンに心酔し、ますます創作にのめり込むが、やがてゴーギャンが去って行くことは止められなかった。再び一人になり絶望したゴッホをこの世に繋ぎとめたのは、描き続ける情熱だけだった。相変わらず1枚の絵も売れない日々の中、ゴッホは神父にそっと語る。「未来の人々のために、神は私を画家にした――」もはや彼の眼差しに不安の影はなかった。晴れ晴れと穏やかなその瞳が最期に映したものとは――。『永遠の門 ゴッホの見た未来』公式サイト
2019年12月29日
原作を読んでいなかったし、現時点でもまだ読んでいません。。ですが、福田進一さんがクラシックギターの監修をなさったこと、映画をご覧になった方の感想をツイッター等で拝見すると、音楽(もちろんクラシックギターの曲)がとても映画に合っているとのこと、また、主演の福山雅治さんが本当に弾いていると知り、映画を観るためにではなく、音楽を聴くために観に行ってまいりました。----------福山雅治がクラシックギターを見事習得、映画『マチネの終わりに』のメインテーマ奏でる福山雅治が、自身と石田ゆり子が初共演を果たす映画『マチネの終わりに』のメインテーマ楽曲「幸福の硬貨」を、クラシックギターで演奏する。2019年11月1日に全国公開となる本映画。福山は天才クラシックギタリスト役として本作に出演するが、クラシックギターの演奏は人生初。日本を代表するクラシックギター奏者・クラシックギター監修の福田進一からのアドバイスを受け、約3か月間、練習に励んだという。普段使っているアコースティックギターやエレクトリックギターとまったく違う演奏方法に本人は「とても苦戦した」と言いつつ、福田曰く「天性の音楽家としての勘の良さ」でその技術を見事習得した。そんな福山自身が、クラシックギターで奏でる映画のメインテーマ「幸福の硬貨」は、『昼顔』 『アマルフィ 女神の報酬』など数々の映画サウンドを手掛けてきた菅野祐悟が、本作のために書き起こしたクラシックギターのオリジナル楽曲。主人公・蒔野(福山)とヒロイン・洋子(石田)、二人の運命を強く結びつける重要な劇中曲で、物語では蒔野がギターを好きになる(始める)きっかけの曲であり、20年前に行われたデビューコンサートにて蒔野自身が演奏。さらに、洋子はそのデビューコンサートを偶然鑑賞していた――という、二人の“出会い”の曲となる。◎福山雅治 コメント僕が今まで自分なりにやってきたアコースティックギターやエレキギターとは、全然違うもので、大変勉強になりました。福田さんのアドバイスの元、クラシックギターの弾き方、押え方を学べたことで、自分の音楽にフィードバックするものがたくさんありました。『クラシックギターでの弾き語り』という演奏スタイルも、さっそくライブに取り入れさせていただいております。これからの音楽人生でクラシックギターを演奏する時、蒔野聡史というギタリストはずっと自分と共にいて、同時に、競うべきライバルになってゆくのだと思います。◎西谷弘(監督)コメント福山さんがミュージシャンとして普段、手にするギターと、クラシックギターは似て非なるもの。その演奏方法の全てが別物でした。それを本番までのたった数ヶ月で習得するのは絶望的。それでも挑む福山さんを横目に、僕はギタリストの吹替を用意するよう、スタッフに頼みました。福山さんは爪を何度も割り、関節を痛めながらもクラシックギターとの格闘の日々が続きました。結果、心配には及ばず福山さんは100%クラシックギタリスト蒔野聡史と化しました。是非、映画館で皆さんの目と耳で確かめて頂けたらと思います。◎福田進一(クラシックギター監修)コメント同じギターとは言え、ロックとは全く異なるクラシックギターの奏法を限られた時間の中で習得するのは、大変な根気と努力のいる作業だったと思いますが、福山雅治という、天性の音楽家としての勘の良さ、学ばれる時の集中力の高さには目を見張らせるものがありました。その結果として、理想の天才クラシックギタリスト蒔野聡史が誕生したと思います。この映画で最も重要な音楽は菅野祐悟さん作曲の「幸福の硬貨」です。この哀しさと切なさの中にも、凛とした清々しさを感じさせる旋律を福山さんは見事に演奏されています。その音色は実に暖かく人間味に溢れており、やはり福山さんは根っからの音楽家なのだな…と感心させられました。----------が、とてもよくできた映画で、すっかりストーリーに入り込んでしまいました。(原作を読んでいたら、『蜜蜂と遠雷』のように別の感想を持ったかもしれませんが)音楽だけでなく映画そのものも良かったです。観に行ってよかった。近いうちに原作を読み、映画との違いを比べてみたいと思います。そしてそのあとで、もう一度映画を観られたら…と思います。マチネの終わりに 公式サイト
2019年11月25日
原作を読んだので、映画を観に行くつもりはなかったのですが、藤倉 大さんが作曲なさった「春と修羅」を聴きたくて、1,100円で観られる月曜を狙って観に行ってまいりました。----------私はまだ、音楽の神様に愛されているだろうか?生命と魂を懸け、ピアノコンクールに挑んだ天才たちの情熱と修羅の物語。Story芳ヶ江国際ピアノコンクールに集まったピアニストたち。復活をかける元神童・亜夜。不屈の努力家・明石。信念の貴公子・マサル。そして、今は亡き”ピアノの神”が遺した異端児・風間塵。一人の異質な天才の登場により、三人の天才たちの運命が回り始める。それぞれの想いをかけ、天才たちの戦いの幕が切って落とされる。はたして、音楽の神様に愛されるのは、誰か?(チラシより)----------蜜蜂と遠雷 公式サイト
2019年10月28日
会員になっている単館系の映画館へ久しぶりに行ってまいりました。10月からの消費税の増税にともない、料金が100円アップ(会員料金が1,200円に)していました。----------バスキア、クーンズ、バンクシー、リヒター…なぜ現代美術が億単位で売れるのか!?アートとお金の関係に迫った初のドキュメンタリー映画の誕生ニューヨーク。秋のサザビーズ・オークションまで6週間 ――あるコレクターからの価値あるコレクションの出品が決まり、サザビーズのエイミー・カペラッツォは意欲にあふれていた。アートに魅入られた有力コレクターたちもざわめきだす。だが作品が出品され高値が予想されるアーティストのゲルハルト・リヒター、新星ジデカ・アクーニーリ・クロスビーらは複雑な様子だ。成功を収めるジェフ・クーンズ、世間から忘れられたラリー・プーンズ、人気のジョージ・コンドやマリリン・ミンターらのアーティストも、アート市場にそれぞれの意見を持っている。一方で、評論家はアートの商品化を憂い、時代を創るギャラリストは史上の行く末を案じるが…。そんな彼らをよそに、アートバブルはとどまることを知らない。そして迎えるオークション当日、アートの”価値”は本当に決まるのか…?(チラシより)----------アートのお値段 公式サイト
2019年10月26日
「午前十時の映画祭」の『ベニスに死す』を観に行ってまいりました。『ベニスに死す』を観るのは初めてです。マーラーは好んで聴かないので、この有名な映画にマーラーが使われていることもつい最近まで知りませんでした。。ベニスに死す■解説イタリアの巨匠ヴィスコンティ畢生の超大作。静養のためベニスを訪れた老作曲家は、ふと出会った貴族の血を引く美少年の美しさの虜となる。病に侵された老作曲家は、日々少年の姿を追ってベニスの街を彷徨い続けるが―。原作はトーマス・マンの同名小説。マーラー作曲の交響曲第5番の第4楽章アダージェットがドラマを壮麗に彩る。■物語1911年。ドイツの名だたる作曲家アシェンバッハ(ダーク・ボガード)は、休暇で水の都ベニスを訪れる。ホテルのサロンには世界各国からの観光客が集まっていたが、アシェンバッハはそこで母親(シルヴァーナ・マンガーノ)の隣に座る少年タジオ(ビョルン・アンドレセン)に目を奪われた。透き通るような美貌としなやかな肢体、まるでギリシャの彫像を思わせる少年の姿に心は震え、その時からアシェンバッハはタジオの虜となった―。■こぼれ話タジオ少年を演じているのは、『純愛日記』(70)の端役で映画デビューした当時15才のビョルン・アンドレセン(1955~)。“ギリシャ芸術最盛期の彫刻作品を思わせる”と原作に記された金髪碧眼の少年を求め、監督ヴィスコンティは自らヨーロッパ中を旅し、スウェーデンのストックホルムでビョルンを見出した。中性的なその美しさは初公開当時話題となり、多くの女性ファンを魅了した。今だ現役の俳優として本国のTVシリーズを中心に活躍中。
2019年09月28日
「午前十時の映画祭」の『砂の器』を観に行ってまいりました。テレビドラマでは観たことがあるものの、この映画は一度も観たことがなかったので。1974年の作品なので、出演者のみなさんがとにかく若い!砂の器■解説国鉄蒲田操車場で身元不明の撲殺死体が発見される。捜査は難航を極めるが、ベテラン今西刑事と若い吉村刑事の追跡により、ひとりの天才作曲家が捜査線上に浮かび上がる―。松本清張による原作小説を橋本忍と山田洋次が脚本化。迷宮入り寸前の事件を追う刑事たちの執念、暗い過去を背負う作曲家の宿命が観る者の心を揺さぶる。■物語警視庁の今西(丹波哲郎)、西蒲田署の吉村(森田健作)両刑事の訊き込みにより、事件の前夜、蒲田駅前のバーで被害者と酒を飲んでいたという若い男が重要参考人として浮上した。ホステスらの証言では、二人は強い東北なまりで話しており、その会話の中の“カメダ”という言葉に糸口をつかんだ両刑事は、秋田県亀田に向かう。手がかりはなかったが、帰途の電車内で、ふたりは将来を嘱望される作曲家・和賀秀良(加藤剛)に出会う―。■こぼれ話『砂の器』は1974年10月に公開されて大ヒット。当時の配収7億円は、『日本沈没』『ノストラダムスの大予言』に次ぐその年の3位の高成績だった。「キネマ旬報ベスト・テン」では『サンダカン八番娼館・望郷』に次ぐ2位だったが、「読者選出ベスト・テン」では1位。橋本忍と山田洋次が脚本賞、読者選出日本映画監督賞に野村芳太郎が選ばれた。「毎日映画コンクール」では日本映画大賞、監督賞、脚本賞、芥川也寸志と菅野光亮が音楽賞を受賞した。
2019年09月16日
『ニュー・シネマ・パラダイス』に味をしめ、「午前十時の映画祭」の『ローマの休日』を観に行ってまいりました。テレビやDVDではもちろん、20代のころにもスクリーンで観たことがありますが、何度観ても泣けるので、もう一度観たいと思ったのでした。ローマの休日■解説永遠の都ローマを舞台に、欧州歴訪中の小国の王女アンとアメリカ人新聞記者ジョーとのロマンティックで切ない恋を描いたラヴ・ストーリー。世界を魅了したオードリーの可憐な美しさは、世紀が変わった今もまったく色褪せない。アカデミー賞ではオードリーの主演女優賞、原案賞、衣装デザイン賞(白黒)の3部門を受賞した。■物語アン王女(オードリー・ヘプバーン)は次なる訪問地ローマを訪れた。だが公式行事の連続に20才を過ぎたばかりの若い王女は苛立ち、疲れ切っていた。鎮静剤を飲んだものの逆に目が冴えて眠れなくなったアンは、侍従の目を盗んで夜の街へ出た。だが歩いているうちに薬が効いてきてベンチで寝こんでしまう。そこへ通りかかったアメリカの新聞記者ジョー(グレゴリー・ペック)は、彼女を王女とも知らず自分のアパートへ連れ帰るが―。■こぼれ話アカデミー原案賞を受賞したイアン・マクラレン・ハンターは、脚本家ダルトン・トランボの“フロント”だった。“フロント”とは“隠れ蓑”の意。当時赤狩りの追及を受けていたトランボは、本名をクレジットすることが出来ず、やむなく他人名義で原案を執筆した。時は流れ1992年12月、アカデミー協会は記録を修正し、トランボの功績を称えることを決定。 翌年5月、I・M・ハンターの表記は原案から削除され、トランボ未亡人にオスカー像が贈呈された。
2019年08月25日
涼を求めて映画でも…と思い、調べてみたら、駅前のイ○ンシ○マの「午後十時の映画祭」で『ニュー・シネマ・パラダイス』が上映されていたので、観に行ってまいりました。ニュー・シネマ・パラダイス■解説シチリアの小さな村にある映画館パラダイス座。幼き日をそこで過ごした映画監督サルヴァトーレは、慕っていた映写技師アルフレードの訃報を聞き、故郷に帰ってくる―。映画を観る楽しさ、作る喜びが全編に溢れる感動のドラマ。巨匠エンニオ・モリコーネ作曲の甘く切ないメロディが涙を誘う。アカデミー賞外国語映画賞を受賞。■物語サルヴァトーレ“トト”(サルヴァトーレ・カシオ)は母と妹の三人暮らし。母親に頼まれたお使いのお金をくすねては映画館にもぐり込む映画好きだった。トトの憧れは映写技師のアルフレード(フィリップ・ノワレ)。映写室に入ってみたいトトはいつもアルフレードに追い返されていた。だが、ふたりの間にはいつしか年の差を超えた友情が芽生える。映写室に入ることを許されたトトは、フィルムの切れ端を宝物のように集め始める―。■こぼれ話音楽はイタリアの巨匠エンニオ・モリコーネ(1928~)。『荒野の用心棒』(64)ほか数々のマカロニウエスタンの名曲によって名を上げ、1980年代には『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(84)、『ミッション』(86)、『アンタッチャブル』(87)、そしてトルナトーレ監督と初コンビを組んだ本作の音楽が世界中で賞賛された。以降同監督の『海の上のピアニスト(99)、『鑑定士と顔のない依頼人』(13)、『ある天文学者の恋文』(16)など11作品を担当している。
2019年08月11日
前回観に行ったときにポイントカードが全部貯まったので、招待券をいただけました。今回は、その招待券で観に行ってまいりました。-----世紀末のウィーンで起きた思想の変革。クリムトとシーレが与えた影響とは?「時代には芸術を、芸術には自由を」これはグスタフ・クリムトを中心に結成された芸術家グループ「分離派」が、1898年に自ら建てた展示施設の分離派会館(セセッション館)の入り口に金文字で掲げたモットーである。19世紀末から20世紀初頭にかけて、ウィーンでクリムトとエゴン・シーレは人間の不安や恐れ、エロスを描いた新しい絵画の手法を通じて、それまでの絵画とは異なる革新的な芸術作品を次々と生み出していった。金箔を多用し、妖艶で死の香りを漂わせるファム・ファタルを多く手掛けたクリムト。ねじ曲がった体躯と苦悶に満ちた表情で克服できない傷みを描いたシーレ。異端なテーマは精神医学者ジークムント・フロイトが辿り着いた精神分析の誕生と時を同じくして起こった。それと同時に、音楽、建築、文学にも新しい概念が見出され、女性たちはコルセットを脱ぎ捨て、自立を主張し始める。封建的なウィーンで抑えられていた人々の衝動は一気に爆発したかのように社会秩序を揺り動かし、自我の深い本質への対峙の始まりとなったのだ。日本でも展覧会の開催で注目される世紀末ウィーンを、一流陣が新たな視点で解説。本作ではクリムトやシーレの傑作を所蔵するウィーンを代表するアルベルティーナ美術館、ベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館、美術史美術館、分離派会館、レオポルド美術館、ウィーン博物館、ジークムント・フロイト博物館を巡りながら、ウィーンの黄金時代の始まりと終わりを解説する。コメンテーターはノーベル生理学・医学賞受賞者のエリック・カンデル、大学で美術史を専攻した女優でモデル、そしてケンブリッジ大学で美術史を修めた女優兼モデルのリリー・コール、世界的ピアニストのルドルフ・ブッフビンダー 、美術史家のジェーン・カリアなど各界で活躍する一流の芸術家や歴史家たちだ。ナビゲイターはNetflixドラマ「マルコ・ポーロ」シリーズ(14~16)の主演で知られるイタリアの新進気鋭の俳優ロレンツォ・リケルミー。日本語ナレーションは『きみの鳥はうたえる』(18)などでキネマ旬報ベスト・テン主演男優賞、毎日映画コンクール男優主演賞に輝いた若手実力派俳優の柄本佑が担当する。日本では今年4月から「クリムト展 ウィーンと日本 1900」などが開催され、多くの美術ファンが詰めかけている。なぜ今も、クリムトとシーレの作品がウィーンから遠く離れた日本でも人々を魅了するのか。名画に隠されたウィーンのカオスを多角的に目撃できる美術史ドキュメンタリー。ついに開幕!(公式サイトより)-----クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代 公式サイト
2019年08月04日
長い映画で、途中にトイレ休憩がありました。子供のころから本が好きだったので、高校生のときに図書館司書を目指していたことがあります。いま利用している図書館には年配のボランティアの方々がいらっしゃるので、定年後、そういうのをしてみたいなぁ…と思ったりしています。というわけで図書館が好きなので、観に行ってまいりました。経済的な余裕がなく社会から取り残されそうな人々に対し、社会との接点となるような取り組みをしているのが印象的かつ驚きでした。例えば、図書館での就職ガイダンス。職業柄、どういうものかはよくわかっていますが、それを図書館で行うのは驚き。(求人サイドのプレゼンが熱いことにも驚きました。さすがアメリカ)年齢、出身を問わず、その地域に暮らす人のためになるような試みを情熱をもって行なっていることがすごいと思いました。-----ニューヨーク公共図書館とは、マンハッタン、五番街と42丁目との交差点に位置し、荘厳なボザール様式建築によって観光名所としても名高い本館<スティーブン・A・シュワルツマン・ビル>と、研究目的のために公開されている4つの研究図書館、そして地域に密着した88の分館を合わせた92の図書館のネットワークである。1911年に本館が竣工し、アンドリュー・カーネギーらの寄付により、各所に分館を増設してきた。人文科学、社会科学、及び、美術において世界有数の蔵書を誇り、総計6,000万点ものコレクションが所蔵されている。利用は原則として無料であり、ニューヨーク市に在住あるいは勤務している者であれば誰でも会員になることができる。 名称に「パブリック(public)」と入っているが、独立法人であり、財政的基盤は市の出資と民間の寄付によって成り立っている。ここでいうパブリックとは「公立」という意味ではなく、「公共」(一般公衆に対して開かれた)という意味に当たる。(公式サイトより)-----ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス 公式サイト
2019年07月28日
久しぶりに、夜、映画を観に行きました。-----栄華に狂い、破滅と踊る――1913年オーストリア=ハンガリー定刻。王侯貴族が集う帽子店に隠された”闇”。家族を探し求め、大戦前の激動の時代を駆け抜けた女性の物語。ウィーンの王侯貴族が集う街(ブダペスト)で、伯爵殺しの兄を探すイリス。「欲望」と「闇」が渦巻く場所で、彼女が見たものとは?!1913年、オーストリア=ハンガリー帝国が栄華を極めた時代。イリスは、ヨーロッパの中心ブダペストのレイター帽子店で働くことを夢見てやってくる。そこは、彼女が2歳の時に亡くなった両親が遺した高級帽子店だ。だが今のオーナーであるブリルは、突然現れた彼女を歓迎することはなく追い返してしまう。オーストリア皇太子も訪れるような華やかな場所に見えた帽子店。しかし、そこには大きな闇が隠されていた。裏ではウィーンの王侯貴族に店の女性を捧げているという。またイリスには兄がいたことを初めて知るが辿り着けない。やがて兄とその仲間たちによる貴族への暴動が起こり、イリスもまた第一次世界大戦前に激動するヨーロッパの渦に巻き込まれていく。果たして、彼女は兄と巡りあうことができるのか?そして高級帽子店が行きつく運命は?(チラシより)-----サンセット 公式サイト
2019年05月25日
ナチスものは何度も観てきましたが、これまでに観たどれよりも怖ろしいと思いました。-----丈の長い軍服借り物の権力ドイツ敗戦まで1ヵ月。偶然に軍服を拾った若き脱走兵は、ナチス将校の威光をも手に入れた。総統からの指令だと偽って”特殊部隊H”を結党、巧妙な嘘でリーダーに成り上がっていく。― 実在の人物に基づいた驚愕の物語!これはフェイクではない、実際に起こった事件である。これは歴史の1ページではない、現代のパワーハラスメントにも通じる社会の闇である。― 果たして”蜜の味”とはいかほどに甘いのだろうか?第二次世界大戦末期の1945年4月、敗色濃厚なドイツでは兵士の軍紀違反が相次いでいた。命からがら部隊を脱走したヘロルトは、道ばたに打ち捨てられた車両の中で軍服を発見。それを身にまとって大尉に成りすました彼は、ヒトラー総統からの命令と称する架空の任務をでっち上げるなど言葉巧みな嘘をつき、道中出会った兵士たちを次々と服従させていく。かくして”ヘロルト親衛隊”のリーダーとなった若き脱走兵は、強大な権力の快楽に酔いしれるかのように傲慢な振る舞いをエスカレートさせるが…。(チラシより)-----ちいさな独裁者 公式サイト
2019年05月06日
古き良きイギリスの町の、素朴で懐かしい景観が美しい作品です。-----私と本との一期一会本と過ごす時間、そしてちょっとの勇気があれば人生は豊かになる1959年のイギリス、海辺の小さな町。戦争で夫を亡くしたフローレンスは、それまで一軒も書店がなかった町に夫との夢だった書店を開こうとする。保守的な町でそれを快く思わない町の有力者ガマート夫人の嫌がらせに遭いながらも何とか開店にこじつける。レイ・ブラッドベリの「華氏451度」など、先進的な作品を精力的に紹介し、書店は物珍しさで多くの住民がつめかける。だがガマート夫人の画策により、次第に経営が立ち行かなくなっていく。フローレンスの味方は40年も邸宅に引きこもっている読書好きの老紳士ブランディッシュ氏だけ――。(チラシより)-----マイ・ブックショップ 公式サイト
2019年04月29日
2日連続の映画です。『さざなみ』を観て以来、シャーロット・ランプリングが気になっていたので、観に行ってまいりました!(結婚していないのに、こういうテーマが好き(?)です)夫の犯した罪が何なのか? 息子から拒絶されている理由はなぜなのか?この2つがはっきりとは示されず、観る者の想像に委ねられています。委ねられているのはアンナの感情を読み取ること ― もですが。『さざなみ』以上に難しいです。-----人生の終盤、アンナに何が起きたのか?犯してしまった罪は、二度と許されないのか?そもそも彼女は自分の人生を生きていたのか?そして、決して明らかにしてはならぬ”家族の秘密”とは?ベルギーのある小さな都市。アンナとその夫は、慎ましやかに過ごしていたが、夫が犯したある罪により、その生活はわずかに歯車が狂い始める。やがてそれは見て見ぬふりが出来ないほどに、大きな狂いを生じていくのだった…。「わたしはあの時、いったい何を失ったのだろう」――。人生の終盤、さまざまな業を背負ったひとりの女が、もう一度、”生きなおし”を図るまでの、哀しみと決意を追う人生最後のドラマが、ミステリー小説のごとく描かれていく――。(チラシより)-----ともしび 公式サイト
2019年04月21日
今年はサリンジャーの生誕100周年ということで、公開されたら観たいと思っていました。(ただし、「ライ麦畑でつかまえて」は読んだことがありません。。)-----若者を魅了し時代を狂わせた天才作家。彼は何故、人気絶頂の中で姿を消したのか?伝説を生んだ作家サリンジャーの謎に満ちた反省と、名作誕生にまつわる真実の物語全世界累計6500万部突破、世界中の若者に衝撃を与え、愛され、無数のフォロワーを生み出してきた20世紀のベストセラー「ライ麦畑でつかまえて」。その存在はアメリカ文学の常識を覆し、カリフォルニア教育委員会は小説をボイコットし、さらにはジョン・レノン暗殺犯やレーガン大統領暗殺未遂犯の愛読書にもなったというセンセーショナルな事件によってアメリカ社会を揺るがしてきた。そして天才作家と呼ばれたサリンジャーは長篇小説としてはこの1冊だけを残し、人気絶頂のなかで表舞台から姿を消してしまう…。その生前は語ることが一切許されなかった作家の謎に満ちた半生と名作誕生前夜の真実が、ついに明らかになる。1939年の華やかなニューヨーク。作家を志す20歳のサリンジャーは編集者バーネットと出会い短編を書き始め、その一方で劇作家ユージン・オニールの娘ウーナと恋に落ちる。だが太平洋戦争が勃発し、サリンジャーあは戦争の最前線での地獄を経験することになる。終戦後、苦しみながら完成させた初長編小説「ライ麦畑でつかまえて」は発売と同時にベストセラーとなり、サリンジャーは一躍天才作家としてスターダムに押し上げられた。だが彼は次第に世間の狂騒に背を向けるようになる…。(チラシより)-----ライ麦畑の反逆者 ひとりぼっちのサリンジャー 公式サイト
2019年04月20日
祝日があってよかった!観たいと思っていた映画を観に行くことができました。夫が栄誉を手にするかしないかに関わらず、どこの夫婦にも多かれ少なかれあることなんじゃないかと思う。-----ノーベル賞の栄光に隠された【愛と嘘】栄誉を手に入れた夫と、支えつづけた妻。しかし彼の”傑作”には、ある疑惑があった―。夫への愛情と怒りに揺れ動く、妻が最後に下した決断とは…?現代文学の巨匠ジョゼフと妻ジョーンのもとに、ノーベル文学賞受賞の吉報が届く。ふたりは息子を伴い授賞式が行われるストックホルムを訪れるが、ジョゼフの経歴に疑惑を持つ記者ナサニエルから夫婦の”秘密”について問われたジョーンは動揺を隠せない。実は若い頃から豊かな文才に恵まれていたジョーンだったが、あることがきっかけで作家になる夢を諦めた過去があった。そしてジョゼフとの結婚後、ジョーンは彼の”影”として、世界的な作家の成功を支えてきたのだ。ずっと心の奥底に押しとどめていたジョゼフへの不満や怒りがジョーンのなかでわき起こり、長年共に歩んできた夫婦の関係は崩壊へと向かう。そして授賞式当日、彼女はこれまで通り慎ましく完璧な”天才作家の妻”を装うのか。それとも本当の人生を取り戻すために、衝撃的な”真実”を世に知らしめるのか……。(チラシより)-----天才作家の妻 ― 40年目の真実 ― 公式サイト
2019年03月21日
今年に入って観たい映画がたくさんあったにもかかわらず、今年、映画館で観た初めての映画になりました。。-----突然舞い降りた運命の出逢い ―芽生えた想いに ふと気付いた時、”彼ら”の心が動き出すイギリス、ヨークシャー。ジョニーは、祖母と病気の父に代わり、牧場をひとりで管理している。孤独でやり甲斐を感じられない牧場での過酷な毎日を、酒と行きずりの不毛なセックスで紛らわしていた。ある日、短期労働の為ルーマニアからゲオルゲが雇われる。初めは衝突する二人だったが、羊に優しく接するゲオルゲに、ジョニーは今までに感じたことのない恋心を抱き、突き動かされていく…(チラシより)-----ゴッズ・オウン・カントリー 公式サイト
2019年03月16日
同僚が観に行って「感動した!」と言っていたのと、その後、同じジム(新しいほう)に来ている方々もそうおっしゃってたようなので、人から言われなくても観に行くつもりでいたのですが、月曜日の料金1,100円を狙って朝イチの回(8:50~)で観てまいりました。正直なところ、CMで流れているのを聞いたことがあるくらいで、主体的に聞いたことは全然なかったのですが、年を取るにつれて「よいなぁ♪」と思うようになりました。観に行って大正解でした。これから聴いていきます。ボヘミアン・ラプソディ 公式サイト
2018年12月24日
久しぶりに映画館へ映画を観に。-----人生も音楽も、こんなにも素晴らしい。挫折したバイオリニストと夢を見つけた子どもたちパリの空に奇跡のメロディーが響きだす ――目指したのは、夢の舞台”フィルハーモニー・ド・パリ”。無理だと思った、それでも諦めなかった、ぼくらが奏でた1年間の軌跡(ハーモニー)。移民の子供が多く集まる、パリ19区にある小学校へ音楽教育プログラムの講師としてやってきたバイオリニストのシモン。音楽家として行き詰まったシモンは、気難しく子供が苦手。6年生の生徒たちにバイオリンを教えることになるが、楽器に触れたこともなく、いたずら盛りでやんちゃな彼らに音楽を教えるのは至難の業で、たちまち自信を喪失してしまう。しかし、クラスの中でひとり、バイオリンの才能を持った少年アーノルドと出会ったことをきっかけにシモンの人生が再び動き出す。アーノルドの影響もあって、感受性豊かな子供たちは音楽の魅力に気づき、演奏することに夢中になっていく。ときには、練習中に喧嘩になったり、他校との合同練習で赤っ恥をかいたり、失敗や経験を重ねながら音楽をとおして少しずつ成長していく子供たち。そんな彼らに向き合うことで、音楽の喜びを取り戻していったシモンは、生徒たちと共に一年後に開かれるフィルハーモニー・ド・パリでの演奏会を目指していく…。(チラシより)-----オーケストラ・クラス公式サイト
2018年11月04日
引き続き、8月ですからこういう映画を。火曜日だったので、ポイントが2個つきました♪-----ラジオから聞こえる「おはよう」が、今日も街に復興の息吹を届ける。ISとの戦闘で瓦礫と化したシリア北部の街で、大学生のディロバンは手作りのラジオ局をはじめるトルコとの国境に近いシリア北部のクルド人街コバニは、2014年9月から過激派組織「イスラム国」(IS)の占領下となるも、クルド人民防衛隊(YPG)による激しい迎撃と連合軍の空爆支援により、2015年1月に解放された。人々はコバニに戻って来たが、数カ月にわたる戦闘で街の大半が瓦礫と化してしまった。そんな中、20歳の大学生ディロバンは、友人とラジオ局を立ち上げ、ラジオ番組「おはよう コバニ」の放送をはじめる。生き残った人々や、戦士、詩人などの声を届ける彼女の番組は、街を再建して未来を築こうとする人々に希望と連帯感をもたらす。(チラシより)-----ラジオ・コバニ 公式サイト
2018年08月14日
8月ですからこういう映画を。-----午後のおしゃべりを引き裂く、銃声―――美容室は、殺りくと破壊の炎の中に取り残された。パレスチナ自治区、ガザ。クリスティンが経営する美容室は、女性客でにぎわっている。離婚調停中の主婦、ヒジャブを被った信心深い女性、結婚を控えた若い娘、出産間近の妊婦。皆それぞれ四方山話に興じ、午後の時間を過ごしていた。しかし通りの向こうで銃が発砲され、美容室は戦火の中に取り残される――。戦争をするのは、いつだって男たち。極限状態の中、女性たちは平静を装うも、マニキュアを塗る手が震え、小さな美容室の中で諍いが始まる。すると1人の女性が言う。「私たちが争ったら、外の男たちと同じじゃない」――いつでも戦争をするのは男たち。オシャレをする、メイクをする。たわいないおしゃべりを、たわいない毎日を送る。それこそが、彼女たちの抵抗なのだ。(チラシより)-----ガザの美容室 公式サイト
2018年08月11日
観なきゃと思っていたのですが、しばらく映画館に行っていないうちにいつの間にか上映されていたので、慌てて観に行ってまいりました。-----苦難を乗り越え、60代で世界に見いだされた奇跡のピアニスト、フジコ・ヘミング。いくつになっても豊かな人生を奏でる―――。パリ、NY、ブエノスアイレス、ベルリン、LA、東京、京都・・・フジコと巡る旅世界中にある美しい自宅、愛する猫たち犬たちとの暮らし、恋の話など彼女の“素顔”を解き明かす 60代後半でデビューし、80代になった今でも世界中で演奏活動を続けるフジコ・ヘミング。年間約60本のコンサートをこなし、チケットは即完売で新たなオファーも絶えない。その情感あふれるダイナミックな演奏は多くの人の心をとらえ、“魂のピアニスト”と呼ばれている。本作は、世界を巡るフジコを2年にわたって撮影した初のドキュメンタリー映画。お気に入りのアンティークと猫たちに囲まれて暮らすパリの自宅で迎えるクリスマスの情景、宮大工がリフォームした古民家で過ごす京都の休日、留学時代の思い出が宿るベルリン郊外への旅など、初公開のフジコのプライベートが観れる。世界中の人々を魅了してやまないフジコの音楽は、どんな人生・ライフスタイルから生まれてくるのか?(チラシより)-----フジコ・ヘミングの時間 公式サイト
2018年07月29日
美術館が舞台ということだったので、ノンフィクションというかドキュメンタリーっぽい作品だと思っていたら、全然違っていました。。予告編を見る機会もなかったので、よくわからないまま観たわけですが、完全に私の思い込みでしたwwwが。観てよかったです。おもしろかった。最初は単純に笑っていたのですが、途中からだんだん笑えなくなってきたところが『帰ってきたヒトラー』のよう。。個人的にいちばんキツかったのは、大勢のセレブたちを前に謎のパフォーマーが出ているところ。自分もその場にいるような感じがして気が気じゃありませんでした。尺がやたらと長く、いつまで続くのか!?と思いました。シュールを通り越しています。自分にも思い当たる節があり過ぎて、まさに見る人の心が試されます。-----あなたの心が、試される美術館を舞台に<毒とユーモア>で人間の本質に迫る、傑作社会派エンタテイメント!世間から信頼と尊敬を集める紳士の行ったささやかな復讐が、やがて彼の人生を追い詰めていくことになる皮肉な運命の悲喜劇。美術界を舞台に、格差や差別といった現代社会の問題を抉り出し、痛烈な笑いをたっぷり交えながら、人間の本質を問いかけていく。世界が不寛容と欺瞞に染まりつつある今こそ見るべき、真の問題作!正義という名の落とし穴 理想どおりに生きることの難しさクリスティアンは権威ある現代美術館のキュレーター。洗練されたファッションに身を包み、バツイチだが2人の愛すべき娘を持ち、そのキャリアは順風満帆のように見えた。彼は新たな企画として「ザ・スクエア」という字面に正方形を描いたアート作品を展示すると発表する。四角の中は人々に「思いやりの心」を思い出してもらうための聖域であり、社会をより良くする狙いがあった。だた、ある日、携帯と財布を盗まれたことに対して彼がとった行動は、同僚や友人、果ては子供たちをも裏切るのだった ― 。(チラシより)-----ザ・スクエア 思いやりの聖域 公式ホームページ
2018年07月01日
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