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富山県美術館のあとはこちら。エニグマ変奏曲を聴くのは初めてなので楽しみにしておりました。---------------------------指揮:高関 健管弦楽:桐朋アカデミー・オーケストラコンサートマスター:松浦 奈々メンデルスゾーン:序曲「海の静けさと幸ある航海」作品27シューマン:交響曲 第4番 ニ短調 作品120(休憩)エルガー:エニグマ変奏曲 作品36---------------------------
2024年09月21日
指揮 広上 淳一ピアノ ファジル・サイコンサートマスター アビゲイル・ヤング今シーズン最初の定期公演は、オール ベートーヴェンプログラム!ピアノ協奏曲のカデンツァはサイのもので、大変聴きごたえがありました。途中「長い…」と思ったものの、すっかり惹きこまれ、最後には「もっと聴いていたい」と思っていました笑。指揮者がいるのに自身の弾き振りであるかのように、左手を動かす場面が見られました。その様子からも楽しく演奏していることがわかりましたが、聴いているこちらも楽しかったです。アンコールは彼の作品。演奏しながらピアノ線?を押さえるか何かすると(今シーズンから3階席だったのでよく見えず)、どこかの民族楽器のような不思議な音が出て、興味深かったです。開演前にCDを購入。発売されたばかりの最新作を。購入者には休憩時にサイン会があるとのことで、3階からダッシュで下りました。休憩後はシンフォニー。開演前のトークでマエストロが「(OEKは)これがまた巧いんだ」おっしゃっていましたが、交響曲 第4番は素晴らしい演奏でした。----------------------------ベートーヴェン「プロメテウスの創造物」序曲 Op.43ベートーヴェンピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 Op.37~アンコール~ファジル・サイブラック・アース(休憩)ベートーヴェン交響曲 第4番 変ロ長調 Op.60~アンコール~アイルランド民謡ロンドンデリーの歌----------------------------
2024年09月17日
指揮 沼尻 竜典ピアノ 竹田 理琴乃(2024年岩城宏之音楽賞受賞者)*作曲 薮田 翔一(OEKコンポーザー・オブ・ザ・イヤー2023/24)コンサートマスター サイモン・ブレンディス----------------------------薮田 翔一 Accumulate for Orchestra(アキュムレイト・フォー・オーケストラ)※2024年OEK委嘱作品・世界初演リスト ピアノ協奏曲 第2番 イ長調 S.125 * ~アンコール~ショパン マズルカ第22番嬰ト短調Op.33-1(休憩)メンデルスゾーン 交響曲 第4番 イ長調 Op.90「イタリア」~アンコール~モーツァルト 歌劇「フィガロの結婚」序曲----------------------------今回のコンポーザー・オブ・ザ・イヤーは薮田 翔一さん。昨年亡くなられた西村 朗先生のお弟子さん。そしてこの日は、西村先生の命日とのこと。世界初演の現代音楽を聴くことにアレルギーがなくなったのは、紛れもなく岩城さんのおかげですが、その岩城さんの名を冠した岩城宏之音楽賞受賞者は竹田 理琴乃さん。このコンチェルトを聴くのは初めて?のような気がしましたが、開演前に池辺先生がおっしゃていたとおり、音が美しく、素晴らしい演奏でした。定期公演でもOEKと共演してもらいたいと思います。休憩後のメンデルスゾーンの、快活で楽しい演奏もよかった!!沼尻マエストロがあんなふうに身体を動かす(踊る?飛び跳ねる?)とは意外でした。
2024年09月07日
昨年は5月21日に同じ会場でリサイタルが行われました。富山県人として応援の意味で前売チケットを購入。--------------------ベートーヴェンピアノ・ソナタ 第7番 ニ長調 op.10-3ショパンエチュード Op.25-1 変イ長調「エオリアン・ハープ」ショパンエチュード Op.10-1 ハ長調ショパンエチュード Op.10-8 ヘ長調ショパンエチュード Op.10-12 ハ短調「革命」(休憩)シューベルト幻想曲 ハ長調 D.760 Op.15「さすらい人幻想曲」ラフマニノフコレルリの主題による変奏曲 ニ単調 Op.42~アンコール~ショパンワルツ イ短調(遺作)
2024年09月01日
近年、この時季に開催されるようになったありがとうコンサート。今年はパリオリンピックを記念してか、パリにまつわる作品で構成されたプログラムでした。「オペラ座の怪人」メドレーは、パイプオルガンを用いての演奏。迫力&臨場感がありました。トランペットの藤井さんが8/31付で退団とのことで、休憩時の交流タイムにはサインをもらいたい方々で長蛇の列ができていました。「パリのアメリカ人」ではソロを演奏なさいました。指揮 広上 淳一コンサート・マスター サイモン・ブレンディスオルガン ジャン=フィリップ・メルカールト管弦楽 オーケストラ・アンサンブル金沢司会 戸丸 彰子---------------------------------モーツァルト交響曲 第31番 ニ長調 K.297「パリ」ガーシュイン/山下 康介 編曲パリのアメリカ人(休憩)ルグラン/渡辺俊幸 編曲シェルブールの雨傘レイ/山下 康介 編曲男と女ロイド=ウェバー/山下 康介 編曲「オペラ座の怪人」メドレー~アンコール~ジョン・レノン ポール・マッカートニー愛こそはすべて---------------------------------
2024年08月27日
ファカルティ・コンサート毎年楽しみにしている「いしかわミュージックアカデミー ファカルティ・コンサート」!今回も最高の教授陣です!お目当てはパスキエさん。巨匠による熱演(って言い方が変ですが、語彙不足です)でした。また、シューマンも迫真の演奏で、どれも素晴らしい演奏で、大満足でした。今年は私にとっては初めて歌曲の演奏を聴くことができました。バリトンの高田智宏さんのお声がとにかく素敵で魅了されました。ドイツ在住で、カールスルーエ州立歌劇場の専属歌手とのこと。日本での演奏を聴きたいです。ドヴォルザークヴァイオリン・ソナチネ ト長調 Op.100,B.183ルーシー・ロバート(ヴァイオリン)石井 克典(ピアノ)シューマンピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op.44竹澤 恭子&神谷 美千子(ヴァイオリン)/原田 幸一郎(ヴィオラ)/毛利 伯郎(チェロ)/若林 顕(ピアノ)(休憩)コルンゴルト歌劇「死の都」Op.12~フリッツのアリア「私の憧れ、私の迷い」(第2幕)ヴェルディ歌劇「ドン・カルロ」~ロドリーゴのアリア「カルロよ聞いてくれ」(第4幕)高田智宏(バリトン)/矢野雄太(ピアノ)ブラームスピアノ三重奏曲 第1番 ロ長調 Op.8 [1891年改訂版]レジス・パスキエ(ヴァイオリン)/クライヴ・グリーンスミス(チェロ)/パスカル・ドゥヴァイヨン(ピアノ)
2024年08月22日
天沼裕子プロデュース小中学生のためのコンサート子どもと一緒に楽しめるオペラ「少年オルフェ」~克服不可能な試練はない~招待券をいただいたので、午前の部を観に行ってまいりました。(子どもと一緒に楽しめるオペラに、大人一人で行っていいものかと迷いましたが)開始早々、泣いてしまいました(私が)笑。しかし、お話が進むにつれ笑えるシーンも多く、何も考えずに楽しませていただきました。出演者作曲・指揮:天沼 裕子すすむ:鳥尾 匠海ロケットガールA:斉藤 真歩ロケットガールB:丹呉 由利子ふう子/女官:泉関 洋子大統領:武井 雷俊裁判長/ボタニクス博士:高橋 洋介プラチナ女王:山崎 陶子おじいさん:寺尾 貴裕医師:目黒 知史
2024年08月18日
一度きちんと聴きたいと思っていた、Tres Patatasの演奏会を聴きに行ってまいりました。バンドネオン 生水 敬一朗サクソフォン 中田真砂美ピアノ 北林 多香子コントラバス 作編曲 木田浩卓ヴァイオリン ジドレヴァイオリン 谷口 絵美ヴィオラ 高田 愛子チェロ 富田 祥<第1部>R.ロジャース私のお気に入り木田 浩卓古城から見える海岸は雨の兆し(2018年委嘱作品)三國 浩平Dance Rhapsody(2024年委嘱新作)松浦 伸吾「3つの前奏曲」より 2.白の山岳(2024年委嘱新作)A.ピアソラ/木田 浩卓編The Four Seasons of Buenos Aires(2024年委嘱新作)<第2部>C.ドビュッシー弦楽四重奏曲 ト短調 作品10 より 1.活き活きと、きわめて決然として 2.かなり急速に、とてもリズミカルにA.ピアソラファイブ タンゴ センセーションズ より 1.目覚め 2.愛 5.恐怖<第3部>啼鵬序奏とロンド・マランボ(2024年委嘱新作)A.ピアソラ/生水 敬一朗編バンドネオン協奏曲"アコンカグア"
2024年08月17日
石川県立音楽堂交流ホールで行われた「ステージアートの世界」を観に行ってまいりました。ステージと客席が近いため、バレエを間近に観ることができ、感激しました。美しい。ピアノ 金子 三勇士テノール 城 宏憲バレエ 本島 美和 奥村 康祐 中島 瑞生チェロ 植木 昭雄(OEK首席チェロ奏者)with BALLET薔薇の精本島 美和(少女)・中島 瑞生(薔薇の精)ウェーバー:舞踏への勧誘 変ニ長調Op.65Piano Soloシューマン=リスト:献呈 S.566 R.253シューマン:トロイメライ~「子供の情景」Op.15よりドビュッシー:月の光~「ベルガマスク組曲」よりショパン:バラード 第1番 ト短調 Op.23ポッパー:ハンガリー狂詩曲 Op.68 チェロ:植木昭雄with Lied and BALLETシューマン:「詩人の恋」Op.48(詩:ハインリヒ・ハイネ)独唱:城 宏憲 / 新作振付・バレエ:奥村 康祐with BALLET瀕死の白鳥サン=サーンス:白鳥~「動物の謝肉祭」よりバレエ:本島 美和 / チェロ:植木 昭雄
2024年08月14日
7~8月の毎週土曜日に開催される全9回。リーズナブルな通常公演は1,500円、企画公演は2,500円、特別公演は3,000円と、公演の種類によっては鑑賞料金が異なります。私が観に行けるのはこの日の〈企画公演〉のみだったので、行ってまいりました。学生時代に「国文学史」という授業があり、教授が自ら狂言をなさる方だったので、授業中にビデオ等で何度も観たことがあったことから、馴染みはあったのですが、お金を払って観るのは初めてだったと、あとでよく考えたら気づきました。特に狂言の「柿山伏」がおもしろかったです。■狂言「柿山伏(かきやまぶし)」山田譲二修行の帰り道、喉が渇いた山伏は道中で柿木を見つけます。柿の木へ登り柿を食べて喉を潤していると、そこへ柿畑の持ち主が見回りにあらわれ山伏を見つけます。木の陰に隠れた山伏を見て、動物の真似をさせてからかっていると…。■能 「張良(ちょうりょう)」佐野由於漢の高祖の臣下張良は夢を見た。馬上の老人の沓を拾ったところ、老人が五日後ここに来れば兵法の奥義を伝えると約束する、という内容だった。張良は約束の場所へ向かうが遅刻してしまい、老人は怒ってまた五日後に来るよう約束して消える。再び向かった張良の前に、黄石公という老人が現れる。襲いかかる大蛇から沓を取り戻し、老人に履かせた張良は兵法の奥義を授かる。
2024年08月10日
金沢21世紀美術館で14時から行われた朗読ライブを聴きに行ってまいりました。ラジオ番組の朗読が好きでよく聴くのですが、ライブは初めてです。様々な演出がなされており、ただ聴くだけではない舞台芸術とのコラボが素晴らしかったです。【朗読作品】「しゃりこうべ」室生犀星「地獄変」芥川龍之介「藪の中」芥川龍之介「女ごのための最後の詩集」室生犀星「ピアノ」芥川龍之介 芥川龍之介が、室生犀星の招きで金沢に滞在したのは今からちょうど100年前、大正13年(1924年)でした。前年の関東大震災で被災した犀星は、一家をあげて故郷金沢へ避難し、一年余りを過ごしています。その間、多くの東京の友人が犀星を訪ねて金沢へやってきますが、芥川もその一人。日本を代表する文豪である芥川と、金沢三文豪の一人である犀星の交流と友情を紐解き、二人の作品を朗読舞台として上演します。芥川、犀星、二人の文豪による、人間の業、美への陶酔、生と死のあわいを見つめた作品を、音楽、映像、ダンスなどあらゆる表現とともに織りなす朗読ライブ。芥川が震災による荒廃の中に小さな救いを見つけた小品「ピアノ」もお聴きいただきます。【出演】戸丸彰子(朗読)/鶴見彩(ピアノ)/望月太満衛(囃子)/ダニエリス・ルビナス(コントラバス)/北山功二(ギター)/北井千都代(コンテンポラリーダンス)/伊藤拓次(人形パフォーマンス)/馬ト鹿(髪の毛書道)
2024年08月10日
真夏の昼下がり、パイプオルガンの演奏を聴きに行ってまいりました。午後の演奏会の危険なところは、開始早々に夢の世界へ誘われそうになること。この日も案の定。少し誘われたあと、無事にこちらの世界に戻り、そのあとはしっかり聴くことができました。幸せな時間でした。----------------------------グリニー賛歌「来たれ創造主なる聖霊よ」J.S.バッハ前奏曲とフーガメンデルスゾーンオルガン・ソナタ第2番ハ短調作品65-2(休憩)フランクコラール第3番イ短調メシアン前奏曲V.オーベルタンソナタ第6番J.アラン幻想曲第2番トゥルヌミール「聖母被昇天の政務日課」より パラフレーズ・カリヨン~アンコール~アンドレ・イゾワールクラリン----------------------------
2024年08月04日
《シーズン・フィナーレ2》フォレス・セベスのシベリウス、小菅優のラフマニノフこの定期公演で指揮を担うのは、スペイン出身のロベルト・フォレス・ベセス。イタリアのペスカーラ音楽院、ヘルシンキのシベリウス音楽院で学び、名指揮者で作曲家としても知られるレイフ・セゲルスタムに師事している。オペラとオーケストラの両面で活躍し、オーヴェルニュ国立管弦楽団では音楽監督と首席指揮者を務め、フランスのアパルテ・レーベルに多くのレコーディングを残している。2024/25年シーズンからはイギリス室内管弦楽団の首席客演指揮者を務める。プログラムはラフマニノフのピアノ協奏曲第2番とシベリウスの交響曲第2番。ともに作曲者のもっとも人気の高い作品と言って良いだろう。ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番では、ベルリンを拠点に国際的な活動を繰り広げる小菅優がソリストを務める。小菅優といえばドイツ音楽の印象が強いかもしれないが、今シーズンはラフマニノフのピアノ協奏曲第2番に取り組んでいる。メランコリックで情感豊かなラフマニノフを味わえることだろう。シベリウスの交響曲第2番では、シベリウス音楽院で学んだフォレス・ベセスが確信を持った解釈を披露してくれるに違いない。雄大な音のドラマを楽しみたい。(飯尾洋一:音楽ジャーナリスト)---------------------------指揮 ロベルト・フォレス・ベセスピアノ 小菅優ラフマニノフピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18~アンコール~ラフマニノフリラの花 変イ長調Op.21-5(休憩)シベリウス交響曲 第2番 ニ長調 作品43~アンコール~チャイコフスキーポロネーズ(オペラ「エフゲニー・オネーギン」より)---------------------------初めて小菅優さんを生で聴くことができるこの機会をずっと楽しみにしていました。ドイツのイメージが強いですが、ラフマニノフも素敵でした。終演後にサイン会があるとのことで、CDを購入し、サインをいただきました。
2024年07月13日
《シーズン・フィナーレ1》川瀬賢太郎のアメリカ・プログラム本公演にはOEKパーマネント・コンダクターの川瀬賢太郎が登場し、アメリカにちなんだプログラムを組む。アメリカの作曲家たちの中で異彩を放つのがアイヴズ。音楽界の本流から離れて実験的な作風を追求した作曲家だが、「不協和音で飢えるのはまっぴら」という名言(?)を残し、本業として保険会社を営んでいた。生誕150周年を迎えた今年、アイヴズの独創性豊かな音楽にいっそうの注目が集まりつつある。「答えのない質問」は名曲通り、問いかけだけが繰り返される哲学的な作品だ。一方コープランドは20世紀アメリカにおいて最大の栄誉を獲得した作曲家と言っても良いだろう。伝統的な書法の延長に「アメリカらしさ」を見出し、力強い作風でポピュラリティを獲得した。「アパラチアの春」組曲は代表作のひとつ。開拓地での若い夫婦の新たな門出が描かれる。ドヴォルザークはチェコで名声を築き、やがてアメリカに渡った作曲家である。新大陸から受けた刺激と望郷の念が結実して生まれた大傑作が「新世界より」。この曲を得意とする川瀬賢太郎がフレッシュな演奏を聴かせてくれるだろう。(飯尾洋一:音楽ジャーナリスト)---------------------------指揮 川瀬 賢太郎 OEKパーマネント・コンダクターアイヴズ答えのない質問コープランド「アパラチアの春」組曲(休憩)ドヴォルザーク交響曲 第9番 ホ短調 作品95 「新世界より」~アンコール~ローストカンタベリーコラール---------------------------知っている曲は「新世界より」のみ。しかしこの日は、ドヴォルザークの自筆版で演奏すると、開演前のプレトークでマエストロがおっしゃった。「わかる人にはわかる」とのことだったが、ふだん聴いている 「新世界より」とは微妙に違う部分があるとのこと。「ん?」と気づいたところがあったような気もしたが、「ここだ!」と確信するまでには至らなかった。室内楽オーケストラで聴く「新世界より」は素晴らしく、興奮しました。コープランドは初めて聴く曲だったが、気に入りました。また演奏してほしい。川瀬マエストロのプログラミングの成せる技だと思いました。
2024年07月06日
金澤弦楽四重奏団の第4回の演奏会を聴きに行ってまいりました。当初、2月に開催される予定でしたが、能登の震災の影響により延期になっていました。(会場が使用できなかったのだと思われます)-----------------------青木 恵音(第一ヴァイオリン)若松 みなみ(第二ヴァイオリン)古宮山 由里(ヴィオラ)ソンジュン・キム(チェロ)ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第2番 ト長調 Op.18-2「挨拶」第11番 ヘ短調 Op.95「セリオーソ」第16番 ヘ長調 Op.135-----------------------延期になっていたため、待ちに待った演奏会でした。次回は12月とのこと。もちろん聴きに行きます!
2024年06月24日
夏の夜、親密に煌めく名曲たち。6月はフランスの気鋭、マキシム・パスカルが登場する。OEKとは2020年にベルク、狭間美帆、ベートーヴェンの作品からなるプログラムで共演しており、日本国内では他に読売日本交響楽団や名古屋フィルの指揮台にも立っている。2008年にアーティスト集団「ル・バルコン」を立ち上げるなど、現代音楽から古典まで幅広いレパートリーで活躍する注目株だ。今回のプログラムではミヨー、ベルリオーズ、リヒャルト・シュトラウスの作品が取り上げられる。フランスの作曲家ミヨーは今年没後50年。「スカラムーシュ」は理屈抜きで楽しい作品だ。もともとは2台ピアノのための曲だが、さまざまな編曲で親しまれており、OEKクラリネット奏者の遠藤文江がソリストを務める。ベルリオーズの「夏の夜」は全6曲からなるオーケストラ伴奏付きの歌曲集。池田香織のメゾソプラノがベルリオーズの豊麗なロマンティシズムを堪能させてくれることだろう。リヒャルト・シュトラウスの「町人貴族」はモリエールの同名戯曲に由来する組曲。大編成の作品が多いシュトラウスだが、こちらの編成はコンパクト。室内楽的なアンサンブルから軽妙洒脱な音楽が生み出される。(飯尾洋一:音楽ジャーナリスト)---------------------------指揮 マキシム・パスカルクラリネット 遠藤 文江 OEK楽団員メゾソプラノ 池田 香織ミヨースカラムーシュ 作品165dベルリオーズ夏の夜(休憩)R. シュトラウス組曲「町人貴族」 作品60~アンコール~R. シュトラウス組曲「町人貴族」より 第4曲 仕立て屋の登場と舞踊---------------------------知っている曲はスカラムーシュのみ(しかも、たぶんサクソフォン版)。遠藤さんがソリストを務められるとあって、ずっと前から楽しみに待っていました。期待通りの素晴らしい演奏でした。遠藤さん以外のメンバーがソロを務める作品も定期公演で聴きたいものです。「夏の夜」は初めて聴く曲でしたが、この季節に(しかも夜に)聴くのにぴったりだと思いました。池田さんの声も素晴らしい。「町人貴族」も初めて聴く曲。OEKメンバーによるソロの部分が多く、とても楽しめました。特にヤングさんはさすが!といった感じで、聴きほれました。「夏の夜」だけでなく、この曲も良かったので、また定期公演で取り上げていただきたいと思いました。
2024年06月20日
『ステージアートの世界vol.1』プレ公演とのこと。自由席だったので、定時ダッシュで会社を出たのですが、会場に着いたときにはすでにかなりの列。。ピアニストの手が見える座席はあきらめ、ステージに向かって右側の、ピアニストの顔が見える座席を確保しました(前から3列目)。第一声を発せられた瞬間、「あ、ラジオと同じだ!」と思いました。前夜もNHK-FMの「リサイタル・パッシオ」を聴いていましたが、本人なのだから当たり前。この日演奏するそれぞれの曲を解説なさいましたが、お話が楽しくおもしろいだけでなく、とてもお上手で、すっかり引き込まれてしまいました。プログラムの構成も大変よく考えられていてとても良かったです。8/14の『ステージアートの世界vol.1』も観に行きたくなりました。---------------------------ショパン:バラード 第1番 ト短調 Op.23ドビュッシー:ベルガマスク組曲より 第3曲『月の光』変ニ長調シューマン:「子供の情景」より『トロイメライ』ヘ長調 Op.15-7シューマン=リスト:献呈 変イ長調 S.566 R.253リスト:コンソレーション 第3 番変ニ長調 S.172リスト:ピアノソナタ ロ短調より 抜粋ブラームス=金子:ハンガリー舞曲 第5番 嬰ヘ短調ショパン:ワルツ 第1番 変ホ長調 Op.18『華麗なる大円舞曲』ショパン:ワルツ 第4番 ヘ長調 Op.34-3『猫のワルツ』ショパン:ワルツ 第6番 変ニ長調 Op.64-1『子犬のワルツ』ショパン:ポロネーズ 第6番 変イ長調 Op.53『英雄ポロネーズ』~アンコール~ショパン:夜想曲 第2番 変ホ長調 作品9-2---------------------------
2024年06月17日
マエストロは、前半と後半とでネクタイを変えてらっしゃいました。前半は白、後半は赤でした。今回も生き生きとした演奏で、とても楽しむことができました。学生さんの演奏からは元気がもらえます。この公演を最後に退籍してプロオケに移る学生さんもいらっしゃるとのこと。今後のますますのご活躍をお祈りいたします。---------------------------指揮:キンボー・イシイ管弦楽:桐朋アカデミー・オーケストラコンサートマスター:田野倉雅秋スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲プロコフィエフ:交響曲 第1番 ニ長調「古典」作品25(休憩)チャイコフスキー:交響曲 第4番 ヘ短調 作品36~アンコール~スメタナ:歌劇「売られた花嫁」より サーカスの場面の音楽---------------------------
2024年06月15日
鈴木雅明が描く官能と神秘。ツェムリンスキー《抒情交響曲》---------------------------指揮 鈴木 雅明ソプラノ 安川 みくバリトン 加耒 徹コンサート・マスター アビゲイル・ヤングブラームスハンガリー舞曲集(鈴木雅明セレクション)第1番 ト短調第2番 ニ短調第3番 ヘ長調第4番 嬰ヘ短調第6番 ニ長調第7番 ヘ長調第10番 ヘ長調第18番 ニ長調第19番 ロ短調第20番 ホ短調第21番 ホ短調―ホ長調第5番 ト短調(休憩)ツェムリンスキー作曲(ハイニッシュ編)抒情交響曲 Op.18(室内オーケストラ版)第1楽章 バリトン第2楽章 ソプラノ第3楽章 バリトン第4楽章 ソプラノ第5楽章 バリトン第6楽章 ソプラノ第7楽章 バリトン---------------------------
2024年05月25日
1日目のダグラスさんに感動して、【A31】を急きょ追加購入しました。コンチェルトではなくリサイタルだと、より音の素晴らしさがわかります。今年いちばん聴きたかった【C32】の宮田さんのチェロも期待どおり!!【A31】10:30AMバリー・ダグラス ピアノルドヴィート・カンタ チェロ*ラフマニノフ*2つの小品 作品2 1.前奏曲 2.東洋風舞曲プロコフィエフバレエ《ロミオとジュリエット》からの10の小品 作品75より 3.客人たちの到着 4.少女ジュリエット 5.仮面 6.モンタギュー家とキャピュレット家 7.僧ロレンツォ 8.マーキュシオベートーヴェンピアノ・ソナタ 第7番 ハ短調 作品13「悲壮」より 2.アンダンテ・カンタービレブラームス 7つの幻想曲 作品116より 1.奇想曲 ニ短調 3.奇想曲 ト短調 4.間奏曲 ホ長調 7.奇想曲 ニ短調巨匠バリー・ダグラスのピアニズムを満喫するリサイタル。プロコフィエフの《ロミオとジュリエット》の超絶技巧と抒情性。ブラームス晩年の作品「7つの幻想曲集Op.116」の渋くも深き哀感。旋律美の光るベートーヴェン「悲壮」の第2楽章や、ラフマニノフ初期の曲「2つの小品Op.2」などで、ダグラスの円熟を堪能する。チェロのカンタとの共演も聴き逃せない。【C32】2:30PM小松 長正 指揮宮田 大 チェロオックスフォード・フィルハーモニー管弦楽団ヘンデル水上の音楽(ハーティー版) 1.アレグロ 2.エア=アンダンテ・ウン・ポコ・アレグレット 3.ブーレ=ヴィバーチェ 4.ホーンパイプ:デリカ―ト・マ・ノン・モルト・ブリオ 5.アンダンテ・エスプレッシーヴォ 6.アラ・ホーンパイプ:アレグロ・デチーソエルガーチェロ協奏曲 ホ短調 作品85 1.アダージョ―モデラート 2.レント―アレグロ・モルト 3.アダージョ 4.アレグロ―モデラート―アレグロ・マ・ノン・トロッポ日本を代表するチェリスト宮田大が、英国のオーケストラと共に、イギリスの生んだ最高のチェロ協奏曲を奏でる。哀感あふれる旋律美とチェロの魅力にあふれる、エルガーの名曲の真価に触れられる貴重なステージ。イギリスで活躍したヘンデルの代表作で、テムズ川での舟遊びの際に初演された「水上の音楽」と共に楽しむ。【A33】3:50ジドレ ヴァイオリンルドヴィート・カンタ チェロ竹田理琴乃 ピアノビーチピアノ三重奏曲 イ短調 作品150 1.アレグロ 2.レント・エスプレッシーヴォ 3.アレグロ・コン・ブリオビーチロマンス 作品23ガーシュウィン 1.マイ・ワン・アンド・オンリー 2.ザ・マン・アイ・ラヴ 3.アイ・ガット・リズムウイリアムズシンドラーのリストジョップリンオリジナル・ラグ福本純也 編アメリカン・ジャズ・メドレーこれは意義深い。アメリカの女性作曲家のパイオニア、エイミー・ビーチ(1867-1944)の「ロマンス」「ピアノ三重奏曲」を実演で体験できる嬉しい機会。名人たちによる演奏で、その真価を知る。20世紀のガーシュウィン、ジョン・ウィリアムズの一篇に、ジャズピアニスト・作編曲家の福本純也によるジャズメドレーなど、ビーチから連なるアメリカ音楽史を楽しむ。
2024年05月05日
【A21】を選んだのは、金澤弦楽四重奏団の公演だったから。【C23】では、「グランドキャニオン」を聴きたかったから。アメリカ変奏曲はもともとオルガンの曲とのこと。オーケストラ版で聴いても原曲がオルガンの曲であることはわかりました。【A21】10:30AM青木 惠音、若松 みなみ ヴァイオリン古宮山 由里 ヴィオラソンジュン・キム チェロガーシュイン 子守唄ベートーヴェン 弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 作品130より 5.カヴァティーナプライス 対位法による5つのフォークソングより 2.いとしのクレメンタイン 3.眼差しだけで乾杯を 4.ショートニング・ブレッドドヴォルザーク 弦楽四重奏曲 第12番 ヘ長調 作品96「アメリカ」OEKメンバーで結成され、ベートーヴェンのカルテット全16曲演奏に取り組む気鋭の弦楽四重奏団が音楽祭初登場。ガーシュイン「ララバイ」や、ドヴォルザークが米国で書いた人気作「アメリカ」など、アメリカにちなむ曲を中心に。注目はプライスの作品。アメリカ初の黒人女性作曲家によるフォークソング集で、意義深くも美しい楽曲に浸る。【A23】3:50PM宮田 大 チェロ山中 惇史 ピアノ山中 惇史 うたをうたうときヤナーチェク おとぎ話 1.コン・モート―アンダンテ 2.コン・モート―アダージョ 3.アレグロウィーラン(山中 惇史編)リバーダンスラヴランド(伊賀 拓郎編)ソング・フロム・ア・シークレット・ガーデン山中 惇史編 ジョン・ウィリアムズ・ファンタジー・トリップ名人の域に入りつつある宮田大と、ピアノの名手にして作・編曲でも活躍著しい山中惇史のデュオ。山中の「うたをうたうとき」からヤナーチェク「おとぎ話」をはさみ、「リバーダンス」で踊り、山中の編曲による「John Wiliams Fantasy Trip」でジョン・ウィリアムズの音楽の世界に旅を進める。【C23】5:10PM太田 弦 指揮大阪フィルハーモニー交響楽団グローフェ 組曲「グランドキャニオン」1.日の出2.赤い砂漠3.山道を行く4.日没5.豪雨アイヴズ(W.シューマン編)アメリカ変奏曲1.序奏とテーマ2.変奏13.変奏24.間奏15.変奏36.変奏47.間奏28.変奏59.コーダ今年30歳で九州響首席指揮者に就任した太田弦と大阪フィルの演奏で楽しむ「グランドキャニオン」。大オーケストラの華麗で壮大なサウンドを楽しめる楽曲ながら、実演の機会は意外と多くなく、この機会は貴重!豪快なパワーと緻密な色彩で、有名な「山道を行く」を中心に、日の出から日没、砂漠や豪雨の光景まで、雄大な大渓谷を旅する。有料公演と有料公演の合間には無料の公演を聴いて楽しみました。音楽堂の前ではバグパイプの演奏がありました。
2024年05月04日
昨年まで「いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭」だった名称が、今年から「ガルガンチュア音楽祭」に変更になりました。今年のテーマは「大西洋をわたる風 ~イギリス・アメリカの音楽~」。名称変更とともに構成も変更になりました。(構成を変更するために名称を変更したと言うべきか)・本格的なクラシックが楽しめる「ミート・ザ・クラシック!」・さまざまなジャンルの音楽を世代を超えて楽しむ「ザッツ・エンタテイメント!」・そして皆様と作り上げる参加型プログラム「エンジョイ・フェスティバル!」変更が発表されたときのSNSでは、ガチでクラシックが好きな人からは残念感が漂っていました。でも、主催者側が変更したい気持ちはわかります。クラシックだけじゃ、お客さんが集まらないから。それならそれで、本格的なクラシックの部分だけを楽しめばよいと思いました。どのみち以前のように朝から晩まで聴くだけの体力はなくなっているのだから。というわけで、事前に購入したのは7公演(だけ?)でした。朝からとっても良いお天気で、本公演1日目は午後から2公演を聴きました。【A12】は絶対に外せないプログラムで、前売を購入した時点でホームゲーム観戦はあきらめました。。【C12】のダグラスさん、やはり素晴らしかった!!客席は満員。大興奮に包まれていました。【A12】1:10PM菊池 洋子 ピアノアビゲイル・ヤング ヴァイオリンギョーゾー・マーテー ヴィオラ植木 昭雄 チェロダニエリス・ルビナス コントラバスアンダーソンプリンク・プレンク・プランクショパンノクターン 第20番 嬰ハ短調(遺作)ショパンバラード 第1番 ト短調 作品23ヴォーン・ウィリアムズピアノ五重奏曲 ハ短調より 1.アレグロ・コン・フォーコ 2.アンダンテ名ピアニスト菊池洋子と、OEKの顔であるアビゲイル・ヤング率いる仲間たちとの室内楽を味わう午後。菊池の奏でるショパン「ノクターン第20番(遺作)」「バラード第1番」ほかを聴けるほか、イギリスの代表的な作曲家ヴォーン・ウィリアムズのピアノ五重奏曲という実演機会の稀少な佳品を体験できるのは貴重。【C12】2:30PMマリオス・パパドプーロス 指揮バリー・ダグラス ピアノオックスフォード・フィルハーモニー管弦楽団エルガーエニグマ変奏曲 作品36(抜粋)ラフマニノフピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 作品30いまや音楽祭に欠かせない世界的ピアニスト、バリー・ダグラスが、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を弾く!気宇壮大な音楽、抒情的で哀感のあるメロディ、そして最もソロが演奏困難といわれるコンチェルトを、1986年チャイコフスキー・コンクール優勝のダグラスの超絶技巧で聴ける。この上ない好機だ。建物の前では、能登の牡蠣や蟹汁が販売されていました。
2024年05月03日
オールベートーヴェンプログラムだったからなのか、秋山先生がお目当てだったのか、客の入りがものすごかったです。---------------------------指揮:秋山 和慶管弦楽:桐朋アカデミー・オーケストラコンサートマスター:植村 太郎ベートーヴェン:「エグモント」序曲 作品84ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調「運命」作品67(休憩)ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 作品92---------------------------
2024年04月20日
躍動のヘンデル&モーツァルト元日の令和6年能登半島地震の影響によるホールの利用停止により、延期となった2024年1月8日のニューイヤーコンサートの振替公演。そのため、ヘンデルとモーツァルトの音楽を中心とした祝祭感満載のプログラム。レオの協奏曲は初めて聴きましたが、オノフリさん以外は水谷さん含むOEKのメンバー。良い曲でしたし、こういう曲(ソロを演奏するのがOEKメンバー)をもっと取り上げてほしいです。小さな曲とは言え、前半の3曲だけでお腹いっぱい、大満足!!後半のドイツ舞曲では、前方で鈴を鳴らす3人組(ヴィオラメンバー)に目が釘付けになりました。そして、アンコールのジュピターが最高でした!!第4楽章をまるごとアンコールで演奏するんだ!と思いましたが、だんだん引き込まれていきました。次におみえになるときには41番フル演奏を聴きたいです!!---------------------------指揮、ヴァイオリン エンリコ・オノフリコンサート・マスター 水谷 晃ヘンデル序曲 変ロ長調 HWV 336レオ4つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調ヘンデル組曲「水上の音楽」より第11組曲、第12組曲、第16組曲、第17-18組曲、第14組曲、第15組曲、第19-20組曲、第21-22組曲、第13組曲(初演版)(休憩)モーツァルト3つのドイツ舞曲 K. 605モーツァルト交響曲 ニ長調 K. 250(248b)~アンコール~モーツァルト交響曲 第41番「ジュピター」より 第4楽章---------------------------
2024年04月17日
午後から休みを取って高岡へ聴きに行ってまいりました。ヴィオラの音色が好きなので、今回はタメスティさんのヴィオラのほうをより楽しみにしていました。真央さんが伴奏なさるのも興味深かったです。アンコールの直前の曲目解説のときの真央さんの熱い話しぶりも印象的でした。----------------------------モーツァルトヴァイオリン・ソナタ 第21番 ホ短調 K304(ヴィオラ版)シューベルトアルペジョーネ・ソナタ イ短調 D821(休憩)シューマンおとぎの絵本 Op.113シューベルト月に寄す Op.57-3,D193 シューマン月夜(リーダークライス Op.39より)シューベルト夜と夢 Op.43-2,D827シューマンアダージョとアレグロ 変イ長調 Op.70~アンコール~シューマン『献呈』シューベルト『アヴェ・マリア』----------------------------
2024年03月25日
困難を抜けて遂に歓喜へ。ミンコフスキの第九----------------------------------------------------OEK桂冠指揮者のマルク・ミンコフスキによるベートーヴェンの「第九」をついに聴ける! 首を長くして待っていた方も多いのではないだろうか。 コロナ禍に翻弄されたベートーヴェン全交響曲演奏会がようやくゴールを迎える。マルク・ミンコフスキがOEKの芸術監督を務めたのは2018年から22年にかけて。本来であれば、2020年のベートーヴェン生誕250年を記念してベートーヴェン全交響曲演奏会が始まるはずだったが、新型コロナウィルスの感染拡大により音楽界は未曽有の事態を迎えた。外国人アーティストの入国には高いハードルが設けられた。 それでも2021年の7月にミンコフスキの来日が実現して、ベートーヴェン全交響曲演奏会がスタートした。以来、4公演が開かれてきたが、唯一実現していなかったのが「第九」だ。 ベートーヴェンの交響曲といえば、 「運命」に代表される 「苦悩から勝利へ」といったドラマが思い起こされるが、ミンコフスキとOEKによるベートーヴェン全交響曲演奏会そのものが、コロナ禍という苦しみを乗り越えて、今回の「第九」で勝利に至るストーリーを描いている。このシリーズにはミンコフスキにとってもOEKにとっても大きな意義を持つ。もともとミンコフスキは古楽器によるアンサンブル、レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルを創設して名を挙げた指揮者。古楽畑の出身者にとって、ベートーヴェンの交響曲は待ち望まれたレパートリーであったはず。 そのミンコフスキが「長年の夢だった」と語るベートーヴェン交響曲全曲演奏会がOEKで実現することは、金沢の音楽界にとってエポックメイキングなことでもあった。また、OEKにとってベートーヴェンの交響曲は歴代の音楽監督と数々の名演を重ねてきた最重要レパートリー。 芸術監督であったミンコフスキとの全曲演奏は、楽団の歴史に欠かすことのできないマイルストーンと言える。実力者ぞろいの独唱陣と日本を代表するプロ合唱団である東京混声合唱団の共演を得て、いまミンコフスキとOEKは「歓喜」へと向かう。(飯尾洋一:音楽ジャーナリスト)----------------------------------------------------東混の合唱が素晴らしかった!!編成的にOEKが第九を演奏できるのか?と思っていましたが、まったくの杞憂でした。それぞれの奏者の音がとてもはっきりと聞こえてきて、ミンコフスキさんによって、生涯忘れることのできない第九を聴くことができました。---------------------------指揮:マルク・ミンコフスキ(OEK桂冠指揮者)ソプラノ:中江早希(ユリア・マリア・ダン氏に代わり)メゾ・ソプラノ:中島郁子テノール:小堀勇介バス:妻屋秀和合唱:東京混声合唱団ベートーヴェン交響曲 第9番 ニ短調 作品125 「合唱付き」---------------------------※3/15 第479回定期公演 出演者変更のお知らせ(ソプラノ)
2024年03月15日
フィンジとヴォーン・ウィリアムズ。川瀬賢太郎のイギリスプログラム。----------------------------------------------------日本におけるイギリス音楽の人気は少しずつ上がってきているように思う。かつては「イギリスには大作曲家がいない」などといったことも言われたものだが、最近はずいぶん認識が変わってきたのではないだろうか。イギリス人指揮者のみならず、日本人指揮者にもイギリス音楽に取り組む人が増えてきた。OEKパーマネント・コンダクターの川瀬賢太郎はフィンジとヴォーン・ウィリアムズの作品からなるオール・イギリス音楽プログラムを披露する。OEKにとってはやや珍しいレパートリーかもしれないが、初めて耳にする人にも親しみやすい作品ばかり。心地よいひとときを過ごせるはずだ。フィンジの 「弦楽のためのロマンス」 はみずみずしいリリシズムに貫かれた佳品。柔らかく繊細な楽想にほのかなノスタルジーがにじむ。そのフィンジの師匠筋にあたるのがヴォーン・ウィリアムズ。しばしば 「もっともイギリス的な作曲家」 と呼ばれ、民謡の採集を通じて独自の牧歌的で幻想的な作風を築き上げた。オーボエ協奏曲では世界的名手、吉井瑞穂の独奏が期待を高める。交響曲第5番は第二次世界大戦中に書かれた作品ながら、豊かな田園情緒が息づく。そこに平和への祈りを読みとることも可能だろう。(飯尾洋一:音楽ジャーナリスト)----------------------------------------------------どれも初めて聴く曲でしたが、素晴らしい演奏でした。OEKとイギリスプログラムは相性が良いと思います。---------------------------指揮:川瀬 賢太郎(OEKパーマネント・コンダクター)オーボエ:吉井 瑞穂コンサートマスター:アビゲイル・ヤングフィンジ弦楽のためのロマンス 変ホ長調 Op.11ヴォーン・ウィリアムズオーボエ協奏曲 イ短調~アンコール~イングランド民謡グリーンスリーヴス(休憩)ヴォーン・ウィリアムズ交響曲 第5番 ニ長調~アンコール~アイルランド民謡ロンドンデリーの歌---------------------------
2024年03月09日
午後から休みを取った理由はこれ。チケットはずいぶん前から完売になってました。弱音がとっても美しかったです。----------------------------シューベルト即興曲集 D935 op.142(休憩)モーツァルト幻想曲ニ短調 K.397シューマン子供の情景 op.15ショパンアンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ op.22~アンコール~ショパン幻想即興曲24の前奏曲より第17番----------------------------
2024年03月04日
道義×OEKの歴史を込めた直球ド真ん中----------------------------------------------------2024年末の引退を宣言しているOEK桂冠指揮者、井上道義が石川県立音楽堂に帰ってくる。 2007〜2018年の11年間にわたってOEKの音楽監督を務めたマエストロのこれまでの歴史を振り返るような記念碑的なプログラムが組まれた。 曲はハイドンの交響曲第100番「軍隊」、武満徹の「弦楽のためのレクイエム」と「3つの映画音楽」、グルダのチェロ協奏曲。これらの曲名を目にして、井上&OEKコンビによる過去の名演を思い出す方も多いことだろう。 OEKの大切なレパートリーだ。ハイドンの「軍隊」はトルコ風の軍楽隊が模されていることから、この愛称が付いた作品。作品ごとにさまざまな趣向を凝らしたハイドン一流のウィットが込められている。 武満徹は20世紀日本を代表する作曲家であり、OEKと縁の深い作曲家。「弦楽のためのレクイエム」は一躍作曲者の名を知らしめた初期作品である。「3つの映画音楽」は井上 & OEKコンビにとって自家薬籠中の物。 グルダのチェロ協奏曲では、長年OEKの首席チェロ奏者を務めたルドヴィート・カンタが独奏を務める。 協奏曲といっても普通の協奏曲ではない。ジャズやロック、 民俗音楽などの語法が詰めこまれた、 まったく型破りな作品だ。(飯尾洋一:音楽ジャーナリスト)----------------------------------------------------マエストロ最後のタクトかと思っていたら、秋に定期公演とオペラ公演があるようで、うれしい限りです。マエストロはもちろん、カンタさんも素晴らしかったですし、ハイドンも武満もOEKの良さ・素晴らしさが十二分に表れた演奏会でした。---------------------------指揮:井上 道義(OEK桂冠指揮者)チェロ:ルドヴィート・カンタ(OEK名誉楽団員)コンサートマスター:アビゲイル・ヤングハイドン交響曲 第100番 ト長調 Hob.Ⅰ-100「軍隊」(休憩)武満徹弦楽のためのレクイエム武満徹3つの映画音楽グルダチェロ協奏曲---------------------------マエストロのブログ
2024年02月18日
オーケストラ・アンサンブル金沢 令和6年 能登半島地震 復古支援チャリティコンサート~祈り、安らぎ、勇気~「コンサートの収益をすべて義援金として石川県を通じて被災地へ送られる」という趣旨のチャリティコンサートがありましたので、聴きに行ってまいりました。---------------------ビデオメッセージ 広上 淳一黙祷祈り ~亡くなられた方への追悼をバッハ管弦楽組曲第3番ニ長調BWV1068第2曲アリア 指揮 松井 慶太安らぎ ~皆さまの平穏を願いハイドンチェロ協奏曲第1番ハ長調Hob.VIIB:1指揮 松井 慶太チェロ ルドヴィート・カンタ(休憩)勇気 ~復興に向かう勇気をベートーヴェン交響曲第7番イ長調op.92指揮 川瀬 賢太郎
2024年02月06日
午後から休みを取って、高岡へ聴きに行ってまいりました。客席の灯りが落ち、上野さんが一人でステージに出てこられたとき、「ん?1曲目って無伴奏だっけ?」と思いました。マイクを持って「僕が演奏会でお話をすることはめずらしい」と前置きなさったあと、「昨日、こちらに来るときにも列車内で緊急地震速報が鳴りまくった」と地震のことに触れ、「いしかわミュージックアカデミーなど北陸にはお世話になっている」とおっしゃり、令和6年能登半島地震で犠牲になった方々を追悼して、プログラムの前に、カザルスの鳥の歌が演奏されました。心に沁みる素晴らしい演奏でした(語彙力www)。予定されていたプログラムも同様です。力強く、豊かな音色でありながら、ピュアで美しい。前日の18:40ごろに大きな余震(金沢は震度1でしたが)があったので、行くかどうか迷いましたが、聴きに行って本当によかったです。石川県立音楽堂での演奏会は、ことごとく延期や中止になっているので、よく考えたら、今年初めての演奏会でした。。---------------------------チェロ:上野 通明ピアノ:北村 朋幹~献奏曲~カザルス鳥の歌J.S.バッハヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ 第1番 ト長調 BWV1027フォーレチェロ・ソナタ 第2番 ト短調 Op.117ベートーヴェンチェロ・ソナタ 第5番 ニ長調 Op.102-2(休憩)ブラームスヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調「雨の歌」 Op.78~アンコール~ブラームスひばりの歌---------------------------
2024年01月17日
オーケストラ・アンサンブル金沢とのコンチェルトの協演は聞いたことがあるのですが、リサイタルは初めてでしたので、楽しみにしておりました。どの曲も弱音が素晴らしかったです。曲の終わりの余韻も。--------------------------------ブラームス3つの間奏曲より 第1番 変ホ長調 作品117-1 第2番 変ロ短調 作品117-2シューベルト即興曲 作品90 D.899 第1曲 ハ短調 第2曲 変ホ長調 第3曲 変ト長調 第4曲 変イ長調(休憩)ショパンピアノソナタ 第3番 ロ短調 作品58~アンコール~ショパン マズルカ 第45番 イ短調 ピアノ協奏曲 第2番より ラルゲット ノクターン 第2番--------------------------------
2023年12月13日
毎年この時季に開催されている「PFU クリスマス・チャリティコンサート2023」。昨年は、確か応募し忘れたので聴くことができなかったのですが、今年はちゃんと応募しました。ところが、抽選に漏れてしまったため、キャンセル待ちの希望を出したところ、12/4(月)に「チケットがご用意できました」との連絡があり、聴きに行ってまいりました。予定を空けておいてよかったです。PFUクリスマス・チャリティコンサート2023--------------------------------指揮:ユベール・スダーン語り*:紺野 美沙子管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢《森に響く音楽物語》第1部ウェーバー歌劇「魔弾の射手」序曲チャイコフスキー弦楽のためのセレナード ハ長調 op.48第2部グリーグ劇音楽「ペール・ギュント」組曲より(語り付)*~アンコール~アダンオー・ホーリー・ナイト--------------------------------
2023年12月09日
ピヒラー充実の初期ロマン派。若き名手 岡本誠司のパガニーニ。----------------------------------------------------11月の定期公演を指揮するのは名誉アーティスティック・アドヴァイザーのギュンター・ピヒラー。2021年は入国制限の影響で来日が中止になってしまったが、久しぶりの登場を楽しみにしている方も多いことだろう。ピヒラーは若き日にカラヤンによりウィーン・フィルのコンサートマスターに抜擢され、その後、アルバン・ベルク弦楽四重奏団の第一ヴァイオリニストを務めて一時代を築いた。その後、指揮者としての活動の場を広げた音楽界のレジェンドである。そのピヒラーと日本の気鋭のヴァイオリニスト、岡本誠司の共演は大きな見どころ。岡本は2021年、難関として知られるARDミュンヘン国際音楽コンクールで第1位を獲得。ソリストとして活躍するのみならず、反田恭平プロデュースのジャパン・ナショナル・オーケストラのコンサートマスターも務める。ふたりが共演するのはパガニーニのヴァイオリン協奏曲第4番。鮮やかな技巧を披露してくれることだろう。これに組み合わされるのが、シューベルトの「未完成」、ロッシーニの序曲。パガニーニとロッシーニはともにウィーンを席巻した作曲家であり、シューベルトはウィーン生まれの作曲家。ウィーンがキーワードになったプログラムでもある。(飯尾洋一:音楽ジャーナリスト)----------------------------------------------------ヴァイオリン協奏曲では、自作のカデンツァを岡本さんが披露。知っているフレーズがあちこちに散りばめられていて、ものすごく素敵なカデンツァでした!!終演後にサイン会があったので、その旨お伝えし、12月の高岡のリサイタルにも行きます!!と言いました。それにしても、ピヒラーさんの姿勢の良さ(指揮台まで歩いてくるときの颯爽とした感じ)が素晴らしすぎました。「もう、そこそこお歳だよね?」と思い、帰宅後に調べたら、なんと83歳!!どうすればあんなふうになれるんでしょうか?!---------------------------指揮:ギュンター・ピヒラーヴァイオリン:岡本 誠司ロッシーニ歌劇《ランスへの旅》序曲パガニーニヴァイオリン協奏曲 第4番 ニ短調 MS60~アンコール~パガニーニ24の奇想曲より 第14番(休憩)ロッシーニ歌劇《絹のはしご》序曲シューベルト交響曲 第8番 ロ短調 D 759「未完成」~アンコール~ブラームスハンガリー舞曲 第5番
2023年11月30日
------------------------------------渡辺 俊幸(作曲)松田 章一(台本)ミヒャエル・バルケ(指揮)三浦 安浩(演出)伊藤 達人(テノール/鈴木大拙)宮本 益光(バリトン/西田幾多郎)コロン えりか(ソプラノ/ビアトリス)谷口 睦美(メゾ・ソプラノ/エマ)高橋 洋介(バリトン/釈宗演)黒田 博(バリトン/乃木希典)町 英和(バリトン/マッカーサー)石川 公美(ソプラノ/くみ)木村 綾子(ソプラノ/娼婦)野村 京右(テノール/将校A)工藤 翔陽(テノール/将校B)藤本 慶(バリトン/将校C)オーケストラ・サンサンブル金沢(管弦楽)------------------------------------前奏曲〈第1幕〉第1場 加賀の国~鎌倉円覚寺加賀金沢に生まれた鈴木大拙と西田幾多郎は青雲の志を抱き上京。鎌倉円覚寺にて禅を修行。大拙は釈宗演にその英語力を認められ、宗演と共に渡米する。第2場 アメリカ・ニューヨークアメリカに渡った大拙は、ニューヨークでビアトリスと出逢うも、ビアトリスの母の反対を受けながらも互いに惹かれ合う。〈第2幕〉第1場 学習院院長室にて瞑目している乃木希典…第2場 学習院内の大拙の宿舎帰国した大拙は、新しく創設された学習院の英語教師となる。偶然にも幾多郎もドイツ語教師として赴任。そこで若き院生たちを育てるが、殖産興業、富国強兵の時代でもあった。(休憩)間奏曲〈第3幕〉第1場 ビアトリスの死日本は戦いに明け暮れる日々が続く。ビアトリスは大拙の教育活動を支えるが、やがて病床に伏す。第2場 幾多郎との別れ戦いは拡大し、若者たちは戦地に送られる。美しい日本の歳も山河も焼け失せ、戦後末期。幾多郎は大拙に願いを託して死をむかえる。悲嘆にくれる大拙だったが、「和らぎ」と「敬い」の願いを感じ、これからの自分の生きる道へと進む第3場 戦後の鎌倉戦後、占領政策のためマッカーサーが手兵を率いてやってくる。そして静かに座禅する大拙のもとに歩み寄り…。第4場 ニルヴァーナ(鎮魂歌)壮大なニルヴァーナの曲が寂かに響く。------------------------------------
2023年11月23日
今シーズン最後の桐朋アカデミー。---------------------------指揮:ジョシュア・タン管弦楽:桐朋アカデミー・オーケストラコンサートマスター:アントン・バラコフスキーヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ(休憩)R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」 作品40---------------------------
2023年11月19日
第一夜は昨年12月16日。楽しみにしていて、今回も早々にチケットを購入。理琴乃さんのソロの演奏だけでなく、OEKのメンバーとの室内楽も楽しみにしていたわけですが、会場に着いて、ヴィオラのグリシンさんから丸山奏さんに変更になったことを知りました。グリシンさんが出演なさらないのは残念でしたが、タイミングが合わずなかなか聴くことができなかった丸山奏さんの演奏を聴くのは初めてなので、うれしい。委嘱作品の「彼方からの歌」はアグレッシブな部分があり、華奢な身体でよくあんな演奏ができるものだと思いました。「イソップの饗宴」は、タイトルを聴くのも演奏を聴くのも初めてでしたが、とてもおもしろい?楽しい?曲でした。ブラームスのピアノ四重奏曲では、アイコンタクトしながら演奏なさっているのが印象的でした。----------------------------------ピアノ:竹田 理琴乃ヴァイオリン:水谷 晃ヴィオラ:丸山 奏チェロ:ソンジュン・キム向井 響ピアノのための「彼方からの歌」竹田理琴乃委嘱作品(世界初演)シャルル=ヴァランタン・アルカン短調による12の練習曲よりOp.39-12「イソップの饗宴」ロベルト・シューマン暁の歌Op.133より(休憩)ヨハネス・ブラームスピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 Op.25----------------------------------
2023年11月17日
午後から休みを取って、高岡へ聴きに行ってまいりました。大阪国際室内楽コンクール2023 第1部門 弦楽四重奏 第1位になったクァルテット・インダコの演奏会です。この5日前に、同部門で第2位になったほのカルテットを聴いたばかりだっただけに、尚のこと楽しみにしておりました。どの演奏も素晴らしかったのですが、特に後半のシューベルトが最高でした!!アンコールの2曲目はチェロ?の方の作曲とのこと。作品自体も良い曲でした(アンコールピースとして作曲されたのか?)。---------------------------ヴァスクス弦楽四重奏曲 第5番ベートーヴェン弦楽四重奏曲 第10番 変ホ長調「ハープ」作品74(休憩)シューベルト弦楽四重奏曲 第14番 ニ短調「死と乙女」D810~アンコール~愛をこめて花束を/SuperflyAncient Dance Tune/Quartetto Indaco---------------------------
2023年11月08日
こちらは申し込み不要(入場無料)のコンサート。お目当ては、プログラム最後の講師陣の演奏。--------------------------シューベルトヴァイオリンとピアノのためのソナチネ 第1番 ニ長調 D.384(全3楽章)ヴァイオリン:椎名 慧/ピアノ:本荘 悠亜(富山ゆかりのアーティスト)ストラヴィンスキーイタリア組曲より 第1・2・3・6曲ヴァイオリン:渋谷 優花/ピアノ:中川 佳美(富山ゆかりのアーティスト)メンデルスゾーンピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 作品49より 第2・3・4楽章〈トリオ・アンダンティーノ〉ヴァイオリン:城野 聖良/チェロ:高木 優帆/ピアノ:渡辺 友梨香(サントリーホール室内楽アカデミー第7期フェロー)(休憩)ブラームス弦楽四重奏曲 第1番 ハ短調 作品51-1(全4楽章)ヴァイオリン:原田 幸一郎・池田 菊衛/ヴィオラ:磯村 和英/チェロ:毛利 伯郎(とやま室内楽フェスティバル講師)--------------------------
2023年11月05日
音楽堂カルチャーナビ2023 vol.4池辺晋一郎と広上淳一がワンダブルな舌戦を繰り広げる!富山から戻って音楽堂へ。池辺先生と広上マエストロのトークがおもしろくないわけがなく、楽しみにしておりました。途中、マエストロのお若いころのリハーサルの映像を見せていただき、「よく瞬時に指示ができる(適切な言葉が出る)ものだな」と思い、そのことを質問用紙に感想として書いて提出しました。(読み上げられると恥ずかしいものです)ずっと聴いていたいと思うくらいの楽しい時間でした。------------------------------------------------ナビゲーター石川県立音楽堂洋楽監督 池辺 晋一郎(作曲家)ゲストOEKアースティスティック・リーダー 広上 淳一(指揮者)------------------------------------------------
2023年11月03日
大阪国際室内楽コンクール2023 弦楽四重奏部門第2位になったほのカルテットのミニコンサートがあるということで、往復はがきで申し込んだところ、聴きに行けることに!!吉松さんの作品は初めて聴きましたが、素晴らしかった!!トークもおもしろくて、ミニとは思えないほどの充実したコンサートでした。--------------------------ほのカルテット(弦楽四重奏)サントリーホール室内楽アカデミー 第7期 フェローヴァイオリン:岸本 萌乃加/林 周雅 ヴィオラ:長田 健志 チェロ:蟹江 慶行モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」より 第1楽章ハイドン弦楽四重奏曲「冗談」より 第1・3・4楽章三木 たかし津軽海峡・冬景色吉松 隆アトム・ハーツ・クラブ・カルテット(全4曲)ドヴォルジャーク弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」より 第1・4楽章--------------------------サントリーホール室内楽アカデミー第7期 開催レポートほのカルテット(弦楽四重奏) インタビュー「大阪国際室内楽コンクール2023第2位記念」 リサイタルが決定!
2023年11月03日
アクセルロッド定期初登場。津田裕也のショパン協奏曲第1番----------------------------------------------------当公演に出演を予定しておりましたアレクサンダー・ガジェヴ氏(ピアノ)は、休養を経て今月末より活動を再開いたします。しかしながら、主治医より再開はゆるやかに行うべきとの指示があり、氏は年内中に演奏する協奏曲について、ヨーロッパでの公演も含め、スクリャービン1曲に絞ることとなりました。当団では、これを受けて関係各所と協議を行った結果、予定の曲目(ショパン)は変更せず、独奏者を津田裕也氏に変更して、当公演を開催することと致します。----------------------------------------------------という案内が事前にありました(定期会員にはその旨のお知らせハガキが送られてきた)。ガジェヴさんでなくなったのは残念でしたが、いつかまた機会があることと思います。今回のショパンは、ものすごくゆっくり演奏された箇所がいくつかありました。第2楽章は特に情緒的でよかったです。津田 裕也さんの演奏も素晴らしくて、やはり生で聴くのはよいな、と思いました。シューマンは、出だしを聴いて、「あ、知らない曲だ」と思っていたら、「あれ?聴いたことがある」となりました。これが「初稿版」ということだったのだと思います。----------指揮:ジョン・アクセルロッドピアノ:津田 裕也コンサートマスター:小川 響子ベートーヴェン「レオノーレ」序曲 第3番 Op.72Bショパンピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 op.11~アンコール~ショパンノクターン 第20番 嬰ハ短調 遺作(休憩)シューマン交響曲 第4番 ニ短調 Op.120(初稿版)~アンコール~メンデルスゾーン「真夏の世の夢」からスケルツォ----------
2023年10月26日
オーディション選抜を経た学生さんがソリストを務める「協奏曲のひととき」コンサートを聴きに行ってまいりました。当初、指揮は十束 尚宏さんが務める予定でしたが、健康上の理由により、ウィーンからの帰国が叶わず、やむを得ず出演ができなくなったとのこと。代わりにキンボー・イシイさんが務められました。前半のソリストは、ヴァイオリンが富山市の、ピアノが金沢市のご出身でした。ソリストを務める学生さんが年々上手くなっているように感じます。3曲とも抜粋ではなく全曲演奏で、どっぷりと協奏曲に浸りました。---------------------------指揮:キンボー・イシイ管弦楽:桐朋アカデミー・オーケストラコンサートマスター:川久保 賜紀(桐朋学園大学院大学教授)ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 作品26(独奏/椎名 慧)グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 作品16 (独奏/寺松 未夢)(休憩)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35 (独奏/大島 弓人)---------------------------
2023年10月20日
オーケストラ・キャラバン ~オーケストラと心に響くひとときを~大阪フィルハーモニー交響楽団 金沢特別演奏会聴きに行ってまいりました。佐藤 晴真さんのサン=サーンスがとても良かったです!!----------------------指揮:沼尻 竜典チェロ:佐藤 晴真大阪フィルハーモニー交響楽団ロッシーニ歌劇「ウィリアム・テル」序曲サン=サーンスチェロ協奏曲 第1番 イ短調 作品33~アンコール~ヨハン・セバスティアン・バッハ無伴奏チェロ組曲 第1番より サラバンド(休憩)ブラームス交響曲 第4番 ホ短調 作品98~アンコール~ドヴォルザークスラブ舞曲 第10番----------------------
2023年10月12日
2023ビエンナーレいしかわ秋の芸術祭NHK「映像の世紀」コンサート行くべきか迷ったのですが、前日にいちばん安いチケットを購入して、出かけてきました。----------------------------------「映像の世紀コンサート」に寄せて加古隆(作曲家・ピアニスト)NHKスペシャル「映像の世紀」が放送されたのは1995年のことです。映像が生まれて100年を記念し、世界中に残された貴重なフィルムを集めて20世紀の歴史を映像で振り返るという内容で、その音楽を私が担当しました。番組の反響は大きく、その後何年にも渡って再放送が繰り返され、結局20年後の2015年には「新・映像の世紀」、その後も「映像の世紀プレミアム」と続き、そして昨年からの新番組「映像の世紀バタフライ・エフェクト」でも同じテーマ曲「パリは燃えているか」は流れ続けています。今回の「映像の世紀コンサート」とは、自宅のテレビでしか観ることが出来なかった番組がコンサートホールにやって来る、と言えば分かりやすいでしょうか。ステージには大きなスクリーンが設置され、その前にオーケストラとピアノが登場します。そしてスクリーンには1985年から現在までの間に撮影された世界中の、非常に貴重な映像が時代の流れに沿って上映されます。同時にそこにオーケストラとピアノの生演奏が加わり、映像と音楽とを一緒に楽しめる、そんな画期(かっき)的なコンサートです。既に何度かこの公演は行っていますが、終演後は皆さんから「圧倒的な感動が心に押し寄せてくるコンサートだった」という嬉しい感想を頂いています。それは文字による知識や概念ではなく、映像と音楽とが互いに100%の力でぶつかり合ってより大きな力となり、言葉を超えて心に直接語りかけてくるからだと思います。又このコンサートの為に新たに特別編集された映像や、演奏の合間に入る山根基世さんのナレーションも大きな魅力となっています。今回の金沢公演は、「オーケストラ・アンサンブル金沢」のために新しく編曲を行なった新バージョンの、初演です。また加えて、現在放送中の「映像の世紀バタフライ・エフェクト」のために作曲した新作2曲も聴いていただけますので、私としても大いに楽しみにしております。----------------------------------「映像の世紀コンサート」室内オーケストラ版〈初演〉■前半スクリーン映像 演奏曲オープニング パリは燃えているか第1部 映像の始まり 1.時の刻印 2.シネマトグラフ 3.はるかなる王宮第2部 第一次世界大戦 1.神のパッサカリア 2.最後の海戦 パート1,2 3.パリは燃えているか第3部 ヒトラーの野望 1.未来世紀 2.大いなるもの東方より 3.マネーは踊る 4.パリは燃えているか(休憩)■後半オープニング(映像なし) パリは燃えているか(ピアノ・ソロ)第4部 第二次世界大戦 1.大いなるもの東方より 2.最後の海戦 パート2 3.神のパッサカリア 4.狂気の影第5部 冷戦時代 1.パリは燃えているか 2.シネマトグラフ 3.最後の海戦 パート1 4.黒い霧第6部 ベトナム戦争、若者たちの反乱 1.パリは燃えているか 2.ザ・サード・ワールド 3.睡蓮のアトリエ第7部 現代の悲劇、未来への希望 愛と憎しみの果てにエンディング パリは燃えているか■アンコール第8部 新たなる危機 風のリフレイン第9部 バタフライエフェクト グラン・ボヤージュ音楽・ピアノ:加古 隆指揮:岩村 力オーケストラ・アンサンブル金沢ナレーション:山根 基世----------------------------------戦争中の映像は、残虐だったりして生々しく、怖かったり悲しかったりするものですが、実際に起きたことであるにもかかわらず、あまり心を動かされませんでした。昔のこと過ぎて、映画を観ているような気になったのだと思います。戦闘シーンのある戦争映画は好みではないのですが、映画であればどこかで必ず泣きます。ですが、このコンサートで泣いた(というかほとんど号泣。とめどなく涙が流れてました)のは、戦争を映す場面ではなく、2015年のパリのテロ事件のあと、パリの広場で「私はイスラム教徒。ハグしてくれますか?」と書かれた紙を持って立っている男性に、ハグする人々を映した映像でした。実はこの文章を書きながら思い出してまた泣いているのですが、自分がこのシーンで泣くとは予想外で、かなりびっくりしました。
2023年10月08日
いま注目のチェリスト柴田花音、日本初演ファジル・サイを弾く!ということで、ファジル・サイの作品とコンチェルトを演奏なさる柴田さんを楽しみにしていました。音楽堂での定期公演でも演奏してほしい!!という作品でした。小松だけで演奏されるのはもったいない!!指揮:佐々木 新平チェロ:柴田 花音管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢---------------------バルトークルーマニア民俗舞曲サイチェロ協奏曲「ネヴァー・ギヴ・アップ」(日本初演)(休憩)ベートーヴェン交響曲 第4番 変ロ長調 作品60---------------------
2023年10月03日
吉野 直子さんとマリー=ピエール・ラングラメさんのハープのデュオ・リサイタルを聴きに行ってまいりました。途中で、ハープについての説明(弦の本数やペダルの数など)があり、初めて知ることばかりでとてもおもしろかったです。(いままで気にしたことがなかったのが不思議なくらいでした)音楽堂の交流ホールでの開催だったため、大きなホールでよりはずっと近くで見聞きすることができ、興味深い演奏会でした。-----------------------------------O.レスピーギ(チャループカ編曲)「リュートのための古風な舞曲とアリア」よりオルランド伯爵、シチリアーナ、ガリアルダJ.P.ラモー鳥のさえずり、未開人、エジプトの女(ソロ:マリー=ピエール・ラングラメ)J.M.ダマーズ2台のハープのためのソナチネ(休憩)B.バルトーク(チャループカ編曲)ハンガリーの風景 Sz.97より 抜粋C.ドビュッシーアラベスク 第1番(ソロ:吉野 直子)I.アルベニス(カンバーン編曲)「スペインの歌 作品232」よりコルドバE.グラナドス(カンバーン編曲)「スペイン舞曲集 作品37」よりロンダーリャ・アラゴネーサ(ホタ)E.レクオーナ(チャループカ編曲)マラゲーニャ-----------------------------------
2023年09月26日
高岡文化ホールで行われた塚田 尚吾さんのリサイタルに行ってまいりました。ラフマニノフとバッハが特に良かったと思いました。-----------------------------------------ハイドンピアノソナタ 第56番 ニ長調 Hob.XVI:42ベートーヴェン創作主題による6つの変奏曲 ヘ長調 Op.34ラフマニノフコレルリの主題による変奏曲 Op.42(休憩)J.S.バッハトッカータ ハ短調 BWV911シューマン(リスト編曲)献呈 S.566/R.253リスト巡礼の年 第2年「イタリア」S.161より第7曲「ダンテを読んで―ソナタ風幻想曲」-----------------------------------------
2023年09月24日
ミュンヘン国際コンクールの覇者、葵トリオ登場。広上淳一のシチェドリン「カルメン」ずっと楽しみにしていた公演です。ベートーヴェンのトリプルコンチェルトを生で聴けるなんて!!しかも葵トリオで!!!予想に違わぬ素晴らしい演奏でした。後半のカルメン組曲も!終演後にサイン会が開かれたので、開演前に葵トリオのCDを購入しておきました。広上マエストロ・打楽器のお二人(渡邊さんと望月さん)にはプログラムに、葵トリオのお三方には購入したCDにサインをいただきました。打楽器の渡邊さんには「(いろんな楽器を担当するので)あんなに動き回って大変でしたね」と、望月さんには「楽しかったです!!」とお伝えしました。葵トリオのヴァイオリンの小川さんには「生で聴くのが初めてなのでうれしいです!」と、チェロの伊東さんには「素晴らしい音色でした!」と、ピアノの秋元さんには「CDで聴くよりずっとピアノが大変そうでした(なんてトンチンカンナことを!)」と、かなり緊張しながらお伝えしました笑。----------指揮:広上 淳一 OEKアーティスティック・リーダー葵トリオ:ピアノ三重奏ベートーヴェンピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲 ハ長調 作品56~アンコール~ベートーヴェンピアノ三重奏曲 Op.1.2より第4楽章(休憩)ビゼー(シチェドリン編)カルメン組曲~アンコール~ウィリアム・J・シンスタインRock Trap「カルメン組曲」より 闘牛士----------
2023年09月21日
池辺 晋一郎先生の生誕80年記念の演奏会でした。前半はモーツァルト、後半は池辺先生の作品。モーツァルトでは、3日前のトークショーに出演なさったストルツマンさんのソロでクラリネット協奏曲が演奏されました。さすがに息と指にお歳を感じるところがありましたが、第2楽章のゆったりとした流れは穏やかで温かく、お人柄と人生が反映されていると思いました。後半のピアノ協奏曲では、うかつにも一瞬夢の世界へ飛んでしまいましたが、新作の交響曲はとても良い作品で、再演を希望します。池辺先生の作品だけのコンサートも聴きたいと思います。(前日の東京公演がそうでしたが、うらやましい限り)----------------------------------------指揮:広上 淳一クラリネット:リチャード・ストルツマンピアノ:北村 朋幹 モーツァルト歌劇「フィガロの結婚」序曲 K.492モーツァルトクラリネット協奏曲 イ長調 K.622(休憩)池辺 晋一郎ピアノ協奏曲 第1番池辺 晋一郎交響曲 第11番(新曲/OEK・東京オペラシティ文化財団共同委嘱作品)----------------------------------------
2023年09月16日
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