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「鎌倉を舞台にした美しい4姉妹の話」と言うことで近くのシネコン映画館に観に行ってきました。監督&脚本 是枝裕和キャスト 綾瀬はるか 長澤まさみ 夏帆 広瀬すず 堤真一 リリー・フランキーストーリー鎌倉の古い家で暮す3姉妹。長女(綾瀬はるか)は看護師。次女(長澤まさみ)は銀行員。そして、三女(夏帆)はスポーツ用品店に勤めている。ある日、15年前に家族を捨てて出ていった父が死んだと連絡が入って、姉妹は父の葬儀に出席するために山形に行ったのだが、そこで異父姉妹のすずと出会う。スズの母親はとっくに死んでいて、父は別の女性と結婚していた。長女は鎌倉の自宅にスズを引き取ることにした。そんな姉妹の1年を、鎌倉の四季、穏やかな海や砂浜、縁側や障子がある日本住宅、梅の木もある広い庭のある家。父が出ていったあと、母も再婚してしまいを捨てた。そんな姉妹を温かく見守って来た周囲の人たち。複雑な姉妹の日常をゆったりとした時の流れで映し出されていく。感想是枝監督の「そして父になる」に比べて、姉妹の複雑な家族愛が伝わってこない。姉妹を捨てたのに家を売ろうとする母親。姉妹が通う「食堂」のおばさんも弟から遺産(土地家屋)相続を迫られる。現代の家族が抱える殺伐とした関係が伝わってくる。姉妹の日常からは、年頃の女性たちの恋愛模様も、普通に愛するということが伝わってこない。そして、美しい女優さんたちのそれぞれの相手役の俳優さんは魅力的でない。上映時間が長く感じた・・・
2015.06.20
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東北地方ではサクランボを桜桃(おうとう)と言うようだ。福島出身の母は生涯サクランボを「おうとう」と言っていた。太宰治が玉川上水で入水心中を決行したのは1948年6月13日、死体が見つかったのが6月19日。あれから67年。今でも「桜桃忌」に三鷹にある墓に墓参りするフアンがいるとのこと。太宰治の晩年の作品「桜桃」の一節にこんな一節があります。「行きつけの居酒屋で桜桃(おうとう)がでた。私の家では、子供に贅沢なものをたべさせない。子供たちはおうとうなんてみたことがないかもしれない。食べさせてみたら喜ぶだろう。つるを糸でつないで、首にかけると、おうとうは、サンゴの首飾りのようにみえるだろう。しかし父は、大皿に盛られたおうとうを、極めてまずそうに食べては、種を吐き、食べては種を吐き、そして、心の中で虚勢のようにつぶやく言葉は、子供より親が大事。」私も若い時は太宰の作品を沢山読んだ。言葉がグサグサと心に響く。内容は重いけれど、文章のリズムが良くて、読みやすい。でも、妻にとってはひどい夫だ。子供にとっても親としての自覚がない父。1948年の6月19日は太宰治の39歳の誕生日だった。算命学で言うなら夏至前後1週間に生まれた人は「波乱の人生」太宰治は裕福な家に生まれて、恵まれた人生だったはずなのに、自分で自分の人生を波乱万丈にしたような気がする。5年前に亡くなった母が「あなたはね、予定日よりも10日も早く生まれたのよ。私が子供が生まれたら映画も観に行けなくなると思って、映画を観て、おうとうを二貫目も買って食べたら、胃が重くなって翌日の朝生まれたの」と生前話していた。サクランボの旬の季節に、母の言葉を思い出す。だから、私はサクランボが大好きで映画が大好きなのかもしれない。夏至前後1週間に生まれた私の誕生日も近い。私よりも母の人生こそ波乱だった。大正14年生まれの母の人生は昭和の歴史と同じ歩み。青春の真っ盛りが戦争中だった。
2015.06.14
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6月から日経新聞の朝刊に連載されている宮部みゆき作の「迷いの旅籠」は「三島屋百物語」の続編。この物語、「おそろし」「あんじゅう」「泣き童子(わらし)」は、日経を長く読んでいる中で初めての連載。三島屋百物語(江戸時代の話)はこんな物語「 江戸は神田にある袋物屋「三島屋」に住む主(あるじ)の姪おちかが「黒白の間」で聞きとる、江戸市中の不思議な話。事始めの「おそろし」では、婚約者を幼馴染に殺されるというむごい出来事で、おちかは川崎の実家の旅籠から、親戚の神田の「袋物屋・三島屋」に行儀見習いで暮すことになった。不幸な過去からか、三島屋の主の叔父夫婦の急用で客の相手をしたおちかに客は突然と誰にも話せなかった自分の怖い体験談を語りはじめた。 三島屋の主の伊兵衛はその話をおちかから聞くと、客が語る不思議な物語はおちかの慰めにも、自分たちの道楽にもなるのでは、と「三島屋では不思議な話を集めている」とうさわを流し、その仲介役に「口入屋」を頼んだ。「おそろし」では5話。「あんじゅう」では4話。 「泣き童子」には6話。奇妙な、不思議な、恐ろしい体験話がおさめられている。おちかが客の話を聞く「三島屋の奇妙な催し」に今日も客が訪れる。 千夜一夜物語のように、宮部みゆきの昔話の語り口は絶妙である。 怖い話の数々は現代にもあるはずの身近な話ばかり。連載スタートした、語り手はなんと幼い少女。 宮部みゆきの語り上手に引き込まれながら江戸時代にタイムスリップして恐ろし千夜一夜を楽しもうと思う。 【楽天ブックスならいつでも送料無料】おそろし [ 宮部みゆき ]【楽天ブックスならいつでも送料無料】あんじゅう [ 宮部みゆき ]【楽天ブックスならいつでも送料無料】泣き童子 三島屋変調百物語参之続 [ 宮部みゆき ]
2015.06.05
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きのう6月1日は気象記念日でした。1875(明治8年)年6月1日に東京気象台が設置され、気象と地震の観測が開始されてから140年。気象記念日(きしょうきねんび)は、日本で気象庁が実施している記念日とのこと。制定されたのは1942年(昭和17年)。その記念日の直前、5月29日口永良部島の火山爆発も30日の小笠原付近を震源とするマグネチュード8.1、震度5の場所もあった大地震も予測はできなかったようで、科学が天変地異を予測する難しさを実感しました。それにしても、2011年3月の東日本大地震以来、地震の回数が増えましたね。60数年生きている私にとっても、この4年間の地震の多さはその前の60年間には体験したことがない多さ。「日本の危機、大きな天変地異の序曲」と心配になります。地球が活動期になって日本列島が火山の噴火や地震が起きやすくなっているとしたら、気象庁が発表している何年内の地震の高い確率はけして脅しではないのですね。最近の火山の噴火のニュースや地震の多さをみると、関東直下型地震が現実みを帯びてきました。それでも、マグネチュード8以上震度5の地震にも建物の崩壊がすくない日本の建造物って素晴らしいと誇りに思います。でも、5月30日の地震は津波がなくて良かったけれど、もし津波が押し寄せたら被害は多かったことでしょう。知人の予知能力者は以前から、日本列島が火山の噴火や地震の危機にさらされていると言っていました。そのXデーの予知は何をたよりにしたらよいのか?5月末は気象庁も予知できなかったのですから・・・
2015.06.02
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