ラムについて 0
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【ミクターズ・スモールバッチ US★1】ミクターズUS★1 スモールバッチバーボンです。公式サイトによると、特徴的な生産プロセスとして、樽を焦がす前にトーストすること、低い度数でバレルに入れられるということ、それに熟成中に温度を上げているという点が挙げられています。樽を焦がす前にトーストすることで、木材中の糖を引き出してカラメル化し、熟成中のバーボンに風味と色をより与えやすくする、のだそうですが、ヨソでも聞いたことがある話なので、それほど特別なことではないように思えます。低い度数(51.5%だそうです)で樽に入れるということは、ボトリング時に加水が少なくて済む=希釈率が少ない、ということで本来の味を失わないという利点があるそうです。ワイルドターキーも同様の製法だったと思いますが、最初の度数が低いということは蒸留の度合いが低いということなので、そもそもその時点で風味が濃いことが想像できます。熟成中の温度を上げるということは電気代がかかる(電気で温度を上げているかどうかは知りませんが)ものの、冬の低温による熟成進行の低下を防げる・熟成の進行を維持できるということだと思います。ラムでいうところのトロピカルエイジングに近くなるわけなので、これはかなりの効果があると思われます。なかなか気合の入った(手間・コストがかかる)生産方法のようです。91.4プルーフ、45.7%と、バーボン的に標準的なアルコール度数です。グラスに注いでみると、特にフルーティーだとかそういう感じよりも、「とにかく濃いバーボン」という感じです。味わいは、香りの印象を裏付けるように非常に濃厚。アルコール刺激はほぼ無く、豊かで深い甘味(甘さが強いというわけではありません)に、高脂肪バニラアイスクリーム、濃厚生キャラメル、焦げオーク(スコッチのスモーキーさとは全く別種)の風味が強く、しかも後味はそのまま長い、という感じがします。とにかくリッチ。カスクストレングス(バーボンだからボトルドインボンド)のものとはまた別種の濃厚さで、味そのものがとにかく濃く、風味のピュアさが突出した美味しさという気がします。そのありようは高品質なラムに通ずるものがあり、僕はとても気に入りました。買ってよかった。【僕の評価】5段階中の5++ミクターズ US★1 バーボンウイスキー 45.7度 700ml 正規品 U【誕生日プレゼント 父の日 お酒 洋酒 アメリカ産 バーボンウイスキー 宅飲み お祝い ウイスキー ギフト 】価格:6303円(税込、送料別) (2021/6/3時点)
2021.09.10
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【メーカーズマーク46】メーカーズマーク46バーボンです。優しい味わいで定番となっている「メーカーズマーク」の上位版。46はアルコール度数46%ということではありません。メーカーズ46の度数はノーマルのメーカーズマークより僅かに高い47%。このメーカーズ46は、インナースティーブ・フィニッシュといえる特別な製法で作られていて、そのスティーブがNo,46という符号だったことがネーミングの由来なのだそうです。このスティーブというのは、焼いたフレンチオークの板のことで、これをメーカーズマークとして完成の6~7年熟成した樽に10枚浸し、さらに数か月(約9ヶ月)熟成させることで、通常のメーカーズマークの風味を増大させているとのことです。熟成に使われるバレルはもちろんアメリカンオークで、それとは特性の違うフレンチオークの板を特定の焼き加減で処理したものを、特定の枚数、特定の期間浸すことで、狙いの効果を得ることができたらしいのですが、それが判明するまで一体どれだけ実験を繰り返したことでしょう。ナントカカスクフィニッシュみたいに樽で試すよりは費用がかからないし、いい方法だとは思いますが・・美味しいやつを作るのだというその執念に脱帽です。マッシュビルを変えるなどして別の風味を創出するのではなく、また単純に熟成年数を増すのでもなく、あくまでもメーカーズマークの風味を完成品として、それを強化しようという、メーカースマーク蒸留所の自信と執念を感じます。心して飲んでみましょう。香り立ちがとても強く、ノーマルのメーカーズマークとは比較にならないほど。柔らかなウッディさに包まれたバニラとミルクキャラメル、ナツメグ的スパイスなどの風味がバランスよく感じられます。飲んでみても、ノーマルとは歴然とした差があり、とてもリッチで濃厚な味わいです。フレーバーの要素自体はノーマルとほぼ同一ながら、全てがブーストされている感じです。焦げたウッディさが前面に出ている感じがするのと、かなり深いコクがプラスされていて、味はバターを溶かしこんだように濃厚さを増しています。ノーマルのメーカーズマークとの価格差はもちろんありますが、味と風味の差はそれ以上に大きいので、絶対こちらを買ったほうがいいと思います。これを飲んだ後にノーマルのメーカーズマークを飲むと、薄くてかなり物足りなく感じます。ベーシック系の味わいながら、この味わい深さはスゴイ。どう考えても、こちらメーカーズ46の方がお買い得です。【僕の評価】5段階中の5+メーカーズマーク46 47度 750ml バーボン ウイスキー価格:3938円(税込、送料別) (2021/1/19時点)メーカーズマーク 46 750ml 47度 maker's mark 46 メーカーズ 46 バーボンウイスキー Bourbon Whisky バーボン ウヰスキー ウィスキー ウイスキー kawahc価格:4046円(税込、送料別) (2021/1/19時点)
2021.07.09
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【ノブクリーク】ノブクリークバーボンです。「ノブクリーク」は、一番メジャーなバーボン(と思われる)、ジムビーム社のスモールバッチ・ブランドです。今回の一番普通のやつ以外に、シングルバレル(120プルーフ)やライウイスキーなどもラインナップされています。コンビニでも売ってるジムビームからステップアップするための「ちょっといいバーボン」という感じでしょうか。でも、それほど高価ではなく、手を出しやすい価格設定だと思います。さて、このノブクリークは、数年前までは熟成年数9年表記だったところ、需要の増大からNASとなり、さらに近年はまた9年熟成表記に戻ったようです。今回飲むのはNASのやつです。スモールバッチとはいえ、さすが大手なので生産・流通量が多く、現在市場にはNASと9年熟成品が混在しています。新しい(或いは古い)9年熟成品は、ラベルに「aged nine Years」と記載されているので、NAS版とは容易に判別可能です。香りはかなり濃いめで香ばしいキャラメル、バニラ風味がメインで、それに焦げたオークの風味も強くあり、構成としてはベーシック系ですが、とにかく濃さ・豊かさを感じます。飲んでみても、やはりとてもリッチ。濃いキャラメルとバニラ、焦げオークと香ばしいナッツの風味もあって、濃くて円やか、まったりしたクリーミーさも感じられ、一撃で気に入りました。全体的にベーシックな印象を受ける味・風味ですが、非常にリッチで満足感が高く、9年表記バージョンの方は飲んでいませんが、もうここまでの味なら9年だろうがNASだろうがどっちでもいいのではないかと思えるほどの素晴らしい味わいだと思います。僕のような素人がイメージするバーボン像そのものという感じで、ラム好きの僕としてはフォースクエア蒸留所の米国向けブランド「リアルマッコイ」を思い出しました。焦げオークの風味や高い濃度、甘さの度合い、コシの強さなど、個人的には根底に存在する共通性を感じます。買ってよかった。日本においては、バーボンはラムより遥かにメジャーなので、こんなに美味しいヤツがいっぱい流通していて普通に買えるところが凄いと思いました。ラムもこうあってほしいです。【僕の評価】5段階中の5+ノブクリーク 750ml 50度 Knob Creek Small Batch スモールバッチ バーボンウイスキー ジムビーム バーボン knob creek kawahc価格:3176円(税込、送料別) (2021/2/2時点)【包装不可】 ノブ クリーク 50度 箱なし 750ml価格:3277円(税込、送料別) (2021/2/2時点)
2021.06.18
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【メーカーズマーク】メーカーズマークバーボンです。バーボンとしてはジムビームと並んで、日本では非常にメジャーなブランドだと思います。メーカーズマークはビームサントリー社傘下にあって、サントリーが積極的にプロモーションし、スーパーマーケットでも売られているので、よく目にするバーボンです。昔飲んだことがあると思うのですが、あまり覚えておらず、近所のスーパーマーケットに350mlボトルがあったので、今回改めて飲んでみることにして、それを買ってみました。メーカーズマークの特徴は、よく知られているように、ライ麦を使用せず冬小麦(マイナーな品種だそうです)が使われていることです。公式サイトによると、「誰が飲んでも美味しい」バーボンを作るため、試行錯誤の末にその冬小麦にたどり着き、その冬小麦を使うレシピ(マッシュビル)は、まろやかでふっくらした甘味が得られるとのことです。熟成年数表記はありませんが、メーカーズマークのサイトによると概ね6~7年とのこと。90プルーフ:45%で、バーボン的標準のアルコール度数です。香りはキャラメルとバニラがメインで、少し焦げオークの甘酸っぱさも感じられますが、全体としては甘い印象です。飲んでみると、香りの印象ほど甘くはないものの、キャラメルとバター、パンケーキ、バニラの風味が強く、奥の方にはわずかな酸味とオーク、シナモン的な風味も感じられます。濃度は高い方ではないと思いますが、全体の印象としてはやはり柔らかめで、謳い文句そのままに、たぶん誰が飲んでも美味しい、最低でも悪くないと感じるだろうと思います。クセが無いのが最大の特徴というか、クセに繋がるような要素が感じられないので、ハードコア・バーボンマニアの方々には、複雑さに欠ける単調なバーボンと評価されてしまうかもしれません。でも、僕のようなバーボン初心者や、それほどこだわりなく「ウイスキー」を飲む人にとっては、とても飲みやすく、親しみやすい味わいのバーボンだと思います。その方向性としてはかなりよくできたお酒で、ラムで例えればバルセロ・グランアネホやマツサレム18年みたいな感じかなと思います。クセや荒々しさの無い、穏やかな風味・味わいバーボンといった印象です。【僕の評価】4メーカーズマーク 45度 [瓶] 350ml[ウイスキー 45度 アメリカ サントリー]価格:1324円(税込、送料別) (2021/1/14時点)メーカーズマーク 正規 45度 700ml ウイスキー ウィスキー アメリカン バーボン サントリー wisky_mkm 長S価格:2009円(税込、送料別) (2021/1/14時点)
2021.05.29
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【イーグルレア10年】イーグルレア10年バーボンです。バッファロートレース蒸留所の製品で、バッファロートレースと同じライ麦配合比率が少ないレシピで作られているようです。90プルーフ:45%とバッファロートレースとアルコール度数も一緒なので、バッファロートレースの長期熟成品といった感じでしょうか。香りはオークとカラメル、柑橘がメイン。飲んでみると、オークの箱に入れておいたオレンジのケーキ:カラメルソースがけ、という感じで、その後常温の生クリームと蜂蜜なども感じれらます。口当たりはやや強めながら、味の要素としては優しい印象です。しっかりめのミディアムボディという感じで、濃厚過ぎない程度の濃さを感じました。味・風味の要素的には複雑という感じではなく、どちらかというとシンプルな方で、飲みやすくて美味しいバーボンだと思います。自分の味音痴を露呈するようですが、正直言って普及版であるバッファロートレースの方が美味しいと思いました。同じレシピで、バッファロートレースはNASながらウワサでは7~8年熟成、一方こちらイーグルレアは10年熟成なので、どう考えてもイーグルレアの方が美味しいはずなのですが、バッファロートレースの方が優しくまろやかで、味・風味の要素に合っているように思えます。普通はイーグルレアの方が美味しいと評価すると思います。なんて思ってましたが、開栓してから1か月後くらいには、より円やかに、コクも増大したように感じられ、断然美味しくなりました。太いクリーミーさ、ハチミツの感じが顕著になって、とても豊かな味わいです。【僕の評価】5段階中の4.5→5イーグルレア10年 並行品 45度 700ml_あす楽平日正午迄_[リカーズベスト]_[全品ヤマト宅急便配送]お家 家飲み価格:3828円(税込、送料別) (2021/1/14時点)
2021.05.14
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【ワイルドターキー8年】ワイルドターキー8年と13年バーボンです。もう20年以上昔ですが、当時飲んだバーボンの中で、唯一美味しかった記憶があるワイルドターキー。濃厚で、しかも飲みやすいなと思いました。その後あらためて買って飲んではおらず、当時飲んだのがワイルドターキーのラインナップのどれだったかはもう思い出せません。友達がスーパーマーケットで買って持ってきたので、ハイ・グレードなやつではなく「8年」だったかもしれません。今回はあらためてその8年と、さらに13年を飲んでみようと思います。8年は101プルーフ:50.5%。この8年101は、現在生まれ故郷の米国ではラインナップから外れてしまったようです。他の多くのバーボンと同じく、エントリーモデルはNASになり、81プルーフ:40.5%がスタンダードで、それにNASの101プルーフ:50.5%があります。日本でもそれらは流通していますが、8年101もあるので、かなり複雑なラインナップになっています。この8年101、飲んでみると、香りも味も昔の記憶そのまま(昔飲んだのはこれじゃないかもしれませんが・・)に、濃厚で強さがありながらマイルド。バニラと濃いキャラメルの風味とじんわりした甘み、それに果物系の風味と酸味、焦げたオークの風味もあって複雑な味わいです。度数高めながら飲みやすく、素晴らしいバーボンだと思います。【僕の評価】5段階中の5+【ワイルドターキー13年 ディスティラリーリザーヴ】「13」という、欧米では不吉とされる数字を使っていることでもわかるように、13年は日本市場限定品のようです。昔は12年101があったようですが、それも廃止され、その代わりに出てきたのがこの13年とのことですが、91プルーフ:45.5%にダウンされています。まったり甘いキャラメルの香り。焦げたオークとオイリーなバニラ、それにネクタリン的なフルーツ系の香りも感じられます。味わいは91プルーフながらコク深く、キャラメルコーン的な甘さとバニラ、焦げたオーク、洋ナシ的な果物の風味もあり、それらがバランスよく溶け合って丸く柔らかな感じがします。8年101とは、さすがにかなりの値段差がありますが、この13年を飲むと、これだけ美味しいならこの価格差は許容されるだろう、という気がするし、8年101を飲むと、いやいやこれだけ美味しいなら、もうこちらでイイだろうという気もしてきます。ワイルドターキーの製法上の特徴は、マッシュビルのトウモロコシ比率が低く、ライ麦と麦芽大麦が多いこと、蒸留して樽に入れる時点でのアルコール度数が低く、従ってボトリング時の加水比率が低いので、原酒の風味が保たれている、ということにあるようです。とにかく美味しいバーボンだと思います。【僕の評価】5段階中の5+ワイルドターキー 8年 50.5度 700ml 箱なし 【 ウイスキー ウィスキー バーボン バーボンウイスキー ギフト 洋酒 お酒 プレゼント ワイルド ターキー 酒 結婚内祝い 内祝い 結婚祝い 帰省暮 お正月 手土産 新年 挨拶 成人祝い 寒中見舞い 】【ワインならリカオー】価格:2440円(税込、送料別) (2021/1/20時点)ワイルドターキー 8年 50度 箱なし 700ml 正規価格:2486円(税込、送料別) (2021/1/20時点)ワイルドターキー13年 ディスティラーズ・リザーブ 45.5度 700ml正規輸入品_あす楽平日正午迄_[リカーズベスト]_[全品ヤマト宅急便配送]お家 家飲み価格:5918円(税込、送料別) (2021/1/20時点)ワイルドターキー 13年 ディスティラーズ リザーブ 45度 箱付 700ml価格:6160円(税込、送料別) (2021/1/20時点)
2021.04.29
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【ケンタッキーヴィンテージ】ケンタッキーヴィンテージバーボンです。ややマイナーなバーボンだと思います。少なくとも僕はバーボンに興味を持つまでは知りませんでした。ケンタッキーバーボン(ウィレット)蒸留所というところの製品で、1990年代にスモールバッチブランドとしてリリースされたそうです。ウィレットのサイトによると、蒸留所の名を冠したバーボンやライウイスキーの他にもいくつかのブランドがあり、さらにスモールバッチブランドが4つあり、今回のケンタッキービンテージはその中の一つです。何十年か前にウィレット蒸留所はケンタッキーバーボン蒸留所と改名したらしいのですが、現在ウェブサイトはウィレットとなっていて何が何だか分かりません。とにかく、いろんなバーボンをリリースしている割には、かなり小さな蒸留所のようです。アルコール度数は、バーボンで一般的な90プルーフ:45%。バーボン初心者で、まだそれほど多くのバーボンを飲んでいないのですが、このケンタッキーヴィンテージは、物凄くウマいと思います。茹でた甘みの強いトウモロコシと、香ばしいコーンフレーク、それに洋ナシやネクタリンのような瑞々しいフルーツ、蜂蜜、オークの風味が溶け合い、さらには焼いた穀物やトーストの風味も感じられます。その特徴的で素晴らしい風味と豊かなコクが口と鼻いっぱいに溢れてきて、バーボンなのに(?)気品すら感じられます。複雑で、しかもそれぞれの要素が良いバランスで構成されていて、しかも力強さもあります。価格は3,000円台前半でしたが、もっと高価なお酒に思えました。世の中には他にも美味しいバーボンがあるのだろうとは思いますが、今のところエヴァンウイリアムス12年とこのケンタッキーヴィンテージが、僕のお気に入りバーボンです。美味しい!【僕の評価】5++ケンタッキーヴィンテージ 45度 750ml R価格:3200円(税込、送料別) (2021/1/14時点)ウイスキー ケンタッキー ヴィンテージ 750ml (71461) 洋酒 Whisky(74-1)価格:3278円(税込、送料別) (2021/1/14時点)
2021.04.09
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【バッファロートレース】バッファロートレースバーボンです。バッファロートレース蒸留所の製品で、蒸留所の名を冠した主力ブランドのようです。チェアマンズリザーブのセントルシア蒸留所のサイトによると、このバッファロートレースの樽が同社のラムの熟成に使われているそうです。バーボンの熟成は新樽だけと決められているので、使い終わった樽の多くはラムやスコッチなどの熟成用に輸出されてゆくのですが、このバッファロートレース蒸留所とセントルシア蒸留所のように行く先が見えていて、しかも両方とも飲んだことがあると、何となく両者に親近感みたいなのを感じます。さて、このバッファロートレースの特徴は、原料(マッシュビル)のライ麦比率がとても低くてトウモロコシが多い、ということのようです。それが味と風味にどう影響しているか、バーボン初心者には興味深いところです。90プルーフ:45%。香りは豊かなハチミツ感が強く、それにバニラ、オーク、僅かに柑橘も感じられ、とてもまろやかで優しい感じ。ラベルに描かれているバッファローの猛々しさとは真逆な印象です。飲んでみると、凄く甘いわけではありませんが、ハチミツのようなじんわりとした濃厚さを感じる甘味です。味わい深いというだけでなく、この甘さの質はかなり特徴的だと思います。その他風味としては、ミルクキャラメルとシリアル、それに焦げオーク由来と思われる僅かにオレンジ系の酸味要素もあって、スパイス感は低め。充分な飲みごたえがあり、それになんといっても、甘さ自体のミネラル感というか、コクを備えた甘みのおかげで、非常に満足感の高い味わいです。そのありよう、フルーツ感やスパイス感の低い直球的シンプルさがライ麦比率低めの特徴なのかもと思いました。僕はとても気に入りました。これが2,000円台前半で買えるなんて、バーボンってラムより安いかも。ラベルの上にラベルを張るという輸入元の無神経さだけが残念です・・・【僕の評価】5段階中の5+ウイスキー バッファロー トレース 700ml (71595) 洋酒 Whisky(34-3)価格:2200円(税込、送料別) (2021/1/11時点)
2021.03.19
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【エライジャクレイグ スモールバッチ】エライジャクレイグバーボンです。前回初めて飲んで美味しかったバーボン「エヴァンウイリアムス12年」と同じ、ヘヴンヒル蒸留所の製品です。今回のエライジャクレイグは数年前までは12年物だったようですが、他の多くのウイスキーと同様に需要の増大から、現在ではスモールバッチ・NAS(熟成年数表記無し)となっています。需要の増大に応じるには、価格を上げるか、若い原酒をブレンドして出荷数を確保するしかなく、エライジャクレイグブランドは後者を選択したようです。ちなみにエヴァンウイリアムス12年は輸出用(日本向け?)らしく、ヘヴンヒルのウェブサイトには掲載されていません。94プルーフ:47%。色は普通の琥珀色。香りはバニラとバターキャラメル、甘酸っぱいオーク、それにレーズンや僅かにミント系の要素も感じられます。飲んでみると、甘いバニラキャラメルがメインで、少しだけ酸味のあるオーク、焼きたてのシリアル、薄めのスパイス、木片などの風味も感じられます。全体としては円やかで刺激が少なく、暖かい感じがして非常に飲みやすい印象です。風味の要素、バランスとしてはシンプルというかベーシック系で、香ばしさや果物感なども強調された、複雑で強い味わいのエヴァンウイリアムス12年とはかなり違った味わいだと思いました。好みの問題なので、どちらかが優れているわけではありませんが、それよりも同じヘヴンヒル蒸留所の製品ながら、こんなに違う味わいに作り分けることができるということが興味深いですね。熟成年数と度数が違うし、それにもしかしたらマッシュビル(原材料比率レシピ)が違うのかもしれません。公式サイトではマッシュビルに関する記述はありませんが、どうやって調べるのか海外のサイトでは各バーボンのマッシュビルが表記されているのをよく見かけます。正確なのかどうかは不明ですが、それらによるとエライジャクレイグはエヴァンウイリアムスよりライ麦比率が低いということになっているので、フルーティーな要素はライ麦が担っているのだろうと推察できます。フルーティーさは単に一つの要素なので、それの有無がバーボンの評価に直結するわけではなく、美味しいと思うかどうかは、好みやその日の気分・体調にもよると思います。そういうわけで、このエライジャクレイグはもっと濃いとより美味しいかもしれないものの、充分満足いく味わいだと思いました。この価格にしてこの味わいなので、かなりお買い得感を感じます。【僕の評価】5段階中の4,5ウイスキー エライジャ クレイグ 750ml (71071) 洋酒 Whisky(22-5)価格:2682円(税込、送料別) (2021/1/19時点)エライジャ・クレイグ スモールバッチ 47度 750ml 箱なし 【ウィスキー バーボン バーボンウイスキー ギフト 洋酒 お酒 内祝い ウイスキー プレゼント 酒 宅飲み 手土産 結婚祝い 父 帰省暮 お父さん お正月 新年 挨拶 成人祝い 寒中見舞い】【ワインならリカオー】価格:2725円(税込、送料別) (2021/1/19時点)
2021.02.27
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【エヴァン ウイリアムス 12年】エヴァンウイリアムス12年初バーボンです。もちろん初と言っても、これまでいろんな機会にジム・ビームやフォアローゼズなど、コンビニで売っている系のバーボンは飲んだことはあります。でもそれらはロウ・グレードだったせいか、ほとんど印象に残っていなくて(出してくれた人ごめんなさい)、ラムやブランデーのようにハマるということはありませんでした。だけど今回はちゃんと自分で1本買って飲みます、という意味での初バーボンです。バーボンを飲もうと思ったのはリアルマッコイがきっかけです。リアルマッコイはフォースクエア蒸留所のアメリカ市場向けブランドといった感じのラムで、熟成にヘビーチャーバーボンカスクが使われています。米国の人に馴染み深いバーボンに寄せている、とのことなのですが、僕はバーボンにあまり馴染みがなかったので、ちゃんと飲んでみようと思ったわけです。選んだのはエヴァンウイリアムス12年。ラインナップ中、比較的上等で評判のいい12年ですが、3,000円台でかなり安価に感じました。101プルーフ、50.5%。プルーフという単位がなんとなくカッコよく感じられます。グラスに注いで香りをかぐと、ほぼリアルマッコイでびっくり。バニラとキャラメル、焦げたオークの甘酸っぱい感じもあって、レーズンやチェリー的な印象もあります。飲んでみると、想像以上に甘味が感じられ、バニラキャラメルと甘酸っぱいフルーツなど、味の要素もフォースクエアのラムに近く、ミディアム~フルボディという全体のありようも近しいものが感じられます。50.5%なのにキツさは全然感じられず、濃厚ですがむしろ飲みやすいと感じました。しばらくすると、コーンフレークや焼いた酸味のある穀物のような風味も感じられ、その部分にラムとの違いが感じられました。ラムの原材料は糖蜜オンリー、それに対してバーボンはトウモロコシとライ麦、麦芽大麦(小麦を使うレシピもあるようです)が使われるので、味・風味の要素としてラムの方が良く言えばピュア、悪く言えば要素が少ないというのはある意味当たり前かもしれません。それでも、このエヴァンウイリアムス12年、味の核心部分はリアルマッコイと共通するものがあり、ラム好きの僕も素直に「ウマい」と思いました。こんなに美味しいなら、これからは他のバーボンも飲んでいこうと思いました。【僕の評価】5段階中の5エヴァン ウィリアムス 12年 750ml 50.5度 正規 (Evan Williams 12y) エヴァン ウィリアムズ エヴァンウィリアムズ レッドラベル 12years エバン ウイリアムス バーボン ウィスキー kawahc価格:3759円(税込、送料別) (2021/1/8時点)
2021.01.08
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