つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2013.08.30
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カテゴリ: SF
映画を観たレイ・ブラッドベリ曰く、「クラーク、キューブリックは君の作品を蹂躙しているね」
クラーク「なに、蹂躙したのはお互い様さ」

というわけで、小説は映画の原作ではありません。お互いに影響を与え合い、数か月の時間差はありますが、ほぼ同時期に公開/出版されたものです。

どちらが優れているかとは、一概に言えません。なるほど小説版は人類の黎明期とモノリスとの出会い、HALが「狂った」原因や「精神生命体」への進化の過程――『幼年期の終り』の著者らしいアイディアでしょう――など、SFとしての説明責任を果たしています。これに対し、映画の方は100分以上映像と音楽だけで成り立っており、『博士の異常な愛情』の監督とは思えないほど寡黙です。

にもかかわらず、どちらも複数回の鑑賞に堪え得るものであり、機会があればそうすべきだと思います。ことに映画の方は、できれば映画館で観る方が望ましい。これは、掛け値なしにそう言えます。

小説の紹介の日記のはずが、映画へのコメントが多くなってしまいました。両方ご覧になった方にはすぐわかることですが、小説と映画の大きな違いのひとつは、ゴールが木星か土星かということです。映画で土星にしなかったのは正解でした。完成後、ボイジャーからの映像が地球に届けられたからです。

あ、また映画へのコメントになってしまいました。最後に一言。翻訳は旧訳ではなく、決定版の方をお薦めします。用語が違います。


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Last updated  2013.09.22 20:40:14
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