つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2016.10.25
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題名は啄木の未完の小説『雲は天才である』のもじり。さすがジョイスの『フィネガンズ・ウェイク』を翻訳しただけのことはあって、「これは無理だろう」と思えるような外国語表現でもきちんと日本語にしてしまうのがすごいところだ。たとえば、

まね ぎには穴が二つ空いている。

o ni o nのことだが、翻訳でもちゃんとそうなっている。柳瀬さんは「日本語が天才だから」というけれども、凡人にはなかなか思いつけるものではないし、気がつくものでもないと思う。その他方言考、「お」と「ご」の使い分け、七を「なな」と読むのか「しち」と読むのかの基準等について、明晰に論じている。

大野さんの『日本語練習帳』が主食だとすればこちらは副菜かデザートか。肩肘張らずに気楽に読めて栄養たっぷりの本である。


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Last updated  2016.11.11 00:05:22
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