つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2017.08.29
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カテゴリ: 百人一詩
「きみに似た人間」

ルネ・フィロンペ

ぼくはきみの家の戸をたたいた
ぼくはきみの心をノックした
暖かいベッドを求め
暖まる火を求めて
なぜぼくを追い返すの?
戸を開けてくれ 兄弟よ!……

なぜぼくに聞くの

ぼくがアメリカの人かと
ぼくがアジアの人かと
ぼくがヨーロッパの人かと?
戸を開けてくれ 兄弟よ

なぜぼくに聞くの
ぼくの華の高さを
ぼくの唇の厚さを
ぼくの肌の色を
そして ぼくの神々の名を?
戸を開けてくれ 兄弟よ!……

ぼくは黒人じゃない

ぼくは黄色人種じゃない
ぼくは白人じゃない
じゃなくて ぼくはただの人間なんだ
戸を開けてくれ 兄弟よ!……

きみの家の戸を開けてくれ

だって ぼくは人間なんだもの
いつの世にもいる人間
どこにでもいる人間
きみに似た人間なんだもの!……








『ブラックアフリカ詩集』(彌生書房)をぱらぱらとめくっていて見つけました。
邦訳すると素朴な作品のようですが、原詩はもっと緊密に韻を踏んであるのかもしれません。
リフレインなど基本的な修辞は日本語でもわかります。

こういうのを読むと、ついつい人種差別にばかり目が行きがちですが、「神々の名」をも問われていることにも注目したいと思います。21世紀になっても、宗教紛争は根深い病。イスラム教やキリスト教やヒンズー教ばかりではなく、​ 仏教もそうであることをわすれてはなりません。

作者は中央アフリカ地方のカメルーン出身です。



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Last updated  2017.09.29 00:07:42
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