さくさく堂のシナプスな存在
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インタビューしてきました。ここ1年余り、ライティングの仕事を少しするようになっていますが、いまだに「自分はライターではない」という気持ちは強いです。うまく説明できないけど、普段、そのまま紀要になったり、報告書になったりするところまで仕上げるテープ起こしをすることが多いので、むしろライター寄りの作業をしているんですが、だからこそ「違う」と思うんですかね。自分の職業を人に説明するのに時間がかかります。「ライター」と言っても違う、「テープ起こし」と言っても違う、ということの繰り返しの中で、「ライター」と名乗りたくない意識が強くなってきたんだと思います。しかしですね、インタビュアーして記事を書くなら、それはライターでしょう。それで「私はライターじゃない」とこだわってもバカみたいなので、私もとうとう「ライター」と名乗る日が来ましたよ。ところで、現場録音でインタビューの現場に行くとき、いつも心掛けているのはインタビュアーとインタビュイーの緩衝材になることです。絶対にインタビュイーの味方になる。女であることも最大限使う。(えっ、あまり効果がないですと?)どんだけシビアなインタビューだよって感じですが、どうしたって、インタビュアーが1人で来るよりも、記録者を連れて2人で来るほうがずっと威圧感があるでしょう。インタビュアー側にアドバンテージがあるんですよ。国会中継を見ていると、記録者は空気みたいな存在だけど、私はすごく意識を放出して、「あなたのお話、面白いですよ」「へー、それはびっくりですね」「大丈夫。ちゃんと受け答えできていますよ」という共感オーラを出すようにしています。そんな感じなので、今回のインタビュー、事前の調べ物はしたし、質問項目も用意はしていったけど、「自由に話してください。何でも聞きます」という受け身のスタンスになってしまった。あまりきっちり決めていかないで、出てきた言葉を拾っていく。拾う中で何かがどこかへ進展するだろうと思って、出たとこ勝負のノープラン。帰りに編集部に寄ったら、「本当にノープランでやったんですか」とちょっとあきれられたけど。テープ起こし者は究極の聞き上手。どんなささやき声も、知らない言葉も徹底的にサルベージする。ライターだとか、テープ起こし者だとか、肩書なんてあまり意味がないけれど、これまでの歴史が今日の自分を作る。共感オーラ出しまくりのスタンスが染みついているんだなあと思った初インタビューでした。
2012年12月06日
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