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文化庁が出している「「国語に関する世論調査」の結果の概要」の平成25年度版が発表になった。文化庁や文部科学省の通達文書を見ていつも気になるのは、横書き文章で読点に「,」を使っていること。中央省庁の文書は全部「横書き文書は『,』『。』を使う」ということになっていますが、国語教育の総本山が義務教育で教えていないルールをやっちゃいかんだろう。この報告は毎年メディアで広く取り上げられて、ニュース系の情報番組ではクイズ形式で紹介されたりする。そのおかげで、 × 的を得る ○ 的を射るの誤用が減ったと思う。こういうのを見ていると、日本人って本当に国語が好きだよなあと思う。「正しい国語を使うことは美徳」という価値観がこんなに染みついている民族はほかにいないんじゃないの?いま「民族」と書いたけれど、義務教育から日本教育を受けている外国人もそうなのかしら?そうだとしたら、文科省の教育はこの部分では非常に成功している。今年の慣用句の調査項目はこちら。【他山の石】他人の誤った言行も自分の行いの参考となる【世間ずれ】世間を渡ってずる賢くなっている【煮詰まる】(議論や意見が十分に出尽くして)結論が出る状態になること【天地無用】上下を気にしないでよい【やぶさかでない】喜んでする【まんじりともせず】眠らないでことわざ、慣用句は日常の会話で使う人が減り続けている。実生活で使わなければ、自分の語彙になりにくいよね。調査項目に「誰かがしゃべっているのを聞いたことがあるか」というのを入れたら、それぞれ半数以上が聞いたことないんじゃないかね?「やぶさかでない」なんかは、正解はわかっていても、誤解されるだろうなあと思うから使いにくい。「世間擦れ」は、漢字で書けば一目瞭然。会話の中に自然にことわざ、慣用句が入ってくる方の原稿を作っていると、「おお!」って感動します。「狂瀾を既倒に廻らす」とか、「遅疑逡巡することなく」とか、「怖(お)めず臆せず」とかをしゃべり言葉として生で聞くと、この仕事していてよかったなあと思います。今年、気になったのは官僚言葉ですね。敬語のところで、【絵画展は8階で開催してございます】というのがあった。この、とりあえず語尾に「~してございます」とくっつけるのはお役所言葉として日本に蔓延している。おかしいのはわかるし、自分では使わないけれど、聞き慣れてしまって違和感がない。恐ろしいことだ。あと外来語のところ。【必要性/ニーズ】【取り消し/キャンセル】【利点/メリット】【危険性/リスク】【合意/コンセンサス】【優先順位/プライオリティー】【基本計画/マスタープラン】【技能/スキル】【技術革新/イノベーション】【災害予想地図/ハザードマップ】こんなに「最初に日本に広めようとしたのは官僚でしょう?」という言葉が並ぶと圧巻。これが「使い分けができると思うか」という謎の質問で、「できる」という回答が一定数あるのもすごいです。つ、使い分けるのか……。どうやって?外国語をあえて使って、微妙に新しい概念の外来語として定着させるというのは官僚やシンクタンク、学者がこぞって使ってきた手法で、皆さんの努力の結果、「使い分けできる」と回答する日本人がこーんなにたくさんいるわけです。やっぱり日本の官僚ってすごい。皮肉ではなく、本気でそう思います。
2014年09月26日
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台北は、淡水河沿いの萬華が清国と貿易してできた街だ。日本統治時代も、萬華や大稲埕といった市内の西側エリアは商店が広がる台湾人の居住エリアだった。現在でも当時の街並みの雰囲気を残している。萬華の観光スポットは艋舺龍山寺。艋舺は現在の地名・萬華の古い表記。舟へんの字が港だった昔を思い起こさせる。観音菩薩や孔子、媽祖など道教やら儒教やらの神様が一緒くたに祀られている龍山寺は観光客も多いが、真摯にお祈りしたり、お経を読んだりしている地元の人も多く、宗教として定着している様子が伺える。大稲埕の亭仔脚(ていしきゃく)。亭仔脚は商業エリアにあるアーケード状のもので、台湾の強い日差しの中で歩いていて、亭仔脚があるとほっとする。アーケードと違うのは、1軒1軒の商店が自宅の1階部分を引っ込めているもので、その店の敷地部分だということ。右側の公道部分と路面の作りが違うのはそのせいだ。やはり商店の客寄せという意味もあったのだろうから、田舎に行けばない。通行人のために自宅を引っ込ませることができるのは、裕福な証拠ということも言えるだろう。ちなみに台湾の田舎の住宅は、伝統的には三合院といってコの字型のものが有名だ。この辺の家は隣家と壁を共有していて、完全にくっついて建てられているので、商店街が続く限り亭仔脚は長いアーケード状になって続く。「商店じゃない家はどうするのか?」と聞いたら、この地域に住んで、自宅を商店にしない家はないとのこと。現在でもそうだが、台湾には昔から専業主婦という概念がない。(そういう言葉もないらしい)隣の家と壁を共有しているなんて不動産はどういう仕組みになっているか心配してしまうけれど、彼らはもっと立地がよいところがあればすぐ移転するし、もっと儲かる商売があれば商売替えも気軽にする。そういう気質は世界各地に中華街を作った中国人とつながっているのだろう。大稲埕にある波麗路(ボレロ)。ちょうど閉店時間に外から見ただけなので、薄暗い写真で申し訳ない。台北は夜9時頃ぶらぶらと街見物ができる。(といっても、日本国内にいるときのような低い防犯意識ではカモにされる)「1934年創業」と看板に出ている。旧制台北高校の学生がコーヒーを飲んだというレストラン。今は高級レストランだが、当時は高校生が行けるようなカジュアルなレストランだったかと聞いたら、昔から高級レストランだったそうだ。この店でお見合いしたカップルもたくさんいる。「だから、高校生がカッコつけて高いレストランでコーヒーだけ飲んだわけよ」だそうだ。なるほど。そういうのはよくわかる。大稲埕から東方向に歩いてくると寧夏夜市がある。夜市は、日本のガイドブックを見ると必ず士林夜市が紹介されているけれど、ちょっと不便なところにあるほうが地元民が集う生活に密着した夜市。時間の関係で行けなかったのだけど、松山の饒河街観光夜市(ぎょうかがいよいち)を薦められた。ほとんどお祭りのテキヤの屋台に見えるこれが、毎日開いて、朝にはぱーっと片づけられているというのだから驚きだ。日本だったら必ず酔っぱらいがいるのに、誰も飲んでいない。酒を売っている屋台もない。基本は、食べたら帰る、あるいはテイクアウトなのだろう。そういうこともあって、猥雑な感じはあまりない。場所によっては朝も開く。「共働きが基本」ということもあるけれど、こういうところで朝食、夕食を調達するのが普通ということだ。とはいえ、屋台の食べ物は匂いも見た目もハードルが高い。お腹を空かせて行って、ここで1食分食べるというよりは、一つか二つチャレンジする程度のほうがいいかもしれない。
2014年09月19日
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台湾で行なわれたシンポに同行録音してきましたので、しばらく台湾レポートします。台北・西門町が原宿なら、永康街は代官山。……と、無理やり当てはめて行くと、「うーん、そうでもないかも」という落胆も感じる永康街は、一軒一軒に入ってみれば、確かにわりと大人向けのデザイン、大人向けの金額でおしゃれな品々が並んでいる店が多い。「沁園(チンユェン)」はお茶の専門店。さまざまな台湾茶と烏龍茶、日本人好みの茶器も並んで、お土産に便利な店。写真は茉莉繡球花茶。1個/50元(150円くらい)。お湯を注ぐと花が咲いたように広がる。さわやかで渋みも少なく、飲みやすかったです。台湾はお茶の文化の国で、お茶の商店ではなくて、お茶畑と直接契約して、購入する人も結構いるそうです。中国茶の茶器ってちっちゃいけども、その理由がわかりました。日頃ペットボトルの烏龍茶飲んでいる人には濃い。食後に口と胃の中国料理の油を流す感じ。がぶ飲みするものじゃない。お茶はどこに行ってもおいしかったけども、日本で飲むお茶よりカフェイン多いねーという感じ。反対に、コーヒーはどこに行ってもまずい。缶コーヒーやペットボトルなら外れはないかと思って買ったら、衝撃的にまずい。イカリ(スタバ風のコーヒーチェーン店)ならまあまあ。ホテルで飲んだ阿里山コーヒーは結構おいしかった。特にコーヒー通でもない私が凶暴な気持ちになるくらいだから、コーヒーがないと生きていかれない人はなんらかの対策をして行ってください。
2014年09月17日
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