2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
全4件 (4件中 1-4件目)
1
だいぶ話を書かなくなってから時間が経ちました。そろそろ「何か書きたい!」という気持ちが充填された頃かなぁ~?とか、思ってみたり。ま、予告の予告の予告(回りくどい)までということで・・・。なんとなく、スラップスティック的なファンタジーがいいようなぁ・・・気がします。はてさて、どうなることでしょうか。
2007年02月27日
コメント(0)
「手品」2 ぼくは何となく面白くない気分だった。 というのも、目の前にある彼の顔――、 得意満面に「さぁ、どうだ~!」という挑発的な笑みを浮かべたその顔を見ると、つい手が出てそのほっぺたをつねってやりたくなる。 こんな感情的な思いを抱くことなんて、近頃では彼のこの顔を見た時だけだ。「どう? 不思議でしょう?」 身を乗り出して聞いてくる彼に、ぼくはつい――、「・・・ぜんぜん」 と答えてしまった。 しかし、彼は気を悪くする風でもなく、むしろいっそう楽しそうな顔をする。「ほ、ほほぉ・・・。では、この手品のトリックをといてもらいましょうか~?」 そう言われてしまえば、もう答えは決まったようなものだ。「・・・分かった」 ぼくは、ゆっくりと頷きながらそう答えた。「え!? もう分かっちゃった!?」 と、一瞬にして余裕の笑みを消して慌てふためく彼。「いや、まだだけど・・・」「ホッ・・・。そーでしょ、いくらなんでもこんなに簡単に見破られるわけないよねぇ~!」 コロッと再び余裕の笑みを取り戻す彼。 なかなか忙しい・・・、そして器用なことだ。 しかし――、一体これは何なのだ? どれもこれも怪しいことばかりで、どこをどう疑えばいいものか・・・。 ――初めに山からカードを取って、そこから適当に2枚選んで、そのカードをとっかかりに数枚のカードを出していった・・・、「・・・たぶん、どうやってもダイヤの7に辿り着くんだろうね」 ポツリと呟く。「ギクッ!」 そう口に出して言いながら、彼は肩を震わせた。(・・・分かりやすいな)「――ということは、どうやっても場に出るカードの数は同じになるということだ」 ちらりと彼の様子を窺がうと、そ知らぬ顔をして明後日の方向を向いている。 これで手品師のつもりなんだろうか? まったくポーカーフェイスが出来ていないのに・・・。 ぼくは場に出ていたカードが何枚あるか、まず全てをかき集めて数えてみた。「・・・24、25、26、27、28枚か・・・」 28・・・なんだろう。この数字に意味があるのかな? ぼくは椅子の背にもたれながら、28という数字をしばらく頭の中にめぐらせた。 ・・・28の半分は、14・・・、そうか・・・。「・・・分かった」「え!? もう!?」「うん、最初に引いた2枚のカード。どれを引いてもみんな同じだね。場に出るカードは最初の二枚を合わせて、全部で28枚になる。だから事前に29枚目を覚えておけばいいんだよ。違う?」「・・・どうして28になるのかな?」 と彼は消えそうな声でいう。最後の悪あがきといった感じで。「じゃあ、仮に最初に引いた2枚のカードがどちらも、トランプで一番大きな数字であるキング・・・、13と考えてみよう。 最初は13からカードの数を引いて、その数の分、カードを出していくんだったよね? ということは、13引く13・・・答えは、ゼロ。だからこの時はまだ場に新たな札は出ない。 そして、次に2枚のカードの数を足し、その数の分だけのカードを開いていくんだったね。ということは13足す13は、26ということになる。 26、これが2枚のカードを足したときにでる最大の数。この26と、既に出ている2枚を足せば28枚になる。 今度は、2枚のカードが13と12だったとしよう。この2つを足すと25になる。 26にするには、1枚足りない。その分を『13引く12は?』という別の計算をさせて、足りない1枚を出させるというわけ・・・。 13と11なら、2足りない。だから13から引く11を引かせて、足りない2を出させる。 13と2なら、11足りない。だから13から2を引かせて、足りない11を出させる。 8と4なら、全部で14足りない。だから13から8引いて5、13から4を引いて9、5と9を足して14。 ま、大体トリックの解説はこんなところかな」 パチパチと、彼は乾いた拍手をした。 顔にはまたあのネコみたいな笑みが戻っていた。「正解です」「・・・」「まさか、こうもあっさり見破られるとは思わなかったよ。もっとすごいトリックの手品を仕込まないとダメだなぁ・・・」「・・・またやらせるの?」 ぼくは少々うんざりした口調で言った。「もちろん!」 彼は元気良くそういった。「だって――」「?」「オレの一番の楽しみは、あなたと戯れることなんだからね」(・・・迷惑な楽しみだ)「じゃ、またいずれ」「・・・うん。じゃ、またね」 手を振る彼を見送ると、ぼくは何事もなかったように読みかけの本を、再び読み始めた――。(おしまい)
2007年02月16日
コメント(0)

「手品」1 閑散とした図書室の中、ぼくが適当に棚から引っ張り出してきた小説を読んでいると、彼がやってきた。「おはよう!」 いつもながら元気のいい声で彼は言う。「やぁ・・・」 ぼくは小説から、わずかに顔を上げてそれに応じた。「あいかわらず一人ぼっちで本を読んでいるんだね~!」「・・・」 たぶん彼には悪気はないのだろう――台詞自体は少しも気にならないが。ただ声のボリュームに気をつけて欲しいと思った。 なにしろここは図書館なんだから。 ぼくは、自分の鼻先に人差し指を一本立てた。「あぁ、ごめんごめん」 と彼は、ペロッと短く舌を出していう。「で・・・? 今日は何?」 極めて静かな声でそう尋ねると、彼は猫みたいな顔でにんまりと笑みを浮かべた。「分かっているくせに」「・・・それもそうだね」 ぼくは読みかけページを下にして、テーブルの上に置いた。 ここでちょっと彼の話をしよう。 彼は、いろいろなことに興味を持ち、あれこれと手を付けたがる多趣味な人物なのである。 最近は特に「手品」に興味があるらしく。ここ二週間ほど、新しいネタを仕込んでは、ぼくの所を訪れて、それを披露し、そして最後にはそのタネを当てさせようとする。 手品なのだから、タネを当てられてはダメなんじゃないのか? そういう考えはどうやら彼にはない。 ぼくに見破られるその度に、一瞬はとても悔しがるのだが。直ぐにけろっとして新しいネタを仕込みに帰ってしまう。 で、また次の日くらいには再びやってくるのだ。 そんな感じで、二週間が過ぎた。 まぁ、今回は手品だからいい。 その前はボードゲームに凝りだして、毎日のように将棋だ、オセロだ、最終的には人生ゲームとまでわざわざここに持ってきて、その度にぼくはそれに付き合わされたこともある。「さてと、今日はどんな手品を見せてくれるんだい?」 両手の組んだ指に顎を軽く乗せるという格好をしたぼくは、彼と向き合う。「今日はトランプの手品だよ」 と、取り出したのはごく普通のトランプ――プラスチック製のものだった。「これをどうするの?」 と尋ねると、彼はケースから取り出したトランプを自分の手のひらの上に乗せ、ぼくの方へ差し出した。「ここにあるのはジョーカーを抜いた52枚のカードです。この上から何枚かのカードを取り分けてください」「何枚でもいいの?」「うん」「じゃあ、全部・・・」 そういって手を伸ばすと、彼は慌てて手を引っ込めた。「全部はちょっと困るな」「何枚くらいがいいの?」「・・・う~んと、じゃあ十枚くらいかな」「はいはい」 ぼくは言われたとおり、彼の手の上の山から十枚ほどのカードを取り分けた。「・・・で?」「今、取り分けたものからお好きなカードを二枚選んでください」「自分だけ見るの?」「ううん、表にしてください」「えーと、ハートの4と三つ葉のジャックだね」「なるほど、では残ったカードを僕の手の上の山に重ねてください」「はい、どうぞ」「どうも。さて、ここで簡単な算数の問題です」「はい?」「トランプで一番大きな数字は何ですか?」「キング・・・13だね」「そうですね。では、13から4を引いた数は何枚でしょう?」「9」「そうですね。では、この4のカードの上に山札の上からから9枚引いて重ねていきます」「うん、ジャックのほうも同じかな?」「うん。ジャックは11なので、13引く11は・・・」「2だ」「1、2と・・・」「これで終わり?」「まだだよ。最後にね。4と11を足した数の枚数をやっぱり山札の上から順に出していきます」「・・・15枚ね」「はい、これで準備は完了です」「・・・それで?」「実は、ここに予言を記した紙があります」 と彼は懐から丁寧に折りたたんだ紙を取り出す。「今の山札の一番上のカードがここに記されているんです」「見せて・・・」 と、受け取った紙にはこう書かれていた。 『ダイヤの7』 「・・・」「では、どうぞこの山札の一番上のカードを開いてみてください」 いたずら小僧そのものの顔をして彼は言う。 一方、ぼくは特になんとも思うことなく、言われたとおりの行動を取った。「・・・」 山札の一番上は、確かにダイヤの7だった・・・。(つづく)
2007年02月12日
コメント(0)
「創造と維持」何においても創るという行為は、大変難しいものです。そして、創り上げた物を維持することはさらに困難を極める。故にそれらを為し続け、成し遂げる人を尊い存在に思う。随分、久しぶりなブログのコメントにして重々しい出だしであるが。始めてそう経っていないブログに挫折し、そして、それが現在も続いてはいるボクにとっては――こんな出だしが上々かと思います。そんなわけで満を持して、というわけではないのだけれど・・・。なぜかこんな時期に、久しぶりのブログを書いています。世間ではもう直ぐ(いや、もう既にかな?)卒業式シーズンです。学生ではないボク自身が何かから卒業する、というわけではないのだけれど。世間のムードとしては、来る三月は今年度の最後の月であり。ここを経て新年度を迎えるわけです。それを思うと、今年度をこのままの形で終わって良いのだろうか?と、ふと思いました。「卒業」とは、終わりではない。新年度を向かえ、進学あるいは就職をするものにとってはスタートの地点ではないでしょうか?立場は違えども、それを宙ぶらりんの気持ちで過ごして行って良いのだろうか?「何かを成し遂げた」と、自己満足であっても、ボク自身がそう思える日が来るまで、とりあえず、このブログを止めるわけにはいかないと、今のところの正直な気持ちを綴っておいて、今日は寝ようwさて、次の書き込みはいつになるやら・・・。
2007年02月10日
コメント(1)
全4件 (4件中 1-4件目)
1


