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2016.07.29
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私は読み終わった本を実家の自分の部屋に置いていたのだけれど、夏休みに実家に帰省した際に親父に本棚が重すぎて床がたわむから本を捨てろと言われた。もう本を置く場所も無いし、ほうっておくと親父に勝手に本を捨てられかねないので、いらない本を捨てることにした。
本は新品であれ中古であれお金を出して買ったものだし、まだ読めるものを捨てるのはもったいない。しかしコレクションというのは広い屋敷に住む大富豪にのみ許される贅沢なので、私のような狭い部屋に住む貧乏人にはコレクションを諦めて、本棚に入りきらない本は捨てるしかない。くだらない本をホイホイ買うのがいかんのだと戒めつつ本を捨てる決心をするわけである。

●捨てる本の基準
・再読しない本はいらない
エンタメ小説はたいてい暇つぶしのための読み捨てで、一度読んで評価が定まると作家のファンでない限りもう再読しないので真っ先に捨てる本の対象になった。私の基準だと★3つ以下のエンタメ小説は捨てる。若い頃にはまった江戸川乱歩、横溝正史、綾辻行人、有栖川有栖、法月倫太郎、我孫子武丸、竹本健二、京極夏彦、宮部みゆきとかのミステリ100冊程はこの際ごっそり捨てることにする。学生のときに授業の教科書として無理やり買わされたつまらない本ももう読まないので捨てることにする。

・いつでも手に入る本はいらない
ベストセラー本はたいていブックオフで売っているし、ブックオフに無くても図書館を探せばあるし、引用の必要性とかでどうしても再読の必要があるときでもどうにか手に入れる手段がある。となると本棚を圧迫してまで残す必要があるのかと考えると、捨ててもいいかなと思えてくる。

・情報価値の無い本はいらない
実用書は法律や社会状況が変わると役に立たなくなったりする。法律関係や経済関係で古いものは実用としての価値がなくなっているのでいらない。


青空文庫で電子書籍化された古典小説などはわざわざ本として手元に残さなくてもよい。自炊セットを持っている人は捨てるくらいなら自分で電子化するという選択肢もあるだろうけれど、私は自炊セットを買う金がないし、実家の蔵書を何百冊も自炊するほどまとまった時間がとれないし、再読しないような本をわざわざ手間をかけて自炊したくないし、再読するような本は自炊せずにそのまま読んだほうが楽なのである。

・かさばる本はいらない
本棚というのは本の特等席であり、本を置ける場所が限られているので、文庫本や新書よりも場所をとる単行本や大型本の選別がシビアになる。かさばる以上は相応の価値がなければならない。文庫なら残してもいいけど単行本ならいらないのは芥川賞や直木賞やその他文学賞の受賞作やエッセイなど。

・重複している本はいらない
本棚を調べてみると、古典の全集と文庫本で重複しているものがあったので、文庫のほうを捨てることにする。親父の蔵書と重複している本もあった。

・雑誌はいらない
雑誌は表紙がペラペラで長期保存に向いていないので基本的に捨てる。どうしても取っておきたいような部分だけ切り抜くなりして残せばよい。

●残す本の基準
・好きな作家の本は残す
本棚の上段の特等席にはやはり好きな作家の本が鎮座するべきである。好きな作家の本が既に本棚の定位置を占めていたので、ここは基本的に変動しない。

・面白い本は残す


・翻訳小説や絶版本などの入手しにくい本は残す
翻訳小説はなかなか手に入らないことが多いし、古典でも青空文庫になかったりするので、よほどつまらないものでない限りは残しておく。

・高い本は残す
学術書や辞書や図鑑は頻繁に読むわけでもないものの、中古ではほとんど売ってなくて、買うとなると高いうえにいざ参照が必要になったときに絶版の可能性もある。私は付箋を貼ってメモしておくやり方で面白そうなところを覚えておくので、図書館で借りて済ますというわけにはいかないので残しておく。

・作家の代表作は残す


・特徴がある本は残す
主義や時代を反映した特長がある小説は作品単体では大して面白くなくても、通史的に他の作品と比較してみるとユニークだったりするので、他の本と一緒に残しておくことに何かしら再読の価値があったり再発見があったりするかもしれないのでとりあえず残しておく。私は今は気が向くままに国も時代もジャンルもばらばらに読んでいるけれど、暇なときに古いものから順に読み直したり、ジャンル別に読み直したりしたいのである。

●結果
というわけで実家の蔵書選抜総選挙の結果は、好きな作家の本、手に入りにくい翻訳小説や洋書、青空文庫にない古典、各作家の代表作、詩集、哲学書、学術書、画集、楽譜、図鑑、辞書などが本棚に残って、エンタメ小説、純文学の凡作、好きでもない作家のエッセイ、青空文庫にある古典、古い実用書などは捨てることになった。ミステリとさよならするのは名残おしいものの、文学マスターになった今の私がミステリを再読したとしても文章の粗が気になって若い頃のように犯人探しを楽しめないだろうし、好みが変わってしまうのはしょうがない。最終的に400冊くらい捨てることになったけれど、もともと選抜してあった本の大半が定位置に残っていて本棚からあぶれたような本を捨てたので、多少本棚の見栄えがよくなっただけでいまだに本棚に空きがないので困った。





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最終更新日  2016.07.29 23:13:34
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