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猪から豚への家畜化、豚の種類、骨格、認知能力、睡眠時間、鳴き声、仲間との関係、病気、繁殖、豚舎の構造、栄養、動物福祉などについて書いた本。豊富な文献からデータや図を引用しつつ豚について包括的に書いてあってよい。これを読めば豚の生態についてたいていのことはわかる。養豚業の経営やマーケットについては著者の専門外のようでほとんどかかれておらず、豚の屠畜方法も書かれていないものの、そのへんは動物学のテーマからは外れる話題なのでしょうがない。内容が160ページ程で3700円弱するのは高い。
さて私は養豚や屠畜の本を何冊か読んだ結果、一般人の割には豚に詳しくなったけれど、思い起こすと豚肉はよく買って食べるのに生きている豚を直接見たことがないのである。動物園では珍しい動物を客寄せにするので豚をあまり飼育しないし、観光地の牧場では牛や馬や羊やヤギはよく放牧されているけれど豚はあまりいないし、ペットショップでもハムスターやウサギは売っていてもミニブタはあまり売っていない、というわけで生きた豚を直接見たことがない人も多いんじゃなかろうかと思う。豚の生態を知った上で動物園に豚を見に行ったら面白そうなので、上野動物園が無料になるときに暇だったら豚を見に行くことにする。肉食のモラル、動物愛護、差別といった哲学のテーマについて考えるのもよいかもしれない。屠畜について書いた本は差別の話題を盛り込むくせに肉食とはなんぞや差別とはなんぞやということを哲学的次元で考えていないので、自分で考えるしかない。
★★★★☆
ブタの動物学 [ 田中智夫 ]
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ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』 2021.12.09
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