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もう帰る日になってしまいました車でささっと回ったり、船で島を一周したけれど、まだまだやってみたいことがたくさん残っています。だけどもう帰る日になってしまいました。朝9時半にはペンションを出たものの、おがさわら丸が出航するのは3時半。とりあえず船客待合所に荷物を置きました。 時間はたくさんあったのですが、何かアクティビティをするには足らずぶらっと散策しました。メインストリートにはひと気がありません。みんな帰っちゃうのですね。 右の青いクジラの書いてあるビルは小笠原村観光協会。その先の通りの左右は官庁街で、村役場、郵便局、警察署、支庁などがあります。メインストリートの海側は大神山公園で、通り抜けると大村海岸なので行ってみると、 子供たちがたくさんいてイベントが開催されていました。公園の広場を過てしばらく行くと大村海岸(前浜)にでます。 浜の手前にあった東屋の近くに親子像が立っていました。これは父と息子の像で、母島の鮫ヶ崎展望台にある母娘の像と向かい合っているらしいです。それにしても人がいないなぁ。公園に地元の親子はたくさんいたのに観光客は帰り支度で忙しいのでしょう。サンゴダストの浜辺を歩いて行くと、ビジターセンターがありました。今更ですが入ってみることにしました。 入るとすぐに小笠原のカヌーが展示されていて、 その脇にたくさんのパンフレットが用意されていました。小笠原の自然やアクティビティについて項目別にたくさんあり自由に持っていけます。父島に来たらすぐにビジターセンターに来てみるべきでした。展示も充実していました。 昔の民家が再現されていて、小笠原の歴史もパネル展示されていました。小笠原オオコウモリを始め動物や植物に関する展示も多く、改めて知った事も多かったです。小笠原の島々の写真展も催されていて見応えがありました。亀やイルカ、クジラの生態、アカガシラカラスバトなど 固有種に関する解説も充実していました。亀の前には亀の胃袋から出てくるたくさんのビニールが筒に入って置いてありました。亀は漂うビニールやプラスティックゴミをクラゲと間違えて食べてしまうのですが、消化されずに胃に残るので、空腹感を覚えず、飢えて死んでしまうそうです。何気なくポイ捨てしたゴミが亀を殺したり、生態系に影響を与えることもある…ちゃんと知って、子どもたちにも教えないといけないと思いました。ずいぶん時間をかけて見たつもりでしたが、島時間はどうもとてもゆっくりとすぎていったようです。昼食を済ませ、お土産を少し買うとやっと乗船時間が近づいてきました。 小笠原丸が着いた待合所前ではティンドラムの演奏が始まっています。到着した乗客を歓迎する明るい澄んだ音が軽快に響いていました。私たちもこうして歓迎されていたのですね。船からみんなが降りてくるのをぼんやり見ていたら、自分がタラップを降りてくるんじゃないかと変な錯覚をしてしまいました。いよいよ乗船です。船室に荷物置き、デッキに出ると見送りの人が集まり始め、太鼓の演奏も始まりました。 「おかえりぃ〜」「おかえりなさぁ〜い!」「ありがとう」民宿やペンションの皆さん、買い物をしたショップの店長さん、子どもたち、その他にもたくさんの島の人たちが手を振りながら叫んでいます。おがさわら丸はゆっくりと岸壁を離れ島を後にします。するとたくさんのボートやクルーザーが後を追ってくるではありませんか!デッキにはたくさんの人が乗って手を振っています。 ダイビングショップやガイドの皆さんなんですね!あらっ?ボートの上で逆立ちをして足でバイバイしている人もいます。ボートは二見湾の出口まで伴走して見送ってくれました。最後はダイバーやインストラクターの皆さんが、ボートから海へ飛び込むという究極のお見送りをしてくれました。「おがさわら丸 出航 お別れのダイブ」「また帰ってくるからねぇ」「おかえり〜」「ありがとー」と呼び交わす声は、船が波をけっていく音やエンジン音、そして風にかき消されてしまいましたが、本当にまたすぐに帰ってきたい気持ちが猛烈に湧いてきていました。おが丸は速度を上げて父島からぐんぐんと離れていきました。距離が離れていけばいくほど小笠原での出来事が思い出になっていくのが実感されて、デッキに出ているのが辛くなってしまいました。船室に戻り思いました。次に来たらしたい事。クジラのジャンプを見る「ホエールウオッチング」イルカの群れに中に飛び込んで一緒に泳ぐ「ドルフィンスイム」真っ暗な夜、小笠原オオコウモリにビクビクしながらグリーンぺぺを探す「ナイトツアー」高く澄んだ大きな空を天の川が動いていくのを見る「星夜観察」船で行ってとっておきの所でする「ダイビング」帰るとなったらできなかったことが次から次に頭に浮かんできてしまいます。なかなか来られないと思うけれど、また絶対に来て、今度はもっと島の人たちと触れ合ってたくさん体験したいです。 読んでいただいてありがとうございました。 ランキングに参加しています。応援してくださいね
2017.05.27
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晴天に恵まれた小笠原ヨットレーススタートの日連休中の5月2日にヨットレースはスタートしました。参加艇の1つは「東京オリンピックを成功させよう!」と書いた旗を運びます。 東日本大震災で被害を受けた地域に元気を取り戻してもらい、フラッグを受け渡していくことで全国のヨットマンが1つの輪になって貢献したい、という「海の聖火リレー」をしていくイメージだそうです。5月23日の東京新聞に「復興の旗 五輪へつなぐ」という記事が掲載されました。このレースを皮切りに東京五輪の開催される2020年までフラッグを全国にリレーしていきます。当日の朝、12時のスタートを前に参加艇は最後のチェックをしていました。 セールををたたんでブームの上に置き、マストに上がって計器をチェックします。すべて準備が整うまでサポートチームの女性陣は(することもないので)、大根山公園の丘に登り、旗を振って応援しました。 とても良い天気で湾内も烏帽子岩も良く見えました。ヨットからもこちらの様子が見え、気合が入ってきたと連絡がありました。各艇は忙しく準備を済ませ、次々とレース海面に出て行きました。 おまわりさんも出艇を見守ります。 私たちも観覧艇に乗って、スタート海面へ向かいました。 レース海面は二見湾内、第3ブイをアウターにして本部船との間がスタートラインになります。湾内には客船「ぱしふぃっくびいなす」号が入港していました。 スタートライン近くの海面に着くと、もう良いポジションを取ろうとマニューバリングが始まっていました。応援しているヨットが観覧艇の近くまで来てくれました。 スタートしたら4日くらいは大海原と風との戦いです。「がんばってぇ〜」「ゴールで待ってるからね〜」などと黄色い声の声援も上がります。マニューバリングがしばらく続く中、スタート時間が近づきます。スタートの合図のフォーンが鳴る前にラインを越えるとフライイングになりスタートラインに回り込んでもう一度スタートし直さなければいけません。でもスタートでリードすることは必須です。いい風を取れるポジションを取ろうとつばぜり合いが続きました。フォーンがなりました!スタートです。 おお!我らが艇はいいスタート、一番にラインを超えていきます。がんばれっ!早い早い!ぐんぐん先に走っていきます。観覧艇も後を追いますが追いつけません。 空と海が合わさっている水平線のそのはるか彼方、500マイル先の小網代沖のゴールを目指したレースの火蓋が切って落とされました。ヨットの大きさによって速さが違うので厳しいレーティングが課されています。ですから一番にフィニッシュしても優勝できるとは限りません。応援しているヨットは40フィートなので前回1位を争ったヨットとは、大きさは変わりませんがレーティングにより2時間ほどの差をつけないといけません。一番大きいヨットは55フィート、これも早いです。いけいけ!飛んでいけ!みるみる水平線に紛れそうになっていきます。 どうかすべての艇が無事にゴールできますように。最後までそう願いながらずっとずっと見守りました。…あーぁ、行っちゃった!昼も夜も4時間毎のワッチをしながら風の力で進んできます。みんな、がんばれー。海と空が合わさっているところに帆影が吸い込まれていくのを見つめていました。なんだかまだ見えているようなのだけど、もう見えないのかもしれないな…なんて思っていると、グゥーン…とエンジンの音が高くなりました。観覧艇はこの後、兄島瀬戸を通り抜けて父島をぐるりと一周する旅にでます。 船は右に旋回すると速度を上げ、前に行った宮之浜を通り過ぎました。この辺りは潮の流れが厳しく渦を巻くように潮目が見られました。釣り浜を過ぎ、枕状溶岩のある長崎展望台を過ぎる頃のことです。「おっ!いるぞ〜。親子のクジラだ!」と声が上がりました。 マッコウクジラでしょうか。仲良く並んで潮を吹いています。 5、6月頃まで小笠原付近でクジラは子育てするのだそうです。その後は北へ向かいベーリング海へ。お父さんに会いに行くのでしょうか。驚かさないようにエンジンを止めてしばらく見ていました。前ビレを高く上げたり、息継ぎに上がってきたり、親子は悠々と泳いでいます。エンジンをかけて船は前進しました。少し行くと軍用施設のある初寝浦展望台のあたりを通りました。アオウミガメやイルカも多く見られるというのですが出会うことはできませんでした。「見て見て!大きなクジラだよ!」またまたクジラさんには出会えました。 クジラのジャンプは見られなかったけれど、大きな尾びれを高く上げていました。これでイルカが船に伴走してくれたらもうみんな大興奮だったことでしょう。船は鯨崎を廻っていきます。右の切り立った断崖絶壁の島肌には樹木は一本も見られません。左手に面白い形の小島が見えました。 父島の南端、天之鼻を通り過ぎしばらく行くと千尋岩が見えました。 円縁湾という緩やかな湾に抱え込むようにそびえる断崖絶壁で海側からは赤い岩肌がハート型に見えるのでハートロックと呼ばれています。円縁湾を過ぎると急に海の色が変わりました。色が、緑がかった青、透き通った藍、などと変化していきとても美しい海域でした。島の方を見ると純白のビーチがありました。 ここはジニービーチと呼ばれ陸路はなく、海からしか来られません。シーカヤックできたのでしょうか、浜には人影が見えました。もう南島との瀬戸を通り、最南端をすぎ西側に廻り込んでいきます。ここも陸路は見えず饅頭岬を越して、初日にシュノーケリングをした小港海岸沖を通過、旧日本軍が埋め立てて作った飛行場跡がある野羊山、洲崎を回ると二見湾です。 ぱしふぃっくびいなす号の船客は今夜は小笠原に泊まるのでしょうか。ぐるっと一周、3時間ほどの船旅はサプライズ満載で大いに楽しめました。波やうねりもあまりない快適な船旅でしたが、下船してもしばらくは足元が揺れているような感覚が残っていました。もうみんな行っちゃった…なんだか気が抜けてしまって立ち寄ったカフェでもなぜか無口。 裏口にあったサメには笑ってしまいましたが… なんだか時間が止まってしまっているような感覚になる夕暮れでした。 太陽はゆっくりと水平線の向こうに落ちて行っているのだけれど、空は刻々とその色を染めていっているのだけれど…時間は行ってほしくない。私は本当に小笠原にいるのかしら…明日はもうおがさわら丸で帰るなんて…帰ったら全てが夢の中のように思えてしまいそうで寝るのが嫌でした。次は小笠原最後の日とおが丸での帰途のことを書きます。ここまで読んでいただいてありがとうございました。 ランキングに参加しています。応援してくださいね
2017.05.25
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中央山の見晴台からはぐるっと一周360度の視界が三日月山のウエザーステイションからは中央山を目指します。途中にもいくつか展望台や浜があるので寄りながら行きました。まずは父島の一番北に近い宮之浜を訪れました。 向いに兄島が見え前は兄島瀬戸です。サンゴ礁が発達していて熱帯魚も多いのですが潮流が早いので、ブイより外にいくと危険なのだそうです。 なんだか日本ではないみたいなテラスと椰子の葉で作った日除けがあって、船着場もあります。 兄島へ渡ってシュノーケリングする人も多いようです。見ると船が帰ってきて人を乗せていました。でも観光客やシュノーケリングにきた人ではないようです。 近寄って聞いてみると、外来のトカゲがふえているので駆除の仕事をしているとのこと。20代から30代の男性ばかり、船に乗って兄島に渡り罠を仕掛けに行くのだそうです。 その罠がこれ。ゴキブリホイホイのような「トカゲホイホイ」(正しい名前ではありません)これを毎日何百個も仕掛けては回収に行くお仕事…大変だなぁ。働いている人たちは島の外からきた人が多く「もう2年目だよ」という人もいました。「どうやって仕事見つけたの?」と聞くと「東京のハローワーク。和歌山からきて始めたら島に馴染んじゃって(笑)」その問題のトカゲさん。よく見ると本当にたくさん見かけました。 左の画像では中央付近にいるのですが、見えましたか?なかなか可愛いんですがね。さて次は釣浜に寄りました。だけど降りて行く道が急で長いので展望台から景色を見るだけにしました。 向こうに見えるのが兄島です。次は朝日平展望台です。 道に戻り先へ進むと前に行った国立天文台VERA 小笠原観測所が見えてきました。この日は寄らずに進んでいくと夜明山(307メートル)に向かいました。道が登り切ったあたりを左に曲がるとジャングルに埋もれた軍用施設跡のある初寝浦展望台に出ます。その分かれ道にトイレがあるのですが、その脇に首のない二宮尊徳の像があるんですよ!初寝浦にも降りず、夜明け道路を中央山へと向かいました。途中傘山という山がありそれを越えた辺りにJAXA 小笠原追跡所があります。 ここでは種子島宇宙センターから打ち上げられたロケットの飛行状況を確認したりしているそうです。道はまた登りになりました。中央山への登り口には駐車場が見当たらなかったので路駐して山道に入りました。登り切るまではよく整備された遊歩道になっています。やっと展望台のある近くまで来ました。 それまで道の左右は亜熱帯の植物でうっそうとしていたのですが急に開けます。いよいよ中央山山頂です。 そこには戦争時の電波探信儀の台座が赤く錆びてなお残っていました。 そして少し先には展望テラスが!まるで空に向かって何かを祈る祭壇のように出現しました。あそこに上がったら360度の景色が広がっているんだ、と思うと登る前からなんだかワクワクしてしまいました。 上がって見回すと、首を回しただけでは全部見えません。ダンサーのようにクルッと回って見ないと全部の海が見られない…その海の色が蒸気になって空の青に混ざっていくみたい、それに空の青がゆっくり落ちてきて海にとけていく…なんてたくさんのアオがあるのだろう。 見える島の名前のほか「ハワイの方角」「東京の方角」などと書いてある案内板もあり、「この海のずっと先にあるのか…」と遥かな想いを馳せました。 それより興奮したのがこれ 小笠原の空に見える星々です。6月ごろからは南の水平線近くに南十字星も見えるといいます。あーぁ!ナイトツアーでここにきたらすごい迫力だろうな。真っ暗な夜の中をガイドさんと一緒にここまで来て、灯りのない黒い森の上に流れる青白い銀河を見る…動物たちの気配がしてそれでも空はゆっくり回っている…水平線に一番近い星を探したいな…そんなことを思ったのだけれど、今回は予定に入れられません。仕方なく昼間の空を見上げ、そこにあるだろう星々に想いを飛ばしました。最後までお付き合いくださってありがとうございました。次にはレースのスタートのこと、船で父島を一周してクジラにも出会えたことなどを話そうと思います。どうぞまたお立ち寄りくださいね。 ランキングに参加しています。応援してくださいね
2017.05.24
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亀料理は美味しかった! 亀料理を出してくれるお店が開くまで少し時間がありました。 父島のメインストリートを散策です。 二見港の先にはお土産やさんやダイビングのお店の他、カフェやペンションも。だけど生協が一番大きくていろいろ売ってて便利です。ペリーがやってきた記念碑もありました。 歩いてもすぐに終わってしまうメインストリートのすぐ脇は海岸です。 打ち砕かれた白い珊瑚でできた浜で綺麗なサンゴを拾い始めたら、時間がどこかへ行ってしまいました。夕暮れが迫ってきます。色がだんだんなくなっていく浜でいつまでも真っ白なサンゴ…あまりたくさんあるので形の綺麗で気に入ったものを選んで拾いました。いよいよ開店の時間になりました。「只今満席」…予約してあってよかった。 「新亀あります!」ですって!一年に135頭しか獲ることが許されていない貴重な亀!おお!カメさん…どんな味なんだろう…と期待も膨らみましたが怖さも半分。席につくと早速名産の島トマトや他の料理と一緒に亀刺しが運ばれてきました。 右は亀のキモ刺しです。亀刺しは鶏肉みたいですがもう少し弾力がありました。味はくせがなく甘みも感じて美味しかったです。キモは牛のレバ刺しに似ていましたが、もっとしっとりしてなめらか。続いてはヒレ元部分の刺身で生姜醤油でいただきました。 見た目よりやさしい舌触りで少し弾力がありますが噛むと旨味が感じられました。そして卵がやってきました。 まん丸でピンポン球くらいの大きさです。口に入れて噛んでみると…なんという食感でしょう。今まで食べたことのない食べ心地です。鶏のゆで卵とは全く違います。白身と黄身に別れてもいません。つるんとした鶏の白身とは違い、噛んでも割れる感じはありませんでした。黄身のようなボソボソ感は全くなく、しっとりしたチーズとでも言うのでしょうか…含んでいるとゆっくり溶けてくるようで、柔らかい舌触りに驚きました。とびきり美味しいとは思いませんでしたが感謝していただきました。もちろん亀煮も。 この大鍋には亀の様々な部位が入っていてじっくり煮込んであります。少し脂っこかったですが柔らかく煮てあり、お代わりして食べてしまいました。仲間とワイワイ言いながら亀料理に舌鼓を打っていると、ひっそりと静まり返った小笠原の夜は明るい店の周りを包み込むように更けていきました。次の日は軽やかな雲が白く空に輝く良い天気になりました。 気分も晴れ晴れ、また車で行けるところを観光しに出発しました。まずは三日月山のウエザーステイション展望台を目指します。 ウエザーステイション展望台は父島西側の絶景夕日スポットです。まだ朝でしたので夕陽は無理だけど、できればクジラが見られたら、と期待にワクワク。展望台下まで車で行けました。駐車場脇にはトイレもありそこから204メートルの三日月山に登るトレイルもありました。 ここから先、山頂を経て少し行くと行き止まりになっているそうです。トレイルへは行かず左に行き展望台へ上がってみると… 西島を始め兄島などの島が望めました。 三日月山の方角を除いたほぼ270度に青い海と空が広がっています。空と海が遠くで混ざっているようでなんて広くて大きいんだろう!と息をのみました。ここからはクジラがよく見られるということです。 大きなザトウクジラが今にも大空にジャンプするのではないかと視野を最大に広げて海原を見つめてしまいました。 展望台の一番右にいる人はクジラ番です。ここから望遠鏡でクジラやイルカがどこにいるか見ているのだと言います。そしてツアーのガイドに無線で知らせるのだそうです。なるほど、ホエールウオッチングの船にクジラの居場所を知らせ、ドルフィンスイムに出かける船にはイルカのいそうな所を案内してるんですね。こんなに大きな海なのだから行き当たりばったりではクジラと出会えないでしょう。できることなら今日はずっとここにいて、クジラのジャンプを待ちながら夕焼けを見たい誘惑にかられました。だけどまだまだ見たいところはあり、時間は限られています。しぶしぶ車に戻り次の目的地を目指しました。宮之浜、旭平、そして小笠原のてっぺん 319メートルの中央山の様子は次のブログで話しましょう。どうぞまたおいでくださいね。ここまで読んでいただいてありがとうございました。 ランキングに参加しています。応援してくださいね。
2017.05.22
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泊まっていたペンションの前の浜でカメの産卵がありました前の記事から時間が空いてしまいましたが、小笠原旅行、続けます。ペンション前の海岸は扇浦海岸。着いた日の前の晩、アオウミガメの産卵があったと聞きました。カメは5月〜8月の新月の前後に産卵するそうです。母亀は1シーズンに数回産卵して、一度に100個前後の卵を産むとか。これが母ガメが歩いた跡。右下に卵を掘った跡が見えます。 浜に降りてみると 海に帰って行った足跡もありました。産卵時期にはレンジャーが浜を見回っていて、産卵があるとスコップで掘りあげて孵化場で保護し人工孵化されているのだそうです。ある程度大きくなると放流しているので個体数も増え安定しているとか…でも小笠原の郷土料理は「亀料理」なんです。お刺身、煮込みなど色々あって他ではできない食経験をしました。だけど…カメの卵が出てきたときにはさすがに手が止まりました。結局食べちゃったのですが…少し心が痛みました。カメさん、ごめんなさい。そのお味は…また今度亀料理については書こうと思います。カメの産卵跡を見たあと、海岸を散歩しました。すると大きな鉄砲狭間のようなものが これは第二次大戦中にアメリカ軍が上陸してきたら…とこの中に入って機関銃を構えて待ち受けていたのだそうです。昼夜を問わずここに寝そべって敵軍を待っていた人の心境を思うと二度と戦争を起こしてはいけないと改めて感じました。小笠原のあちこちには戦争の跡が見られました。前のブログで書いた境浦海岸沖に魚雷を受けて座礁した濱江丸もそうですが、この扇浦海岸の沖にも沈没した輸送船が眠っているのだそうです。海岸にはその一部でしょうか大きな残骸が打ち上げられていました。 扇浦海岸の上の道路脇には駐車場と休憩施設がありました。 夕日を見ながらここでまったりと夜になるまでカメを待とうかとも思いましたが、車を借りてちょっとドライブに行くことにしました。父島で車で行けるところは限られています。歩いていける歩道が整備されているところも島の東側がほとんど。指定ルート以外はガイドの同行が必要です。この日は扇浦をでて境浦から二見港を通り過ぎ三日月山ウエザーステーション、長崎展望台、旭平展望台、初寝浦展望台を目指しサッとロケハン程度に車を走らせました。 旭平展望台からの眺めはとても素晴らしく、微かに弓なりに見える水平線に地球が丸いんだ、と思い出させてもらいました。 初寝浦の展望台手前には軍用施設の跡があり夜はとっても怖そう。 ジャングルに飲み込まれてしまいそうな建物もありました。 初寝山を過ぎると中央山の手前に国立天文台 VERA 小笠原観測所ありました。大きなアンテナが傾き始めた陽の光の中にドンと現れました。 係りの人は誰もいないようで立て看板の説明文を読んでみました。 へえぇ、電波望遠鏡なんだ…これで宇宙の観測をするんだ…と感心しているとグゥィーン…という音とともに望遠鏡が動き始めるではありませんか!「うわぁー、何を追尾してるの?ミサイルだっったらどうしよう!」というと地元の方が「違うよ、だったら警報なるでしょw」と笑われてしまいました。この日は郷土料理の店の予約がしてあったので見学はここまで。次の日にはゆっくり島を回りましたので、そのことは次のブログで書こうと思います。そうそう、カメ料理のことも別に話したいと思います。それではまた。最後まで読んでくださってありがとうございました。 ランキングに参加しています。応援してくださいね。
2017.05.21
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宿に荷物を置き小港海岸へ おがさわら丸が父島の二見港に接岸したのはまだ午前中でした。それでもほぼ丸一日船で過ごしたわけです。 港には島民の方々がたくさん出迎えに来ていました。警察官もゆるキャラと一緒に歓迎です。 二見港の隣の桟橋に係留してあるヨットを見に行きました。全員揃ったクルーは手分けして船底磨きや装備のチェックに入ります。私たち後発の女性陣は宿へ向かいました。 二見港からは車で10分、海岸からすぐのアットホームなペンションでした。 二階が客室になっていて広いテラスがあり海が見えます。スノーケリングの道具を宿で借りて車でさらに15分ほどの小港海岸へ行きました。 遊歩道やトレッキングコースに入る時には石を入れていかなくてはいけません。 植物はタコの木やガジュマル、パパイヤやバナナもあって亜熱帯のムードいっぱいです。 浜はサンゴでできているらしく真っ白の荒い粒の砂で、折れたサンゴもありました。この先の岩場の周りでは熱帯魚がたくさん見られとてもキレイ。反対側の砂浜はゆるやかな弓なりに続いています。 着いたばかりで長くは潜る気になりませんでしたが、これが収穫 と言いたいところですが、宿のご主人が採ったものです。さて、今日5月2日にはもう小笠原レースはスタートして男性陣は全て洋上の人。上記リンクよりトラッキングデータで各艇の位置がわかります。小笠原村観光協会(父島)のFacebookでスタートの動画が見られます。私たちも明日のおがさわら丸で帰り先に着きます。観光は[島じかん&TOKYO]東京でのんびり島じかんで調べた小笠原の楽しみのいくつかはしてみました。続きも数日中には書くのでまた読んでくだされば嬉しいです。ここまで読んでいただいてありがとうございました。 ランキングに参加しています。応援してくださいね。
2017.05.02
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