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木の伐採は済み防壁工事が進んでいます以前に 「防災工事と木の伐採」で書いた工事が始まりました。この辺りはもう造成されて30年ほど経ちます。開発当時の崖の様子は画像が残っていません。少し前まではこんな感じでした。 トンビが春先になると子育てをするためにやってきていました。初夏にはカラスも卵を産むので産卵場所をめぐっての空中戦も毎年のこと。ほとんど飛べない小綬鶏もよく鳴いていました。メジロ、シジュウカラ、キビタキ、アカハラ、もちろんウグイスよく来ていました。リスはたくさんいて七色の鳴き声で楽しませてくれ、アライグマ、ハクビシン、そしてタヌキたちとも顔なじみになったものです。大木になった木は数年前の大雪で枝が落ちて崖下の家に被害が出ました。その時からでしょうか、防災工事の話が持ち上がったのは。そしてとうとう昨年末に始まりました。木の伐採です。 鳥たちが営巣していた大木もあっという間に切り株となりました。こうして見ると崖はとても急峻です。木の根が崖崩れを防いでいてくれたのかもしれません。コンクリートの工事もグングン進みました。 長いホースで骨組みした鉄筋にコンクリートを流していきます。枠の内側には金属のネットが張られました。 木の切り株が残されているのを見て救われたような気がしました。切り株から出るひこばえや自然の再生力を活用して緑が出るのを妨げない工法のようです。全面がコンクリートで覆われていないのを見てとてもホッとしました。これで終わりではなく格子目の間には土が吹き付けられました。 人工吹き付け客土というのだそうで、発芽率抜群と書いてあります。どんな草が生えてくるのでしょうか。ススキのようなパンパスグラスでしょうか、美しい花の咲く草でしょうか。どちらにしても早く動物たちが身を隠せる背丈になってほしいものです。作業員さんはハーネスをつけ上から吊られて客土を吹き付けていきます。 思いの外、客土吹き付けは迅速に作業は進み1日半で終了しました。足場も撤去され以前のうっそうと繁った小さな林は冷たい人工物と化しました。人がどのように手を加えようとも自然はしたたか、きっと遅からず草は生え切り株からは芽が出て、ひたひたとまた人の領域を侵略してくることでしょう。人が住まなくなれば驚くほどの勢いで自然が戻ってくるということですが、私たちがこの地を見捨てることはないでしょう。それでもできることなら少しでも自然の生き物がくらせる場所を残せたらと思います。春もすぐそこ。残された林の上ではトンビの求愛の鳴き声が聞こえます。小綬鶏も鳴き始めリスの声も絶えてはいません。このところタヌキの来訪はありませんが、きっとどこかで潜んでいることでしょう。夢物語のようですが、命あるものがみな穏やかに生きていける世界になってほしいと願っています。最後まで読んでいただいてありがとうございました。 ランキングに参加しています。応援してくださいね
2017.02.26
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漁師さんにとっては危険な風、春一番前の晩から吹きすさんでいた風は朝になっても止みませんでした。バイクに乗って海岸沿いの道路を行くと、標識に「波浪注意報」の黄色い文字。後ろに車がいると風にあおられた時に接触しそうで怖かったのですが、幸い最初の岬を曲がるまでは後続車なし。御用邸前を通過するとまた正面から風は上体を押し上げ吹きつけました。ゴーグルしてくるんだった!砂と塩が目に入ります。薄目にして砂つぶ手を防ぎなんとか駅まで到着、かなりあおられましたが。漁師さんにとってばかりでなくドライバーにも結構危険です。用事を済ませて午後に帰る時にもまだ南西の風はおさまっていませんでした。それどころか道路標識は「波浪警報」に変わっています。 陛下がよくお散歩なさる一色海岸にも白波が打ち寄せていました。遥か先左手が一色海岸、右手の岬が長者ヶ崎です。走行中は砂つぶ手が顔や目を打つので速度を落として進みました。長者ヶ崎を過ぎると海はまた荒々しさが増したように思いました。 松の枝は吹きちぎれんばかりです。三浦半島、長井から先が見えます。あらら、いますよ、サーファーが。ここではたった一人で海に挑んでいました。 街道沿いのヤシの木も風にあおられ伸ばした葉を返されてしまっています。標識は風でブルブル揺れていました。 地元の駐車場から漁港方面を見ると高波が防波堤に打ち付けていました。その手前、風波が薄くうねりの入るところにはかなりの数のサーファーがいました。なんでこんな日に海に入るのでしょうか。風と波を乗り切り沖に出て波を捉え、乗って帰る快感…こんな波を越えてパドリングしていくだけでも力を使い果たしてしまいそうなのにそれでも挑んでいく。そして荒波の上に立ち、うねる波を乗りこなして浜に帰る。それがまた新たな荒波に向かっていく闘志を沸き立たせるのかもしれません。海岸に立っている岩にも容赦なく風と波は打ってかかります。 これから何年もの先、この岩も打ち砕かれてなくなってしまうのでしょうか。しかし波に立ち向かっていった闘志は、打ち砕かれることなく燃え続けるのかもしれません。それが困難であればあるほど、越え難い波であればあるほど、その波頭を超え、頂を取り、波の腹を思うままに駆けおりる…それを成し遂げた時の快感がふつふつと湧き、波に挑み続けるのでしょう。 人の気持ちなどにはお構いなしに風と波は轟々と押し寄せていました。泡だつ海は砂を巻き上げ飛沫を飛ばし、ひ弱なものをねじ伏せていきます。それでも渦巻く流れの中でも必死にそれに抗い生きていくものもいるのですね。どんなに風が吹こうと海が荒れようとそこにあったものが根こそぎ失われないでいるのを知ると敬虔な気持ちになります。どんな小さなものでも生かされているのでしょうか。今日も1日の終わりが迎えられたことを感謝します。どんな偶然がこの命を奪ったとしても不思議はないのですから。明日もまた生きていけるとしたら、その時を深く観じて過ごしたいと思います。みなさまの毎日が豊かな日々となりますように。最後までご一緒くださってありがとうございました。 ランキングに参加しています。 応援してくださいね。
2017.02.17
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痛みの目立つところをリペアしましたもう30年も住んでいる家。子供たちが生まれ大きくなり巣立って行きました。壁紙に汚れも目立ちます。特に角は切れたり汚れたり、歴史が染み込んでいます。まず重曹イオン液をスプレーしてタワシで洗いました。そのあとは水をスプレーして拭き取ること2回。かなりきれいになったみたい。しっかり乾かした後、両面テープでモールを貼っていきます。よしよしとてもきれいになりました。天井も床もしっかり磨き上げたのですっきりです。壁がきれいになったら階段の手すりが気になりました。ペンキを塗って壁紙が剥落していたところにはテープを貼ってリペア。なんだか楽しくなってドアーの枠の削れていたところも塗装。角が欠けて生地が見えていたのにきれいになるもんですね!思ったより新品ぽくなったので勢い付きました。前から気になっていた和室の柱などのアク抜き。砥の粉が染み出してきてカビているようにみえていたのです。勢いに乗って養生もせず重曹イオン液を吹きかけていたら…天井板に染みて白くなってしまいました。ゲゲゲ!どうしよう(−_−;)必死でリペアクレヨンで木の目を再現したけどシミの部分はわかりますね(-。-;でもここまで再現できたからよしとしましょう。天井で懲りてよせばいいのに和室の板の間にも水性ニスをかけました。かなり劣化していたので3回上塗りしたらこのざまです。サンドペーパーもちゃんとかけたのに…あーぁ、過ぎたるは尚及ばざるが如し、なのかなぁ。ムラもあるしはげちゃったとこもある(涙)とはいえ素人のリペアの割にはうまくできたかな…なんて思ってます。そんなに時間をかけずにできるし、材料費も本当に安かったのでもっと早くやればよかったというのが正直なところ。それより古いからも「仕方ない」と諦め今まで手を加えなかったのですが、こんなに簡単に自分にもできることでリフレッシュできるのに感激しています。経年劣化が激しいのは何を隠そう自分なのですが、何もしないで手をこまねいているとどんどん取り返しがつかなくなりそうです。もう〜だからとあきらめずにお手入れしなくては!愛情を込めてお手入れするのは大切なことだと実感したハウスリペアでした。最後までお付き合いくださってありがとうございます。ちょっとした心づかいでみなさまの毎日が明るくなりますように。 ランキングに参加しています。応援してくださいね。
2017.02.15
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見たことがないところに行ってみたい今の生活に不満はないけど見たことがない世界を感じてみたい飛行機に跳び乗って遥か上空から今まで住んでいた地球を眺めたいどこに着くかわからなくても誰も待っていないと知っていてももう後には戻れないんだ、って感じられても行き着く先の世界を思い描いて飛んでいきたいもしかしたらそこには大きな火球が落ちてきて何もかもを飲み込んでしまうかもしれないけどそんな一瞬に立ち合えたら燃え尽きてもその圧倒的凄さには感動するだろうもしかしたら不毛と思われる大地から命が枷を突き破って花を咲かせるのに出会えるかもしれない飛んでいきたい飛行機に乗らなくても何も変わらない今のこの時から飛び出して全てをそこに立つことから始める新しい自分を経験するために ランキングに参加しています。応援してくださいね。
2017.02.10
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静かな雪の夜夕方からみぞれになり、今は雪が降っています。積もりそうにはないけど雪の夜独特の気配がします。どんな静かな夜でもこれほどまろやかな静けさにはなりません。雪粒に音がみんな吸い込まれてしまっているようです。何年か前の二月の今頃、たくさん雪が降りました。朝起きると降り続く雪はそこにあるものを消そうとしてどんどん周りを覆って「早く真っ白になって」と囁きかけているよう悲しみや辛いことを真っ先に取り込んで雪がいつもの景色を白い雪そのものに変えてしまおうとしているみたい色も音も封じ込められて妙に明るく静まり返ったモノクロの世界に変わっていく歩いて神社まで行くとそこには真っ白な階段がまだ形を残してあった風が吹いても梢すらならず、空気までが白いベールのように重なってゆらりゆらりと白い世界に何もかもを封じ込めていく…そんな雪の日に明日はまたなっているのでしょうか。もうやんでしまっているでしょうか。静かなしずかな夜が更けていきます。............こんな夜は暖かいおでんにしましょう。大好きなはんぺんも真っ白。ちくわぶもしらたきも大根も真っ白…外の世界も真っ白になっていたらいいな。そしたら朝は真っ先にまた散歩に行こうと思います。 ランキングに参加しています。 応援してくださいね。
2017.02.09
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味噌を仕込みましたいろんなことがあった年末年始も乗り切りやっと以前のような毎日が過ごせるようになってきました。豆と麹は買ったものの手がつけられなかった味噌の仕込み。やっと取りかかれました。だけどアクシデント。圧力鍋のパッキンがうまく閉まらず、大鍋で大豆を煮る羽目に。映画を見ながらコトコト四時間。指で簡単につぶれるまで、アクを取り差水をしながら煮ていきました。 マッシャーでつぶしたら、混ぜておいた麹と塩を入れてよく混ぜます。この時去年作った味噌を種味噌として混ぜ込みます。大豆1キロ、麹1キロ、塩430g、種味噌250g、茹でた時取っておいた茹で汁300ml一晩水に浸けた大豆は倍くらいになるので、これでほぼ4キロの味噌になります。容器を消毒し底に塩を振って、おにぎりを作るように丸め投げ入れていきます。底が見えなくなったら平らにならし、また投げ入れます…ビシッ!立て膝をして力任せに「エイッ!」とか「このぉ!」とか言いながら投げつけます。うまく容器に入らないで縁に当たってしまうと悲惨なことになります。心を無にして集中して全部命中させました。 半分ほど終わった頃チャイムの音に玄関に出てみると宅配便のお届けでした。「今日はまたずいぶん勇しい声が聞こえてましたねw」「へへへ、味噌玉で投球練習してたのよ」「えっ??」などと会話しながら届いたものはこちら 京都からのお届け物、冨美屋のおうどんです。ちょうどお腹も減ってきたので仕込を済ませて早速いただきました。 出汁からネギや卵まで入っている手間いらずな優れものです。毎年送ってくれるのですが、今年は体調を崩している娘宅にも届きました。「寒いし暖かいものでも食べて元気になって。台所仕事で立っているのも辛いでしょうから簡単に食べられる物を」と優しい思いやりも届きました。娘宅ではその晩うどんすきで身も心もほっこりほかほか。 さてさて、もう立春も過ぎました。暖かい春の陽射しも、かじかんだ体と心を溶かしてくれます。陽の暖かさにまして娘の「思いやってくれている人がいると感じられるとじーんと心にしみてとっても暖ったかいね」という言葉にぬくもりました。一日の終わりが来ても、闇さえほんのり明るく光を内に包み持っているみたい…最後まで読んでくださってありがとうございます。みなさまの毎日が心安らかで暖かいものでありますように。 ランキングに参加しています。応援してくださいね。
2017.02.08
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家の周りに居ついてしまった猫漁港が近いせいか猫を捨てていく人がいます。漁師さんも餌をやったり気にしてくれているのですが浜から上がってくる猫もいます。昔は猫を飼っていましたがうちには今飼い猫はいません。だけど捨て猫を見かけると捕まえて去勢手術や避妊手術をしています。今まで何匹も来ました。間に合わず子猫を産んでしまってあちこちに連絡して引き取り手を探したこともありました。手術を受けさせた猫がやってくると餌を与えています。近隣の方も「地域猫」という考えに賛同してくれているようです。最近よくくる猫はクロ、サバ、チョコナンの三匹です。その他にもいるのですがこの三匹は夕ご飯には必ず来るので家に入れることもあります。これはクロ、ツンデレです。他の猫がいると決して甘えてきません。でもいないときは膝に乗りたがり甘えて頭を撫でて欲しいとしきりにアピールします。うちではカリカリ餌しかあげないのですが缶詰を開ける音に反応します。きっとどこかでカンズメの餌をもらっているのでしょう。これはチョコナンという名前です。人間が怖くて人の目につかないところでちょこなんと座っているからです。2015年の9月に書いた「防災工事と木の伐採」に登場したこねこです。その時は小さくてサバの半分もありまでんでした。こちらはそのサバです。「犬も猫も人も同じ命」で去勢手術のことを書きました。初めて来たころはオドオドしていてすぐに逃げるビビリンでした。ちょっとした物音にびっくりして植えたばかりのキュウリの苗を折ってしまったこともありました。今では一番の甘えん坊です。台所に立っていると寄ってきておねだりします。どこかの台所で美味しいものをもらっているのかもしれませんね。三匹ともオスなのにとても仲良しです。家に入れてあげるとコタツの私の膝の上で猫玉になります。チョコナンはいつも腹を見せてお兄さんたちに抑え込まれても文句は言いません。くつろいでいるのもほんの一時間ほど。7時頃には外にでたがります。多分どこかのお家で美味しいものがもらえる時間になったからかも。そうそう忘れていけない訪問者もいます。タヌキたちです。今年は毛の抜けているタヌキは見かけていません。防災工事が彼らの住処やテリトリーにまで及んでいるのでやってくることも少ないです。リスやアライグマやハクビシンもいたのですがリス以外は見かけなくなりました。3月には工事も終わります。生き延びてくれているといいなぁ。防災工事のその後は工事が終わったら書こうと思っています。人間中心に都合の良いように自然を作り変えていくのは仕方がないこと。とはいえそんな過酷な状況でも必死に生きようとしていくものたちが愛おしいです。みなさまが大切にしているものが守られますように。最後まで読んでいただきありがとうございました。 ランキングに参加しています。応援してくださいね
2017.02.04
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