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青空にたなびく雲が風にそっと流すメロディ空を舞うひばりだけが聴く天界のメロディ僕らがひばりの歌声から知る春のメロディ
Mar 30, 2007
長い午後がようやく終わり歩道の影が静かに消える頃オープンテラスの隅のチェアに座ってカフェの明かりの中を行きかう人々を眺める手元にはノンシュガーのエスプレッソひと口飲んでは広がる苦味を味わいまたぼんやりと人影が光の中を過ぎるの眺める雑踏の音が心地よい宵の口イルミネーションの海に飛び込む前のひと休み
Mar 29, 2007
夜空を渡るリュウグウノツカイはまるで大きな彗星のように銀色の尾を引き赤いひれ飾りは大気圏で燃え上がる炎のように鮮やかで巨大な目は夢を見るかのように星空を映して輝いていた
Mar 29, 2007
ゆったりと回るレコードから緩やかに流れるボサノヴァ静かに沸き立つフラスコからあふれるコーヒーの香りに手にした本を置いてふと目を上げる柔らか湯気とともに香ばしい芳香が店内を満たすひとりで過ごす穏やかな時間
Mar 28, 2007
茜空に打ち寄せる宵闇の美しさ白い波頭のような雲が横に長くたなびきいく筋も空を横切っていく雲の間を走る月は打ち寄せる波が満ちるにつれてますます輝きさえ渡る見上げた夜空の月が本物か湖畔の波間に揺れる影が本物か心揺れて惑う夕暮れの散歩道
Mar 27, 2007
向こうに並び立つ白金の列柱瞳を焼く日差しを乱反射して周囲を白く燃え立たせる見捨てられた宇宙空港の一画でいまだ錆びることなく青空を貫いて星の世界へ向かうほどに高くそびえるように見える列柱は発着に賑わった過去を今も留める
Mar 27, 2007
モノクロームの空を突き破るような春の陽を目を細めて見上げるポプラ並木萌える若芽の点描が誘うような風を受けてやがてモノクロームの空を春色に染めていくだろう
Mar 26, 2007
春うららかな青空に衣の裾のひるがえるそんな夢をうつつに見てまた一献と盃を干す花は桃薄い花弁が私を慰めるように降り注ぎ満たした盃にの中にも浮かぶ
Mar 26, 2007
愛の歌は歌わない誰も彼もが口ずさまなくてもそれぞれの心の中で歌っているからボクがあらためて歌うことはないだろうそれにボクには愛はないうつろな心をがらんどうの体に入れてきょうも流れる雲を追って歩いているそんなボクに愛の歌は歌えない
Mar 26, 2007
誰も知らない砂漠の片隅に石で築かれた柱が立っている柱は中空でいくつもの穴がうがたれて砂漠を渡る赤い風が吹くとなんとも言われぬ寂しげな獣の遠吠えのような音を響かせるという誰が築いたのか何のためか知る者はもういないただ風の中に音が響き砂漠を渡る人の耳にかすかに届くのみ
Mar 23, 2007
夜の中に手を伸ばしねっとりとした闇を指先にからめとりそっと頬にあてるなめらかな闇は 風に揺れて顔を覆い 私を夜の中に溺れさせる
Mar 22, 2007
私は金色の光の中をただよっていた。傾きかけた午後の陽射しが、雲間から下界にに射すときの、幻想的に美しく、神々しい輝きに満ちた光。私はその光の中に幻を見た。 それははじめ変わった鳥の姿に見えた。違う。引き絞られた光のカーテンの中で、次第に露になったその姿は、愛らしい微笑みを浮かべた。風のように透明な女性の姿だった。彼女は両腕を広げて私を迎えてくれる。懐かし気に尾びれを揺らし、彼女はゆっくりと近づいて私の耳元にささやく。「おかえりなさい」と。 彼女のひんやりとした額が、自分のほてった額に触れてはっと気がついた。手にしたタンブラーをそのままに、目だけで周囲を見回した。見慣れたバーカウンター、見慣れたマスターの横顔。薄暗い照明の向こうに見える細かい柄の壁紙も見慣れた懐かしいもの……。 メイソウ亭が戻ってきた。昨年の春に消えたこのバーに、再び来ることができたのだ。私は手にしたタンブラーを改めて見つめた。澄んだ金色の液体に満たされたタンブラーには、極薄く人魚の姿が彫り込まれている。しかも下から見上げるアングルでしか見ることができない細工が施されていた。 「珍しい品です。まずはお客さんに見ていただきたかった。お帰りなさい。これからもごひいきに……」 マスターが懐かしい声で言葉をかけてくれる。そうか、帰ってきたのは私のほうだったのか。心が荒れすさんだ私は店を見失い、そして心疲れた果てに再び幻想を求めた私は、自然とメイソウ亭を見つけて帰ってきたのだ。 私はしばらく人魚と見つめあい、再び金色のカクテルを味わった。それは、甘くさわやかで、少しせつない味がした。人魚の微笑が少し揺れている。
Mar 21, 2007
プラットホームに光が流れ込みホイッスルとともに走り去って行ったカウンターで買ったコーヒーの白い湯気の向こうに行きかうシルエットを眺めながらエクスプレスのチケットをポケットの中で確かめるボクもこれからひとりの旅人としてホームから光とともに去っていくのだ
Mar 20, 2007
しばらく時間を過ごしたくて造成地の片隅に削り残された丘の上にぼんやりと座って風が時を運んでいくのをただ眺めていただけいずれこの丘も削り取られ建物が建てられそれもやがて壊されてしまうそのあいだもやはり風が時を運んでいくのでしょう
Mar 19, 2007
青空に春色の風をひと刷け白木蓮の柔らかな白さ甘い香りは霞に流れて春の早朝に夢を甦らせる朝日が山の端から上りきる一瞬前
Mar 19, 2007
白い紙の上にただ一本の線を描いて天眼鏡で覗けば線の上を姿を変えながら歩み行く人の姿を見るだろう人はその線を人生と呼ぶ
Mar 17, 2007
見渡す限り青い砂漠が月の光の下で静かに眠っている星々は砂から湧き上がる泡粒のごとくビロードの夜空に銀色に瞬く風がふと足を止めた一瞬の夜
Mar 15, 2007
触れ合うほどに近づいたふたりにはただわずかな隙間と瞬間だけが足りなくて次の瞬間には互いに遠ざかっていく呼びかけることもなく遠ざかるふたりは互いを見つめあいながら再び出会うことは永遠にないとすべて理解していた
Mar 14, 2007
誰も起こさないでほしい灰色の夢の中で私はゆったりとくつろいでいるのだから目をいためる色彩も耳を騒がす音もない世界私はゆったりとイスに体をあずけて静止した時間の中でただ心地よいというその感触だけが生きる世界で夢の中の夢を見ている
Mar 13, 2007
吹きすさんだ北風が潮が引くように静まりようやく東の空が白々と明るくなる濃い目のコーヒーを淹れたホーロー引きのマグカップを手に窓際に立ち潮が満ちるように曙光が空を覆うのを眺める早くも鳥たちが空へ舞い上がり遠くに見える煙突のライトが薄くなっていく遠くで始発の列車がゆっくりと冷え切った鉄路を暖めながら走っていく最後の一口をひといきに飲み干してほっと息を窓の外に吐いてそれが白い蒸気になり朝日を受けてほんのり茜色に染まるを見た一日の終わりそして始まり風はいつしか南から緩やかに吹き始め空はすっかり青さを取り戻していた
Mar 13, 2007
時間の流れが少しずつ世界を削り取って去っていく削られた世界の小さな粒は遠い未来に生まれる世界のために時の風に運ばれていく削られて行く世界に過去はない立ち止まれば自分もまた削り取られて消え去るのみ
Mar 12, 2007
流れ始めた言葉をもう止めることができない心の中でスパークとともに次々と生まれる言葉はボクの気持ちなどおかまいもなくまるで別人の言葉のようでも少なくともこの言葉はうそじゃないそれはボク自身が一番よく知っている流れろ言葉ほとばしれすべてを伝えられるにはまだまだ足りないパッションとエモーション目もくらむようなインスピレーションとイマジネーション
Mar 10, 2007
青空の上から零れ落ちる静かなピアノの音気分屋のお天気雨のようなほんのひととき耳に聞こえたやさしい旋律
Mar 9, 2007
握り締めた小さな幸せがまばゆく輝いてパワーをくれる今のボクには不可能はないふたりが幸せになれるなら念動力でも瞬間移動でもなんでもござれまずはホラキミを振り向かせて話しかけよう握り締めた小さな幸せがまばゆく輝いてパワーをくれる今のボクには不可能はないふたりが幸せになれるなら透視能力も空中浮遊でもなんでもできるそうさホラキミの心を覗いてボクは宙を舞う握り締めた小さな幸せがまばゆく輝いてパワーをくれる今のボクには不可能はないふたりが幸せになれるなら以心伝心テレパシーでもなんでもOK見てよホラキミの心にボクはつながっている
Mar 9, 2007
いくつものラインが触れ合い次々とスパークして闇の中に一瞬のシーンを焼き付けていく瞬きすら惜しい瞬間の連続飛び散る火花が目を射抜いて頭の中で飛びはぜる脳神経をつなぐラインが焼き切れそうにヒートアップして白熱した輝きが目の奥から漏れ出してしまいそう
Mar 9, 2007
青空に張り巡らされた電線が綾なす形に目を奪われて歩き続ける旧街道人気のない昼下がりどこかの家のラジオから雑音交じりに聞こえる音楽静かに響く自分の靴音を自分の呼吸と鼓動にあわせてゆっくりとゆっくりと遠くに聞く高速道路の喧騒に乱されることなくひっそり眠る旧街道
Mar 9, 2007
鉛色の海の向こうに峡谷の影のようにそびえる廃棄されたプラントが見える赤さびたパイプと鉄骨で築かれたそれはまるで掘り出された巨獣の化石のようにかつての力強い生命力を想像させるだがいまはひっそりと埋立地の端で冷たい雨に打たれながら鉛色の海にひっそりと影を落す
Mar 8, 2007
高速の気流が流れいく空の高みに青く澄み切った楽園がある緑も泉もないけれど空の青の中を人魚たちが月に自分の影を重ねる頃まで遊び戯れている白い雲の壁に守られた蒼穹の楽園
Mar 8, 2007
メタルの縁に流れるレッド緩やかなカーヴに沿って視線を滑らせる自然の法則と偶然が描く美にいつも心は反応するメタルとレッドは螺旋を描いて互いに交わることなく時の流れる方向へ進む妙にいつも心は反応するメタルの中で脈打つレッドレッドから伝わる熱を帯びながら溶け合うことのないメタルにいつも心は反応する
Mar 7, 2007
心躍るテクノロジー心ときめくサイエンス想像を創造に変えるその素晴らしさを手に入れてきた人類の歴史に胸ふるわせる痛みのない過去はないけれどせめて明日に希望をつないごうそれが未来を作るスピリチュアル・エナジー
Mar 7, 2007
嵐の過ぎ去った空をまだらの雲が飛び去っていく髪を乱して吹き抜ける風は大雨の名残の湿り気を帯びて私の中を潤していく閉じた傘で水溜りを乱して雲の合間にわずかに覗く空の破片を揺らしてみる灰青色の断片が波間で形を変えて消えた黒く濡れたアスファルトに落葉が張りついてまるで嵐の精のステップの跡のようその跡を追って歩いてみればいつしか雲は消えてとぼけた青空が西日を受けて色づき始めていた
Mar 6, 2007
これから大気圏に突入します最期に輝いて消えていく私を見守ってやってください冷たい宇宙の中で青い星の周囲を巡る間に忘れ去られてしまうぐらいならあなたに見守られながら大気圏で燃え尽きたほうが私には幸せなのです。
Mar 6, 2007
打ち捨てられた白亜の庭に穢れを知らぬミューズの像は誰の目にもさらされることなく廃屋の庭で永遠の美を体現する庭を吹き抜ける風は灰色訪れる者の目を欺いてミューズの像は人知れず美を示す
Mar 6, 2007
ミルク色の表面に同心円状に並ぶ波紋の化石に指を沿わす滑らかな波型の縁に思わぬ鋭さが隠れて指先を刺すこぼれた血が円の縁に沿ってこぼれミルク色の表面をざくろの粒のように転がって小さな赤いしみを作る
Mar 6, 2007
高気圧が運ぶ風雨に乗せて潮の香りが街に満ちていく心はやるのはなぜだろう荒波の中をいく小船のように私は春の嵐の中を街灯を灯台に見立てて揺れながら歩んでいく潮の香りが強くなるたびに耳の奥で波が轟くようだ
Mar 5, 2007
傾けた頭の中をさらさらと砂が流れていく砂丘の斜面を流れるように記憶の風紋を消し去りながらさらさらと流れていく
Mar 5, 2007
花曇の空の下を飛ぶ自衛隊のヘリの音はどこか物憂げ渡りきった踏み切りを走り去る列車の音は切れの悪いスライサーのよう頬に当たる大気は半ば結晶化してちくちくと苛立たせる金曜の朝は憂鬱まだヘリの音は物憂げで灰色の点がくすんだ空を移動していく
Mar 2, 2007
眼鏡の玉に桜の枝と舞い散る花びらを描きこみいつもお花見気分ですごす彼皐月にはツバクロを描き梅雨には色鮮やかなアジサイが雨ににじんだように加減して描かれる夏は風鈴が秋には落ち葉が今の季節は梅が咲き誇る弥生には桃の枝に天女の衣が風にたなびくことだろう
Mar 1, 2007
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