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雨つぶにはひとつひとつに天界の音が封じられていてくもの巣の弦に当たるたびに空気をふるわせて天界の音を奏でるくもはいかに美しい音を自分の巣から響かせるか懸命に巣をはる場所や形をいつも研究している
Sep 29, 2007
夕焼けの最後の色が残る空を吹き渡る風の軌跡をすべて白金で描いたらどれほどに美しいだろう宵闇の群青の中に茜色の線がきらきらと輝いてすっと消えていく
Sep 28, 2007
南の夜空に浮かぶ銀色の窓を抜けて僕は地球をあとにする輝く星は立体的に展開し銀河の旋回がゆっくりと心の奥へ伝わってくる振り返れば銀の窓は閉ざされ僕はひとり宇宙に取り残された再び窓が開くまでこのまま星の間を漂っていよう
Sep 27, 2007
白銀と綿の白さの間に広がる曙光のグラデーション凍りついた夜の大気がきらきらと氷の破片になって散っていく霜に凍る窓ごし眺める朝のパノラマ手にはマグカップに香しい珈琲じんわりとしたぬくもりが体の内側から広がるひと時早く冬こないかな
Sep 26, 2007
天使の翼が広がる秋空を眺めて過ごすゆるやかな午後あの翼に触れたならきっと幸せになれるのだと日差しをよけるように手を上げる翼を指で触れると聞いたこともない不思議な音色が空から降り注ぐそれでとても幸せそれでとても満足
Sep 25, 2007
ときには思い浮かぶイメージもなくただいたずらにキーを押す並ぶ雑文に首をかしげながらも今日はそれをアップしてみるそれは心のホワイトノイズ流れる とまる 生きて めんどうな ここにはない 見えるものではなく 失ったのではなく 得られなかったくずれる 繰り返し 鉛白 微細粒の風 薄巻 眺めている視点留め置かれる 海のない浜辺 流木化石 風笛 微細粒の闇
Sep 21, 2007
白く汚れたアスファルトに自分の影が長く落ちる夏の終わりにもがく太陽がようやく空からすべり落ちる頃心の中では生きることへ肯定と否定がダイスの目のようにころころと変わってそれを眺める自分自身を苦しめる太陽が川の向こうに消えてアスファルトから影がぬぐわれると魂の抜けた人形のように家路をたどる
Sep 20, 2007
連続の中の空白息をつめて流れていく空気を見つめる時を刻む音かすかに聞こえる過ぎ去るものに耳をすます呼吸ひとつの間に数え切れぬほどの永遠と可能性もう触れられぬ去ったことごと
Sep 19, 2007
安っぽいラブソングが流れる街をぼんやりと歩いている見える風景はモノトーン安らかで柔らかな色人の姿はみな影法師ばかりで聞こえるのはスピーカーから流れる曲美しい色も華やかな歌もいらないいまは静かな世界を影法師をよけながらのんびりと歩くだけ歩くだけ
Sep 18, 2007
まぶたを閉じた闇の中を墨染めの金魚がゆらり
Sep 14, 2007
秋の夜更けはるかに聞こえる軍馬の足音、鬨の声ようやく終えた三国の歴史物語いまはただ長江黄河に流れた年月を思い時に刻まれた英傑、賢者、悪漢たちの名を思い出して静かに眠る
Sep 13, 2007
世界を内包した雨が今日もいくつも可能性をきらめかせながらアスファルトの上で散っていく運良く窓ガラスにとどまった雨粒を覗き込めば万華鏡のようにさまざまに分岐した世界の姿が見えてくるそれもすっと流れ星のようにガラスをつたって落ちて消えてしまう
Sep 12, 2007
ガラス越しに見る青空をかつて人は自由に飛んだという今はこうして見上げるだけ鳥や蝶が飛び回る空白い雲が流れてる空もし許されるなら飛び回りたいただ空の下を走り回るだけでもいいでも今は人はガラスの外に出てはならないそれが星を守る約束
Sep 11, 2007
音もなく白く長い雨が灰色の街を濡らしていく信号の光がアスファルトの道の上ににじむ軒の下で所在なさげに空を見上げるおまわりさんお堀にはいくつもの波紋が広がってまるではすの葉が開いたよう静かにしみ込む雨を感じながら足音もさせずに歩く雨の散歩道
Sep 10, 2007
白い夜空に怒りをあらわにした木々の影が激しく揺れて叫びを上げる地下に封じられた古の川が黒い水を轟々と流し深く低くうなりを上げる打ち震える家々夜空の星はなすすべなくその有様を渦巻く雲の切れ間から覗く
Sep 7, 2007
降りしきる雨粒のひとつひとつに世界がある覗いてみれば懐かしいあの頃の街並みが地面に落ちるわずかなその瞬間に見えてる数え切れない可能性の世界と懐かしい世界が空から降りしきる
Sep 6, 2007
隻翼の天使は雲の端に立ち翼を高く広げ風の中から音を拾い天界の音楽を奏でている飛ぶことのない翼は黄昏の中で鴇色に色づいて幻想の塔を思わせる
Sep 5, 2007
網戸ごしに夜の庭へ流れる蚊取り線香の煙を五線譜に秋の虫の音が音符になってただようが如く乗っていく
Sep 4, 2007
薄朱色の大気の中を紫色の線で縁取られた秋風が流れていく風をそっと指にからませて紫の縁取りがすっと消えるその一瞬をじっと見つめて秋を感じる
Sep 3, 2007
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