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ぼくらが作った秘密の世界はひびの入ったスノウドームのように危うくてもうふたりとも手が出せないなおそうなんて思っても触れただけで粉々砕けてしまいそうだから息を殺して見つめるだけふたりで見つめるだけ
Apr 30, 2007
冬よりも弱弱しくないが輝いてもないくせにそのくせ照りつけてくる白い雲の薄いヴェールの向こうで鈍い白光を放つ薄っぺらな円形のもの
Apr 28, 2007
顔の上にガーゼをおっ被せられちまったような息苦しい高曇り踏み切りの警鐘は威勢にいい呼び込みのあんちゃんのように飛び込めと声を掛けてくるなにもかも物憂い曖昧模糊として気持ちが悪い見知らぬ日常をさまよう不安と不快が広がっていく
Apr 28, 2007
マブシイ程鋭イ金属ノ断面ヲどきどきシナガラ僕ハ見テイル
Apr 28, 2007
振り仰いだ青空には天使の翼が大きく広げられ小川のせせらぎのような風が広げた私の指の間を流れていく緑はまぶしいばかりにきらめき花は揺れて輝くようもしできることならあの天使の翼を背に私も空へ風と雲だけの広大な空間へ旅立ってしまいたい
Apr 27, 2007
雲母のレンズを通して見たようなきらめいている風景風は季節変わりを告げてさわやかに林の中を吹きぬける5月の午後の日差しは若葉を透けて緑色に輝いているゆっくりと流れる雲は風に誘われた旅人たちが集う場所ようやく春の夢から目覚めた大地を初夏の大気が渡っていく
Apr 24, 2007
君の言葉が宇宙を中継して届くなんて不思議な気持ち言葉のひとつひとつが星のように輝いているようこの星を回るサテライトでつながるコミュニケーション君の言葉は大気圏を抜けて流れ星のように僕の元へ見上げる夜空を僕の言葉が輝きながら駆け抜けていくそんなイメージが心を躍らせて言葉を弾ませるこの星を回るサテライトでつながるコミュニケーション僕の言葉は星を瞬かせてきらめきながら君の元へ
Apr 24, 2007
船内に広がる香りは懐かしい地球のコーヒー窓から覗く世界は漆黒の闇に銀のピンを止めたよう誰もがこの時間になると狭苦しいの船内のシートで香りの中に故郷で過ごした憩いの時間を思い出す僕は君とカフェを思い出すけれど僕が戻ったとき会えるのは君と同じ瞳を持った子孫だろう香りとともに広がるコーヒーの苦味が少しクルーを感傷的にする思い出が湯気の中に浮かぶようさ
Apr 24, 2007
見上げる星は数え切れないというのにどの星にも行き着けないもどかしさ日々見る月にすら手は届かないいっそ流れ落ちる星に身を焼かれ星の世界へと旅立とうかそれもまたかなわぬ夢
Apr 20, 2007
レールと車輪の軋みあう音を産声に飛び散るスパークの中に生まれ一瞬の命を閃かして消える闇の中にかすかに刻んだ記憶網膜の焼きついて残る
Apr 20, 2007
ニュートンが万有引力を発表したときからこの世界は無関係に存在するものなどなにもなくなにもかもが繋がっていることになったそれを知ったときから私は極狭い部屋にこもりすりガラスの窓越しにしか世界を見なくなっただが地上に降り注いだ雹が窓ガラスを割って僕はすべてのつながりを目にしてしまった僕の心と体はこの世界のすべてに引っ張られて割れた窓から引き出されて砕け散った世界と僕はようやく関係をそうあるべき状態に戻したのだ
Apr 19, 2007
鋼鉄のキューブがいくつも胸のうちに現われて心を重くしてゆく神経はむき出しの銅線のようにピカピカでいつになく過敏だ頭の中でいくつものモニターが過去の記憶の映像や無意味なパターンを映して明滅している耳の奥では金属の軋む音が小さく長く響いて終わらない鼻の奥が鉄の匂いを敏感に捉えている鋼鉄のキューブはますます数を増やし銅線同士が接触して小さくショートするそのしびれが絶え間なくより細い線を伝わって頭の中にあるスチールウールのような神経の中を飛び回って熱いいずれすべてが破綻する統制の取れないマシンがそれぞれに動いて壊れていく
Apr 19, 2007
今も湖底に沈む鐘楼から礼拝を告げる鐘の音が響く緑色の湖水を透かして見ればかぐろい影が列を成して沈む寺院へ集まる姿を見ることができるだろうただ一夜満月が夜空にかかる夏の夜に寺院は浮かびあがり鐘は月の光を浴びて輝きその音は静かに湖面を響き渡る
Apr 18, 2007
亡き祖父の部屋で見つけた古い陶器の人形は仙女を模して舞を踊り続けている千年の時を経てもなお舞う人形はかすかに古代の音色を漂わせ障子を通して部屋にあふれる晩春の柔らかな光の中にある
Apr 18, 2007
桜が散る頃によみがえる根元に埋めたあの思い出が春が来るたびに花は咲き乱れ風に散って舞い落ちるまるで埋めた思い出がふと胸の奥から湧き上がるように忘れるつもりはないが常に想い抱くことはできないだからせめて桜の散る頃には思い出そうと埋めたのさ
Apr 17, 2007
夜の雨は千の針眠れぬ心を刺してゆく痛みにこぼす涙には嘆きの赤い血がにじむ夜の雨は銀の糸破れた心を縫ってゆく切なくこぼす吐息には静かな雨のねがまじる
Apr 16, 2007
もし僕がスペースコロニーで生まれ育ったのなら巨大なソーラーパネルの隙間から見える宇宙を下町の電線が交差する空を見上げるのと同じ気持ちで目にするのだろうかコロニー同士をつなぐスペースボートに乗っても路面電車に乗るのと同じ心地なのだろうか宇宙生まれ宇宙育ちの僕と地球生まれ下町育ちの僕が星空を映す窓を挟んで見つめあっている
Apr 16, 2007
七色の雨が鉛色の景色を色づけていく涙など忘れた私の心にじわりとしみ込む季節変わりを告げる雨これまで思い浮かべるすべてがモノトーンだった私の記憶を染め上げていく優しい雨虹色の雨が鉛色の世界を色づけていく打ち捨てられた私をゆっくりと満たす時の移り変わりを告げる雨これまで省みもしなかった自分を見つめなおす私の時間を気づかせてくれた雨
Apr 16, 2007
僕の知らない昔に、星空で戦争があった多くの人々が命を落とし星屑になったという僕の祖父も知らないはるか昔の時代人々が"船"で暮らすようになる前の話その頃まだ星に人々は住んでいたと言う今は星にはわずかな野生動物しかいない彼らが読むことの無い碑文がそこにはあるという再び争わぬことを"船長"同士で誓いあった碑文誰も確かめたことはない伝説の碑文
Apr 16, 2007
鼓動が刻む時がある人それぞれが刻む時手にした時計の針は同じ時を刻むが手にしている人の鼓動が刻む時は確かに違うそれでも人生の中で何度か自分以外の誰かと同じ時を鼓動が刻むときがある
Apr 10, 2007
思考するスピードよりも速く交わされる会話遅れれば二度と戻れぬコミュニティーキーボードに触れる指先は冷たく赤く充血した目は熱い遅れてはいけない着いてゆけなければうずたかく積もった文字と画像の層の中に化石のように取り残されるだけ
Apr 10, 2007
開いた窓から伸びる自分の影が夜の闇とつながっている久しぶりに"夜のしじま"を感じながら暖かなコーヒーをひとくち香しい味わいがゆっくりと広がり柔らかな湯気が闇の中に溶け込んでいく見上げる空にはシリウスが街の明かりを受けてまたたいていた
Apr 9, 2007
流れ去る時を追いかけることはできないわずかに握った思い出も風とともに飛び散っていく大切な想いは風紋のように形を変えていつかまったく違う想いに変わるだろう時が流れていく頬をかすめ額にかかる髪を揺らし心の中にさざ波を立てて流れていく
Apr 9, 2007
青いピースを組み合わせた空を一羽の白い海鳥が飛んでいく振り返った窓の外は雨もよいふとしたため息にこたえるようにケトルが陽気にホイッスルを鳴らす曇った休日の午後のお茶額縁に入れた青空を眺めながらさわやかなアールグレイの香り楽しもう
Apr 7, 2007
書類の束に埋もれて積み上がった資料の隙間から光あふれる太陽を連想しながら白々と光る天井の蛍光灯を見上げる耳に響くはラテンのリズムキーボードで文字を打ちながらリズムも刻んでちょっと微笑むワーク&ワーク終わらないワーク&ワーク終わらない
Apr 6, 2007
飛び散った鏡の破片はひとつひとつに私の体のパーツを映し自分自身が砕け散ったよう握りこぶしから滴る血がいくつかの破片を濡らしている衝撃のあとの静寂その中に反響する感情赤く染まった私が鏡の中に立ち尽くす
Apr 5, 2007
とめどもなく降りしきる細かな鉄片が黒いアスファルトを穿ち削り取っていく削られた跡からにじむ赤錆びた油が細い川になって流れていく私はただそんな様子を崩れかけた大理石のアーチの影から見つめている
Apr 5, 2007
圧延された鉛のような雨の道を傘もささずに歩く水面に次々と現われて消える雨粒の波紋を見つめながら濡れそぼった髪を伝って額を流れる雨をぬぐいもせずにただひたすら道を歩く
Apr 4, 2007
安らかに眠る枕元から時空を超えて続く旅路青い海、赤い砂漠、白き山稜いずれを越えるときも振り仰げば蒼穹が輝き星々の間を月が渡った見慣れぬ装束と建物耳慣れぬ言葉と音楽道はどこまでも続き夢の旅人を誘う一睡の夢は万々里の旅目覚めてもなお芳しき異国の香料の残り香が枕元に漂う
Apr 3, 2007
青空から降り注ぐブルーダスト一面の世界を青に染めていく静かに始まる青いモノトーンの一日青い太陽がゆっくりと空を横切って暗く青いビルの影が半円を描いていく街の喧騒も心なしか落ち着いて青が目にしみるのか誰もがうつむいて行き来している明日の朝もまだ青いままだろうか
Apr 3, 2007
夜空に宝石をひとつ放り込めば波紋が広がって星々が瞬くだろう三日月は雲の上で揺れて静かな音を奏でその波紋は星をさらに輝かせるそれが夢を見ないで静かに眠るおまじない
Apr 2, 2007
高速で走り抜ける街の光は硬質に輝いていくすじものラインといくつものパターンとなってフロントからバックへ流れていくアクセルをなおも踏み続けウインドウを流れるパターンをよりシンプルなものに変えていく速度が上がるほど頭の中はクールになる一方で心はヒートアップする車は道ではなく光に沿って走るなにひとつさえぎるものはない光と一体となりやがて音になって消えるそれが夢ハイスピーダー・ドリーム
Apr 1, 2007
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