2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
全32件 (32件中 1-32件目)
1
片目をつむって唱えるのさ千里眼の呪文を見えてくるのは青い海原 緑の大草原いいや雨に濡れた灰色の街 ネオン輝く夜の街この世界にもうユートピアなんて存在しない科学の呪文が変えてしまったのさ人間すらも暮らし難い世界にどこまで見ても同じ千里眼に映るのは黒く汚れた海枯れはてた荒野ただ過去を見る呪文を知っているやつが戻ってこれない夢の世界でかつての青い星を見るだけなのさ
Nov 30, 2007
ふたたび翼広げて大空を舞うのはいつのことだろう悲しみ翼をたたみこんで長い年月過ごしてきた見上げればかならず青空はひろがっていたのにあつい風よ応えて翼をふたたび広げてあの大空に舞い上がりたいすべてかなぐり捨てても飛びたい地上の思い出を忘れても飛びたい翼よ翼よ今風を受けて広がれ私を空へ連れて行って
Nov 29, 2007
プラットホームの片隅色あせた合成樹脂のベンチはまるで霜がおりたようで腰を下ろせばひえびえとする列車が軋みを響かせて走り去るその音が聞こえなくなるまでベンチの上で身をすくませるいくら座ってもベンチはぬくもることなく凍てついたままのように思えたそれに腰をかける自分もまた白く霜のついた塑像のようで列車に乗ることなくまるでランダムに足が生えた化け物のような乗客の群れを伏目勝ちに見つめて1日を過ごしてしまいそうだ
Nov 28, 2007
ニスのはがれた年代物のテーブルの上にはつぶれた卵の殻時間さらされていっそう白くまるでなにかとても貴重なもののようただその中身は痕跡も無く白茶けたテーブルの上には殻だけが砕け散っている
Nov 28, 2007
理性は監獄であり看守であり無慈悲な判事である
Nov 26, 2007
仕事のストレスがひどくて、医者の処方以上にトリプタノールを飲んで、ようやく落ち着きました。でも薬で落ち着いたこの感情は、果たしで本当に自分の感情でしょうか。とは言っても、ちょっとしたことで崩壊しそうになる感情を自分の感情と素直に認められず、これは症状であると考えています。これは誤りでしょうか。 鬱と判断されて1年、いったいどの感情が自分のもので、どれが正しいのか、迷うばかり。これはいっそのことと思いたくなるものです。フリーズすることを許されないのならデリートするまでのこと。そんなことすら考えてしまう今日この頃です。薬で楽になっても、なんの慰めにもなりません。
Nov 22, 2007
えぐられた鋼の断面に映るのはゆがんだ自分ぬぐう汗は油のように粘つき吐息まるで溶鉱炉の炎のようさ得られた力の制御もわからずただ感情が暴走するこの手に触れたすべてが壊れる失われて消えてゆく
Nov 22, 2007
はがねの螺旋を滴る赤い油螺旋をぬめりをおびてゆっくりと回転を始める鋭い切っ先が刺さる白金から飛び散る閃光そして赤軋む音は悲鳴にも嬌声にも似て鋭い角度で反響しあう削り取られる白金の螺旋にも滴る赤零れ落ちてやがて白金に穿たれた穴からあふれだす緩むことなく回る螺旋にじみ広がる赤い油のしみがねっとりと輝く
Nov 21, 2007
冴え冴えとした月は箱舟は光り輝く箱舟のよう雲の間を抜けて夜空を渡る仰ぎ見るはオリオンの三ツ星大犬の天狼星牛とそれを御する逞しき青年仲むつまじい双子めぐれ冬の星座たち孤高の北極星を中心にそしてはるか古代の夢物語を箱舟に乗る者に語りつくせよ
Nov 20, 2007
顆粒状記憶媒体サンドはシンメトリー読取装置を使用しアナタの思い出を鮮やかに呼び覚まします使用方法は簡単サラサラと落ちていくサンドを見つめるだけで思い出があなたの心の中によみがえりますすべてのサンドが落ちたら読取装置をひっくり返してお楽しみくださいサンドが一粒落ちるたびにきっと鮮やかにその当時の自分の感情すらも再生されることでしょう
Nov 19, 2007
一緒に歩いた砂浜の砂を一握り入れた小瓶のメモリーすべてが終わったと思ったとき私は小瓶の栓を開いて砂と思い出を海に戻したの白い砂のメモリー深い海へと散って消えていく思い出の砂
Nov 19, 2007
指先から流れる水銀色の線つながる先は遠い未来伝わる想いは時を超えて時空の中で結ばれるたとえ顔が見えなくてもたとえ声が聞けなくとも深まる想いは互いを重ねて同じ鼓動を刻む
Nov 16, 2007
雪の降りしきる中傘もささずに歩んでいく左胸に撃ち込まれた古い銃弾のように懐かしい悲しみが寒さにうずく雪はあの時話せなかった言葉の結晶グラスのふちに飾られた白い結晶のように舌の上で溶けて消えていくそして永遠に私の口から出ることはないだろう
Nov 16, 2007
あなたの記憶が桜の花が散るように私の中から消えてゆくのですまるで夜桜を見上げるように花弁は闇の中へ消えていきますあなたのしぐさあなたのことばあなたのかおりひとつひとつが花弁となって舞い散り闇夜に消えるのですもう私はなにも思い出したくないのでしょう
Nov 15, 2007
悲しみと寂しさをオン・ザ・ロックの氷にしてちびりちびりと酒に溶かして味わっていく深い薫りの中には思い出と後悔がふんわりと混じっている舌の上で転がす嘘や言えなかった言葉もゆっくりと喉の奥に流れていくマスター笑うなよ
Nov 15, 2007
無数の銀色の切片がぎらぎらと輝きながらなだれる如く降り落ちる切片のすべてに自分の鏡像そして鏡像の鏡像が無限に反射しあっている無数の自分の中にある自分一体誰が真実か一体誰が虚偽か銀色の切片に切り裂かれながらも意識遠のく中考える
Nov 14, 2007
悲劇的なのはそれが破壊をもたらすものでそれを私が愛してしまったこと私はこの世界を守るために愛を貫きすべての破壊を一身に受けるつもりで……今は荒涼たる廃墟の中に立ち愛すべきものが私以外を破壊したことを知る私はふたつの心に引き裂かれ自らの使命を終えて姿を消した愛するものの名を叫んだ
Nov 14, 2007
琥珀色の砂漠の波の上駱駝の隊がゆっくり越えていく朝日が余りにまぶしく見えたので小手をかざして駱駝の影を見た乾いた風が運ぶのは昨夜焚いた焚き火の残り香ひとり砂漠を越える旅人と商人は夕食を共にした再び遭うことはないだろう互いに砂塵のかなたへ去ってゆく残りはしない記憶もなにも残りはしない砂に消えていく
Nov 13, 2007
夜になるとビルとビルのすき間の向こう側に見慣れぬ街並みが現われる狭い通路を通り抜けてみると目につく異国の言葉漂う異国の匂いまばゆい異国の光まるで突然放り出されたようなそんな感覚慣れてくれば楽しめるここは夜にだけ現われる異国の街
Nov 13, 2007
ほらごらん東のそらからゆらゆらと立ち上る朝食の煙夜を徹して歩いた11月の月曜日ようやく家が見えてきた凍えた体を温めてくれるお茶にパンにソーセージできれば目玉焼きも欲しい煙が横にたなびいてその下から朝日が顔を出す静かな朝曙光はまるで荘厳な金管楽器の合奏のようさぁ1日が始まる眠ることなく新しい日を迎えよう
Nov 12, 2007
悲しみを一粒柔らかな土に埋めて静かに涙を注げば希望の双葉が息吹く温かな光を受けてやがて喜びの花を咲かせることでしょう
Nov 12, 2007
南の海に浮かぶ緑の島々には楽人の村がいくつもいくつもあるという出会いの挨拶も歌と踊りが普通歌って踊って日が暮れる争うことはなく競うこともなく互いにたたえあう人々古くからの教えみな歌と踊りにこめて子らに伝えるこんにちわさようならまた来るよ島の人たち
Nov 12, 2007
空色のカプセルが心の翼を大空へと羽ばたかせる地上の喧騒が嘘のようだね心にわだかまる小さな不安もいま風に吹かれ消えていった穏やかな雲の上で白い雲の上で輝く太陽浴びて青い心になる
Nov 9, 2007
失った歌声を取り戻すために風の中を飛んで空へ流れる雲の中で影の吟遊詩人が人魚のために静かに竪琴を爪弾き人魚はそれに合わせて風の声で歌う私はゆっくりとそれに合わせて喉を震わせ風に乗せて自分の歌をうたう失った歌声が空の中で戻りけれど私は地上には戻らない流れる雲の中で人魚とともに風の歌を歌い続けるから
Nov 8, 2007
ノイズ交じりに聞こえてくる天使の歌声雲が流れてくる丘の上でふる錆びた大きなアンテナを立てて太陽風を交わしながら僕は天使の歌を拾う雲の端に立って隻翼を広げ流れる風から音をつむぐ彼女たちむき出しの真空管の中にはぼんやりと光る受信子鉱石天使の歌声とともに光は強く弱くそれはまるで僕の鼓動のようだ
Nov 7, 2007
不思議だねなぜ愛せないんだろうこんなに近くにいるのにね
Nov 6, 2007
ブリキでできた私の中の鉛のハートからあふれる愛余りの熱さにハート自身を溶かしてしまうような愛命がけで私は愛するこの世界のすべてをあぁハートが溶鉱炉のようだ湧き立つ煙に涙がこぼれるブリキの私にも愛せることがこれほどまでにうれしいこととはあぁこの体すら溶けてしまってもわたしはこの世界のすべてを愛そう
Nov 5, 2007
すぐに彼らは愛を求めるまるで安価なブリキのバッチのようにそれが人間としてあたりまえで疑問なんかまるでないようだ得たと言っては騒ぎ失ったと言っては泣き喚く本当に手を差し伸べなくてはならない相手は近くに遠くにいるというのに
Nov 5, 2007
夜がひた寄せる波うちぎわあなたはふと目覚めてひとり闇がくるぶしを洗う夜の闇打ち際を歩みだすやがて朝がきて潮が引くように闇が薄れた頃あなたは本当に目覚めるのだ
Nov 5, 2007
いつまでもいられるかなここに虹の影が長く芝生に横たわっている互いの言葉はシャボン玉のようにふわふわと風花びらを透かして見るシルエット僕はすべての感覚を開放してこの世界のすべてを受け入れようと思う影がゆっくりと濃くなってゆく滑らかな匂いわかるかなぁ世界は壊れながら自らを作っていくその中に僕もあなたもいるいくつもの立方体が並んで旋律に合わせて角度を変えている球体静かに流れて渦をまく大気雨が空気の道筋にそって流れるほらまた小さな命が生まれた風車は世界の息吹を計るためにある海の香り湧き立つ泡あなたの姿が少しかすむけどそれは存在しなくなることではない僕はもうすでに拡散している偏在時空を越えて鼓動大地に耳を当てて木々も同じ鼓動さ自分の中を流れる熱がゆっくりとめぐる大地の下と連動している意識してこれはとっても自然なことなんだよまたすこしあぁいいね
Nov 2, 2007
味気ない食事はまるで味のない結晶体を噛み砕くよう歯の間でじゃりじゃりと砕けた結晶は舌や喉を傷つけながら嚥下される胃袋にたまっても消化されることなくいつまでも腹の奥にわだかまって気分を重くさせる
Nov 2, 2007
水浅黄を溶いたような秋空に昇る月はおぼろげで霜月に儚げに飛ぶ紋白蝶似て幽明の魂を思わせる
Nov 1, 2007
全32件 (32件中 1-32件目)
1