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2020.06.26
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第13話「交換条件」

趙(チョウ)王府に漢(カン)王・朱高煦(シュコウク)が現れた。
朱高燧(シュコウスイ)は話をそらすため、実は二兄が喜ぶ話があるという。
実は朱瞻基(シュセンキ)が金令牌(キンレイハイ)を没収されたというのだ。
しかし到底、そんな話で朱高煦が納得するはずもない。
「老三…あの靖難(セイナン)の遺児たちを瞻基に渡したのか?」
「二哥の行動に皇上は疑念を抱いています、だから瞻基は挑発しに来たのです、断れませぬ」
「老三!私を陥れる魂胆か!」

すると朱高燧はあの3人が自分の護身符も同然だと牽制する。
「感心しませんな、密かに遺児を手駒にし、こたび騒動を引き起こした、どう釈明するので?」
朱高煦は保身に走った弟に愛想を尽かし、帰って行った。

鶏鳴(ケイメイ)寺では永楽帝・朱棣(シュテイ)が老和尚・姚広孝(ヨウコウコウ)に江南(コウナン)の文句を言っていた。
実は江南の蔵書家たちが寄贈した宋代の書に偽物が混ざっているとか、″永楽大典(エイラクタイテン)″の編纂(ヘンサン)に際しても、骨董商たちを集めて古書を偽造させたという噂がある。
永楽帝は以前から江南が気に入らなかったが、靖難の役で援護してくれた恩があった。
その時、外から朱瞻基と侍衛がもめている声が聞こえて来る。
永楽帝は仕方なく朱瞻基を通せと許した。

姚広孝は半ば強引に皇帝に謁見した朱瞻基を無礼だと叱った。
朱瞻基は確かに自分の行いは幼稚だと開き直ったが、建文(ケンブン)を躍起になって探す爺爺(イェイェ)も子供じみているとやり返す。
しかし父から″靖難で使った武器は燕(エン)王府の地下で作った″と聞いてひらめいたのだ。

そこで永楽帝は黙って金令牌を投げ渡した。
朱瞻基は目の前にある金令牌を拾ったが、黙って卓の上に戻し、自力で得ると辞退する。
「…ようやく気がついたか、父からよく学ぶのだ」
「え?父上から?」

すると永楽帝は銀票を差し出し、賭けで勝ったとでも言って皇太子・朱高熾(シュコウシ)に渡すよう指示した。

「おだてるのはお断りします」
朱瞻基は資金不足を兄弟3人で負担すると決め、父を追い詰めた二叔を恨んでいた。
「どこまでも幼稚だな~皇族が金を出すのに官吏が傍観できるか?」
永楽帝は官吏たちに長年、懐に入れてきた賂(マイナイ)を献上させるための二叔父の妙策だと教え、これからは急用でない限り入って来るなと命じた。
「規則を破ればお前を守ってやれぬ」

回復した孫若微(ソンジャクビ)が庭を散策していると、朱瞻基が駆けつけた。
しかし珍しく朱瞻基はどこか上の空、若微は何かあったと気づく。
「あなたもそんな表情をするのね?」
「…爺爺に賜った金令牌を没収された」
今や若微は皇帝の命の恩人、片や自分は役に立たない無能な孫だという。
若微は義父たちがどこにいるのか尋ねたが、実は何者かに連れ去られていた。
しかし朱瞻基は必ず探し出すと約束する。
「功を立てようと焦った報いだ、父上は太子だが気弱で頼りない
 爺爺は年老いているし本心も明かさぬ、父上が失脚すれば私も命の保証はない
 意外かもしれないが、実は綱渡りの状態だったのだ…君を連行して悪かった」
「今さら遅いわ…」
「朱家の状況が変わったゆえ早く帰す、恨まれたくないからな
 それに君がそばにいると…胸がざわつくっ!」
( ゚ェ゚)ハイ?←ピントこないルォウェイ

鶏鳴寺に朱高煦がやって来た。
朱高煦は父にそろそろ宮中へ戻って欲しいと訴え、自分では何も決められないという。
「任務に疲れたのか?」
「まさか、父上も弱音を吐きません」
「お前とは事情が違う、私は得意なことのみ行い、官吏との交渉などはやっておらぬ
 高熾が適任だ、だが高熾より有能なのだろう?お前がやれ」
「父上!いつ私がそんな事を…私がそんな事は言わないとご存知のはずです」
「強気なのは悪いことではない…
 20年かけて異民族を一掃するつもりだ、そのうち内政について教えてやる」
朱高煦は心外だった。
野心家と思われぬよう父に言われた通り兄を尊重しているつもりだ。
「私には戦ができても、他は何もできません」

朱瞻基は孫若微を連れて梅(バイ)山まで遠出した。
実は孫愚(ソング)たちを捜し出すと約束したものの、頼みの金令牌を没収され、監国は二叔父となり、調査が難航しているという。
それでも朱瞻基は″靖難(セイナン)の役″の間違いを正してやると明言した。
「だから君も生きると約束してくれ、大明や3万人の仲間と己のためにな
 生きてさえいれば希望はあるのだ」
「…建文帝に会いたいなら父上を探して」

一方、朱高煦は父に皇太子が1万両を届けに来たと報告していた。
しかし家具も売れていない皇太子がどう工面したのか心配だという。
まさか父が援助したとは知らない朱高煦は、官吏から巻き上げた金ではないかと疑った。
「解縉(カイシン)がよく大哥と面会を…皇上の寵臣で太子派だと豪語しているゆえ、何も言えませぬ」
朱高煦は皇太子が規則に背いて官吏と親交を深めていると告げ口し、父から忠告して欲しいと訴えた。
「ウム…で高燧は?」
「老三?最も理解できませぬ!刺客の黒幕も捕縛できず、毎日こそこそと怪しい行動を!」
すると永楽帝は何事も中途半端な高燧を鍛えるよう指示し、自分は歳を取ったので身体が利かないと弱音を吐いた。
その頃、朱瞻基のもとに急報が届く。
やはり3人は趙王のもとにいた。

宮中では王妃たちが永楽帝の寵愛を受けた朴(ボク)妃が懐妊しているか否かを探っていた。
中でも同郷の安(アン)貴妃は必死、自ら侍医を連れて寝殿に乗り込み調べようとする。
しかし朴妃はうんざりし、疲れていると断って侍医を追い返した。



若微は鶏鳴寺に戻ると、ちょうど裏山で綱渡りをしている老和尚を見つけた。
何でもこうして鳥のように高い場所で歩いていると悟りが開けるのだとか。
姚広孝は先代の門主である師匠から学んだと教えていると、そこへ永楽帝がやって来た。
「瞻基と散歩に出掛けたのではないのか?」
「用があると…皇上の心の病を治すとのことです」
すると永楽帝は若微を連れて殿内へ戻った。

若微は皇太孫が皇帝の悩みを除くと伝え、ひざまずいた。
「何でも与えてやるとおっしゃいました…遺児である3万人に代わりお願いがあります
 かつての恩讐を解き、血を洗い流して太平の世を築いてください」
そこで永楽帝は交換条件を出した。
「私は誰の願いも聞かぬ、だが建文を連れて来られたら過去のことは水に流してやる
 その3万人を無事に都へ戻そう」
永楽帝は天地の神が証人だと言った。
「今のお言葉は太孫に直接、お伝えください」
「呼んで来い」
すると若微は痺れた足を崩し、金令牌がないので会えないそうだと伝える。
永楽帝は思わず失笑し、冗談を真に受けたのかと呆れた。

馬車で移動中の皇甫雲和(コウホウンワ)はいきなり何者かに拘束された。
すると朱瞻基が現れ、若微と面会させる。
若微はすでに漢王が″皇爺″だと知っていた。
自分たちが何者かの手駒として都に入ったと気づいていたが、まさか尊敬していた皇甫だったとは…。
そこで朱瞻基は皇甫に自分と手を組まないかと誘った。
皇甫は到底、朱瞻基を信用できず、若微のように敵討ちを忘れることもできないと揶揄する。
そこで若微は鶏鳴寺で療養中に立ち聞きした興味深い話を教えた。

…あの夜、若微は偶然、永楽帝が趙王が連行した罪人を尋問している様子を見かけた。
『大明には何人で来た?』
『5人、2人は商人に扮装を…あの弓矢は明の都の職人が作り、他の武器は自国から持ち込んだ』
『宮中に内通者は?』
刺客は否定したが、永楽帝は信じられないという。
そこで白状すれば助けてやると言ったが、刺客は首を横に振るだけだった。
永楽帝は仕方なく園遊会の暗殺未遂事件を趙王に任せると決め、そこで罪人を下げる。
『で、あやつだと思うか?』
『二哥は確かに野心家ですが、アデン国と結託はしていないかと…』
『高煦と靖難の遺児とはどんな関係だ?』
『ひた隠しにしており、詳細は不明です』
『己の息子に裏切られていたとはな…』
『漢王府に皇甫という官吏がおり、二哥は信頼を…
 調べたところ、名も経歴も詐称しています、その者が遺児との橋渡しを…
 最近、失態を犯したようです、捕らえて尋問しますか?』
…すでに永楽帝は漢王と皇甫雲和の関係を知っていた。
皇甫はそんな話で自分を脅せると思うかと強気に出たが、朱瞻基は失笑する。
「思い上がっている者は実に滑稽だ~
 率直に言おう、私に協力すれば命は助けてやる、答えを焦るな、まずは話を聞け」

朴妃の世話を任されている胡尚儀は、今日も寝殿に食事を届けに向かった。
すると宮道で漢王妃と趙王妃と出くわす。
2人の目的は当然、朴妃が懐妊しているかどうかを知ることだった。
漢王妃は見舞いと称して一緒に行きたいと訴えたが、胡尚儀は大事な時期のため訪問は控えて欲しいと告げる。
「断ることも私の責務なのです、懐妊の知らせを受けましたらすぐお二人にお伝えします」
胡尚儀はやんわり断ったが、趙王妃が探りを入れた。
「…であなたは懐妊していると思う?」
すると胡尚儀は突然、控えていた胡善祥(コゼンショウ)を叱りつける。
「何をしているの!料理が冷めるわ!朴妃が体調を崩したらどうするの?!」
胡善祥は両手に大きな岡持ちを下げて歩き出すと、背中に姑姑の罵声を浴びながらほくそ笑む。
「皇上がご不在とは言え、規則を破れば私が罰を与えるわよっ!」
漢王妃はそれが自分たちへの戒めだと気づき、仕方なく引き下がった。

皇甫雲和は尚書房の漢王を訪ね、例の3人を見つけたと報告した。
「ですが問題が…今ここでお伝えしても?」
その頃、朱高燧は自ら刺客に尋問していた。
「名を申せ…申すのだ…」
しかし拷問でぼろぼろになった刺客は意識がない。
「寝るな、起きろ!よく考えよ、漢王なのか?答えるのだ…」
すると誰かの咳払いが聞こえた。
「誰だっ!!!誰も入れるなと言ったはずだぞっ!!!」
激昂した朱高燧だったが、振り返った途端に表情が一変する。
「(はっ!)二哥?どうしてこんな場所に?汚れますよ~外へ行きましょう」
朱高燧は慌てて二兄を連れ出そうとしたが、もはや朱高煦を内通者に仕立て上げようとしていたことは明らかだった。
憤慨した朱高煦は思い切り朱高燧の腹に一発、食らわせると、父の歓心を買おうなど考えが甘いと釘を刺す。
「二哥…私が二哥派なのは誰でも知っています…ゥッ…濡れ衣ですよ」
「例の者たちをすぐ私に引き渡せ、お前に機会は与えたぞ」

朱高燧は仕方なく3人の牢へやって来た。
聶興(ジョウキョウ)は抵抗した際に怪我を負ったが、どうやらまだ生きている。
そこで朱高燧は建文の旧臣だった徐浜(ジョヒン)に声をかけた。
「建文はどこにいる?拷問にかけられ命を落とせば、吐く機会はなくなるぞ」
「ふっ、いずれは天罰を受ける身だ」
「二哥より倍の報酬を与える…官吏になりたいか?私が推挙してやる」
「王爺(ワンイェ)、初めて会った時のことを覚えているか?」
「もちろんだ、皇上に仕える者だと言ったな?私が騙されたと思ったか?」
「真実かもしれぬぞ?…ふっ」
2人の駆け引きは徐浜が勝った。
朱高燧が牢を出た時、ちょうど皇帝からの勅命が通告される。
「″趙王は罪人を御前に連れて来い″」
すると苛立った朱高燧は廊下に置いてあった刑具を思い切り蹴り飛ばした。

朱高燧が3人を連れて鶏鳴寺に到着すると、門の石段で朱瞻基がうなだれて座っていた。
てっきり皇帝に会えずしょげていると思ったが、三叔に気づいた朱瞻基は眠そうに目をこすり、祖父からお達しだと告げる。
驚いた朱高燧はその場にひざまずいた。
「″高燧に告ぐ、連れて来た罪人の徐浜・聶興・孫愚を御前に…高燧は外で待て″」
工エエェェ(;╹⌓╹)ェェエエ工

つづく


(^ꇴ^)朱瞻基の衣装の裾が広がって素敵♡
安貴妃、美人なのに必死すぎて怖いw





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最終更新日  2020.06.26 17:19:42
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