ココノコボ

ココノコボ

PR

プロフィール

ココ+

ココ+

カテゴリ

カテゴリ未分類

(32)

星河長明 あらすじ

(8)

七時吉祥(シチジキッショウ) あらすじ

(8)

花朝秋月夜~時をかける愛の音色~あらすじ

(8)

長相思 シーズン1あらすじ

(1)

安楽伝 全39話

(39)

虚顔(キョガン)~偽れる顔と真実の愛~全8話

(8)

今宵、若様は恋におちる 全38話

(38)

花令嬢の華麗なる計画 全24話

(24)

覆流年〜復讐の王妃と絶えざる愛〜全30話

(30)

星漢燦爛(セイカンサンラン) 全56話

(56)

【現代劇】マリアージュ・ブラン~嘘つき弁護士の愛の法則~全40話

(40)

馭鮫記(ギョコウキ)後編:月に愛を誓う 全20話

(20)

馭鮫記(ギョコウキ)前編:月に君を想う 全22話

(22)

蒼蘭訣 ~エターナル・ラブ~ 全36話

(36)

夢華録 全40話

(40)

九齢公主~隠された真実~全40話

(40)

屏里狐~私の愛する守り神~全22話

(22)

玉昭令 全52話

(52)

風起花抄~宮廷に咲く琉璃色の恋~全40話

(40)

雲間の月は輝きて~運命の恋人~全40話

(40)

斛珠夫人~真珠の涙~全48話

(48)

風起隴西-SPY of Three Kingdoms-全24話

(24)

長歌行 全49話

(49)

上陽賦~運命の王妃~全68話

(68)

【現代劇】イジワルな君に恋をした~Sweet First Love~全24話

(24)

星から来た猫将軍 全16話

(16)

琉璃 全59話

(59)

花の都に虎われて 全24話

(24)

燕雲台-The Legend of Empress-全48話

(48)

皇帝の恋 寂寞の庭に春暮れて 全40話

(40)

山河令 全36話

(36)

麗姫と始皇帝~月下の誓い~全48話

(48)

天舞紀~トキメキ☆恋空書院~全28話

(28)

三千鴉の恋歌 全30話

(30)

宮廷の茗薇~時をかける恋〜全40話

(40)

東宮~永遠の記憶に眠る愛~全55話

(55)

夢幻の桃花~三生三世枕上書~全56話

(56)

大明皇妃〜Empress of the Ming〜全62話

(62)

白華の姫~失われた記憶と3つの愛~全58話

(58)

陳情令 全50話

(53)

如懿伝〜紫禁城に散る宿命の王妃〜全87話

(87)

如歌~百年の誓い~ 全52話

(20)

月に咲く花の如く 全74話

(74)

扶揺〜伝説の皇后〜全66話

(26)

霜花の姫~香蜜が咲かせし愛~全63話

(64)

永遠の桃花~三生三世~全58話

(58)

本国配信ドラマ

(36)

華流エンタメ・その他

(11)

お知らせ・その他

(2)

コメント新着

はなはな@ Re:星河長明 運命の妃と不滅の帝 #8あらすじ(06/18) New! 今日もありがとうございます💛 雨は寝てる…
ココ+ @ Re[1]:星河長明 運命の妃と不滅の帝 #7あらすじ(06/18) New! ●はなはなさんへ 皆さん、雨は大丈夫でし…
ぽんぽん@ Re:星河長明 運命の妃と不滅の帝 #7あらすじ(06/18) New! ココさんへ あらすじありがとうございます…
はなはな@ Re:星河長明 運命の妃と不滅の帝 #7あらすじ(06/18) 今日もありがとうございます💛 そうか九州…
ココ+ @ Re[1]:七時吉祥~エンドレス・ラブ~#7あらすじ(06/15) ぽんぽんさんへ まだ2回目です 3世目は1…

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

サイド自由欄

ご訪問ありがとうございます
あらすじは予告なく中断・削除することがあります
なお事情により現在はリクエストにお応えしておりません
✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎


お買いものパンダ Edyキーホルダー(ラバー)
価格:1430円(税込、送料別) (2021/12/18時点)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]






2021.02.13
XML



第52話「高家の最後」

高于明(コウウメイ)はようやく最大の敵が身近にいたと気づいた。
思えば李承鄞(リショウギン)と陳征(チンセイ)は初めから自分に刃を向けていたのだろう。
焦った高于明は安護府の高顕(コウケン)に文をしたため、大至急、届けるよう高坤(コウコン)に託した。
そこへ突然、皇帝付き太監・曹芨(ソウキュウ)が訪ねて来る。
何でも娘の貴妃・高如意(コウニョイ)が重い病を患い、皇帝が高于明を呼んでいるというのだ。
高于明は少し時間が欲しいと頼んで高価な玉を差し出したが、曹芨は受け取ってくれない。
「直ちにというご命令です、どうか今すぐお着替えください」


そして高坤にすぐ都を離れるよう命じる。
「妻子も財産も捨てて逃げるのだ、よいな!」
高于明は息子を守るため宮中へ上がり、時間を稼ぐことにした。
「父上…ゥッ…」
その意味を悟った高坤はその場で泣き崩れてしまう。
しかし高于明は息子を立たせて急かした。
「生き延びろ、行けっ!」

皇帝は華熹(カキ)殿ではなく、書庫である鴻文(コウブン)館で高于明を待っていた。
ここはかつて高于明が顧如晦(コジョカイ)や陳征たちと共に皇子たちの勉強相手を務めた懐かしい場所でもある。
当時は李賾(リサク)もまだ皇子たちの中の1人に過ぎなかった。
すると皇帝は急に鴻文館で学んだ最初の一節を暗唱する。

「如晦は優秀だった、暗記が一番早かったな、だが于明はいつも最後だったろう?
 だから太傅は罰として10回の書写を命じていたな、皆でそなたを愚か者だと笑ったものだ
 まさかそなたを宰相として重用する日が来ようとは夢にも思わなかった…
 高于明、己の罪を分かっているな?」
「分かりませぬ、皇上、お示しください」

「すでに皇上はご存知だったのですね」
高于明は久しぶりに皇帝の前で姿勢を正すと、なぜ仮病と知りながら放置したのか聞いた。
そこで皇帝はある例え話をする。
「若い頃、共に獅子が羊を襲うのを見た、覚えているか?
 獅子が気にするのは羊の若さでも病の有無でもない、己が飢えているかどうかだ
 掟を決めるのは獅子だ、羊ではない…高于明、己の力に溺れたな」

皇帝は高顕が異民族と結託して茶番を繰り広げてきたことを知っていた。
すでに証拠もあるという。
「で、挙子の件をどう釈明する?」
「皇上は釈明を聞きたいのですか?それとも罪を認めさせたいと?」
皇帝は思わず失笑した。
これまでの高于明なら用意周到に芝居を演じられたが、今日は何の準備もできなかったと見える。
すると高于明は芝居などできないと否定し、高家は皇帝と国のために尽くして来たと訴えた。
「朕と国のためだと?よくそんなことが言えたものだ!
 そなたの姪と娘は朕が皇后と貴妃に封じた、息子も大将軍に封じてやった
 あらゆる地位と名声を与えた、今のそなたがあるのは朕のおかげであろう?
 だがそなたは皇后や貴妃と結託し、朝廷や後宮で己の勢力を広げた
 そして息子は辺境で敵と内通していた…朕が何も知らぬと思ったか?!
 そなたが科挙の不正を指示したと判明し、民から不満の声があがった時もそうだ
 朕はどうしたと?…民の不満を抑え、そなたに罰を与えなかった
 于明よ、朕の恩に報いようと考えたことはなかったのか?」
「天下は皇上のものです、私ははたきのようなもの…
 皇上が埃を見つけて手を動かすと、私が代わりにほこりを払ってきました
 ″芝居″ですか…私は最高の演技ができました、全ては皇上のおかげです」
「何だと?」
「皇上は自ら舞台を作り、筋書きをお書きになった
 しかし脇役の1人に過ぎなかった私が主役を奪い、そして最後には顧如晦を倒したのです
 …私は忠臣を陥れた逆賊となり、皇上に恩を仇で返しました
 うまく演じられたと満足しています( ・`ω・´)キリッ」
その頃、高坤はひとり馬車で城門へ向かっていた。
しかしどうしても家族を見捨てることができず、父の忠告に背いて屋敷に戻ってしまう。

外は雪になった。
高于明はふと顧如晦が死んだあの日も雪だったと思い出す。
当時のことは今でも良く覚えていたが、顧如晦を失脚させたのは決して私心からではなかった。
「私が初めて鴻文館に足を踏み入れた時、皇上は私など眼中にありませんでした
 やがて帝位に就かれた時、当然、親しい友を重用すると踏んでいました
 そんなある日、皇上は私に会いに来られた、そして取り立てると仰せになったのです
 その日を境に私は変わった、鴻文館で笑い者だった私がついに必要とされる時が来たと!
 ″皇上のためなら水火も辞せず″ 私はそう誓ったのです」
しかし高于明はいつか自分も顧如晦のような目に遭うのではと怯えるようになった。
そのため病を装い、何事もなかったかのように振舞ったという。
いずれ綻びが出ると分かっていたが、それでも他に手立てはなかった。
皇上の信頼を得られたのはほんの一時に過ぎない、高于明自身も重々、分かっていたという。
「私は己の立場を利用し、逃げ道を作りたかったのです
 朝廷には行き止まりしかない、それとも別の道がありましたか?」

当時、顧如晦は実に賢い選択をした。
長男ではなく嫡子でもない望みの薄い李賾に付き、皇位に就けるべく奔走する。
顧如晦の壮大な志が無欲な李賾の心にも火を付け、顧如晦が行く手を阻むものを燃やし尽くしたのだ。
「そしてあなたは玉座に就いた、だが気づいたのです
 ″顧如晦の心の火は消ていない、その火が再び燃え盛れば大きな災いになる″と…」
「見抜いておったか…」
「私も同じ轍を踏みました…顧如晦が出世した時、私は晋州のしがない役人だった
 野心はなく、勤めに励んでいたのです、まさか皇上に重用される日が来ようとは…
 確かに私は徒党を組み、賄賂を受け取っていました
 だが、どれも私が死罪になる理由にはなりませぬ
 …いにしえより有能な官吏には黒い噂が付き物です、目に余れば過去を理由に切り捨てる
 皇位にも天下にも支障はない、所詮はうわべだけの関係なのです
 代わりの人材などいくらでもいる、私は早くからそれに気づいていました、きっと皇上より早く…
 私は命運が尽きた、しかし代わりはすぐに出て来ます、次は誰でしょうか?」
「うわべの関係と言ったが、否定はせぬ
 だが顧如晦には申し訳ないと思っている、奴は朕を裏切っておらぬからな
 しかしそなたは違う、罪は極めて重いぞ」
高于明は皇帝が鳴玉坊(メイギョクボウ)での暗殺未遂を示唆していると分かった。
しかし陳征の娘である明月を敵視こそすれ、刺客は放っていないと釈明する。
「明月の身に起きたことは全て私につながっています、初めから周到に計画されていたのです
 誰かが策を練っており、その矛先は全て私に向いていた…」
高于明は陳征が皇太子のために策を練り、授けていたと暴露した。
皇帝は驚いた様子だったが、仮に真実でも実の息子なら問題ないと取り合わず、この期に及んで手こずらせたと呆れる。
すると高于明は最後に知りうる情報を全て明かすことで、皇帝に尽くしたと言った。
「お願いがございます、貴妃はお腹に皇上の子を宿しております、命だけはお助けを…」
「…はお」

高坤は家族を連れて屋敷から出るところだった。
しかし裴照(ハイショウ)率いる羽林軍が駆けつけ、連行されてしまう。
その頃、高于明は雪が舞い落ちる中、衛兵に担がれて大理寺へ向かっていた。

承恩殿では小楓(ショウフウ)が窓から雪を見ていた。
「雪ですか?」
小楓はアドゥの声に驚いて寝台に駆け寄ると、アドゥの意識が戻っている。
「雪ですね?」
「そうよ」
「もし西州にいたら、とっくに雪が降っているでしょうね…」
するとアドゥは顧剣のために弔いの儀を行いたいと頼んだ。
「西州ではその年の最初の雪の日に亡魂を弔います
 成仏できずに彷徨う魂の汚れが清められ、あの世に行けます」

その夜、小楓とアドゥは中庭で顧剣の亡魂を見送った。
「幽幽魂…鈴の音に導かれ、輪廻の道に入るのだ…」
2人が鳴らす鈴の音が寒空に響き渡ると、ふいに突風が中庭を吹き抜けて行く。
まるで小楓たちに別れを告げるかのように…。

「顧剣は行ったのですね」
「ええ、自分のいるべき場所に…」
「公主…西州に帰りましょう」
「待って、やることがあるの…李承鄞を殺す」

翌日の朝議で高于明と高顕が断罪された。
これにより高氏一族は皆殺しに、また高氏一派は官位の高低に関わらず流刑となる。
ただし高如意だけは夫婦の情から死罪が免じられ、庶人に降格して冷宮送りと決まった。
しかし臨月の如意のもとに皇帝から安胎薬が届く。
如意はその意味を悟り、皇帝の非情さを思い知りながら薬を飲んだ。

その頃、高顕は再び朔博(サクハク)との小競り合いを演じるため、林の中で待ち構えていた。
そこへ都から密書が届く。
…息子よ、私は顧家の件で断罪に処されるだろう
…もはやこれまで
…身を守るため早急に逃げよ、分かったな?父より
いくら待っても朔博軍が来ないはずだ。
高顕はもはや安護府に戻っている時間もないと気づき、兵を連れて直ちに国境へ向かうと決める。
「皆を集めろ、西州へ行くぞ…早くしろ!」

高于明に陥れられた顧家の名誉は回復された。
こうして顧家の名もなき埋葬地には墓石が立ち、顧如晦は忠国公に追封、忠孝陵に葬られる。
ついに復讐を果たした李承鄞と柴牧(サイボク)、しかし顧剣の墓標を前に2人はその代償の大きさを痛感していた。
すると李承鄞が陳征として朝廷に戻り、将来は自分を補佐して欲しいと持ちかける。
しかし柴牧は辞退し、隠居すると言った。
高于明の失脚という念願を果たしたことも大きいが、もはや務めを果たす自信がないという。
かつて顧如晦と共に皇帝のそばにいながら、奸臣に籠絡されるのをただ見ているしかなかった。
結局、顧如晦のことも守れず、そして今回も…。
「もう沢山です、全て忘れたい…」

柴牧は最後に明月(メイゲツ)への伝言を頼んだ。
「″お前が進むと決めた道に口を挟む余地はない、ただ警戒を怠るな、達者で″ と…」
「分かりました」
李承鄞も今回は素直に明月への伝言を引き受けた。

つづく


(  ̄꒳ ̄)なるほど~実は皇帝の疑心が発端だったというオチ
柴牧も李承鄞が皇帝と同じ轍を踏むのを見たくなかったのでしょうか?
って、そもそも柴牧が復讐を焚きつけて小楓を利用したせいだろうがっ!( *`ω´)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2021.02.13 15:37:10
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: