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この世界の同心の殉職率は異常だな……。同心株売れないんじゃないか?此処まで来ると。つかタイトルに同心がつく話って似たり寄ったりで、正直見る気減退。殺された同心、後藤と松田は抜け荷を探っていた。見習い同心新巻は腕利き二人が殺された事件探索に名乗りを上げるが、ダメだな、超ダメだ。音さんを心から疑っている上に、ただの女中だと思って聞き込みをかけたのは大和屋のお嬢さんだった。大和屋の一人娘は、品はいいが粗末な着物で毎日立ち働いている。その継母?は元芸者、小春。玉竜姐さんの知人だが、ちょっとがめついとのこと。親子三人、比較的うまくいっていたようだが、おかしな同心が転がり込んで不協和音が響き渡る。音さんは「芸者玉竜の色男で寄せ場帰りの新内流し、某事件の容疑者」という触れ込みで大和屋に潜入。しかし、幕府ご用達の大店は見るからに胡散臭い連中を飼っていた。大和屋のお嬢さん、名前は加代。新巻同心に父が関わっている(かもしれない)事件について尋ねるが、「オレの口からはいえない」と断られる。彼女は薄々、父が抜け荷をしていることに気づいていた。貧農だった大和屋は、長女を売り、女房に死なれ、せめて次女だけは幸せにしてやろうと江戸に出てきた。だがその娘は「金さえあれば幸せになれる」という考えを否定、父は観念して「足を洗う」と約束する。「娘より金」でなくてよかったけど、改心後の展開って大体決まってる。新巻は音さんに刺された?上で川に叩き込まれ死んだことに。父に裏切られたお嬢さんは……なんか店が潰れても問題なさそうだな。新巻は嫁が罪人の娘でも気にしないようだ。「これで、あんた一人くらい食わしていけるぜ」同心に正式採用された新巻の、それがプロポーズ。だが恋人は、家族の菩提を弔うといって江戸を旅立つ。…………破局エンド久しぶりだな。久しぶりすぎて結構ありえることを忘れてた。
2009年03月13日
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空腹で死亡寸前の男。旗本愚連隊・腹切党に絡まれた親子を助けた?ことから危難に巻き込まれるが、遅れてかけつけた音さんと旦那に助けられる。隠密の今度の仕事は、材木商・山城屋の押し込み強盗の真相を探ること。とある幕閣が黒幕との疑いをかけられているが、御前はその人物を信用している。冒頭の男、佐吉は食うものも食わずにおみねという娘を探しているが、広い江戸にはおみねという名前の娘は五万といる。金を持っているのに使おうとしない、男を見かねた音さんは桔梗屋で奢ってやる。おみねという女は縁あって下女奉公にでたのだが、江戸に出てみれば彼女も口を利いた男も見つからない。「目の下にほくろがある女」ときいて音さんは山城屋の内儀を思い浮かべる。が、無論おみねという名前ではない。しかしおみねってのは、「これが運命」とかいってずるずると転落していくタイプなのか。「私は旦那様を殺すのに同意してない」って……あんた……。不倫相手との密会の帰り、昔の恋人と再会。しかもうっかり名前を呼んでしまう。鈍い男は、相手がもう人妻だと気づかない。騙されて売られた女。運よく大店の主に見受けされ、めでたく女房に。その後旗本に見初められ、今度はその奥方になろうとしている。絵に描いたような出世街道だが、その大恩あるはずの亭主殺害に関わっている、と佐吉はわりとあっさりと理解した。あんな女のためになにかしてやるものか、と一度は自棄になった佐吉だが、おみねの情婦は佐吉もおみねも、纏めて始末しようとする。確かにもう、彼女には利用価値がない。あの男を殺ってこい、といわれたおみねだが、結局できずに号泣。大久保様の潔白は証明され、腹切党は壊滅、佐吉はおみねの遺骨を抱いて国に帰る。
2009年03月12日
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娘の嫁入りを控え華やぐ南町奉行の役宅に、御用盗が押し入る。目的は、牢内の首領の解放し。逃げた用人が表で殺され、それを音さんが目撃したことから事件の一片が他に漏れる。人質は奥方、嫁入り前の娘、身重の嫁。嫁姑は仲が悪いわけじゃないが、まだ馴染めていない。気の強い娘は乱暴されかけるも反抗的な態度を崩さない。理想主義者の下っ端は、幸福な連中だから痛めつけれやれという仲間たちから段々ずれていく。奉行はどうしたものかまだ揺れていたが、二度様子を見に来た御前に「案ずるな」とこっそり告げられる。隠密の内偵は進み、音さんは「娘の許婚」を装い人質に。だが、何しに来たのか分からない色情魔は、正統派の仲間の制止を振り切って暴走。仕方なく、天井に潜んでいた旦那が沈める。刻限が近づき、押し入った側も、押し入られた側も覚悟を決めることに。隠密の作戦は失敗、南町奉行所の捕り方が門前に殺到する。御用盗の生き残り、後ろ盾にと申し出た元長崎奉行に金を在り処を教え、あっさり皆殺しに。阿呆だな……いや初めからわかってたけど。
2009年03月11日
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島原藩ご用達の船「海神丸」が、品川沖で爆破され献上品とともに海の藻屑と化す。生き残った舟夫たちも斬り殺され、ただ一人難を逃れた男は記憶を失い、江戸に辿り着く。そこに現れたのは、勿体無いくらい美声の子守り娘だった。ぼんやり子守唄を聞いていた男、いきなり侍たちに殺されかけたところを音さんに助けられる。手のたこと、島原の子守唄を聞いていたことからこれは海神丸の乗組員だろう、と当たりをつけた音さんは名無しの権兵衛とともに島原に。しかし敵はそれを知り、次々罠を仕掛けてくる。隠密も、御前以下全員島原入り……江戸の町は大丈夫なのか?島原藩の関所で「磯吉」の正体がばれるが、敵は奴の記憶がないのを知り、とりあえず泳がせることを選ぶ。確かに藩内なら、どう転んでも色々とやりやすい。芝居者に化けた6人、見張りが混じる中で「白波五人男」の舞台をかける。あまり娯楽のない田舎のことで結構盛り上がり、相手の気が緩む中で、音さんは一人内偵に出る。幸い短時間で磯吉の恋人、お里が見つかるが、彼女の顔を見ても磯吉の記憶は戻らなかった。幸いお里ちゃんは中々根性があり、記憶が戻るまで付き合うと断言。二人きりだと流石に危ないので、音さんは延々デートを付回す。だが、磯吉は「そうですか。幸せだったんですね」とまるっきり他人顔。普通なら島原で船出した船が、品川で爆発するわけがない。そしてお目玉のガトリングガンは、何故か城内で見つかる。城代家老は松平公名代に締め上げられ、その城代に締め上げられた悪党どもは、無関係の名主を捕らえキリシタンの陰謀だとでっち上げる。しかもこれは、江戸からの密偵を燻りだすだめの罠だった。ガトリングガンの銃声が、忘れたくなるほど酷い、磯吉の記憶を引っ張り出す。城代は罪を着せられ殺されるところだったが一命を拾い、ガトリングガンを闇に葬りたい隠密たちの意向によって、この事件はなかったことに。島原七万石に平和が戻り、磯吉も漁師に戻る。
2009年03月10日
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男が入水自殺とは珍しい。両替商 相模屋から金を借りた大店の主が、自殺するという事件が続発。事情を調べるべく潜り込んだお新ちゃん、別の黒装束の女が捕まるのを見て、とっさに助けに入る。音さんの手を借り、二人は無事逃げ延びた。彼女はちんぴら盗賊団の姉御だった。成り行きで仲間入りするお新ちゃん、アットホームは雰囲気に満更でもない。相模屋は、わざと居留守を使い貸し出した金を受け取らず、証文をやくざの聖天一家に転売。そして代わりに借金を持っていく、と称して金を巻き上げた挙句、店はやくざのものに。「その手で何軒潰したんだい?」玉竜姐さんとお新ちゃんは、やくざたちをとりあえず追っ払い、旦那は一家に用心棒として潜り込む。で、やることは盗みの手引き。おみわの姉御は相模屋と聖天一家に怨みがあるらしいが、事情を話そうとしない。で、隠密たちはその「嫌がらせ」に手を貸す……と称して事件解決の糸口を探る。姉御は元々ええとこのお嬢さん、二人の子分はそこの丁稚だったという。どうりで品のいい顔をしている。子分たちは義賊としてばら撒くはずの金の一部をついついピンはね、……こういうのは間違いなく報いが来る。二人が捕まったことを知って取り乱す姉御、音さんの「助けてやるから事件から手を引け」と言われ渋々承知。旦那は「命が惜しければ責められても吐くな」と忠告するが、それを聞かれて正体がばれてしまう。ぼろぼろになりつつ生還した子分たち、条件を聞くも、それでも行くと主張して姉御に引っぱたかれる。彼女が一番無念だが、それでも怨みを捨てて二人の命を取った。三人は墓の前で解散、赤の他人となる。「忘れないよ、お前たちのこと」お新ちゃんにちょっと気があった三平、彼女に別れを告げる。「おいらよー、聖天一家に捕まってるときお前のことばかり考えてたよ!」よかったな、お新ちゃんも満更じゃなかったらしいぞ。確かに大江戸捜査網で、素直に「可愛い」と口説いてくる男は貴重だけど。役者さん、脚本を読んでびっくりしたんじゃないだろうか、いい役すぎて。三人は結局斬り込むが、お嬢さんは囚われ、三平は兄貴を庇って殺され、弥之吉は血まみれになりながら桔梗屋に辿り着く。「三平さんは?三平さんは?」本当に羨ましい奴だな……!「今日から毎日来てやるからね」「今夜のお楽しみ」にとっておかれて無事だったお嬢さん、一命を取り留めた弥之吉と三平の墓にそう告げる。この二人って結局いい仲なのか?ちょっと微妙な演出だった。
2009年03月09日
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芸者と客の濡れ場を聞いてしまい、つい覗き込んだ太鼓持ち粂八。中では、芸者の君千代が聞いていた。翌朝、その下手人として、目を悪い息子を抱えた花火職人巳之吉が自首して出る。しかし彼をその日深川で見かけた者はなく、そして牢内では、殺人犯が死ぬという事件が相次いでいた。花火の暴発で息子の目を潰してしまった父は、手術料50両で命を売った。だが、真犯人の上総屋は「斡旋業」の男に目撃者を殺すための金まで支払わされ真っ青。事件の真相を探るため、わざと牢屋に入った音さん、暗殺者を返り討ちに。太鼓持ちが殺され、上総屋も同じ技で殺された挙句吊るされる。金太から不審な道場の噂を聞いたお新ちゃん、乗り込んで大立ち回り。そして敵は、もう一度巳之吉を狙い、音さんは段取りどころではなく彼を連れて牢破りをする羽目に。魔手は妻子の元にも伸びるが、無事内藤家で保護。五分の手術に耐え、視力を取り戻した少年の元に父が戻ってくる。
2009年03月07日
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夜の町を、懸命に逃げる二人の娘。だが遂に追いつかれ、斬り殺され大川に叩き込まれる。江戸では若い娘の神隠しが続いていたが、親は世間体を気にして届出を出そうとしない。札差 出雲屋のお糸お嬢さんがどうもそうらしい、ということで事情を聞きだしたところ、お化け屋敷が怪しいとわかる。「まむしの辰」と呼ばれる鬼の岡っ引きがこの事件に食らいついていると聞いた音さん、親分に接触。しかし素人が口を出すなと断られる。彼もお化け屋敷が怪しいと思っているが、浮世の義理?があって踏み込みきれない。「お前さん、銭を握らされたな」音さんはわざと親分を挑発するが、「何故」手を引いたのか、言えるものなら引かないだろそうそう。隠密たちは、「何故手を引いたのか」から事件を探ることを決める。辰の息子新太郎、大店の娘お米と晴れて祝言をあげることに。だが選りすぐりの娘たちを千両箱一つと引き換えにしようとしている連中、20年前の借りをカタに音次郎殺しを命じられる。断ろうとするが、そうなれば息子の縁談がめちゃくちゃになるという何時ものパターン。どうでもいいが千両って安くね?吉原に売ればもっとするだろうに。「息子を目に入れても痛くないほど可愛がってるあんたなら、娘をさらわれた親の気持ちはわかるだろう!」可愛がってるのはいいけど、適齢期の息子の寝顔を眺める父ってぶっちゃけキモイです。しかも新太郎は彼の息子ではなく、彼の留守中に女の寝取った弟の子供だった。父も母も伯父も悪人ではないが感情や欲で動く人間で、新太郎の遺伝子がちと心配だ。「何度も繰り返されてたまるか!」全くだ。辰は娘たちを逃がし死亡。もう一度娘たちを集めて……って、手間と危険を考えたら絶対千両じゃ採算が合わないと思うぞ。新太郎は無事呉服屋に婿入り、様子を見に行った音さんは姐さんに「何でも好きなもの買ってくれるんですって」とやられてしまう。何でもお持ちください、で逃げ道をふさぐ新太郎って大商人になるかもしれない。
2009年03月06日
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夜中いきなり姿の見えぬ女に話しかけられた音さん。銃撃に脅され、絵馬堂に誘い込まれる。そして自動的に床が開き……。中には仲間の隠密たちがいた。ダイナマイトが爆発しなければまだ襲われる、というわけで出来るだけ爆発から身を離すが、ここ一応地下だよね……。埋まったらどうするんだ。隠密の素性を知っているのは、若年寄以上のみ。探索しようにも相手の物量はハンパなく、防戦一方。だが、玉竜姐さんは芸者仲間鈴駒がスナイパーであると目星をつける。旦那は昔の友人尾上と、危うく本気で斬りあいかける。宮仕えが性に合わず、今は辞して要町で道場をやっているというが、歳月の重みはすっかり男を変えていた。尾上の道場が事件に関わっている、と知った旦那は道場に直行するが、どんなに挑発しても尾上は乗ってこなかった。で、今度は姉さんが悪酔いと称して鈴駒の家に上がりこむが……。あ、こっちはぼろを出した。二度も暗殺を阻止した太鼓持ちは、敵なのか味方なのか?「この私が、絆されて口を割るとお思いですか」姐さんと斬りあいの最中を諸共に撃たれ、保護された鈴駒は憎まれ口を叩くが、愛する尾上が見舞いに来てくれなくて内心がっかり。二人は老中暗殺の本命だが、絶えず味方に監視されている。その裏には、かなり理不尽な理由があった。尾上と鈴駒=妙は松平公暗殺を阻止したとして、江戸所払いという軽い処分に。だが、江戸を立つ前に銃殺される。やっぱりこうなるのか。こうなると思っていたけどさ……。藩は幾らなんでもやりすぎということでお取り潰しとなる。
2009年03月05日
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浪人が5人殺される。互いに面識はなく、金も殺される理由もない。共通点といえば、全員器量のよい娘か若い女房と二人暮らしってこと。隠密たちは、とりあえずそれらしき浪人たちを尾行するが、音さんの(ほぼ)目の前で6人目の犠牲者が出る。被害者・岡松を妻子の元に運ぶ音さん。おや、ここの妻女・八重もいい器量。彼女の話から筋書きがぼんやり見えてきて、旦那と姐さんは夫婦の芝居を始めた。容疑者・九門は、道場の跡取り娘だった八重殿を捨てた元許婚だった。八重殿はその後、父の目に叶うほどの腕がない岡松と恋をし、許されなかったので家を出て所帯をもった。互いに不満はないが、とにかく貧しい暮らしだった。息子の新太郎、「お父様の友達」として引き合わされた相手に「もうあってはいけない」と言われ不審顔。八重殿は50両のカタに素人売春をさせられようとするが、……父に泣きつけば5割の確率で出してくれると思うぞ?危ない橋を渡り彼女を助け出した九門、岡松が殺された理由を教え、孫を餌に道場に戻れと助言。誰の考えも似たり寄ったりだ。八重は息子を九門に託し、暴発し捕らえられる。おじちゃんに諭された新太郎は初対面のおじいちゃんの元に行き、歓迎される。……娘と似たような性格だった。つか可愛い盛りの、ただ一人の孫を叩き出せる人間なんてそうはいないだろう。九門が婿養子にならなかったのは、母の敵討……とはちょっと違う気がする。八重殿を愛している、とも違うんだろう。彼女の運命を歪めた自分が許せない、が一番正解に近いんだろうが、岡松と一緒になって新太郎が生まれて……を絡げて否定してしまうことになるからやめたほうがいいのでは。
2009年03月04日
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狐火の銀次……一見かっこいいが、獣人で考えるととってもキュート。それが今回の敵、でいいのか?違うのか?子連れの旅ガラス浅吉、何か目当てがあって江戸に出てきたようだが、目当ての店はとっくに潰れているし役人には追われるしで散々。いきなり介入してきた、音さんに息子?の三吉を預けるが、一端役人の手を逃れると強引につれ戻す。いや、かなり危ないだろ。子供を養子に出さないのは「本当の母」に会わせるためだろうが、このままじゃ斬りあいに巻き込みかねない。自分の手配書が回るのを見て遂に観念した浅吉、子宝に恵まれない伊勢屋夫婦に三吉を渡す。……が、三吉が自分を追ってくるのをみるとやっぱりやめてしまうのだった。せめて切り餅受け取ってなければよかったんだけどね!詐欺にしか見えない。玉竜姐さん、料亭でたちの悪い客に絡まれていた仲居、お静を助ける。彼女は三吉の別れ別れになった母だった。三吉を「売った」金は伊勢屋に返されることになり、お守り袋から足がついて無事母子体面が叶う。でも赤ん坊の時連れ去られた三吉は、母の顔なんて覚えてなかった。しかし母は子供を奪われた被害者で、浅吉はせめて赤ん坊だけでも火事場から助けようとしただけで、三吉が「母」とやらに拒否反応を示すのは他所の子にされかけたからで誰も悪くない。困ったもんだ。それでもなんとかうまくいき、浅吉は自首しようとするが、音さんに「もう償いが済んでいるから江戸を離れろ」と言われる。いいのか勝手にそんなこと言って。浅吉は結局己の罪を見逃さず、自首しようとして惨殺される。
2009年03月03日
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札差・蔵前屋の番頭が銃で襲われ、絵師・栄泉(字、これでいいのか?)が捕らえられる。空の千両箱に拳銃と証拠は十分だが、彼がやったとはどうも思いにくい。七日後には獄門になってしまうので、それまでに真相を暴いて欲しいという依頼が、御前の元に来る。栄泉こと栄太郎は貧しい漁村の出で、母がよそ者ということで村八分に……ってか、母の墓を作ることを許されなかったってことはそれ以下だな。中のよかったおまきも不幸な子で、栄ちゃんが出て行って五年後に村を出て行ったが、その後一度、地回りが彼女のことを調べに来たという。芸者春駒ことおまき、親ほど年が違う蔵前屋に見初められ後妻に。蔵前屋は焼餅焼き、女房の不貞を疑っているというか彼女の本心が自分にないことを知っている。五年前、一人旅のおまきは風邪で立ち往生しているところを土地の地回りに助けられる。他に頼るあてもなく、そいつの色女になり彼女なりにまことを尽くすが……残念ながらあまりいい奴じゃなかった。結局その男の元を逃げ出し、江戸に出て本命と無事再開するが、その前後にも色々あったようで……。生きるために夜鷹になって、声をかけたらそれが探していた当人でした。嫌な縁だ。しかし彼は妹分を家に引き取り、色々芸事を仕込んで芸者として独り立ちさせる。浮世絵も飛ぶように売れ、二人は成功者となるが、内縁の夫婦と呼ぶにはどうも冷え冷えとした空気が漂っていた。そしておまきは他の男に嫁ぐことを決めるが、それは誰のためにもならなかった。色々色々あってどうしていいやらわからなかったおまき、音さんに事件のあらましを聞かされて遂に覚悟を決める。牢から出てきた栄太郎は相変わらず淡々としていたが、自分のために死にかけたおまきの姿に、人生観を改めるのだった。
2009年03月02日
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金どころか宝物まで盗み出す、文字通り見境ない畜生働きの盗賊。人殺しになれない若い喜平次、足抜けをしようとして殺されかけ、通りすがりの自称遊び人に助けられる。まさか知らない人に助けを求めるわけにはいかない。馴染みの芸者・こふくの家に転がり込む。「若旦那」とか呼ばれてるから身元を誤魔化しているのかと思ったが、実は二人は忍びの里の幼馴染で、彼は頭の息子だった。何で忍びが畜生働きなんだよと二人は嘆いているが、まあそうでなきゃ食えないとかだよな……。と思ったら、見捨てられた流派を世に認めさせるためとはふざけた理由だった。こふくちゃんを案じつつも、その恋人を追い詰めるべく瓦版を出す玉竜姐さん容赦ない。頭は実は穏健派、「坂道を転がるような」一族の命運を諦め息子が抜け忍となることを許した。他のメンバーは、昔は純粋だったが金を味を覚えちまってもう駄目。こふく=おこうは一族の後ろ盾になった元八州回りの情婦になっていたが、本心はどっちだ?頭は「一族復興はどうなった。騙された!」と噛み付いて殺される。おこうはそれを若旦那に伝えるべく外出、配下は「金を盗んだから殺した」と言われて開き直る。喜平次は隠密に「仲間を助けてくれ」と頼んだのだが、ここに一族の全滅フラグがたつのだった。おこうは本当に好きな相手を庇って死亡。喜平次は江戸ところ払いという軽い処分で済み、位牌を抱いて故郷に帰る。喜平次の速水 亮って仮面ライダーXか!気がつかなかった。
2009年03月01日
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ご機嫌な酔っ払い、菊蔵に声をかけたのは誰だ?侍、なおかつ知人?船頭が3人、同じ手口で惨殺される。当時に江戸では阿片がはやっていた。繋げると、「抜け荷」の一文字が浮かんでくるのだが……。廻船問屋和泉屋には新太郎、米吉という異母兄弟がいるが弟の米吉は働き者、兄はちゃらちゃらと遊びまわっている。弟は兄の尻拭いをしてやるが、母は本当は誰が悪いのかちゃんと分かっている。弟は芸者の子で、兄と母に負い目があるらしい。米吉は兄のため金を持ち出そうとして失敗、罪をひっ被せられる。新太郎が金を必要としたのは、麻薬関係から足を洗うためだったが、金で抜けられる世界じゃないわな……。弟を身代わりにして人生再生を図ったのに、麻薬漬けにされてしまう。新太郎がぐれたのは弟の方が出来がよかったから?それとも母が弟の方を高く買ってるから?どうもすっきりしないな。廃人寸前で和解成立、新太郎はとうとう阿片から足を洗う決意をする。米吉は母に死なれた際、婿養子の父に金で片付けられたが、家付き娘の継母に引き取られた。そうかそれで母と米吉がべったりで、父は新太郎の肩を持つのか。米吉は冤罪でひっくくられ、新太郎は家族に「店を潰すことになるかもしれませんが、自首して出ます」と宣言した。新太郎ってのは本当にどうしようもない男だが、未来の嫁にまで正直に話したのは評価する。米吉は解き放ちになり、兄弟の嘘を丸呑みにしてきた父は病を押して迎えに出る。本当は新太郎が捕まるところだが、「米吉に免じて」。凄い威力だ。
2009年02月27日
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娘飛脚と張り合うお新ちゃん。……飛脚はいいけど魚屋が走ってどうする。だがおせんちゃんはいきなり苦痛を覚え蹲る。彼女は実は足の付け根に腫瘍ができており、医者に絶対安静だと言われていた。手術をしなければ助からないのに、50両もかかる。兄で船頭の佐吉は、50両の隠れ仕事を引き受けるがお新ちゃんは商売柄「50両の仕事」なんて気になって仕方ない。案の定、佐吉は斬り殺されるのだった。おせんちゃんは自分の寿命を知っていたが、気を使ってくれている兄に言えずにいた。せめて生きている間は精一杯生きようと仕事に出るが、いきなりちんぴらに取り囲まれる。思わず縋りついたのは笛吹きの浪人、つんけんした態度だが、……ああ、兄貴でなれてるから気にもならないのか。しかしそいつ、兄殺しの最重要容疑者だぜ?傷を負った笛吹き浪人早瀬、通りすがりのおせんちゃんに助けられる。だが、その兄が三日前に殺された船頭だと聞かされて仰天。「その仇が、目の前にいたとしたらどうする」「(仇を討っても)兄さんは喜ばないわ」身重の妻を辻斬りに殺されて身を持ち崩した早瀬、あっけらかんと前向きなおせんちゃんを前にどうしていいかわからない。「血の臭いを嫌うようじゃ、あの男も終わりだね」早瀬はスポンサーの越前屋から100両引き出し、おせんちゃんに渡す。おせんちゃんは相手の素性とか金の出所とか、深く考えないタチらしく素直に受け取るが、早瀬はこれで殺し屋として見限られるのだった。早瀬はお新ちゃんに「手術後で生きるか死ぬかのおせんちゃんに会いに行ってくれ」と言われるが、その早瀬は情婦を人質に取られて呼び出された直後だった。うわあこんな間の悪いお使い滅多にねえ。結局そっちを先に片付けることにした早瀬、気の弱ってるおせんちゃんに「また来る」と約束するが、……別に大江戸捜査網じゃなくっても無理だよそりゃ。「旦那、来ちゃいけないよ、あたしはどうなったっていいんだよ」もてもてだなおい!やばい男と承知で付き合ってたが、中々言えないよこの状況で。ちょっと寂しげなところが女心をひくのかね。早瀬は射殺されるが、おせんちゃんは無事回復。兄の仇の一件については、結局知らされないままとなる。
2009年02月26日
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情報を餌に、廃屋におびき寄せられた同心・戸川が殺される。同心殺しはこれで三人目。奉行所は当然躍起となっているが、全く手がかりなしということで隠密も投入となる。旦那は大目付の部下と称し、筆頭与力・朝倉に接触するが、抜け荷が絡んでいるくらいしかわからない。川に落ちた朝倉の息子を助けたのは、酔いどれ男の駕籠かきの虎吉。馬鹿っぽいが義に厚く、今度は無礼うちにされかけた飲み屋の親父を命がけで庇う。情報を餌に座敷に呼び込まれ、薬を飲まされた朝倉。気がついたときは、商売女と同衾、しかも無理やりだったといわれてしまう。坊ちゃんのご母堂・お篠さんの絵となると、いきなりフォーカスがかかる。人妻に一目ぼれか……因果な奴。朝倉は若いしかっこいいし悪い奴じゃないんだが、ずるずると悪の罠に転がり込もうとしていた。旦那に「抜け荷に関わっている」と看過された朝倉、身を慎むを通り越して詰め腹を斬ろうとする。それを止める奥方を見かねた虎吉、どう出る……?あ、やっぱり台所に行くのか。端から叶う恋ではない。しかし寅吉は出刃を飲み、敵陣に突撃する。流石のやくざたちも、素人の単独殴りこみなんて考えもよらず、親分の首を取られてしまう。「きっと貴方の身代わりになってくださったのよ」地位に綿々としていた朝倉、此処にいたって遂に全てを旦那に明かす。「旦那様、坊ちゃんとお篠さんを大事にしてあげてくださいよ」晴れ晴れとした顔で寄せ場送りになる虎吉。彼の奮戦で、朝倉家には平穏が戻るのだった。……まあ、あんなことやって生きて帰って、かつ寄せ場送りですむのがたいしたもんなんだが……。やはり泣ける。
2009年02月25日
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帰参が叶う、と喜んでやってきた同士たちを斬る男。うち一人が、桔梗やで余計なことを喋ったために音さんに事情が漏れる。「許せ、全ては藩のため」浪人三人殺しに、小藩・佐久間藩の名前が挙がる。伝手があるという玉竜姐さん、それはやはり、佐久間藩浪人の夫を持つ貞淑な妻女・おときだった。幸か不幸か、夫は寝ており、「殺されるために」外出する余力はない。「あの花も、わしの帰参が叶うまで、落ちねばよいが……」散り散りになった仲間とともに、藩に返り咲く日を待ちわびる夫婦。しかし藩に掛け合いに行った妻、無理だと言われてしまう。しかしまだ、その相手・倉田が仲間たちを殺したとは思わない。佐久間藩の藩主は、二万石の外様大名にも関わらず勘定奉行になろうとしていた。普通ならそんないい役戻ってこない。実は二年前にも推挙されたのだが、結局流れており、そのとき邪魔をした幕閣は暗殺されていた。藩のため暗殺を請け負い、藩を二年の約束で追放され、挙句口封じに殺される。子供の授業料のため、家老に直接掛け合いに行った人妻は体を一両で買われる。鬱々と戻ってきた彼女を待つものは、世の中金が全てという実もふたもない現実だった。医者は結局、内定に入ったお新ちゃんが連れてくるが、なけなしの一両もなくしてしまったおときさんは帰る気になれない。明日までに子供の授業料を納めなければならない、で思いついたのは夜鷹の真似事だったが、ぎりぎりで探しに来た玉竜姐さんに止められる。何時かは藩に帰れる、と思っていたからずるずるとその日その日を頑張ってきた。夫は暗殺時のケガが元で半死半生だが頑張ってきた。だが同士たちは皆殺された、と聞かされたおときさんは結局事情を明かす。口止め役、倉田はもううんざり。元々悪い奴じゃない。だが殿と家老は、自分たちの栄達のため遂に一家惨殺を命じるのだった。「久保寺殿を斬ったどころで、次はおめえが殺されるだけだぜ」音さんに痛いところを突かれた倉田、その場で切腹。内藤の御前に呼び出された家老、「勘定奉行の話はなし」と言われてしまう。それどころか「殿亡き後の準備をしておけ、久保寺の妻女との約定も忘れるな」と言われた家老は泡を食って逃げ出すが、「まさか……」とか言ってる殿は相当に血の巡りが悪いな。今後の方針を立てる間も与えず斬り込む隠密もどうかと思うが。上屋敷が空っぽになり、老中まで醜聞が聞こえていてもう一刻の猶予もないというわけで、藩の生き残りは慌てて一家を迎えに行く。だが、頑張って裃に着替えた久保寺は下賜を聞いてすぐに息絶える。
2009年02月24日
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火消しの「や組」政五郎親分が殺される。縄張り争いをしていた八兵衛がやらせたと思われるが、無論証拠はない。音さんは「昔頭の世話になりました」と称して組に潜り込むが、おたきお嬢さんは組を継ぐか継がないかあやふやな態度。……この状況で女親分(しかも若い)は無理だろう。親分にはもう一人、伊三郎という息子がいたのだが、これは勘当され、敵対組織に入り込んでいた。兄貴の言い分は「うちの親分じゃなくて親父の妾のお吉が原因」、本気か嘘か?政五郎の妾・松葉屋のお七は玉竜姐さんの友人、今は敵に取り入っている。こっちはわかりやすく内偵だが、周囲の目は冷たい。母の色女が嫌いなのは普通だが、母がとっくに死んでいるなら仕方ないじゃないか。……やっぱり現場を見るのは衝撃か。しかし何時になったら放火の話になるんだ?ただの香具師じゃなくて火消しの話だから何れ火事になるんだろうけど。で、火事が起きるが駆けつけてみればもう常火消しが来ていた。町火消しの面目丸つぶれだが、客分として居座っている音さんは、「前もって待機していたんじゃないか」と発言。親分殺しから全て、旗本が名を売る手段だと聞いて怒ったおたきは家を継ぐと宣言。や組を暴発させたいのに、音さんが歯止めになって中々乗ってこない。こうなりゃ卯三郎に妹をさらわせるか、と思ったが、父の遺書を読んだ卯三郎は組を抜けると言い出す。偽の手紙で呼び出されたおたきは、父を殺した旗本の若様に差し出されるが、憎んでいたお七に助けられるのだった。
2009年02月23日
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盗賊団の一味を追い詰める音さん。だが連中は負傷した仲間に短筒で止めを刺す。それでもギリギリまで追うが、いきなり沸いて出た火盗改に盗賊扱いされるという……何時ものパターンだな。音さんが目をつけた家は実直な錠前師・新吉宅、息子を預かっている旦那は「あの一家は大丈夫」と太鼓判を押す。無理やり押し込まれることもありえるけどな。女房のおみつには、金でしくじって江戸を追放された元亭主・銀次がいた。そいつが無理やり匿わせたのかもしれない。しかし下手に動けば平和な一家が荒れる、と旦那はそちらに気を回す。……でも、今はそいつがうっかり連絡を寄越すのを期待するしかないわけで。またしても大人数でうろうろしてる火盗改。まだ昼間だぞ?元女房に、今の亭主に盗みの手伝いをさせろって……。どう持ちかけろと?離縁になったって亭主を罪人にするよりはましじゃないのか。大体、重婚とか特に彼女に非がある話じゃない。時間がないので、子供をさらって亭主を直接脅迫。新吉である必要なくね?嫉妬か?幸い?一家にはずっと隠密が張り付いており、子供はあっという間に奪還される。銀次は自分を使い込みで突き出した元職場に乗り込むが、新吉は銃を持ったその手を阻んだ。
2009年02月22日
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北町同心二名が殺され、懐に金や阿片を突っ込まれる。次は同心尾形が狙われるだろう、ということで音さんがそれにはりつくことに。尾形は親しかったはずの二人の一件から、手を引くことを主張。彼には与力の妹との縁談が持ち上がっており、受けるつもりだが、あいにく小菊という馴染みの芸者がいた。幸い小菊は気が弱く、金で片付けられてもただ泣くだけだが、本当にこのまま切れるかね?尾形には結構大きい息子・三吉がいた。たまたま旦那の寺子屋に来ていて事情が知れるが、皆独り身だの思ってたのでちょっとびっくり。尾形の嫁になる相手は歪んだブラコン、「兄のいうことを聞いていればよい」とけろり。ストーリー自体はわりと単純。問題は、尾形は退治すべき相手か否か。隠密たちは三吉をかどわかし(信頼関係があるから来いといえば来る)、尾形の本音を聞きだそうとする。三吉は尾形の子ではなく、罪人の子だった。尾形を信用して息子を預けた父の似蔵は、二日後島から帰ってくる。そうなれば、敵の首魁「闇のお頭」の正体がわかる……予定。しかし事件解決を目の前に、「我々」の悪事に気づいた同僚を斬って身の証を立てろ、というイベントが来る。彼はうまい芝居をしたつもりだったが、隠密たちとの会話を聞かれていたらしい。あいつだ!隠密たちは泡を食って尾形を追うが、果たして間に合うのか……?
2009年02月21日
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いい気分で昼酒を飲んでいた旦那、御前宅の使用人・お安に口説かれる。シヌほど飲んでたから、本気じゃなかったのかもしれないけど。短筒を使った連続殺人事件が起きる。偶然?一件阻止した御前はそれを公儀に届けるが、同時に隠密を動かす。盲目の、超凄腕ヒットマン・弥平登場。ガンマンを見ると腕を見せずにいられないらしく、それが縁で事件に巻き込まれる。しかも、接待の一環で連れて行かれた遊郭で相方となったのは、見知った女だった。わが子のため、生き恥を晒して生きることを選んだ女に、してやれることはあるのか?「仕事」で身請けしてやるしかないのか……。腕は確かだが、あっちこっちに顔を出しすぎてあっという間に正体がばれる。父が「一番強い奴に娘を嫁に出す」ってとりあえず男塾を思い出した。一番の婿候補は弥平だったが、当の娘には他に相思相愛の相手・矢吹がいた。当の娘、せきは八百長を持ちかけて断られ、勝つ自信のなかった男は弥平の銃に仕掛け、奴を盲目にしてしまう。一番悪いのは父だと思うが、その因果か三者三様真っ逆さま。矢吹に至っては、身請けできる女房をほったらかし、お上の目を誤魔化すため身代わりを立てるまで腐り果てていた。選んだ男に売り飛ばされ、丁重にお断りした男に身請けの金を出して貰うのか……。男選びって難しい。
2009年02月20日
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凄腕の音さんも、たまには(女で)しくじりもします。と思ったら夢だった。よかったね祝言挙げずにすんで。江戸一番の絹問屋・木内屋が殺される。しかも主が死んでから、とんでもない借金を背負い込んでいたことがわかる。「闇のご差配」という恥ずかしい名前の潰しやが絡んでいるらしい。お新ちゃんの同業、源太は大の博打好き。しかし足の悪い少年・太吉が苛められていたのを助ける、ちょっといいところもある。……が、軽い気持ちで「行方不明になった大店の息子に化ける」といういかさまに乗ってしまう。いや無理だろ。情が移って自滅するタイプだ。源太は本当に孤児、しかもその父親はすぐ側に来ていた。身代を食いつぶすために乗り込んだものの、悪い奴にはなりきれない。かといって性根が座ってないので……やれやれ。夢の中の女にであってびびりまくる音さん。いや、ちょっと会ったことがあったから夢の中に出てきたんだろう。種を明かしてみればなんてこたない。「闇のご差配」に仕事を頼んだことを御前に見抜かれた依頼人は仰天、慌てて依頼をキャンセルしようとするが、無論そんなことが許されるわけない。源太は手引きを命じられるも、お新ちゃんに叱られ、「父と母」が二十歳をとうに越した自分の寝顔を見て和むのを見て改心、嬲り殺しにされてもいうことは聞けないと宣言する。見せしめに殺されるはずだった彼を助けてくれたのは、自分を石ころのように捨てたはずの実の父だった。実の父と、お新ちゃんのおかげで生きて逃げられた源太、仮の父母の元に赴き本当のことを告げる。しかし二人とも騙りだと、ちゃんと気づいていた。養子に、という話は流石に辞退するが、切り餅二つは有難く頂き、それが太吉の手術代に。お新ちゃんは何も言わなかったが、源太は多分、自分を助けてくれたのが誰か気づいているだろう。
2009年02月19日
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真夜中、大名駕籠が黒ずくめの面々に襲われ皆殺しに。「例によって」病死として届けられるが、藩ではお家騒動が……起きたから暗殺騒動に発展するんだけど、南部藩に知り合いがいる、と旦那はさっさと席を立つが、また女を取り合った仲じゃないだろうな。「オレが知りたいのはな、何故死ぬ羽目になったかだ」旦那の道場の同輩、彦坂は殿様が亡くなってから酒を飲んで暴れるようになっていた。江戸家老の娘を嫁に貰い、出世街道まっしぐらのはずが岳父に出藩届けを提出。「殿がお亡くなりになった今、何の忠義がありましょうや」家老は「婿は何か考えている」と感づきそれを話せとせっつくが、彦坂は妻に離縁状を渡し「女が出来た」で全てにカタをつける。……誰か偉い人でも斬るつもりなのか?それでも舅を斬るのか。わが子を連れて実家に逃げ帰った妻の千津、父に「殿の仇を討つためだ」と言われなんとか涙を引っ込める。事件を目撃した夜鷹、あまり気が回るほうじゃなく金でぺらぺら喋り捲る。あぶねーな……いや、音さんたちが講釈で言いふらしたから敵も諦めるか?「いいのかい、あんないい奥方」彦坂の「女」のお夏、年増だが根はいいらしく夫に会いに来た奥方に同情を示す。しかし花町、しかも間違いなく修羅場となるところに子供をつれて来るってどうなんだ。無事話がついてから、それを教えてやればいいじゃないか。「私にだけは本心を教えてください」いや、言えるもんなら出奔前に言っている。旦那は千津さんに「あいつを信じる」と言うが音さんはそれをきっぱり否定。だが音さんは、展開上夫婦が元の鞘に戻るとは思えず、この際諦めて貰おうと思ったのだった。でも、それで無理心中されたらたまったもんじゃない。子供が。それぞれ考えがあるんだろうけど、親としてはダメだろう、どちらも。落ちるとこまで落ちた彦坂、遂に「仇」の元に討ち入り。足軽から取り立ててくれた殿のため、討ち死にの覚悟だったのだが、芸者だの兄弟子だのが次々助太刀を申し出て、ちょっと呆然。首魁の首級を墓に備え、お夏に金を渡して一人旅立つ。が、事情を全て知った妻は親子三人で行きましょうというのだった。…………素直によかったねと言えないのは何故。殿のためなら妻子も捨てる男と、夫を信じきれず付きまとったり、貴方の父上が悪いのですよと幼子に死を命じる女が縁を結びなおす話……?
2009年02月18日
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何度も目撃されたことがあるにも関わらず、誰も「声を聞いたことがない」という天井破りの盗賊、「だんまり一味」。追われ人質を取ろうとした老盗賊だが、その相手は半兵衛「兄貴」だった。確かにしゃべらない方がいいが、「全く」喋らないのは訛りかなにか手がかりがあるらしい。半兵衛とっつあんは元々音さんと顔見知り。夕べ賊を庇っただろうと言われ、「役人が嫌いだから」で誤魔化す。しかし彼は元々賊の一味「霞の半兵衛」で、親分の妹といい仲になった挙句それを捨てて一味を抜けた。……なんかいかにも裏がありそうな話だな。彼の息子の直吉は中々の男前、お夏嬢さんと相思相愛となり、なんとか婿入りできることになる。暗い女房を捨てて、違う女(無論ずっと器量よし)を身篭らせて駆け落ちっておい!そりゃ兄貴は怒るわな。二人目の女房は半兵衛に自首を勧めるが、彼が島送りになった後、過労で死亡。半兵衛は息子の前で罪の証の刺青を焼くが、「殴られ蹴られても抵抗しないが、盗みの手伝いはしない」って見通し甘くね?見つかった以上、そんなもんで済むわけないだろう。案の定、前途洋々だった筈の直吉は悪党に目をつけられる。「息子の婿入り予定先に押し入る手伝いをしろ。出なきゃ先方に何もかもばらす」ああお約束の展開。どちらを選んでも息子の幸せはぶちこわしになる。追い詰められた父は、自ら自分の素性を明かしてしまう。結果、お夏は直吉をふった。「嘘をつかれて萎えた」は嘘じゃないだろうが、やっぱり傷物物件が嫌になったように思える。それで引き下がる女なんてやめちまえ、そのツラならきっと次が見つかるさ。音さんはもう一度会えというが、後悔したら向こうからやってくるだろう。結局玉竜姐さんが「あの人は自分で自分の正体を明かしたんですよ!」とお嬢さんを説得、瀕死の半兵衛の前で「祝言の真似事」が行われる。終始冷たい表情だったお夏、最後の最後で「何処にでも連れて行って!」と男に飛びつくが、後で後悔したと言い出しそうな気がひしひしと。いや、絶対貧乏暮らしに耐えてくれるタイプじゃないから、やめとけ。
2009年02月17日
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佐太郎が大黒屋に乗り込んだ。拳銃を持って。隠密たちは市兵衛を尋問中。玉竜姐さんは佐太郎を止めようとする。「お糸はお前たちが潰した唐津屋の娘だ!」え?え?え?いきなり何これ。いきなりクライマックスから始まり、そして佐太郎の口から事件の全貌が語られる。佐太郎は三味線の師匠、お糸はその弟子。二人は末を誓った仲だったが、身分違いで添える立場ではなかった。しかしお糸は父を捨て家を捨てても、師匠と一緒になろうとする。「いい加減にしないか、そんな惚気話は沢山だ」……気持ちはわかる。年が開け、遂に父が折れる。条件は、祝言を挙げる春まで5、15、25日にしか会わないこと。いやむしろ緩い制限じゃね?だがその後、佐太郎が死を覚悟するような展開が待っていた。「ここから先は、私が語りましょう」語り手が玉竜姐さんに変更。父は芸人と一緒になったら娘が不幸になると思わずにいられなかったが、それでも二人を一緒にするつもりだった。だが、その唐津屋は首を括り、店も娘も使用人も如何様にと書いた証文がいきなり登場する。佐太郎とも唐津屋とも親しかった姐さんは仲間に相談を持ちかけるが、……あまりうまくいかなかったからこうなったんだろうな。これが年の初めのお話。岡場所に売られたお糸は姐さん経由で受け取った父の遺産で休暇をとり、「父の許しを貰った」という話をでっち上げ、デートを重ねていた。が、遂にその金が尽き、会いにいけなくなる。……恋人の家が潰れたのも知らないなんて、そりゃテレビも新聞もネットもない時代だけど、ありなのか?全て手遅れになってから事情を知った佐太郎は復讐を始める。え?佐太郎無罪放免でいいのか?いいんだろうか……?「おかまいなし」ってのは一度白洲に上がっての事だよね……。姐さんも佐太郎に気があったらしい。初めての恋愛エピソードがこれかー!つか、気づいても黙ってろよ男ども。
2009年02月16日
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えらく立派な身形の辻斬りだなおい。旗本か、剣術道場の主かと思ったらただの浪人とは。黒部藩の調査と、越後屋殺しの真相をともに探る隠密たち。居合いで多くの客を集める浪人・新兵衛と息子の捨吉。子供の頭の上にある果実を四割りにする腕も凄いが、ピクリともしない捨吉の度胸が凄い。二人は貧しくとも仲良く楽しく暮らしていたが、白刃を構えた刺客たちが襲い掛かってくる。逆袈裟の居合いの名人を探す音さんは二人に近づくが、幸いこの旦那は逆袈裟の使い手じゃなかった。息子を殺された家老は、藩が潰れるのを恐れ御前の内偵を拒否。悲しいな宮仕えって。7年前、東海道、桑名の宿外れで、息も絶え絶えの母の胸に抱かれていた赤ん坊。それが捨吉だった。立派な刀を持っていたからそれを伝手に身元を調べることも出来たが、どうも子供の身元は危ういものがある様子。何もかも捨ててオレの子として生きないか、と思ったのに、どうやらその刀から足がついた様子。捨吉は黒部藩の若殿だったが、暗殺され(生きてるけど)、他に適当な跡継ぎがいなかったため身代わりが立てられた。た、確かに表ざたになったら藩潰れるな。しかし「竜神丸」がなくなったらもう身元を特定できないし、ほっといてもいいんじゃないかと思える。「辻斬り」の犯人は、元西国某藩の剣術指南役。上昇志向の強い人妻といい仲となった後、あまりいいことがなかったようで、二人の仲は仮面夫婦というのもおこがましいほど冷え切っている。その風采の上がらない亭主は女房に逃げられ、藩を出て彷徨の末拾った子と大道芸で身を立てているが、彼女が忘れていった鏡を渡してやるべく大事に持っている。「オレたちは公儀の手のものだ」領民のため筋を通すため、「竹千代君」を藩に戻さなくてはいけない。音さんは思い切って正体を明かし、息子を手放してくれと頼むが、父も息子も別れがたかった。……やりたくねえよなああんな餓狼の巣に。サゲマンじゃねえのかさわって女は。元亭主は彼女の家の家宝の手鏡を渡すべく、8年ぶりに会いにくるが、今の亭主は「お前オレたちを斬りに来たんだろ!」と一人で大騒ぎ、結局切りあいなり死んでしまう。さわは捨てた男の真心に心を動かされるが、そこで死んでる男の立場は?「くれぐれも、お体を大切に」藩主として生きなくてはならない「竹千代君」、どんなに悲しくとも「ちゃん」を追うことは許されない。「身代わり」がどうなったか気になるな……殺されてなきゃいいけど。
2009年02月15日
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すりの連続殺人事件を追う隠密たち。そしてまた一人の老人が白昼堂々斬り捨てられるが……財布はちゃんと取り返したのか?初めからすりを特定、刺客を送り込んでいるらしい。狙われたのは全員、名の通った凄腕のすり。すり狙いと聞くと、「誰かが大事なものをすりとられた」展開が思い浮かぶが、それなら普通いきなり殺したりしない。父を殺されたお糸と、その許婚の政吉。舅の仇を取りたい政吉、島帰りの小父さんに弟子入りしてすりになろうとするが、あっさり断られる。まあ、やめとけや。それが二人の将来のためだ。結局口説き落として修行を始めるが……この年で初めてモノになるもんなのか?なんで石段上がってんだ?辛い修行に音を上げないのは偉いが、スポーツや音楽と一緒で才能があって子供時代からやってて一流になれるはずだが。……自分が捨てざるを得なかった息子が、育ての親への愛を延々と語ったらいうこと聞かざるをえないよな……。音さんは、やはり斬り殺された女掏りの弟子の女に接触。彼女が「人助け」をしたことを聞き出す。外様藩が、借金棒引きのため腕利きのすりを騙して持ち上げて証文を回収させ、その上で口封じって……。セコっ!岳父の仇を取るため、政吉は敵の手先となって証文をすりとるが、証文は隠密の手配により偽物にすりかえられていた。和田さん大好きだが、正直今回の話及びキャラはびみょーだと思った。
2009年02月13日
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医者の内弟子殺しを目撃したのは、盲目の女。そのため連中は殺さずやり過ごしたのだが、中々手癖の悪い女らしく、たまたま落ちていた印籠をがめていく。彼女は侍の娘おしの、父の仇を討つべく兄と十年前に旅立った。いきなり音さんを人違いで襲うとはどういうことだと思ったが、噂話を聞いて「この印籠、殺人事件に関係あるかもしれません」と感づくあたり馬鹿ではないのか。幼くして敵討に旅立った兄妹、だが兄は五年後吹雪の山の中で妹を庇い凍死してしまう。妹は目をやられたが、兄の分まで生きて仇を討とうと、三味線弾きながら生きながらえてきた。音さんの手引きで、内弟子を殺された医者の下で目の手術を受けられる目処が立つが……その医者は素性がはっきりせず、しかも彼女の出身・白沼藩とかかわりがあった。十年前、白沼藩で皮膚が爛れる奇病が発生。はやりの化粧品、「みやこどり」に鉛が大量に含まれていたのがその原因だったが、作事奉行は「あれを売らなければ財政が立ち行かない」とリコールも成分見直しも拒否。気づいた部下と争いとなり、結局その男・吉川は上司を切り捨てて出奔、長崎に渡り医者になった。そして江戸に渡り今は睡眠薬の調合に成功しつつあったが、薬は腐った同輩とその背後の若年寄に狙われていた。おしのは「これが始めての人体使用」と一応の説明を受けた上で目の手術に挑む。無論、自分を診てくれている医師が当の仇とは思いもしない。手術は成功するが、その後どう事態が転ぶかは音さんにも当の仇にも自信はなかった。おしのは仇の顔を覚えていなかった。彼女に討たれる覚悟の先生は「この薬が世に出ればそれでいい」と薬のレシピを渡すが、いや、もうちょっとまともな相手に託そうよ。それともおしのさんに金を渡してやりたかったのか?目さえ治れば、立派に一人で生きていけると思うがね……。笠で顔を隠したまま討たれようとした先生、顔を見られて「金のために目を治した」とうそぶく。かっとなったおしのは彼を斬ろうとするが、慌てて追ってきた音さんに止められる。恩義はあれど父のため兄のため家の面子のため、仇はとらなくてはならない。第一十年間の苦労が実らない。だが最後には音さんの説得を受け入れ、おしのは仇討ち許可証を破り捨てる。確かに仇討ち制度がなければ、兄が家を継いで平和に暮らせただろう。しかし傍目にはただの喧嘩に過ぎなかったわけで、免許が出るのは別におかしくない。難しいな。
2009年02月12日
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兇悪な賊、隼小僧が跋扈。ただ夜道を歩いていただけの音さんは南町の同心にいきなり捕まえられそうになる。普通おとなしく捕まるのだが、どうみてもまともな詮議をするような玉じゃなかった。南町奉行はちゃんとした人らしく、御前はそのフォローのため隠密を動かす。五年前、隼小僧と名乗って仕事をしていたのは、今は娘と二人暮らしの老人。誰かに名前を騙られ忌々しく思っているが、まさか大声で文句を言うわけにも行かない。幸い玉竜姐さんが別人と気づき、音さんは「本物」の隼親分に弟子入りする。娘のおりん姐さんは例に漏れず芸者稼業、気は強いが「本物」の隼小僧を褒められると有頂天になる粗忽者。「隼小僧」の汚名を雪ぐべく音さんと組んで「仕事」をするが、父はいい顔をしなかった。彼は南町奉行の密偵を務めたことがあり、その後見逃してもらったことに恩義を感じていた。……奉行を御前に変えるとそっくり同じ話が前にあったな。老盗賊は陥れられ自害、奉行も切腹を命じられるが、どうにかこうにか背後関係が割れる。
2009年02月11日
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切腹の場から逃げ出した勘定方同心。彼は無実を訴えるが、白刃を抜いた同僚たちに取り囲まれ、何時か冤罪が晴れることを知りつつ腹を斬る。今度は喧嘩を吹っかけられた同心が、先に抜きながら斬り殺される。北町同心の中にもよさそうな奴はいる。だが同僚殺しの罪を着せられ、あっという間に切腹の仕儀。何この伏魔殿。だが今度は、何とか逃げおおせる。奉行所内の不祥事は奉行を失脚させるための工作らしく、奉行から御前に依頼がやってくる。逃げた橋詰同心は恋人に会いに行くが、彼女は男の罪を信じて詰る。やな女だな、話くらい聞いてやれ。逃げたものの行き場がない男、どうしていいかわからない。過去の全てに裏切られ、助けてくれたのは得体の知れない連中(隠密)だった。誰も信じられず、行き当たりばったりを続ける橋詰を匿ってくれたのは、以前折檻されかけていたのを助けてやった女郎のおようだった。女郎には今の事情などわからない、が義理堅い女でそのまま置いてくれる。女運悪いと思ったが、いい男には幾らでも次が現れるものなんだな。死ぬ気で切り込むつもりの橋詰、最後におように挨拶に行く。……かえって迷惑になる場合もあるんじゃないか?どうせお嬢さんとよりを戻すENDだと思ったら、そっちとは縁切りして「内藤の御前の養女」と一緒になることに。よかったよかった。
2009年02月10日
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「純愛まっしぐら」何時もながら凄いサブタイトルだ。互いへの敵意を燃やすクジャクとガラ。クジャクの横槍でガラを討ち損ねたダイレンジャーたち、あくまで彼女の肩を持つ大五にかちん。「こんなにチームワークを乱しておいて、迷惑かけないなんてよくいえるわね!」ごもっともで。大五は彼女が好きだからなんとかしてやりたいと告白、皆呆れて何処か行ってしまう。クジャクを助けようとして、ともに陽炎頭巾の中に閉じ込められた大五。大五はなんとか逃げ出そうとするが、環境劣化の影響で弱っているクジャクは、気持ちまで弱っていた。「聖なる孔雀の涙」があれば彼女の体は治るが、どこにあるかはわからない。「オレは必ずお前を護ってみせる。二人で孔雀の涙を探そう」中々感動的だが、しかし今だったら非難轟々だろうな。あの色ボケっと怒っていたメンバーも、大五の根性に免じて味方に。クジャクはもう邪魔をしないが、彼女に残された時間はもう殆どない。
2009年02月10日
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後輩の小春に縋りつかれた玉竜姐さん。命を狙われているというので、半信半疑ながらも仲間の下に連れて行くが……。三度も逃れるとは悪運強いね小春ちゃん。小春には学者の恋人・島崎がいたが、話を聞いてくれず「後一年」といって一緒にいてくれない。二人は田舎出の幼馴染で、小春が芸者になって御家人株を買ってやった。五年たったら一緒になる約束だが、……果たされないパターンの方が多い。それでも、玉竜姐さんに頼った小春ちゃんは本当に運が強かった。最初は事故に見せかけようとしていたが、埒が明かないとなると堂々刺客を繰り出してくる。江戸時代に保険金があってもいいけど、月三両って……。それだけ払える人間なら、そもそも保険金いらないだろう。事件の背景はあっさり割れたが、ちょっと言えない……。「島崎さんを疑うなんて、もう姐さんには頼まないわ!」これだけで見捨てたくなる自分は気が短すぎるな。信じていたのに、男はええとこのお嬢様に乗り換えていた。小春は恋人に崖から突き落とされ殺される。そしてそのむくろが千両に化けるが、祝言の晩、彼女の亡霊が現れる。二人がかりか……流石「邪剣」。女を踏み台に出世栄達を望んだ男は倒れたが、小春はその遺骨を抱いて故郷に帰る。
2009年02月09日
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不景気風が吹き荒れ、貧富の差が身にしみる年の暮れ。うわ洒落にならねええ!(本日1/14)義賊・櫻小僧は風のごとく暴れ回り、小判を投げて回る。「盗人が人気者とは、奇妙な世の中だぜ」義賊ものってあまり好きじゃないな……今度は裏がないだろうな?飾り職人が3人殺され、精密な偽小判が見つかる。義賊退治は誰にも命じられてないが、こっちは急務。でもどうせどっかでつながるんだろう。飾り職人から糸を手繰ろうとする音さん、近所の子供の面倒を見るお駒という若妻と知り合う。何処かで見た顔だと思うが、思い出せない。子沢山の寡婦は子供の一人が大病で真っ青、櫻小僧から手術代を貰って喜んだが、それは贋金でひっくくられてしまう。櫻小僧=葵小僧=お駒は思わぬ展開に呆然となるが、名乗り出る気にはならない。五年前捕らえられた葵小僧は、なんの因果か岡っ引きの女房になり、そのままおとなしく暮らしていればいいものの盗人稼業にカンバック。たまたま贋金作りの巣に潜り込んだため本格的に追われる身になってしまう。……亭主容認の元ってのが凄いよな。「こんなはずはない!」わざわざ石くれ入りの千両箱を積んで置くなんて、御前も人が悪い(笑)。「今年こそいい人見つかるかしら」「お新にはまだ早い!玉竜姐さんにもいないのに」後の展開考えると、ちょっと複雑な気分だ……。
2009年02月09日
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町方と平行して、抜け荷を探る隠密たち。いきなり町を流す音さんが襲われるが、それを仕組んだのは「腕っ節が強いと聞いて……」とか抜かす芸者・菊野だった。彼女の目的は、「鬼の新八」と呼ばれる北町同心・水島を殺すこと。弟の巳の吉を抜け荷の濡れ衣を着せて捕らえ、自分にいいなりになれと脅したと上、結局弟を責め殺したという。確かに嫌な男のようだが、だからって初対面の相手に頼むことか?どんなに調べが荒っぽくても、水島は奴なりに役目大事の男。しかし貴重な証人を二人も責め殺したということで、役目を一時外される。勝手に容疑者を捕らえ、隠れ家に連れ込んで責め立てる水島を止める音さん。いきなり呆けた顔になる水島は、悪党の逆恨みが元で気の触れた妻がいた。やりすぎだが腐った男ではない……じゃあ、「弟の敵討」ってのは一体なんだったんだ?要するに巳の吉は本当に抜け荷に関わっていて、口を割る前に暗殺され、水島の責任にされたのだった。姉貴も騙されてるんだが、音さんが殺しを引き受けてくれると信じてるあたりがむかつく。同情できん。すげえ美人だからなあ……男は皆いいなりだと思ってるんだろうな。手篭めにされかけたと酷い嘘ついてるし。刀を振りかざす同心に圧勝する玉竜姐さんはハンパねえ強さだ。事件の筋道はわりとあっさり読めるが、黒幕が見つからない。そいつが見つかるまで、音さんは水島を説得し続け、結局水島と菊野の和解がなった瞬間に全てが明らかになる。……いや、これまで出てきたキャラで黒幕が務まるのって一人しかいませんが。妻の仇を討った水島は、心を病んだままの妻を伴い江戸を去る。
2009年02月08日
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連発銃を持った兇悪な賊が暴れまわる。手がかりは銃弾一つ。鍛冶屋の佐吉、作るほうも撃つほうもかなりの腕。まともな奴だが、そのせいで事件に巻き込まれる。佐吉に罪を着せるために殺された夫婦の息子は盲目。成り行きで、逃亡犯となった佐吉と一緒に逃げ回ることに。佐吉が親の敵でないことを理解しており、一人は嫌だと佐吉に縋りつく。短気で無鉄砲な佐吉、結局その子を見捨てられない上に、男に乱暴を仕掛けられた米問屋の娘まで助けてしまうのだった。隠密は「最近の一見は他と違う」と断定。しかしそれが「佐吉に罪を着せるための同一犯の犯行」とまではわからない。米問屋のお小夜お嬢さんは、佐吉を悪い人ではないと信じて二人を店に匿う。しかし佐吉は、悪の黒幕に騙され、実行犯たちを殺す手先になってしまう。……前にもあったよな、気のいい鉄砲やがずるずると悪の道に引き込まれる話。お嬢さんは佐吉の様子が変わったのに気づくが、普通盲目の人間の方が鋭いんじゃないか?しかも佐吉をヒットマンとして利用しているのは、実の父……じゃなくて信頼していた血縁上は叔父だった。「これだけ(50両)あれば、大介の目を治すこともできるでしょう?」お気に入りの連発銃に高額の治療費が上乗せ。佐吉は罪もない商人殺しを引き受けるが、お嬢さんは止めてと縋りつく。盲目で家から出された弟の替わりに大介を助けてやりたかったという佐吉は、利用価値がなくなり銃殺される。坊主はお嬢さんに引き取られるが、目の治療を拒否する。
2009年02月06日
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江戸城で、三年に一度のお城将棋が行われる。勝者には、蒔絵付の駒箱が贈られるとのこと。確かに綺麗だ。将軍様も楽しそうだが、町人たちも無論将棋大好き。十五勝負中、本家六勝、分家五勝とほぼ互角の勝負。そんな中、分家・大橋宗順が赤装束の女二人に暗殺される。しかし何故赤……女なのはみればわかるっつーの。怪しいのは宗順の代わりを務めることになった弟子の佐倉と、その佐倉を押して笑いものにされた島崎藩藩主。しかも島崎家は、別式女を召抱えているという。元々佐倉と親しかった隠密たちは、内心彼を疑いたくない。だが、女たちに襲われた佐倉は見事それをいなして見せた。姐さんのコネで別式女となったお新ちゃん、禁欲生活に早くもうんざり。しかもあっさり正体がばれてしまう。亡くなった先生の娘のお冬ちゃん、跡継ぎ?の佐倉といい仲。無論、奴が奥女中・楓と組んで、蒔絵付の駒箱を狙っているとは知らない。勝負は七勝七敗の五分に。元を正せば将軍のわがまま。佐久間藩の家宝の駒箱を気に入って強引に取り上げたが、それには埋蔵金の地図が隠されていた。家老は責めを負い切腹、これが佐倉の恋人の楓殿の父。将軍がこれをお城将棋の景品にするというのを聞いた佐久間藩は、藩一番の差し手を分家に送り込んだ。……というのが佐倉の説明だが、いくつか腑に落ちないところがある。そして佐倉は許婚の楓を見殺しにし、せっかく入手した蒔絵の箱を偽物とすりかえるのだった。佐倉の裏切りに気づいた佐久間藩は奴を討とうとするが、御前に止められる。事情を聞いたお嬢さんは、父の仇かもしれない佐久間藩に駒箱を譲る決意をする。だが、それはどうせ偽物。将軍が駒箱を取り上げるところから、全ては計られたことだった。駒箱は無事佐久間藩に返され、お冬ちゃんは、佐倉が加増され家老の娘と一緒になって幸せに暮らしていると信じている。
2009年02月05日
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正体不明の盗賊の張り込みを行う音さんと旦那。黒子の装束から、芝居もの上がりの古い盗賊団の名前が挙がる。一味の親分・黒子の甚兵衛は八丈送りとなり、その後はのんびりお伊勢参り。江戸に帰った途端に火盗改に引っ立てられてしまう。その娘のお清ちゃんは祝言を控えていた。……何度目だこのパターン。親子と旧知の音さんは爺さんの無実を晴らすべく動く。お清ちゃんはお金持ちも貧乏も嫌い。何故かと言えば、おっかさんが貧乏を嫌って父と自分を捨てていったから。以来父は荒み、結局盗賊となってしまったが、娘の頼みを聞いて自首。父は八丈送り、娘は一人でたつきをたてているその間、母はどこかのお金持ちの女房になっていた。それで父と娘は仲がいいのか。娘の幸せを護るため、首を括ろうとした甚兵衛爺さんだが、それを助けたのが何の因果か別れた女房、お久。十五年ぶりに出合った二人は割合に和やかで、娘の話も出る。一方、恋人の浅吉が実は金持ちの息子と知ったお清ちゃんは、別れを切り出す。盗賊の娘でもいいし、一生長屋暮らしでもいいって言ってくれてるいい奴なんだけどな……意地を張るなよ。金があるなしなんてどうでもいいじゃないか。火盗改長官に脅されて盗みを働こうとした黒子の一味、お清ちゃんに邪魔されて失敗。翌日お清ちゃんの様子を見に行った浅吉は、お清ちゃんがさらわれて逆上、たまたまやっぱり様子を見に来たお清ちゃんの母親を元凶呼ばわりして当り散らす。しかしお久さんは、娘のため3千両欲しい元亭主を、自分の店に手引きしたのだった。……それもちょっと、秋葉屋の旦那に申し訳ない気がするけどな……。「花嫁衣裳をくれた人にお礼をいっといてください」母から貰った白無垢で嫁入りするお清ちゃんは、遂にお久さんを母と呼ぶことはなかった。まあ、向こうにも家庭があるし、十五年の怨みはそう消えないか。しかし水前寺清子って結構立ち回りできるのね。
2009年02月04日
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張り込みの同心町田、情報提供の名の下に誘い出され同僚たちに殺される。一足先に家に帰った相棒の相原も同じ目に。二人は北町奉行の命により、抜け荷を調べていた。奉行所は腐敗している、内通者がいると睨む隠密だが、まさか同心たちがやったとはまだ思っていない。見習い同心笹澤、自分に二人の仕事を継がせてくれと筆頭与力・久保寺に直訴。そのお嬢さんを嫁に欲しい、という狙いもあったがどちらも直ちに却下。町田同心を誘い出した「顔にケロイドのある男」を捜すお新ちゃん、矢場に連れ込まれ矢で狙い撃ちされる。帯を解いて、それで立ち回りか……始めてみた。アクション女優は色々やれていいなあ。久保寺は一人娘・さえを同心風情にくれてやる気はなかったが、母は「諦めるような娘ではありません」とあっさり。そしてさえ殿は思い切りよく家を出、恋人の元に飛び込んでしまう。……が、まさか嫁入り前のお嬢さんを勝手にモノにするわけにはいかない。しかも彼女の母方の伯父は、長崎奉行まで勤めた羽振りのいい旗本・塚田。どうしても手柄を立てて、少しでも格好をつけてから一緒になりたい。母はけろりとして、家出した娘に着物を届けてやろうとする。実は母も父も笹澤のことを気に入っていたが、それでも婿にとるわけにはいかない。なぜかと言えば、若かりし日に家出娘と強引に一緒になった久保寺は未だに小舅に頭が上がらず、娘には絶対に婿をとらせない、嫁に出そうと思っているから。それを聞いた妻・さとは婿の立場は辛いのですね、と単純に納得するが、実は彼女の兄こそが抜け荷の黒幕だった。己が兄が悪人で、夫をそれに追い使っており、娘の恋人を殺そうとしていることを知ったさとは自害。娘はその遺体に追い縋る。久保寺は改心し、義兄の元に。結局嫁に来て貰った……のか?父の遺言で、無事一緒になれたのでどっちでもいいといえばいいが、なんだか気になる。
2009年02月03日
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田んぼを買い戻すため、皆でお金を貯めている田舎者五人組。当然だが、中々そんな大金溜まる分けない。だが侍が切腹に見せかけて殺された現場を見てしまい、ぱっとしない人生が回り始める。ゆすりを思いついたゆきち、「西海屋」という名前を頼りにうまいこと50両取り上げるが、殺された上金を取り返される。「田んぼを……」偶然、辻斬り?の現場を見た音さんは捜査を開始。しかし怒りに燃える仲間たちは、強請りの第二戦を始めようとしていた。無関係の人間を巻き込むなよ……たまたま音さんだからよかったけど。船宿の船頭辰平、自棄になり共同貯金に手をつける。当然大喧嘩となるが、熱が醒めれば空しさだけが残る。辰平は自滅に近い形で殺され、仲間は三人に。紅一点のおとき、急に「お金持ちのおじさんからお金を借りてくる」と言い出す。幸い身売りと気づかれ、50両の奉公はご破算に。しかし自分たちだけではどうやって強請りを成功させていいかわからず、結局音さんたちに話を持っていく。「よきち、辰平、お前らの仇が討てる。あいつらの悪事が暴けるぞ!」プロに事情が渡れば話は早く、飛脚の佐太郎が命がけで盗み出した「墨」は瞬く間に50両に化ける。三人は強請りの報酬50両を帰し、二人の墓に一からお金を貯めると報告。だが、お上から報奨金50両が出て、三人は国に戻れることに。
2009年02月02日
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若い娘が阿片漬けにされた挙句、刺し殺される事件が続発。これは素人売春組織が絡んでるな、というわけで旦那はうまく客になりおおせるが、女も客引きも殺される。音さんは南町同心・須川に目をつけるが、兄弟弟子だという旦那は奴を庇う。……が、音さんは間髪要れず玉竜姐さんを津川に差し向けるのだった。遠慮ねえな男同士。姐さんが同心攻略ミッションをやっている間に、旦那は留守宅を急襲。津川の妻・やいと旧交を温めようとするが、亭主はすっかり酔っ払って帰ってくる。若くて綺麗な嫁さんじゃないか。大事にしろよ。津川は案の定大金をぞんざいに扱っており、友人と妻に「汚い金なら身を処せ」と説教される。津川は大和屋とつるんで阿片窟をやっているらしい。仲間は手を引けというが、旦那は「説得に応じなければ己が手で津川を斬る」と探索に参加。その手始めは、阿片を吸うことだった。今日の旦那は何時もよりいい着物を着ていることが多い。いや実にお似合いで!道場主の娘婿の座を賭けて決闘した旦那は、わざと勝ちを譲ったが、結果夫婦仲はぎくしゃくし、やい殿は夫がある身でありながら旦那の元に相談に来る。待てこのパターン何度目だ?旦那は彼女の前で阿片を吸って見せて愛想尽かしをさせるが、実はもう中毒になりかけていた。音さん経由で「ややができた」と知った津川は改心、十手を返上し人生をやり直そうとする。だが、阿片組織というのは「はいそうですか」と抜けられるものではない。旦那はふらふらしながら津川の惨殺死体を切り捨て御免の場まで運んでいき、その死を「殉死」と取り繕ってやるのだった。本筋は旦那と音さんの友情なんだろう。しかし改心イベントを音さんがやるってのは、どうなんだ……?
2009年02月01日
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口入屋の近江屋が殺される。金で殺しを請合う連中がやったらしい、ということで隠密が動き始める。口入れやに母を捜しに来た、盲目の少年・太一が気になるお新ちゃん。彼は長屋で父と二人暮らしをしていたが、浪人の父は畳みの下に大金を隠していた。いや、父かと思ったら「おじちゃん」だった。父は五年前に亡くなり、以来道場で師範代をやっているこの「先生」が面倒をみているらしい。音さんが女房もちの女ったらし・姐さんがそれに騙された芸者・旦那が姐さんに唆された馬鹿な浪人・という凝った芝居で殺し屋たちが誘き出される。だが敵のほうが一枚上手。見事逃げられた上、蔓を殺されてしまう。お新ちゃん、額の傷一つで人を殺し屋扱いはどうかと思う。人間違いだったらどうするんだ。太一の目を治すため、殺しで250両集めた先生だが、仲間に連れて行かれた岡場所で太一の母と再会。治療費を身請けに流用しようとするが、母は「手術代に使ってください」と懇願するのだった。影ながら息子の姿を見ることができた遊女・おさよはこの世の未練をなくし自害しようとするが、音さんに止められる。後はお新ちゃんが先生を助けられるか否かだが……大江戸捜査網でそれって可能なのか?全ては、好色な藩主が臣下の妻を奪ったことから始まった。友を上意討ちした男は最後の願いを託され、その妻子を護ろうとするが、おさよ殿はわが子に会うことも許されず藩を追い出される。盲目の子供を抱えた男は殺しに活路を見出すが、その末路は……。無事目が治った太一は母とともに暮らすことになるが、おじちゃんはどこかに旅立ってしまっていた。
2009年01月31日
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囚人駕籠が中仙道で襲われ、ジンベエとかいう大工のおっちゃんが攫われる。だが、役人を皆殺しにするほどの価値があるとは誰にも思えない。裏を探れ、というわけで玉竜姐さんはジンベエの娘の小染ちゃんに近づく。だが、小染ちゃんは自分の恋人を殺した父を怨んでいた。ジンベエは死体となって大川に上がる。娘は死体を父と認めるが、音さんの見立てでは、その死体は囚人駕籠が奪われるより前に死んでいる。小染ちゃんが嘘をついたわけではなく、ジンベエそっくりの人物が死亡、その穴を生めるためにジンベエが攫われたらしい。そしてそのそっくりさんこそ、「闇のおかしら」と呼ばれる超大物やくざだった。そういう展開ならとっつぁん当分無事だろうけど、初めの殺しからなんかおかしいからな……。玉竜姐さんは某藩の勘定奉行の娘だったが、恋人が謀反に加わり父に返り討ちに会ったことから郷里を捨てた。だが今でも父のことは好きだという。まあこれは侍同士のいざこざで、今回の件とはちょっと違うような気がするけど。しかし恋人は死亡、父は死罪、ならばせめて恋人の罪は黙っていようというのは父の愛だろう。やくざの替え玉に使われたジンベエは無事救出され、再吟味の上江戸所払いとなる。
2009年01月30日
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新メンバー加入でOPマイナーチェンジ。稲妻お竜と風……え、お紺ちゃん何処行った?玉竜姐さんに会えて嬉しいが、流石に引退イベントなしはひっかかる。しかしこの二人って華やかだし戦闘力も最強かもしれない……土田さんとアクション女優の志穂美さんとは。なにこれ「影の軍団」?毛皮を着て立ち回りの稽古をしていた「風」、兄の左源太を差し置いて江戸で隠密の仕事をすることに。兄者は強いが、我が強すぎて大事のお役目を任せられなかったらしい。兄は育ての親兼師匠たる和尚に一撃を食らわせ、勝手に江戸に出てしまう。将軍家指南役が、寝ていたところを毒殺される。江戸の町は、この後釜狙いの御前試合で大盛り上がり。音さんと旦那は、新しい仲間二人と顔合わせ、「風」は表向きお新と名乗ることになる。とりあえず音さんと一緒に行動することになったお新ちゃん、御前試合に出る武芸者・高瀬が道場破りに挑んだと聞くが、それは袂を分かった兄だった。旦那は別の候補者・島本の下に押しかけていたが、そこにも左源太がやってくる。旦那は島本は立派な武芸者と判定。容疑者リストから外す。占いと得意とする玉竜姐さんは最後の容疑者・柳のお座敷に上がる。彼女の出した結果は「西に凶」だったが、姐さんは「東に吉」と誤魔化す。そしてやってきた左源太は柳を倒した。兄を訪ねたお新ちゃんは「オレはやっていない。やってもよかったけど」と、嬉しいんだが嬉しくないんだかなことを言われる。奴も子供時代はよき兄だったので、お新ちゃんは出来れば倒したくない。彼女の困惑を他所に、事態は「島本VS左源太」に進んでいく。「執念」と描き続ける和尚。だがそのスパルタは並ではなかったらしい。佐源太のゆがみには彼が絡んでいるようなのだが……。あいつ、(今のところ)人は殺してないし、そんなに悪い奴には見えないんだよな。左源太は御前試合に勝利。反則はなく、実力勝負だったので、隠密たちにもどうにもならず。事件の裏には、田沼家ご用達で一緒に落ちぶれた商人・岩田屋の執念があったが、それだけにしてはやることが大きい。そして音さんの口から「執念」という単語が漏れたとき、姐さんと御前がそれぞれ別の場所でその文字を見たことを思い出す。田沼家が10年前にお取り潰しに?それで松平定信が老中職で健在?事件の陰惨さに目を晦まされていればいいんだろうけど、やっぱり気になる。姐さんはシビアでクール、お新ちゃんはホットで感情的。いやあいい仕切りなおし回だった。お新ちゃんは一人ぼっちになるも、新たな仲間を手に入れる。
2009年01月29日
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むささび五人衆と呼ばれる盗賊団が江戸の町を跋扈。だがついに隠密に追い詰められる。一人、女が逃げ延びるが、御前は彼女が根来忍者だろうと予想、捕まえた仲間をさらし者にする。ご赦免舟で江戸に戻ってきた錠前師・新吉はお吉ちゃんの幼馴染。亡くなった伝七親分の頼みもあり、お吉ちゃんは彼の面倒を見る気満々。御前に堅気の仕事も探して貰うが、彼には悪の手が伸びていた。内藤の御前が見つけた仕事は、同じく元島帰りの両替商・和泉屋。肩の荷が降りた思いのお吉ちゃんだが、新吉には「元・むささび」の疑いがかかっていた。新吉は昔の仲間に嵌められ、盗みの手引きをしたという濡れ衣を着せられる。お吉ちゃんは彼を信じようとするが、新吉は女親分の「お吉という女は、親切面でお前を利用している」という話の方を信用。お吉ちゃんはまさか本当のことも言えず、二人の仲は決定的に拗れる。御前は和泉屋が怪しいと気づいていた。気づいた上で新吉を和泉屋にやった。だが追い詰められたお吉ちゃんは、新吉に証をたてるため捨て身で敵陣に乗り込んでしまう。そして根来忍者の復興に人生をかけた女おれんも、ただ悪党の金集めに利用されていただけだった。父親代わりの御前に利用されたことを知ったお吉ちゃんはしょぼんとなるが、御前を責めていた音さんは、今度は御前を庇う。今回私情で動き回り、銃弾を受けた不知火お吉は、療養という形で新吉とともにその郷里に出発。そして彼女はもう二度と江戸には戻らなかった。ああ、遂にお吉ちゃんが引退か。そろそろくるだろうと思ってはいたが……。やっぱり寂しい。
2009年01月28日
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何度目だろう、拝領刀を盗むシーンから始まるのって。……気のせいか、昼間のように明るくね?つか今夜なの?朝なの?最近旗本や藩邸で、何やら盗みに入られたのに表ざたにならない事件が相次いでいる様子。そりゃ拝領ものが盗まれたなんていえませんわな。間違いなく家が潰れる。拝領刀を買い戻せと脅される高垣藩だが、2千両なんてとてもとても。一か八か、下手人を殺して刀を取り戻そうとするが返り討ちにあう。せめて隠密をまかなければよかったのに……。身代金は3千両に跳ね上がり、高垣藩は諦めて御前に泣きつく。黒幕は老境の奥祐筆。金も欲しいが、それより権力を嵩に権高に振舞っている連中をいたぶるのに執着している。……奥祐筆って結構発言力あったはずだが。その弟の道場主が、身軽な佐吉に刀を盗ませるのが大体の事件のあらまし。佐吉にはおひさという恋人がいたが、彼女は妹に代わり岡場所に身を沈めていた。佐吉が盗人となったのはその身請けのためだが、1件10両は安いな、あまりに安い。昔の拝領刀の記録を調べられる人間は限られている。というわけで足がついたが、兄弟は全く気づかず私怨晴らしに躍起になっていた。ある意味すかっとするわこの二人。ダメすぎ。
2009年01月27日
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若年寄が相次いで銃殺され、次の標的となる若年寄は、御前の竹馬の友。上様の名代として墓参に上がるのを辞退するわけにはいけない、というので隠密が警備に当たることに。そして当日、当の若年寄・南部はかすり傷で済むものの警備の旦那は左胸を打ち抜かれる。的が正確だったおかげで、きっちり鉄板を仕込んでいた旦那は無事。何故そんな名手が南部様は果たし損ねたのか、何故大勢いる侍の中から旦那一人だけを狙ったのか。隠密たちは、南部様を疑うように。南部家に武家奉公の恋人・おしのの年季明けを待つ米吉。彼女と一緒になるため、酒も博打も絶って将来の舅に誠意を見せてきた。だが年季が明けて家に帰ろうとしたおしのさんは悪旗本に襲われ、手向かいして殺される。父はこんなことになるなら、テスト期間とか言わずさっさと二人を一緒にさせてやると悔やむが、もうどうにもならない。米吉は音さんに「郷里に帰る」と言っていたが、実際には江戸に残り、おしの殺しの下手人たちを殺して回っていた。いや、絶対誰かに利用されてる!と思ったら、情報ソースはたまたま殺人現場を見てしまったおこもさんだった。しかし、鑿ってそんなに殺傷力あるのか?事件の陰にいるのはやはり南部だったが、「証人を殺してくれるなら好都合」と相手にしない。が、ターゲットの最後の一人である南部Jrはやっぱりびびりが入っていた。部下に竹馬の友を指された御前は悄然、だが無視もならず直接問い詰めにいく。だが結局、己も撃たれる。……どうせなら南部を自ら斬るシナリオにして欲しかった。米吉無罪放免?いいのか?どうせ生きていても隠密に斬られる展開だからいいのか?
2009年01月26日
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左官は火事となると、得意先にすっ飛んでいって壁を塗る。そうして財産を護る。だがその塗りこめられた扉の中から男の変死体が出てくる。それは音さんと一緒に働いていた、公儀お庭番の半蔵だった。左官の千太、たまたま義弟の仁吉の仕事を肩代わりしたために番やにしょっ引かれる。仁吉は義兄の千太のほうが父や幼馴染のおけいに愛されており、実力や人柄を評価されていることがコンプレックス。だが本当に、火付けや人殺しに絡んでるのか?だったら酷いな。でも「本当はお前の仕事だったのに」という父の棟梁も酷いと思う。いつもならなんだかんだと弟が勝ち組になる展開だが、あまりに酷い奴なので駄目だろう。自業自得で振られた弟はお座敷で大暴れ、兄は「おけいを殺してオレも死ぬ」と桔梗やで大暴れ。当のヒロインは生きる屍状態。タイトルからして謎解きかと思ったが、そういう話かよ!「仁吉さんは、根は優しくて、寂しがりなのよ」幼馴染というのはありがたいものだ。思い出補正って奴がある。だが、千太が生きていると分かればまたころっと意見が変わりそうだ。兄弟は殴りあい罵りあうが、兄は口封じに殺されようとする弟を助けに行き、弟は兄を庇って銃弾に倒れる。
2009年01月24日
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畜生働きの大盗賊、「幻の半兵衛」が奉行所に名乗って出る。それは同心皆に御馴染みの、料亭の下足番、佐平次だった。だが盗みの当日、佐平次のとっつぁんは音さんと一緒にいた。しかも佐平次がわざわざ声をかけて自首した同心熊谷は、とっつぁんが音さんを通して50両を託した女・おしのの亭主だった。要するに二人は親子だった。佐平次は昔すりで捕まり、その女房も亡くなったため、おしのさんは岡っ引きに引き取られた後、秋田屋の養女に。そこからぱっとしないが人のいい熊谷同心の女房になった。亭主は無論、女房の出自も、「幻の半兵衛」が自分の舅だということも知らない。同心が裏表なく善良で、女房が父との因縁を背負ってるって何時もと逆だな。「お前が誰の娘であろうと、オレの妻で、仙太郎の母であることに代わりはないぞ」ええ話や……!佐平次は偽者のような気がする、と主張した熊谷同心は謹慎処分となるが、それでも妻の背中を押してやる。佐平次は死んだ女房のため、苦労させた娘のため、足の悪い孫のために50両で命を売ったが、最後の最後で娘に救われるのだった。
2009年01月22日
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嵌められて高利貸しに手を出した徳田屋、「番所にかけこんでやる!」と口走り命を狙われる。だが刺客は何を考えたか、音さんと金太の前でぐっさりやるのだった。近頃大店が潰れたり、主が首を括ったりする事件が続発。音さんはとりあえず、金を貸した札差・伊豆屋に当たってみるが、札差が金を貸して。侠客に憧れる巳之吉、道場を首になる。およう姉ちゃんはほっとするが、二人の前にかっこいい侠客、榎一家の代貸し・日暮れの仙太郎が登場。ほれ込んだのは姉ちゃんじゃなくて弟だった……。弟子入りすると勝手に決めるが、兄貴は「やくざなんて人間の屑だ」というまっとうな大人なのであっさり断るのだった。まず博打に嵌らせてから素寒貧にし、借金を背負わせてそれからそれを肩代わり。最後には店ごと取り上げる。主を案じる女中はよかれと思ってやくざの仙太郎に相談に行くが、「お前さんやくざを信じたのかい」と音さんに言われる結果に。やっぱりやくざも、顔がいいに越したことはないのか。仙太郎はおようを殺して音次郎に罪を着せ、巳之吉に「仇」をとらせるというシナリオを書く。いや酷すぎて逆に清清しいわ。「わかったか巳之吉!これがやくざだ。ただあるのは、卑怯未練なやりくちだけなんだ」巳之吉は侠客に対する夢破れるが、姉はもう帰らない。姉さんの分まで立派に生きていけよ、お前……。
2009年01月20日
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大目付が暗殺される。その次は若年寄。御前は、ここ数年のうちに廃藩となった三藩に当たりをつける。道場主の息子、「父上以上の腕になってみせる!」と意気盛ん。だが廃藩後浪々の身となった父は、妻ともども内職に精を出す。元々親子と親しい音さん、直接ぶつかるが「オレは、もし何か知っていても昔の仲間は売らない」とばっさり。誰もこれといった手がかりを掴めず、とりあえず御前が勘定奉行に化けて囮となる。だが、手に入ったのはむくろが一つだけだった。結局三分の一が大当たり。先生の三笠藩が下手人だった。しかも先生は心臓の異状であと二月の命。だからってテロに加わるなよ。金でも貰えるのか?それでも妻子泣かせには違いない。お金なんかはちょっとでいいのだと奥方が言ってたじゃないか……。生きたいのに生きられない先生、喧嘩で「さあ殺せ!」とかやってる連中に刀を向ける。「死ぬ気もないのに甘ったれるな!」「オレたちが背負っている仕事は、そんな甘いもんじゃねえ!」先生に同情してしまう音さん、これまでだって事情はどうあれ罪は罪だという旦那と激突。これまで殺してきた連中にも妻や子がいた、か……。ああ、言ってはならんことを。しかし情が絡むと(決して甘ちゃんではないはずの)音さんでもこうなることがあるのか。お紺ちゃんは死んだ男の妹と騙って敵中に潜り込む。うわあ罰当たり。本物の妹は十一歳、すぐに嘘とばれるがバックに親戚筋の鹿島藩がいるらしいことがわかる。鹿島藩の目的は「第三の標的」勘定奉行の暗殺であり、それを終えた後は三笠藩の残党をも始末する予定だった。
2009年01月18日
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三味線抱えた女仕事人。現場に山百合の花を手向け立ち去っていく。確かに綺麗だがやりすぎだ!どんな職業にもギルドがある時代、一人でさまよう離れごぜ(盲目の女三味線弾き)のおさよさん、やくざに絡まれたところを音さんに救われる。一期一会で終わるはずだったが、殺しの現場で三味の音が聞こえたと知った音さんは、彼女に疑いをかける。おさよさんは庄屋の娘だったが、飢饉の村を救おうと大金をかき集めた両親が盗賊に殺され、心が修羅道に走った。そして盲目のふりをし、復讐を開始したらしいが、……どう考えても誰かに騙されてる。殺人を巡礼の幼女に目撃された?おさよさん、殺したものかどうか凍りつくが、その子は同行の祖父が倒れたので人を呼びに来ただけだった。遺体に取りすがってなく幼い姿に昔の自分を見た彼女は、とりあえずその子を拾っていく。もう何人も殺していて、助かる確率かなり低いのに……「お姉ちゃんとずっと一緒にいたい。連れて行って」どうするんだこの子。最後の一人を討てないまま、音さんの説得に屈したおさよさんは幼子の手を引いて江戸を旅立つ。だがその前に、真の敵が姿を現すのだった。
2009年01月16日
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