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【悲しく切ない物語】 第二次大戦のドイツナチスのポーランド侵攻を契機に、降りかかるユダヤ系ポーランド人であるピアニストの悲惨な軌跡と、心情を語る物語です。主演のエイドリアン・ブロディがアカデミー賞主演男優賞をとった作品ですが、彼の演技が心に響きます。 ポーランドでユダヤ人に起きた出来事は広く知られたことで、アカデミー賞を受賞した「シンドラーのリスト」が有名ですが、この作品もそれに匹敵するほどのリアルさで語られています。その中で織りなす人間模様に、胸が打たれます。 廃墟と化した街の一室で、ナチス幹部を前に演奏する光景に切なさを感じます。その幹部に助けられ生き延びたピアニスト。一方、終戦後占領軍に捕らえられ、助命を懇願したそのナチス幹部の最後を語るテロップに胸が詰まります。 物語は、戦後発表されたものの、民族間の対立と社会情勢から、公表には、半世紀を要したとのこと。長く語り継いでいきたい映画です。 👉戦場のピアニスト(予告編)
2025年05月31日
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【報道の自由か?秘密の保持か?】 言論の自由と政府の守秘義務は、相対立する関係です。ベトナム戦争の終戦を前にして、その状況が厳しいながら、政府は国民に明らかにしないばかりか、虚言を知らせていた。南ベトナムを守り、共産主義からアジアを守るために、アメリカは戦争を続けていると知らされていたが、真実を明かさなかったのは、アメリカの敗戦の恥を隠すための戦争継続が理由だった。そのために多くの若者達がベトナムで命を落としていることを、国民に知らせることが新聞記者の役割・・。しかし、政府から出版さし止めを言い渡されるだけでなく、社の存亡を問われる局面での記者と経営陣の葛藤が描かれるています。 ベトナム戦争の敗北だけでなく、元大統領の暗殺も事前に知っていたことを示すペーパーを巡るやり取りと情報の透明性の重要さに驚かさされます。報道は国家のためでなく、国民のためにあると痛感する映画です。 終了直前、「ウォーターゲートビルに不審者が侵入した」とのアナウンスは、それから起こる事件を暗示し、興味深い終わり方となっています。日本では映画化しづらい内容の映画で、アメリカは民主主義の国であると感じます。👉ペンタゴン・ペーパーズ(予告編)
2025年05月30日
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【過去からの伝言】 いわゆるキューバ危機の物語。旧ソ連がキュウーバに核ミサイルを運ぶことを阻止するために苦悩するケネディ政権内の葛藤が描かれています。厳しい局面の中で、相手の出方を察しながら、局面の打開に向けて苦悩する姿勢が、克明に描かれています。特に、時の政権が、好戦的な軍部との軋轢に抗しながら、平和への模索を行っていく経過は、迫真のドラマです。 現代の米中関係を見ると、当時の米ソの冷戦時代を学ぶことが多いように感じます。過去からの伝言の映画です。👉 13デイズ(予告編)
2025年05月29日
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【熱演のディカプリオ】48年間、アメリカ連邦捜査局の長官職を勤め、8代の大統領に仕えたJ・エドガー・フーヴァー。現在に至るまで合衆国で、最も長く政府機関の長を務めた人ですね。 フーヴァーが同性愛者であり、服装倒錯者だったという推測や噂なども、映画の中に描かれていて、かえって人間味を感じました。これも、ディカプリオの熱演でしょうか?本人に、似ているのか、メイクが凄いですね。晩年のフーヴァーは、ディカプリオが演じているとは思えませんでした。ナオミ・ワッツのメイクも、「老後はこんな顔になるのかな?」なんて思いながら、見てしまいました。 ドラマの流れは、現実と回想が入り乱れていて、ストーリーが難解でした。一度見ただけでは、理解できないところがありますね。リンドバーグ、ケネディ、キング牧師など、歴史の人物が実名で出てきますから、歴史の勉強にもなりますね。 フーヴァー・ファイルは見つからなかったということですが、公表されていれば、歴史が変わったかもしれませんね。👉エドガー(予告編)
2025年05月28日
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【人類を作って、滅ぼそうとした理由】 「エイリアン」の始まりは、謎の電波信号と胸を割られたスペース・ジョッキーの姿。その謎を解き明かすことが、この映画の主題。 地球の古代遺跡から星図が発見され、その構図が複数の古代文明で見つかった星図と共通点が見られるものであったことから、人類がはるか昔から追い続けている人類の起源は、未知の惑星。人間型宇宙人が、人間のDNAと完全に一致するということから、人間は宇宙人から生命を得た?これって、興味深いですね。映像は全体的に暗いんですが、そこが「エイリアン」的ですね。 最終盤、ショウ博士は、地球に帰らず、「人類を作って、滅ぼそうとした理由」を求めて、人間型宇宙人がいた惑星に向かいますが、その時に発信した信号。人間型宇宙人の裂けた胸から出てきた新種のエイリアン。どれも興味深いですね。 ショウ博士もリプリー同様、たくましい女性ですが、やはりエイリアンに向き合うシガニー・ウィバーの勇士が懐かしいですね。多くの謎が解ける意味で、「エイリアン」ファンにとっては、待望の作品ですね。👉プロメテウス(予告編)
2025年05月27日
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【大人への階段】 子どもの頃の冒険劇。小学生の頃、僕の周りには小川が流れ、草木があって、友達と、そこでよく遊びました。木に吊るしたひもで、ターザン遊び。宝物を隠したり、穴の中で探検遊び。川に釣りに行って、ついでに水遊び。自然が、僕たちの遊び場でした。汚れた服で家に帰ると、いつも怒られていたけれど、翌日も同じことの繰り返し。そんな想い出が、甦ってくる映画です。 BGMには、オールディーズが流れ、いっそう回帰心をそそります。5歳の頃、側溝に転落して、助けられ、大人たちから顔を覗かれて、驚いて大きな声で泣いてしまったことを、ふと思い出してしまいました。 背伸びした子どもたちの姿は、子どもながらに人生を焦る滑稽な光景ですが、誰もが経験する子どもから大人への階段の一段です。 👉スタンド・バイ・ミー(予告編)
2025年05月26日
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【天才か?紙一重の生き方】 日本でも、1,200万人の利用者がいるといわれるフェイスブック。そのフェイスブックの創立者の若き素顔を映画化。僕もフェイスブックを利用していますが、便利ですね。これをビジネスに活用すると、確かに今までのやり方を根底から覆すことになりそうですね。 大学時代のマーク・ザッカーバーグは、まさに天才です。コンピュータの知識だけではなく、創造的な活動をしています。歴史上最年少の億万長者ですが、今後ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブスと並び称されそうな勢いです。 しかし一方では、敵を作りながら、困難な人生を自ら作り出している感じです。「あなたは最低ではない。しかし、最低と思わせる行き方をしている」との最後のセリフは、彼のこれからの困難な生き方を暗示しているようです。・・が、フェイスブックは僕たちにとっては、有難いサイトです。👉ソーシャル・ネットワーク(予告編)
2025年05月25日
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【真実味を帯びたキャッチ・コピー】 この映画のキャッチ・コピーは、「2012年12月21日-世界が終わる」だった。劇場公開された頃、一般的な地球滅亡映画ではないかと思い、あまり関心を示さなかったのですが、3.11の東日本大震災後DVDを見て、地球のことを真剣に考えざるをえませんでした。 地震や津波、それらの災害から複合的に起こる危機。これは、人類にとっては、現実的な重要課題なんですね。それらの災害から人類を守るために建造されたのは、巨大な船。まさに、ノアの箱舟伝説に導かれるドラマですが、大震災の状況に直面すると、決して物語とは言い難い面もありますね。👉2012(予告編)
2025年05月24日
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【宮崎駿的ファンタジーとエイリアンの続編的ストーリー】 僕は「エイリアン」が好きで、何度も見ました。もちろん、「エイリアン2」以後も見ましたが、「アバター」は全く逆パターンからの発想で、見ていて「エイリアン」を反対側からみているような感じがしました。しかも、宮崎駿的な理念とファンタジーが織り込まれていて、飽きない作品です。 「エイリアン」シリーズは、人間世界に入って来る未確認生命体の恐怖が中心。「アバター」は、異星人の世界に人間が侵略をはじめ、その自然と生命を破壊していく側。 「エイリアン」の監督はリドリー・スコットでしたが、「エイリアン2」からの監督はジャームズ・キャメロンで、主演はシガニー・ウィバーでした。「アバター」の監督もジェームズ・キャメロンで、シガニー・ウィバーが出演していると、やはり「エイリアン」を彷彿させます。 しかも、宇宙船や戦闘シーンは、まさに「エイリアン」。極めつけは、パワーローダーとナヴィの対決シーン。これは、「エイリアン2」で、シガニー・ウィバーが操縦するパワーローダーとエイリアンの対決を思い出させます。 👉アバター(宣伝予告編)
2025年05月23日
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【絶望から脱出ドラマに感激!】 1969年、アームストロング船長が月面に降り立った映像は、日本でもライブで見ることができました。当時僕は、小学6年生で、眠気でしっかりテレビ画面にくぎ付けになっていたことを思い出します。人類の月面着陸は、歴史上画期的なできごとでした。 その年、アポロ13号の打ち上げ。月面に着陸して以降は、打ち上げそのものがマンネリ化して、余り話題に上らなかったようですが、いざ危険な状況になると、大きな話題になりますね。実のところ、アポロ13号の打ち上げで、こんな絶望的なドラマがあったことは、この映画で初めて知りました。 宇宙船の絶望的状況に加え、トム・ハンクスやエド・ハリスの演技が、作品全般にぐっと重みを与えています。👉アポロ13(予告編)
2025年05月22日
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【監督のこだわりを感じる映画】 このドラマは、僕が小学校に入学する前に、テレビで放映されていましたが、当時は当然ながらよくわかりませんでしたね。でも、暗いイメージと暴力的ドラマということは、理解ができました。 その後、この映画が劇場公開され、懐かしさを感じました。マフィア映画では、すでに「ゴッドファザー」などが公開された後でしたから新鮮さは感じませんでしたが、ロバート・デニーロのアル・カポネとケビン・コスナーのエリオット・ネスの役は、ナイスでした。それに、駅構内での乳母車の階段落ちの演出・・、これは感動でした。このシーンは、「戦艦ポチョムキン」からの引用でしたが、迫力を感じました。パルマ監督のこだわりを感じる映画です。 👉アンタッチャブル(予告編)
2025年05月21日
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【メール上のもうひとりの自分がおもしろい】 小学生の頃、他の学校の子どもと文通をしていました。会ったことも話をしたこともない子どもとの文通は、胸弾むものがあったし、手紙が届いたときの興奮は今も覚えています。最近では、メール・・。携帯で日常的にメールをやりとりしていますが、知らない人とのメールは、興味津津。しかし、現代ではそれが事件に発展することも多々あります。 このドラマは、メールを通して知らない者同士が、自分の奥底をさらけ出して別の自分を演出する現代的文通劇。しかし相手が、自分をよく知る天敵だったら・・?何となくわかっていながら、待ち合わせ場所で会ったトム・ハンクスとメグ・ライアンの表情がよかったですね。👉ユー・ガット・メール(予告編)
2025年05月20日
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【迫力の戦時クーデター】 「ワルキューレ」とは、「戦死者を選ぶ者」という意味。これから察しても、奥深さを感じますが、現実は映画よりも不可解とはまさにこのこと。ドイツは敗戦への道を下り始めた頃、軍部内からのヒトラー暗殺計画の全貌を描くドラマ。ヒトラー暗殺計画は多くありますが、「ワルキューレ作戦」に基づくクーデターは、その代表格。 映画「地獄の黙示録」にも使われたワグナー作曲の「ニーベルングの指輪」をバックに、トム・クルーズさんの険しい顔が映画を引き締めています。刻々と事件が動いていく流れは、目を離せませんでした。 クーデターの中身は全く違いますが、日本でも終戦を巡ってのクーデター未遂事件を描いた「日本の一番長い日」に通じるものがありますが、戦争末期の混乱した時代には、政府転覆と要人暗殺はつきものです。 👉ワルキューレ
2025年05月19日
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【9.11の真実は・・?】 この映画は、2001年9月11日の世界貿易センターの惨劇の中で、2次災害にあった隊員たちとその家族を通して、テロ事件を問う作品。オリバー・ストーン監督といえば、「プラトーン」「7月4日に生まれて」「天と地」でベトナム戦争を、そしてそれに連なる「JFK」でケネディ大統領(当時)暗殺の真実を見詰めた作品を製作し、社会派映画の大一人者となりました。 この作品は、ワールド・トレード・センターと被害者の実相をドラマチックにストーリー化されて、見ごたえは充分なのですが、残念ながら9.11事件の真相については触れられていません。このテロ事件の真相の映像化が待ち遠しいものです。 👉ワールド・トレード・センター(予告編)
2025年05月18日
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【複雑な物語展開がおもしろい】 この映画は、地球外生命体との交信がテーマになっているのですが、単なるエイリアン作品ではありません。天文学と科学、それに宗教と政治が絡み合って複雑な物語となっています。タイムマシン的移動装置の開発で、最終的に日本が製作したマシンに乗車して次元を超えた体験をするジョディ・フォスター。彼女の迫力と魅力的な演技が、物語に付加価値を与えているようです。彼女は、「告発の行方」「羊たちの沈黙」でアカデミー主演女優賞、「フライトプラン」では母役として新たな魅力を披露しました。彼女の母の再婚相手は日本人ですから、日本との縁もあるんでしょうね。カール・セーガンがワームホールをコンテンツに描いた物語で、しかも当時の大統領クリントンが実写で出演しています。現役大統領の映画の出演は、アメリカで物議をかもしたようです。 👉コンタクト(予告編)
2025年05月17日
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【宗教の根幹を揺るがす難解な物語】 聖書、ダヴィンチ、暗号、テンプル騎士団、シオン修道会、コードetc. 一度見ただけでは、とうてい理解できない物語です。幸い僕は中学生の時、クリスチャンの学校に行き、教会に通い、聖書を読んでいたせいで、この種の物語は興味をそそられます。 聖杯伝説をテーマにした映画は数多く作られてきましたが、歴史と暗号をキーにミステリアスな謎に迫るストーリーとしては面白いですね。ルーブル美術館での殺人事件から始まり、ダヴィンチの暗号から聖杯の正体を求めていくのですが、これまでの映画とは違う点は、杯はグラスではなく、女性の体としのキリストの妻に求めたことに意外性がありました。特に、その血脈が続いていることを知りながら、その真実を時の権力者や教会が葬り去り、真実を歪曲して「神」を作り上げていったという論理は、現在の宗教界にとっては権威を失墜させかねないものですね。「人が神」になっていくことの非道理と、「神を絶対神」として権力を維持しようとした者たちのねつ造の歴史を垣間見ることができます。映像では、現在の中に過去をクロスさせながら描いている点が、説得力となっています。この映画は、封切られると同時に世界的に宗教界から批判されたものですが、物的に証明することが困難になりつつある真実に対する人類の好奇心が生み出した物語のような気がします。👉ダ・ヴィンチ・コード(予告編)
2025年05月16日
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【同時多発テロ5周年目の映画】 アメリカで起きた同時多発テロ。あの時、テレビに映し出された世界貿易センタービルの映像は、今でも忘れられませんね。僕は、その時居酒屋で友人たちと酒宴をしていましたが、みんな絶句でした。それほど、衝撃的な事件でした。 2001年9月11日に、アメリカで同時間帯に4機の旅客機がハイジャックされた。2機はニューヨークの世界貿易センタービルに激突。1機は、ワシントンDCの国防総省ビルに激突した。残る1機が、映画「ユナイテッド93」のモデルとなった、ユナイテッド航空93便。 これ以降、アメリカはアフガニスタン侵攻とイラク戦争を引き起こすことになりました。 この93便が、他のハイジャック機と違うのは、目的を達せず、途中で墜落(?)したこと。映画は、乗客が機内から家族などに電話した内容に基づいて作られています。映画では、ハイジャックされた機がコックピットをテロリストに乗っ取られたことから、乗客が反抗し、テロリストの偽爆弾を暴き、コックピットを取り返しながらも、地上に激突した模様が描かれています。乗客の勇気と決断に、敬服するばかりです。 しかし、現実的には乗客はコックピットを取り返すことができなかったとのこと。また墜落後の調査で、広範に機内の荷物や部品が散乱しているところから察すると、上空で爆発し、墜落したとも指摘されています。 墜落なのか、爆発なのかは、これから新しい物証により解明できることがあるかもしれませんが、機内で起こったことは、もう知る術がありません。なぜなら、93便の乗員・乗客はすべて亡くなったのですから・・。 「ユナイテッド93」は、事実に基づくフィクション映画と言うべきでしょう。この映画には、日本人乗客で93便に乗り合わせていた早稲田大学の学生らしき方も登場しています。 アメリカをはじめ世界の人々にとっては、大きな心の傷として、今なお癒えきれない事件です。被害者とご遺族の方々に、あらためてご冥福をお祈り致します。 👉ユナイテッド93(予告編)
2025年05月15日
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【異星人からのメッセージ】 それまで、宇宙人というと、人類の破壊者であり地球の侵略者であった。「それまで」というのは、おそらくこの映画が世に出るまでということになるのかもしれません。この映画のETは、地球人と共存していくことを基本にしている。死にかけたETが、人間の子どもたちの悲しみを通して、信頼をエネルギーに変え、宇宙船で帰還していくというもの。 これは、異星人との信頼を通して平和を考えていくことの必要性を、地球人に問いかけた作品のような気がします。その後、「プライベート・ライアン」や「シンドラーのリスト」など戦争を通して平和を問いかけた、先駆けとなるスピルバーグ監督の思いが感じられる作品です。👉ET(予告編)
2025年05月14日
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【宇宙船と米軍との熾烈な戦い】 エイリアンとの戦いは、ずいぶん映画化されましたが、いきなり母船が地球を襲うというストーリーは珍しいですね。異星人と米軍の戦いなのですが、めまぐるしい空中戦と母船内に突入しての内部からの破壊工作は、スターウォーズに似ていますね。最後はハッピーエンドとなることは分かっているのですが、アクションを楽しむという映画です。7月4日に異星人を撃退したということで、アメリカの独立記念日に重ね合わせることで、「独立の日」となったのですが、宇宙からの独立を象徴したということでしょう。 👉インデペンデンス・デイ(予告編)
2025年05月13日
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【コウモリが英雄になるアメリカ】 アメリカというのは、何でも英雄にしてしまいますね。かつては、スパーマンでしたが、その後はコウモリに蜘蛛。これは、コウモリという英雄の話ですが、テレビで放映されていた頃の「バットマン」と比較してしまいます。 テレビで「バットマン」が放映されていたのは、僕が小学3年生(1966年)の頃でした。その時は、バットマンことブルース・ウェインにアダム・ウェストで、ロビンがバート・ウォードでした。豪華な屋敷(?)に大きなスポーツカーが、アメリカらしさを象徴しているようで、うらやましかったですね。 1989年に上映された再生(?)「バットマン」も、1960年代のアメリカを背景にしたストーリーとなっていますが、現代的にみるとクラシックな映画ですね。名優ジャック・ニコルソンやマイケル・キートンが脇を固めているせいか、勧善懲悪の単純なストーリーに重厚さが加わっています。しかし、バットマンが操作する器具類は奇抜です。バットマンの重厚さと、ジョーカーの明るさが対象的で映画に面白さを与えています。 1989年から2007年まで5作品がシリーズとして上映されましたが団塊世代の方は昔を忍びながら、若い方々はシリーズ映画として充分に楽しめる映画です。 👉バットマン(予告編)
2025年05月12日
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【事件の真実を求めて】 1980年。僕は、大学3年生でした。前年大統領が暗殺され、戒厳令が敷かれていた韓国は揺れていました。その中、いきなりテレビに映し出された映像はショッキングでした。光州市内の騒乱の状況でしたが、戒厳令下で行われた軍と市民との衝突模様でした。 「軍隊は国家を守るが、国民は守らない」と学んできた僕は、この事件を通して、それを実感しました。 やがて、新聞でも報道されましたが、市民の被害は些細な状況で、いつのまにかマスコミからも情報が消えていきました。 この作品は、マスコミから消された情報の中で、戒厳令下で市民の視線から、軍隊の蛮行実態を明らかにしたものです。静かな生活から恐怖社会へ移行する場面が映し出され、軍部の暴力と発砲へと続く残虐シーンには息が詰まりました。やがてクライマックスでは、「僕たちは暴徒ではない」と語るシーンでは、光州事件の真実が語られているような感じがします。 北朝鮮やそのシンパによる策動なのか、市民の抗議行動だったのか、事件の真相は一般的には解明できていない点も多いようです。しかし、米ソや北朝鮮との緊張強化、世界的な保守回帰への動きが強かった80年前後、軍部内の対立により大統領が暗殺された韓国では、国家を守るために、軍部は市民の動揺を武力によって制圧していくことしかなかった状況だったのかと感じざるをえない内容でした。市民の間でも、対応については様々だったようですが、現代パリ・コミューンを見るような感じです。光州事件を知らない世代には、映画を通して政治に関心を持ってほしいと思いますし、団塊世代には、若かりし日の日本を想起しながら、あらためて今の政治を考えてほしいと感じた映画です。👉光州5・18(予告編)
2025年05月11日
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【過酷なロケが生んだ俳優魂】 この作品は、中井貴一さんが初めて主演した中国映画でしたが、なかなか格好いい役をこなしていました。唐王朝時代の物語ということでしたが、もちろんフィクションですね。 しかし、中井貴一さんのアクションもよかったですが、ヒロインで、当時人気絶頂のヴィッキー・チャオさんも魅力的でした。二人の演技を見るだけでも、充分満足できる映画です。 この撮影は、新疆ウイグル自治区で4ヶ月間行われたとのことですが、粗末な宿泊所に羊肉ばかりの食事と説明もない撮影の遅れに、中井貴一さんもかなり苛立っていたとのこと。中国ならではの理由ですが、この経験が彼にとっての大きな糧となったそうです。彼の俳優魂には、脱帽です。 👉ヘブン・アンド・アース 天地英雄(予告編)
2025年05月10日
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【時代に翻弄される人々の生き様】 この作品は、映画史に残る名作です。原住民を駆逐し、大陸を開拓したアメリカでの闘い後に残ったものは何か?戦士の生き方を示唆したものが、文化が遅れた日本にあった。明治維新を迎えた日本が西洋化していく中で、武士道を重んじる日本人の心の葛藤を描いたテーマは、一人のアメリカ人の生き方を大きく変えた。 この映画のトム・クルーズさんの演技と、渡辺謙さんの迫力は必見です。3人の刺客に襲われた時のトム・クルーズさんの格闘技と、真田真之さんとの心の駆け引き。馬上の鎧姿の渡辺謙さんの風格と、息子が撃たれた時に見せる目を見開いた父親としての表情。どのシーンも、心に迫るものがあります。 西洋式軍隊を作るための指導者として来日したアメリカ人が、その軍隊と闘う構図は時代が作ったフィクションですが、死んだ武将に向かって、日本軍人がひれ伏していく光景は、サムライ精神です。まさに、感動のラストシーンを見ることができます。 👉ラストサムライ(予告編)
2025年05月09日
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【当時最高の特殊技術】 僕は、この映画を大学時代に見ました。中学校が、キリスト教の学校でしたから、モーゼの物語には興味がありました。ストーリーは、旧約聖書の「出エジプト記」がベースでしたね。 ヘブライ人が、エジプトで奴隷だった頃の物語ですから、ずいぶん昔の話。しかし、中東戦争を紐解く鍵は、この頃がネックとなっていますから、歴史の勉強にもなります。エジプト王から追われ、紅海を渡る時に、海が二つに割れ、徒歩でヘブライ人が渡っていく映像と、それを追うエジプト軍が海に呑まれていくシーンは圧巻でした。当時では、最高の特殊技術だったのではないでしょうか。このシーンは、その後日本映画「大魔神」にも使用されました。 カナンの地を目指す途中、モーゼと離れた人々が享楽に耽り、神から裁きを受けるというストーリーは、現代をも戒めているメッセージと感じました。👉十戒(予告編)
2025年05月08日
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【ジョン・ローンと最後の皇帝】この映画は、凄い。監督のベルトルッチが、溥儀の自伝「わが半生」に感銘して映画化。当時の中国は、政治がらみの映画のロケは了承していないはずですから、中国でロケをしたのも話題となりました。 主演のジョン・ローンの好演が映えていますね。それに名優ピーター・オトゥールが家庭教師役、音楽を担当した坂本龍一が甘粕正彦役を演じていますが、すごく豪華な映画だと思います。 中国との交流活動を長くしていますが、戦前から文革が終わるまでの溥儀の生き様は一般的にはタブーとされていました。なぜなら溥儀には、中国の最後の皇帝という面もありますが、社会主義国中国では反動的側面もありましたから、描けないというのが実態ではなかったのではないでしょうか。 しかし、この作品以降中国の歴史が語られ始めたような感じがします。最後の皇帝は、中国5000年の歴史ともいえますが、その役を凛とした姿勢で演じたジョン・ローンも凄い俳優だと感じます。 ちなみに、同時期に中国・香港合作で「火龍」という溥儀の一生を描いた映画が公開されましたが、これは中国の対抗心を象徴するものかもしれません。 👉ラストエンペラー(予告編)
2025年05月07日
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【キューバ危機の13日間と大統領特別補佐官】 オリバー・ストーン監督の映画「JFK」でジム・ギャリソンを演じたケビン・コスナーが、キューバ危機の時期のケネディ大統領の特別補佐官として登場。特別補佐官のケネス・オドネルという人は、実在の人物でケネディに影響を与えた人として有名。 第3次世界大戦の引き金になるのではないかと危惧されたキューバ危機だが、この危機を乗り切ったのは、ジョン・F・ケネディ、ロバート・ケネディとケネス・オドネルの努力だと言われる。彼らは、当時30歳~40歳台の若き世代。彼らが、世界を戦争から救ったといえば聞こえはいいが、映画では13日間の出来事が克明に描かれている。 米ソ冷戦時代の最大の危機を振り返り、将来の識見としていきたいものです。 👉13デイズ(予告編)
2025年05月06日
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【アメリカで社会主義革命は起こせなかったが・・】アメリカ人ジャーナリスト、ジョン・リードの「世界を揺るがした十日間」の映画化。僕は、この原作を大学時代に読みましたが、体が震えました。 1917年のロシアでの2月革命と10月革命をジャーナリストの目から捉え、他国への宣伝活動を行ってきたことが、克明に描かれています。彼の著作と活動は、レーニンやソ連共産党からも高く評価されました。 監督と主演はウォーレン・ビューティで、ダイアン・キートンをパートナー役に、アカデミー賞最優秀監督賞を受賞。 インターナショナルの合唱をバックに演説するリードや、共産党大会の舞台横で執筆するレーニン、トロツキーとのやりとりなど、歴史も学べる作品です。 アメリカで革命は起こせなかったが、ジョン・リードの生き方が伝わる映画です。原作を読んだ後、作品を鑑賞すると、一層深く理解できると思います。👉レッズ
2025年05月05日
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【ガンジーと間違えられたベン・キングズレー】これは、僕が大学を卒業した頃に劇場公開されたものですが、マハトマ・ガンジーの行き方に一種の憧憬を感じたことが思い出されます。 監督のリチャード・アッテンボローは、社会派監督ですが、「インド独立の父」ガンジーの青年時代から暗殺までを描くことで、アカデミー賞作品賞を受賞しました。 ガンジーはインドの元首相と思われている方が多いのですが、初代首相はネルー。60年台にネルーの娘のインディラ・ガンジーや孫のラージーブ・ガンジーが首相をしていたこともあり、ガンジー自身が首相だったようなイメージを持たれんでしょうね。 この映画でのエキストラは30万人を超えていたといいますが、主演のベン・キングズレーを見た時、容姿が余りにもガンジーに似ていたことで、インドの人々は驚いたそうです。ガンジーと生き写しの彼は、仕草まで研究したとのこと。 社会派俳優キャンディス・バーゲンも共演していますが、一層映画の重みを感じますね。長く語り継がれ、必見の価値がある作品です。 👉ガンジー(予告編)
2025年05月04日
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【神秘的で難解なストーリーに人類発展と警鐘を感じる作品】この映画が公開されたのは、アポロ11号が月面に着陸する前年。僕は小学生でしたが、大学生の頃リバイバルでこの映画を見ました。神秘的でストーリーが難解だったので、初めはよく理解できませんでした。 しかし、やがてこの内容が人類発展の謎を暗示するものだと思うことが出来るようになりました。 人類が他の動物と共に生きていた頃、黒石版モノリスが現れ、人類は動物の骨などを道具として使用することを覚えます。これは、人類と他の動物との分岐点。人類は、2本足であることにより、石器などを道具として使うことができるようになりました。やがて、人種間で争いごとが起きると骨や石は、武器として使われるようになっていきます。大空に投げられた骨が、今度は宇宙ステーションとダブって行く過程で、人類の飛躍的な歴史を感じることが出来ます。 その人類が、神を恐れることをしなくなった時代に、再びモノリスが、人類の前に現れます。これは、人類の発展と警告を自ら行っている、アーサー・C・クラークの思いを感じることができますね。👉2001年宇宙の旅(予告編)
2025年05月03日
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【歴史と冒険譚の新たな試み】レイダーというのは、「盗賊」のこと。タイトルを「レイダース」としたのは、インディ・ジョーンズも含めた盗賊たちということだったのでしょうね。 実はこの映画の最初の原題は、「Raiders of the Lost Ark」で、インディの名前は入っていませんでした。途中タイトルを変えたのは、インディ・ジョーンズがこの映画に欠かせない人物になっていたことと、この役を膨らませたハリソン・フォードの才能に帰されるものです。 内容はというと、モーゼの十戒に書かれた石版を納めた「聖櫃」をナチスから取り返すこと。この冒険譚はリズミカルで、しかもコミカル。笑いながら、歴史の勉強することができる作品です。 👉インディ・ジョーンズ レイダース失われたアーク(予告編)
2025年05月02日
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【ベトナム戦争4部作の完結】今年はベトナム戦争終結50周年。この映画は、オリバー・ストーンのベトナム戦争を主題とした完結作品。「プラトーン」でアメリカ軍兵士から見たベトナムを、「7月4日に生まれて」で帰還兵から見たベトナムとアメリカを、「JFK」でケネディ大統領暗殺からベトナム戦争へ突入するアメリカを描いてきました。 この映画では、アメリカ兵とベトナム人から見たその後のアメリカを描いています。前の作品ほど評価されていないような気がしますが、女性の半生を通して戦争を見つめる視点は、胸に迫るものがあります。 主演は、日本では宇宙人のトミー・リー・ジョーンズ。個性派俳優が、ベトナム戦争を充分に物語ってくれます。 👉天と地(予告編)
2025年05月01日
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