2003.01.25
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越後湯沢へ行くとだけきかされていた。
春風、ねりわさび、オレ。
20時に集合した。
関越道を練馬から、湯沢へ向かう。
途中、雪が降り始めた。
大雪になって、路面にも積もり始めた。
チェーン規制が布かれた。
道は、渋滞した。
午前1時、宿に着いた。


朝になった。
春風とねりわさびは、相談している。
どのこスキー場へ行くか、決めるためだ。
オレはどこでもいいと思っている。
できれば、いったことのないスキー場がいいと思っていたが、
行った事のあるところでも、特に問題はない。
「石打丸山」。
場所が決まった。

3年目のウエアは、もうぼろぼろだ。
そろそろデザインにも飽きてきた。
しかし、特に新しいのが欲しいとも思わない。


ボードを片足に装着した。1年ぶりだ。
リフトを降りて、ゲレンデに座った。
ビンディングを装着するためだ。
スキーヤーは、この作業をしているボーダーを指して、
邪魔だ、という。確かに、邪魔だ。


春風とねりわさびが、スキー。
オレのビンディングが装着されるまで、退屈そうだ。
吹雪だ。
雪が、叩きつけてくる。
顔が、凍る。頬がこわばる。
笑った表情のまま、かたまらないように注意した。

ゲレンデの状態がよくわからない。
視界ゼロから突然、人影が現れる。
あわてて、かじを切る。
スノーボードは、急な針路変更には不向きだ。
シーズン最初の滑り。足に余計な力が入りすぎている。
急激な筋収縮に耐え切れず、足が悲鳴をあげている。
そういえばストレッチもなにも、やっていなかった。
ブーツの中の足も痛い。身体をうまく動かせない。
最悪だ。

ビールを飲んだら、調子がよくなった。
アルコールは、感覚を麻痺させる。
筋力や心肺機能の限界を上げてくれる。
正確に言えば、限界ではなく、
リミッターが作動する臨界点だ。
リミッターとは、「痛み」のことだ。
痛みを和らげることで、身体に限界以上の、
働きをさせる。

アルコールを飲んだオレは、スピードを出した。
スピードは出ているが、コントロールできている。
ターン時の、身体の角度は水平に近い。
足はみしみしと音を立てているが、辛くはない。

長くは、続かなかった。
限界を超える高負荷の運動を強いられていた身体は、
すぐにボロボロになった。

ブレーキングのとき、足が震えだした。
簡単な斜面でも、ターンができなくなっていた。
横滑りしている間中、ガクガクと膝が震えた。
それでもなんとか降りてきた。
午後4時。
もう限界は、他の2人は、ラストまで滑るつもりだ。
若いよ。
レストハウスへ入ってビールを飲みながら、ゲレンデを眺めていた。
敗北感や、疲労感といったものはなく、ただオレはその間、
ずっと口を開けていただけだった。





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最終更新日  2003.01.27 17:27:58
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