関本洋司のblog

2004年10月12日
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テーマ: 戦争反対(1190)
カテゴリ: コラム
 ダグラス・ラミスさんの『経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか』の新書版(「平凡社ライブラリー」)が出版されましたので、参考までにその解説文(辻信一さん)から主要部分をピックアップさせていただきます。

/////////////////

 『経済成長がなければ・・・』はますます重要な教科書になりつつある。この本のひとつの特長は、戦争と平和の問題を環境問題と同列に論じていることだ。普通、憲法9条を論じる人が、同じ本で地球温暖化について論じたりはしないものだ。ラミスさんはそれをやっている。
 戦争と環境破壊という、どちらも人類の生存そのものを危うくするようなふたつの危機は、互いに密接に関係している。

(中略)

そういう社会のあり方を、ぼくは「ファスト」と形容する。なぜファストかといえば、それはより速く、より多くつくり、売るものが勝つという競争原理に基づいているので、社会が全体として加速するからだ。競争原理が社会の隅々まで浸透した今の日本の社会は生きづらい。生産性や効率性をめぐる競争が、本来は相互扶助の場であるはずの地域やコミュニティや家庭の中にまで入り込む。より非効率的で非生産的な者は競争に負け、取り残され、差別され、排除されることにもなる。

(中略)

こんな「競争社会を支えている基本的な感情は恐怖だ」(138頁)とラミスさんは言う。9・11以後の米国や日本では、このことがますます露わになっているようだ。
それはラミス流に言えば、社会の安全{ルビ:セーフティー}ネットが弱いことを意味している。「お互いに、誰でも例外なく面倒を見あえるような」共生型の社会であれば、「その恐怖は減るはず」であり、恐怖が減れば、「健全なゼロ成長の社会は可能になるのではないか」、と(139頁)。



 付記:

 付記させていただければ、これまで「沖縄の独立」をめぐって、多少感情的な行き違いがあるとはいえ、率直な「議論」を戦わせることができたことに対して、みなさんに感謝したいと思います。

「資料」の紹介だけで扇動と評されてしまうような現実に対しても、僕はある程度覚悟していました。

 ここではじめて僕は自らをも含めて男性中心の運動は不毛であることを確信しました。次に紹介したいのは女性達の運動なのです。

 東京玉川学園前にあるリトルトリーという天然酵母使用のパン屋さんから、ジュゴンの形をしたパンが売りに出され、たいへん好評です。
ジュゴンパン

9パン
 ちなみに「9」の形をしたパン(9パン)もすでに売りに出されすでに好評を博しています。
 9パンは言うまでもなく、憲法第九条の描く世界を暮らしの中から実現させていこうとする運動の一環です。
 そのパン屋さんを営む高木みのりさんは「パン屋だって、毎日いのちを扱っているんだ」と述べいました。ジュゴンパンと9パンのレシピは問い合わせがあれば、全国のパン屋さんに公開したいそうです。






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最終更新日  2004年10月12日 03時57分35秒


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