ベアテさんは、日本国憲法に女性の立場から主に男女平等について起草しましたが、この日もまず女性の立ち場から日本国憲法はアフガニスタンやイランの女性達の参考になるということを述べられました。 女性の立場と言うのは、以前平塚らいてふの記録映画を見たときも感じましたが(羽田澄子監督作品『平塚らいてふの生涯』)、日本の近現代の歴史を一貫している唯一の正しい立場と言えるかも知れません。 また、現在の日本国憲法がアメリカから押し付けられたという説に関しては、日本国憲法がアメリカ憲法(米国憲法には「女性」の文字がない)より優れていると言い、「人は、自分のものよりいいものを他人にあげたとき、それは『押しつけた』とは言わないでしょう」と述べました。 最後に、日本語が堪能なベアテさんは数年前から日本での講演活動を行なっていますが、アメリカで日本の憲法第9条が知られていないのでアメリカでこれからは講演をしなければと語っていたのが印象的でした(彼女の回想録『1945年のクリスマス』は英語版が『 The only woman in the room』として米国でも発売されています)。 当日の模様はビデオになるようなのでまた御紹介したいと思います。