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2012年01月22日
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 BLの苦手な方は読まないでください。

 苦情は受け付けません。

 何卒お許しくださいませ。m(_ _)m



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 僕には伊藤君と加藤君しか友達がいなかったから、二人が

 いないと、誰も僕と喋ってくれなかった。お昼に僕が一人で

 お弁当を食べていると、坂田達が寄って来た。

 「一人で弁当食ってる奴がいるぞ~。ハハハ・・・暗い顔して

 どうしたんだ?麻里緒、加藤にふられたのか?」

 坂田が俯いた僕の顔を覗き込んだ。

 「相変わらず冷凍食品詰め込んだだけって感じの食ってんな。

 とりの唐揚げとコロッケだけかよ。随分と手抜きな弁当だな。

 もっとよく見せろよ。」

 坂田はそう言うと、僕から弁当箱を取り上げた。

 「返して!」



 弁当箱から手を放した。僕の弁当は無残にも教室の床に

 ぶちまかれてしまった。

 「あ~あ。手が滑っちまった。」

 わざとらしく坂田が言うと、竹内と一之木が大笑いした。

 「拾えよ。」



 落ちた弁当のおかずやご飯を手で拾って、弁当箱に入れた。

 すると、今度は

 「食え。食べ物は粗末にしちゃいけないんだぜ。食えよ。」

 と言われた。さすがに僕でも床に落ちたものは汚くて

 食べられなかった。しかも、食べずに持って帰るつもりで、

 拾い集めたから、弁当箱の中身はぐちゃぐちゃだった。

 「どうした?食わないのか?食わないと、もったいない

 お化けが出るぞ。お化けの代わりに俺達がお仕置きして

 やろうか?早くしろ!」

 僕は竹内と一之木に後ろから背中を蹴られて、跪くように

 床に倒れ込んだ。坂田は

 「食え!」

 と言って、嫌がる僕の頭を押さえつけて、弁当箱に顔を

 押し付けようとした。僕は小4の時に何度も坂田に給食の

 おかずに消しゴムのカスを入れられたり、落としたものを

 食べるように強要されたりして、その度に泣きながら食べた

 事を思い出した。坂田は小4の時のように僕を苛めるつもりに

 違いなかった。僕は再びあの地獄を味わうのは嫌だった。

 僕は力の限り抵抗して、大きな声で叫んだ。

 「い、嫌だ!誰が食べるもんか!い、伊藤君!助けて!」

 僕は遠くの席で加藤君とお弁当を食べている伊藤君に

 助けを求めた。でも、その時、教室の扉がガラガラっと開いて、

 「お~い!安部麻里緒っているかぁ?」

 という声がした。金曜日に神社の林で僕を襲った常盤先輩の

 仲間の金田という二年の先輩だった。


                                  (続く)











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最終更新日  2012年01月23日 00時10分13秒
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