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2015年08月16日
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カテゴリ: 「秘密」詩・小説

 BLの苦手な方はお読みにならないで下さい。

 猟奇的描写の苦手な方はお読みにならないで下さい。

 18禁です。

 あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。

 何卒お許しくださいませ。m(_ _)m


手書きハート手書きハート手書きハート手書きハート手書きハート手書きハート手書きハート



 「誰が殺したクックロビン。それは私。スズメが言った。

 私の弓で。私の矢羽で。私が殺した。駒鳥の雄を!」

 少年はマザーグースの歌を歌いながら、静かに弓を引いて、

 全裸でベッドに縛り付けられている男の心臓を打ち抜いた。

 男は呻いたが、猿轡を噛ませられていて、何も言えないまま息絶えた。

 「誰が見つけた。死んだのを見つけた。それは私。ハエが言った。

 私の眼で。小さな眼で。私が見つけた。その死骸見つけた。」



 「誰が取ったか。その血を取ったか。それは私。魚が言った。

 私の皿に。小さな皿に。私が取った。その血を取った。」

 少年は男の顔のかつて眼があった場所にスプーンを突き立て、溢れる血を

 すくい取り、スープ皿に入れた。そうして、皿いっぱいの血を集めると、

 今度は寝室の壁際にある熱帯魚の水槽に血を注いだ。



 「誰が作るか。死装束を作るか。それは私。カブトムシが言った。

 私の糸で。私の針で。私が作ろう。死装束を作ろう。」

 少年は和紙で作られた人型の白い大きな式神を男の上に乗せて、

 針と糸で男の皮膚に縫い付けた。時間をかけて縫い付けたので、

 式神は血を吸い、真っ赤に染まった。

 「空の上から。全ての小鳥が。ため息ついたり、すすり泣いたり。

 みんなが聞いた。鳴り出す鐘を。かわいそうな駒鳥のお葬式の鐘を。」

 少年は男の頭上に手をかざし、青白い炎で首から上を焼いた。

 式神の力を以ってしたのか炎は他には燃え移らなかった。

 少年は最後に男の目玉をサイドボードに二つ並べて、部屋から立ち去った。

 男の死骸は自らの眼に見張られながら頭部だけがいつまでも燃えていた。

                               (続く)





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最終更新日  2015年08月18日 00時50分34秒
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