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女の子なら、一度は『ねぇ、すっぴんの私を見て!』『素のままの、わたしを愛して欲しいの・・・!』なんておもいますよね。私も、昔、化粧というものを覚えてからは、もうそりゃあ、まるで絵を描くみたいな感覚で、眉の形を変えてみたり、色変えてみたり、ファンデーションをリキッドに変えてみたり、ハイライトで鼻筋を光らせてみたり、チークの色だって、ピンクにしてみたりオレンヂに変えてみたり、白目を綺麗に見せる為に、目の際に白いラインを入れてみたり、鼻筋にシャドウを入れて顔の彫りを深く見せたり、マスカラを睫毛がひじきになるまで重ねてみたり、引田天功バリのアイラインを入れてみたり、まぁ、たぶんヒマ人だったのだと思います。いろいろ、やってみました。昔は。半分、遊びで。化粧をすればする程、綺麗になるなんてのは大体は、おんなのこの方の錯覚だったりするもんなんで、なにごとも、程々がいちばん。で、そろそろおもうわけです。25を迎えると、もう、そろそろ、化粧を塗り重ねても、なんかいまいちなんです。そう、大事なのは、これからはスキンケア。つまり、すっぴんでどれだけ勝負できるかで、おんなの美の価値も、変わってくるって言いいますか。だって、男の人だって、そうざんしょ?かわいい、かわいい、って思っていた女の子と、ある日、ついに夢の一夜・・・☆さぁ!!きた!!これ、きちゃったよ!!もう、君を手放さないよ・・・そんな夜が明けた、まぶしい朝日降り注ぐこの部屋、ふと見たとなりの女の子、え・・・これ・・・誰?いやぁああああ!!そんなの想像しただけで、もう不幸の始まりですよね。なんつーか、男の人だけじゃなくって、女の子まで可哀想っていうか。不幸、不幸!!もうそんな辛気臭いの、嫌!!ぜったい、嫌!!!そんな理由があってかなくてか、まぁ、私はどんなに化粧を重ねたって、やっぱりすっぴん勝負出来る女の子には、とうてい及ばないとおもうんです。すっぴん美人、最高!!誰だって、昔は、すっぴんで勝負していたはずだ!!中学校までは。それが・・・なんだ・・・最近の私は・・・コンシーラーでそばかすを消し、消しちゃあ眉を書き、書いちゃあ消し・・・この、この卑怯者ぉ!!私、いつからこんなに、偽りの姿を見せるようになったの・・・!汚い、私!!もう、マスカラは捨てて、自睫毛で勝負よ!!最近、彼氏から『なんでオレと合う時だけいっつもすっぴんなの?』『ホントやる気ないよね。油断し過ぎ。』と言われました。1日後、別れ話を切り出されました。
2005/07/29
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自分は、実につまらない人間である。25を迎えようとしているが、これといった、特技もない。思い返せば、毎日毎日、遊び呆けてきて、努力や苦労など、いつも避けてとおってきた。そんなわたし。そんなわたしの25年間で、実ったもの。なにも、ない。たぶん、人一倍、何かに打ち込んでいる人に、憧れと羨望の眼差しをおくって生きてきた。たぶん、人一倍、そんな自分に成る事を、渇望していた。しかし、なにもしてこなかった。わたしは、ふと、立ち止まる。自分は、つまらない人間だ。つまらない、つまらない、つまらない!!!頭の中で、ぐるぐる回る。絶望感。諦め。希望なんて。希望なんて、だいぶ前に捨てた。それでも、生きていくしかない。わたしには、何もない。それでも、生きていくしかない。25になる、私は、もう25になる。どうやら、一番なりたくない大人になっちまったみたいだ。
2005/07/24
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いっけいさんと、守る将一さんのところから、有難くも、巷で今、噂のミュージカルバトンというのが回ってきたよ!おねいさんは、知ってのとおり、とても世間離れした生活を送ってるんだね。だから、こうやってイマドキのトキメキな話題に乗れるのが、とっても嬉しい。嬉しいんだね!!音楽のお話が出た時に、私のことをおもいだして下さったのがとても嬉しいといいますか。なんで、意気揚々と応えたいと思います。ありがとう。では、さっそく。--------------------------------------------------------------1.コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量えと、ちょっとです。基本的に、CDを買って聴く、アナログ少女なのでi-tuneを使って、i-podにi-macな感じでアイしてみたり・・とかがちょっと格好いいなぁと思いますが、もっぱらCDです。2.今聞いている曲これすごい質問ですよね。もう、すでに、音楽好きを前提としてますからね。常に音楽聴いてますから、みたいな。まあ、聴いてますけど。-------------------------------------------------------NoRigretLife 『失くした言葉』●かなりオススメです。和奏くんのハスキーボイスが切ない。 エモロック、と言われていますが。 こないだまで某アニメの主題歌だったそうです。3.最後に買ったCDたくさんありすぎるのですが、その中でも特によかったものを。---------------------------------------------------------BUMP OF CHICKEN 『プラネタリウム』●やっと新曲でましたね。待ってました。 BUMPの曲ってなんでこんな真っ直ぐな気持ちにさせるんだろうな。 藤君の作る歌詞に、唄に、嘘がないからだと思う。 カップリングの『銀河鉄道』もオススメです。シュノーケル 『ソラカラフル』●福岡出身バンド、シュノーケルがついにデビューアルバムを出しました。 明るくなりたい時はこれ。 とにかく、ドラムが気持ちいい。GRAPEVINEの影響も感じられます。 (特に5曲目“あいうえお”など)音速ライン 『うたかた』●とっても透き通った音を奏でる、さわやかな3人組です。 フジやメレンゲを出した、新宿ロフトのインディーズレーベル、 『SONG-CRUX』出身です。 2曲目の“冬の空”はぐっときます。ART-SCHOOL 『あと10秒で』●メンバーチェンジやレコード会社の移籍を経て、ARTがメジャーシーンに 帰ってきました。 新たな1発目に相応しい、最高傑作。オススメ。とにかく格好いい。 無駄なものを一切落とした、研ぎ澄まされた歌詞と楽曲。 表題でも在る、『あと10秒で』は、今の私の着うたになってます。セカイイチ 『淡い赤ときれいな青と』●ついにセカイイチの待望のメジャー1stアルバムが出ました! そして、すでに最高のアルバムに仕上がっています。 楽曲の持つ、いろんな色と、時に優しい声、歌詞の一粒の力。 とてもいいアルバムです。 “僕たちはいつか死んでしまう”と言ってしまう、 8曲目“悲しき遠吠え”はぜひ聴いて欲しい曲です。 クラムボンの郁子さんが参加している10曲目“ミソラ”も圧巻。 これからヘビロテになりそうな一枚。4.よく聞く、または特別な思い入れのある5曲これねぇ・・・ものっそい難しいですよ。こんな難しい問題は、高校の数学以来ですよ。スラムダンクの中で、好きなキャラを選ぶくらい難しいですよ。『いちご100%』の真中純平に、ホレホレ、早く西野つかさか、東城か、さつきか選べよ、って言うくらい無理な質問ですよ。こころを鬼にしたいと思います。--------------------------------------------------------●BUMP OF CHICKEN 『 リリイ 』(THE LIVING DEAD/7曲目)BUMPの曲のなかで、1曲選べ、なんて言われたら、もう、手頃なヒモと手頃な台を都合良く見つけて、マンガみたいな量の涙を溢れさせるしかないといいますか・・・。まぁ、BUMPを好きになるきっかけの曲として、選びました。たぶん一番聴いてるアルバムです。ほぼ毎日聴いてました。当時から、インディーズではかなりの有名バンドでした。全曲について、ひとつひとつ語れるほど、その思い入れが強く、それぞれ大好きな曲たちです。フジファブリック 『 TAIFU 』(フジファブリック/2曲目)●これももう、人生のベスト盤ですね。 これに出会わなかったら、今現在のわたしはありません。 なんてつまらない事を言ってしまうくらい、フジが大好きなんです。 このアルバムは、また、メジャー1作目にして、最高傑作だと思います。 フジの魅力がいっぱいつまった、1枚。 その中から、フジを好きになる決定的な思い出の1曲を。 “赤黄色”“陽炎”など、他にも名曲揃い。GRAPEVINE 『 白日 』(Life time/10曲目)●私の音楽人生3大巨頭の、GRAPEVINEですね。 このアルバムは、他にも“スロウ”や“光について”など、名曲揃い。 あえて“白日”を選んだのは、この曲がやっぱり好きだから。 一個前のアルバムの『退屈の花』に入っている“遠くの君へ”や “君を待つ間”は、VINEに出会った記念すべき曲で、こちらも 捨て難いんだよなぁ。 “君を待つ間”と、ものっそい悩みました。TRICERATOPS 『 Raspberry 』(TRICERATOPS/6曲目)●97年、夏!彗星のように現れた、TRICERATOPS!! このデビュー曲で、すっかり夢中に。今聴いても、やっぱり ものすごいカッコいい曲! いや、もう8年経ってるんだなぁ・・・ ちょうど今ぐらいの季節ですよ。17歳のあたし・・・ メチャメチャアガれる曲っす。ギターソロがなんとも格好いい!!RADIO HEAD 『 LET DOWN 』(O.K.computer/5曲目)●「秋山さんってさ、邦楽しか聴かないへタレじゃん!!?」 そんな全国の声をどうにかしなくてはならなくなったので、 『そんなこともないよ・・・たぶん!』と言い訳じみた選曲で。 これは、専門時代にかなり聴いていたアルバムです。 かなり好きな曲ですね。 うしろで小さくループする優しいギターが、とても悲しくさせます。 BUMPの『title of mine』のイントロ、影響受けてると思うけど どーだろね?5.バトンを渡す5人えと、もう知り合いのみなさんには回っているみたいで!!なんで、とりあえず、ストップになってしまうと思います。もし、『もらってあげてもいいよー』的な素敵な方がいらしたら、ぜひぜひ教えてください。ではでは、今日もねちっこい秋山が前面に出たようなしつこい日記になりましたが、最後まで読んでくださってありがとう。大好きです。(って言えば許されると思ってる、昔から)--------------------------------------------------------------●おことわり●なんか、画像からAMAZONに飛べるような親切設計のページを一生懸命作っていたんですが『楽天以外のアフェリエイトが含まれています。』と注意されてしまったので、秋山さんはもうどうしたらいいかわかりません。まぁ、飛べないって事は、画像を張ってはいけなくなってしまったので泣く泣く、今日中にはずしたいと思います。画像ないと、説得力に欠けるんだよなぁ・・・(ぽつり。)
2005/07/22
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まぁ、相変わらずだらだらと書き綴っている私の拙いライブレポですけれども。ではではさっそく~つづきです~(コーラをがぶ飲みしながら、お送りしちゃうゾ☆☆)(なんでもいいけど、今BGMにしてるARTやらセカイイチがかなりいいよ!)(正直そっち気になっちゃって、気が散っちゃうよ!!)(なら聴くなよ!!)(でも聴いちゃうよ!!だって、いいんだ!とても、いいんだ!!)ここで、今日のMCをなんとなく思い出して、書き留めておこうかと。まず、とりあえず一人一人、志村氏が紹介して、一言話すみたいな感じでしたね。ワンマンならでは!あダッチ氏は、なんと今日は珍しく眼鏡をかけていたんですよ!黒ブチの。今日は、金澤氏だけじゃないんだぞ☆・・・ばりのね。でも、結局、誰も、お客さえも、それに触れなかったなぁ・・・最後まで・・・。金澤氏は、相変わらず、一生懸命話していましたが、やっぱり今日も、志村氏の『・・・・・・はい。えー、』で、終わらされていました。金澤氏は、ホントいじられキャラですね。でもでも、演奏中のめっちゃSっぽい弾き方は、全くイメージ違いますよ。そのギャップがかなり。いいです。山内氏は、相変わらず、関西人らしいツッコミがうまいです。金澤氏や、志村氏にナイスなタイミングでツッコミます。なんかそれがまた、優しげで。いいんすよね~。今回のツアーでは、本当この方のギターに惚れ惚れしました。うまいだけじゃない。そこに、圧倒的なセンスを感じます。ギタリスト、だなぁ、根っからの。そう思うこと、しばしば。志村氏は、このツアー中の出来事として、『振り込め詐欺に引っ掛かりました!!』と、ちょっとスネぎみに話しておられました。どうやら、PCで引っ掛かったみたいです。また、サイトの日記か、赤フジ通信かで、詳しく書こうと思ってるみたいですが。なんか、かわいいなぁ、と思ってしまった・・・しまった・・・かわいいよね、志村氏、振り込め詐欺にひっかかっちゃうんだよ?やっぱり同年代の男の子だなや~と感じてしまいました。んで、加藤氏!!そう、このツアーでは、毎回加藤氏の小ネタが聞けることになってるんです。普段、滅多に話さない、無口な加藤氏が、小ネタですよ?今回の小ネタは、『最近、漫画の“明日のジョー”にハマってまして。 で、夏ですが、蚊は、オスが鳴き、メスが血を吸うんだそうです。 そこで! “明日のジョーと掛け、蚊と解く!その心は・・・・ 男が泣く・・・男泣き!!”』 ・・・。志村氏、もう、冷たいくらい、沈黙ですよ。挙句の果て、『え・・・あんまり意味が・・・?』なんていうものだから、加藤氏、必死に説明。『男泣き!男泣き!!』『・・・ああ、あー・・・』そんな必死な加藤氏が見れただけで、もう十分ありがたいです。ありがとう、加藤氏!!で、曲の続き。『打上げ花火』は、またまた格好よかった。有無を言わさず、格好よかった。静寂を引き裂くような、あダッチ氏のドラム。こんな大きなハコでは、またドラムの音がぶっとくて、迫力満点でした。おなじみの、ストロボ照明も、幻想的。本当に、目の前で夏の花火を見ているかのよう。志村氏、ギターを掻き鳴らす。これもフジらしい名曲ですよね。ただ、あの、おなじみの、間奏の部分の一瞬の静寂、そして暗闇。私あれ、あの瞬間が、大好きなんですけど、そして、『打上げ花火』の大きな魅力だとおもうんですけど、どっかの馬鹿が、静寂にあわせて、『フォーゥ!!!』とか言い始めたんですよ。もう、ほんとに馬鹿がね。この曲のなんたるかをちっともわからん馬鹿がですよ。まぁ、何れ、こうなる時がくるのは解っていたんですが、こういうヤツが一人でも出てくると、もうこの先、あの静寂を楽しむのは無理でしょうな。いままで、静寂を静寂で保って居れたのが、奇跡みたいなもんで。あんなにたくさんの人が見ていて、それでも、誰しもが、あの静寂を静寂として受け止める事に、格好よさを感じていた、ってことですから。いままではね。でも、ファンが増えると、こういう事も起きるってことです。便乗して、最後の方、『フォーゥ!!』の人数増えていたしね。これからが思いやられます。まぁ、いいや。近くで、また、ものっそい大声で唄う子がいたけど、いいや。みんな、ライブを楽しみにしてきた、って意味では、一緒だし。近くで唄われる絶望なんて、もうだいぶ前にBUMPで体験済みだし。そんな事気にして、ライブを自分が楽しめなくなったら、それこそ馬鹿らしいですよね。私はやっぱり、真っ直ぐ見るのみ、です。真っ直ぐ、聴くのみ、です。で、続く『追ってけ追ってけ』。AXならではの、照明効果!めらめら、燃えてます。後ろに映し出された、炎もめらめら。山内さん、気持ち良さそう。そういえば、こうやって凝った照明とか、珍しいですね。これも、ワンマンでないとなかなか聴けない曲です。そして、アコギに持ち替えたら、大好きな、『花』。この曲は、前々から、ライブで聴きたい曲ベスト1だったのですが、こないだの、志村氏の弾き語りイベントで、初めて念願叶いまして。私、泣きましたからね。好きなんですよ、この曲。それで、こないだの名古屋ワンマンで、初めてバンド形式の『花』を聴く事が出来たんです。今回の、AXでの『花』も、最高でした。志村氏の声が、とても透き通っていて。曲によって、様々な印象に変わる、志村氏の唄声ですが、『花』を唄う時の、優しくて穏やかな唄声、好きです。『サボテンレコード』は、なんだか聴くととても心が開けてきます。“サボテン持ってレコード持って、やりかけだったパズルは捨て”ここの、パッと開けた感じが気持ちいい。続く、『新曲2』は、名古屋で一度聴いたんですが、またまたちょっと変わったフジの新しい局面。ちょっとカントリー風の、かわいい感じの曲。一見、志村氏とはどう考えても結びつかない歌詞なんですが、でもとても暖かい曲。まるで、結婚式を迎える、誰かにプレゼント出来そうな、幸せな唄。ちょっと、志村氏のルーツのユニコーンを考えると、こんな曲もありだよな、なんて思いました。何しろ、演奏中皆、楽しそう!!(特に加藤氏。)志村氏の相変わらず、無表情で早口な唄い回しが、かわいいです。で、MCをはさんだ後、一気に『花屋の娘』!!ちょっと油断していたオーディエンス、再び盛り上がります!あダッチ氏の、時々入る気持ちよくぬけるスネアの音がたまりません。それにしても、フジはインディース時代も名曲揃い。ちょっと、異彩を放ってます。そのままのいきおいで『NAGISAにて』。『花屋』から『NAGISA』への流れってとても自然ですね~テンポが合ってるのかな。ラストは、『陽炎』。ああ~いいですよね、やっぱり私、四季盤大好きだわ。どれも。陽炎、たまらない。やっぱり、切なげな金澤氏のピアノと、志村氏の声が絶妙。ライブのラストにも相応しい曲です。なんか、この曲って夏の終わりをイメージさせるんですよね。アンコールの、『茜色の夕日』では、私はいろんなことを思いながら、過ぎ行く楽しい時間の中にたたずんでいました。やっぱり、私は志村氏の唄声が大好きだ。そして、このバンドが、大好きだ。唯一無二、だ。この曲を聴くと、いつもとっても切なくなります。好き、っていう気持ちが、溢れて、切なくなるんですよ。泣いちゃいましたね。で、二度目のアンコールで出てきてくれた、メンバー。何故だか、加藤氏が、何やら、にやにや、笑っています。とそこに、志村氏。『加藤さん、なんかいいTシャツ着ていますね~』加藤氏が応える。『あ、はい、なんだ・・・これ?フジファブリックって書いてあるぞ!!』もう、べたべたな演技なんですよ。これ。笑えました。かなり。物販宣伝も、ちゃっかりしちゃってます。『え、それ、どこで買えるんですか?!』お茶目に、志村氏が続ける。『えーと、AX!!AXで売ってるみたいですよ!』加藤氏。と、そこに、『あ~いや~あっついなぁ・・・』と、わざとらし気にタオルで汗を拭く、金澤氏。『あ、金澤さん、それ、そのタオル、何?!』と、志村氏。『え、これ?・・・あ!なんだ、フジファブリック!って書いてあるよ!』そんな具合に、果ては夏は電車に人が多い(?)というこじつけまでして、なんとか携帯用フィルムまで宣伝した志村氏でしたが、ほんとに楽しいメンバーです。その後、冬のツアーが30本近く決まった事を発表して、最後の曲。『線香花火』でした。名古屋の時同様、ラストでギターの6弦が切れてしまった、志村氏。それだけ、力のこもった、堂々とした最高のライブの締めとなりました。長くなっちゃった。ごめんなさい。けっこう・・・なんだかんだで、思い出してきちゃった。はは。これで、今回のフジのワンマンツアーも、無事終了したわけですが、本当に、そのメンバーの成長振りが目に見えてわかる、そんなすごいライブツアーだったと思います。この短い間で、ますます成長を遂げた、フジファブリック。新曲や、アルバムも合わせて、これからがとっても楽しみです。
2005/07/21
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なんとなんとー!名古屋のレポを書く前に、東京ワンマンの日が来てしまったよ!!そう、今日は、フジファブリックワンマンツアー、『RAINBOW OF SOMMER』の最終日だったんだね!!場所は、渋谷AXなんだ!行ってきたよ、おねいさん!!もう、なんていうか、熱いライブでした。このツアーで、めきめき音をたてるかのようにものっそい成長した、フジファブリックの今の集大成を見た、そんな感じだったよ!!もう、ラストらへんの『茜色の夕日』で、おねいさんの目にもキラリと光るものがあったって、もうこれ仕方ないといいますか。とりあえず、またまたレポを書きたいんだけど、おねいさん、その、あの、どうも・・・最近、若年性アルツハイマーが進行しているのか、どうなのかまぁそんなことはどーでもいいんだけど、ライブ後、まるで燃え尽きたみたいに真っ白なんだよね。明日のジョーか、はたまた秋山おねいさんか・・・。そんな感じ!!まぁ、言い訳はいいとして、あまり覚えていません。でも、ちょっと思い出しながら書いていこうと思います。ここでいきなり今日のセットリスト。 1、銀河 2、TAIFU 3、ダンス2000 4、虹 5、赤黄色の金木犀 6、環状七号線 7、桜の季節 8、新曲1 9、打上げ花火10、追ってけ追ってけ11、花12、サボテンレコード13、新曲214、花屋の娘15、NAGISAにて16、陽炎-------------------------------EN1、茜色の夕日-------------------------------EN2、線香花火とまぁ、こんな感じでした。なので、音源を聴きながら、ライブの流れを感じて頂けたらと思います。(多分それが出来るのはヤフゥたんくらいだ)で、本日のハイライトを。まずですね、会場について、その雰囲気と人の多さにビックリしたわけですよ。ありゃ、全部これ、フジを見に来てるのかぁ~・・・みたいな。前回の、下北Queのワンマンは、まぁ300人入れない位でしたからねぇ。こないだの名古屋も、それくらいでしたし。今回は、いったいどれくらい入るんだろう?1700くらい入るんかな?男の子とか、カップルもいたりして。私の知らないところで、どんどんフジファブリックは浸透中。嬉しくもあったり、なぜが胸騒ぎしたり。で、そのせいか、初めてフジを見る人や、年齢層の低いティーンネイジャー、あとは久々にこの日のワンマンを待ち望んでいた人、などちょっといつものライブとは一味違ったので、もう会場の熱気は異常なものでした。私は、また例によって、ど真ん中の前3列目にいたものですから、そして、私の左側には、真ん中を仕切る、鉄柵がありましたから、もう、そりゃ右から押される押される。しかし、左に行き場はない。これ、もう潰れるしかないっすよね。ちょっと死にそうな2時間でした。5人の登場で、一段と盛り上がるオーディエンス。そして、高々と手を挙げて、それに応える、志村氏。始まった『銀河』は、高まりに高まった感情たちが、一気に噴出す、そんな盛り上がりでした。まっすぐに、前を見据えて、クールに唄う、志村氏。なんだか、AXという大きめのハコに、ちっとも負けていない堂々とした感じ。山内氏は、なんとソロで、モニターの上に立って、感情に任せてかき鳴らす!めちゃめちゃ格好いいです。続く『TAIFU』で、ますます火が点くオーディエンス。あまりの盛り上がりに、フジのメンバーも煽られる。志村氏、少し薄ら笑いを浮かべて、気持ち良さそう。まだ2曲目なのに、客席はすでに酸欠状態、メンバーも汗だく。そうだ、今日はこのツアーのファイナルなのだ。最高のライブを予感させる滑り出し。そのまま『ダンス2000』。この曲は、ライブでやるからこそまた活きていく曲でして。昔からそう思いますが、オーディエンスが増えれば増えるほど、なかなか迫力の増す曲です。金澤さんの、狂ったようなキーボードが鳥肌物です。つづく『虹』はやはり、一番旬なシングル曲だということもあって、気持ちいい一体感が楽しめました。発表当初は、新しいフジ的な感じが、ちょっと他の楽曲と並ぶと浮いていたのですが、この曲もライブで何度もやっていくうちにだいぶ馴染んできた様な気がします。ライブで育ってきた曲ですね。だいぶ温まったオーディエンスを、ひんやりと冷やすようなギターが響く。『赤黄色の金木犀』ですね。私、この曲のイントロのギターが大好きです。山内氏が、メインのメロディを弾き、そこに志村氏のアルペジオが綺麗に重なるのですが。熱くなった空気を、さっと冷やしてくれるような。例えるなら、夏の終わりの、秋の始まりの、そんな風のような。少し寂しい、でも暖かい、高尚な音です、とっても。この曲、大好きです。ワンマンじゃないと、あまり聴けないので。嬉しいですね。で、少し落ち着いた空気のまま、『環状七号線』。最近は、ライブでもよくやってくれるようになった曲です。私も大好きなので、ライブで聴けると嬉しいですね。ライブバージョンのアレンジもだいぶ固まってきて、イントロの入り方がなかなかですね。いや、これ本当カッコいい曲ですよね。で、『桜の季節』。これもまたね・・・好きなんですよ。(もうこれしか言えない)いや、ものっそい好きな曲です。なんでだろう?まぁ、フジを好きになるきっかけの曲のひとつ、でしたから、好きになり始めた頃の、甘酸っぱい気持ちが蘇ってくるといいますか。もう、初恋の気持ち。イントロの、みんなでばーん!と合わせる音も渋いですし、なんといっても途中の時々に入る、センスのよいピアノだとか、まぁ、フジの魅力だとか格好よさが凝縮されたような、そんな曲です。こんな素敵な曲は、フジにしか作れないです。続いて、『新曲1』。この曲も、ライブでやる度にしっくりきてるといいますか、もうすっかりフジファブリックの曲ですね。たぶん、5人のグルーブ感が、どんどん研ぎ澄まされてきているんですよね。どのパートの音にも、迷いがない。そして、気持ちいいくらいの音を鳴らしてくれます。私の勝手な予想では、これがかの『蜃気楼』なのでは?とも思っています。ちょっと、曲が物語りみたいに進んでいくので。いや、なんと言っても静寂を切り裂く山内ギターが格好いい。志村氏の、超無機質な唄い方も、かなり格好いい。んで、後半は、また、お次で。結局長くなってんじゃん!!
2005/07/21
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書いた日記が全部いきなり消えたので、もうPCごとぶっ壊そうかとおもったのですが、わたしは大人なんです。ここで引き下がろうもんなら、大人の名誉にかかわります。だから今日の日記は、軽めで。今日は、ひさびさにのんびりと、HDに入った音楽番組を見返していました。フジのTAIFUのプロモ見たり(何度見ても格好いい、スミス氏天才。)スパルタのプロモ見たり(コウセイ氏、動きが最高。)メレンゲのプロモ見たり(クボ氏、せつねぇ~)ノーリグの、最近出た音楽番組チェックしたり(ライブ行きてぇ)(和奏くんの目って素敵・・・。)で、なんと言っても結論は、『レミオは何であんなに切なくさせるのだろう。』ってことでした。もう、それだけで論文、1000枚いっちゃう感じです。武道館のライブの特集を見ていたんですが。あの、以前このサイトでも、レミオのライブの持つ、極上の魅力について少し触れたのですが。音源を聴いた時は、どちらかと言うと爽やかな愛の在る感じが前面に感じられたのですが、ライブで藤巻氏がそのまま唄っている姿を見ていると、なぜだか胸がぎゅうっと締め付けられて、もう泣かずにはいられないんですよね。弱さの中で、ひとり立ちすくむ、藤巻氏の強い意志と、真摯な唄声と、それらが聴き手のこちら側にもうわっと伝わってきて、なぜだか泣きそうになるんです。あんなに、愛のある、暖かい歌詞だというのに、唄っている藤巻氏からは、悲しみさえ感じられるのです。そう、悲しい。レミオは、悲しい。というか、毎日って、悲しい。だから、その中の、人の愛情に、暖かさを感じるんです。常夏の国で、手を繋ぐよりも、極寒の国で、ふと繋いだ手のぬくもり、その暖かさの方がずっと貴重で、そこに悲しさがあるっていいますか。前にも書きましたが、藤巻氏の唄には、ただの甘い愛情だけじゃない。悲しみとか、虚しさとか、そこから始まって、そこから手を繋いで、君と歩いていこう。そんな、男の子の強い意志と、強い瞳と、決意、そんなものが感じられるんです。だから、藤巻氏の唄う姿に、こんなにも胸を打たれるんだなぁ、そんな事をおもいました。そういえば、BUMPのプラネタリウムも聴いたんですが、BUMPも、思えば昔は、ただ、がむしゃらなところから始まって、たとえ、皆に馬鹿にされたって、僕は戦うんだ。小さな勇気、という武器を持って。そんな感じの、勢いの在るバンドだったのですが。例えるなら、弱きものが、ぼろぼろになりながら、足をひきずりながら、それでも立ち上がって、戦う姿。それが、BUMPの昔から、聴き手の胸を打つ、力、だったと言いますか。年をとるにつれて、まぁ、多分藤原氏も大人になってきたのだと思います。もっと、深い部分の、愛情とか、優しさとか、孤独感(悲しくないもの)とか、そんな部分が前面に出てきたような気がします。『プラネタリウム』を聴いて、そんな感じを受けました。私は、そんな最近の藤君の、優しい唄声も大好きなんですが。それと同時に、これからBUMPはどうなっていくのだろうな、なんて一抹の不安を覚えたりもします。『ユグドラシル』を聴いた時、なんだか、もうすでに、BUMPと藤君は離れたところにあるんじゃないか、そんな事を考えてしまったのです。まぁ、昔から、BUMPの中の藤君の存在の大きさって、それがそのままBUMPのバンドの色自体にとても大きな影響を与えていると言ってもいいくらい、強大な存在だったのですが。藤君がBUMPであり、BUMPが藤君であるような。つまり、唄い手であり、曲の提供者でもある藤君の、心境の変化やらなんやらがそのまま直でBUMPのその時に影響してくるので、『ユグドラシル』を聴いた時は、もうこれは藤君のアルバムなんじゃないだろうか、そんな事まで考えました。他のメンバーも、藤君のことをそのままものすごく信頼しているし、いつでもついて来て、その時その時で、最良な音を鳴らしているのですが、他のメンバーのそうした藤君への愛情が、ときに、なにか遠慮のように見えたり、そんな事もあったり。みんな、ものっそいヘタクソでも、がんばって藤君についていって、がむしゃらに音を鳴らしている。そして、そんな自分らに、誇りを持っている。そんな、昔の(インディーズ1枚目などの)BUMPも、そんなギリギリ感も、私は大好きだったりしたんで。それでも、やっぱり藤君の唄声を聴くと、私はなんとも言えない気持ちになって、とても心がまっすぐになります。誰も知らなかったような、まだ10代だった私のひとりぼっちに、いつも藤君の唄声だけが、傍に在りましたからね。まぁ、そんな感じで今日はオチなしだよ!!てか、毎日別にオチはないよ!!
2005/07/19
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おいおいおいおいおいそこのおばちゃんおばちゃんよぉ!!そんなガン見すんなよ!!ものっそい食い辛いじゃんかよ!!大丈夫だってば、いまにそっちにも届くからさぁ・・・。味噌煮込みうどん・・・はいはいはい!!てなわけで行って参りました!!フジファブリック『RAINBOW OF SOMMER』at 名古屋アポロシアター!!名古屋!!名古屋よ!!?もう、そりゃ味噌煮込みうどん食べて帰っちゃうよね!ちなみに、名古屋の友達には『そんなん、東京でもうどん屋行けばあるだらー?』なんて言われたけど、気にしない。そう、気にしない。えと、ライブですが、結論から言ってしまうと、もう、わたし・・・死んでもいいかなぁ・・・?なんて思いました。あまりに幸せな空間だったので。嬉しすぎる時って、もう、涙も出ないんです。涙が出そうな、ぎりぎりの感情のままが、ずっと続くような感じ。今まで数々のライブを見てきたけれど、私の歴代ベストライブの、上位1、2を争うようなライブでした。興奮と、感動と、頭が空っぽになるような感覚と、そして、響く、5人の奏でる音。夢の中にいるような、ってまさにあんな感じを言うんだと思った。そして、そんな夢のような空間に居る事が許されている私を、心から、幸せ者だとおもった。レポを詳しく書きたいのですが、何しろ冷静に見ていなかったもので、断片しか記憶が残っていません。なので、いつものようなライブレポとは少し変わってしまいますが、お許しを。----------------------------------------------------------------------名古屋に向かう新幹線の中で。私は、一人で窓際の座席に座って、ぼんやりと窓の外の流れる景色を見ていた。東京を出て、程無くすると、向こうから車掌が歩いてきた。どうやら、乗客の乗車券をチェックしているらしい。私が乗った新幹線は、指定席だった。私は、切符を用意して、番が回って来るのを待っていた。ふと見ると、近くの席の、初老の男の人が、車掌になにやら話しかけられていた。ちょっと、オリックスの仰木監督に似ている男の人だった。きっと、私の父と同じくらいの年だろう。私は、その男の人と、車掌とのやりとりを見ていた。しばらくすると、男の人は、きまりの悪そうに、車掌に軽く会釈をして、荷物を持って、席を立って、どこかへ行ってしまった。どうやら、指定席の券を持たずに、そこに座っていたらしい。指定席の券を持った、他の乗客は、何事かと、そっちをじろじろと見ていた。すごく変な話だけれど、私は、その時、なんだか選ばれた人、選ばれなかった人、そして、選ばれなかった人を見る、選ばれた人達の目、まるでそんな出来事を見たような気がしてしまったのだ。馬鹿らしい程、どうでもいい話なんだけれど、それでも私は、その光景を見て、ふいっと窓の外にまた視線を移して、流れていくのどかな風景と、緑と、ヘッドホンから流れてくる、大好きな唄声を聴いていて、なんだか、突然泣いていた。わけもわからず、泣いていた。ああ、きっと私・・・疲れていたんだな。ここ最近。そんな事にすら、気付かずに過ごしていたんだ。東京から離れた、開放感と、唄声と、それらが全部リンクして、私の心をぎゅっと締め付けた。まぁ、そんなこんなで、名古屋までフジファブリックのライブを見に行ったんですよ。続きは、また、あとで。(まったくライブの話にまだ触れてないのは、たぶん気のせい。)ああ、今日タワレコ行こうと思ってたのにこんな時間になってしまったので、諦め。まぁいいや。明日、仕事前に寄ろう。そういや、昨日、本当に何年か振りに、BUMPが揃ってTVに出た。しかも生放送。藤君、またまた、ものっそい痩せたな~ちゃんと食べてるのかな・・・なんて心配したって、しょうがないけどさ。元からまぁ、細いけど、ちょっとやばい位また細くなってたよ。明後日は、BUMP『プラネタリウム』の、発売日。し明後日は、フジファブリック、東京ワンマン。
2005/07/18
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ども、ごぶさたです。いや、死んでませんよ。生きてます。こうして、日記更新をものっそい怠っている間にも、私の毎日って進んでるわけでして。日記なかなか書けない位、ちょっと忙しかったのですが、まぁ、こんな間にも、すごい出来事がいくつか。いや、毎日ってやっぱり面白いんですよ。特に、誰かとの出会いだとか、何かとの出会いだとか。私の毎日なんて、前にも書きましたが、『好きな事』これだけを探す、只それだけの為にあると言っても過言では無く。こんな世の中では、好きな事より、嫌な事だとか腐ってる事に出会う事の方が全く多かったりするんですが、そんな中にも、たまぁに、あるんですよ。その、嫌な事を一瞬で吹き飛ばしてしまうほどの、奇跡。『奇跡』って言葉、昔っからすげー嫌いなんですよね、なんか。でも、数々の偶然が重なって、いつか、ひとつの糸になって、そうして私と『出会う』瞬間って、すごい貴重な出来事で。これは、もう、奇跡、と呼ぶに相応しいと言いますか。まぁ、最近死んでいた中にも、また、そんな奇跡的な出会いがあったんすよ。 ひとつは、『人』。もうひとつは、『音楽』。そう、私の人生で2大要素とも呼べる、このふたつの出会いが、なんといっぺんに来てしまったのだから、驚きです。もう、神様のいたずらとしか思えません。あの日、そう、運命のあの日、7月5日、時刻は深夜2時を回っていた。私は、仕事がお休みで、幼馴染のあーちゃんと、実に久々に会っていた。あーちゃんは、7歳の時からの地元の友達で、親友と呼べるに相応しい友だ。今では、お互いそれぞれの生活があるので、滅多に会うこともなくなってしまったけれど、やっぱり会うと、ほっとする。私の色々を知っている友だ。渋谷の居酒屋で飲んで、たくさん話した。やがて閉店に促されて、外に出ると、もう、夜中1時を回っていた。電車を無くした私達は、さぁ、これからどこに行こうか、決めあぐねていた。カラオケに行こうか、という話も出たけれど、私は、カラオケより、まだ飲みたい気分だった。それで、カラオケは止して、あーちゃんが知っている焼酎屋を探す事になった。果たして、目当ての焼酎屋に到着したら、もうすでに閉店していた。そこで、仕方なく、思いつきで、あーちゃんの知っているワインバーに行く事になったのだ。今思うと、その全てが、後の奇跡に繋がっていた。カラオケを、悩んだ末、止した事や、いきつけの焼酎屋が閉まっていたこと。そして、思いつきでワインバーを選んだ事も。ワインバーは、もうラストオーダーの時間が近付いていた。ここでも、入ろうか、どうしようか迷った。でも、せっかくだから、とりあえず入ろう、という事になったのだ。入ったら、もう夜更けの事もあって、店内はがらんとしていた。私たち2人は、奥の、右端の方の席に通された。私たちのすぐ隣には、私たちと年の近い、2人組みの男の子が座って、話していた。薄い布で、いちおう仕切りがしてあったので、顔はよく見えなかった。しかし、あまりに近いので、声はまる聞こえだ。席に着いた私達は、さっきの居酒屋での話の続きをしだした。BUMPが最近どうだとか、フジファブリックがどうだとか、もうすぐ行われる、夏フェスについてだとか。私がたくさん音楽の話を喋り捲って、あーちゃんはそれを楽しそうに聞いていた。ふと、となりの男の子2人が、こっちの話題に反応をしめしているのが伝わってきたのだ。こそこそ、何か言っているが、どう見ても私たちの話題について言っているようだ。私は、それに気付いて、ちらっと見てみた。どうやら、となりの男の子達も、音楽について話していたようだった。しかも、『セカイイチ』だの、『LOST IN TIME』だの、私がものっそい反応してしまうバンド名が、ごろごろ出てくる。どうやら、私とかなり、音楽の趣味が似通っているようだ。しかも、ようく見ると、私の隣の男の子は、壁にギターを立て掛けている。ああ、バンドやってるんだ。そうか、だから、うちらの話に反応していたんだ。そうか、音楽好きな男の子も居るんだなぁ。私の周りには、あんまり、居ないけど。すぐ、隣通しで、繰り広げられる、似た様な、音楽の話題。お互いに、お互いの話題に聞き耳立てて、なんだか、滑稽で笑えた。私は、なんか、面倒くさくなって、ああ、この布の仕切り、いっその事無くなっちゃえばいいのに。そんで、4人で話したら、きっと盛り上がれるのになぁ。そんな、可笑しな事をぼんやりと考えていた。こんなに、話の合う男の子と出会える機会も、滅多に無いだろうに。そんな、お互いを意識しまくりの、滑稽な時間が過ぎ去って行って、いつしか、閉店の時間が来ていた。まばらに居た、他の客は、もうみんな帰っていて、残っていたのは、わたしたち4人だけだった。先に、席を立ったのは、となりの2人だった。あ、帰っちゃうんだ。私は、とても変な気分になった。だって、こんなに話が合って、お互い聞き耳立てているくらいなんだから、このまま終わるのって、なんかすごい気持ち悪いよなぁ。あーちゃんも、同じ事考えているみたいだった。そして、立ち上がった二人に、思い切って話しかけてみたのだ。『あの・・・バンドやってるんですか?』思ったより、彼らは無愛想だった。なんだよ、私はちょっと話しかけたことを後悔した。話してみると、彼はどうやらバンドをやっていて、さっき出ていた『セカイイチ』や『LOST』はバンド友達なんだという。私はちょっとびっくりした。あー、こんなに音楽好きなのに、この子の事、知らないや。なんだか、悔しくなった。だから、少し話して、ライブ見に行きます、とだけ言って、そして連絡先を聞いて、お店の外で、バイバイした。その後、あらためてあーちゃんと二人でカラオケ屋に向かった。渋谷のシダックス。さっきの、変な出会いだったなぁ・・・。と思ったら、いきなり、電話がかかってきた。さっきの子達だ。なんだろう?他の居酒屋に移動したんですけど、良かったら、一緒に飲みませんか?との事だった。さっきの無愛想な感じから、私はまさか予想もしていなかったので、ビックリした。あーちゃんに聞いてみたら、『カラオケに来させれば?』との事だったので、私は、もし、飲んで時間が空いたら、こっちに来てください、と言って、電話をきった。また驚くべき事に、彼らは、一杯、頼んでしまったお酒だけを飲んで、すぐに、こっちに来てくれたのだった。連絡を受けて、下まで迎えに行ったら、さっきの男の子は、ギターを出して、軽く弾いていた。連れの男の子は、渋谷のど真ん中で、と、恥ずかしがっていたけど、私は、さっきまで無愛想だったその子が、初めてギターを持って笑ってくれた気がした。なんだか、ギターを持つとこの子、違って見えるなぁ。私は、不思議にただ、それを見ていた。カラオケでは、私達はかなりもう酔っ払っていて、変なノリで盛り上げていたけれど、例の、バンドの男の子は、相変わらず、盛り上がってるんだか冷めているんだか、よくわからないノリだった。あまり、喋らないし。でも、時々、話しかけた時に、じっと見る目が、すごい、きれいで真っ直ぐだなぁ、と思った。男の子は、自分の曲を連れの子に入れられて、すごい嫌がっていたけど、しぶしぶ、唄ってくれた。まぁ、カラオケに入っていたのが、びっくりだったけど。初めて聴いたけど、なんだか、いい曲。擦れていて、でも、とてもいい声だった。と、1番ですぐに照れて消してしまって、みんなからすごいブーイングを受けていた。途中で、思い出したように、その男の子は、自分の荷物から、CDを取り出して、私たちにくれた。『よかったら、聴いて。』って。またびっくりしたのが、ソニーからメジャーデビューしていた。ああ、なんで私知らなかったんだろ。しかも、N○○○○Oの主題歌だし。なんだか、すごい申し訳無い気持ちになった。カラオケを終えて、私達は、バイバイした。彼は、後でメールを送ってくれて、『楽しかったよ!ありがとう。』と書いてあった。初めて会った人と、カラオケに行く程、意気投合するなんて初めてだったし、やっぱり、音楽って、人との壁を越えるのかも、なんて思った。あーちゃんちに帰り着く頃には、私は、ものっそい酔っ払いだった。久々だ。こんなに楽しく飲んだのって。でも、頭がガンガンする。痛い頭で、もらったCDを、かけてみた。ビックリした。ものすごい、よかった。衝撃、だった。私は、どんな音楽でも、ちょっと気になったらまず聴いてきたけど。だから、セカイイチも、LOSTも、知っていたけど。でも、このバンドは完全、ノーマークだった。こんな出会いをした、このバンドが、こんなにいいなんて。そこには、さっきまで、一緒にいたあの子の、擦れた、でも切ない、真っ直ぐ心に届いてくる、唄声があった。まるで、同一人物だとは思えない。感情が、どしゃぶりになっている感じだ。不器用な叫びが、とても熱いけど、でもどこか優しくて、そのままあの子みたいだった。私は、このバンドにどっぷりはまってしまう事になる。家に帰って、慌ててRock'n on Japanをめくったら、確かにあの子がそこに載っていた。私は、ずっとずっと音楽が好きで好きで、いい音楽に餓えていた。だから、自分から、その方向へ進もう進もうとした。でも、数々出会った、かけがえの無い音楽の中で、こんな不思議な出会いをしたのは初めてだ。今も、私は、その子の曲を聴きながら、毎日暮らす。あの子の声が、私の中で響いて、いつか、沁み込んでいって、きっと、この声無くては暮らせなくなってしまうのだろう。いや~、出会いって、ホント奇跡だと思います。不思議な出会いをした、この子の音楽と、これから長く付き合っていこうと思っています。なんて、本人には、言えないけどさ。
2005/07/11
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家の近くの、一本道の脇に、大きな大きな桜の木があります。私が、幼い頃、この街に引っ越してきた時、すでにその木は立っていました。樹齢100年は軽く越えると思われる、その大きな幹は、私の両手を回しても、到底届かない程の太さでした。その木の周りには、昔はたくさんの木があったのでしょうが、今は、たった一本で立っています。毎年、春になると、本当に驚く程の、たくさんの花をつけるのです。満開に、白い花で重たくなったその枝は、一本道に垂れ下がり、それはそれは見事なものでした。あまりに見事なので道行く人の足を止め、走り行く車の中の人の目を止め、私も満開の桜のうつくしさに、何度あっ、と思ったかわかりません。私は、その木が大好きでした。春になり、その一本道を通るのが、とてもとても楽しみでした。私の家の裏には、大きな公園があり、たくさんの桜の木がありますので春には方々から家族連れや花見客で賑わいをみせるのですが、あんなにたくさんの公園の桜の中にも、あの木ほど見事に桜をぎっしりと咲かせる木はとうとう見つけられませんでした。あの木の周りは、昔、大きな空き地がありました。やがて、時が経って、いつの間にか、駐車場になりました。それでも、その木は立っていました。アスファルトに囲まれて、たった一本、その木は立っていました。今年も、春がきました。その桜の木は花をたくさん咲かせました。一年に、一度、それも、たった一週間ほどの短さですが。ある日、少し暖かくなった日の夜中、一本道を自転車で走っていましたら、とうとう、いつの間にか満開の花を咲かせていたのです。私は、例のようにあっ、とおもいました。夜の空の中に、しろく浮かび上がるぎっしりの花びらは、妖艶で、なまめかしく、あまりにうつくしいので、少し怖さを感じるほどでした。ああ、今年もついに咲いたな。わたしは、自転車を止めて、暫し言葉を失いました。しばらく、じっと眺めるしかなかったのです。このうつくしさには、わたしはとうてい敵わない、そうおもったのです。私は、その木が大好きでした。春になり、その一本道を通るのが、とてもとても楽しみでした。昨日、駐車場に、ショベルカーが入っていました。工事され、桜の木の周りは、すべて掘り起こされ、まっさらな土にされていました。私は、そこを急ぎの原チャで通り過ぎたものですから、一瞬しか見なかったのですが、木の下に、そこの土地の人らしい、おじさんが立っていました。おじさんは、一人で、あの桜の木を見上げていました。わたしは、なにか、とてもいやあな予感がしました。原チャで走り去る私の胸の奥に、黒くて、暗い雲がどろどろと広がってゆくのがわかりました。おじさんの、目。木を見上げている、おじさんの、目。なにか、とてもいやあな予感がしたのです。わたしは、これから起こり得るその事柄を予測して、とてもショックを受けました。まさか、まさか。あの木が、切られてしまうのか。ずっと、ずっと咲き続けるとおもっていた、あの桜。そして、それをこれからも毎年、春になると見れるんだと思って疑わなかった、私。大好きな、大好きな。あの、桜の木。私は、仕事へ行く途中だったのですが、なにかとても嫌な気分になり、ちょっと気を抜くと、涙のつぶが出てきそうで、ぐっとこらえて、変な顔をしていました。仕事は、仕事にならなくて、帰り、またあの一本道を通るときに、もしあの木が、無くなっていたら・・・どうしよう。そんなことばかりを、考えていました。あった。まだ、あった。夜中の5時近く、仕事の帰りに一本道をとおりましたら、まだ、あの桜の木があったのです。私は、安堵感で、ホッとしました。わたしは、木の下から、たくさん茂った緑の葉を見上げました。木は、静かに立っていました。時々、風に、その枝を揺らしました。しかし、私はわかっていました。この木は、切られてしまう。きっと、切られてしまう。明日かもしれない。今日、ショベルカーは、木の真下にまで迫って置いてありました。ああ、今日も無事だった。そう思ったのですが、よくよく見ると、ショベルカーは、気の真下の土を掘り起こしており、木の根っこが、たくさん切られて、むき出しになっていました。どきっとして、見上げてみると、昨日まで、目の前に垂れ下がっていた緑の枝が、たくさん切られて、なくなっていました。少し、希望を持っていたわたしの心は、絶望に変わりました。やっぱり、この木は切られてしまうんだ。ちいさい頃から、ずっと見てきた、わたしの大好きなこの木は、切られてしまうんだ。思えば、今年の、春。いつものように、満開に花を咲かせていた。とてもとても、見事だった。わたしを、あっ、といわせた。そして、そんな景色が、いつまでも見れるんだとおもっていた。しかし、しかし。あれが、最後だったのだ。ふと気付いたら、わたしは、桜の木の下で、声を上げながら、泣いていた。悲しくて、悲しくて、泣いていた。大粒の、涙が、次から次へと、ぼとぼと落ちた。感情を、ほとんど失って死んだように生活していたわたしが、忘れていたように、思い出したように、とてもとても悲しくて、泣いた。初めて、幹に触ってみた。大きくて、ごつごつしていた。ようく見ると、ムカデや、たくさんの虫が、その幹を住処にして、じっとしていた。幹は、古くて、まるでおじいさんの手のようでしたが、きっと私がここに住むずっと前から、ここに一人で立っていたのだと思うと、人の勝手で、切られてしまうのが、申し訳なくって仕方なかった。ずっと、ずっとその場を離れられずに、わたしは立っていた。枝は、優しく揺れていた。桜のにおいが、ぷんとした。ありがとう。そうひとりごとをつぶやき、明日にでも切られてしまうであろう、見事な桜の木の傍を、わたしは離れた。少し行って、振り返ってみると、ちょうど、あの木が一本道に垂れ下がり、枝を茂らせている横から、とても眩しい、今出たばかりの朝陽が射していた。目を射る様な、その光に照らされた桜の木は、やっぱり、とても美しかった。わたしは、この風景をずっと忘れない、そう思った。あまりに、最後まで美しすぎて、わたしは、この風景をずっと忘れない、そう思った。
2005/07/01
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