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一時保育室から 子どものあそびと生活の風景 寸描⑦ 「きれいになったかな?」鏡を覗いて 保育園の1歳児クラスの子どもと2歳児クラスの子どもに該当する子供たちが混在しています。1~2歳児の縦割り仲間です。 一日当たりの保育室の定員は10名が上限です。曜日によって登園するメンバーが異なります。その分少々ややこしい面もありますが一方極めて面白い保育です。 給食の食べ終わりに麦茶を飲みます。そして保温してあるおしぼりで自分の口元と手指の汚れを拭き取ります。1歳児の場合は保育者が行います。何でも自分でやりたがる2歳児になってくるとこの場面で保育者は直接手を出さずに子どもさん自身に拭き取りを促し傍で見守ります。そしてきれいに拭けたかどうかを点検し「オーケー」を出します。子どもさんたちは日々成長しています。自律度はどんどん習熟していくので、子どもさん自身が自分の脳みそを使って考え判断していけるように環境を整えたいと思いつつ仕事をしてきました。この保育室には壁に鏡がありませんでした。鏡が一つあれば次の段階へとステップアップできます。12月の後半頃に壁に鏡を取り付けました。食後の後始末(おしぼりで汚れをぬぐう)をした子どもさんに「鏡の中を覗いて見てごらん、きれいに拭けたかなぁ?」この問いかけへの一人一人のお子さんの反応が様々で面白かったです。・シャイな子は鏡のところに行きません。あるいは素通り。・鏡を覗き込んでいるものの何しに行ったか忘れてご機嫌に歌を歌っている子もいます。・おしゃまさんは鏡を覗き込んで自分の姿が映っていることをうっとりと確認します。・口元の汚れが拭けているかをピンポイントで点検している子もいます。 壁に鏡を一枚付けたことで、毎回の食事やおやつの後におしぼりを使い手指の汚れと口元や口周辺の拭き上がり加減を自己点検できるようになりました。当初は形骸化しかかっていたこの手順(子どもさんによっては儀式?)も最近では厳しく自己チェックして「まだよごれてる」と拭き残りや拭き残しを『発見し、拭き直し』をしに自分の食事した場所に戻りもう一度拭き取るこどもさんの姿も出てきました。こういうところの育ちのプロセスを大事に見守っていってあげたいと思っています。 「百聞は一見に如かず」ということわざがあります。昔『じゃりン子チエちゃん』という漫画で「ひゃくぶんはみたらわかる」というギャグがあってツボにはまってしまった私は呵々大笑した感動が今でもあります。子どもさん方が鏡を覗いてそれぞれ自分の始末のチェックをしているさまざまな様子が実になんともほほえましいのです。
2017.01.23
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朗読会のご案内第13回「ワンコイン朗読会&朗読広場」を1月28日(土)14:00から開催します。会場はいつもの押立カフェ(稲城市押立945-9)です。私はジャン・ジオノ作 寺岡 襄 (翻訳) を読みます。ウキペディアで調べましたらこの作品が世に発表されたのが1953年とありました。自分の生まれた年に発表されたのかと思ったら さらにまた親近感を覚えました。
2017.01.19
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一時保育室から 子どものあそびと生活の風景 寸描⑥ はしゃいじゃおう 保育園の1歳児クラスの子どもと2歳児クラスの子どもに該当する子供たちが混在しています。1~2歳児の縦割り仲間です。 一日当たりの保育室の定員は10名が上限です。曜日によって登園するメンバーが異なります。その分少々ややこしい面もありますが一方極めて面白い保育です。お正月休み明けの数日は、特に登園してくるお子さんが少ない保育室です。たまたま普段自己主張の強い子の陰で目立ちにくいお子さんが二人(男の子が一人女の子が一人)、お昼寝から起きてきました。他のお子さんたちはぐっすりとよく寝ています。目覚めた二人にしてみればいつも通りの午睡の眠りの長さで目覚めたにすぎません。他のお子さんたちは実にぐっすりとよく寝ています。起き抜けの二人が穏やかにゆるゆるとあそべるおもちゃを今日も用意します。とりあえずいつものパターンでデュプロブロックなどで騒がしい音もたてず静かに遊んでいました。他のお子さんたちはよく寝ています。こんなチャンスはめったにありませんから私のこころの中で『レッツ・はしゃいじゃおう』のギアスイッチをロウからドライブに入れてちょっとかまってみました。段ボール製のおうち(パーテーション)を使って、二人をお家の壁で取り巻きました。お家といっても屋根のないモンゴルのパオみたいな空間です。壁には○△□の窓があちこちに明けてあります。空間をすぼめたり広くしたりして不思議の国のアリスのお家もどきで、まず私自身がはしゃいで不思議空間の不思議を演出します。二人も私の笑い声と不思議オノマトペに共鳴してケラケラ笑い出し、やがてげらげら笑いだし、さらにはげたげたと笑いのマックス域にせりあがってきました。それなのに他のお子さんたちは二人の大笑いにもかかわらず、ぐっすりと眠りつづけています。時間的にはもういつでも起き出してきても構わない頃合いです。『レッツ・はしゃいじゃおう』のギアスイッチをドライブからハイトップに入れて、おうちの壁のほうがぐるぐる回ります。中の二人は床の上に座っているだけなのですが、周りの壁がぐるぐる回っているのを見ているうちにまるで自分たち自身がフィギュアスケーターのスピンをしているような錯覚状態になるのでしょう。笑い声のマックスは超マックス。酔っ払い声のようで、おやおや、よだれまで垂らしちゃって…。それなのになんとほかのお子さんたちはまだ眠っています。夕方お母さんがお迎えに来た時に「おもしろかったねぇ」と報告していました。このはしゃぎあそび体験の印象を大事にしてあげたいと思います。
2017.01.05
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寒い冬場を凌げることばの発見 たまたま昨年11月初旬にふっと心によぎった五字熟語が自分を励ましています。ですからこの冬は去年までの冬よりも元気のしぶとさというかしなやかさが増しています。火の気の少ない居住空間に生息していますのでこの言葉の自覚は強みとなっています。それは「寒冷地仕様」という言葉。寒くっても、冷え込んでも『寒冷地仕様』と三回も唱えればよい自己暗示を醸し出せます。住環境も自分自身の身体そのものも『寒冷地仕様』と自己暗示も含めて見定めています。1月2月と寒さの盛りを凌ぐ元気の発想の源になっています。『寒冷地仕様』という言葉との出会いで、「寒さ」は嘆きや弱音の対象から外れました。幸せはいつも心が決める。『寒冷地仕様』…自分の身体そのものも生活態度や心構えも寒冷地仕様にして春を心暖かく待ちます。自分を勇気づけ背中を押してくれる魔法仕掛けの言葉です。
2017.01.04
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